JPS6333093A - オ−デイオ・ビデオ・サラウンド方式 - Google Patents

オ−デイオ・ビデオ・サラウンド方式

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Publication number
JPS6333093A
JPS6333093A JP61177167A JP17716786A JPS6333093A JP S6333093 A JPS6333093 A JP S6333093A JP 61177167 A JP61177167 A JP 61177167A JP 17716786 A JP17716786 A JP 17716786A JP S6333093 A JPS6333093 A JP S6333093A
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JP
Japan
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signal
audio
audio signal
reproduced
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Pending
Application number
JP61177167A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shinozaki
俊 篠崎
Masahito Yamamura
山村 方人
Kazuo Kimura
一雄 木村
Kazuhiko Ueda
和彦 上田
Hiroshi Haga
浩 芳賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6333093A publication Critical patent/JPS6333093A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気録画再生装置によって記録され再生され
た映像信号と音声信号とによって得られた再生画像とス
テレオ音声とを豊かな雰囲気中で楽しく視聴できるよう
にするオーディオ・ビデオ・サラウンド方式に関する。
(従来の技術) 電気音響変換器を用いて再生された再生音によって、自
然な感じの再生音場を得ようとすることは従来から試み
られて来ており、過去においても、本出願人会社で開発
され実用化されたデイクリート・4チャンネル・ステレ
オ方式(登録面[CD4)を初めとして、マトリックス
4チャンネル方式、パイノーラル方式、その他の謝方式
が提案されていることは周知のとおりである(電気音響
変換器からの再生音による音場再生の各種方式について
は、昭和59年11月1日にラジオ技術社から発行され
た雑誌「ラジオ技術J 1984年11月号(第38巻
第14号通巻491号)の第89頁〜第96頁に詳細に
分類して記述されているので参照されろとよい)。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、従来提案された各種の多チャンネルのステレ
オ記録再生方式では、各チャンネルのセパレージコンを
重視したために、最適な聴取位置が極めて狭く、また、
特に我国のように狭い家屋が多い状態では、それぞれの
家庭で複数個のスビステレオ音声信号は、ワウ、フラッ
タが極めて少な、く、しかも、左右の各チャンネル信号
は、例えば20 Hz〜20 K Hzというように横
めて広い周波数帯域を有するものとなされている。
しかし、前記した構成形態の家庭用VTRにおいても、
固定磁気ヘッドによって記録再生される音声信号は、当
然のことながら周波数帯域が狭く、また、磁気テープの
速度変動によって大きなワウ。
フラッタを有するものとなっているのである。
そして、前記した構成形態の家庭用VTRにおいて、輝
度信号による周波数変調波信号と、2チャンネルのステ
レオ音声信号による周波数変調波信号と、低域変換搬送
色信号とが周波数多重化されている状態の記録信号にお
ける2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変調
波信号として回転磁気ヘッドを用いて記録、再生される
2チャンネルのステレオ音声信号は、前述のように極め
て高品質のものであるから、その2チャンネルのステレ
オ音声信号によって良好な2チャンネルのステレオ再生
音響を楽しむことが可能になった。
一方、近年来、再生画像についても、それの大画面化、
高画質化への要望が高まり、再生画像の高画質化が可能
な藷方式についての諸提案も色々となされるようになっ
て来たが、それに伴い再生画像と再生音との双方を関連
させたオーディオ・ビデオ対応のサラウンド(AVサラ
ウンド)システムについても関心が寄せられるようなり
、2チャンネルのステレオ音声信号を視聴者の前方の左
右に配置されたスピーカに供給し、また、前記した2チ
ャンネルのステレオ音声信号を遅延装置によって遅延さ
せた信号を視聴者の後方に配置したスピーカに供給して
、臨場感のある再生音場を構成させるようレニすること
などが試みられて来ているが、遅延装置は高価なために
コスト高になるという欠点がある他、前述のように前方
2チャンネルのステレオ音声信号に基づいて後方のスピ
ーカから放射させろステレオ音声信号を作ったのでは、
どうしても前後方向における方位感が充分に得られなか
った。
すなわち、第2図において1,2は視聴者Mの前方の左
右に配置されたスピーカであり、また。
3.4は視聴者Mの後方に配置されたスピーカであるが
、前記のスピーカ1〜4に対してそれぞれ音声信号を供
給して、視聴者Mの周囲に再生音場を形成させた場合に
おいては、視聴者Mは前方の左右方向と、後方の左右方
向とについては音像定位の方位感を得ることができるが
、前後方向における音像定位の方位感、すなわち、第2
図中で斜線図示の領域5,6中における音像定位は知覚
することが困難であるために、再生音場によって自然な
臨場感を得ることは難かしかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、輝度信号による周波数変調波信号による占有
周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号
による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有
周波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重化さ
れている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒
体に記録されうるようになされているとともに、前記し
た磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声
信号の記録が行われるようになされている磁気録画再生
装置を使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を
行うオーディオ・ビデオ・サラウンド方式でありで、磁
気録画再生装置による録画動作時にステレオ・マイクロ
ホンで発生させた2チャンネルのステレオ音声信号によ
る周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録
媒体に記録し、また、磁気録画再生装置による録画動作
−に前記したステレオ・マイクロホンとは別のマイクロ
ホンで発生させた音声信号を固定磁気ヘッドによって磁
気記録媒体に記録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッド
によって再生された2チャンネルのステレオ音声信号に
よる周波数変調波信号を周波数復調して得た2チャンネ
ルのステレオ音声信号は、前記の磁気記録媒体から回転
磁気ヘッドによって再生された信号に基づいて得た映像
信号による再生画像を映出するために視聴者の前方に置
かれているディスプレイの左右に配置したスピーカによ
って再生し、さらに、磁気記録媒体から固定磁気ヘッド
によって再生された音声信号は視ステレオ音声信号は、
ワウ、フラッタが極めて少な、く、しかも、左右の各チ
ャンネル信号は、例えif 20 Hz〜20KHzと
いうように極めて広い周波数帯域を有するものとなされ
ている。
しかし、前記した構成形態の家庭用VTRにおいても、
固定磁気ヘッドによって記録再生される音声信号は、当
然のことながら周波数帯域が狭く、また、磁気テープの
速度変動によって大きなワウ。
フラッタを有するものとなっているのである。
そして、前記した構成形態の家庭用VTRにおいて、輝
度信号による周波数変調波信号と、2チャンネルのステ
レオ音声信号による周波数変調波信号と、低域変換搬送
色信号とが周波数多重化されている状態の記録信号にお
ける2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変調
波信号として回転磁気ヘッドを用いて記録、再生される
2チャンネルのステレオ音声信号は、前述のように極め
て高品質のものであるから、その2チャンネルのステレ
オ音声信号によって良好な2チャンネルのステレオ再生
音響を楽しむことが可能になった。
一方、近年来、再生画像についても、それの大画面化、
高画質化への要望が高まり、再生画像の高画質化が可能
な謝方式についての諸提案も色々となされるようになっ
て来たが、それに伴い再生画像と再生音との双方を関連
させたオーディオ・ビデオ対応のサラウンド(AVサラ
ウンド)システムについても関心が寄せられるようなり
、2チャンネルのステレオ音声信号を視聴者の前方の左
右に配置されたスピーカに供給し、また、前記した2チ
ャンネルのステレオ音声信号を遅延装置によって遅延さ
せた信号を視聴者の後方に配置したスピーカに供給して
、臨場感のある再生音場を構成させるようにすることな
どが試みられて来ているが、遅延装置は高価なためにコ
スト高になるという欠点がある他、前述のように前方2
チャンネルのステレオ音声信号に基づいて後方のスピー
カから放射させるステレオ音声信号を作ったのでは、ど
うしても前後方向における方位感が充分に得られなかっ
た。
すなわち、第2図において1,2は視聴者Mの前方の左
右に配置されたスピーカであり、また、3.4は視聴者
Mの後方に配置されたスピーカであるが、前記のスピー
カ1〜4に対してそれぞれ音声信号を供給して、視聴者
Mの周囲に再生音場を形成させた場合においては、視聴
者Mは前方の左右方向と、後方の左右方向とについては
音像定位の方位感を得ることができるが、前後方向にお
ける音像定位の方位感、すなわち、第2図中で斜線図示
の領域5,6中における音像定位は知覚することが回連
であるために、再生音場によって自然な臨場感を得るこ
とは難かしかった。
(間運点を解決するための手段) 本発明は、輝度信号による周波数変調波信号による占有
周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号
による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有
周波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重化さ
れている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒
体に記録されうるようになされているとともに、前記し
た磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声
信号の記録が行われるようになされている磁気録画再生
装置を使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を
行うオーディオ・ビデオ・サラウンド方式であって、磁
気録画再生装置による録画動作時にステレオ・マイクロ
ホンで発生させた2チャンネルのステレオ音声信号によ
る周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録
媒体に記録し、また、磁気録画再生装置による録画動作
−に前記したステレオ・マイクロホンとは別のマイクロ
ホンで発生させた音声信号を固定磁気ヘッドによって磁
気記録媒体に記録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッド
によって再生された2チャンネルのステレオ音声信号に
よる周波数変調波信号を周波数復調して得た2チャンネ
ルのステレオ音声信号は、前記の磁気記録媒体から回転
磁気ヘッドによって再生された信号に基づいて得た映像
信号による再生画像を映出するために視聴者の前方に置
かれているディスプレイの左右に配置したスピーカによ
って再生し、さらに、磁気記録媒体から固定磁気ヘッド
によって再生された音声信号は視聴者よりも後方に置か
れた少くとも1個のスピーカによって再生するようにし
たオーディオ・ビデオ・サラウンド方式、及び、輝度信
号による周波数変調波信号による占有周波数帯域の下方
に、音声信号による周波数変調波信号による占有周波数
帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数帯域とが順
次に配置されるように周波数多重化されている記(々信
号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録されう
るようになされているとともに、前記した磁気記録媒体
に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の記録が行
われるようになされている磁気録画再生装置を使用して
複合映像信号及び音声信号の記録再生を行うオーディオ
・ビデオ・サラウンド方式であって、磁気録画再生装置
による録画動作時にステレオ・マイクロホンで発生させ
た2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変調波
信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録し、
また、磁気録画再生装置による録画動作時に前記したス
テレオ・マイクロホンによって発生させた2チャンネル
のステレオ音声信号と、前記したステレオ・マイクロホ
ンとは別のマイクロホンで発生させた1チャンネルの音
声信号とを加算して得た混合音声信号を固定磁気ヘッド
によって磁気記録媒体に記録し、磁気記録媒体から回転
磁気ヘッドによって再生された2チャンネルのステレオ
音声信号による周波数変調波信号を周波数復調して得た
2チャンネルのステレオ音声信号は、前記の磁気記録媒
体から回転磁気ヘッドによって再生された信号に基づい
て得た映像信号による再生画像を映出するために視聴者
の前方に置かれているディスプレイの左右に配置したス
ピーカによって再生し、さらに、磁気記録媒体から固定
磁気ヘッドによって再生された混合音声信号を視聴者よ
りも後方に置かれた少くとも1個のスピーカによって再
生するようにしたオーディオ・ビデオ・サラウンド方式
を提供して、従来の問題点を解決したものである。
(実施例) 以下、本発明のオーディオ・ビデオ・サラウンド方式の
具体的な内容について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。第1図は本発明のオーディオ・ビデオ・サラ
ウンド方式の一実施例のブロック図であって、この第1
図において0は撮像対象物、V T Rr 、 V T
 Rpは輝度信号による周波数変調波信号による占有周
波数帯域の下方に、音声信号による周波数変温波信号に
よる占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周
波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重化され
ている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体
に記録できるようにされているとともに、前記した磁気
記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の
記録が行われるようになされている磁気録画再生装置で
ある。
第1図示の実施例についての以下の説明において、前記
した磁気録画再生装置’i V T Rrは、磁気録画
機能を内蔵したビデオカメラであるとされており、また
、前記した磁気録画再生装置VTRpは、据置型のV 
T Rであるとされている。また、第1図においてPは
ビデオカメラの光学系、Mcl。
Mc2はマイクロホンをそれぞれ示している。
そして、本発明の実施に当って使用される前記した2個
のマイクロホンM c 1 t Mc2において、それ
らのものにおける少なくとも一方のものとしては、2チ
ャンネルのステレオ音声信号を発生しうるステレオマイ
クロホン(例えばMSマイクロホンが用いられても、よ
いし、あるいは2チャンネルのステレオ音貴信号を発生
しうる他の形式のマイクロホンが用いられてもよい)が
用いられる。
Jス下の記載においては、前記した2個のマイクロホン
M c 1 、 Mc2の内の一方のマイクロホンMc
1としては2チャンネルのステレオ音声信号を発生する
ステレオマイクロホンを用い、また、他方のマイクロホ
ンM c 2としてはモノーラルの音声信号を発生する
無指向性のマイクロホンを用いて本発明が実施された場
合の実施例について主として説明されている。
録画動作時(または撮DI+作時)において、前記した
ように磁気、録画機能を内蔵したビデオカメラV T 
Rrでは、撮像対象物○の撮イヘ時に所定のテレビジョ
ン方式に従う映倫信号を発生し、また、マイクロホンM
 c 1では2チャンネルのステレオ音声信号を発生し
、さらにマイクロホンM c 2ではモノーラルの音声
信号を発生する。
そして、前記した映像(4号と2チャンネルのステレオ
音声信号は、磁気録画機能を内蔵したビデオカメラVT
Rr内の回路配置において所定の信号処理が施こされる
ことにより、輝度信号による周波数変調波信号と、2チ
ャンネルのステレオ音声信号による周波数変調波信号と
、低域変換搬送色信号とになされて1回転ヘッドによっ
て磁気テープに記録されるとともに、また、七ノーラル
の音声信号も固定磁気ヘッドによって磁気テープに記録
される。
前記のようにして、磁気録画機能を内蔵したビデオカメ
ラVTRrによって磁気テープに磁気記録された映像の
情報と音声の情報とは、前記のようにして映像の情報と
音声の情報とが磁気記録された記録済み磁気テープを磁
気録画再生装置VTRpによって再生することにより、
回転磁気ヘッドによって再生された映像信号による周波
数変調波信号を復調して得られる映像信号は視聴者Mの
前方に設置されているモニタ受像機(ディスプレイ装[
)MTVの表示面上に映出されて映像情報として再現さ
れ、また、前記の記録済み磁気テープを磁気録画再生袋
MI V T Rpで再生することにより回転磁気ヘッ
ドによって再生された2チャンネルのステレオ音声信号
による周波数変調波信号を復調して得られる2チャンネ
ルのステレオ音声信号は、前方2チャンネル方式のステ
レオ音声信号における左チャンネル信号と右チャンネル
信号として、それの左チャンネル信号は前記したモニタ
受像機MTVの左側に一装置されている左チャンネル信
号再生用のスピーカSPQに供給され、また、前記の右
チャンネル信号は前記したモニタ受像機MTVの右側に
配置されている右チャンネル信号再生用のスピーカSP
rに供給されることによって、視聴者Mに対して良好な
2チャンネルステレオの再生音場を形成し、さらに、前
記の記録済み磁気テープを磁気録画再生装置VTRPで
再生するときに磁気テープから固定磁気ヘッドによって
再生された七ノーラルの音声信号は視聴者Mよりも後方
に置かれた1個あるいは複数個の後方スピーカによって
再生されることによって、視聴者Mに対して後方及び側
方に豊かな補助的な再生音場を形成する。第1図示の実
施例においては、視聴者Mの後方に1個のスピーカSP
bを配置し。
前記した!気録画再生装置VTRPの固定磁気ヘッドに
よって記録済み磁気テープから再生された千ノーラルの
音声信号を再生するようにした例を示しているが、視聴
者Mの後方の左右に配置した2個のスピーカ、または視
聴者Mの後方の左右と視聴者Mの真うしろとに配置した
3個のスピーカによって、前記した磁気録画再生装置V
TRPの固定磁気ヘッドにより記録済み磁気テープから
再生されたモノーラルの音声信号が再生されるようにし
てもよい。
負51図において、磁気録画機能を内蔵したビデオカメ
ラV T Rrと磁気録画再生装置VTRpとの間を結
ぶ点線は、磁気録画機能を内蔵したビデオカメラV T
 Rrによって映像の情報と音声の情報とが磁気記録さ
れた記録済みの磁気テープを磁気録画再生装置!V T
 Rpに移動させることを示しているものである。
第1図に示す一実施例のブロック図を参照して説明した
本発明の一実施例のオーディオ・ビデオ・サラウンド方
式では、輝度信号による周波数変調波信号による占有周
波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号に
よる占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周
波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重化され
ている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体
に記録されつるようになされているとともに、前記した
磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声信
号の記録が行われるようになされている磁気録画再生装
置を使用して、磁気録画再生装置による録画動作時にス
ーテレオ・マイクロホンで発生させた2チャンネルのス
テレオ音声信号を変調波として生成された周波数変調波
信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録し、
また、磁気録画再生装置による録画動作時に前記したス
テレオ・マイクロホンとは別のマイクロホンで発生させ
た音声信号を固定磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記
録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生さ
れた2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変調
波信号を周波数復調して得た2チャンネルのステレオ音
声信号は、前記の磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによ
って再生された信号に基づいて得た映像信号による再生
画像を映出するために視聴者の前方に置かれているディ
スプレイの左右に配置されたスピーカで再生されること
により、前記のように視聴者の前方に置かれているディ
スプレイの左右に配置されたスピーカからは、極めて広
い周波数帯域を有しているとともに、ワウ、フラッタの
極めて少ない2チャンネルのステレオ音声信号による良
好な音質の再生音が放射され、また、視聴者Mの後方に
配置されたスピーカからは、磁気録画再生装置において
固定磁気ヘッドを用いて記録再生された音声信号、すな
わち、比較的に狭い周波数帯域を有しているとともに、
比較的にワウ、フラッタの多い音声信号による再生音が
放射される。
そして、前記のように視聴@Mの前方に配置されている
複数個のスピーカから放射された良好な音質の2チャン
ネルのステレオ再生音によって形成された前方2チャン
ネルの再生音場と、視聴者Mの後方に配置されているス
ピーカから放射された再生音による再生音場との両再生
音場内で再生音を聴取する視聴者Mは、視聴者の前方に
おける明確な音像の定位感、視聴者Mの後方から側方に
おける音感の豊かさ等において、従来の前方2チャンネ
ルのステレオ方式によって形成された再生音場内、ある
いは、既述したような遅延装置を使用した従来のサラウ
ンド方式によって形成された再生音場内で再生音を聴取
する場合に比べて、より一層自然感のある再生音を聴取
し得ることが多数の人による試聴の結果として明らかに
された。
すなわち1本発明のオーディオ・ビデオ・サラウンド方
式では、輝度信号による周波数変調波信号と、音声信号
による周波数変調波信号と、低域変換搬送色信号とが周
波数多重化されている状態の記録信号における音声信号
による周波数変調波信号が、2チャンネルのステレオ音
声信号による周波数変調波信号とされていて、それが磁
気テープから再生された後に周波数復調されることによ
って得られる2チャンネルのステレオ音声信号が、ワウ
、フラッタが極めて少なく、しかも1例えば20 Hz
〜20 K Hzというように極めて広い周波数帯域を
有するものとなされており、また、固定磁気ヘッドによ
って記録再生される音声信号は、比較的に狭い周波数帯
域と、磁気テープの速度変動に伴って比較的に大きなワ
ウ、フラッタを有するものになされているような、既述
したような構成形態の家庭用VTRによって記録再生さ
れる前記した音質に関して差のある2種類の音声信号を
、人間のステレオ感覚に関する特性に合うようにしてう
まく利用するとともに、視聴者Mがモニタ受像機の画像
表示面上に映出された再生画像から視覚的に得た情報も
うまく利用することによって、上述のように視聴者の前
方における明確な音像の定位感、視聴者Mの後方から側
方における音感の豊かさ等において、従来の前方2チャ
ンネルのステレオ方式によって形成された再生音場内、
あるいは、既述したような遅延装置を使用した従来のサ
ラウンド方式によって形成された再生音場内で再生音を
聴取する場合に比べて、より一層自然感のある再生音を
聴取し得ることを可能にしたのである。
さて1人間のステレオ感覚については、未だに充分に解
明されていない部分が多いが、従来から多くの研究者に
よって行われて来た実験データと、多くの学者や研究者
による論文などを参考にして人間の左右方向感やステレ
オ音場の定位について説明すると、人間は両耳における
音のレベル差と音の位相差とにより音源の左右方向の判
定を行っているが、略々1.2〜1.5KHzを境にし
て、前記の周波数よりも低域においては、主として位相
差により左右の方向感を判定し、また、前記の周波数よ
りも高域においては主としてレベル差によって左右の方
向感を判定しており、また5前後の方向感は頭の微小な
回転による両耳間差、前後の違いによる音質の変化によ
って判定していると考えられている。
そして、前記した音源の方向の判定に関して、左右方向
の判定は比較的に正しく行われるが、前後や上下の方向
の判定については誤りが多いことなどが指摘されており
、多数の人達を用いて調査した前後や上下の方向につい
ての判定の頻度が。
音の周波数に関連して第3図に示すような傾向を示すこ
とがデータ(昭和51年4月NHK月報第133頁第5
図)として発表されている。
前記した第3図にはIKHz付近では後方に聞え易く、
また、4KHz付近では前方に聞え易く。
8KHz以上の高域においては誤りが少なくなることが
示されており、前記の点は本発明者等による実験によっ
てもそのような傾向のあることが確められた。
また、本発明者等の実験結果によれば、VTRで撮像さ
れてモニタ受像機の画像表示面上に映出された画像と対
応する被写体の周囲に存在していた音源に関する定位感
は1画像表示面上に映出された画像内容に応じて比較的
に正しく得られることも明らかにされた。
そこで1本発明者等は前記したような実験結果から考え
て、従来の2チャンネルのステレオ方式による再生音場
及び従来のサラウンド方式におけろ再生音場においては
再現が不充分であった聴取者の側方から後方にかけての
領域についての音場再現の不充分さは、視聴者の後方か
ら比較的に狭い周波数帯域の再生音を放射し、かつ、視
聴者がモニタ受像機の画像表示面上に映出された画像を
見ることによって与えられる視覚的な補助的な情報によ
って補われるのではないか、という観点に立ち1種々実
験検討を繰返して本発明のオーディオ・ビデオ・サラウ
ンド方式を完成させ得たものである。
これまでに説明した本発明のオーディオ・ビデオ・サラ
ウンド方式の実施例においては、2個のマイクロホンM
 a L 、 Mc2の内の一方のマイクロホンM c
 1としては2チャンネルのステレオ音声信号を発生す
るステレオマイクロホンを用い、また。
他方のマイクロホンMe2としてはモノーラルの音声信
号を発生する無指向性のマイクロホンを用いるとしたが
、前記した2個のマイクロホンの双方のものを2チャン
ネルのステレオ音声信号を発生するステレオマイクロホ
ンとして本発明が実施されてもよい。
また、2個のマイクロホンM c 1 、 Mc2の内
の一方のマイクロホンMC1として2チャンネルのステ
レオ音声信号を発生するステレオマイクロホン(MSマ
イクロホン)を用い、また、他方のマイクロホンMc2
としてモノーラルの音声信号を発生する無指向性のマイ
クロホンを用いて本発明を実施した場合における実験結
果としては、前記したマイクロホンM c 2として用
いられたモノーラルの音声信号を発生する無指向性のマ
イクロホンを、マイクロホンMC1から後方(被写体か
ら遠ざかる方向)に離して後方に向けて設置したときに
良好な結果が得られている。
ついでながら前記した2個のマイクロホンMCI。
M c 2の内の一方のマイクロホンMalにモノーラ
ルの音声信号を発生する無指向性のマイクロホンを用い
、マイクロホンMc2に2チャンネルのステレオ音声信
号を発生するステレオマイクロホンを用いて、前記した
マイクロホンMalから発生された音声信号を固定磁気
ヘッドによって磁気記録媒体に記録し、また、マイクロ
ホンMc2から発生された2チャンネルのステレオ音声
信号による周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによって
磁気記録媒体に記録するようにして本発明を実施した場
合には、余り良好な実験結果が得られなかった。
なお、収録した音が方向感のないものであった場合には
、再生時に遅延回路等の使用により後方のスピーカに遅
延した音声信号を供給して再生が行われるようになされ
てもよいことは勿論である。
次に、前記した本発明のオーディオ・ビデオ・サラウン
ド方式では、輝度信号による周波数変調波信号による占
有周波数帯域の下方に、唇声信号による周波数変調波信
号による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占
有周波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重化
されている記緑信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録
媒体に記録されうるようになされているとともに、前記
した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音
声信号の記録が行ねれるようになされている磁気録画再
生装置の使用を前提としているので、前記した本発明の
オーディオ・ビデオ・サラウンド方式に従って0両され
た記録済み磁気テープを、音声信号の記録再生が固定の
は気ヘッドだけで行われるように構成されている従来の
一般的な家庭用VTRによって再生した場合には、その
場合に再生される音声信号は周t+II音を主としてい
るものになっているということから、再生画像の内容と
関連している音にならないこともあって不具合であるこ
とが問題になることがある。
それで、音声信号の記録再生が固定の磁気ヘッドだけで
行われるように構成されている従来の一般的な家庭用V
TRによって再生した場谷にも再生画像の内容に関連し
ている音が再生され得るように、本発明のオーディオ・
ビデオ・サラウンド方式が構成されることは、音声信号
の記録再生を固定の磁気ヘッドだけで行うように構成し
ている従来の一般的な家庭用VTRとのコンパチビリテ
ィを確保する点からみて極めて望ましい。
前記した問題点は、m度信号による周波数変調波信号に
よる占有周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変
調波信号による占有周波′!/1帯域と低域変換搬送色
信号による占有周波数帯域とが順次に配置されるように
周波数多重化されている記録信号が回転磁気ヘッドによ
って磁気記録媒体に記録されうるようになされていると
ともに、前記した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッド
によっても音声信号の記録が行われるようになされてい
る磁気録画再生装置を使用して複合映像信号及び音声信
号の記録再生を行うオーディオ・ビデオ・サラウンド方
式において、磁気録画再生装置による録画動作時にステ
レオ・マイクロホンで発生させた2チャンネルのステレ
オ音声信号による周波数変調波信号を回転磁気ヘッドに
よって磁気記録媒体に記録し、また、磁気録画再生装置
による録画動作時に前記したステレオ・マイクロホンに
よって発生させた2チャンネルのステレオ音声信号と、
前記したステレオ・マイクロホンとは別のマイクロホン
で発生させた1チャンネルの音声信号とを加算して得た
混合音声信号を固定磁気ヘッドによって磁気記録媒体に
記録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生
された2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変
調波信号を周波数復調して得た2チャンネルのステレオ
音声信号は、前記の磁気記録媒体から回転磁気ヘッドに
よって再生された信号に基づいて得た映像信号による再
生画像を映出するために視聴者の前方に置かれているデ
ィスプレイの左右に配置したスピーカによって再生し、
さらに、磁気記録媒体から固定磁気ヘッドによって再生
された混合音声信号を視聴者よりも後方に置かれた少く
とも1個のスピーカによって再生するようにすれば解決
することができるのであり、これを第1図に示されてい
る本発明のオーディオ・ビデオ・サラウンド方式の一実
施例のブロック図を参照して説明すると次のとおりであ
る。
輝度信号による周波数変調波信号による占有周波数帯域
の下方に、音声信号による周波数変調波信号による占有
周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数帯域
とが順次に配置されるように周波数多重化されている記
録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録で
きるようにされているとともに、前記した磁気記録媒体
に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の記録が行
われるようになされている磁気録画再生装置VTRr 
、 VTRp (磁気録画機能を内蔵したビデオカメラ
V T Rr e据置型のVTRとされているVTRp
 )における磁気録画機能を内蔵したビデオカメラV 
T Rrの録画動作時(または撮像動作時)に、それに
設けられている2チャンネルのステレオ音声信号を発生
するステレオマイクロホンMetから発生された2チャ
ンネルのステレオ音声信号SQ、Srと、モノーラルの
音声信号を発生する無指向性のマイクロホンMc2から
発生された七ノーラルの音声信号Smとを、磁気録画機
能を内蔵したビデオカメラV T Rr内の回路配置に
設けられているマトリックス回路において演算処理して
、磁気録画機能を内蔵したビデオカメラV T Rrに
設けられている固定磁気ヘッドで磁気テープに記録させ
るべき音声信号としての混合音声信号Sc=(Sm+S
Q+Sr)を作り、それを固定磁気ヘッドによって磁気
テープに記録し、また、輝度信号による周波数変調波信
号と、2チャンネルのステレオ音声信号SQ、Srによ
る周波数変調波信号と、低域変換搬送色信号とを回転ヘ
ッドによって磁気テープに記録するのである。
前記のように固定磁気ヘッドによって磁気チー7プに記
録された混合音声信号Scは、2個のマイクロホンMc
1. Mc2で発生された音声信号のすべての情報を含
んでいるから、この記録済み磁気テープを音声信号の記
録再生が固定の磁気ヘッドだけで行われるように構成さ
れている従来の一般的な家庭用VTRにより再生すれば
、再生される音声信号は混合音声信号Sc=(Sm+S
R+Sr)となり、再生音は録画時に収録されたすべて
の音声情報を含んでいるものとなる。
また、前記のようにして、磁気録画機能を内蔵したビデ
オカメラVTRrによって磁気テープに磁気記録された
映像の情報と音声の情報とは、記録済み磁気テープを磁
気録画再生袋[VTRpによって再生することにより1
回転磁気ヘッドによって再生された映像信号による周波
数変調波信号を復調して得られる映像信号は視聴者Mの
前方に設置されているモニタ受像機(ディスプレイ装置
)MTVの表示面上に映出されて映像情報として再現さ
れ、また、前記の記録済み磁気テープを磁気録画再生袋
[VTRpで再生することにより回転磁気ヘッドによっ
て再生された2チャンネルのステレオ音声信号による周
波数変調波信号を復調して得られる2チャンネルのステ
レオ音声信号は、前方2チャンネル方式のステレオ音声
信号における左チャンネル信号SQと右チャンネル信号
Srとして、左チャンネル信号SQは前記したモニタ受
像機MTVの左側に配置されている左チャンネル信号再
生用のスピーカSPQに供給され、また、前記の右チャ
ンネル信号Srは前記したモニタ受像機MTVの右側に
配置されている右チャンネル信号再生用のスピーカSP
rに供給されることによって、視聴者Mに対して良好な
2チャンネルステレオの再生音場を形成し、さらに前記
の記録済み磁気テープを磁気録画再生装置VTRPで再
生するときに磁気テープから固定磁気ヘッドによって再
生された混合音声信号Sr、=(Sm+SQ+Sr)は
視聴者Mよりも後方に置かれた1個あるいは複数個の後
方スピーカによって再生されることによって、視聴者M
に対して後方及び側方に豊かな補助的な再生音場を形成
する。
なお、前記のように後方スピーカSPbから放射される
再生音が、前記した混合音声信号、すなわち、前方2チ
ャンネルのステレオ音声信号とモノーラル信号との混合
信号Scによるものであっても本発明のオーディオ・ビ
デオ・サラウンド方式を実施できるが、磁気録画再生袋
[VTRPにおいて固定磁気ヘッドにより磁気テープか
ら再生された混合音声信号S c =(S m+ S 
Q + S r)をマトリックス回路によってS c 
−(S Q + S r ) ”Smとしてから後方ス
ピーカSPbに供給するような実施態様で実施されるよ
うになされてもよいことは勿論である。
(効果) 以上、詳細に説明したところから明らかなように1本発
明のオーディオ・ビデオ・サラウンド方式は、輝度信号
による周波数変調波信号による占有周波数帯域の下方に
、音声信号による周波数変調波信号による占有周波数帯
域と低域変換搬送色信号による占有周波数帯域とが順次
に配置されるように周波数多重化されている記録信号が
回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録されうるよ
うになされているとともに、前記した磁気記録媒体に対
して固定磁気ヘッドによっても音声信号の記録が行われ
るようになされている磁気録画再生装置を使用して、所
定の映像信号と、2チャンネルのステレオ音声信号と、
他の音声信号との記録再生が行われる場合に、輝度信号
による周波数変調波信号と、音声信号による周波数変調
波信号と、低域変換搬送色信号とが周波数多重化されて
いる状態の記録信号における音声信号による周波数変調
波信号が、2チャンネルのステレオ音声信号によるJ8
B波数変調波信号とされていて、それが磁気テープから
再生された後に周波数復調されることによって得られる
2チャンネルのステレオ音声信号が、ワウ、フラッタが
極めて少なく、シかも、例えば20 Hz〜20 KH
zというようにGiめて広い周波数帯域を有するものど
なさ九でおり、また、固定磁気ヘッドによって記録再生
される音声信号は、比較的に狭いノ11波数帯域と、磁
気テープの速度変動に伴って比較的に大きなワウ、フラ
ッタを有するものになされているようなイ1成形急の家
庭用VTRによって記録再生される前記した音質に関し
て差のある21類の音声信号を、人間のステレオ感覚に
関する特性に合うようにしてうまく利用するとともに、
視聴者Mがモニタ受像機の1iI7i像表示面上に映出
された再生画性から視党的に得たt、1報もうまく利用
することによって、上述のように視聴者の前方における
明確なff像の定位感、視ps者Mの後方から側方にお
ける音感の豊かさ等においで、従来の前方2チャンネル
のステレオ方式によって形成された再生音場内、あるい
は、既述したような遅処装置を使用した従来のサラウン
ド方式によって形成された再生音場内で再生音を聴取す
る場合に比べて、より一層自然感のある再生音を聴取し
得ることを可能とし、また、本発明のオーディオ・ビデ
オ・サラウンド方式では、既述のように輝度信号による
周波数変調波信号による占有周波数帯域の下方に、音声
信号による周波数変調波信号による占有周波数帯域と低
域変換搬送色信号による占有周波数帯域とが順次に配置
されるように周波数多重化されている記録信号が回転磁
気ヘッドによって磁気記録媒体に記録されつるようにな
されているとともに、前記した磁気記録媒体に対して固
定磁気ヘッドによっても音声信号の記録が行われるよう
になされている磁気録画再生装置の使用を前提としてい
るので、前記した本発明のオーディオ・ビデオ・サラウ
ンド方式に従って録画された記録済み磁気テープを、音
声信号の記録再生が固定の磁気ヘッドだけで行われるよ
うに構成されている従来の一般的な家庭用VTRによっ
て再生した場合に再生される音声信号が周囲音を主とし
ているものであるために、それが再生画像と関連する音
として使用されるのに不具合いが生じる場合には、磁気
録画機能を内蔵したビデオカメラVTRrに設けられて
いる2チャンネルのステレオ音声信号を発生するステレ
オマイクロホンM c 1と、モノーラルの音声信号を
発生する無指向性のマイクロホンM c 2とから、録
画動作時(または撮像動作時)に発生された2チャンネ
ルのステレオ音声信号SΩ、Srと、モノーラルの音声
信号Smとを、磁気録画機能を内蔵したビデオカメラV
 T Rr内の回路配置に設けられているマトリックス
回路において演算処理して、磁気録画機能を内蔵したビ
デオカメラV T Rrに設けられている固定磁気ヘッ
ドで磁気テープに記録させるべき音声信号を、前記した
すべての音声信号を含む混合音声信号Sc=(Sm+8
12+Sr)として、それを固定磁気ヘッドによって磁
気テープに記録し、また、輝度信号による周波数変調波
信号と、2チャンネルのステレオ音声信号SQ、Srに
よる周波数変調波信号と、低域変換搬送色も1号とを回
転ヘッドによって磁気テープに記録することにより、こ
の記録済み磁気テープを音声信号の記録再生が固定の磁
気ヘッドだけで行われるように構成されている従来の一
般的な家庭用V T Rで行わ九だ場合には、固定磁気
ヘッドによって再生される再生音は録画時に収録された
すべての音声情報を含んでいるがら、再生画像とrM連
している音も良好に再生さiのであって、この本発明の
オーディオ・ビデオ・サラウンド方式では簡単な手段に
よって前記のように視聴者Mの前方に配置されている′
fM数個のスピーカから放射さ九た良好な音質の2チャ
ンネルのステレオ再生音によって形成された前方2チャ
ンネルの再生音場と、視聴者Mの後方に配置されている
スピーカから放射さ九た再生音による再生音場との両再
生音場内で再生音を聴取する視聴者Mが、視聴者の前方
における明確な音像の定位感、視聴者Mの後方から側方
におけろ音感の豊かさ等において、従来の前方2チャン
ネルのステレオ方式によって形成された再生音場内、あ
るいは、既述したような遅延装置を使用した従来のサラ
ウンド方式によって形成された再生音場内で再生音を聴
取した場合に比べて、より一層自然感のある再生音を視
聴者に聴取させることを可能にしたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のオーディオ・ビデオ・サラウンド方式
の一実施例のブロック図、第2図は従来の再生音場の説
明図、第3図は人間の前後、上下の方向の判定頻度の周
波数特性図、第4図は音声信号による周波数変調波信号
を回転磁気ヘッドにより磁気テープに記録し再生するよ
うにした家庭用VTRの記録信号の周数配置図である。 Fy・・・輝度信号による周波数変調波信号による占有
周波数帯域、Fs・・・音声信号による周波数変調波信
号による占有周波数帯域、C・・・低域変換搬送色信号
による占有周波数帯域、1,2,5Pffi。 SPr・・・視聴者Mの前方の左右に配置されたスピー
カ、3,4.SPb・・・視聴者Mの後方に配置された
スピーカ、M・・・視聴者、O・・・撮像対放物、VT
 Rr 、 V T Rp・・・輝度信号による周波数
変調波信号による占有周波数帯域の下方に、音声信号に
よる周波数変調波信号による占有周波数帯域と低域変換
搬送色信号による占有周波数帯域とが順次に配置される
ように周波数多重化されている記録信号が回転磁気ヘッ
ドによって磁気記録媒体に記録できるようにされている
とともに、前記した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッ
ドによっても音声信号の記録が行われるようになされて
いる磁気録画再生装置、P・・・ビデオカメラの光学系
、Mcl。 Mc2・・・マイクロ゛ホン、MTV・・・モニタ受像
機(ディスプレイ装置)、 特許出願人  日本ビクター株式会社 第 2 区 ゐ ・ 畷 手続補正書(自発) 昭和62年5月 8日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿 1ンi二・ 1、事件の表示                 “
昭和61年′!+j許願第177167号2、発明の名
称 ホウシキ オーディオ・ビジュアル・サラウンド方式3、補正をす
る考 事件との間部    特 許 出願人 件 所 神奈川県横浜市神奈用区守屋町3丁目12番地
名称(432)  日本ビクター株式会社4、代理人 住 所 東京部品用区東品用3丁目4番19−915号
ファクシミリ03(472)2257番(1)明細書の
発明の名称の欄 7、補正の内容   別紙のとおり 明  細  書 1、発明の名称 オーディオ・ビジュアル・サラウンド方式2、特許請求
の範囲 1、輝度信号による周波数変調波信号による占有周波数
帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号による
占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数
帯域とが順次に配置されるように周波数多重化されてい
る記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記
録されうるようになされているとともに、前記した磁気
記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の
記録が行われるようになされている磁気録画再生装置を
使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を行うオ
ーディオ・ビジュアル・サラウンド方式であって、磁気
録画再生装置による録画動作時にステレオ・マイクロホ
ンで発生させた2チャンネルのステレオ音声信号による
周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録媒
体に記録し、また、磁気録画再生装置による録画動作時
に前記したステレオ・マイクロホンとは別のマイクロホ
ンで発生させた音声信号を固定磁気ヘッドによって磁気
記録媒体に記録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッドに
よって再生された2チャンネルのステレオ音声信号によ
る周波数変調波信号を周波数復調して得た2チャンネル
のステレオ音声信号は、前記の磁気記録媒体から回転磁
気ヘッドによって再生された信号に基づいて得た映像信
号による再生画像を映出するために視聴者の前方に置か
れているディスプレイの左右に配置したスピーカによっ
て再生し、さらに、磁気記録媒体から固定磁気ヘッドに
よって再生された音声信号は視聴者よりも後方に置かれ
た少くとも1個のスピーカによって再生するようにした
オーディオ・ビジュム火・サラウンド方式 2、磁気録画再生装置として磁気録画機能を内蔵したビ
デオカメラを用いた特許請求の範囲第1項に記載のオー
ディオ・ビジュアル・サラウンド方式 3、固定磁気ヘッドによって記録する音声信号を無指向
性マイクロホンで発生させるようにした特許請求の範囲
第1項に記載のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方
式 4、固定磁気ヘッドによって2チャンネルのステレオ音
声信号を記録するようにした特許請求の範囲第1項に記
載のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式 5.1!1度信号による周波数変調波信号による占有周
波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号に
よる占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周
波数帯域とが順次に配置されろように周波数多重化され
ている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体
に記録されうるようになされているとともに、前記した
磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声信
号の記録が行われるようになされている磁気録画再生装
置を使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を行
うオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式であって、
磁気録画再生装置による録画動作時にステレオ・マイク
ロホンで発生させた2チャンネルのステレオ音声信号に
よる周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記
録媒体に記録し、また、磁気録画再生装置による録画動
作時に前記したステレオ・マイクロホンによって発生さ
せた2チャンネルのステレオ音声信号と、前記したステ
レオ・マイクロホンとは別のマイクロホンで発生させた
1チャンネルの音声信号とを加算して得た混合音声信号
を固定磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録し、磁気
記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生された2チャ
ンネルのステレオ音声信号による周波数変調波信号を周
波数復調して得た2チャンネルのステレオ音声信号は、
前記の磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生さ
れた信号に基づいて得た映像信号による再生画像を映出
するために視聴者の前方に置かれているディスプレイの
左右に配置したスピーカによって再生し、さらに、磁気
記録媒体から固定磁気ヘッドによって再生された混合音
声信号を視聴者よりも後方に置かれた少くとも1個のス
ピーカによって再生するようにしたオーディオ・ビジュ
アル・サラウンド方式 6、磁気録画再生装置として磁気録画機能を内蔵したビ
デオカメラを用いた特許請求の範囲第5項に記載のオー
ディオ・ビジュアル・サラウンド方式 7、固定磁気ヘッドによって記録する音声信号を無指向
性マイクロホンで発生させるようにした特許請求の範囲
第5項に記載のオーディオ・亘ユアル・サラウンド方式 8、固定磁気ヘッドによって再生された混合音声信号か
らもとの1チャンネルの音声信号を取出して、それを視
聴者の後方に置かれているスピーカに供給するようにし
た特許請求の範囲第5項に記載のオーディオ・ビジュア
ル・サラウンド方式3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気録画再生装置によって記録され再生され
た映像信号と音声信号とによって得られた再生画像とス
テレオ音声とを豊かな雰囲気中で楽しく視聴できるよう
にするオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式に関す
る。 (従来の技術) 電気音響変換器を用いて再生された再生音によって、自
然な感じの再生音場を得ようとすることは従来から試み
られて来ており、過去においても、本出願人会社で開発
され実用化されたデイクリート・4チャンネル・ステレ
オ方式(登録商標CD4)を初めとして、マトリックス
4チャンネル方式、パイノーラル方式、その他の諸方式
が提案されていることは周知のとおりである。(電気音
響変換器からの再生音による音場再生の各種方式につい
ては、昭和59年11月1日にラジオ技術社から発行さ
れた雑誌「ラジオ技術J 1984年11月号(第38
巻第14号通巻491号)の第89頁〜第96頁に詳細
に分類して記述されているので参照されるとよい)。 (発明が解決しようとする問題点) ところで、従来提案された各種の多チャンネルのステレ
オ記録再生方式では、各チャンネルのセパレーションを
重視したために、最適な聴取位置が極めて狭く、また、
特に我国のように狭い家屋が多い状態では、それぞれの
家庭で複数個のスピーカを理想的な配置とすることが著
るしく困難であり、さらに、システムの価格が高い、そ
の他の諸事情によって広く普及するには至らなかった。 さて、近年における家庭用の磁気録画再生装置(例えば
、ヘリカルスキャンの回転磁気ヘッドによる家庭用VT
R)の普及には著るしいものがあるが、従来広く普及し
ている多くの家庭用VTRでは、それの音声信号の記録
が磁気テープの一方の側縁部に構成されている音声トラ
ックに対して固定磁気ヘッドを用いて行われるようにさ
れていたから、極めて遅い走行速度で走行している磁気
テープに対して固定磁気ヘッドを用いて記録再生される
音声信号は当然のことながら周波数帯域が狭く、また、
磁気テープの速度変動によって大きなワウ、フラッタを
有するものとなっており、そのために音声の再生につい
ては視聴者の満足が得られていなかった。 それで、音声信号による周波数変調波信号を回転磁気ヘ
ッドにより磁気テープに記録し再生するようにして、音
声信号が広い周波数帯域を有するとともに、ワウ、フラ
ッタの極めて少い状態のものとして記録再生できるよう
にした家庭用VTRが実用化され、それが提供されるに
至ったことは周知のとおりである。 第4図の(a)、(b)は、前記のように音声信号によ
る周波数変調波信号を回転磁気ヘッドにより磁気テープ
に記録し再生するようにした家庭用VTRの記録信号の
周数配置図を例示したものであり、各図においてFyは
輝度信号による周波数変調波信号による占有周波数帯域
、Fsは音声信号による周波数変調波信号による占有周
波数帯域、Cは低域変換搬送色信号による占有周波数帯
域をそれぞれ示している。 そして、前記した音声信号による周波数変調波信号を回
転磁気ヘッドにより磁気テープに記録し再生するように
して家庭用VTRでは、前記した輝度信号による周波数
変調波信号と、音声信号による周波数変調波信号と、低
域変換搬送色信号とが周波数多重化されている状態の記
録信号として回転磁気ヘッドによって磁気テープに記録
するようにしているとともに、前記した磁気テープには
固定磁気ヘッドによる音声信号の記録も行われるように
されている。 前記した第4図の(a)の周波数配置図に示されている
ような記録信号を記録するようなものとして実用化され
ている家庭用VTRでは、輝度信号による周波数変調波
信号と、音声信号による周波数変調波信号と、低域変換
搬送色信号とが周波数多重化されている状態の記録信号
を同じ回転磁気ヘッドにより磁気テープに記録するとと
もに、前記した磁気テープに対して固定磁気ヘッドによ
っても音声信号の記録を行うようにしており、また、前
記した第4図の(b)の周波数配置図に示されているよ
うな記録信号を記録するようなものとして実用化されて
いる家庭用VTRでは、輝度信号による周波数変調波信
号と、音声信号による周波数変調波信号と、低域変換搬
送色信号とが周波数多重化されている状態の記録信号に
おける輝度信号による周波数変調波信号と、低域変換搬
送色信号とは、それを映像用回転磁気ヘッドによって磁
気テープに記録し、また、前記した輝度信号による周波
数変調波信号と、音声信号による周波数変調波信号と、
低域変換搬送色信号とが周波数多重化されている状態の
記録信号における音声信号による周波数変調波信号は、
それを前記した映像用回転磁気ヘッドよりも先行して前
記した映像用回転磁気ヘッドによって磁気テープに記録
形成されるべき記録跡と同一の位置に記録跡を記録形成
できるようになされている音声用回転磁気ヘッドにより
磁気テープに深層記録するとともに、前記した磁気テー
プに対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の記録を
行うようにしている。 そして、前記した何れの構成形態の家庭用VTRにおい
ても、w度信号による周波数変調波信号と、音声信号に
よる周波数変調波信号と、低域変換搬送色信号とが周波
数多重化されている状態の記録信号における音声信号に
よる周波数変調波信号は、2チャンネルのステレオ音声
信号による周波数変調波信号となされていて、磁気テー
プから再生された後に復調して得られる2チャンネルの
ステレオ音声信号は、ワウ、フラッタが極めて少なく、
しかも、左右の各チャンネル信号は、例えば20 Hz
〜20 KHzというように極めて広い周波数帯域を有
するものとなされている。 しかし、前記した構成形態の家庭用VTRにおいても、
固定磁気ヘッドによって記録再生される音声信号は、当
然のことながら周波数帯域が狭く、また、磁気テープの
速度変動によって大きなワウ。 フラッタを有するものとなっているのである。 そして、前記した構成形態の家庭用VTRにおいて、輝
度信号による周波数変調波信号と、2チャンネルのステ
レオ音声信号による周波数変調波信号と、低域変換搬送
色信号とが周波数多重化されている状態の記録信号にお
ける2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変調
波信号として回転磁気ヘッドを用いて記録、再生される
2チャンネルのステレオ音声信号は、前述のように極め
て高品質のものであるから、その2チャンネルのステレ
オ音声信号によって良好な2チャンネルのステレオ再生
音響を楽しむことが可能になった。 一方、近年来、再生画像についても、それの大画面化、
高画質化への要望が高まり、再生画像の高画質化が可能
な諸方式についての諸提案も色々となされるようになっ
て来たが、それに伴い再生画像と再生音との双方を関連
させたAV対応のサラウンド(オーディオ・ビジュアル
・サラウンド・・・AVサラウンド)システムについて
も関心が寄せられるようなり、2チャンネルのステレオ
音声信号を視聴者の前方の左右に配置されたスピーカに
供給し、また、前記した2チャンネルのステレオ音声信
号を遅延装置によって遅延させた信号を視聴者の後方に
配置した゛スピーカに供給して、臨場感のある再生音場
を構成させるようにすることなどが試みられて来ている
が、遅延装置は高価なためにコスト高になるという欠点
がある他、前述のように前方2チャンネルのステレオ音
声信号に基づいて後方のスピーカから放射させるステレ
オ音声信号を作ったのでは、どうしても前後方向におけ
る方位感が充分に得られなかった。 すなわち、第2図において1,2は視聴者Mの前方の左
右に配置されたスピーカであり、また、3.4は視聴者
Mの後方に配置されたスピーカであるが、前記のスピー
カ1〜4に対してそれぞれ音声信号を供給して、視聴者
Mの周囲に再生音場を形成させた場合においては、視聴
者Mは前方の左右方向と、後方の左右方向とについては
音像定位の方位感を得ることができるが、前後方向にお
ける音像定位の方位感、すなわち、第2図中で斜線図示
の領域5,6中における音像定位は知覚することが困難
であるために、再生音場によって自然な臨場感を得るこ
とは難かしかった。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、輝度信号による周波数変調波信号による占有
周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号
による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有
周波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重化さ
れている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒
体に記録されうるようになされているとともに、前記し
た磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声
信号の記録が行われるようになされている磁気録画再生
装置を使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を
行うオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式であって
、磁気録画再生装置による録画動作時にステレオ・マイ
クロホンで発生させた2チャンネルのステレオ音声信号
による周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気
記録媒体に記録し、また、磁気録画再生装置による録画
動作時に前記したステレオ・マイクロホンとは別のマイ
クロホンで発生させた音声信号を固定磁気ヘッドによっ
て磁気記録媒体に記録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘ
ッドによって再生された2チャンネルのステレオ音声信
号による周波数変調波信号を周波数復調して得た2チャ
ンネルのステレオ音声信号は、前記の磁気、記録媒体か
ら回転磁気ヘッドによって再生された信号に基づいて得
た映像信号による再生画像を映出するために視聴者の前
方に置かれているディスプレイの左右に配置したスピー
カによって再生し、さらに、磁気記録媒体から固定磁気
ヘッドによって再生された音声信号は視聴者よりも後方
に置かれた少くとも1個のスピーカによって再生するよ
うにしたオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式、及
び、輝度信号による周波数変調波信号による占有周波数
帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号による
占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数
帯域とが順次に配置されるように周波数多重化されてい
る記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記
録されうるようになされているとともに、前記した磁気
記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の
記録が行われるようになされている磁気録画再生装置を
使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を行うオ
ーディオ・ビジュアル・サラウンド方式であって、磁気
録画再生装置による録画動作時にステレオ・マイクロホ
ンで発生させた2チャンネルのステレオ音声信号による
周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録媒
体に記録し、また、磁気録再再生装置による録画動作時
に前記したステレオ・マイクロホンによって発生させた
2チャンネルのステレオ音声信号と、前記したステレオ
・マイクロホンとは別のマイクロホンで発生させた1チ
ャンネルの音声信号とを加算して得た混合音声信号を固
定磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録し、磁気記録
媒体から回転磁気ヘッドによって再生された2チャンネ
ルのステレオ音声信号による周波数変調波信号を周波数
復調して得た2チャンネルのステレオ音声信号は、前記
の磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生された
信号に基づいて得た映像信号による再生画像を映出する
ために視聴者の前方に置かれているディスプレイの左右
に配置したスピーカによって再生し、さらに、磁気記録
媒体から固定磁気ヘッドによって再生された混合音声信
号を視聴者よりも後方に置かれた少くとも1個のスピー
カによって再生するようにしたオーディオ・ビジュアル
・サラウンド方式を提供して、従来の問題点を解決した
ものである。 (実施例) 以下、本発明のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方
式の具体的な内容について、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。第1図は本発明のオーディオ・ビジュア
ル・サラウンド方式の一実施例のブロック図であって、
この第1図において○は撮像対象物、 V T Rr 
、 V T RPは輝度信号による周波数変調波信号に
よる占有周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変
調波信号による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号に
よる占有周波数帯域とが順次に配置されるように周波数
多重化されている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁
気記録媒体に記録できるようにされているとともに、前
記した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても
音声信号の記録が行われるようになされている磁気録画
再生装置である。 第1図示の実施例についての以下の説明において、前記
した磁気録画再生装置!VTRrは、磁気録画機能を内
蔵したビデオカメラであるとされており、また、前記し
た磁気録画再生装置VTRpは、据置型のVTRである
とされている。また。 第1図においてPはビデオカメラの光学系、Mcl。 M c 2はマイクロホンをそれぞれ示している。 そして、本発明の実施に当って使用される前記した2個
のマイクロホンM c 1 、 Mc2において、それ
らのものにおける少なくとも一方のものとしては、2チ
ャンネルのステレオ音声信号を発生しつるステレオマイ
クロホン(例えばMSマイクロホンが用いられてもよい
し、あるいは2チャンネルのステレオ音声信号を発生し
うる他の形式のマイクロホンが用いられてもよい)が用
いられる。 以下の記載においては、前記した2個のマイクロホンM
 c 1 、 Mc2の内の一方のマイクロホンMc1
としては2チャンネルのステレオ音声信号を発生するス
テレオマイクロホンを用い、また、他方のマイクロホン
M c 2としてはモノーラルの音声信号を発生する無
指向性のマイクロホンを用いて本発明が実施された場合
の実施例について主として説明されている。 録画動作時(または撮像動作時)において、前記したよ
うに磁気録画機能を内蔵したビデオカメラV T Rr
では、撮像対象物0の撮像時に所定のテレビジミン方式
に従う映像信号を発生し、また、マイクロホンM c 
1では2チャンネルのステレオ音声信号を発生し、さら
にマイクロホンMc2では七ノーラルの音声信号を発生
する。 そして、前記した映像信号と2チャンネルのステレオ音
声信号は、磁気録画機能を内蔵したビデオカメラV T
 Rr内の回路配置において所定の信号処理が施こされ
ることにより、輝度信号による周波数変調波信号と、2
チャンネルのステレオ音声信号による周波数変調波信号
と、低域変換搬送色信号とになされて、回転ヘッドによ
って磁気テープに記録されるとともに、また、モノーラ
ルの音声信号も固定磁気ヘッドによって磁気テープに記
録される。 前記のようにして、磁気録画機能を内蔵したビデオカメ
ラVTRrによって磁気テープに磁気記録された映像の
情報と音声の情報とは、前記のようにして映碌の情報と
音声の情報とが磁気記録された記録済み磁気テープを磁
気録画再生装置VTRpによって再生することにより、
回転磁気ヘッドによって再生された映像信号による周波
数変調波信号を復調して得られる映像信号は視聴者Mの
前方に設置されているモニタ受像機(ディスプレイ装置
 )MTVの表示面上に映出されて映像情報として再現
され、また、前記の記録済み磁気テープを磁気録画再生
装置!VTRpで再生することにより回転磁気ヘッドに
よって再生された2チャンネルのステレオ音声信号によ
る周波数変調波信号を復調して得られる2チャンネルの
ステレオ音声信号は、前方2チャンネル方式のステレオ
音声信号における左チャンネル信号と右チャンネル信号
として、それの左チャンネル信号は前記したモニタ受像
機MTVの左側に配置されている左チャンネル信号再生
用のスピーカ5pj2に供給され、また、前記の右チャ
ンネル信号は前記したモニタ受像機MTVの右側に配置
されている右チャンネル信号再生用のスピーカSPrに
供給されることによって、視聴者Mに対して良好な2チ
ャンネルステレオの再生音場を形成し、さらに、前記の
記録済み磁気テープを磁気録画再生装置VTRpで再生
するときに磁気テープから固定磁気ヘッドによって再生
されたモノーラルの音声信号は視聴者Mよりも後方に置
かれた1個あるいは複数個の後方スピーカによって再生
されることによって、視聴者Mに対して後方及び側方に
豊かな補助的な再生音場を形成する。第1図示の実施例
においては、視聴者Mの後方に1個のスピーカSPbを
配置し、前記した磁気録画再生装置VTRpの固定磁気
ヘッドによって記録済み磁気テープから再生されたモノ
ーラルの音声信号を再生するようにした例を示している
が、視聴者Mの後方の左右に配置した2個のスピーカ、
または視聴者Mの後方の左右と視聴者Mの真うしろとに
配置した3個のスピーカによって、前記した磁気録画再
生装置VTRpの固定磁気ヘッドにより記録済み磁気テ
ープから再生されたモノーラルの音声信号が再生される
ようにしてもよい。 第1図において、磁気録画機能を内蔵したビデオカメラ
V T Rrと磁気録画再生装置VTRpとの間を結ぶ
点線は、磁気録画機能を内蔵したビデオカメラVTRr
によって映像の情報と音声の情報とが磁気記録された記
録済みの磁気テープを磁気録画再生装置VTRpに移動
させることを示しているものである。 第1図に示す一実施例のブロック図を参照して説明した
本発明の一実施例のオーディオ・ビジュアル・サラウン
ド方式では、輝度信号による周波数変調波信号による占
有周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信
号による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占
有周波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重化
されている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録
媒体に記録されうるようになされているとともに、前記
した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音
声信号の記録が行われるようになされている磁気録画再
生装置を使用して、磁気録画再生装置による録画動作時
にステレオ・マイクロホンで発生させた2チャンネルの
ステレオ音声信号を変調波として生成された周波数変調
波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録し
、また、磁気録画再生装置による録画動作時に前記した
ステレオ・マイクロホンとは別のマイクロホンで発生さ
せた音声信号を固定磁気ヘッドによって磁気記録媒体に
記録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生
された2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変
調波信号を周波数復調して得た2チャンネルのステレオ
音声信号は、前記の磁気記録媒体から回転磁気ヘッドに
よって再生された信号に基づいて得た映像信号による再
生画像を映出するために視聴者の前方に置かれているデ
ィスプレイの左右に配置されたスピーカで再生されるこ
とにより、前記のように視聴者の前方に置かれているデ
ィスプレイの左右に配置されたスピーカからは、極めて
広い周波数帯域を有しているとともに、ワウ、フラッタ
の極めて少ない2チャンネルのステレオ音声信号による
良好な音質の再生音が放射され、また、視聴者Mの後方
に配置されたスピーカからは、磁気録画再生装置におい
て固定磁気ヘッドを用いて記録再生された音声信号、す
なわち、比較的に狭い周波数帯域を有しているとともに
、比較的にワウ、フラッタの多い音声信号による再生音
が放射される。 そして、前記のように視聴者Mの前方に配置されている
複数個のスピーカから放射された良好な音質の2チャン
ネルのステレオ再生音によって形成された前方2チャン
ネルの再生音場と、視聴者Mの後方に配置されているス
ピーカから放射された再生音による再生音場との両再生
音場内で再生音を聴取する視聴者Mは、視聴者の前方に
おける明確な音像の定位感、視聴者Mの後方から側方に
おける音感の豊かさ等において、従来の前方2チャンネ
ルのステレオ方式によって形成された再生音場内、ある
いは、既述したような遅延装置を使用した従来のサラウ
ンド方式によって形成された再生音場内で再生音を聴取
する場合に比べて、より一層自然感のある再生音を聴取
し得ることが多数の人による試聴の結果として明らかに
された。 すなわち、本発明のオーディオ・ビジュアル・サラウン
ド方式では、輝度信号による周波数変調波信号と、音声
信号による周波数変調波信号と、低域変換搬送色信号と
が周波数多重化されている状態の記録信号における音声
信号による周波数変調波信号が、2チャンネルのステレ
オ音声信号による周波数変調波信号とされていて、それ
が磁気テープから再生された後に周波数復調されること
によって得られる2チャンネルのステレオ音声信号が、
ワウ、フラッタが極めて少なく、シかも、例えば20H
z〜20KHzというように極めて広い周波数帯域を有
するものとなされており、また、固定磁気ヘッドによっ
て記録再生される音声7信号は、比1咬的に狭い周波数
帯域と、磁気テープの速度変動に伴って比較的に大きな
ワウ、フラッタを有するものになされているような、既
述したような構成形態の家庭用VTRによって記録再生
される前記した音質に関して差のある2種類の音声信号
を、人間のステレオ感覚に関する特性に合うようにして
うまく利用するとともに、視聴者Mがモニタ受像機の画
像表示面上に映出された再生画像から視覚的に得た情報
もうまく利用するごとによって、上述のように視聴者の
前方における明確な音像の定位感、視聴者Mの後方から
側方における音感の豊かさ等において、従来の前方2チ
ャンネルのステレオ方式によって形成された再生音場内
、あるいは、既述したような遅延装置を使用した従来の
サラウンド方式によって形成された再生音場内で再生音
を聴取する場合に比べて、より一層自然感のある再生音
を聴取し得ることを可能にしたのである。 さて、人間のステレオ感覚については、未だに充分に解
明されていない部分が多いが、従来から多くの研究者に
よって行われて来た実験データと、多くの学者や研究者
による論文などを参考にして人間の左右方向感やステレ
オ音場の定位について説明すると、人間は両耳における
音のレベル差と音の位相差とにより音源の左右方向の判
定を行っているが、略々1.2〜1.5KHzを境にし
て、前記の周波数よりも低域においては、主として位相
差により左右の方向感を判定し、また、前記の周波数よ
りも高域においては主としてレベル差によって左右の方
向感を判定しており、また1前後の方向感は頭の微小な
回転による両耳開蓋、前後の違いによる音質の変化によ
って判定していると考えられている。 そして、前記した音源の方向の判定に関して、左右方向
の判定は比較的に正しく行われるが5前後や上下の方向
の判定については誤りが多いことなどが指摘されており
、多数の人達を用いて調査した前後や上下の方向につい
ての判定の頻度が、音の周波数に関連して第3図に示す
ような傾向を示すことがデータ(昭和51年4月NHK
月報第133頁第5図)として発表されている。 前記した第3図にはIKHz付近では後方に聞え易く、
また、4 K Hz付近では前方に聞え易く、8 K 
Hz以上の高域においては誤りが少なくなることが示さ
れており、前記の点は本発明者等による実験によっても
そのような傾向のあることが確められた。 また、本発明者等の実験結果によれば、VTRで撮像さ
れてモニタ受像機の画像表示面上に映出された画像と対
応する被写体の周囲に存在していた音源に関する定位感
は1画像表示面上に映出された画像内容に応じて比較的
に正しく得られることも明らかにされた。 そこで1本発明者等は前記したような実験結果から考え
て、従来の2チャンネルのステレオ方式による再生音場
及び従来のサラウンド方式における再生音場においては
再現が不充分であった聴取者の側方から後方にかけての
領域についての音場再現の不充分さは、視聴者の後方か
ら比較的に狭い周波数帯域の再生音を放射し、かつ、視
聴者がモニタ受像機の画像表示面上に映出された画像を
見ることによって与えられる視覚的な補助的な情報によ
って補われるのではないか、という観点に立ち、種々実
験検討を繰返して本発明のオーディオ・ビジュアル・サ
ラウンド方式を完成させ得たものである。 これまでに説明した本発明のオーディオ・ビジュアル・
サラウンド方式の実施例においては、2個のマイクロホ
ンM c 1 、 Mc2の内の一方のマイクロホンM
 c 1としては2チャンネルのステレオ音声信号を発
生するステレオマイクロホンを用い。 また、他方のマイクロホンMc2としてはモノーラルの
音声信号を発生する無指向性のマイクロホンを用いると
したが、前記した2個のマイクロホンの双方のものを2
チャンネルのステレオ音声信号を発生するステレオマイ
クロホンとして本発明が実施されてもよい。 また、2個のマイクロホンM c 1 、 Mc2の内
の一方のマイクロホンMclとして2チャンネルのステ
レオ音声信号を発生するステレオマイクロホン(MSマ
イクロホン)を用い、また、他方のマイクロホンM c
 2として七ノーラルの音声信号を発生する無指向性の
マイクロホンを用いて本発明を実施した場合における実
験結果としては、前記したマイクロホンMc2として用
いられた七ノーラルの音声信号を発生する無指向性のマ
イクロホンを、マイクロホンM e lから後方(被写
体から遠ざかる方向)に離して後方に向けて設置したと
きに良好な結果が得られている。 ついでながら前記した2個のマイクロホンMcl。 Mc2の内の一方のマイクロホンM c 1にモノーラ
ルの音声信号を発生する無指向性のマイクロホンを用い
、マイクロホンM c 2に2チャンネルのステレオ音
声信号を発生するステレオマイクロホンを用いて、前記
したマイクロホンMclから発生された音声信号を固定
磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録し、また、マイ
クロホンM c 2から発生された2チャンネルのステ
レオ音声信号による周波数変調波信号を回転磁気ヘッド
によって磁気記録媒体に記録するようにして本発明を実
施した場合には、余り良好な実験結果が得られなかった
。 なお、収録した音が方向感のないものであった場合には
、再生時に遅延回路等の使用により後方のスピーカに遅
延した音声信号を供給して再生が行われるようになされ
てもよいことは勿論である。 次に、前記した本発明のオーディオ・ビジュアル・サラ
ウンド方式では、譚度信号による周波数変調波信号によ
る占有周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調
波信号による占有周波数寄域と低域変換搬送色信号によ
る占有周波数帯域とが順次に配置されるように周波数多
重化されている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気
記録媒体に記録されつるようになされているとともに、
前記した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによって
も音声信号の記録が行われるようになされている磁気録
画再生装置の使用を前提としているので、前記した本発
明のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式に従って
録画された記録済み磁気テープを、音声信号の記録再生
が固定の磁気ヘッドだけで行われるように構成されてい
る従来の一般的な家庭用VTRによって再生した場合に
は、その場合に再生される音声信号は周囲音を主として
いるものになっているということから、再生画像の内容
と関連している音にならないこともあって不具合である
ことが問題になることがある。 それで、音声信号の記録再生が固定の磁気ヘッドだけで
行ねれるように構成されている従来の一般的な家庭用V
TRによって再生した場合にも再生画像の内容に関連し
ている音が再生され得るように、本発明のオーディオ・
ビジュアル・サラウンド方式が構成されることは、音声
信号の記録再生を固定の磁気ヘッドだけで行うように構
成している従来の一般的な家庭用VTRとのコンパチビ
リティを確保する点からみて極めて望ましい。 前記した問題点は、輝度信号による周波数変調波信号に
よる占有周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変
調波信号による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号に
よる占有周波数帯域とが順次に配置されるように周波数
多重化されている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁
気記録媒体に記録されうるようになされているとともに
、前記した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっ
ても音声信号の記録が行われるようになされている磁気
録画再生装置を使用して複合映像信号及び音声信号の記
録再生を行うオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式
において、磁気録画再生装置による録画動作時にステレ
オ・マイクロホンで発生させた2チャンネルのステレオ
音声信号による周波数変調波信号を回転磁気ヘッドによ
って磁気記録媒体に記録し、また、磁気録画再生装置に
よる録画動作時に前記したステレオ・マイクロホンによ
って発生させた2チャンネルのステレオ音声信号と、前
記したステレオ・マイクロホンとは別のマイクロホンで
発生させた1チャンネルの音声信号とを加算して得た混
合音声信号を固定磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記
録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生さ
れた2チャンネルのステレオ音声信号による周波数変調
波信号を周波数復調して得た2チャンネルのステレオ音
声信号は、前記の磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによ
って再生された信号に基づいて得た映像信号による再生
画像を映出するために視聴者の前方に置かれているディ
スプレイの左右に配置したスピーカによって再生し、さ
らに、磁気記録媒体から固定磁気ヘッドによって再生さ
れた混合音声信号を視聴者よりも後方に置かれた少くと
も1個のスピーカによって再生するようにすれば解決す
ることができるのであり、これを第1図に示されている
本発明のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式の一
実施例のブロック図を参照して説明すると次のとおりで
ある。 輝度信号による周波数変調波信号による占有周波数帯域
の下方に、音声信号による周波数変調波信号による占有
周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数帯域
とが順次に配置されるように周波数多重化されている記
録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録で
きるようにされているとともに、前記した磁気記録媒体
に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の記録が行
われるようになされている磁気録画再生装置vTRr、
VTRp(磁気録画機能を内蔵したビデオカメラV T
 Rr 、据置型のVTRとされているVTRp )に
おける磁気録画機能を内蔵したビデオカメラVTRrの
録画動作時(または撮像動作時)に、それに設けられて
いる2チャンネルのステレオ音声信号を発生するステレ
オマイクロホンMclから発生された2チャンネルのス
テレオ音声信号SQ、Srと、モノーラルの音声信号を
発生する無指向性のマイクロホンM c 2から発生さ
れたモノーラルの音声信号Smとを、磁気録画機能を内
蔵したビデオカメラVTRr内の回路配置に設けられて
いるマトリックス回路において演算処理して、磁気録画
機能を内蔵したビデオカメラV T Rrに設けられて
いる固定磁気ヘッドで磁気テープに記録させるべき音声
信号としての混合音声信号Sc”(Sm+S Q +S
 r)を作り、それを固定磁気ヘッドによって磁気テー
プに記録し、また、輝度信号による周波数変調波信号と
、2チャンネルのステレオ音声信号SQ、Srによる周
波数変調波信号と、低域変換搬送色信号とを回転ヘッド
によって磁気テープに記録するのである。 前記のように固定磁気ヘッドによって磁気テープに記録
された混合音声信号Scは、2個のマイクロホンMcl
、 Mc2で発生された音声信号のすべての情報を含ん
でいるから、この記録済み磁気テープを音声信号の記録
再生が固定の磁気ヘッドだけで行われるように構成され
ている従来の一般的な家庭用VTRにより再生すれば、
再生される音声信号は混合音声信号Sc=(Sm+SI
2+Sr)となり、再生音は録画時に収録されたすべて
の音声情報を含んでいるものとなる。 また、前記のようにして、磁気録画機能を内蔵したビデ
オカメラV T Rrによって磁気テープに磁気記録さ
れた映像の情報と音声の情報とは、記録済み磁気テープ
を磁気録画再生装置VTRpによって再生することによ
り、回転磁気ヘッドによって再生された映像信号による
周波数変調波信号を復調して得られる映像信号は視聴者
Mの前方に設置されているモニタ受像機(ディスプレイ
装rn)MTVの表示面上に映出されて映像情報として
再−現され、また、前記の記録済み磁気テープを磁気録
画再生装置VTRpで再生することにより回転磁気ヘッ
ドによって再生された2チャンネルのステレオ音声信号
による周波数変調波信号を復調して得られる2チャンネ
ルのステレオ音声信号は、前方2チャンネル方式のステ
レオ音声信号における左チャンネル信号SQと右チャン
ネル信号Srとして、左チャンネル信号SQは前記した
モニタ受像機MTVの左側に配置されている左チャンネ
ル信号再生用のスピーカSPQに供給され、また。 前記の右チャンネル信号Srは前記したモニタ受像機M
TVの右側に配置されている右チャンネル信号再生用の
スピーカSPrに供給されることによって、視聴者Mに
対して良好な2チャンネルステレオの再生音場を形成し
、さらに前記の記録済み磁気テープを磁気録画再生装置
V T Rpで再生するときに磁気テープから固定磁気
ヘッドによって再生された混合音声信号Sc=(sm+
sQ+Sr)は視聴者Mよりも後方に置かれた1個ある
いは複数個の後方スピーカによって再生されることによ
って、視聴者Mに対して後方及び側方に豊かな補助的な
再生音場を形成する。 なお、前記のように後方スピーカsPbがら放射される
再生音が、前記した混合音声信号、すなわち、前方2チ
ャンネルのステレオ音声信号とモノーラル信号との混合
信号Scによるものであっても本発明のオーディオ・ビ
ジュアル・サラウンド方式を実施できるが、磁気録画再
生装置VTRpにおいて固定磁気ヘッドにより磁気テー
プがら再生された混合音声信号Sc=(Sm+SQ+S
r)をマトリックス回路によって5c−(SQ+Sr)
=Smとしてから後方スピーカSPbに供給するような
実施態様で実施されるようになされてもよいことは勿論
である。 (効果) 以上、詳細に説明したところから明らかなように、本発
明のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式は、輝度
信号による周波数変調波信号による占有周波数帯域の下
方に、音声信号による周波数変調波信号による占有周波
数帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数帯域とが
順次に配置されるように周波数多重化されている記録信
号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記録されつ
るようになされているとともに、前記した磁気記録媒体
に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の記録が行
われるようになされている磁気録画再生装置を使用して
、所定の映像信号と、2チャンネルのステレオ音声信号
と、他の音声信号との記録再生が行われる場合に、輝度
信号による周波数変調波信号と、音声信号による周波数
変調波信号と、低域変換搬送色信号とが周波数多重化さ
れている状態の記録信号における音声信号による周波数
変調波信号が、2チャンネルのステレオ音声信号による
周波数変調波信号とされていて、それが磁気テープから
再生された後に周波数復調されることによって得られる
2チャンネルのステレオ音声信号が、ワウ、フラッタが
極めて少なく、しかも、例えば20 Hz〜20KHz
というように極めて広い周波数帯域を有するものとなさ
れており、また、固定磁気ヘッドによって記録再生され
る音声信号は、比較的に狭い周波数帯域と、磁気テープ
の速度変動に伴って比較的に大きなワウ。 フラッタを有するものになされているような構成形態の
家庭用VTRによって記録再生される前記した音質に関
して差のある2種類の音声信号を、人間のステレオ感覚
に関する特性に合うようにしてうまく利用するとともに
、視聴者Mがモニタ受像機の画像表示面上に映出された
再生画像から視覚的に得た情報もうまく利用することに
よって。 上述のように視聴者の前方における明確な音像の定位感
、視聴者Mの後方から側方における音感の豊かさ等にお
いて、従来の前方2チャンネルのステレオ方式によって
形成された再生音場内、あるいは、既述したような遅延
装置を使用した従来のサラウンド方式によって形成され
た再生音場内で再生音を聴取する場合に比べて、より一
層自然感のある再生音を聴取し得ることを可能とし、ま
た。 本発明のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式では
、既述のように輝度信号による周波数変調波信号による
占有周波数帯域の下方に、音声信号による周波数変調波
信号による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による
占有周波数帯域とが順次に配置されるように周波数多重
化されている記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記
録媒体に記録されつるようになされているとともに、前
記した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても
音声信号の記録が行われるようになされている磁気録画
再生装置の使用を前提としているので、前記した本発明
のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式に従って録
画された記録済み磁気テープを、音声信号の記録再生が
固定の磁気ヘッドだけで行われるように構成されている
従来の一般的な家庭用VTRによって再生した場合に再
生される音声信号が周囲音を主としているものであるた
めに、それが再生画像と関連する音として使用されるの
に不具合いが生じる場合には、磁気録画機能を内蔵した
ビデオカメラVTRrに設けられている2チャンネルの
ステレオ音声信号を発生するステレオマイクロホンMa
lと、モノーラルの音声信号を発生する無指向性のマイ
クロホンMc2とから、録画動作時(または撮像動作時
)に発生された2チャンネルのステレオ音声信号SQ、
Srと、モノーラルの音声信号Smとを、磁気録画機能
を内蔵したビデオカメラVTRr内の回路配置に設けら
れているマトリックス回路において演算処理して、磁気
録画機能を内蔵したビデオカメラVTRrに設けられて
いる固定磁気ヘッドで磁気テープに記録させるべき音声
信号を、前記したすべての音声信号を含む混合音声信号
Sc=(Sm+Sjl+sr)として、それを固定磁気
ヘッドによって磁気テープに記録し、また、輝度信号に
よる周波数変調波信号と、2チャンネルのステレオ音声
信号SQ、Srによる周波数変調波信号と、低域変換搬
送色信号とを回転ヘッドによって磁気テープに記録する
ことにより、この記録済み磁気テープを音声信号の記録
再生が固定の磁気ヘッドだけで行われるように構成され
ている従来の一般的な家庭用VTRで行われた場合には
、固定磁気ヘッドによって再生される再生音は録画時に
収録されたすべての音声情報を含んでいるから、再生画
像と関連している音も良好に再生されのであって、この
本発明のオーディオ・ビジュアル・サラウンド方式では
簡単な手段によって前記のように視聴者Mの前方に配置
されている複数個のスピーカから放射された良好な音質
の2チャンネルのステレオ再生音によって形成された前
方2チャンネルの再生音場と、視聴者Mの後方に配置さ
れているスピーカから放射された再生音による再生音場
との両再生音場内で再生音を聴取する視聴者Mが、視聴
者の前方における明確な音像の定位感、視聴者Mの後方
から側方における音感の豊かさ等において、従来の前方
2チャンネルのステレオ方式によって形成された再生音
場内、あるいは、既述したような遅延装置を使用した従
来のサラウンド方式によって形成された再生音場内で再
生音を聴取した場合に比べて、より一層自然感のある再
生音を視聴者に聴取させることを可能にしたのである。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明のオーディオ・ビジュアル・サラウンド
方式の一実施例のブロック図、第2図は従来の再生音場
の説明図、第3図は人間の前後、上下の方向の判定頻度
の周波数特性図、第4図は音声信号による周波数変調波
信号を回転磁気ヘッドにより磁気テープに記録し再生す
るようにした家庭用VTRの記録信号の周数配置図であ
る。 Fy・・・輝度信号による周波数変調波信号による占有
周波数帯域、Fs・・・音声信号による周波数変調波信
号による占有周波数帯域、C・・・低域変換搬7送色信
号による占有周波数帯域、1,2.SPQ。 SPr・・・視聴者Mの前方の左右に配置されたスピー
カ、3,4.SPb・・・視聴者Mの後方に配置された
スピーカ、M・・・視聴者、O・・・撮像対象物、VT
Rr、VTRp・・・輝度信号による周波数変調波信号
による占有周波数帯域の下方に、音声信号による周波数
変調波信号による占有周波数帯域と低域変換搬送色信号
による占有周波数帯域とが順次に配置されるように周波
数多重化されている記録信号が回転磁気ヘッドによって
磁気記録媒体に記録できるようにされているとともに、
前記した磁気記録媒体に対して固定磁気ヘッドによって
も音声信号の記録が行われるようになされている磁気録
画再生装置、P・・・ビデオカメラの光学系、MC1゜
MC2・・・マイクロホン、MTV・・・モニタ受像機
(ディスプレイ装置)、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、輝度信号による周波数変調波信号による占有周波数
    帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号による
    占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数
    帯域とが順次に配置されるように周波数多重化されてい
    る記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記
    録されうるようになされているとともに、前記した磁気
    記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の
    記録が行われるようになされている磁気録画再生装置を
    使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を行うオ
    ーディオ・ビデオ・サラウンド方式であって、磁気録画
    再生装置による録画動作時にステレオ・マイクロホンで
    発生させた2チャンネルのステレオ音声信号による周波
    数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に
    記録し、また、磁気録画再生装置による録画動作時に前
    記したステレオ・マイクロホンとは別のマイクロホンで
    発生させた音声信号を固定磁気ヘッドによって磁気記録
    媒体に記録し、磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによっ
    て再生された2チャンネルのステレオ音声信号による周
    波数変調波信号を周波数復調して得た2チャンネルのス
    テレオ音声信号は、前記の磁気記録媒体から回転磁気ヘ
    ッドによって再生された信号に基づいて得た映像信号に
    よる再生画像を映出するために視聴者の前方に置かれて
    いるディスプレイの左右に配置したスピーカによって再
    生し、さらに、磁気記録媒体から固定磁気ヘッドによっ
    て再生された音声信号は視聴者よりも後方に置かれた少
    くとも1個のスピーカによって再生するようにしたオー
    ディオ・ビデオ・サラウンド方式 2、磁気録画再生装置として磁気録画機能を内蔵したビ
    デオカメラを用いた特許請求の範囲第1項に記載のオー
    ディオ・ビデオ・サラウンド方式3、固定磁気ヘッドに
    よって記録する音声信号を無指向性マイクロホンで発生
    させるようにした特許請求の範囲第1項に記載のオーデ
    ィオ・ビデオ・サラウンド方式 4、固定磁気ヘッドによって2チャンネルのステレオ音
    声信号を記録するようにした特許請求の範囲第1項に記
    載のオーディオ・ビデオ・サラウンド方式 5、輝度信号による周波数変調波信号による占有周波数
    帯域の下方に、音声信号による周波数変調波信号による
    占有周波数帯域と低域変換搬送色信号による占有周波数
    帯域とが順次に配置されるように周波数多重化されてい
    る記録信号が回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に記
    録されうるようになされているとともに、前記した磁気
    記録媒体に対して固定磁気ヘッドによっても音声信号の
    記録が行われるようになされている磁気録画再生装置を
    使用して複合映像信号及び音声信号の記録再生を行うオ
    ーディオ・ビデオ・サラウンド方式であって、磁気録画
    再生装置による録画動作時にステレオ・マイクロホンで
    発生させた2チャンネルのステレオ音声信号による周波
    数変調波信号を回転磁気ヘッドによって磁気記録媒体に
    記録し、また、磁気録画再生装置による録画動作時に前
    記したステレオ・マイクロホンによって発生させた2チ
    ャンネルのステレオ音声信号と、前記したステレオ・マ
    イクロホンとは別のマイクロホンで発生させた1チャン
    ネルの音声信号とを加算して得た混合音声信号を固定磁
    気ヘッドによって磁気記録媒体に記録し、磁気記録媒体
    から回転磁気ヘッドによって再生された2チャンネルの
    ステレオ音声信号による周波数変調波信号を周波数復調
    して得た2チャンネルのステレオ音声信号は、前記の磁
    気記録媒体から回転磁気ヘッドによって再生された信号
    に基づいて得た映像信号による再生画像を映出するため
    に視聴者の前方に置かれているディスプレイの左右に配
    置したスピーカによって再生し、さらに、磁気記録媒体
    から固定磁気ヘッドによって再生された混合音声信号を
    視聴者よりも後方に置かれた少くとも1個のスピーカに
    よって再生するようにしたオーディオ・ビデオ・サラウ
    ンド方式 6、磁気録画再生装置として磁気録画機能を内蔵したビ
    デオカメラを用いた特許請求の範囲第5項に記載のオー
    ディオ・ビデオ・サラウンド方式7、固定磁気ヘッドに
    よって記録する音声信号を無指向性マイクロホンで発生
    させるようにした特許請求の範囲第5項に記載のオーデ
    ィオ・ビデオ・サラウンド方式 8、固定磁気ヘッドによって再生された混合音声信号か
    らもとの1チャンネルの音声信号を取出して、それを視
    聴者の後方に置かれているスピーカに供給するようにし
    た特許請求の範囲第5項に記載のオーディオ・ビデオ・
    サラウンド方式
JP61177167A 1986-07-28 1986-07-28 オ−デイオ・ビデオ・サラウンド方式 Pending JPS6333093A (ja)

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