JPS6331295B2 - - Google Patents

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JPS6331295B2
JPS6331295B2 JP7788883A JP7788883A JPS6331295B2 JP S6331295 B2 JPS6331295 B2 JP S6331295B2 JP 7788883 A JP7788883 A JP 7788883A JP 7788883 A JP7788883 A JP 7788883A JP S6331295 B2 JPS6331295 B2 JP S6331295B2
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JP
Japan
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teeth
tooth
rolled
finishing
width
Prior art date
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Application number
JP7788883A
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English (en)
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JPS59202131A (ja
Inventor
Masaharu Igawa
Kimimasa Murayama
Shinobu Kaneko
Tetsuhisa Yamakawa
Hideyuki Fujiwara
Takafumi Yamazaki
Takuji Moriguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP7788883A priority Critical patent/JPS59202131A/ja
Publication of JPS59202131A publication Critical patent/JPS59202131A/ja
Publication of JPS6331295B2 publication Critical patent/JPS6331295B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21HMAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
    • B21H5/00Making gear wheels, racks, spline shafts or worms
    • B21H5/02Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls
    • B21H5/027Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls by rolling using reciprocating flat dies, e.g. racks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は被転造物を挾み付けて相対的に移動
することによりヘリカルギヤあるいは油溝等のね
じれ歯やねじれ溝を転造するための平ダイスに関
し、特に奇数の歯もしくは溝を形成する場合に有
効な平ダイスに関するものである。
例えば第1図に示すようなヘリカルギヤ1を製
造する方法として、ホブカツター等により切削す
る方法や転造による方法が考えられるが、切削に
よる方法では、作業に要する時間が長く、またホ
ブの切りあがりによる不要部分が必要であるか
ら、最終製品以上の大きさの被加工物を用意しな
ければならず、しかも工具費も高くなるなどの問
題がある。これに対し、転造による方法では、上
記のような問題が生じないが、被転造物に大きな
荷重をかけて塑性変形させる方法であるために、
従来では充分な精度が出ず、止むを得ず切削加工
によつてヘリカルギヤ1を製造しているのが実情
である。
すなわち、ヘリカルギヤ1を転造によつて製造
する場合、被転造物2を第2図に示すように1対
の平ダイス3,4によつて挾み付けるとともに荷
重Pをかけ、その状態で各平ダイス3,4を相対
的に逆方向へ移動させて被転造物2を回転させる
ことにより行なうが、特に奇数歯のヘリカルギヤ
1にあつては、被転造物2と平ダイス3,4との
噛合い歯数が変化するために、歯すじ誤差が生じ
る。第3図は噛合い点の移動を説明するための図
であつて、平ダイス3に対し被転造物2がAで示
す位置にあるとき、両者はa1点、a2点、a3点の
3点で噛合つており、被転造物2が第3図にBで
示す位置に相対的に移動すると、両者はb1点、
b2点、b3点、b4点の合計4点で噛合い、これに
対し他方の平ダイス4と被転造物2とは第3図に
示す場合とは逆に、被転造物2がAで示す位置に
あるときに4点で噛合い、Bで示す位置にあると
きに3点で噛合う。このように奇数歯のヘリカル
ギヤ1を転造する場合には、噛合い歯数と噛合い
点が変化し、かつ一方の平ダイス3側と他方の平
ダイス4側とで噛合い歯数および噛合い点位置が
相違するために、平ダイス3,4による被転造物
2への押込み量が変化する。その結果被転造物2
に作用する荷重が変動し、被転造物2は第2図に
矢印で示す方向にわずかなりとも変位もしくは変
形するために、形成された歯すじ5は第4図に示
すように被転造物2における歯の軸線方向でのピ
ツチ間隔Paと同ピツチでうねつた状態になる。
このような誤差eは、被転造物2の変位もしくは
変形を防止できれば生じないが、被転造物2の変
位もしくは変形を完全に防止するためには、被転
造物2を剛体としなければならないが、このよう
なことは現実的には不可能である。
このように従来では、転造を行なつた場合の歯
すじ誤差が大きいため、実用に供し得る精度のヘ
リカルギヤ等の転造品を得ることができる。その
結果多くの場合切削加工によつてヘリカルギヤ等
を製造しているのが実情である。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、ヘリカルギヤやねじれ溝等を精度良く転造す
ることのできる1対の転造用平ダイスを提供する
ことを目的とするものである。そしてこの発明の
特徴とするところは、歯幅が被転造物に形成すべ
き歯の歯幅以上で歯たけが順次高くなる食い付き
歯群に続けて仕上げ歯群を形成し、かつ被転造物
を挾んで対向配置される1対の転造用平ダイスで
あつて、第1の平ダイスにおける仕上げ歯群のう
ち被転造物に形成すべき歯数の少なくとも半数以
上の一連の仕上げ歯を、その被転造物に対する噛
合い開始端が被転造物における歯の端部より幅方
向で内側に設定された第1狭幅仕上げ歯とし、か
つ第2の平ダイスにおける仕上げ歯のうち前記第
1狭幅仕上げ歯と同時に被転造物に作用する一連
の仕上げ歯を、その被転造物との噛合い終了端が
被転造物における歯の端部より幅方向で内側に設
定された第2狭幅仕上げ歯とし、さらにこれら第
1および第2の狭幅仕上げ歯の両者が被転造物に
作用する作用幅を一定幅に設定した点にある。し
たがつてこの発明では、噛合い歯数および噛合い
点の変化に伴つて生じる歯すじのうねりの位相
が、狭幅仕上げ歯と他の仕上げ歯もしくは食い付
き歯とでは相違するために、山となつていた個所
が押し込まれ、その結果歯面全体を可及的に滑ら
かにし、誤差を少なくすることができるのであ
る。
以下この発明の実施例を第5図ないし第13図
を参照して説明する。
第5図および第6図はこの発明に係る平ダイス
10,20を示す略解図であつて、ここに示す平
ダイス10,20は、基体11,21の表面には
す歯12,22を形成したヘリカルギヤ転造用平
ダイスとして構成されており、これらのはす歯1
2,22のうち基体11,21の一端部(第5図
および第6図では右端部)から所定の範囲の複数
のはす歯12,22が、食い付き歯群13,23
とされ、それに続く所定範囲の複数のはす歯1
2,22が、仕上げ歯群14,24とされ、さら
に基体11,21の他端部側の所定範囲の複数の
はす歯12,22が、逃げ歯群15,25とされ
ている。すなわち、食い付き歯群13,23は円
柱状の被転造物2の外周に次第に食い込んで被転
造物2に所謂粗形歯を形成するための所謂食い付
き歯からなるものであつて、基体11,21の一
端部側のはす歯12,22の歯たけが最も低く、
仕上げ歯群14,24に隣在するはす歯12,2
2の歯たけがほぼ正規の歯たけとなるよう、次第
に歯たけが高くなるよう設定されている。また食
い付き歯群13,23における歯幅L(図では基
体11,21の幅方向での寸法で示す)は、被転
造物2に形成すべき歯の歯幅W(図では軸線方向
の寸法で示す)以上に設定されている。
また、仕上げ歯群14,24は、前記食い付き
歯群13,23によつて被転造物2に形成した不
完全な歯を、正規の歯に仕上げるための所謂仕上
げ歯からなるものであつて、その仕上げ歯群1
4,24におけるはす歯12,22すなわち仕上
げ歯は、更に第1小群14a,24aおよび第2
小群14b,24bの2小群に区分されている。
第1小群14a,24aは、被転造物2に形成す
べき歯数の少なくとも半数のはす歯12,22か
ら構成されており、その歯幅は、前記食い付き歯
群13,23における歯幅Lと同一に設定される
とともに、その歯たけおよび歯厚は被転造物2に
形成すべき所期の歯の形状に合致する正規の寸法
に設定されている。したがつて、仕上げ歯群1
4,24における第1小群14a,24aは、前
記食い付き歯群13,23によつて被転造物2に
形成した不完全な歯を、正規の形状の歯に形成す
るよう構成されている。
他方、仕上げ歯群14,24における第2小群
14b,24bは、被転造物2に形成されている
歯の歯すじ誤差を修正するためのものであつて、
これらのうち第5図A,Bに示す第1の平ダイス
10における第2小群14bのはす歯12の被転
造物2に噛合い始める側の端部(第5図Bでは下
端部)が、被転造物2に特に作用しない一定幅X
の非作用部16とされており、その非作用部16
の幅Xを、被転造物2の幅と基体11の幅との差
以上とすることにより、第2小群14bにおける
はす歯12は、被転造物2との噛合い開始端17
が被転造物2における歯の端部より幅方向で内側
となる狭幅仕上げ歯18とされている。なお、前
記非作用部16の幅Xについて更に説明すると、
その幅Xの寸法は、被転造物2における歯の軸線
方向でのピツチ間隔Paの半分もしくはそのピツ
チ間隔Paの整数倍の長さから(Pa/2)を減じ
た寸法とすることが好ましい。
また第6図A,Bに示す第2平ダイス20にお
ける第2小群24bのはす歯22の被転造物2に
対する噛合いが外れる側の端部(第6図Bでは上
端部)が、被転造物2に特に作用しない一定幅Y
の非作用部26とされており、その非作用部26
の幅Yを前記第1の平ダイス10における非作用
部16の幅Xと同様な寸法とすることにより、第
2小群24bにおけるはす歯22は、被転造物2
に対する噛合い終了端27が被転造物2における
歯の端部より幅方向で内側となる狭幅仕上げ歯2
8とされている。
したがつて上記の1対の平ダイス10,20
は、狭幅仕上げ歯18,28が共に被転造物2に
作用する作用幅lが、被転造物2の歯幅Wより小
さく、かつその作用幅lが一定で、さらにその噛
合い開始端17および噛合い終了端27が被転造
物2の幅方向で内側に設定された構成となつてい
る。なお、その作用幅lについて更に説明する
と、その作用幅lは、被転造物2における歯の軸
線方向でのピツチ間隔Paのほぼ整数倍、例えば
次式で示される寸法に設定することが好ましい。
(n−0.1)Pa≦l≦(n+0.1)Pa (nは自然数) また、各平ダイス10,20における第2小群
14b,24b以降の歯たけおよび歯厚は、第1
小群14a,24aにおけると同様に正規の歯た
け、歯厚であつてもよいが、各狭幅仕上げ歯1
8,28は、歯すじ誤差を修正することを主目的
とするものであるから、被転造物2に作用する荷
重や被転造物2の全体としての変位、変形を防ぐ
ために、第2小群14b,24b以降の歯たけ
は、正規の歯たけよりわずか(例えば0.02〜0.1
mm程度)低くし、歯先が被転造物2における歯底
部分へ干渉しないようにすることが好ましい。
なお第5図Bおよび第6図Bは、はす歯12,
22のうち被転造物2に作用する部分のみを示し
た図であつて、図中斜線が歯すじ方向を示し、各
狭幅仕上げ歯18,28の実際の歯幅を第5図B
および第6図Bに示すように第1小群14a,2
4a以前のはす歯12,22の歯幅より小さくし
てもよいが、このような形状の平ダイス10,2
0を製造することが困難であつたり、また被転造
物2に作用する荷重の変動が大きくなつたり、あ
るいは被転造物2の歯の歯面に段差が付いたりす
るおそれがある。そこでこのような不都合を防ぐ
ためには、各狭幅仕上げ歯18,28の両側端部
を、例えば第7図に示すように、歯たけをテーパ
状に低くし、かつ歯厚をテーパ状に薄く形成した
形状とすればよい。その場合、両方の歯面を削り
落して歯厚を薄くしてもよく、あるいは一方の歯
面のみを削り落して歯厚を薄くしてもよい。
さらに逃げ歯群15,25は、被転造物2に作
用する歯幅が前記狭幅仕上げ歯18,28の歯幅
と同一でかつ歯たけが基体11,21の他端部に
向けて次第に低くなる複数のはす歯12,22に
よつて形成されている。
つぎに上記のように構成した1対の平ダイス1
0,20の作用について説明する。
前記平ダイス10,20によるヘリカルギヤ1
の転造は、各平ダイス10,20により被転造物
2を挾み付け、その状態で各平ダイス10,20
を互いに逆方向へ移動させ、それに伴つて被転造
物2を回転させることにより行なう。転造開始当
初においては、前記食い付き歯群13,23にお
けるはす歯12,22が先ず被転造物2に食い込
む。その場合、食い付き歯群13,23では歯た
けが次第に高くなつているから、被転造物2への
食い込み量が次第に深くなり、その結果被転造物
2の外周部が塑性変形して歯が形成される。食い
付き歯群13,23によつて被転造物2に形成さ
れた歯は、所謂粗形歯あるいは不完全歯となつて
いるが、食い付き歯群13,23に続けて仕上げ
歯群14,24における第1小群14a,24a
のはす歯12,22が被転造物2の歯に噛合うこ
とにより、その歯は所謂完全歯に整形される。
これら食い付き歯群13,23および第1小群
14a,24aによる転造時においては、被転造
物2の外周面における軸線方向の端部からはす歯
12,22が噛み合い始めることになるが、その
場合前述したように、噛合い歯数や噛合い点の変
化によつて被転造物2が変動するため、被転造物
2の歯面が、第8図に実線で示すようにうねつて
おり、大きな歯すじ誤差が生じている。
以上のようにして被転造物2の外周に形成され
た歯は、前記第1小群14a,24aに続けて第
2小群14b,24bにおけるはす歯12,22
すなわち狭幅仕上げ歯18,22に噛合うことに
より、更に仕上げ加工が施される。各狭幅仕上げ
歯18,28が被転造物2に噛合つている状態を
第9図に示す。この図から明らかなように、第1
の平ダイス10の狭幅仕上げ歯18と第2の平ダ
イス20の狭幅仕上げ歯28との両者が被転造物
2に作用する幅は前述した作用幅lであり、また
これらの狭幅仕上げ歯18,28と被転造物2と
の噛合い開始端17および噛合い終了端27は、
被転造物2における歯の両端部より内側にある。
ところで一般に、転造時における被転造物2が変
動することに伴う歯すじ方向でのうねりは、噛合
い開始端から生じるから、狭幅仕上げ歯18,2
8が被転造物2に噛合つている状態では、被転造
物2にける歯面を押圧し始める実質上の噛合い開
始端が第1の平ダイス10における狭幅仕上げ歯
18の噛合い開始端17となるため、その場合に
生じるうねりは第8図に鎖線で示すように、既に
生じているうねりに対し位相がずれたうねりとな
る。その結果前述した第1小群14a,24aま
での間で転造することにより、被転造物2の歯面
の歯すじ方向に生じていたうねりのうち、山とな
つている部分が、第2小群14b,24bの狭幅
仕上げ歯18,28で転造することに伴つて生じ
るうねりによつて押し潰される。また第1小群1
4a,24aもしくは食い付き歯群13,23で
は、第10図に示すように歯先が被転造物2に干
渉するが、前記第2小群14b,24b以降の歯
たけは、被転造物2に形成すべき歯に対応する歯
たけよりわすが低く設定してあるから、第2小群
14b,24b以降の狭幅仕上げ歯18,28に
よる転造時には、第11図に示すように、狭幅仕
上げ歯18,28の歯先が被転造物2における歯
底部に干渉せず、そのため専ら歯面の誤差修正が
なされる。その結果、第2小群14b,24bで
の転造では、被転造物2の歯面に生じていた歯す
じ誤差が是正され、精度が著しく向上する。
仕上げ歯群14,24により上述のようにして
所期の寸法の歯が形成された被転造物2は、つい
で前記逃げ歯群15,25に噛合うが、逃げ歯群
15,25はその歯たけが次第に低くなるように
形成されているから、ここでは被転造物2に作用
する荷重が次第に小さくなり、換言すれば被転造
物2の加工は特には行なわず、最終的には噛合い
が外れて転造が終了する。
したがつて、狭幅仕上げ歯18,28によつて
仕上げた部分すなわち作用幅lの部分を、製品と
して使用する際の使用歯幅とすることにより、精
度の良いヘリカルギヤとすることができる。
第12図はこの発明の他の実施例を示す図であ
つて、ここに示す1対の平ダイス10,20は、
各々の狭幅仕上げ歯18,28が共に被転造物2
に作用する作用幅lを一定とし、かつその作用幅
lの位置を転造の進行に伴つて左右に変化させる
構成としたものである。すなわち第1の平ダイス
10の仕上げ歯群14における第2小群14b以
降の仕上げ歯は、第12図Aに示すように、その
被転造物2に対し噛合い始める側の側端部に、被
転造物2に作用しない2種類の幅X1,X2の非
作用部16を交互に連続して形成することによ
り、被転造物2に作用する歯幅の狭い狭幅仕上げ
歯18とされている。また第2の平ダイス20の
仕上げ歯群24における第2小群24b以降の所
定の仕上げ歯は、第12図Bに示すように、被転
造物2に対する噛合いが外れる側の側端部に、前
記第1の平ダイス10における非作用部16に対
応して2種類の幅Y1,Y2の非作用部26を交
互に形成することにより、狭幅仕上げ歯28とさ
れている。第12図Cは作用幅lの位置の左右へ
の変化を明確にするために各平ダイス10,20
を重ね合せた場合を想定した説明図であつて、こ
の図に示すように、前記各非作用部16,26の
位置および幅X1,X2,Y1,Y2は、作用幅
lが一定で、かつその位置が左右に交互に変化す
るように形成されている。したがつて第12図
A,Bに示す1対の平ダイス10,20は、第2
小群14b,24b以降で被転造物2に対する噛
合い開始端17および噛合い終了端27が左右に
交互に変化する構成とされている。
このような構成の1対の平ダイス10,20で
転造を行なつた場合、食い付き歯群13,23か
ら仕上げ歯群14の第1小群14a,24aまで
の間で被転造物2の歯に生じるうねりは、第12
図Dに実線で示す状態となるが、狭幅仕上げ歯1
8,28と噛合つている際に生じるうねりは、噛
合い開始端17が左右に交互に変化するから、第
12図Dに破線もしくは鎖線で示すように位相が
ずれた状態になる。したがつて、被転造物2の歯
面に生じていたうねりの山の部分が、次第に押し
潰されるから、結局歯すじ誤差のない歯すなわち
ヘリカルギヤを得ることができる。
第13図はこの発明の更に他の実施例を示す図
であつて、ここに示す1対の平ダイス10,20
は、各々の狭幅仕上げ歯18,28が被転造物2
に対し共に作用する作用幅lを一定とし、かつそ
の作用幅lの位置を転造の進行に伴つて左右にジ
グザグ状に変化させるよう構成したものである。
すなわち第13図Aに示すように、第1の平ダイ
ス10における第2小群14b以降の被転造物2
に対し噛合い始める側の側端部に、幅Xが連続的
に拡大、縮小しかつ被転造物2に作用しない非作
用部16が形成されており、その結果第2小群1
4b以降の仕上げ歯が、被転造物2に作用する歯
幅の狭い狭幅仕上げ歯18とされている。また第
2の平ダイス20における第2小群24b以降の
被転造物2との噛合いの外れる側の側端部に、前
記第1の平ダイス10における非作用部16に対
応した形状すなわちその非作用部16に対応して
幅Yが連続的に縮小、拡大する非作用部26が形
成されており、その結果第2小群24b以降の仕
上げ歯が、被転造物2に作用する歯幅の狭い狭幅
仕上げ歯28とされている。第13図Cは作用幅
lの位置に変化を明確にするために各平ダイス1
0,20を重ね合せた場合を想定した説明図であ
つて、この図に示すように、前記各非作用部1
6,26によつて定まる作用幅lは、一定幅でか
つその位置が左右に連続的にジグザグ状に変化す
るよう形成されており、したがつて第13図A,
Bに示す1対の平ダイス10,20は、第2小群
14b,24b以降において、被転造物2に対す
る噛合い開始端17および噛合い終了端27がジ
グザグ状に左右に連続的に変化するよう構成され
ている。
このような構成の1対の平ダイス10,20で
転造を行なつた場合、狭幅仕上げ歯18の被転造
物2に対する噛合い開始端17が連続的に変化す
るから、それに伴つて被転造物2の歯面に作用す
るうねりの位相が第13図Dに破線もしくは鎖線
で示すように連続的に変化し、その結果食い付き
歯群13,23から第1小群14a,24aまで
の間で転造することにより被転造物2の歯面に生
じていたうねり(第13図Dの実線)の山が次第
に押し潰され、結果的には上述した各実施例にお
ける場合と同様に、歯すじ誤差の小さい、精度の
良いヘリカルギヤを得ることができる。
なお、上記の各実施例では、ヘリカルギヤを転
造する場合を例に採つて説明したが、この発明の
平ダイスは油溝等のねじれ溝を転造する場合にも
適用することができる。
以上の説明から明らかなようにこの発明の1対
の平ダイスは、歯幅が被転造物に形成すべき歯の
歯幅以上で歯たけが順次高くなる食い付き歯群に
続いて仕上げ歯群を形成し、かつ被転造物を挾ん
で対向配置される1対の転造用平ダイスであつ
て、第1の平ダイスにおける仕上げ歯群のうち被
転造物に形成すべき歯数の少なくとも半数以上の
一連の仕上げ歯を、その被転造物に対する噛合い
開始端が被転造物における歯の端部より幅方向で
内側に設定された第1狭幅仕上げ歯とし、かつ第
2の平ダイスにおける仕上げ歯のうち前記第1狭
幅仕上げ歯と同時に被転造物に作用する一連の仕
上げ歯を、その被転造物との噛合い終了端が被転
造物における歯の端部より幅方向で内側に設定さ
れた第2狭幅仕上げ歯とし、さらにこれら第1お
よび第2の狭幅仕上げ歯の両者が被転造物に作用
する作用幅を一定幅に設定した構成であるから、
狭幅仕上げ歯によつて被転造物の歯面に作用する
うねりの位相が、狭幅仕上げ歯に噛合う以前に被
転造物の歯面に生じているうねりの位相と異なる
ことになり、したがつて狭幅仕上げ歯によつて既
存のうねりの山の部分を押し潰すことになるため
に、被転造物の歯面の歯すじ誤差を可及的に小さ
くすることができる。また少なくとも狭幅仕上げ
歯の歯たけを、それより前段の仕上げ歯群もしく
は食い付き歯群の歯たけよりわずか低くすること
により、狭幅仕上げ歯は専ら被転造物の歯面に作
用することになり、その結果被転造物に作用する
負荷の変動や被転造物自体の変動が小さくなるた
め、より精度を向上させることができる。このよ
うにこの発明の1対の平ダイスによれば、精度の
良い転造を行なうことができるから、従来精度が
悪いために実用化し得なかつたヘリカルギヤ等の
転造加工が可能となり、その生産性を著しく向上
させることができる等実用上優れた効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はヘリカルギヤの一例を示す正面図、第
2図はヘリカルギヤの転造法を説明するための略
解正面図、第3図は被転造物と平ダイスとの噛合
い歯数および噛合い点の変化を説明するための説
明図、第4図は被転造物の歯面に生じるうねりの
模式図、第5図Aはこの発明の一実施例における
一方の平ダイスを示す略解側面図、第5図Bは被
転造物に作用しない部分を省略したこの発明の一
実施例における一方の平ダイスを示す略解平面
図、第6図Aはこの発明の一実施例における他方
の平ダイスを示す略解側面図、第6図Bはその他
方の平ダイスを示す第5図B同様の略解平面図、
第7図は非作用部の形状を示す部分斜視図、第8
図は被転造物に作用するうねりを示す線図、第9
図は各狭幅仕上げ歯が被転造物に噛合つている状
態を示す略解断面図、第10図および第11図は
被転造物と平ダイスとの噛合い状態をそれぞれ示
す部分断面図、第12図A,Bは被転造物に作用
しない部分を省略したこの発明の他の実施例にお
ける各平ダイスをそれぞれ示す略解平面図、第1
2図Cはその各平ダイスを重ね合せた場合を想定
した説明図、第12図Dはその平ダイスで転造し
た際に被転造物の歯面に生じるうねりを示す線
図、第13図A,Bはこの発明の更に他の実施例
を示す第12図A,B同様の略解平面図、第13
図Cはその各平ダイスを重ね合せた場合を相違し
た第12図C同様の説明図、第13図Dはその平
ダイスで転造した際に被転造物の歯面に生じるう
ねりを示す線図である。 2…被転造物、10,20…平ダイス、12,
22…はす歯、13,23…食い付き歯群、1
4,24…仕上げ歯群、14a,24a…(仕上
げ歯群のうちの)第1小群、14b,24b…
(仕上げ歯群のうちの)第2小群、17…噛合い
開始端、27…噛合い終了端、18,28…狭幅
仕上げ歯、L…食い付き歯および第1小群におけ
る作用歯群、l…(狭幅仕上げ歯による)作用
幅、W…被転造物における歯幅、Pa…被転造物
における歯の軸線方向でのピツチ間隔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 歯幅が被転造物に形成すべき歯の歯幅以上で
    歯たけが順次高くなる複数の食い付き歯からなる
    食い付き歯群に続けて複数の仕上げ歯からなる仕
    上げ歯群が形成され、かつ被転造物を挾んで対向
    配置される1対の転造用平ダイスにおいて、第1
    の平ダイスにおける仕上げ歯群のうち被転造物に
    形成すべき歯数の少なくとも半数以上の一連の仕
    上げ歯が、その被転造物に対する噛合い開始端
    を、被転造物における歯の端部より幅方向で内側
    に設定した第1狭幅仕上げ歯とされ、かつ第2の
    平ダイスにおける仕上げ歯のうち前記第1狭幅仕
    上げ歯と同時に被転造物に作用する一連の仕上げ
    歯が、その被転造物との噛合い終了端を、被転造
    物における歯の端部より幅方向で内側に設定した
    第2狭幅仕上げ歯とされ、さらにこれら第1狭幅
    仕上げ歯と第2狭幅仕上げ歯との両者が被転造物
    に作用する作用幅が一定幅に設定されていること
    を特徴とする1対の転造用平ダイス。 2 前記第1および第2の平ダイスにおける仕上
    げ歯群のうち少なくとも前記各狭幅仕上げ歯の歯
    たけが、各狭幅仕上げ歯に対し前記食い付き歯群
    側に隣在する仕上げ歯もしくは食い付き歯の歯た
    けよりわずか低く設定されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の1対の転造用平ダ
    イス。
JP7788883A 1983-05-02 1983-05-02 1対の転造用平ダイス Granted JPS59202131A (ja)

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