JPS63305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、周知のメダル落しゲーム装置に新規
なゲーム要素を付加し、メダル落しゲームの一層
の好趣性を計ることにある。

先ず図面に就いて実施例の詳細を述べる。

１はゲーム装置を構成する機枠で、この機枠１
の前面には第１図のように数個（本例では３ケ）
のゲーム部Ａが区画状に設けられている。

上記各ゲーム部Ａは、機枠１に水平固定したゲ
ーム盤２上に、駆動クランク機構３によつて前後
に移動するメダル押動板４を摺接させ、該押動板
４の上面に上部にメダル投入口５を有し且この投
入口５からのメダルをランダムに落下すべく多数
の釘６をメダル落下方向と直角に植設した偏平縦
形の投入メダルシユート７の下端開口、つまり本
例では摺り切り部８を摺接させるようになつてい
る。

よつて、投入口５からメダルを投入すると該メ
ダルは投入メダルシユート７内をランダムに下降
しその下端開口からメダル押動板４上に落下さ
れ、落下されたメダルは押動板４の後退により摺
り切り部８にて摺り切り状に押されると共に押動
板４上に既におかれている多数のメダル同志との
押し合い姿勢如何によつてメダルの何枚かがゲー
ム盤２の前端面２ａよりオーナー側回収シユート
９ａに落ちるか又はプレーヤー側の払出しシユー
ト９に落ちたり、或は落されなかつたりしてプレ
ーするいわゆるメダル落しゲーム装置の一般的形
態である。

以上の作用からわかるように、この種ゲーム装
置ではメダルを落とすことができるか否かはかな
り運、不運に支配され、余り不運続きでメダルが
落ちないような場合はゲームそのものゝ好趣性が
うすれる。

そこで、この考案では以下の構成を上記ゲーム
装置に付加し、もつて好趣的プレーを行わしめよ
うとするものである。

即ち、上記投入メダルシユート７の落下域中に
落下メダルとの衝突によつてONされるマイクロ
スイツチ１０を左右往復動自在に臨ませ、一方ゲ
ーム盤２の前方部一側に常時は閉じ且上記スイツ
チ１０のONによつて開き動作される落し底１１
を備えた特典用のメダル蓄溜凹部１２を設けたも
のである。

尚、上記スイツチ１０の左右往復動手段は、該
スイツチ１０をモータ１３、このモータに連結し
たクランク機構１４を介して左右に水平移動する
支持体１５に取付けられ、そしてスイツチ１０の
接片１０ａが上記投入メダルシユート７のメダル
落下域中に臨まされる。

又支持体１５には、線条などの腕１６を取付
け、この腕１６を投入メダルシユート７の前板７
ａに設けたスリツト７ｂを通じてシユート７の前
面に突出させ、その突出端にスイツチ１０を隠す
ための装飾板１７が取付けられている。尚上記前
板７ａは透明板にて形成されている。又上記蓄溜
凹部１２の落し底１１には機枠に固定したソレノ
イド１８が連結され、該ソレノイド１８が上記ス
イツチ１０によつて動作し落し底１１を開くよう
にしてある。

よつて、スイツチ１０が投入メダルシユート７
にそつて左右に往復動し、この状態でメダルがシ
ユート７を落下してきてメダルが移動するスイツ
チ接片１０ａに丁度当つたとすると、スイツチ１
０が閉じてソレノイド１８を一瞬動作するとゝも
に落し底１１を開かせ、よつて蓄溜凹部１２内の
多数のメダルの全部をボーナス的な特典として放
出することになる。

尚、上記蓄溜凹部１２内のメダルが放出され終
つた後、引続き次の落下メダルによつてスイツチ
１０がONしたとすると再び落し底１１が開かれ
るが、既に最初の放出によつて蓄溜凹部１２内に
はメダルが入つていないので落し底１１は開いて
もメダルは出ない。つまり蓄溜凹部１２にメダル
が入つてないときに特典してもそれは意味のな
い、いわゆる意地悪的な好趣性に終る。

又蓄溜凹部１２内へのメダル溜め作用は、ゲー
ムが長時間行われ、ゲーム盤２上のメダルが蓄溜
凹部１２に順次落ち込むことによつて行われる
が、上記蓄溜凹部１２を除くゲーム盤２の前端面
２ａは第３図のようにメダルが落ちにくいように
故意に戻り斜面２ｂにて形成してあるので、ゲー
ム盤２上のメダルを極力蓄溜凹部１２に誘導流入
するようになつている。

要するに本考案によれば、投入メダルシユート
７のメダル落下域中に左右に往復移動すると共に
落下メダルによつてONされるスイツチを臨ませ
たので、メダルをシユートを通じて落下させる過
程で、時にはメダルが移動するスイツチに当つた
り、或は外れたりし、当つたときには蓄溜凹部１
２内の特典メダルを放出するので、ゲームに張り
合い、もつて楽しむことができ、特にメダルを落
すことができるか否か、かなり運、不運に支配さ
れることの種メダル落しゲーム装置として極めて
好趣性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は仝上要部の一部切欠
拡大側面図、第３図は仝上一部の斜面図である。 １……機枠、２……ゲーム盤、４……メダル押
動板、５……メダル投入口、６……釘、７……メ
ダル投入シユート、１０……スイツチ、１２……
メダル蓄溜凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠に水平固定したゲーム盤上に前後に移動す
   るメダル押動板を摺接させ、該メダル押動板の上
   面に上部にメダル投入口を有し且この投入口から
   のメダルをランダムに落下さすべく多数の釘をメ
   ダル落下方向と直角に植設した偏平縦形の投入メ
   ダルシユートの下端開口を摺接させるゲーム装置
   において、上記投入メダルシユートのメダル落下
   域中に、落下メダルとの衝突によつてONされる
   スイツチを左右往復動自在に臨ませ、一方ゲーム
   盤の前方部一側に常時は閉じ且上記スイツチの
   ONによつて開き動作される落し底を備えた特典
   用のメダル蓄溜凹部を設けたことを特徴として成
   るメダル落しゲーム装置。