JPS6329669Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自転車フレームにおいて、ヘツドパ
イプとハンガーパイプとの間に差渡されるフレー
ム部の上面をガードする装置に関する。

自転車フレームにおいて、ヘツドパイプとハン
ガーパイプとの間に差渡されるフレーム部は、第
７図に示す図面から明らかなように、サドルに腰
掛ける場合に靴底が当り、表面の塗装を損傷させ
るもので、それが腐蝕の原因になつて耐久性をな
くすばかりでなく、外観上体裁が悪いものであ
る。特に子供用自転車においては、フレームの両
側に補助車輪がついて、転倒しないように構成さ
れるため、ハンガーパイプの前方部分はステツプ
に利用されて自転車への乗り降りが繰返されるか
ら著しく損傷を受けやすいものであり、また、そ
の部分を適宜の間隔で並列するパイプで設けるも
のでは、手或は足を挟む危険が存在するものであ
つた。この考案は前記のような欠点を除去し、見
た目に美しく安全に走行することを目的になされ
たものである。

以下、この考案を実施の一例である図面により
説明すると、１はステツプガードで、合成樹脂材
により形成され、自転車フレーム２においてヘツ
ドパイプ２ａとハンガーパイプ２ｂとの間を接続
する部分、実施例では下パイプ２ｃに装置され
る。下パイプ２ｃは適宜の間隔を存して並列して
おり、この上面に差渡されてステツプガード１は
装着するため、その下面の形状は下パイプ２ｃの
形状に沿つて湾曲すると共に、中央部分が並列す
る下パイプ２ｃ間に嵌合すべくリブ３が適宜の間
隔で形成され、上面は凸湾曲面に形成される。そ
して、ステツプガード１はその前端寄のリブ３に
螺合孔を有する取付脚５が、また後端にワイヤー
支持孔６を開口した係止片７が夫々下方へ一体に
突出形成される。よつて、並列する下パイプ２ｃ
の上面には、ステツプガード１を横向にして、そ
の後端の係止片７をそのパイプ間に嵌入し、次に
ガード１を平行にして係止片７をパイプ間に係止
させ、かつ下面中央のリブ３をパイプ間に係合
し、それからガード１の前端部を、第４図に示す
ように、ワイヤー支持孔８を具え、上面が並列す
る下パイプ２ｃ間に係合する山形面に形成された
支え具９を下パイプ２ｃを間にステツプガード１
と対置し、両者ををステツプガード１に螺着する
ネジ１０で締付けて下パイプ２ｃに固着している
ものである。尚、１１はブレーキワイヤーであ
る。

この考案ステツプガード装置は前記のように構
成されるものであるから、並列する下パイプの上
面を被装し、サドルへ乗降するに際してその部分
をステツプに利用されても、塗装皮膜を損傷する
ことがなく、いつまでも新車時の美しさを維持さ
せることができるものである。

また、わずかの間隔を置いて並列する下パイプ
間をステツプガードにより被装するから、パイプ
間に手或は足を入れて怪我するという不測の事態
を防止し、安全面で効果の多いものである。

また、下パイプへの装着には前述のようにきわ
めて簡易に行え、製造は簡単であるから製造コス
トの低減に効果があり、また同時にワイヤーの支
持部が設けられるので、従来下パイプに別個に溶
着するなどの手数のかかつたブレーキワイヤーー
受けを省略することができるものである。また、
支え具の一部を前車輪の旋回通路内に突出させ、
旋回止を設けることができ、ブレーキワイヤーの
保護を図ることができ、さらに、並列する下パイ
プ間の空間をステツプガードによりなくして連続
させ、外観上巾広のステツプを構成し、そのステ
ツプガードの色彩もあいまつてきわめて豪華に施
飾し商品価値を高めるものである。

よつて、機能性と安全性とを具え新しいデザイ
ン感覚にあふれたフレームの子供用自転車の提供
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案装置の側面図、第２図はステ
ツプガード具単体の背面図、第３図、第４図およ
び第５図は第１図Ａ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線、Ｃ−Ｃ線
に沿う拡大横断面図、第６図は第１図Ｄ−Ｄ線よ
りみた拡大後端面図、第７図はこの考案装置を自
転車に装着した状態の側面図である。 １……ステツプガード、２……自転車フレー
ム、２ａ……ヘツドパイプ、２ｂ……ハンガーパ
イプ、２ｃ……下パイプ、３……リブ、５……取
付脚、６……ワイヤー支持孔、７……係止片、８
……ワイヤー支持孔、９……支え具、１０……ネ
ジ、１１……ブレーキワイヤー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自転車用フレームのヘツドパイプとハンガー
   パイプを接続する下パイプを適宜の間隔で並列
   するパイプで設け、その上面に差渡し、後端を
   一体に形成した係止片をパイプ間に嵌入係止さ
   せると共に前端部を、一体に突出した取付脚と
   下パイプの下面に接する支え具およびネジとに
   より螺着接続してフレーム部にステツプガード
   を装着したことを特徴とする、自転車フレーム
   のステツプガード装置。 (2) 支え具はワイヤー支持部を有することを特徴
   とする第１項記載の自転車フレームのステツプ
   ガード装置。 (3) 支え具の一部は前車輪の回動通路内に突出
   し、前車輪の旋回角を所要に制限することを特
   徴とする第１項記載の自転車フレームのステツ
   プガード装置。