JPS6329222Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧力計の安全板に関するものである。
一般に圧力計は第１図に示すように取付部１を有
する裏ケース２の正面に、目盛板３と指針４が表
面をガラス板に覆われて表枠５によつて取付けら
れている。測圧する場合には取付部（ねじ）１を
測圧する容器等に取付け、圧力計内部のブルドン
管或いはベローズ等が圧力の作用で変形すること
により圧力を指示するようになつている。このた
め上記圧力計には、高圧が導入されており、ブル
ドン管等測圧部が破損すると最も弱い正面が破損
して硝子等が飛び散る危険があつた。

これを避けるため従来第２図ａ，ｂ，ｃに示す
ように裏ケース２の背面板６に適当な大きさの孔
７又は８を穿設しこれにプラスチツク製等の安全
キヤツプ７ａを嵌着したり、又は孔８を覆つてラ
プチヤープレート（例えばアルミニウム薄板、プ
ラスチツク薄板等）８ａを接着剤等で貼付して、
ブルドン管等が破損して高圧物が噴出した場合に
は、上記キヤツプ７ａが飛んだり、ラプチヤプレ
ートが破損して噴出圧が逃げ、文字板、硝子等の
破損を防止している。

ところで安全キヤツプ７ａ又はラプチヤプレー
ト８ａを取付けるには、裏面ケース２に孔を穿設
した後安全キヤツプ等を取付けなければならない
ため工作に手間がかかり、特に安全キヤツプの場
合破損して噴出する量に対して孔が小さくかつキ
ヤツプが飛ぶ等の不都合があつた。

本考案は上記の事情に鑑み、製造が容易で広い
開口面を有し裏ケースを離れて飛ぶことがない安
全板を提供することを目的とするもので、圧力計
の裏ケースに孔部を設け、この孔部を塞ぐ板の縁
の一部を裏ケース部材と一体に連続せしめて支持
したものである。

以下本考案を図面を参照して説明する。

第３図ａ，ｂ，ｃは、本考案に係る圧力計の安
全板の一実施例を示すもので、図中１１は安全板
である。安全板１１は、背面板６に開口する開口
部１２を覆い安全板１１の下縁に設けられた連結
片１３によつて上記背面板６と一体に連結固定さ
れている。上記安全板１１は、安全板１１の内面
と背面板６の外面との間隔１４が通常0.1mm程度
となるように構成されている。

次に以上のように構成された本考案に係る安全
板の作用を説明する。

上記安全板１１は、裏ケース２が金属製或いは
合成樹脂製のいずれの場合においても裏ケースの
成形と同時に成形出来る。すなわち、裏ケース２
を成形するに際して、背面板６の一部を切断して
開口部１２とこの開口部１２から切出した安全板
１１を形成するとともに上記安全板１１の縁の一
部を切り離なさないで、連結片１３部分を残すこ
とにより、上記安全板１１を上記背面板６に連結
固定する。このため安全板１１は裏ケース２と同
一の材質を用いかつ裏ケース２と同時に成形され
るので、製造能率はよく、安価となる。また開口
部１２の大きさは自由に選ぶことが出来る。さら
に圧力がかかつた時連結片１３が屈曲し、安全板
１１が倒れ、噴出圧を放散するに充分な開口部が
得られるので、安全板１１が飛んだり、正面硝子
が飛んだりすることがない。

以上述べたように本考案に係る安全板は材質が
裏ケースと同じで、裏ケースと同時に成形出来、
測圧部が破損して計器内部に圧がかかつても、連
結片が折曲して安全板が開き開口するので、製造
能率がよく安価でかつ計器正面の破損が防止さ
れ、安全板は裏ケースより離れて飛ぶようなこと
がない等多くの長所を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、通常の圧力計の斜視図、第２図ａ，
ｂ，ｃは、従来の安全キヤツプ又はラプチヤープ
レートの説明図で第２図ａは裏ケースの背面板に
取付けた安全キヤツプおよびラプチヤープレート
の図、第２図ｂは第２図ａの−線視図、第２
図ｃは第２図ａの−線視図、第３図ａ，ｂ，
ｃは本考案に係る安全板の一実施例を示すもの
で、第３図ａは裏ケースの背面板の平面図、第３
図ｂは第３図ａの−線視図、第３図ｃは安全
板を取付けた部分の斜視図である。 １……取付部（ねじ）、２……裏ケース、３…
…目盛板、４……指針、５……表枠、６……背面
板、７……孔、７ａ……安全キヤツプ、８……
孔、８ａ……ラプチヤープレート、１１……安全
板、１２……開口部、１３……連結片、１４……
安全板と背面板との間隔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧力計の裏ケースに孔部を設け、この孔部を塞
   ぐ板を、板の縁の一部を裏ケース部材と一体に連
   続せしめて支持したことを特徴とする圧力計の安
   全板。