JPS63290770A - 熱転写プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、熱転写プリンタに関する。

従来技術およびその問題点 従来の熱転写プリンタでは、印字行の印字終了後、すみ
やかに印字ヘッドのキャリッジの移動を停止させている
。すなわち、パルスモータによってキャリッジが移動さ
れる場合には、印字終了後に、スローダウンの速度制御
のために必要な時間だけキャリッジが移動してからキャ
リッジが停止する。直流または交流モータによってキャ
リッジが移動される場合には、印字終了後に、モータの
慣性によってキャリッジが少し移動してからキャリッジ
が停止する。そして、キャリッジが停止した後に、印字
ヘッドのプラテンへの押圧が解除され、インクリボンの
巻取りが停止される。

しかしながら、印字行の印字終了時に印字ヘッドの発熱
体駆動が停止されても、印字ヘッドの温度が周囲温度ま
でただちに低下しない。このため、印字終了後において
印字ヘッドによってインクリボンがあたためられてイン
クリボンが軟化し、印字ヘッドの押圧によって、記録紙
にインクリボンのインクが転写されてしまう。

この結果、印字終了位置からキャリッジ停止位置までの
間に、記録紙に霧状のインク汚れが発生し、キャリッジ
停止位置では、記録紙に縦すじのインク汚れが発生する
。このような現象は黒べた印字が行なわれ、印字ヘッド
温度が非常に高くなったのちに、印字行の印字が終了す
る場合に特に顕著である。

この発明は上記問題を解消した熱転写プリン夕を提供す
ることを目的とする。

問題点を解決するための手段 この発明による熱転写プリンタは、各印字行の印字中断
開始時または印字終了直後に、インクリボンの巻取が継
続して行なわれている状態で、印字ヘッドのプラテンへ
の押圧が解除されることを特徴とする。

実　　施　　例 第１図において、キャリッジ（１）は、左右方向にのび
たプラテン（２）に沿って移動自在に設けられており、
図示しないワイヤを介してキャリッジ駆動モータ（パル
スモータ）によって左右方向に移動される。キャリッジ
（１）には、縦に並んで配された複数の発熱体（３ａ）
を有する印字ヘッド（３）、印字ヘッド揺動装置（図示
路）、インクリボン巻取軸（４）および巻取軸（４）を
回転駆動するためのインクリボン巻取モータ（５）が設
けられている。印字ヘッド（３）は、プラテン（２）に
押圧された実線で示す押圧位置と、押圧位置よりインク
リボンカセット（６）側の鎖線で示す抑圧解除位置との
間を移動しうるように、キャリッジ（１）に揺動自在に
取付けられている。

印字ヘッド（３）の再位置の切替は印字ヘッド揺動装置
によって行なわれる。印字ヘッド（３）は、常時は、押
圧解除位置に位置している。インクリボン巻取モータ（
５）は、キャリッジ（１）の下面に取り付けられている
。

インクリボンカセット（６）は、キャリッジ（１）に着
脱可能に装着されている。カセット（６）の片側に固定
されたカセットコア（７）に第１リボンコア（８）が回
転可能に取付けられており、反対側にはキャリッジ（１
）の巻取軸（４）にかみ合うようにはまってこれととも
に回転する第２のリボンコア（９）が設けられている。

そして、これらのリボンコア（８）（９）に、ベースの
片面にインクが塗布された１本のインクリボン（１ｏ）
が巻かれている。インクリボン（１０）は、その途中部
分が印字ヘッド（３）にかけられている。

印字処理が開始されると、印字ヘッド（３）が印字ヘッ
ド揺動装置によって抑圧位置に移動され、これによりイ
ンクリボン（ｌＯ）と、記録紙（１１）とが、発熱体（
３ａ）とプラテン（２）との間で圧着した状態となる。

また、キャリッジ（１）がキャリッジ駆動モータによっ
て、印字方向（右方向）に移動されるとともに、インク
リボン（ｌＯ）がインクリボン巻取モータ（５）によっ
て第２のリボンコア（９）に巻取られていく。そして、
各発熱体（３ａ）がプリンタ制御装置から出力される印
字データに応じて選択駆動されることにより、インクリ
ボン（１０）のインクが記録紙（１１）に転写され、記
録紙（１１）に、所定の印字が行なわれる。

印字行の印字が終了すると、すなわち、印字行の最終ド
ツトの印字が実行されると、第２図に示すように、その
印字終了時点ｔ１で、印字ヘッド（３）が抑圧解除位−
に戻される。キャリッジ（１）の移動およびインクリボ
ン（１０）の巻取は、印字終了後も継続して行なわれる
。そしてインクリボン（１０）の巻取によってインクリ
ボン（１０）における印字行の最終ドツト位置に対応す
る使用済部分が記録紙（１１）から剥離された後に（時
点ｔ２）、インクリボン（１ｏ）の巻取が停止され、こ
ののち、キャリッジ（１）の移動が停止される（時点ｔ
３）。こののち、キャリッジ（１）が反印字方向（左方
向）に移動され、印字行の印字開始位置に戻される。

上記熱転写プリンタでは、印字行の印字終了後、ただち
に印字ヘッド（３）が抑圧解除位置に戻されているから
、印字ヘッド（３）に蓄積されている熱によって、記録
紙（１１）にインク汚れが発生するといったことがなく
なる。また、印字終了後においてもインクリボン（１０
〉の巻取が継続して行なわれているので、この巻取によ
って、インクリボン（１０）における印字行の最終ドツ
ト位置に対応する使用済部分を記録紙（１１）から剥離
することができる。

上記実施例では、インクリボン（１０）の巻取が停止し
たのち、キャリッジ（１）の移動を停止ささせているが
、印字終了後であってインクリボン（ｌＯ）の巻取が停
止すると同時またはそれより前にキャリッジ（１）を停
止させてもよい。このようにすると、印字行におけるキ
ャリッジ（１）の移動距離を、短くでき、プリンタの幅
を狭くすることができる。

また、印字行の印字終了後に、インクリボン（１０）の
巻取速度を速くして、インクリボン（１０）の記録紙（
１１）からの剥離を迅速に行なうようにしてもよい。

また、上記の印字行の途中に印字が中断される場合、す
なわち、印字方向に、全く印字されない部分が比較的長
く連続する場合に、その印字中断開始後に、上記印字行
の印字終了後における制御と同様な制御を行なってもよ
い。ただし、この場合には、キャリッジ（１）は、印字
中断後、印字方向に再び移動される。

また、キャリッジ駆動モータとは別にインクリボン巻取
モータが設けられていない熱転写プリンタ、たとえば、
キャリッジ（１）の移動力がビニオンとラックを介して
インクリボン（１０）の巻取軸（４）に伝達されること
により、インクリボン（１０）が巻取られる熱転写プリ
ンタにもこの発明を適用することができる。さらに、印
字ヘッド（３）に近接してたとえばピン等の剥離部材が
設けられている熱転写プリンタにもこの発明を適用する
ことができる。

発明の効果 この発明の熱転写プリンタは、各印字行の印字中断開始
時または印字終了直後に、インクリボンの巻取が継続し
て行なわれている状態で、印字ヘッドのプラテンへの押
圧が解除されるので、印字中断開始後または印字終了後
に、印字ヘッドに蓄積されている熱によって、記録紙に
インク汚れが発生するといったことがなくなるとともに
、インクリボンにおける印字中断開始直前または印字終
了直前の使用済部分を記録紙から効果的に剥離すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の実施例を示すものであ
って、第１図は熱転写プリンタの一部切欠部分平面図、
第２図は印字行の印字終了後における各部の動作を示す
タイムチャートである。 （１）・・・キャリッジ、（２）・・・プラテン、（３
）・・・印字ヘッド、（３ａ）・・・発熱体、（５）・
・・インクリボン巻取モータ、（１０）・・・インクリ
ボン、（１１）・・・記録紙。 以　　上 ］ 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 各印字行の印字中断開始直後または印字終了直後に、イ
   ンクリボンの巻取が継続して行なわれている状態で、印
   字ヘッドのプラテンへの押圧が解除される熱転写プリン
   タ。