JPS6328854Y2 - - Google Patents

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JPS6328854Y2
JPS6328854Y2 JP4237580U JP4237580U JPS6328854Y2 JP S6328854 Y2 JPS6328854 Y2 JP S6328854Y2 JP 4237580 U JP4237580 U JP 4237580U JP 4237580 U JP4237580 U JP 4237580U JP S6328854 Y2 JPS6328854 Y2 JP S6328854Y2
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trip
bimetal
chamber
tripping
opening
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は時限引外し用バイメタルをもつ定格
電流可調整式の引外し装置を備えた回路しや断
器、特に簡単な構成の定格電流可調式の引外し装
置に改善された周囲温度補正の手段を備えた回路
しや断器に関するものである。
従来、モールドベースとモールドカバーとによ
り絶縁隔壁によつて仕切られた各極室を備えるこ
の種の周囲温度補償装置付きの回路しや断器にお
いて、周囲温度の補正用バイメタルが各極室の時
限引外し用バイメタルと夫々対応して設けられる
もの或は各極室の時限引外し用バイメタルの全部
に対応して1つの周囲温度の補正用バイメタルを
対応させることにより周囲温度の補償を行つてい
るが、周囲温度の補正用バイメタルはいずれかの
極室内に設けられており、極室内のヒータ或は限
時引外し用バイメタルならびに主電路の各部材の
温度上昇の熱的影響を受ける。従つて、補正用バ
イメタルの周辺温度には周囲温度以外の過電流に
よる温度上昇が含まれて正確な周囲温度の補正が
行なわれず、回路しや断器の引外し動作に的確な
温度補正を伴わない欠点があつた。
この考案は上述の欠点を解消するもので、その
主たる目的は周囲温度の補正用バイメタルを主電
路の各部材による周囲温度の上昇が極めて少い、
極室とは隔離された開閉操作機構室に設けて、過
電流によつて補正用バイメタルが追従しないよう
にすることにより過電流による正確な安定した引
外し特性を得ると共に、時限引外し用バイメタル
の所要入力が少なくてよい回路しや断器を提供す
ることである。
この考案の他の目的や特徴ならびに利点は以下
の添付図面を参照して行う詳細な説明から明らか
となろう。
図面に示される様に、回路しや断器本体1は成
形絶縁物からなるモールドベース2とこのモール
ドベース2の一部底蓋2′とモールドカバー3と
により箱状に形成されており、端子部を除く回路
しや断器の充電部を全て覆い、且つモールドベー
ス2とモールドカバー3には各極の主要構成部品
ならびに操作機構部を収納する絶縁隔壁によつて
仕切られた各極室4ならびに各極室4の一側に隣
接した開閉操作機構室5が設けられており、開閉
操作機構室5には開閉操作機構5A、引外し機構
5Bおよび定格電流可調機構5Cが収納されてい
る。
各極の共通部分については、説明の簡略のため
に一極だけについて説明する。
第4図に示されるように、各極の両端には端子
6,6′が設けられていて、各々端子タツプ板6
a,6′aと共に導電部材からつくられており、
モールドベース2に挿入して装着されている。端
子導電板7,7′は端子6,6′と接続されてお
り、各極室の収納溝の端部壁を絶縁材料からなる
極室端板4a,4′aと共に形成している。一方
の端子導電板7には導電材料からなる可撓リード
8の一端が接続されており、隣接の端子6にはモ
ールドベース2の端部隔壁から内部に延びる導入
片6Cがあつて内部先端に可動側アークホーン9
が接続されている。
開閉操作機構室5より各極に亘つて貫通する成
形絶縁物からなるコンタクトクロスバー10は、
第12a,b図から理解できるようにこれと一体
に成形された各極に対する2枚宛の舌片状のコン
タクトホルダー部材10aを有しており、これら
コンタクトホルダー部材10aに設けられた嵌着
溝10bにコの字形に折り曲げられた可動コンタ
クト杆11の両翼から突出する突起軸11aが嵌
合されており、これにより可動コンタクト杆11
が2枚のコンタクトホルダー部材10aの間に回
動自在に装着されている。接触子ばねすなわちコ
ンタクトスプリング12がコンタクトクロスバー
10と可動コンタクト杆11との間に架設されて
おり、可動コンタクト杆11に通常反時計方向に
接触圧力を与えている。また、可動コンタクト杆
11は端子6からの可撓リード8が接続されてお
り、自由端部には可動接触子13が装着されてい
る。
電磁装置14はその附属装置と共に中央部に配
置されており、一次コイル15と二次コイル16
を有していて、一次コイル15は絶縁巻線からな
つていて各定格電流に応じて巻線断面積およびそ
の巻数が適宜に選ばれ、またそのアンペア巻数は
定格電流に関して一定に選定されている。また、
二次コイル16も同じく絶縁巻線からなつていて
絶縁物17を介して一次コイル15の内側に巻回
されており、口出線16a,16bが過電流応動
装置18に接続されている。二次コイル16の巻
線断面積と巻数は定格電流に関係なく一定でよ
い。固定コア19は珪素鋼板を積層してブロツク
を形成していて絶縁物により二次コイル16から
絶縁されている。すなわち、固定コア19を中心
に二次コイル16が巻回され、更にその外側に一
次コイル15が同軸的に巻回されている。固定コ
ア19の両側面には数枚の鋼板を積層したヨーク
20が取付けられていて、固定コア19とヨーク
20によりH形の磁気鉄心を形成しており、この
ヨーク20は一次コイル15と二次コイル16を
包囲して電流変成器を構成し、更に拡大されてコ
ンタクト部20aと消弧室部20bと瞬時引外し
部20cとに亘つて張り出すように設けられてい
る。ヨーク絶縁板21がヨーク20の内側に装着
されていて、ヨーク20の一部のコンタクト部2
0aや消弧室部20bの外周から張り出すように
大きく形成されている。ヨーク20のコンタクト
側において、対応する一対のヨーク絶縁板21の
間を閉塞するように絶縁板からなる固定コンタク
トベース22の両側縁に設けられた係合突起片2
2aが夫々一対のヨーク絶縁板21およびヨーク
20に設けられた係合孔21a,20dを貫通し
て延びており、固定コンタクトベース22が一対
のヨーク20間に支持されている。導電材料から
なる固定コンタクト杆23はL字形に折り曲げら
れて固定コンタクトベース22に保持されてお
り、可動接触子13と対応する位置に固定接触子
24を有していて、一方の端に一次コイル15の
口出線15aが接続され、他端には金属材料から
なる固定側アークホーン25が連接されている。
固定側アークホーン25は固定コンタクト杆23
と一体或は別体に屈曲して形成してもよく、一次
コイル15の下側近傍を通つて消弧室26端部で
折り曲げて、端部折り曲げ係合片25aがモール
ドベース2の引外し素子収納部隔壁2aに設けら
れた嵌合溝2bに係合支持される。固定コンタク
ト杆23にはアーク絶縁板23aが装着される。
また、固定側アークホーン25は対応して設けら
れる一対のヨーク絶縁板21の間隙をほゞ完全に
仕切るように設けられており、消弧室26を一次
および二次コイル15,16と隔離すると共にモ
ールドベース2の隔壁2aにより過電流応動装置
18を隔離するように構成されている。
消弧グリツド群27,27′は消弧室26に収
納される多数の磁性板28,28′により形成さ
れており、二次コイル15の下側に水平方向に設
けられた固定側アークホーン25の下に消弧グリ
ツド群27が配置され、消弧室26の一端にモー
ルドベース2の底壁に向かつて設けられた可動側
アークホーン9の横に消弧グリツド群27′が配
置され、ほゞL字形の中間アークランナ29がこ
れら可動側アークホーン9、固定側アークホーン
25および消弧グリツド群27,27′の間を連
結して吹消磁束を強化するよう設けられている。
固定側アークホーン25と中間アークランナー2
9の一側との間に水平方向に配置された消弧グリ
ツド群27は、多数の磁性板28に第7図に示さ
れるように接触子側にアーク引込用の傾斜したV
字形切込み部28aが設けられ、左右が交互に入
れ替わるように等間隔に平行に配置して形成され
ている。また、可動側アークホーン9と中間アー
クランナー29の他側との間にモールドベース2
の底壁に向かつて少し傾斜して配置された消弧グ
リツド群27′は、多数の磁性板28′に第7図に
示されるように接触子側にアーク引込み用の切込
み部28′aが、且つ下端側に切欠き部28′bが
夫々設けられ、切込み部28′aの両側先端が磁
性板28′の長脚28′cと短脚28′dをもつよ
うに形成され、左右が交互に入れ替わるよう等間
隔に平行に配置されている。絶縁物からなる緩衝
板30が消弧グリツド群27の先端側に亘つて消
弧室26の一端を仕切るように設けられており、
従つて消弧グリツド群27,27′から流出する
アークガスは緩衝板30の通気孔30aからモー
ルドベース2の底蓋2′側に設けられたアークガ
スの排気膨張室31に移り、更にモールドベース
2の一方の接続端子6′の極間に設けられたモー
ルドベース2の排出口32に連なつていてアーク
ガスが外部に導かれるようになつている。
過電流応動装置18の時限引外し装置33の引
外し素子として時限引外し用バイメタル34を使
用する場合には、バイメタル34は第4,7図に
示されるようにJ字形に折り曲げられ、平行対向
長辺の上端連結部34aを残して幅中央部の分割
溝35により分割されていて平行対向短辺の分割
端部34b,34cには二次コイル16の電流導
出、導入用の口出線16a,16bが接続されて
いる。バイメタル34は、モールドベース2の引
外し素子収納くぼみ2c内の底部円筒突起2d、
挾辺部34dに設けられた取付孔34eおよびバ
イメタル絶縁片36を貫通する取付ねじ37によ
つて円筒突起2dに対して取付けられている。ま
た、バイメタル調整ねじ38がバイメタル34の
上端連結部34aに、トリツプバー39の舌片3
9aと対向して設けられている。
トリツプバー39は成形絶縁物からなり、開閉
操作機構室5から各極に亘つてモールドベース2
とモールドカバー3の接合部附近を貫通して延び
ており、各極毎に設けられた舌片39aには片側
の面に傾斜面40が一体に形成されていて、この
傾斜面40はバイメタル調整ねじ38と対向して
設けられており、バイメタル調整ねじ38と舌片
39aとの間の間隙が調整作業により適当な位置
に整定されるようになつている。トリツプバー3
9は多極を横切る方向に移動可能なように支承さ
れており、後述する開閉操作機構室5に設けられ
た定格電流可調整機構5cによつて舌片39aの
傾斜面40の位置を変えることにより夫々対応す
るバイメタル調整ねじ38との間隙を増減して設
定電流が調整できるようになつている。端子導電
板7′の一方の側の導入片7′aは一次コイル15
の一端の口出線15bと接続され、他方の側はモ
ールドベース2の端部隔壁を通つて延びる導出片
7′bにより端子6′に接続されている。
過電流応動装置18の瞬時引外し装置41は瞬
時引外し可動鉄片42を有しており、この可動鉄
片42は中央部の耳片42aが一対のヨーク20
とこれらヨーク20の間に装着された小枠43と
を共に貫通する支持軸44によりヨーク20に回
動自在に支持されており、一端には一対のヨーク
20間に亘る拡大翼部42bがあつてヨーク20
の一部外周縁と対応するように設けられ、また他
端の尾部42cはトリツプバー39の突起片39
bと対応するように設けられている。板ばね45
は一端が可動鉄片42に取付けられ、常時可動鉄
片42の拡大翼部42bが一対のヨーク20から
開離する方向に作用するように架設される。瞬時
引外し用調整ねじ46はヨーク20に取付けられ
ている小枠43に螺合され、その貫通先端が板ば
ね45の他端と当接し、モールドカバー3の瞬時
引外し部調整カバー3′を取り除いて調整孔3a
からドライバー等で調整ねじ46を回転して板ば
ね45の撓み量を変化させることによつて瞬時引
外し設定値を所要の値に調整することができる。
また、小枠43には一端に可動鉄片42のストツ
パー片43aが設けられている。
開閉操作機構室5には第8図乃至第12図に示
されるようにコンタクトクロスバー10とトリツ
プバー39に関連して、開閉操作機構5Aおよび
引外し機構5Bが設けられており、通常の開閉操
作および過電流引外応動する自動引外しを制御で
きるようなつている。開閉操作機構5Aは、モー
ルドベース2に固定された左右一対の固定枠48
にハンドル軸49によつて支承された成形絶縁物
のハンドル47を有し、ハンドル47の操作つま
み47aがモールドカバー3の開口部3bから突
出していてハンドル47を回動できるようになつ
ている。第8乃至10図においてハンドル47の
操作つまみ47aが左側に傾けられている場合は
オンの状態、反対側に傾けられている場合はオフ
の状態を示す。捩りばねを構成するハンドルスプ
リング50は固定枠48とハンドル47との間に
架設され、常時ハンドル47をオフ方向すなわち
時計方向に偏倚している。ハンドル47にはピン
51によつて操作リンク52の一端が接続され、
操作リンク52の他端はピン53によつてトリツ
プレバー54の長溝孔54aに遊嵌連結されてい
る。トリツプレバー54は、固定枠48に固着さ
れたトリツプレバー軸55により回動自在に支持
されている。コンタクトリンク56は、トリツプ
レバー54の長溝孔54aに係合したピン53に
より一端が操作リンク52に連結され、他端はピ
ン57によりコンタクトクロスバー10と一体に
形成されたクロスバー作動片10fに接続されて
いる。コンタクトリンク56の該他端のピン57
にはしや断ばね58の一端が掛けられ、しや断ば
ね58の他端はモールドベース2に取付けられた
ばね架け片59に掛けられていて常時コンタクト
クロスバー10を時計方向に偏倚している。
引外し機構5Bにおいて、トリツプレバー54
の一端の爪部54bは固定枠48に支承されたト
リツプピン60の半円形に切欠かれた掛合部60
aと通常の閉路、開路状態で係合している。トリ
ツプピン腕61はトリツプピン60の周囲に沿つ
た湾曲部61aを有し、この湾曲部61aには長
溝孔61bが設けられていてねじ62がこの長溝
孔61bを貫通してトリツプピン60に設けられ
たタツプ孔に螺着されており、トリツプレバー5
4の爪部54bとトリツプピン60の掛合部60
aとの係合量を、トリツプピン60を回転して所
要の係合量の位置に調整してねじ62で固定でき
るように構成されている。トリツプピン60と一
体に装着されたトリツプピン腕61の一方の側部
61cには周囲温度補正用バイメタル63の一端
が接続されており、この周囲温度補正用バイメタ
ル63の他端はトリツプバー39の突起片39c
に対向して設けられている。トリツプピン復帰ば
ね64がトリツプピン腕61を常時時計方向に引
張るように設けられており、このトリツプピン腕
61の時計方向の動きはトリツプピン腕61の他
方の側の係合突起片61dが固定枠48に設けら
れた係止突起48aと係合することによつて制限
されていて、トリツプピン腕61の時計方向への
回動の定常状態の静止位置が定められている。
トリツプバー39の一端は第5図に示されるよ
うに開閉操作機構室5のモールドベース2の側壁
に設けられた軸受ピン65を、トリツプバー39
の軸芯部に設けられたスライド軸孔66に挿入し
て回動ならびに軸方向に滑動可能に支承され、他
端はトリツプバー39と一体に埋込み成形された
金属軸芯の露出部67を、端部極室4の隣接極と
の仕切に隔壁に装着された軸受板68に回動およ
び軸方向に滑動自在に支承されている。トリツプ
バースプリング69は一端がトリツプバー39の
突起片39cに、且つ他端が固定枠48のスプリ
ング架け片70に係止されていて、常時トリツプ
バー39を時計方向に偏倚している。
定格電流可調整機構5cは第8図乃至11図に
示されるように、固定枠48に固着された取付部
材72に回動自在に支持された成形絶縁物からな
る定格電流可調整ノブ71を有し、この可調整ノ
ブ71は頭部がモールドカバー3の切抜孔3cか
ら露呈しており、下端には偏心位置にて突出して
いる作動部片71aを有しており、作動部片71
aがトリツプバー39の溝孔39eに嵌合してい
て、外部から定格電流可調整ノブ71を回転する
ことによつて、作動部片71aが円弧状に移動す
ることによりトリツプバー39が軸方向に滑動さ
れるので、各極室におけるバイメタル調整ねじ3
8と対応する舌片39aの傾斜面40の位置が変
わり、調整ねじ38と傾斜面40の間の間隙が変
更されて設定電流を調整することができる。トリ
ツプ押釦73は定格電流可調整ノブ71と同様に
頭部がモールドカバー3の切抜孔3dから露呈す
るように設けられ、下端は取付部材72,72′
と、取付部材72′の下側に装着されたコの字形
のトリツプ押釦復帰ばね74の上辺74aとを共
に貫通して下辺のトリツプ押釦復帰ばね作動片7
4bを介してトリツプバー39の突起片39dを
押圧作動するよう対応して設けられている。
第3,8,12a,b図に示される様に、クロ
スバー10にはクロスバー作動片10fの反対側
に開閉表示片10cが一体に形成されていてその
周辺には2本の溝10d,10eが設けられてお
り、例えば一方の溝10dを緑色に着色し、他の
溝10eを赤色に着色して、モールドカバー3の
表示窓3eから回路しや断器の閉状態では赤い溝
10eを、開状態では緑色の溝10dを目視する
ことによつて回路しや断器の開閉状態を直接知る
ことができるようになつている。
次に、この様に構成されたこの考案の回路しや
断器の開閉操作に就いて説明すると、第8図およ
び第13図に示される通常のオフ状態において
は、ハンドル47の操作つまみ47aは右側に傾
けられていて、トリツプレバー54の爪部54b
はトリツプピン60の掛合部60aと係合できる
ようになつており、回路しや断器の投入準備状態
にある。このオフ状態から操作つまみ47aをオ
ン側に左方向にに移動させれば、操作リンク52
を介してピン53がトリツプレバー54の長溝孔
54a内を右方向に動かされるので、その結果コ
ンタクトリンク56を介してコンタクトクロスバ
ー10が反時計方向に回動され、しや断ばね58
は引張られて引張力が増大され、投入最終行程で
はハンドル軸49、ピン51およびピン53を結
ぶ線がオーバセンタリンク状態となつて第9図に
示される様に逆くの字形となり、この状態にてハ
ンドル47、操作リンク52は静止保持される。
従つて、コンタクトクロスバー10は可動コンタ
クト杆11の可動接触子13を固定接触子24に
圧接したオン状態に維持される第4図の状態とな
る。このオン状態から手動操作により操作つまみ
47aを右方向に時計方向に動かすと、操作リン
ク52を介してピン53がトリツプレバー54の
長溝孔54a内を左方向に動かされるためにコン
タクトリンク56を介してコンタクトクロスバー
10が時計方向に回動され、コンタクトクロスバ
ー10は可動接触子13を固定接触子24から開
離してオフ状態となる。
また、過電流が流れて過電流引外し装置の作動
による自動しや断の場合には、例えば過電流応動
装置18のバイメタル34によりトリツプバー3
9が時計方向に回動されると、このトリツプバー
39の突起片39cによつて周囲温度補正用バイ
メタル63、トリツプピン腕61およびトリツプ
ピン60が一体的に反時計方向に回動され、これ
によつてトリツプピン60の掛合部60aとトリ
ツプレバー54の爪部54bとの係合が解かれ、
トリツプレバー54が反時計方向に回動されて、
しや断ばね58のばね力によつてコンタクトリン
ク56を介してピン53がトリツプレバー54の
長溝孔54aに沿つて左方向に動かされ、しや断
ばね58が収縮されると共にコンタクトクロスバ
ー10が時計方向に回動されて、可動接触子13
が固定接触子24から開離されて電流がしや断さ
れる(第10図)。同時にこの時にハンドルスプ
リング50がハンドル47と一緒に直接時計方向
に回動されるので、操作リンク52、トリツプレ
バー54およびコンタクトリンク56が引き上げ
られてこの第10図の状態の過程を経てハンドル
スプリング50によつてトリツプレバー54の爪
部54bがトリツプピンの掛合部60aと係合さ
れたオフ状態に戻される。
更に、短絡電流の様な過大電流が流れる場合に
は、固定コンタクト杆23と同方向に電流が流れ
るように配置された一次コイル15に発生する磁
界が可動コンタクト杆11と鎖交され、この電磁
力がコンタクトスプリング12の作用力に打ちか
つてコンタクトクロスバー10が閉路位置に保持
されたまゝ、可動コンタクト11はコンタクトホ
ルダー部材10aと係合する突起軸11aを支点
として時計方向に回動され、可動接触子13が固
定接触子24から早期に開離、しや断されて、コ
ンタクトスプリング12の作用力の反転によつて
開離位置に保持される第14図の状態となる。こ
の作動により遅れて過電流応動装置18が作動さ
れて、上述の様にトリツプバー39の回動により
トリツプピンの掛合部60aとトリツプレバー5
4の爪部54bとの係合が解かれ、開閉操作機構
が崩潰されて、コンタクトクロスバー10が時計
方向に回動され、可動コンタクト杆11の軸11
aが動かされることによつてコンタクトスプリン
グ12の作用力が再び反転されて可動コンタクト
杆11が通常の位置に戻され、ハンドルスプリン
グ50によつてトリツプレバー54の爪部54b
がトリツプピンの掛合部60aと係合された投入
準備を完了した第8図、第13図のオフ状態に戻
される。
上述の回路しや断器の如く、この考案は、成形
絶縁物からなるモールドベース2とモールドカバ
ー3とにより形成されて各極室4および各極室と
並べて設けた開閉操作機構室5が絶縁隔壁によつ
て仕切られた区画をもつ閉鎖外被と、各極の主回
路の過電流に応動し、先端に電流設定用調整ねじ
手段38を有する時限引外し用バイメタル34
と、このバイメタル34と対向する傾斜面40を
有する舌片39aと、開閉操作機構室5内に収納
される突起片39cを備え、各極室4ならびに開
閉操作機構室5に亘り多極を横切る方向に移動可
能に且つ回動自在に支承されるトリツプバー39
と、開閉操作機構室内において接触子の開閉を行
なう操作機構部のトリツプレバー54と釈放自在
に係合して回動自在に支承されるトリツプピン6
0と、トリツプピン60に一端が固定されて他端
がトリツプバー39の突起片39cと対向して設
けられた周囲温度の補正用バイメタル63とを備
えるものにおいて、過電流により限時引外し用バ
イメタル34の湾曲によりトリツプバー39が回
動された時にトリツプバー39の突起片39cが
補正用バイメタル63を押圧してこれと一体のト
リツプピン60を回動して操作機構部を釈放する
ようにしたものであるので、周囲温度の補正用バ
イメタル63は主電路を収納する極室4とは絶縁
隔壁によつて隔離された開閉操作機構室5に収納
されるので過電流による時限引外し用バイメタル
34および主電路の各部材による周辺温度の上昇
が極めて小さく、回路しや断器の周囲温度以外の
熱的影響を受けず過電流による熱的影響によつて
補正用バイメタル34が追従して湾曲することが
ないので、従来の如く過電流による熱的影響によ
る補正用バイメタル34の湾曲量の変化分だけト
リツプバーを回動させるのに時限引外し用バイメ
タル34が大きく湾曲させる所要入力を必要とし
たものが削減されて、時限引外し用バイメタル3
4の引外しのための所要湾曲量が一定となり、引
外し特性が安定すると共に所要入力が少なくてよ
い。
また、トリツプバー39を各極を横切る方向に
移動し、それに伴つて傾斜面40を有する舌片3
9aも移動し、時限引外し用バイメタル34との
間の空隙を変化させて外部より定格電流の設定変
更を行うことができるが、周囲温度に左右される
ことがないので、定格電流の表示目盛を付するこ
とにより周囲温度により熱的影響を受けない正確
な回路しや断器の定格電流を表示することができ
る。
尚、トリツプバー39は時限引外し用バイメタ
ル34によつて回動して引外し動作を行うので、
トリツプバー39は回転体であり、軸を中心にし
てバランスよく配置できるので振動による誤動作
を防止できる。
更に、トリツプバー39は舌片39aを有し、
各極の時限引外し用バイメタル34と隙間を隔て
て対向しているので、対向部に電流設定用調整ね
じ38による電流設定手段が容易に取付けられ、
良好な設定精度が得られるとともに調整作業が容
易である等の実用的効果を生じるものである。
また、トリツプピン60とトリツプバー39の
軸心の間隔が接近しているときは、トリツプピン
60にトリツプピン腕61を延長手段として設
け、周囲温度の補正用バイメタル63を長くして
周囲温度の補正感度を十分にとることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す回路しや断
器の平面図、第2図は第1図の回路しや断器の右
側面図、第3図は第1図の回路しや断器のモール
ドカバーを取去つた平面図、第4図は第1図の4
−4線に沿つて矢印方向にみた極室の切断面図、
第5図は第1図の5−5線に沿つて矢印方向にみ
た切断面図、第6図は第1図のモールドベースの
一部底蓋を取除いた裏面図、第7図はこの発明の
回路しや断器の電磁装置の主要部分解斜視図、第
8図乃至第10図は第1図の8−8線に沿つて矢
印方向にみた開閉操作機構室の切断面図で、第8
図は回路しや断器のオフ並びにリセツト状態を示
す図、第9図はオン状態を示す同様な図、第10
図はトリツプ瞬時の過程を示す同様な図、第11
図は定格電流可調整機構の分解斜視図、第12
a,b図はコンタクトクロスバーと可動コンタク
トとの取付関係を示す側面図および切断面図、第
13図はオフ状態を示す極室の切断面図、第14
図は短絡しや断の過程を示す極室の切断面図であ
る。図中、 1……本体、2……モールドベース、3……モ
ールドカバー、4……極室、5A……開閉操作機
構、5B……引外し機構、6,6′……端子、9
……アークホーン、10……コンタクトクロスバ
ー、11……可動コンタクト杆、12……コンタ
クトスプリング、13……可動接触子、14……
電磁装置、15……一次コイル、16……二次コ
イル、18……過電流応動装置、19……固定コ
ア、20……ヨーク、23……固定コンタクト
杆、24……固定接触子、25……アークホー
ン、26……消弧室、27,27′……消弧グリ
ツド群、28,28′……磁性板、30……緩衝
板、32……排出口、33……時限引外し装置、
34……バイメタル、39……トリツプバー、4
1……瞬時引外し装置、42……可動鉄片、45
……板ばね、47……ハンドル、52……操作リ
ンク、54……トリツプレバー、56……コンタ
クトリンク、61……トリツプピン腕、71……
可調整ノブ、73……トリツプ押釦。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 成形絶縁物からなるモールドベースとモール
    ドカバーとにより形成されて各極室および各極
    室と並べて設けた開閉操作機構室が絶縁隔壁に
    よつて仕切られた区画をもつ閉鎖外被と、各極
    の主回路の過電流に応動し先端に電流設定用調
    整ねじ手段を有する時限引外し用バイメタル
    と、前記バイメタルと対向する傾斜面を有する
    舌片と開閉操作機構室内に位置する突起片を備
    え前記各極室ならびに開閉操作機構室に亘り多
    極を横切る方向に移動可能に且つ回動自在に支
    持されるトリツプバーと、前記開閉操作機構室
    内において接触子の開閉を行なう操作機構部の
    トリツプレバーと釈放自在に係合して回動自在
    に支承されるトリツプピンと、前記トリツプピ
    ンに一端が固定されて他端が前記トリツプバー
    の突起片と対向して設けられた補正用バイメタ
    ルとを備えるものにおいて、過電流により前記
    限時引外し用バイメタルの湾曲によりトリツプ
    バーが回動された時に、前記トリツプバーの突
    起片が前記補正用バイメタルを押圧してこれと
    一体のトリツプピンを回動して操作機構部を釈
    放することを特徴とする回路しや断器。 2 補正用バイメタルの一端はトリツプピンと一
    体のトリツプピン腕に固定されていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    回路しや断器。
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