JPS63285A - カプセル化酵素 - Google Patents

カプセル化酵素

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JPS63285A
JPS63285A JP14457186A JP14457186A JPS63285A JP S63285 A JPS63285 A JP S63285A JP 14457186 A JP14457186 A JP 14457186A JP 14457186 A JP14457186 A JP 14457186A JP S63285 A JPS63285 A JP S63285A
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capsule
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product
enzymes
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JP14457186A
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Tadao Shiraishi
白石 忠生
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/64Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof
    • A61K8/66Enzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
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    • A61K8/11Encapsulated compositions
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、カプセル化酵素に関する。
(ロ)従来の技術 従来、酵素作用による脱蛋白作用、脱脂作用や消炎作用
に着目し、基剤中に酵素を配合したサニタリー商品が各
種開発されている。また、酵素はかかるサニタリー商品
以外の商品、例えば食品や医薬品分野等においても多用
されている。
しかし、酵素は、その性質上、酵素活性の長期的安定を
図ることが困難であり、特に、溶液状、クリーム状の製
品に関しては、製品成分特性上、水分や、多くの界面活
性剤が配合されており、長期安定化が著しく困難である
そこで、成分上の化学的安定化、或いは、物理的方法に
よって安定化を図る方法が開発されている。
例えば、化学的安定化法としては、酵素水溶液中に、ゼ
ラチンやカゼイン、多価アルコール、糖類及びエチルア
ルコール等の一種を、又は併用して配合した酵素水溶液
の安定化法が知られている(特公昭41−152号公?
旧、また、物理的安定化法としては、セリシン、フィブ
ロイン、あるいは、ラウロマクロゴール等の高分子物で
酵素を包み込んで、水不溶物とした酵素安定化法が知ら
れている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる従来技術は、ある程度は酵素の活性安定
化が図れるものの、ゼラチンやカゼイン、多価アルコー
ル、tI類及びエチルアルコール等の成分を、酵素安定
化量配合することができる商品というものは、実用面で
非常に躍定されるものであった、即ち、実際使用する場
合、上記ゼラチンやカゼイン、多価アルコール、tfM
 Lr4及びエチルアルコール等の成分が多量配合され
ていると、著しく使用感を損なう場合や、あるいは、商
品によっては、組成処方上全く配合することができない
などの制約をうけるものであった。又、酵素をセリシン
、フィブロイン、あるいは、ラウロマクロゴール等の高
分子物で包み込んだ場合、水不溶物となるため液体組成
物中に配合した場合、沈澱を生じ製品中で均一な分散が
計れないことや、使用時における酵素活性発現率という
面では問題があった。即ち、酵素自体がセリシン、或い
はフィブロイン等で固定化されているため、対基質との
反応性が悪く、短い時間で効果的な酵素活性効果が期待
できない等の問題を有していた。
また、従来、複数の酵素、特に、同様な基質活性を有す
るfUJI素を複数に配合した製品においては各酵素の
分離定量が不可能であった。
本発明は、上記従来技術の有する問題点を解決すること
ができるカプセル化酵素を提供することを目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段及び構成本発明は、
プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リ
ゾチーム等の酵素をカプセルの先議内容物として酵素の
分散剤とともに安定に配合したカプセル化酵素に係わる
ものである。
ここで、カプセル内に充填する酵素は、カプセル化酵素
を含有しようとする製品の用途によって適宜選択できる
ものであり、例えば、酵素含有製品がサニタリー商品で
ある場合は、充填酵素としては、蛋白分解酵素、脂肪分
解酵素や消炎酵素及びデキストラナーゼ等が考えられる
。なお、蛋白分解酵素としては、ASPプロテアーゼ、
パパイン。
ブロメライン等が、脂肪分解酵素としては、ASPリパ
ーゼ等が、そして、消炎酵素としては、塩化リゾチーム
等が用いられる。
なお、サニタリー製品とは、シャンプー、リンス、ボデ
ィソープ、入浴剤、洗剤、歯ミガキ、化粧水(基礎化粧
品)等を含む全般的な液状、クリーム状、固形状或いは
粉体状のサニタリー製品をいう。
次に、上記酵素を内部に充填するカプセルの構成につい
て説明する。
■まず、カプセルの粒子直径及び商品中のカプセル化酵
素含量について言及すると、粒子直径は、カプセル化技
術及び製品化した場合の商品価値を考慮して、0.3〜
5.5龍とするのが好ましい。カプセルは易破壊性のも
の、即ち、使用に際しての物理的応力によって容易に破
壊されるもの、或いは容易に水溶化するものであれば良
く、その種類は特に制約されない。また、商品中におけ
るカプセル化酵素含量としては、酵素力価、カプセル粒
径、商品等によって異なるが、0.01〜15χ、好ま
しくは、0.1〜7χが良い。
■カプセルの壁材は、カプセル化酵素含有製品の使用目
的、酵素の分散剤、製品特性、充填する酵素の種類など
により異なるが、カプセル内に充填する酵素やカプセル
化酵素を配合する製品の組成物に安定であり、使用に際
しての物理的応力によって破壊されたり、水中に溶解す
る等して、内部に包蔵された芯物質である酵素が外部へ
放出され酵素の有効的活性を示すものであればよい。
本発明で用いる好ましいカプセル壁材は、水溶性壁材と
非水溶性壁材とに大別される。
水溶性壁材としては、水溶性高分子を用いたものが挙げ
られる。このような水溶性高分子としては、例えば、カ
ラギーナン、メチルセルロース、ペクチン、アルギン酸
、アミロペクチン、グアガム、エチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等の、多糖類やセルロ
ース誘導体の他、ゼラチンやポリビニルアルコール等が
挙げられる。
しかし、上記、水溶性高分子をカプセル壁材として用い
る場合は、カプセル化酵素を配合する酵素含有商品によ
っては、カプセル壁材の不溶化、あるいは、組成物中に
おいての溶解防止を必要とする。
このようなカプセルの不溶化法としては、架橋剤を用い
る方法の他、組成物pHの調節、電解質成分の配合或い
は、水溶性高分子に対するアルコール等の貧溶媒の配合
等により、水や各種界面活性剤溶液に対する溶解度の減
少、又は防止が可能となる。
■カプセル化酵素を、入浴剤等に用いる場合、水溶性の
カプセル化酵素が必要となる。このような水溶性カプセ
ル壁材成分の代表として、従来、ゼラチンが用いられて
いるが、この場合問題となるのは、浴槽に投入した場合
、場面に油膜が浮いてしまうこと、またゼラチンが経時
変化とともに、不溶化する事である。
従って油膜の形成に対しては、油脂、界面活性剤等を選
定し、適量配合することで、油性物質を温湯中に分散、
溶解させることが可能となる。
一方、ゼラチンの不溶化は、原因として、香料、界面活
性剤等の分子中のアルデヒド基、またはケトン基が、ゼ
ラチン分子中のアミノ基と結合することにより生じるこ
とが多いが、速やかな溶解性が要求されるバスカプセル
にとって、これは致命的な問題である。従って、カプセ
ルの不溶性に対しては、例えばゼラチンを用いる場合、
ゼラチン分子中のアミン基をコハク酸またはフクル酸で
置換したモディファイドゼラチン(MDF)を使用する
ことにより解決できる。
■本発明のカプセルへの酵素の充填は、従来から用いら
れているソフトカプセル化技術またはハードカプセル化
技術のいずれかによって行うことができる。
ソフトカプセルのシェルは、ゼラチン等ly材では外部
からの衝撃により、割れてしまうので、ゼラチンシェル
に弾力性と柔軟性をあたえることが必要となる。従って
カプセル壁材となる基剤、例えば、ゼラチンに、可塑剤
としてグリセリン、ソルビトールを単独または併用して
添加したゼラチン溶液を調整し、剤皮の形成と内容物の
充填を同時に進行させる。分量比は1lard、Med
ium −Hard。
Med ium等といったカプセルのタイプによって異
なり、好ましくは次に示す第1表の分量比とするのがよ
い。
第1表 また、ソフトカプセルは、従来から用いられているロー
タリ一方式、または、滴下方式で製造する。この場合、
ロータリ一方式による製造品は、カプセルに継目ができ
、滴下方式による製造品は、カプセルに継目ができない
のが一般的である。また、滴下方式による製法は、一般
に、20■から0゜5mg程度の小さいカプセルをつく
るのに利用する。
なお、ロータリ一方式及び滴下方式の製造方法を詳説す
れば以下の通りである。
i)ロータリ一方式自動充填の場合 例えば、プロテアーゼあるいは、リゾチームをカプセル
剤とする場合について、LEINER& 5ONS社の
ロータリ一式自動充填機を用いた製造を説明する。
カプセル剤皮として、例えばゼラチンを使用した場合、
ゼラチン溶液を、ゼラチンタンクからスプレッダ−ボッ
クスに一定量プールし、底部のスリットからキャスティ
ングドラム上に一定の厚さく好ましくは約1fflff
lが良い)で流出させ、キャスティングドラムが一回転
する間に冷乾風を吹付け、強制的にゲル化させる。左右
一対の装置により2枚の同一の連続したゼラチンフィル
ムをつくる。
ゼラチンフィルムは自動的にダイロールに給送される。
ダイロールは左右一対の直径10cm、長さ15cmの
円筒状で、各種の型状と大きさのカプセルが成形される
ように面取りされている。ダイロールは刃型を左右正確
に合わせてセントされ、その中心部には楔上のセグメン
トが泣面する。セグメントにはゼラチンフィルムを加熱
するためのカートリッジヒーターと、先端部には使用す
るグイロールのホール数に合わせた径約1ainの薬液
ノズルがある。ノズルは10本のインジェクションパイ
プを通じて10個のプランジャポンプにつながっている
2枚のフィルムはセグメントの両側面に接しながら流し
、溶着するのに必要な部分的ゾル状態を現出するために
加熱し、グイロールの回転とともに圧着し、カプセルが
完全にできあがる直前に、酵素を、分散剤である、グリ
セリンとカプリン酸とカプリン酸の混合脂肪酸により合
成されたトリグリセライド及び鯨油の混合物中に15χ
濃度に分散した液を圧入し、同時に成型を完成させる。
この場合、各ホールにおのおののポンプから規定量の酵
素分散液を圧入するので、個々のカプセルの充填精度を
非常に高めることができるので、酵素分散液粘度は、か
なり高粘度のものまで充填を可能とすることができる。
収率も97χと高いものであった。
ii) 滴下方式自動先議の場合 例えば、セルラーゼやリゾチームあるいはプロテーゼを
カプセル剤とする場合について、GLOBEXINTE
RNATIONAL社の滴下方式を用いた製造を説明す
る。
カプセル剤皮として、例えば、ポリビニルアルコールを
用いた場合、ポリビニルアルコール溶液を外側に、酵素
を、分散剤である、トリ(カプセル・カプリン酸)グリ
セリン及び硬化ヒマシ油の混合物中に10χ濃度に分散
した液を内側より吐出するようにした二重ノズルを冷却
した流通パラフィン槽中にセットし、ポリビニルアルコ
ール溶液と酵素分散液を、おのおのノズルから同時に一
定量で流出させ、冷却媒中に放出させる。ノズルの下方
には環状の脈動装置をセントし、環の内側のスリットか
ら冷却媒を間欠的に押し出すようにする。この圧力によ
り環の中央を通る二重の液流が切断され、液滴となって
冷却媒中で表面張力により球形状とすることができる。
この製造方式による特徴は、カプセル剤皮のロスが少な
く、極小球の酵素カプセルを製造する場合好ましい。又
、カプセル剤皮が比較的薄いので、可塑剤の配合比は、
酵素の種類、剤皮組成、カプセルの粒径等により調節す
るのが好ましい。
又、より安定な酵素のカプセル化を図るために、酵素分
散液とカプセル剤皮との間に油膜を形成させ、三層構造
を有するカプセル化酵素とすることもできる。
■酵素の充填に用いる酵素の分散剤は、酵素の種類、或
いはカプセル璧剤組成によっても異なるが、油や、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等
の多価アルコールや、パーム油、牛脂、綿実油、鯨油、
硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、
ゴマ油、イワシ油等の硬化油脂や、トリオクタン酸グリ
セリン、トリカプリン酸グリセリン、トリ (カプリル
・カプリン酸)グリセリン、トリカプリン酸グリセリン
等の中鎖脂肪酸エステル等の液状又は油状物質が考えら
れ、これらの分散剤中にhゲ素粉体を懸濁分散化させる
等して充填することができる。
但し、硬化油脂などを分散剤として用いた場合、加温充
項時における酵素の熱失活を防くため、融点の低いもの
がよい。
この場合、分散剤によっては、最終原液の状態で、粘度
が高くなったり、低くなったりすることがあるため、分
散剤の種類の選択はもちろん、酵素安定化剤、賦形剤等
の配合にあたっては、その種類や、配合割合を調節する
ことが必要である。
例えば、プロテアーゼを非水溶性のソフトカプセルとす
る場合、分散剤は油を用いるのが良く、好ましくは、プ
ロテーゼの安定性やカプセル壁剤に対する影ツなどの点
から、グリセリンとカプリン酸とカプリン酸の混合脂肪
酸により合成されたトリグリセライド等の中鎖脂肪酸エ
ステルや、鯨油や、綿実油等の硬化油脂等を単独又は併
用して用いるのが良い。
具体的に、400.000単位/gのプロテーゼを上記
組成の分散剤に分散して充填した粒径が3mm程度の非
水溶性ソフトカプセルを製造する場合、酵素と分散剤の
混合比は0.02〜10 : 0.2〜120好ましく
は0.5〜5:5〜50  が良い。又酵素の粒径は、
均一分散や、先議効率上の問題などから微粉とするのが
良く、好ましくは70μ以下とするのが良い。
■本発明において用いられるカプセルは、美観を高める
ために、赤、青、黄等の着色物あるいはそれらの着色物
を混合して用いたり、あるいはバール光沢を、カプセル
充填組成物中やカプセル壁剤中に付与することもできる
例えば、二酸化チタンをカプセル壁剤組成物中又はカプ
セル充填組成物中に通N混合することにより、カプセル
外観を白色や、乳白色とすることが出来る。
又パール光沢を付与する場合は、エチレングリコールジ
ステアレートや、魚鱗箔などを混合することも出来る。
但し、カプセル壁剤に上記成分等を付与してカプセル外
観を調整する場合、カプセル自体の水溶性又は、物理的
応力による破壊性の程度が変わることもあるので、酵素
カプセルの利用日的によって検討するのが好ましい。
又、上記のようにカプセル剤皮に酸化チタン、色素等を
配合することにより、酵素の光による失活を防止でき、
経時的にも安定な製剤とすることができる。
■またカプセル壁の厚みや壁剤の種類、酵素の分散剤の
種類や配合割合を変えることにより、使用時の物理的応
力による破壊性の程度調節、または水中における熔解性
、熔解時間、カプセル化酵素の比重等の調節が可能とな
る。
■複数の酵素カプセルを配合した場合でも、各酵素カプ
セルの粒径や色調などを変えることによって、各酵素の
活性分離定量が可能になる。
■カプセル内溶液と壁材との問題については、製品にカ
プセル化酵素を配合する場合、目的とする製品によって
は、酵素の種類あるいは、壁材を検討しなければならな
いが、酵素をカプセル化する場合、カプセル壁材の種類
によっては、酵素が基質として反応し、その結果カプセ
ル壁材を熔解してしまうことがある。従って、カプセル
壁材の検討を行う場合、まず酵素に対して基質的性質を
有しないこと、及び、酵素之散剖は、酵素の長期的安定
に対して問題を有しないことである。
このような酵素カプセルを含有する組成物において、カ
プセル自体が、カプセル化酵素を配合する製品組成分中
において、できるだけ均一に分散するよう、組成物とカ
プセルとの間の比重差を±0.1の範囲内に調節するこ
とが好ましい。
0カプセル内に酵素を分散液の状態で充填する際、カプ
セル化酵素を配合するサニタリー製品であり、水溶性の
カプセル化酵素とする場合は、その製品の特性上、酵素
分散に用いる分散剤は、できるだけ親水性を有する方が
望ましい。
■より安定な酵素のカプセル化を図るために、カプセル
充填物やカプセル壁剤中に、リン酸塩等のpH調整剤を
付与したり、各種酵巣安定化剤、ビタミンE等の抗酸化
剤等を付与することもできる。
(ホ)作用及び効果 ■本発明は、酵素をカプセル化として、例えば、各種の
サニタリー商品、食品、医薬品等の製品に配合するもの
であり、従って、使用時において、カプセル化酵素自体
が物理的応力によって破壊され、あるいは水中に溶解す
る等してカプセル芯物質である酵素が放出するものであ
るため、組成物による酵素タンパクの変性を長期間防く
ことができ、酵素の活性安定化を長期間維持できるだけ
でなく、使用に際しても短い時間で十分効果的な酵素効
果が発揮できる。
■酵素を酵素分散液とともに充填することによって、酵
素の長期安定性をさらに向上することができる。
■カプセル化した酵素は、他成分と形状を異にすること
ができるため、消費者に対して酵素含有という使用上に
おける安心感をも与えることが出来る。
■酵素をカプセル化したことにより、従来複数の酵素、
特に、同様な基質活性を有する酵素を複数に配合した商
品においては、酵素の分離定量が不可能であったが、こ
れを可能とすることが出来るため、商品の品質確理上必
要な酵素分析の定量的把握が可能となる。
(へ)実施例 本発明に係るカプセル化酵素及びその製造方法について
は、上記したような、カプセルの構成、酵素の内容、充
愼技術等を、その内容とするものであるが、さらに、■
かかる本発明のカプセル化酵素の具体的製造方法及び、
■本発明のカプセル化酵素を、例えば、サニタリー製品
に使用した場合について、実際の通用例及び最終製品た
るカプセル化酵素含有製品にいかなる影響を及ぼすか等
について、以下の各実施例を参照して詳説する。
〔実施例1〕 本実施例は、カプセル化酵素A、B、Cの製造方法に関
するものである。
(カプセル化酵素A) カプセル化酵素Aは、プロテアーゼをポリビニルアルコ
ールを用いた非水溶性のソフトカプセルにて製造したこ
とを特徴とする。
まず、かかるカプセル化酵素Aの配合成分を以下に示す
。なお、粒径は3.2〜3.5龍とした。
充嵐M                  40.0
χトリ(カプリル・カプリンM)グリセリン17.0χ
鯨油        50.2χ 綿実油       28.0χ と旦氾       60.0χ ポリビニルアルコール(完全ケン化品)5.0χ塩化ナ
トリウム              0.7χ酸化チ
タン               0.8 X水  
                       93
.52以上の配合組成において、カプセル壁剤は、以下
のようにして調整した。
攪拌装置と脱気付きの二重熔解釜に、主原料のポリビニ
ルアルコール(完全ケン化品)と、塩化ナトリウム及び
水と酸化チタンを入れ釜を約70℃〜80℃に保ちなが
らポリビニルアルコールが完全に熔解するまで攪拌する
この時、攪拌中のカプセル壁剤に気泡が混入するので、
脱泡処理をしなければならない。
この脱泡処理が不充分なときは、カプセルシェルに気泡
がでてしまう。これは不良品発生の原因となるので、特
に注意を要する。
充填剤は、約35〜45℃に保ちながら均一に攪拌溶解
した。
また、カプセル化における先議、成形は以下の如く行っ
た。
上記、充填剤とカプセル壁剤を恒温に保ち、これら両者
に二重ノズルを連結させ、カプセル壁剤液は、外側のノ
ズルから、また充填剤液は内側のノズルから(60: 
40)の割合となるよう、同時に、一定速度で流出させ
、カプセル壁剤溶液と混合しない冷却液中に放出させる
ノズル下方には、パルセータ−を付設して、環の内側の
スリットから、冷却液を間欠的に押し出し、この圧力に
よって、環の中央を通る二層の流液が切断され、液滴と
なる。この液滴は、重力で落下しながら、その表面張力
によって、内側が充填剤液、外部がカプセル壁剤液から
なる二層構造の球体となる。さらに落下しながら冷却さ
れ、カプセル壁剤は、ゲル化して、球体のシームレスカ
プセルを製造した。
(カプセル化酵素B) カプセル化酵素Bは、アミラーゼを、ゼラチンを用いた
非水溶性のソフトカプセルにて製造したことを特徴とす
る。
まず、かかるカプセル化酵素Bの配合成分を以下に示す
。なお、粒径は4.2〜4.511とした。
天」L牲                     
  40.0 !リゾプスアミラーゼ(70μ以下)1
0万単位/g 12.0χトリカプリル酸グリセリン 
        88.0χ左プ土火玉遣      
          60.0χケトン基により不溶化
したゼラチン    43.0χグリセリン     
         24.Oχ酸化チタン      
          1.5χ水          
                 31.5 χカプ
セル壁剤の調整、カプセル化における充填、成型はカプ
セル化酵素へと同じとし、その後、以下の如く乾燥を行
った。
即ち、成型したカプセルは、セパレータでネットより分
離し、コンベアでタンブラ−ドライヤーに入れ、約5時
間被膜水分が、約20χ程度になるまで乾燥する。この
場合、乾燥は、加熱による乾燥ではなく、低温(好まし
くは23℃〜25℃)かつ低湿度(好ましくは30χR
H)で乾燥する。これはカプセル剤皮のゼラチンが、温
度と湿度に対して非常に大きな影響を受けるためである
カプセルの一次乾燥は、タンブラ−ドライヤーで、剤皮
水分が20χ程度になるまで乾燥する。そして、次の二
次乾燥の工程で、プレート上に一層剤皮が、30〜50
χの水分を含んでいるため、静止した状態で乾燥を行う
と、カプセル自体の自重により、平たく変形してしまう
ためである。
(カプセル化酵素C) カプセル化酵素Cは、プロテアーゼを、ゼラチンを用い
た非水溶性のソフトカプセルにて製造したことを特徴と
する。
まず、かかるカプセル化酵素Cの配合成分を以下に示す
。なお、粒径は2.6〜2,9111とした。
犬」を肌                     
40.0χアスペルギルスプロテアーゼ       
 5.0χ(70μ以下)20万単位/g トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 95.0χ
左ブ皇上旦月               60.0
χケトン基により不溶化したゼラチン    45.O
χグリセリン              22.0χ
酸化チタン                 1.5
z水                       
   31.5χカプセル璧剤の調整、カプセル化にお
ける充填、成型、カプセルの乾燥方法は、カプセル化酵
素Bと同じとした。
〔実施例2〕 本実施例は、上記実施例1においてフ潰したカプセル化
酵素A、B、Cを含有するシャンプー(カプセル化酵素
含有製品1)における酵素活性等を調べたものである。
なお、比較例1として、組成物はカプセル化酵素含有製
品1と同じであるが、酵素をカプセル化していない製品
を製造した。両者の成分構成を第2表に示す。
第2表 甲り台6ケ系の刀i曲は、同じとなるように配合した。
上記実施例2におけるカプセル化酵素含有製品l及び比
較例1における酵素活性率の経時的変化を第1図〜第5
図のグラフに示す。
なお、第1図〜第3図は、それぞれ、カプセル酵素含有
製品1における各カプセル化酵素A、 B。
Cの残存活性率の経時的変化を示し、第4図は比較例1
における総合プロテアーゼの残存活性率の経時的変化を
示し、第5図は比較例1におけるアミラーゼの残存活性
率の変化を示す。
また、酵素活性安定性を調べるための、経時的変化測定
の製品の保存条件は、室温及び40℃とした。
また、比較例1の酵素である2種類のプロテアーゼに関
しては、同様な基質活性であるため、比較例1において
は、分離定量が不可能であった。
従って、総合プロテアーゼ活性を第4図のグラフに記載
した。
第1図〜第5図に示すように、実施例2にかかるカプセ
ル化酵素含有製品1における各カプセル化酵素A、B、
Cは、室温においては、100日経過しても殆ど残存活
性率に変化が見られず、また、40℃においても、10
0日経過時点で約90χと高い活性率を維持しているの
に対し、比較例1のシャンプーにおける酵素は、室温と
40°Cのそれぞれにおいて、短期間に急激な残存活性
率の低下を示している。
また、実施例2にかかるカプセル化酵素含有製品lでは
、3種類の酵素を配合しているが、それらはいずれもカ
プセル化酵素A、B、Cなので、各カプセル化酵素の粒
径や着色を変えることにより分離定量が可能であり、品
質管理上極めて有効である。
また、実施例2にかかるカプセル化酵素含有製品1では
、酵素をカプセル化しているため、各酵素対酵素の接触
を防ぐことができ従って酵素自体が自ら基質として反応
することを防止できる。
〔実施例3〕 本実施例は、実施例1において製造したカプセル化酵素
A、B、Cを含有する洗濯用液体洗剤(カプセル化酵素
含有製品2)における酵素活性等を調べたものである。
なお、比較例2として、組成物はカプセル化酵素含有製
品2と同じであるが、酵素をカプセル化していない製品
を製造した。両者の成分構成を第2表に示す。
第2表 上記実施例3におけるカプセル化酵素含有製品2及び比
較例2における酵素活性率の経時的変化を第6図〜第1
0図のグラフに示す。
なお、第6図〜第8図は、それぞれ、カプセルl乙酵素
含有製品2における各カプセル化酵素A、B。
Cの残存活性率の経時的変化を示し、第9図は比較例2
における総合プロテアーゼの残存活性率の経時的変化を
示し、第10図は比較例2におけるアミラーゼの残存活
性率の変化を示す。
また、酵素活性安定性を調べるための、経時的変化測定
の製品の保存条件は、室温及び40℃とした。
また、比較例2の酵素である2種類のプロテアーゼに関
しては、同様な基質活性であるため、比較例2において
は、分離定量が不可能であった。
従って、総合活性を第9図のグラフに記載した。
第6図〜第10図に示すように、実施例3にかかるカプ
セル化酵素含有製品2における各カプセル化酵素A、B
、Cは、室温においては、100日経過しても殆ど残存
活性率に変化が見られず、また、40℃においても、1
00日経過時点で約90χと高い活性率を維持している
のに対し、比較例2の製品における酵素は、室温と40
℃のそれぞれにおいて、短期間に急激な残存活性率の低
下を示していることが分かる。
また、実施例3にかかるカプセル化酵素含有製品2では
、3種類の酵素を配合しているが、それらはいずれもカ
プセル化酵素A、B、Cなので、各カプセル化酵素の粒
径や着色を変えることにより分離定量が可能となり、品
質管理上極めて有効である。
また、実施例3にかかるカプセル化酵素含有製品2では
、酵素をカプセル化しているため、各酵素対酵素の接触
を防ぐことができ従って酵素自体が自ら基質として反応
することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明に係るカプセル化酵素を配合し
た実施例2に係るカプセル化酵素含を製品1の経時的酵
素残存活性率と比較例1の経時的酵素残存活性率との比
較グラフであり、第6図〜第10図は本発明に係るカプ
セル化酵素を配合した実施例3に係るカプセル化酵素含
有製品2の経時的酵素残存活性率と比較例2の経時的酵
素残存活性率との比較グラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、水溶性又は非水溶性のカプセル内へプロテアーゼ、
    リパーゼ、リゾチーム等の酵素を酵素の分散剤とともに
    充填したことを特徴とするカプセル化酵素。
JP14457186A 1986-06-19 1986-06-19 カプセル化酵素 Pending JPS63285A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63105098A (ja) * 1986-10-22 1988-05-10 昭和電工株式会社 酵素含有洗剤組成物
JP2016523896A (ja) * 2013-08-08 2016-08-12 バイオジェニックス インコーポレイテッド 水難溶性物質を用いた安定化した三重層カプセル、その製造方法及びこれを用いた化粧品組成物
EP3966304A4 (en) * 2019-05-08 2023-01-25 E Ink Corporation LIQUID DETERGENT COMPOSITION COMPRISING AN ENCAPSULATED ENZYME

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JP2016523896A (ja) * 2013-08-08 2016-08-12 バイオジェニックス インコーポレイテッド 水難溶性物質を用いた安定化した三重層カプセル、その製造方法及びこれを用いた化粧品組成物
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