JPS63282184A

JPS63282184A - 硝化抑制剤及び硝化を抑制する方法

Info

Publication number: JPS63282184A
Application number: JP63104408A
Authority: JP
Inventors: スヴアトプルク・ゾランスキー; ヴエルナー・ゴル; リチヤード・ヤングマン
Original assignee: SKW Trostberg AG
Current assignee: Evonik Operations GmbH
Priority date: 1987-05-02
Filing date: 1988-04-28
Publication date: 1988-11-18
Also published as: DE3860165D1; DK205288A; DD281592A5; DE3714729A1; NZ223915A; SU1650005A3; ZA882899B; IL86205A0; CS270586B2; AU600120B2; IL86205A; HUT46635A; CS288688A2; ES2015976B3; NO881892D0; AU1463888A; KR880013856A; DK167061B1; BR8802085A; EP0289757B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、土壌内の、特に無機及び有機肥料内の、アン
モニウム窒素の硝化を抑制するための薬剤に関する。

従来の技術土壌中のアンモニウム窒素が比較的急速にバクチリアに
よってニトレート窒素の転化されることは公知である。

この硝化過程は著しく温度、土壌湿度、ｐＨ値並びに土
壌の生物学的活性に影響される。

ニトレート窒素はアンモニウム窒素とは異なり土壌粒子
には固定されないので、これは極めて容易に降雨の際、
特に浸透しやすい土壌においては洗い流される。このよ
うにして、植物に対して重要な肥料である窒素は失われ
る。更に、地下水もしくは飲料水中のニトレート富化の
恐れがあり、このことは場合によっては健康上の問題を
惹起することがある。

洗い流し損失の他に、又ニトレート窒素の脱硝による著
しいガス状窒素損失が生じる。　硝化抑制剤を添加する
ことにより、この窒素損失を減少させることができかつ
窒素含有肥料の利用率を決定的に改良することができる
。

従って、この目的のために、一連の硝化抑制剤、例えば
ピリジン誘導体、アニリン誘導体、クロル誘導体又は硫
黄誘導体をベーすとするものが開発された。

しかしながら、これらの化合物は実際には種々異なった
欠点例えば高い揮発性（これは土壌中への費用のかかる
注入を必要とする）を有する。更に、これらの化合物は
一般に毒性でありかつ／又は土壌中に毒性の残渣を残留
する。従って、生態学的見地から、毒性でなく又残渣問
題をも惹起しないような公知の硝化抑制剤のみが実際に
使用のためには推奨される。このためにはなかんずく、
土壌中で完全に植物に供給可能である窒素に分解される
窒素化合物例えばジシアンジアミド、グアニルチオ尿素
又はチオ硫酸アンモニウムが属する。これらの化合物の
、例えばピリジン誘導体に比較した場合の欠点は、低い
作用効果及び短い作用時間である。従って、これらは大
量に使用しなければならず、それにより金銭的問題だけ
ではなく、又一連の適用技術的問題も生じる。

発明が解決しようとする課題従って、本発明の課題は、公知技術水準の前記欠点を有
しておらず、優れた作用効果及び良好な適用可能性を有
し、かつ毒物学的に又残渣に基づく見地においても問題
のない硝化抑制剤を提供することであった。

課題を解決するための手段前記課題は、本発明により、ａ）ジシアンジアミド及びｂ）グアニルチオ尿素及び／又はチオ硫酸アンモニウム
窒素／又は燐酸アンモニウムから成る硝化抑制剤のよっ
て解決された。

発明の作用即ち驚異的にも、本発明による薬剤は、個々の成分ａ）
とｂ）の抑制作用の加算した効果よりも著しく強力なか
つ長く維持される硝化抑制作用を有することが判明した
。

この複数の個々の成分を組合せた際に極めて顕著である
相乗的効果は、全く予測されなかったことである。

本発明による硝化抑制剤は、成分ａ）、即ちジシアンア
ミドと、グアニルチオ尿素、チオ硫酸アンモニウム及び
燐酸アンモニウムから成る群から選択される、少なくと
も１つの別の成分ｂ）から成る、従って２〜４種類の単
一成分から成る。

単一成分相互の比は、広い範囲内で変動することができ
、その際相乗効果は勿論程度の差こそあれ極めて顕著で
ある。

２成分系においては、ジンアンジアミド２０〜８０重量
％並びにグアニルチオ尿素２０〜８０重量％から成る混
合物が有利であると見なされる。

３成分系の場合には、ジシアンジアミド２０〜７０重量％、チオ硫酸アンモニウム２０〜７０重量％、燐酸アンモニ
ウム１０〜６０重量％から成る混合物が特に有利であることが判明した。

最後に、本発明による薬剤は４成分系としても使用する
ことができ、この場合には、ジシアンジアミド２０〜６
０ｆＥ量％、グアニルチオ尿素２０〜６０重量％、チオ燐酸アンモニウム１０〜５０重量％、燐酸アンモニ
ウム１０〜５０重量％から成るのが有利である。

本発明の範囲内の燐酸アンモニウムとしては、アンモニ
ウム含有燐酸塩化合物、特に燐酸二水素アンモニウム、
燐酸水素二アンモニウム並びにポリ燐酸アンモニウムで
ある。

本発明による硝化抑制剤は、単独で並びに又窒素含有肥
料と組合せて散布することができる肥料を用いずに適用
する場合には、０，１〜３００　ｋｇ７ｈａ、特に１〜
６０ｋｇ／ｈａの施用量で散布することが推奨され、こ
の場合には散布は施肥の前、施肥と一緒に又はその後で
散布することができる。

それに対して、本発明による薬剤を、その硝化を抑制す
べき窒素含有肥料と一緒に使用する場合には、肥料に対
して０．１〜３０　重量％、有利には１〜１５重量％の
量で使用するのが有利である。

窒素含有肥料としては、無機並びに又有機肥料が該当し
、その場合無機の窒素肥料の場合には総てのアンモニウ
ム塩例えば硝酸アンモニウム又ハ硫酸アンモニウム並び
にアンモニア又ハ尿素を個別の又は多成分栄養肥料とし
て使用することができる。有機肥料としては、水肥、糞
尿、泥渣及び同種のものが理解されるべきである。

発明の効果本発明による薬剤の使用は、その良好な使用可能性に基
づき問題を有していない。固形肥料並びに又は液体肥料
にとって一様に好適である固体肥料を製造するには、本
発明による硝化抑制剤を肥料に常用の装置で調合しかつ
該肥料と混合し、ないしは−緒に造粒し、顆粒化するか
又はプレス加工する。本発明による薬剤を液体肥料に配
合する（溶液又は懸濁液の形）ためには、一般に問題は
生じない。この配合は肥料溶液又は懸濁液を製造する際
に又はその後で実施することができる。更に、本発明に
よる薬剤は、常用の植物処理剤噴霧器を用いて散布する
ことができる水性懸濁液を製造するために優れている。

この場合には、該適用を植物保護剤及び害虫駆除剤の散
布と組合せることができる。

本発明による硝化抑制剤は、同じ作用効果ないしは作用
時間のために個々の成分に比較して有効物質使用量を著
しく低下させることができる。総ての成分は低い毒性を
有しかつ土壌内に懸念のある残渣を残さないので、前記
薬剤は実地に使用にとって極めて好適である。

実施例次に実施例により本発明の詳細な説明するが、但し本発
明を限定するものではない。

実施例１放置実験で、土壌１００９　（ローム砂、ｐＨ７，２）
を尿素−窒素及び以下の量の有効物質を混合した：実験１＝ジシアンジアミド（ＤＣＤ）１．５実験２＝グ
アニルチオ尿素（’ＧＴＨ）１．５Ｉ９実験３＝ＤＣＤ　１．５ｘｌＦ＋ＧＴＨ１，５ｘ９対照
として、有効物質を添加せずに、土壌に同じ尿素を加え
たものを利用した。該土壌を０．５Ｑのプラスチック製
フラスコに入れて土壌内湿度６０％２０℃で放置した。

８，１２及び１６週間の放置時間後に、土壌内のニトレ
ート窒素の含量を測定しかつ更に以下の方程式に基づき
硝化抑制率を計算した。

−ｂ硝化抑制率（％）＝−Ｘ１００ａ＝対照のニトレート窒素含量ｂ＝実験物のニトレート窒素含量Ｃ＝土壌のニトレート窒素含量結　　果：８週間後　　　　１２週間後　　　　１６週間後ジシア
ンジアミドとグアニルチオ尿素を一緒に適用した場合に
は、個々の成分の抑制率を加算した場合よりも、７，２
２及び２４％高い硝゛化抑制率が得られた。

実施例２以下の実験は実施例１に記載と同様に実施したが、但し
窒素源として硫酸アンモニウムを使用した。

ジシアンジアミドとグアニルチオ尿素を一緒に適用した
場合には、個々の成分の抑制率を加算した場合よりも、
９，１８及び３１％高い硝化抑制率が得られた。

実施例３実施例２に記載と同様に多数の実験を実施したが、但し
この場合にはジシアンジアミドとグアニルチオ尿素の種
々の組合せを用いて実施した。１２週間の放置実験後に
、有効物質組合せは以下のパーセンテージの個々の成分
の加算した抑制率を示した：ＤＣＤ　０．５１９＋ＧＴ　Ｈ２，５ｘ９＝　１７％Ｄ
ＣＤ　１．０ｍ９＋ＧＴＨ２，Ｃ１ｙ９＝２１％ＤＣＤ
　　１．５ｘ９＋ＧＴＨ１，５ｘ９＝２２％ＤＣＤ２．
Ｏｘ９＋ＧＴＨ１，Ｏ＊９＝２５％ＤＣＤ２．５ｍｇ＋
ＧＴＨ０，５１９＝２０％実施例４以下の実験は実施例１に記載と同様に実施したが、但し
有効物質記載の第２の成分としてチオ硫酸アンモニウム
（ＡＴＳ）を用いて実施した。実験時間は４，６及び８
週間であった。

結　　果：抑　　制　　率４週間後　　　　　６週間後　　　　　８週間後実験１
　：ＤＣＤ　１．５群−５０３６２１実験２：ＡＴＳ　
１．５η＝　　　１２　　　　　　　　６　　　　　　
　　２加算：実験１＋実験２＝　　　　　　　６２　　　　　　　４２　　　
　　　　２３ジシアンジアミドとチオ硫酸アンモニウム
を一緒に適用した場合には、個々の成分の抑制率を加算
した場合よりも、３，８及び１５％高い硝化抑制率が得
られた。

実施例５以下の実験は実施例１に記載と同様に実施したが、但し
ジシアンジアミド（ＤＣＤ）　、グアニルチオ尿素（Ｇ
ＴＨ’）及びチオ硫酸アンモニウム（ＡＴＳ）から成る
３成分組合せを用いて実施した。実験時間は８，１２及
び１６週間であった。

８週間後　　　　　１２週間後　　　　１６ａ！間後実
験４：ＤＣＤ１．Ｏη ＋ＧＴＨ１，０η ＋ＡＴＳ１．Ｏｑ＝　　　７７　　　　　　　６０　　
　　　　　　４８ジシアンジアミド、グアニルチオ尿素
及びチオ硫酸アンモニウムから成る３成分組合せは、個
々の成分の抑制率を加算した場合よりも、Ｉ９．３５及
び４０％高い硝化抑制率を有していた。

実施例６以下の実験は実施例１に記載と同様に行ったが、但しこ
の場合には種々の有効物質組合せを市販のＮＰ温溶液１
０　：　３４）の形でポリ硫酸アンモニウム（Ａ　Ｐ　
Ｐ）に添加した。実験時間は実験１及び２では４週間で
ありかつ実験３及び４では１２週間であった。

結果実験２：実験３゜実験４：ポリ硫酸アンモニウムを添加すると、硝化の抑制率は９
及び１３％上昇した。

実施例７容器実験［ミッチャーリノヒ（Ｍｉｊｓｃｈｅｒｌｉｃ
ｈ）容器中土壌７に９］でジンアンジアミド（ＤＣＤ）
及びグアニルチオ尿素（ＧＴＨ）から成る有効物質組合
せの、尿素を施肥した後のニトレート洗い流しに対する
影響を調べた。施肥後最初の３週間内で、施肥した尿素
の以下の成分が洗い流された：有効物質を添加しなかった尿素　＝４８．２％ＤＣＤ−
Ｎ、１０％を添加した尿素−１９，９％ＧＴＨ−ＮＩＯ
％を添加した尿素＝　１４．２％ＤＣＤ−Ｎ５％＋ＧＴ
Ｈ−Ｎ５％を添加した尿素＝１０．３％実施例８野外実験で、ジシアンジアミド（ＤＣＤ）　、グアニル
チオ尿素（ＧＴＨ）及びチオ硫酸アンモニウム（ＡＴＳ
）から成る有効物質組合せのサトウキビの収穫に対する
作用を調べた。有効物質組合せは硝酸アンモニウム／尿
素溶液（’ＡＨし）と−緒に２００　ｋｇ／ｈＢＮ　（
有効物質−Ｎを含む）の量でサトウキビの種蒔き前に散
布した。以下の収穫が得られた。

施肥　　　　　　　　収　穫ｄｔ／ｈａ　　　　％

Claims

【特許請求の範囲】１、ａ）ジシアンジアミド及びｂ）グアニルチオ尿素及び／又はチオ硫酸アンモニウム
及び／又は燐酸アンモニウムから成ることを特徴とする
硝化抑制剤。２、ジシアンジアミド２０〜８０重量％及びグアニルチ
オ尿素２０〜８０重量％から成る請求項１記載の硝化抑
制剤。３、ジシアンジアミド２０〜７０重量％、チオ硫酸アンモニウム２０〜７０重量％、燐酸アンモニウム１０〜６０重量％から成る請求項１記
載の硝化抑制剤。４、ジシアンジアミド２０〜６０重量％、グアニルチオ尿素２０〜６０重量％、チオ燐酸アンモニウム１０〜５０重量％、燐酸アンモニウム１０〜５０重量％から成る請求項１記
載の硝化抑制剤。５、燐酸アンモニウムとしてポリ燐酸アンモニウムを含
有する請求項１から４までのいずれか１項記載の硝化抑
制剤。６、窒素含有肥料と組合せられて存在する請求項１から
５までのいずれか１項記載の硝化抑制剤。７、請求項１から６までのいずれか１項記載の硝化抑制
剤を用い硝化を抑制する方法において、０．１〜３００
ｋｇ／ｈａの量で散布することを特徴とする、硝化を抑
制する方法。８、硝化抑制剤を窒素含有肥料と一緒に、肥料に対して
０．１〜３０重量％の量で使用する請求項７記載の方法
。