JPS63281980A

JPS63281980A - カ−ドケ−ス

Info

Publication number: JPS63281980A
Application number: JP62111738A
Authority: JP
Inventors: Norio Yuki; 典夫結城
Original assignee: Nippon Mining Co Ltd
Current assignee: Eneos Corp
Priority date: 1987-05-08
Filing date: 1987-05-08
Publication date: 1988-11-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明は磁気カードまたはＩＣカードを磁気、電磁波及
び静電気から保護するカードケースに関する。

〔従来の技術〕

近年、金融、流通、サービス分野において、キャッシュ
カード、クレジットカード、テレホンカードなどの磁気
カードの普及は目ざましいものがある。また、最近にな
ってＩＣメモリとマイクロプロセッサが内蔵されたＩＣ
カードも急速に普及し始めている。磁気カードは安価で
あるが記憶容量が少なく、磁気により記憶が破壊される
という欠点がある。

一方、ＩＣカードは記憶容量が多くデータ処理もでき、
しかも偽造や不正読み出しを防止する機能を有する長所
があるが、高価であり、静電気や電磁波により記憶が破
壊されたりデータ処理時の誤動作を起すという問題があ
った。

また、いずれのカードとも携帯に便利のように厚さを薄
くするため、曲げなどの変形に弱い欠点もあった。

これらの磁気カードとＩＣカードとにはそれぞれ長所と
欠点があり、今後両方のカードが併用されると思われる
。この場合、前述した磁気、電磁波、静電気による事故
の発生が大きな問題となる。

現実に磁気カードにおいてはその記憶情報がハンドバッ
グの口金、磁気ネックレス、マグネット入りベルトなど
の磁気により破壊された例は数多くある。

また、ＩＣカードにおいても通信機器や電子レンジなど
の機器から発生する電磁波や、携帯中に衣服との摩擦な
どで発生する静電気によって、前記磁気による影響とと
もに記憶情報が破壊されたり誤動作を起したりする問題
があった。

また、磁気カードやＩＣカードは衣服のポケットやハン
ドバッグなどに入れるなどして携帯するものであるから
、できるだけ薄くし小型軽量にしなければならなかった
。

上記の問題を解決するための提案としては特開昭６１−
２７３３７５号公報によって開示されたように、カード
ケースに飽和磁束密度１８，０００ガウス以上を有し、
かつ厚さ０．１　ｍ以上０．５ｍ以下の鉄系金属板に、
厚さ０．５μ以上のＣｕ、Ａｆｌ、Ｎｉまたはこれらを
基とする合金などの板または箔をクラッドした積層金属
板を装着して磁気シールドした提案が公知である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら上記公報による提案では、磁気カードに対
する磁気シールド効果はあるが、ＩＣカードに対する電
磁波や静電気のシールド効果については配慮されておら
ず、ＩＣカードに内蔵されたＩＣメモリやマイクロプロ
セッサがこれらの電磁波や静電気の影響を受けて、記憶
情報が破壊されたりデータ処理に誤動作が発生したりす
る問題があった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、磁気カ
ード及びＩＣカードを収納し、外部の磁気、電磁波及び
静電気の影響からこれらのカードを保護し、カードの記
憶情報の破壊や誤動作の発生を防止することのできるカ
ードケースを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記の目的を達成するために、磁気カードまた
はＩＣカードを挿入するための袋状または折りたたみ形
式のカードケースにおいて、該カードケースの外装を導
電性樹脂シートで形成し、該カードケースの前記各カー
ドと当接する内面のうち少なくとも該カードの磁気記録
箇所に対向する部分に、厚さ０．１閣乃至０．４ｍｔの
軟鋼板と、厚さ０．　ｌ　ｗａ未満の金属箔とを装着し
たものである。

前記軟鋼板及び金属箔は部分的にあるいは全面を導電性
樹脂シートで覆われている。

〔作用〕

上記の構造によると、板厚０．１　ｍ乃至０．４ＩＩＩ
１１の軟鋼板により磁気シールド効果を生ずるための必
要な飽和磁束密度を得ることができ、しかも携帯に便利
な軽量で曲げなどの変形から保護することもできる。ま
た厚さＯ，ｌ　ｍ未満の金属箔により電磁波のシールド
ができ、外装ケースを導電性樹脂シートで形成すること
により静電気がｆ＠しにくく、かつ帯電しても放電しや
すくすることができる。

さらに、金ｍ箔を鉄箔、ステンレス鋼箔、銅箔またはア
ルミニウム箔とすることで磁気シールド効果を高めるこ
とができ、導電性樹脂シートも磁気シールド効果がある
。

〔実施例〕

以下、本発明に係るカードケースに用いる複合材の実施
例を図面を参照して説明する。

第１図に本発明のカードケースに用いる材料の一実施例
を示す、２つ折りの外装材２は導電性樹脂シートで形成
されており、この外装材２の２つ折りにした内部には板
厚０．１　ｍ乃至０．４ｍの軟鋼板で形成された磁気シ
ールド材３と厚さ０．１　ｒｍｍ未満フェライト系ステ
ンレス箔で形成された電磁シールド材４がそれぞれ装着
されている。このように軟鋼板と金属箔は導電性樹脂シ
ートにより包被された形状に形成されている。このよう
にして形成されたカードケースの具体的例としては第２
図（ａ）、（ｂ）に示すように袋状又は折りたたみ形式
のカードケースに構成される。

次に、本実施例の作用を説明する。磁気カードの磁気記
録媒体は３００工ルステツド程度の保磁力を持つものが
ほとんどであるため、磁気記録を保護するためには磁気
シールドによって外部磁気を２００エルステツド以下に
する必要がある。

そこで本願発明者らが各種材料の板厚と磁気シールド効
果について研究した結果、磁気シールド効果はシールド
材の飽和磁束密度が高いほど、またシールド材の板厚が
厚いほど高いことが明らかになった。

また、カードケースは一般に携帯して持ち歩くものであ
るので軽量であることが要求されるので、シールド材も
その重量を軽くし板厚を薄くすることが望ましい。

上記２つの条件から磁気シールド材３としては板厚が０
．１　ｍ乃至０．４ｍであることが最適である。

この板厚が０．１閣より薄いと磁気シールド効果が不十
分となり、０．４ｍを超えると重すぎて携帯に不便とな
る。また、曲げなどの変形からカードを保護するために
も板厚は０．１ｍ以上必要である。

次に、電磁シールド効果に対しては厚さ０．１ｍ以下の
金属箔が優れていることが研究の結果、判明した。高周
波の電磁波のシールドは主としてシールド材表面におけ
る反射損失によるものであるため、シールド材としては
導電率の高い金属が適しているからである。

また、板厚については０．１　ｍ以上では反射損失は０
．１１未満のときと変わらないが、板厚を０．１−以上
にするとうす電流の効果により全体としての電磁シール
ド効果が低下するので、板厚は０．１閣未満と規定した
。

また、０．１　ｒｍ以上ではケースの重量が増えすぎて
携帯するのに望ましくない。

さらに、金属箔としては銅箔、鉄箔、ステンレス鋼箔、
アルミニウム箔がシールド特性やコスト面で適している
が、特に鉄箔またはフェライト系ステンレス箔を用いる
ことで磁気シールド効果もさらに高まるので最適である
。

次に静電シールド効果に対しては、外装材を導電性樹脂
シートを成形してつくることにより帯電しに＜＜シ、ま
た帯電したＩＣカードを上記の材料より形成したケース
に収納することによって安全に放電させることができる
。さらに、この導電性樹脂にも前記した電磁シールドの
効果があるので、電磁シールドの点においても一層好ま
しい。

本実施例によれば、ケース外装材２、磁気シールド材３
及び電磁シールド材４によって、磁気カード及びＩＣカ
ードに対する磁気シールド、電磁シールド及び帯電防止
を効率よく行なうことができ、磁気カードまたはＩＣカ
ードに記憶された情報が破壊されることが防止でき、し
かもＩＣカードについてはデータ処理の誤動作の発生を
防止することができる。

次に、第１表に発明者らが実験した結果を示す。

第１表に示すような各種磁気シールド材、電磁シールド
材及びケース外装材により第１図に示す形状の試験片を
作製し、磁気シールド性、電磁シールド性及び帯電性を
評価した。磁気シールド性は試験片中央部に１０００ガ
ウスの磁石を接触させたときの試験片の磁石と反対側の
直中央部における漏洩磁気量をガウスメータにより測定
した。また、電磁シールド性はタケダ理研工業（株）製
のスペクトラム・アナライザＴＲ４１７２，ＴＲ１７３
０１により測定した。さらに、帯電性はＪ　Ｉ　Ｓ　　
Ｌ１０９４で規定されている半減期を測定した。

第１表第１表から明らかなように、軟鋼板で形成された磁気シ
ールド材３の板厚が０．１１乃至０．４ｍｍであり、鉄
、ステンレス鋼、銅、アルミニウムの金属箔で形成され
た電磁シールド材の厚さが０．１　ｒｔｘａ未満であり
、かつケース外装材として導電性樹脂シートを用いた試
料Ｎａ　１乃至５については、漏洩磁気量が３００ガウ
ス以下、電磁シールド効果は６０デシベル以上、帯電性
半減期は３秒以下となり、磁気シールド性、電磁シール
ド性及び静電シールド性のすべてに優れている。

一方、試料Ｎ１１６のように磁気シールド材の板厚が０
．１１未満の場合は漏洩磁気量が６５０ガウスとなり、
試料Ｎａ７のように電磁シールド材の厚さが０．１　ｒ
ｒｍ以上の場合は電磁シールド効果が５８デシベルとな
り、さらに試料嵐８のようにケース外装材に通常のビニ
ールシートを用いた場合には帯電性半減期が４５秒とな
って、いずれも十分なシールド効果がない。

前述した実施例では電磁シールド材としてフェライト系
ステンレス鋼を用いた場合について説明したが、この電
磁シールド材はステンレス鋼に限定されるものではなく
、第１表に示すように厚さが０．１閣未満であれば例え
ば鉄、鋼、アルミニウムであってもよい、また、カード
ケースに用いる材料１の形状やシールド材３，４の装着
位置も本実施例に示すものに限定されるものではない。

〔発明の効果〕

上述したように本発明によれば、磁気カードまたはＩＣ
カードを挿入するためのカードケースの外装を導電性樹
脂シートで形成し、内部に所定の厚さの軟鋼板と金属箔
とを装着したので、磁気カード及びＩＣカードを磁気、
電磁気及び静電気のすべてから保護することのできるカ
ードケースを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るカードケースに用いる複合材料の
一例を示す斜視図である。第２図は（ａ）、（ｂ）は本発明による袋状及び折りた
たみ形式のカードケースの一例である。１・・・カードケース用複合材料、２・・・ケース外装材、３・・・磁気シールド材、４・・・電磁シールド材。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）磁気カードまたはＩＣカードを挿入するための袋
状または折りたたみ形式のカードケースにおいて、該カ
ードケースの外装を導電性樹脂シートで形成し、該カー
ドケースの前記各カードと当接する内面のうち少なくと
も該カードの磁気記録箇所に対向する部分に、厚さ０．
１ｍｍ乃至０．４ｍｍの軟鋼板と、厚さ０．１ｍｍ未満
の金属箔とを装着したことを特徴とするカードケース。
（２）金属箔は鉄箔またはステンレス鋼箔であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載のカードケース。
（３）金属箔は銅箔またはアルミニウム箔であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載のカードケース。