JPS632787B2

JPS632787B2 -

Info

Publication number: JPS632787B2
Application number: JP57178617A
Authority: JP
Inventors: Auiramu Ari; Koatsuku Zarata; Ansonii Maiaazu Robaato
Original assignee: International Business Machines Corp
Current assignee: International Business Machines Corp
Priority date: 1981-12-14
Filing date: 1982-10-13
Publication date: 1988-01-20
Also published as: DE3275520D1; EP0081657A2; CA1174266A; JPS58102773A; EP0081657B1; EP0081657A3; US4413266A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はインク・ジエツト・プリント技術にお
ける操作者により制御されるプリントの消去に関
する。

インク・ジエツト・プリントにおける一欠点に
満足できる訂正機能の不備があげられる。満足で
きる消去方式があれば、特にインク・ジエツト・
タイプライタにおいて大きな利点であろう。本発
明の主眼はインク中の染料を化学的に除くことに
ある。

既存のインク・ジエツト・タイプライタで現在
用いられているインクはダイレクト・ブラツク
（Direct Black）19ダイ（染料）を基にしてい
る。これは下記式のように四つのアゾ基を含むア
ゾ・ダイである。

本発明の目的はインク・ジエツト・プリンタに
より用紙上に付着された印刷を除去する手段を提
供すること、及び媒体上に付けられたインクによ
るマークをそのダイの漂白又は還元によつて消去
する漂白・還元剤を提供すること、及びアゾ型ダ
イのインク・ジエツト・プリントを例えば96％ヒ
ドラジン等の液体ヒドラジン中にヒドロ亜硫酸ナ
トリウム（sodium dithionite、Na₂S₂O₄又は
Na₂S₂O₄・H₂O）を溶かした溶液によつて消去す
る手段を与えること、及び可溶性ダイによるイン
ク・ジエツト・プリントの消去をするために還元
剤を持つインク・ジエツト・プリンタを提供する
こと、及び上記のダイによるプリントに還元剤を
付けるために還元剤を包有する手段とこれをプリ
ントに対し制御しつつ一定量ずつ添加する手段か
らなる付着手段を備えたインク・ジエツト・プリ
ンタを提供することである。

全体的に云つて、本発明を行なう手段は、電子
回路により制御されるインク・ジエツト・プリン
ト（以下IJPと記す）、及び操作者により制御さ
れるIJP、例えばタイプライタ等に適用される。
又、広く云つて、本発明の技術はインクのマーク
を化学反応で除くインク除去剤を用いる。この除
去液の性質は、化学反応の残留物を中和するため
に他の液を同時又は別個に用い、消去した場所に
すぐプリントが出来る如きものである。特定して
云えば、本発明の実施は、インク滴によるプリン
トが行われた場所でそのIJPについて消去が必要
となつた場所全体に除去剤を付着する手段によつ
てなされる。本発明の実施例では、除去剤は溜め
からウイツクによつて付着され、消去すべき場所
を外部ヒータによつて加熱して化学反応を促進さ
せて行われる。

詳細に云えば、本発明の基本はIJPのインク中
のダイを化学的に還元することである。前記のよ
うに、下記式のような四つのアゾ基を持つアゾ・
ダイであるダイレクト・ブラツク19がインクの一
例である。

アゾ基はアミンに還元される。上記ダイの場合
のように、アゾ基が共役システムの一部をなして
いる時、還元反応は共役を防止し、発色団をこわ
し漂白をもたらす。

本発明の実施のため、紙についたダイレクト・
ブラツク19（DB19）ダイ・インクを漂白する強
力な還元液が作られた。その組成は96％ヒドラジ
ン液へのNa₂S₂O₄の飽和溶液からなり、プリント
を室温で消去する。消去作用は60℃〜80℃にダイ
を加熱すると相当に促進される。薄黄色の残留物
は例えば、濡れたスポンジによつて容易に除去で
きる。

本発明の実施例では、消去が必要な場所に用紙
と共に移動するアクチユエータと結合するウイツ
クを用いている。水、等の中和剤を含んでいる第
２のウイツクを付加して、清浄化を行わせてもよ
い。加熱は、用紙に向つて動く小さいプラテンや
小さいランプ又はレーザ等によつて消去用ウイツ
クを加熱することで容易に行える。

第１図は、本発明の一実施例でIJPを受ける用
紙を示しタイプライタ操作者等によりこの用紙を
他の場所に動かし消去が必要な所に本発明の原理
により消去を行わせることができる。

第１図により本願の原理を説明すると、用紙上
にIJPによりしるされた文字がドツト形式で消去
される。ドツト・プリントを説明すると、例えば
Ｅの文字が、複数のドツトをインク滴の流れによ
つて所与の、例えばたて９、よこ５の寸法の直交
マトリクスのうちの選択された位置に付着するこ
とにより形成できる。このマトリクス全体でカバ
ーされる区域が文字のフイールドと呼ばれる。第
１図、数字１０で示す文字Ｅは上と下に、５ドツ
トの水平（よこ）ライン、９ドツトの垂直（た
て）ラインそして中央に３ドツトのよこラインで
なつている。文字Ｅを消去する手順を以下に示
す。

用紙２０が水平移動２０．１と垂直移動２０．
２により位置決めされ、文字Ｅのフイールドとウ
イツク１８．１のフイールドが一致するようにな
る。次に、消去ヘツド１４．１が用紙２０に向つ
て動き、必要な化学反応によつてフイールド１１
内でウイツク１８．１が接した部分のインク・プ
リントの漂白が行われる。フイールド１１に十分
な量の消去液がウイツク１８．１から流された
後、ヘツド１４．１は当所の位置に戻り水平に十
分に動き、フイールド１１の同じ部分に中和用ウ
イツク１８．２が一致するように中和ヘツド１
４．２が動けるようにする。消去ヘツド１４．１
は消去液１７．１を溜めて保持する小室を備えた
構造を持つ。消去ヘツド１４．１は、プリント場
所内種々の文字に対する１個又はそれ以上の消去
ヘツドを確実に装着されている。

ウイツク１８．１及び１８．２はポリマ・フア
イバ、ナイロン系、その他で、それぞれ上記の消
去剤及び水で濡らせる適当な物質で作つてよい。
又これらウイツクは市販のフアイバ片で作つても
よい。例えば、日本・東京のTeibow Hanbai
Co.、Ltd、により製造されている注文番号
EK018G、CA8010、CA9030その他のフアイバで
ウイツク１８．１及び１８．２を作つてもよい。

第１図の実施例で働作させる際には、文字Ｅの
部分が用紙２０のうしろに置かれたヒータ２２に
より暖められる。消去作業時のフイールド部分の
温度は実際上の考慮により決められるが、必要な
条件は反応を促進して消去するためにインクと消
去剤を十分に加熱できることである。

フイールド１１で、例えば文字４をうつつもり
でＥを打つたことを操作者が気付くと、用紙２０
が位置を変えられる。

中和ヘツド１４．２は消去ヘツド１４．１と同
じ構造だが、消去液１７．１でなく中和剤１７．
２を含んでいる。消去ヘツド１４．１が位置に来
て、消去ウイツクが適当量の消去液１７．１を文
字Ｅとフイールド１１に付けたのち、通路２４．
１を戻つて、次に中和ヘツド１４．２が同じ所に
通路２４．２を通つて同じウイツク配向で接触す
るようにする。

消去ヘツド１４．１と中和ヘツド１４．２を移
動する機構はその目的から決まる周知の移動機構
でよい。例えば、この移動機構及び用紙２０の移
動２０．１及び２０．２による消去位置決めの機
構は、例えばThe Industrial Press社、1930年
刊、「Ingenious Machanisms for Designers
and Inventors」巻１から巻４、等によつて示さ
れている。更に、公知のタイプライタには、移動
２０．１、２０．２、２４．１、２４．２を容易
に行わせるようにできる。

第２図は本発明の他の実施例を示し、ここでは
消去ヘツド１４．１と中和ヘツド１４．２が、消
去部分３０．１と中和部分３０．２を持つユニツ
ト３０に変つている。部分３０．１と３０．２は
軸３４に着けられており、そのため消去ウイツク
３６．１が文字フイールド１１に対し洗滌形式で
動いて適量の消去液を付着できるようになつてい
る。その次に、中和部分３０．２が周回運動によ
り同じ場所に当り中和ウイツク３６．２がフイー
ルド１１に適量の中和剤を付着する。第１図のヒ
ータ２２は第２図の例ではプラテン４０に変り、
これは内部ヒータ軸４０．１を有し、ウイツク３
６．１が文字消去の為消去液を付けている際にこ
のまわりをプラテン４０が廻る。ウイツク３６．
１と３６．２はナイロンやポリアクリレートのポ
リマー繊維の束である。ウイツク３６．１と３
６．２のフイールド１１への周回移動３７は、プ
リンタの操作者により制御され、用紙２０のフイ
ールド１１が消去と中和のための位置に来た後、
行われる。

第３図は本発明の更に他の実施例を示し、これ
はインク・ジエツト・タイプライタに用いるIJP
ヘツドの中に消去、中和、ヒータの各部分が組み
込まれている。第４図は、第３図の実施例50によ
りIJPを行なうよう適合されたIJPタイプライタ
１００を示す。第３図及び第４図の実施例50は、
IJPヘツド５２を有し、これはフイールド１１に
プリントを行なうよう廻されるスパイラル・ギヤ
等を用いて、軸によりプリント位置に持つて来ら
れる。ヘツド５２には消去部分５６が付いてお
り、これは第一のギヤ５８、第二のギヤ６０、軸
ギヤ６２を有する。

第５図で、IJPタイプライタで操作者がその設
計に応じて制御する消去キー６５により制御ライ
ン６４．１と６４．２を介して付勢されるモータ
６１により軸ギヤ６２が動かされる。IJPヘツド
５２はジエツト・ストリーム型でも、ドロツプ・
オン・デマンド型でも、又他のどんな型のもので
もよい。次に消去部分の動作を説明する。

フイールド１１にある文字等のマークが操作者
によつて検知され、ユニツト５０全体が移動され
その消去部分がフイールド１１の位置に来る。次
にヒータ・ユニツト６４がフイールド１１の紙面
にブラシ状に接触しインクを加熱し、消去ユニツ
ト６６の消去ウイツクが消去液を用いてフイール
ド１１の面を洗いインクを漂白し、次に中和ユニ
ツト６８がフイールド１１に洗滌をほどこすよう
接触し、再びプリントされる状態にされる。これ
らユニツト６４，６６，６８のフイールド１１へ
の位置決め移動はこれらユニツトをのせている第
１のギヤ５８が中間ギヤ６０により駆動され、こ
のギヤ６０がドライブ・ギヤ６２により廻されて
行われる。中間ギヤ６０はタイプライタの位置決
め機構に応じてヘツド・ユニツト５２に対し介在
するように軸５３により支持されている。操作者
が消去キー６５（第４図、第５図）を押すと、ラ
イン６４．１と６４．２を介してモータ６２が付
勢され、クラツチ６１が入り、ドライブ・ギヤ軸
５１を回し、消去ユニツト６６等をフイールド１
１に位置させる。消去部分５６はIJPヘツド５２
の位置付け装置を用いて行うと効果的である。

上記実施例で用いたインクの例はDB19ダイで
あつた消去液の例は96％のヒドラジン液中に
Na₂S₂O₄を飽和溶解したもので、中和剤の例は水
であつた。

インク・ダイとしてDBダイを本発明の上記実
施例で用いたが、他の適当なアゾ・ダイで上記の
式で示すアゾ基を含むものも同じく使用できる。
例えば、米国ノース・カロライナ州、27709リサ
ーチ・トライアングル・パーク、The Society
of Dyers and Colourist and the American
Association of Textile Chemists and
Colorists刊行、「Colour Index」第３版、巻２及
び４に記載されているC.I.ナンバー5220、5225、
5230、5240、その他のアゾ基直染ダイも本発明の
実施のために使用できる。

又、本発明の上記実施例では特定の消去剤、即
ちNa₂S₂O₄の96％ヒドラジン液への飽和溶液を用
いたが、他の適当な還元剤も使える。例えば、上
記「Colour Index」第３版、巻３、3561〜3562
頁記載のC.I.ナンバー１、１：１、１：２、１：
３、１：４、２、４、６、９その他の還元剤も使
用できる。

上記例ではインク・ジエツト・タイプライタ及
びプリンタの特定形式について従来不可能だつた
ことを行なう本発明を説明したが、これら装置と
方法について種々の変更、改変が行われ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するインク・ジエツト・
タイプライタの用紙上でインクのプリントや消去
を行なう場所の計画図、第２図はヒータ等を含む
本発明の他の実施例の計画図、第３図は本発明の
他の実施例の計画図、第４図は本発明を適用した
インク・ジエツト・タイプライタの斜視図、第５
図は本発明の消去キーからの制御ラインを示す計
画図である。１０……用紙、１１……プラテン、３６．１…
…消去ウイツク、３６．２……中和ウイツク、６
５……消去キー、１００……タイプライタ。

Claims

【特許請求の範囲】１アゾ系ダイを主成分とするインク滴を用いる
プリンタにおいて、上記インク滴の用紙上への印
刷後に選択的に印刷済個所を消去する消去手段を
備え、この消去手段は、消去すべき印刷済個所に還元剤を与えて上記イ
ンクの還元反応を行なわせる還元手段と、上記消去すべき印刷済個所を加熱して上記還元
反応を促進させる加熱手段と、上記消去すべき印刷済個所に還元剤を与えた後
に中和剤を与えて上記還元反応の残留物を除去す
る中和手段と、を備えていることを特徴とするプリンタ。