JPS632787A - 自動二輪車の可変サスペンシヨン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動二輪車の発車時および急加速時等の車体
の尻下りを防止する自動二輪車の可変サスペンション装
置、さらに詳しく言えば、加速によるスコートを加速前
に予測するとともに、加速中は実際の加速度によりスコ
ートを防止する自動二輪車の可変サスペンション装置に
関する。

（従来の技術） 自動二輪車では、発車時および急加速時等に車体の尻下
り現象（以下、スコートという。）を起こし、自動二輪
車の乗り心地制御および姿勢制御に悪影響を及ぼしてい
た。

本件出願人は、「ギヤポジションと車速とから加速係数
を算出し、その加速係数とスロットル開速度とから減衰
力段数を算出して、ダンパの減衰力を多段階に渡り可変
できる」自動二輪車の可変サスペンション装置をすでに
提案している（実願昭６０−６０４５６号）。

（発明が解決しようとする問題点） 前記装置は、加速の大きさを予測し、それに応じて減衰
力を一定時間保持するものであり、その後の実際の加速
状態にあった減衰力の制御は行っていない。

このため、坂道の登り等のように予測と反した加速が行
われた場合には、乗り心地が損なわれる可能性があった
。

本発明の目的は、加速前には車速信号とスロットル開度
とギヤポジション等によりスコートを予測して減衰力を
決定し、加速中は実際の加速度により減衰力を決定する
ことにより、加速時のスコートを完全に防止できる自動
二輪車の可変サスペンション装置を提供することにある
。

（問題点を解決するための手段） 前記目的を達成するために本発明による自動二輪車の可
変サスペンション装置は、ダンパの減衰力を可変する減
衰力可変機構と、車両の走行速度を検出して車速信号を
出力する車速センサと、スロー／　トルバルブの開度を
検出してスロットル開度信号を出力するスロットル開度
センサと、シフトされているギヤ位置を検出してギヤポ
ジション信号を出力するギヤポジションスイッチと、前
記車速信号に基づく加速度信号から前記車両が加速して
いるか否かを判断し、加速中でない場合には、前記車速
信号と前記スロットル開度信号と前記ギヤポジション信
号とにより決定される減衰力段数に基づいて一定時間そ
の段数を保持する制御信号を出力し、加速中の場合には
、前記加速度信号により決定される減衰力段数に基づい
て制御信号を出力する減衰力制御回路と、前記制御信号
により前記減衰力可変機構を多段階に可変するアクチュ
エータとから構成されている。

（実施例） 以下、図面等を参照して、実施例について本発明の詳細
な説明する。

第１図は、本発明による自動二輪車の可変サスペンショ
ン装置の実施例を示したブロック図、第２図は、同実施
例装置に使用される減衰力可変機構を備えたダンパを示
した断面図、第３図は、同実施例装置に使用される制御
回路の動作を説明するための流れ図、第４図〜第７図は
、それぞれ前記制御回路の記憶部に格納された制御マツ
プを示した図である。

第１図において、１は車速センサ、２は波形整形回路、
３はギヤポジションスイッチ、４はスロットル開度セン
サ、５はＡ／Ｄコンバータ、６は制御回路、７はアクチ
ュエータドライバ、８はそれぞれアクチュエータである
。

車速センサ１は、自動二輪車の走行速度を検出するため
のセンサであり、その出力は、波形整形回路２で波形整
形されたのち、制御回路６に接続されている。

ギヤポジションスイッチ３は、現在シフトされているギ
ヤ位置をそのギヤ位置に対応するスイッチ３１〜３５に
より検出して、ローからトップまでのギヤポジション信
号を出力するスイッチであり、その出力は、制御回路６
に接続されている。

スロットル開度センサ４は、スロットルバルブの開度を
検出するセンサであり、その出力は、Ａ／Ｄコンバータ
５でデジタル変換されたのち、制御回路６に接続されて
いる。

制御回路６は、前記各センサ等からの検出信号をもとに
、第３図に示した流れ図に従って減衰力段数信号を生成
して出力する回路である。制御回路６の出力は、アクチ
ュエータドライバ７を介して、アクチュエータ８に接続
されている。

アクチュエータ８は、ダンパ１０に設けられている減衰
力可変機構２０を段階的に駆動するだめのものであり、
例えば、リニアソレノイドが用いられている。

ダンパ１０のシリンダ１１は、二重円筒状のシリンダで
あって、外側油圧室１２と内側油圧室１３が形成されて
いる。外側油圧室１２には、円環状のピストン１５が挿
入されており、ピストン１５には、円筒状のピストンロ
ッド１６が連設されている。ピストンロッド１６とシリ
ンダ１１の内筒１４との間には、コイルばね１７が設け
られている。

減衰力可変機構２０は、前記シリンダ１１の側壁に設け
られている。シリンダ１１の外測油圧室１２と内側油圧
室１３は、油圧通路２１により連結されている。この油
圧通路２１には、プランジャ２２が移動自在に設けられ
ており、そのストロークに応じてオリフィス２３の開度
を多段に可変して、このオリフィス２３を通過する油量
を調整し、ダンパ１０の減衰力を可変することができる
。

プランジャ２２は、前記アクチュエータ８により駆動さ
れる。

次に、本発明による自動二輪車の可変サスペンション装
置の実施例の動作を説明する。

まず、制御回路６は、車速センサ１からの車速信号Ｖ、
ギヤポジションスイッチ３からのギヤポジション信号Ｇ
１．スロットル開度センサ４からスロットル開度信号Ａ
Ｃを入力する（１０１）。

車速■から車両の加速度ｄＶ／ｄｔを求め、加速中か否
かを判断する（１０２）。

加速中でないときには、スロットル開度センサ５からの
スロットル開度ＡＣに基づいて、単位時間当りのスロッ
トル開度、すなわちスロットル開速度ｄ　（ＡＣ）　／
ｄｔを計算する（１０３）。

制御回路６は、第４図に示したマツプ１に従って、ギヤ
ポジション信号Ｇ１と車速信号■とから加速係数Ａを算
出し、さらに、第５図に示したマツプ２に従って前記加
速係ａＡとスロットル開速度ｄ　（ＡＣ）　／ｄｔとか
ら減衰力段数ＤＣ，を決定する（１０４）。

ここで、第４図に示したマツプ１は、横軸にギヤポジシ
ョン信号Ｃ＋、縦軸に車速■がとられており、ギヤポジ
ション信号Ｇ１と車速■の組合せにより予め定められた
９つの領域に分割されている。これらの９つの領域は、
加速度の大きさを示す領域であり、この領域に対応して
加速係数Ａ（１〜５）が設定されている。加速係＠Ａは
、その値が大きいほど加速しやすいことを示している。

また、第５図に示したマツプ２は、横軸にスロットル開
速度ｄ　（ＡＣ）　／ｄｔ、縦軸に加速係数へがとられ
ており、スロットル開速度ｄ（ＡＣ）／ｄｔと加速係数
Ａの組合せにより予め定められた４つの領域に分割され
ている。これらの４つの領域は、スコートの大きさを示
す領域である。この領域に対応して減衰力段数ＤＣＩ　
　（１〜４）が設定されており、数字が小さくなるほど
、減衰力が大きくなることを示している。

次に、制御回路６は、第６図に示したマツプ３に従って
、スロットル開度ＡＣとギヤポジション信号Ｇ１とから
減衰力段数ＤＣ２を決定する（１０５）。

ここで、第６図に示したマツプ３は、横軸にギヤポジシ
ョンｃ＋、ｈｔ軸にスロットル開度ＡＣがとられており
、ギヤポジションＧ１とスロットル開度ＡＣとの組合せ
により、５つの領域に分割されている。この領域に対応
して減衰力段数ＤＣ２（１〜４）が設定されている。

制御回路６は、ステップ１０４で決定された減衰力段数
ＤＣ，とステップ１０５で決定された減衰力段数ＤＣ２
とを比較して、大きい方を決定減衰力段数ＤＣとして、
アクチュエータ８を駆動して一定時間保持する信号を出
力する（１０６）　。

−方、車速か一定でない場合（加速中の場合）には（１
０２）　、第７図に示したマツプ４に従って加速度から
減衰力段数ＤＣを決定する（１０７）。

ここで、第７図に示したマツプ４は、加速度に従って４
つの領域に分割されており、この領域に対応して減衰力
段数ＤＣ（１〜４）が設定されている。

（発明の効果） 以上詳しく説明したように、本発明によれば、加速によ
るスコートを加速前に予測して防止するとともに、加速
中は実際の加速度によりスコートを防止するようにした
ので、加速時のスコートを完全に防止するたとができ、
自動二輪車の走行安定性を著しく向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による自動二輪車の可変サスペンショ
ン装置の実施例を示したブロック図、第２図は、同実施
例装置に使用される減衰力可変機構を備えたダンパを示
した断面図、第３図は、同実施例装置に使用される制御
回路の動作を説明するための流れ図、第４図〜第７図は
、それぞれ前記制御回路の記憶部に格納された制御マツ
プを示した図である。 １・・・車速センサ　　　　　２・・・波形整形回路３
・・・ギヤポジションスイッチ ４・・・スロットル開度センサ ５・・・Ａ／Ｄコンバータ ６・・・マイクロコンピュータ ７・・・アクチュエータドライバ ８・・・アクチュエータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ダンパの減衰力を可変する減衰力可変機構と、車両の走
   行速度を検出して車速信号を出力する車速センサと、ス
   ロットルバルブの開度を検出してスロットル開度信号を
   出力するスロットル開度センサと、シフトされているギ
   ヤ位置を検出してギヤポジション信号を出力するギヤポ
   ジションスイッチと、前記車速信号に基づく加速度信号
   から前記車両が加速しているか否かを判断し、加速中で
   ない場合には、前記車速信号と前記スロットル開度信号
   と前記ギヤポジション信号とにより決定される減衰力段
   数に基づいて一定時間その段数を保持する制御信号を出
   力し、加速中の場合には、前記加速度信号により決定さ
   れる減衰力段数に基づいて制御信号を出力する減衰力制
   御回路と、前記制御信号により前記減衰力可変機構を多
   段階に可変するアクチュエータとから構成した自動二輪
   車の可変サスペンション装置。