JPS63278030A - 強誘電性液晶素子 - Google Patents
強誘電性液晶素子Info
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- JPS63278030A JPS63278030A JP3070687A JP3070687A JPS63278030A JP S63278030 A JPS63278030 A JP S63278030A JP 3070687 A JP3070687 A JP 3070687A JP 3070687 A JP3070687 A JP 3070687A JP S63278030 A JPS63278030 A JP S63278030A
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Landscapes
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- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、液晶−光シャッタやディスプレイ等に応用さ
れる強誘電性液晶素子に関し、更に詳しくは駆動特性や
表示特性が改善された強誘電性液晶素子に関する。
れる強誘電性液晶素子に関し、更に詳しくは駆動特性や
表示特性が改善された強誘電性液晶素子に関する。
(従来の技術)
従来、液晶を一対の対向電極間に挟持させてなる種々の
液晶素子が提案されているが、従来より多用されている
ネマチック液晶素子に代わって、近年では強誘電性液晶
素子の開発が重要視されている。
液晶素子が提案されているが、従来より多用されている
ネマチック液晶素子に代わって、近年では強誘電性液晶
素子の開発が重要視されている。
強誘電性液晶素子は、セルの構成方法によって液晶層に
双安定性をもたせることができるので、高時分割の強誘
電性液晶素子の実現が期待されるからである。
双安定性をもたせることができるので、高時分割の強誘
電性液晶素子の実現が期待されるからである。
(発明が解決しようとしている問題点)しかしながら、
上記の如き強誘電性液晶素子においては、液晶層内の液
晶分子が第3図示の如く平行に配列した状態(以下バラ
状態という)が望まれているが、実際にはこのパラ状態
よりも液晶分子が上基板から下基板に向ってツイストし
た状態(以下ツイスト状態という)が生じ易いという問
題がある。
上記の如き強誘電性液晶素子においては、液晶層内の液
晶分子が第3図示の如く平行に配列した状態(以下バラ
状態という)が望まれているが、実際にはこのパラ状態
よりも液晶分子が上基板から下基板に向ってツイストし
た状態(以下ツイスト状態という)が生じ易いという問
題がある。
すなわち、このように液晶層内の液晶分子がツイスト状
態にあると、第1の配向状態と第2の配向状態にある時
の液晶分子軸のなす角度(チルト角)が見かけ上小さく
なり、コントラストや透過光量の低下を招くとともに、
配向状態のスイッチング時における液晶分子の応答にオ
ーバーショートが表われることによって、透過光量のふ
らつきが認められる等、表示素子として種々の不都合が
生じることになる。
態にあると、第1の配向状態と第2の配向状態にある時
の液晶分子軸のなす角度(チルト角)が見かけ上小さく
なり、コントラストや透過光量の低下を招くとともに、
配向状態のスイッチング時における液晶分子の応答にオ
ーバーショートが表われることによって、透過光量のふ
らつきが認められる等、表示素子として種々の不都合が
生じることになる。
従って表示素子としては、液晶層内の液晶分子がパラ状
態にあることが望まれるため、このようなパラ状態の発
現のために適当な交番電圧を印加する方法が知られてい
る。しかしながらこのような交番電圧を印加する方法で
は、電圧印加後ある時間経過すると液晶分子は元のツイ
スト状態に戻る、すなわち双安定性が劣るという問題が
あるため、ある時間間隔で素子の全画素に対して交番電
圧を印加しなければならないという問題がある。
態にあることが望まれるため、このようなパラ状態の発
現のために適当な交番電圧を印加する方法が知られてい
る。しかしながらこのような交番電圧を印加する方法で
は、電圧印加後ある時間経過すると液晶分子は元のツイ
スト状態に戻る、すなわち双安定性が劣るという問題が
あるため、ある時間間隔で素子の全画素に対して交番電
圧を印加しなければならないという問題がある。
従って、本発明の目的は優れた双安定性を有する強誘電
性液晶素子、特に交番電界によってツイスト状態からパ
ラ状態へ移行させた後に、優れた双安定性を有する強誘
電性液晶素子を提供することである。
性液晶素子、特に交番電界によってツイスト状態からパ
ラ状態へ移行させた後に、優れた双安定性を有する強誘
電性液晶素子を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
本発明者は上記の如き本発明の目的を達成すべく、種々
研究の結果、強誘電性液晶素子の構成において構成要素
の1つである配向膜の物性と液晶層の双安定性との関係
において、配向膜を特定の物性とすることによって液晶
層の高い双安定性が得られることを見出して本発明を完
成した。
研究の結果、強誘電性液晶素子の構成において構成要素
の1つである配向膜の物性と液晶層の双安定性との関係
において、配向膜を特定の物性とすることによって液晶
層の高い双安定性が得られることを見出して本発明を完
成した。
すなわち、本発明は、電極および配向膜を有する一対の
基板間に、強誘電性液晶層を挟持してなり、上記配向膜
の表面張力の水素結合成分が30dyne/c+s以下
であることを特徴とする強誘電性液晶素子である。
基板間に、強誘電性液晶層を挟持してなり、上記配向膜
の表面張力の水素結合成分が30dyne/c+s以下
であることを特徴とする強誘電性液晶素子である。
次に本発明を本発明の一実施例を示す添付図面を参照し
て更に詳しく説明する。
て更に詳しく説明する。
第1図は本発明の強誘電性液晶素子の断面を図解的に示
す図であり、本発明の素子10は第1図示の如く、電極
6.6′と配向膜7.7′とを有する一対の基板1.1
′との間に強誘電性液晶層2を挟持してなり、上記の配
向膜7.7′の構成に主たる特徴を有するものである。
す図であり、本発明の素子10は第1図示の如く、電極
6.6′と配向膜7.7′とを有する一対の基板1.1
′との間に強誘電性液晶層2を挟持してなり、上記の配
向膜7.7′の構成に主たる特徴を有するものである。
本発明で使用する強誘電性液晶素子の他の構成は、使用
する配向膜7.7′の構成を除き従来公知のいずれの強
誘電性液晶素子でもよく、いずれの素子にも本発明を適
用できるものである。
する配向膜7.7′の構成を除き従来公知のいずれの強
誘電性液晶素子でもよく、いずれの素子にも本発明を適
用できるものである。
すなわち、本発明で使用される強誘電性液晶は、加えら
れる電界に応じて第一の光学的安定状態と第二の光学的
安定状態とのいずれかを取るもの、すなわち、電界に対
して双安定性を有する液晶物質である。
れる電界に応じて第一の光学的安定状態と第二の光学的
安定状態とのいずれかを取るもの、すなわち、電界に対
して双安定性を有する液晶物質である。
以上の如き双安定性を有する強誘電性液晶としては、強
誘電性を有するカイラルスメクティック液晶が好ましく
、そのうちでは特にカイラルスメクティックC相(SI
lcs)マタハH相(SaH’) (7)液晶が適して
いる。これらの強誘電性液晶は、“LEJOURNAL
DE PHYSIOUE LETTER5″36 (
L−69) 1975、’Ferroelectric
Liquid Crystals」 ; ^p
plied Ph−ysics Letters″
1旦(11)1980、 ’Submicro 5
econdBistable Electroopt
ic Switching in Liquid
Crystals」H″固体物理″1B(141)
1981 r液晶」等に記載されており、より具体的
には、例えば、デシロキシベンジリデン−P′−アミノ
−2−メチルブチルシンナメート (DOBAMBC)
、ヘキシルオキシベンジリデン−P′−アミノ−2−ク
ロロブロピルシンナメート ()IOIIA(:PC)
および4−o−(2−メチル)−ブチルレゾルシリダン
−4′−オクチルアニリン (MBR^8)等が挙げら
れる。
誘電性を有するカイラルスメクティック液晶が好ましく
、そのうちでは特にカイラルスメクティックC相(SI
lcs)マタハH相(SaH’) (7)液晶が適して
いる。これらの強誘電性液晶は、“LEJOURNAL
DE PHYSIOUE LETTER5″36 (
L−69) 1975、’Ferroelectric
Liquid Crystals」 ; ^p
plied Ph−ysics Letters″
1旦(11)1980、 ’Submicro 5
econdBistable Electroopt
ic Switching in Liquid
Crystals」H″固体物理″1B(141)
1981 r液晶」等に記載されており、より具体的
には、例えば、デシロキシベンジリデン−P′−アミノ
−2−メチルブチルシンナメート (DOBAMBC)
、ヘキシルオキシベンジリデン−P′−アミノ−2−ク
ロロブロピルシンナメート ()IOIIA(:PC)
および4−o−(2−メチル)−ブチルレゾルシリダン
−4′−オクチルアニリン (MBR^8)等が挙げら
れる。
第2図示の例は強誘電性液晶素子の1例を模式的に示す
ものであり、図中の1と1′はIn2O,、、SnO,
あるいはITO(Indium−Tin−Oxide)
等の透明電極がコートされた基板(例えばガラス板)で
あり、これらの一対の基板の少なくとも一方には絶縁層
および配向膜(図示なし)が設けられ、これらの配向膜
の間に前記の如き液晶からなる液晶層2が、基板面に垂
直になるように配向したSmC”相の液晶として封入さ
れている。
ものであり、図中の1と1′はIn2O,、、SnO,
あるいはITO(Indium−Tin−Oxide)
等の透明電極がコートされた基板(例えばガラス板)で
あり、これらの一対の基板の少なくとも一方には絶縁層
および配向膜(図示なし)が設けられ、これらの配向膜
の間に前記の如き液晶からなる液晶層2が、基板面に垂
直になるように配向したSmC”相の液晶として封入さ
れている。
太線で示したl113が液晶分子を表わしており、この
液晶分子3はその分子に直交した方向に双極子モーメン
ト(P上)4を有している。
液晶分子3はその分子に直交した方向に双極子モーメン
ト(P上)4を有している。
このような強誘電性液晶素子の基板1と1′上の電極間
に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子3のら
せん構造がほどけ、双極子モーメント(P上)4がすべ
て電界方向に向くように液晶分子3の配向方向を変える
ことができる。
に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子3のら
せん構造がほどけ、双極子モーメント(P上)4がすべ
て電界方向に向くように液晶分子3の配向方向を変える
ことができる。
液晶分子3は細長い形状を有しており、その長袖方向と
短軸方向とで屈折率の異方性を示し、従って、例えば、
基板面の上下に互いにクロスニフルの位置関係に配置し
た偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変
化する液晶光学変調素子となることは容易に理解される
。
短軸方向とで屈折率の異方性を示し、従って、例えば、
基板面の上下に互いにクロスニフルの位置関係に配置し
た偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変
化する液晶光学変調素子となることは容易に理解される
。
更に液晶素子の厚さを充分に薄くした場合(例えば1μ
m)には、第3図に示すように電界を印加していない状
態でも液晶分子のらせん構造がほどけ(非らせん構造)
、その双極子モーメントPまたはP′は上向き(4a)
または下向き(4b)のいずれかの状態をとる。このよ
うに界面効果により、液晶分子のラセン構造をほどいた
液晶セルは表面安定型セル(SSFL(:セル)と呼ば
れている。
m)には、第3図に示すように電界を印加していない状
態でも液晶分子のらせん構造がほどけ(非らせん構造)
、その双極子モーメントPまたはP′は上向き(4a)
または下向き(4b)のいずれかの状態をとる。このよ
うに界面効果により、液晶分子のラセン構造をほどいた
液晶セルは表面安定型セル(SSFL(:セル)と呼ば
れている。
このような素子に第3図に示す如く一定の閾値以上の極
性の異なる電界EまたはE′を所定時間付与すると、双
極子モーメントは電界EまたはE′の電界ベクトルに対
応して上向き4aまたは下向き4bと向きを変え、それ
に応じて液晶分子は第1の配向状態5かあるいは第二の
配向状態5′の何れか一方に配向する。このような強誘
電性液晶素子を光学変調素子として用いることの利点は
2つある。
性の異なる電界EまたはE′を所定時間付与すると、双
極子モーメントは電界EまたはE′の電界ベクトルに対
応して上向き4aまたは下向き4bと向きを変え、それ
に応じて液晶分子は第1の配向状態5かあるいは第二の
配向状態5′の何れか一方に配向する。このような強誘
電性液晶素子を光学変調素子として用いることの利点は
2つある。
第1には、応答速度が極めて速いこと、第2に液晶分子
の配向が双安定性状態を有することである。第2の点を
例えば第3図によって説明すると、電界Eを印加すると
液晶分子は第1の配向状態5に配向するが、この状態で
は電界を切っても安定である。また、逆向きの電界E′
を印加すると、液晶分子は第2の配向状態5′に配向し
てその分子の向きを変えるが、やはり電界を切ってもこ
の状態に留まっている。また、与える電界Eが一定の閾
値を越えない限り、それぞれの配向状態にやはり維持さ
れている。このような応答速度の速さと、双安定性が有
効に実現されるには、素子としてできるだけ薄い方が好
ましく、一般的には0.5〜20μm、特に1〜5μm
が適している。この種の強誘電性液晶を用いるマトリッ
クス電極構造を有する強誘電性液晶素子は、例えば、ク
ラークとラガバルにより、米国特許第4367924号
明細書に提案されている。
の配向が双安定性状態を有することである。第2の点を
例えば第3図によって説明すると、電界Eを印加すると
液晶分子は第1の配向状態5に配向するが、この状態で
は電界を切っても安定である。また、逆向きの電界E′
を印加すると、液晶分子は第2の配向状態5′に配向し
てその分子の向きを変えるが、やはり電界を切ってもこ
の状態に留まっている。また、与える電界Eが一定の閾
値を越えない限り、それぞれの配向状態にやはり維持さ
れている。このような応答速度の速さと、双安定性が有
効に実現されるには、素子としてできるだけ薄い方が好
ましく、一般的には0.5〜20μm、特に1〜5μm
が適している。この種の強誘電性液晶を用いるマトリッ
クス電極構造を有する強誘電性液晶素子は、例えば、ク
ラークとラガバルにより、米国特許第4367924号
明細書に提案されている。
以上の如き強誘電性液晶素子はその配向膜の構成を除け
ば、従来技術の強誘電性液晶素子と同様であり、そのま
までは既に述べた通り、交番電界印加後の液晶分子のパ
ラ状態が不安定であり、容易にツイスト状態に戻るもの
であったが、本発明においては、上記の如き強誘電性液
晶素子においてその配向膜の表面張力の水素結合成分が
30dyne/cm以下の配向膜を採用することによっ
て、液晶層に交番電圧を印加して液晶分子をツイスト状
態からパラ状態へ移行させた後に、液晶層の好ましい双
安定性状態が実現することができた。
ば、従来技術の強誘電性液晶素子と同様であり、そのま
までは既に述べた通り、交番電界印加後の液晶分子のパ
ラ状態が不安定であり、容易にツイスト状態に戻るもの
であったが、本発明においては、上記の如き強誘電性液
晶素子においてその配向膜の表面張力の水素結合成分が
30dyne/cm以下の配向膜を採用することによっ
て、液晶層に交番電圧を印加して液晶分子をツイスト状
態からパラ状態へ移行させた後に、液晶層の好ましい双
安定性状態が実現することができた。
特に本発明においては、素子のセル厚を3μm以下にす
ることにより、より好ましくは約1μm以下とすること
により、上記の効果が一層顕著となり、約20〜30V
の交番電圧でパラ状態に移行し、好ましい双安定性状態
が実現できた。
ることにより、より好ましくは約1μm以下とすること
により、上記の効果が一層顕著となり、約20〜30V
の交番電圧でパラ状態に移行し、好ましい双安定性状態
が実現できた。
以上の如き配向膜は、従来公知の配向膜用材料、例えば
、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリエステルイ
ミド、セルロース、ポリエチレジ等の如きいずれの材料
からも形成し得るものであるが、その形成に際して成膜
条件を変化させることによって得られる配向膜の表面張
力の水素結合成分を30dyne/cm以下とすること
ができる。
、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリエステルイ
ミド、セルロース、ポリエチレジ等の如きいずれの材料
からも形成し得るものであるが、その形成に際して成膜
条件を変化させることによって得られる配向膜の表面張
力の水素結合成分を30dyne/cm以下とすること
ができる。
(実施例)
次に第1図示の如き強誘電性液晶素子を形成し、該素子
に使用する配向膜をポリビニルアルコールを使用して形
成する例により、本発明を更に具体的に説明する。
に使用する配向膜をポリビニルアルコールを使用して形
成する例により、本発明を更に具体的に説明する。
例えば、配向膜形成用材料としてポリビニルアルコール
を使用した場合には、その焼成温度および焼成時間によ
って形成される配向膜の表面張力の水素結合成分が次の
第1表に示す如く変化する。
を使用した場合には、その焼成温度および焼成時間によ
って形成される配向膜の表面張力の水素結合成分が次の
第1表に示す如く変化する。
下記第1表の表面張力の各データーは、6種の液体試薬
を種々の焼成条件で形成した配向膜表面に滴下した時の
接触角から決定したものである。
を種々の焼成条件で形成した配向膜表面に滴下した時の
接触角から決定したものである。
この方法の詳細は、日本接着協会誌vo1.8、N01
3(1972) 、P131〜141に詳しく述べられ
ている。
3(1972) 、P131〜141に詳しく述べられ
ている。
ここでは特にB系列の液体としてメチレンヨーダイト、
テトラブロモエタン、α−ブロモナフタレン、トリクレ
ジスホスフェートおよびヘキサクロロブタジェンを用い
て接触角の測定を行った。測定条件は、室温20℃、湿
度55%の雰囲気で行い、接触角の測定値からFowk
esの式に従って分散成分子−とく狭義の)極性成分子
bPを決定し、一方、C系列の液体としては水を使用し
、B系列の液体のデーターから求めたγ、dとγbpの
値と水の配向膜に対する接触角のデーターから表面張力
の水素結合成分子chを求めた。又、γ1は液体の表面
張力でγ−+γbp十γchの値である。
テトラブロモエタン、α−ブロモナフタレン、トリクレ
ジスホスフェートおよびヘキサクロロブタジェンを用い
て接触角の測定を行った。測定条件は、室温20℃、湿
度55%の雰囲気で行い、接触角の測定値からFowk
esの式に従って分散成分子−とく狭義の)極性成分子
bPを決定し、一方、C系列の液体としては水を使用し
、B系列の液体のデーターから求めたγ、dとγbpの
値と水の配向膜に対する接触角のデーターから表面張力
の水素結合成分子chを求めた。又、γ1は液体の表面
張力でγ−+γbp十γchの値である。
(焼成温度および時間と表面エネルギーとの関係)
−ad bp h L180℃、3
hrs、:17.5 6.2 32.7 76.
4180℃、lhr、 37.3 6.8 27
.8 72.0180℃、30分 37.7 2.
9 25.6 66.2taO℃、15分 37゜
4 3.5 24.4 65.3120℃、3h
rs、37.:l 3.3 21.6 62
.2120℃、lhr、 37.3 3.3
14.9 55.5120℃、30分 37.3
2.9 15.3 55.6120℃、15分
37.4 3.0 14.4 54.860℃、
3hrs、 37.7 2.3 11.2
51.360℃、lhr、 37.3 2.4
+0.4 50.060℃、30分 37.3
2.4 10.4 50.160℃、15分
37.2 2.7 13.9 53.7上記表中
の数値の単位はdyne/cmである。
hrs、:17.5 6.2 32.7 76.
4180℃、lhr、 37.3 6.8 27
.8 72.0180℃、30分 37.7 2.
9 25.6 66.2taO℃、15分 37゜
4 3.5 24.4 65.3120℃、3h
rs、37.:l 3.3 21.6 62
.2120℃、lhr、 37.3 3.3
14.9 55.5120℃、30分 37.3
2.9 15.3 55.6120℃、15分
37.4 3.0 14.4 54.860℃、
3hrs、 37.7 2.3 11.2
51.360℃、lhr、 37.3 2.4
+0.4 50.060℃、30分 37.3
2.4 10.4 50.160℃、15分
37.2 2.7 13.9 53.7上記表中
の数値の単位はdyne/cmである。
上記第1表から明らかな通り、ポリビニルアルコールか
ら配向膜を形成するに際しては、その焼成温度と焼成時
間は配向膜の表面張力の水素結合成分(γc″″)と密
接な関係があり、焼成温度が高い程また焼成時間が長い
程表面張力の水素結合成分が高くなるものであり、これ
らの表面張力の水素結合成分と強誘電性液晶素子の液晶
層の双安定性は密接な関係を示し、表面張力の水素結合
成分が30dyne/cmを越えると、液晶層の双安定
性は低下して単安定化する傾向が大となり好ましいもの
ではなく、表面張力の水素結合成分が30 dyne/
cm以下のときに実用的になる優れた双安定性が達成さ
れることが認められた(但し、第1表の焼成条件が18
0℃3hrsの時のγchが32.7というのは双安定
性を示さなかった。)。
ら配向膜を形成するに際しては、その焼成温度と焼成時
間は配向膜の表面張力の水素結合成分(γc″″)と密
接な関係があり、焼成温度が高い程また焼成時間が長い
程表面張力の水素結合成分が高くなるものであり、これ
らの表面張力の水素結合成分と強誘電性液晶素子の液晶
層の双安定性は密接な関係を示し、表面張力の水素結合
成分が30dyne/cmを越えると、液晶層の双安定
性は低下して単安定化する傾向が大となり好ましいもの
ではなく、表面張力の水素結合成分が30 dyne/
cm以下のときに実用的になる優れた双安定性が達成さ
れることが認められた(但し、第1表の焼成条件が18
0℃3hrsの時のγchが32.7というのは双安定
性を示さなかった。)。
従って本発明においては180℃以下、より好ましくは
120℃以下の焼成温度で且つ3時間以内、より好まし
く、は2時間以内の焼成時間によって、より優れた双安
定性を与える配向膜が提供される。
120℃以下の焼成温度で且つ3時間以内、より好まし
く、は2時間以内の焼成時間によって、より優れた双安
定性を与える配向膜が提供される。
また下記第2表に示す如く、配向膜の厚みも表面張力の
水素結合成分と関連性があり、従って膜の厚みも液晶層
の双安定性と密接な関係を有することを見い出した。
水素結合成分と関連性があり、従って膜の厚みも液晶層
の双安定性と密接な関係を有することを見い出した。
γ−J 2 ;−
(膜厚と表面エネルギーとの関係)
「 入 d p
h L200 37.8
6.1 2+、3 65.2700 37
.8 5.+ 24.3 67.11.200
37.3 6,5 24.5 68.3+
、500 37.9 4.8 28.7 6
9.3+、700 37.8 5.0 25.
6 B8.32.000 37.8 5.1
26.5 69.4上記表中の数値の単位はdy
ne/cmである。
h L200 37.8
6.1 2+、3 65.2700 37
.8 5.+ 24.3 67.11.200
37.3 6,5 24.5 68.3+
、500 37.9 4.8 28.7 6
9.3+、700 37.8 5.0 25.
6 B8.32.000 37.8 5.1
26.5 69.4上記表中の数値の単位はdy
ne/cmである。
尚、上記第2表の配向膜はポリビニルアルコ−7L/(
PVA R2105)を180℃で1時間焼成して形成
したものであり、各測定値は21℃、47%R)Iの条
件で測定した値である。
PVA R2105)を180℃で1時間焼成して形成
したものであり、各測定値は21℃、47%R)Iの条
件で測定した値である。
第2表からも明らかな通り、配向膜の表面張力の水素結
合成分は配向膜の厚みが大となる程、大となり、従って
水素結合成分を30 dyne/ cttr以下とする
には配向膜の膜厚は2,000Å以下が好ましく、更に
1,500Å以下がより好ましい。
合成分は配向膜の厚みが大となる程、大となり、従って
水素結合成分を30 dyne/ cttr以下とする
には配向膜の膜厚は2,000Å以下が好ましく、更に
1,500Å以下がより好ましい。
更に、本発明によれば、配向膜をラビング処理する際の
ラビング条件によっても表面張力の水素結合成分が変化
し、従ってラビング処理条件の選択によっても、好まし
い双安定性が実現できるものであった。
ラビング条件によっても表面張力の水素結合成分が変化
し、従ってラビング処理条件の選択によっても、好まし
い双安定性が実現できるものであった。
すなわち、配向膜のラビング強度はラビング布の先端の
配向膜中への浸入長さが長くなればなる程大となり、ま
たラビングローラーと配向膜の接点上での互いの相対速
度が大になればなる程大になるか、これらのラビング強
度が大きい程水素結合成分も大となり単安定となってし
まうため、上記の浸入長さが0.5n++a以内とし、
且つ相対速度をO,1m/sec以下とした時に配向膜
の水素結合成分は30 dyne/ COI以下、好ま
しくは22dyne/cra以下とすることができ、従
って液晶層の双安定性を著しく高めることができる。
配向膜中への浸入長さが長くなればなる程大となり、ま
たラビングローラーと配向膜の接点上での互いの相対速
度が大になればなる程大になるか、これらのラビング強
度が大きい程水素結合成分も大となり単安定となってし
まうため、上記の浸入長さが0.5n++a以内とし、
且つ相対速度をO,1m/sec以下とした時に配向膜
の水素結合成分は30 dyne/ COI以下、好ま
しくは22dyne/cra以下とすることができ、従
って液晶層の双安定性を著しく高めることができる。
(作用・効果)
以上の通り、本発明によれば、配向膜の形成材料はポリ
ビニルアルコールが好ましいが、ポリビニルアルコール
以外の材料であっても同様な傾向を示し、いずれの材料
によっても、また上記の如きいずれの成膜条件によって
も配向膜の表面張力の水素結合成分を30 dyne/
c+s以下、更に好ましくは22dyne/cm以下
とすることができ、このような配向膜の利用によって、
これらの配向膜の間に挟持される液晶層の交番電界印加
後のバラ状態は安定となり、優れた双安定性が達成でき
るものである。
ビニルアルコールが好ましいが、ポリビニルアルコール
以外の材料であっても同様な傾向を示し、いずれの材料
によっても、また上記の如きいずれの成膜条件によって
も配向膜の表面張力の水素結合成分を30 dyne/
c+s以下、更に好ましくは22dyne/cm以下
とすることができ、このような配向膜の利用によって、
これらの配向膜の間に挟持される液晶層の交番電界印加
後のバラ状態は安定となり、優れた双安定性が達成でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の強誘電性液晶素子の断面を図解的に示
す図であり、第2図および第3図は従来技術の強誘電性
液晶素子の断面を図解的に示す図である。 1.1′一基板 2・−液晶層 3・・・液晶分子 4−双極子モーメント5.
5′−・配向状態 6.6′−電極7.7′−配向膜 a、a”−電界印加時の分子軸方向 す、b’−・無電界時の分子軸方向 10−・液晶素子 第1図
す図であり、第2図および第3図は従来技術の強誘電性
液晶素子の断面を図解的に示す図である。 1.1′一基板 2・−液晶層 3・・・液晶分子 4−双極子モーメント5.
5′−・配向状態 6.6′−電極7.7′−配向膜 a、a”−電界印加時の分子軸方向 す、b’−・無電界時の分子軸方向 10−・液晶素子 第1図
Claims (7)
- (1)電極および配向膜を有する一対の基板間に、強誘
電性液晶層を挟持してなり、上記配向膜の表面張力の水
素結合成分が30dyne/cm以下であることを特徴
とする強誘電性液晶素子。 - (2)上記配向膜の表面張力の水素結合成分が、22d
yne/cm以下である特許請求の範囲第(1)項に記
載の強誘電性液晶素子。 - (3)配向膜の厚みが、2,000Å以下である特許請
求の範囲第(1)項に記載の強誘電性液晶素子。 - (4)配向膜の焼成条件が、180℃以下の焼成温度お
よび3時間以内の焼成時間である特許請求の範囲第(1
)項に記載の強誘電性液晶素子。 - (5)配向膜がラビングされた膜であり、そのラビング
条件が、ラビング布の毛先の配向膜への浸入長さが0.
5mm以下であり、ラビング用ローラーと配向膜の接点
上における互いの相対速度が0.1m/sec以下であ
る特許請求の範囲第(1)項に記載の強誘電性液晶素子
。 - (6)配向膜がポリビニルアルコールから形成されてい
る特許請求の範囲第(1)〜(5)項に記載の強誘電性
液晶素子。 - (7)強誘電性液晶層の厚みが3μm以下である特許請
求の範囲第(1)〜(6)項に記載の強誘電性液晶素子
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3070687A JPS63278030A (ja) | 1987-02-14 | 1987-02-14 | 強誘電性液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3070687A JPS63278030A (ja) | 1987-02-14 | 1987-02-14 | 強誘電性液晶素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63278030A true JPS63278030A (ja) | 1988-11-15 |
Family
ID=12311093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3070687A Pending JPS63278030A (ja) | 1987-02-14 | 1987-02-14 | 強誘電性液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63278030A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5153755A (en) * | 1989-12-07 | 1992-10-06 | Casio Computer Co., Ltd. | Ferroelectric liquid crystal optical device having dielectric layers with large surface energy and high polar power component |
-
1987
- 1987-02-14 JP JP3070687A patent/JPS63278030A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5153755A (en) * | 1989-12-07 | 1992-10-06 | Casio Computer Co., Ltd. | Ferroelectric liquid crystal optical device having dielectric layers with large surface energy and high polar power component |
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