JPS6327800A - 固体廃棄物の圧縮減容装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、固体廃棄物の圧縮減容装置に係り、特に、放
射性を有する固体廃棄物を高圧縮減容する際に、成形型
からの圧縮加工物の取り出しを容易にするとともに、圧
縮にともなう操作ストロークを小さくするようにした圧
縮減容装置に関するしのである。

「従来技術」 一般に、原子力発電関連分野で発生した放射性物質ある
いは放射性物質で汚染された固体廃棄物は、貯蔵や運搬
のために、体積を減少させるいわゆる減容処理を施した
後、収納容器内に密封することが行なわれる。この場合
、切り粉などの放射性粒体の飛散を防止する目的で、固
体廃棄物を圧縮することによって容積を減少させる手段
が有ＩＩＩとなる。

第４図は、圧縮減容装置の従来例を示すらのて、被圧縮
物Ｘを横型（成形型）３と下型（受け型）２とで形成し
た円筒状キャビティＲの中に装填した状態として、上型
（圧縮型）ｉを下降さけることにより上下方向に圧縮し
、この圧縮力を下型２と支持台１３とで受けながら、鎖
線で示すように、上下寸法の詰まった円盤状の圧縮加工
物Ｙとするものである。

また、この上うな減容処理作業において、圧縮減容装置
から圧縮加工物Ｙを取り出す場合は、下型２を横型３及
び支持台１３対して、第４図矢印及び鎖線で示すように
、水平方向にずらした状態として、上型ｌをさらに下降
させることにより、圧縮加工物Ｙを支持台１３の落下口
１４を経由して、下方に落として取り出すようにしてい
る。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、前述した圧縮減容装置であると、圧縮加
工物Ｙを支持台１３の落下口１４を経由して落とすもの
であるために、落下距離が大きくなるとともに、落下時
の衝撃によって放射性粒体の発生と飛散とが多くなる。

また、圧縮加工物Ｙの一部が下型２と横型３との合わけ
目に入り込む現象が生じると、上型ｌによる抑圧を解除
した場合でも、圧縮加工物Ｙが下型２に摩擦接触した状
態となっているため、下型２の水平方向の移動時に大き
な抵抗力が発生するとともに、いわゆる［かじり　］現
象によって下型２を損傷するおそれが生じる。さらに、
上型ｌを横型３の下部開口よりも下方まで下げるように
しているため、上型Ｉの上下方向の操作ストロークが大
きくなり、高圧縮力を発生させるための油圧シリンダ等
が大型化するという問題点を生じる。

本発明は、このような問題点を解決して、圧縮時の操作
ストロークを小さくすることにより、装置の小型化を図
るとともに、圧縮加工物の取り出しを容易にすること等
を目的としている。

「問題点を解決するための手段」 本発明に係る固体廃棄物の圧縮減容装置は、上下方向に
移動可能に立設されている成形型と、該成形型の下部開
口を閉塞する受け型と、成形型の内部に装填された被圧
縮物を下方に押圧する圧縮型とを設けてなるものであり
、また、前記成形型は、圧縮加工物の上昇を圧縮型との
接触により抑制している状態で上方に移動させて圧縮加
工物から離間させる離型用アクチュエータを備えており
、さらに、前記受け型は、成形型から離型された状態の
圧縮加工物を水平方向に移動させる加工物排除機構を具
備した構成としているものである。

「作用　」 被圧縮物を成形型の中に装填した状態で、圧縮型を受け
型に向けて移動さ仕て被圧縮物を押圧し、縦可法を小さ
くする圧縮を行なって、圧縮加工物を得る。

圧縮終了後に、圧縮型を圧縮終了状態における圧縮加工
物の上部位置近傍にとどめた状態で、離型用アクチュエ
ータを作動させ、成形型を受け型と離間する上方向に移
動させる。この際に、成形型とともに圧縮加工物が上昇
する現象の発生を抑制し、成形型の上昇によって、成形
型を圧縮加工物から抜き取る。この圧縮加工物の離型に
おいて、圧縮加工物は、受け型と接触している位置にほ
ぼとどめられ、落下をともなうことがない。

成形型の下部開口が圧縮加工物から離間した状態で、加
工物排除機構を作動さけ、圧縮加工物を水平方向に移動
さけて受け型の上面から排除する。

この排除時においては、圧縮加工物を受け型の上面に沿
って滑らせることになり、圧縮加工物の落下現象の発生
を防止する。

「実施例」 以下、第１図ないし第３図に基づいて、本発明に係る固
体廃棄物の圧縮減容装置の一実施例を説明する。

図中、符号Ｘは被圧縮物、符号Ｙは圧縮減容された状態
で円盤状とされる等の圧縮加工物、符号ｌは圧縮型、符
号２は受け型、符号３は成形型、符号３ａはその下部開
口、符号４は圧縮型ｌを上下方向に駆動するための圧縮
用アクチュエータ、符号５は受け型２に対して圧縮用ア
クチュエータ４を一定の間隔を維持するように連結して
いる；夏数本（４本）の縦ロッド、符号６は縦ロッド５
に案内されて上下移動するとともに前記成形型３の側部
に対して一体に取り付けられているガイドフレーム、符
号７は圧縮加工物Ｙの離型時にガイドフレーム６を縦ロ
ッド５に沿って上下移動させるための離型用アクチュエ
ータ、符号８は圧縮加工物Ｙを水平方向に移動させる加
工物排除機構、符号９は受け型２の側部外方位置に配さ
れるコンベアである。

前記加工物排除機構８は、成形型３及びガイドフレーム
６を上方に退避させた状態のときに作動させるものであ
り、圧縮加工物Ｙを水平方向に移動させて受け型２の上
面から排除するための半円筒状の押し出し部材ＩＯと、
該押し出し部材１０を往復操作するための離型用アクチ
ュエータ１１と、該離型用アクチュエータ１１及び押し
出し部材１０により、コンベア９に向けて排除される圧
縮加工物Ｙを、コンベア９の上に導くための連結板１２
とから構成されるものである。

このように構成されている圧縮減容装置により、被圧縮
物Ｘの圧縮減容作業を実施する場合について以下説明す
る。

第１図に示すように、圧縮用アクチュエータ４により圧
縮型１を上昇させて退避状態とするとともに、加工物排
除機構８における押し出し部材１０を受け型２の上面か
ら退避させた状態、及び離型用アクチュエータ７により
成形型３の下部を受け型２に接触させた状態として、成
形型３の上部開口を開放しておいて、矢印（イ）で示す
ように、被圧縮物Ｘを成形型３における円筒状キャピテ
イＲの中に供給する。

被圧縮物Ｘを成形型３の中に装填した状態で、圧縮用ア
クチュエータ４を作動させて、圧縮型１を受け型２に向
けて移動させ、被圧縮物Ｘを上下方向に押圧して、第３
図（Ａ）に示すように、縦寸法を小さくする圧縮を行な
って、圧縮加工物Ｙを得る。

次いで、圧縮用アクチュエータ４により圧縮型Ｉをわず
かに上昇させて、圧縮加工物Ｙの抑圧を解放し、下方向
への抑圧によって圧縮加工物Ｙの側部と成形型３の内面
とに間に生じている横圧力を減少させた状態とするとと
もに、圧縮型ｌを圧縮加工物Ｙの上部位置にとどめてお
く。

そして、離型用アクチュエータ７により成形型３を上昇
させると、この上昇にともなって、圧縮加工物Ｙが受け
型２の上面に接触した状態に残されて、離型が行なわれ
る。一方、圧縮加工物Ｙが成形型３の内面に摩擦接触し
て上昇しようとする現象が発生した場合でも、該現象は
圧縮加工物Ｙが圧縮型１に当たることによって抑制され
る。成形型３が第３図（Ｂ）のように上昇すると、成形
型３の下部開口３ａが圧縮加工物Ｙから離間して分離さ
れた状態となる。

この圧縮加工物Ｙの離型工程では、圧縮加工物Ｙの上昇
が圧縮型ｌにより抑制されるので、成形型３と圧縮加工
物Ｙとの離型が容易となるとともに、圧縮加工物Ｙの上
方への移動抑制により、圧縮加工物Ｙが受け型２から離
間することが少なくなる。したがって、圧縮加工物Ｙが
受け型２の上面に落下する距離はほぼ０となり、放射性
粒体の発生及び飛散現象が少なくなる。

このように、成形型３の下部開口３ａを圧縮加工物Ｙか
ら離間した状態としておいて、加工物排除機構８を作動
させる。つまり、離型用アクチュエータ１１により、押
し出し部材１０を連結＆＋２及びコンベア９に向けて駆
動して、圧縮加工物Ｙを水平方向に移動させて、第３図
（Ｃ）に示すように、受け型２の上面から排除する。こ
の排除時においては、圧縮加工物Ｙを受け型２の上面に
沿って滑らせながら移動することになり、圧縮加工物Ｙ
の落下現象の発生がなく、放射性粒体の発生及び飛散を
防止する。

また、コンベア９の上に載置された圧縮加工物Ｙは、そ
の大きさあるいは放射線量に応じて、目的とする保管場
所、収納用容器への詰め込み場所等に搬送される。

そして、加工物排除機構８を元に戻して、成形型３を下
降させて下部開口３ａを閉塞し、圧縮型１を上昇させて
、第１図の状態とすることにより、池の被圧縮物Ｘの装
填、圧縮、排除等の工程が繰り返される。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明における固体廃棄物の圧縮
減容装置によれば、次のような効果を奏する。

■離型用アクチュエータによって、成形型を上昇させる
とともに、圧縮加工物を圧縮型で押さえるようにして、
圧縮加工物を成形型から取り出すものであるから、圧縮
加工物の落下をともなうことがなく、放射性粒体の発生
と飛散現象を少なくすることができる。

■受け型の移動方向と圧縮方向とが一致しており、従来
技術例のように受け型を水平方向に移動させる必要がな
く、圧縮加工物と受け型とが摩擦接触状態で移動しない
ので、［かじり　コ現象によって受け型が損傷すること
がない。

■従来技術例のように圧縮型を成形型の下部開口より下
に突出させる必要がないので、圧縮型の下降を成形型の
範囲にすることができ、圧縮型の操作ストロークを小さ
くし、高圧縮力の発生と装置の小型化とを図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明に係る固体廃棄物の圧縮減
容装置の一′実施例を示すもので、第１図は正面図、第
２図は第１図の■−■線矢視図、第３図（Ａ）（Ｂ　）
（ｃ　）は圧縮減容作業工程を説明する要部の正断面図
、第４図は圧縮減容装置の従来例を示す正断面図である
。 Ｘ・・・・・被圧縮物、Ｙ・・・・・・圧縮加工物、Ｒ
・・・・・円筒状キャビティ、ｌ・・・・・・圧縮型、
２・・・・受け型、３・・・・・・成形型、３ａ・・・
・・下部開口、４・・・・・・圧縮用アクチュエータ、
５・・・・・・縦ロッド、６・・・・・・ガイドフレー
ム、７・・・・・・昇降用アクチュエータ、８・・・・
・・加工物排除機槽、９・・・・・コンベア、１０・・
・・・・押し出し部材、１１・・・・・・離型用アクチ
ュエータ、１２・・・・・・連結板。 出願人　　石川島播磨重工業株式会社 第４図 Ｙ／

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上下方向に移動可能に立設されている成形型と、該成形
   型の下部開口を閉塞する受け型と、成形型の内部に装填
   された被圧縮物を下方に押圧する圧縮型とを設けてなり
   、前記成形型は、圧縮加工物の上昇を圧縮型との接触に
   より抑制している状態で上方に移動させて圧縮加工物か
   ら離間させる離型用アクチュエータを備え、前記受け型
   は、成形型から離型された状態の圧縮加工物を水平方向
   に移動させる加工物排除機構を具備していることを特徴
   とする固体廃棄物の圧縮減容装置。