JPS63277723A - スケ−ル密着性に優れた熱延鋼板の製造方法 - Google Patents

スケ−ル密着性に優れた熱延鋼板の製造方法

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JPS63277723A
JPS63277723A JP11167587A JP11167587A JPS63277723A JP S63277723 A JPS63277723 A JP S63277723A JP 11167587 A JP11167587 A JP 11167587A JP 11167587 A JP11167587 A JP 11167587A JP S63277723 A JPS63277723 A JP S63277723A
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鈴木 日出夫
Toshiyuki Kato
俊之 加藤
Kozo Sumiyama
角山 浩三
Takeo Tono
東野 建夫
Junichi Mano
純一 間野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車の下廻り部品等の強度部材に供する
加工用熱延鋼板において、とくにその長手方向、幅方向
にわたる良好なスケール密着性を有する熱延鋼板の製造
方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、圧延技術の進歩により冷延鋼板の代替として薄物
熱延鋼板の製造が可能となってきたが、蕃の板厚が減少
するにつれて、酸洗コストが上昇する不利があり、熱間
圧延のままで加工→溶接−塗装が可能なスケール密着性
の良好な熱延鋼板が望まれていた。
このようなスケール密着性の良好な熱延鋼板を製造する
試みとしては、熱間圧延後、高温で巻取ったコイルを非
酸化雰囲気中で冷却する方法(特開昭59−22253
3号、特開昭59−229420号、特開昭60−77
921号各公報参照)が、また熱間圧延した鋼板を急冷
して比較的低い高温で巻取るかもしくは、熱間圧延した
鋼板を比較的低い温度で巻取り、さらに非酸化雰囲気中
で冷却する方法(特開昭60−63319号公報参照)
などが提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで前者の製造方法は、高温で巻取ったコイルを非
酸化性雰囲気のボックス等に装入して冷却するため、巻
取り中および巻取終了後ボックス等に挿入するまでにエ
ツジから空気が侵入し、酸化が進んでスケール厚が厚く
なること、あるいは、コイルのエツジ部やリーディング
エンド部、テールエンド部における冷却速度が大きいの
でとくにそれらの部位のスケール密着性が劣化する不利
があり、タイトスケール鋼板として歩留りに問題を残し
ていた。
また後者の製造方法においてもコイル幅方向、長手方向
の冷却条件を一定にするのはむずかしく、スケール密着
性が不均一となるおそれがあった。
この発明の目的は、上述したような従来の問題を解消し
鋼板の長手方向、幅方向の全域にわたって良好なスケー
ル密着性を有する熱延鋼板の製造方法を提案するところ
にある。
(問題点を解決するための手段) この発明は、低炭素又は中炭素鋼熱延板を製造するに当
り、熱間仕上げ圧延後の熱延板を500℃以下の温度で
巻取った後、非酸化雰囲気中で600℃以上、700℃
以下の温度に再加熱して2〜10時間均熱し、次いで5
0℃/hr以下の冷却速度で冷却することを特徴とする
スケール密着性に優れた熱延鋼板の製造方法である。
以下この発明を開発するに至った実験結果につ8Aで説
明する。
JIS規格S P HCクラスの熱延板(板厚2.Om
m、熱延条件:加熱温度1250℃ FO7890℃、
CT 450℃)を適用して、この熱延板に種々の条件
にて熱処理を施し、その後該熱延板より幅20mm×長
さ100mの試験片を切り出した後に、この試験片の片
側に粘着テープを張り付け、その面を外側にして曲げ半
径4++++n、180°の3点曲げ試験を行い、試験
後テープを剥離してテープに付着したスケール量で熱延
板のスケール密着性を調査した。その結果を第1図、第
2図に示す。
第1図は、スケール密着性に及ぼす再加熱温度と再加熱
後の平均冷却速度の影響を示すグラフである。
この実験における熱延板の再加熱速度および均熱時間は
それぞれ40℃/hr 、 2時間に設定した。
熱延板の再加熱温度が600℃以上でかつ均熱後の平均
冷却速度が50℃/hr以下の場合(図中○、△印)に
スケール密着が良好となるが、再加熱温度が700℃を
超えると冷却速度が50℃/hr以下であっても鋼板表
面部に異常粗大粒が発生し曲げ加工により肌荒れが生じ
る。また、再加熱温度を600℃以上に設定しても均熱
後の冷却速度が70℃/hrの場合(図中口印)ではス
ケール密着性が改善されないことが判明した。
次に第2図は、スケール密着性に及ぼす再加熱時におけ
る均熱時間の影響を示すグラフである。
この実験では、熱延板の再加熱速度を40℃/hr均熱
温度を600℃(図中○印) 、630℃(図中△印)
に設定しり。図より均熱時間が2時間に満たない場合、
スケール密着性が劣化することがわかった。
次に、この発明で適用する鋼としては、通常の低〜中炭
素鋼であって、鋼中の成分組成についてはとくに限定さ
れない。しかしながら主要成分については、以下の範囲
が好ましい。
C: 0.20wt%以下、 Cはその含有量がQ、2wt%を超えると、鋼中で大部
分Fe5Cとなり、熱延板のスケール密着性を悪化させ
る。よってCはQ、2wt%を上限とするのが好ましい
Mn :0.05〜1.0wt %以下Mnはその含有
量がl、Qwt%を超えると加工性が劣化する。一方0
. Q5wt%未満では、固溶状態のSが増加し熱間圧
延時に割れ欠陥が生じやすくなる。
よってMnは0.05〜l、Qwt%の範囲が好ましい
Si : 0.1wt%以下 Siはその含有量がQ、 1wt%を超えると鋼の表面
性状が劣化する。よってSiはQ、 1wt%以下とす
るのが好ましい。
S : 0.02wt%以下 SはMnによりMnSとして無害化されるが、その含有
量が0.02wt%を超えると多量のMnが必要となり
、加工性が劣化する。よってSは0.02wt%以下と
するのが好ましい。
A l : 0.1〜0.005wt%AI!は0及び
Nを固定する重要な役割を果すが、Aβの含有量がQ、
 1wt%を超えるとその効果が飽和する。一方0.0
05wt%未満では鋳造時に○量が多くなりブローホー
ルが多発して加工時の割れの原因となる。よってA!は
0.1〜0.005wt%の範囲とするのが好ましい。
N : O,Q1wt%以下 Nはその含有量がO,Q1wt%を超えると鋼の加工性
を確保することが困難となる。よってNは0.01wt
%以下が好ましい。
この他、強化元素としてTi、 Nb、 V、 Cr等
があるが、その添加量は合計量が0.1%でその効果は
飽和するので合計量でQ、 1wt%以下が好ましい。
(作 用) この発明では、上述した成分組成になる低炭素又は中炭
素鋼を熱間圧延した後に、まず500℃以下の温度で巻
取るが、その理由は、巻取り温度が500℃を超えると
、巻取り後の冷却において、とくにコイルエツジ部の酸
化が進み、後の再加熱処理でもエツジ部におけるスケー
ル密着性を良好なものとすることができないからである
。熱延板の巻取り温度を500℃以下に設定することで
コイルエツジ部等における酸化を抑制し、しかも熱延板
の幅方向、長手方向にわたる均一な厚みのスケールを形
成させることができる。
第3図にコイル幅方向エツジ部と中央部について再加熱
処理後(630℃、  3hr、20℃/hrで冷却)
のスケール密着性と巻取温度の関係を示す。巻取温度が
500℃を超えるとコイルエツジ部のスケール密着性が
劣化することがわかる。スケール密着性試験および評価
方法は第1図と同様である。
次に、この発明では、熱延板の巻取り後に非酸化雰囲気
中で600℃以上、700℃以下の温度に再加熱し、こ
の温度域で2〜lO時間均熱後、50℃/hr以下の冷
却速度にて徐冷するが、このような処理を施すことによ
り、スケールがタイト化する機構は、以下のように考え
られる。すなわち、通常500℃以下の温度で巻取った
熱延鋼板のスケールは、Fen、 Pe301. Pe
20sの3相から成りその割合は巻取り温度によって変
化する。この発明ではこのような500℃以下 で巻取
った熱延板を非酸化雰囲気中で再加熱、均熱することに
より、Fe、OlをFenに逆変態させるため、スケー
ル・地鉄界面よりFeO→Fe3O4→Fe2O3の一
定の比率を持った三層構造となる。そして次に該熱延板
を徐冷することによりスケール・地鉄界面よりFe3O
4への変態が進み、これがスケール密着性を良好にする
ものと考えられる。
なお上記の再加熱処理を行うための具体的な手段の1つ
としては、冷延鋼板の再結晶焼鈍に用いる箱焼鈍炉が有
利に適合する。
(実施例) 実施例1 表−1に示す成分組成になる低炭素Aβキルド鋼を転炉
にて溶製したのち、連続鋳造により厚さ230mm 、
幅900 mmのスラブを鋳造した。
表−1 (wt%) ■ 次にこの連鋳スラブを熱間圧延して、厚さ0.2rnm
、幅920fllfflの熱延板に仕上げた後平均冷却
速度35℃/S、(水冷)にて冷却し表−2に示す条件
にて巻取り、次にN2雰囲気中で同じく表−2に示す条
件にて再加熱後徐冷した。
次に得られた熱延板の巾方向中央部および幅方向端部(
エツジ部から10〜30mm)より巾20mm x長さ
80mmの試料を採取し、その片面に粘着テープを張り
付け、180°の3点曲げ試験(曲げ半径4 mm)を
行った後テープを剥離し、このテープに付着したスケー
ル量にてスケール密着性の良否を5段階で判断した。そ
の結果を表−2に併せて示す。
第2表より明らかなようにこの発明を適用して得られた
熱延鋼板では、スケールがタイト化することが確かめら
れた。
また、第4図に表−2の試料中のとくにNα2、Nα8
、No、 4及びNo、11における熱延板につき、そ
の巾方向の各部位におけるスケール密着性を長手方向の
複数個所で詳細に調査した結果を示す。図より明らかな
ようにこの発明を適用した場合、巾方向はもちろんその
長手方向の全域にわたってスケール密着性が良好である
ことが確かめられた。
実施例2 表−3に示す成分組成になるAβキルド鋼を転炉にて溶
製したのち、連続鋳造によりスラブを鋳造した。
表−3 次に上記の連鋳スラブを熱間圧延して厚さ3.2mm、
幅700mmに仕上げた後平均冷却速度35℃/Sで冷
却し、表−4に示す条件にて巻取り、次にN2雰囲気中
で同じく表−4に示す条件にて再加熱、冷却を行い、得
られた熱延板のスケール密着性を実施例−1と同様の要
領にて調査した。その結果を表−4に示す。
また第5図に、表−4中のとくに試料No、17、N。
2′0、No、22、No、25における熱延板の幅方
向各部位のスケール密着性についてより詳細に調査した
結果を比較して示す。
表−4及び第5図から明らかなようにこの発明を適用し
た熱延板は、その幅方向および長手方向の全域にわたっ
てスケール密着性が良好であることが確かめられた。
実施例3 表−5に示す成分組成になる極低炭素Aβキルド鋼を、
転炉にて溶製したのち、連続鋳造によりスラブを得た。
表−5 次にこの連鋳スラブを熱間圧延して厚さ1.4+n++
+幅1200 mmに仕上げた後、平均冷却速度35℃
/Sで冷却し、表−6にて示す条件にて巻取り、次にN
2雰囲気中で同じく表−6に示す条件でそれぞれ再加熱
および冷却を行い、得られた熱延板のスケール密着性を
実施例−1と同様の要領で調査した。
その結果を表−6に併せて示す。
また、第6図に表−6中のとくに試料Nα33、Nα3
4、Nα36、Nα40における熱延板の幅方向各部位
のスケール密着性について長手方向の複数個所にてより
詳細調査した結果を比較して示す。
表−6及び第6図から明らかなようにこの発明を適用し
た熱延板は、その幅方向及び長手方向の全域にわたって
スケール密着性が良好であることが確かめられた。
(発明の効果) この発明によれば、とくに幅方向、長手方向の全域にわ
たってスケール密着性の優れた熱延板を得ることが可能
でしかも歩留りの向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、スケール密着性と再加熱温度の関係を示すグ
ラフ、 第2図はスケール密着性と均熱時間の関係を示すグラフ
、 第3図は巻取温度とスケール密着性の関係を示すグラフ
、 第4図、第5図及び第6図は実施例における試料の幅方
向におけるスケール密着性をそれぞれ示すグラフである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、低炭素又は中炭素鋼熱延板を製造するに当り、 熱間仕上げ圧延後の熱延板を、500℃以下の温度で巻
    取った後、非酸化雰囲気中で600℃以上、700℃以
    下の温度に再加熱して2〜10時間均熱し、次いで50
    ℃/hr以下の冷却速度で冷却することを特徴とするス
    ケール密着性に優れた熱延鋼板の製造方法。
JP11167587A 1987-05-09 1987-05-09 スケ−ル密着性に優れた熱延鋼板の製造方法 Granted JPS63277723A (ja)

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