JPS63277194A - カウンタ−バランスクレ−ンのバランスウエイト作動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、下部走行体の上にブームおよびマストを備
えた上部旋回体を旋回自在に装架してなる移動式クレー
ンにおいて、上部旋回体の後部に装着された本体ウェイ
トのほかにマスト先端から吊り下げたバランスウェイト
を備えてなるカウンターバランスクレーンのバランスウ
ェイト作動装置に関するものである。

〔従来の技術］ 下部走行体の上にブームおよびマストを備えた上部旋回
体を旋回自在に装架してなる移動式クレーンにおいて、
上部旋回体の後部に装着された本体ウェイトのほかにマ
スト先端から吊り下げたバランスウェイトを備えてなる
カウンターバランスクレーンは公知である。（−例とし
て特開昭６２−４１１９２号公報参照） この種公知のカウンターバランスクレーンにおいては、
本体ウェイトのほかにカウンターバランスウェイトを作
動させる要ありや否やの判断とその操作は、すべて運転
者に任されていた。

したがって、運転者はクレーンの運転中に荷重計を読み
、吊り上げ荷重の大小を認識してバランスウェイトの要
否を判断し、バランスウェイトを効かせる必要ありと判
断されたときは直ちにバランスウェイ■・の吊上操作を
行なわなければならなかった。

また、この種カウンターバランスクレーンの運転に際し
ては、運転者は、バランスウェイトが接地し、ているか
、地切りされて地表面がち浮き上が−）だ状態にあるか
と認識したうえで、荷役作業をする必要があるが、その
判定は甚だ困難で、熟練）、た運転者の経験による勘に
頼るか、合図マンを置いて運転者に信号を送って知らせ
る必要があった。

Ｌこの発明が解決しようとする問題点］このように、カ
ウンターバランスクレーンの運転に際しバランスウェイ
トを作動させる要ありや否やの判断とその操作は運転者
に任されており、すべて人為的になされるなめ、運転者
は、クレーンの作業時に、巻上繰作、ブームの起伏操作
、さらにはマストの起伏繰作、バランスウェイトの吊上
操作等を同時または交互にタイミングよく行う必要があ
り、熟練を要し繰作性、安全性の面で問題があった。

さらに、運転者は常に、バランスウェイＩ−が地切りさ
れて有効に動いているが、接地した状態にあるかを認識
し、バランスウェイ１〜が接地しているにも拘らず大荷
重を吊り上げてバランスを崩したり、バランスウェイト
が地切りされて有効に働いているにも拘らず更にバラン
スウェイトを吊り上げたりすることのないよう安全運転
に心掛けなければならないが、運転室から遠く雛れな後
方に位置するバランスウェイ１〜の接地又は地切り状況
を把握することは甚だ困難で、多年の経験による熟練者
の勘に頼るか１合図マンの配置が必要であるという問題
点があった。

この発明は、上記した人為的な判断と操作により生ずる
問題点を排除することを目的としてなされたものであっ
て、荷重吊上時に生じる俯仰ロープの張力を検出してそ
の検出信号により自動的にバランスウェイト作動の要否
を判断し、必要に応じてタイミングよく自動的にバラン
スウェイトの吊」−操作を行なうことを可能ならしめる
と共に、これら自動操作の結果バランスウェイトが地切
りされているか、接地した状態にあるがを検出して運転
者に知らせ安全運転を期すことができるようにしたもの
である。

［問題点を解決するための手段］ この発明は、上記問題点を解決する手段を提供しようと
するものであって、下部走行体（２の上に装架された上
部旋回体（１）にブーム（３）およびマスト聞）を俯仰
可能に枢着し、該マストい）の先端部とマスト支持ペン
ダント（２０）およびマスト俯仰ロープ（１７）で連結
された本体マスト（８）ならびにバランスウェイト支持
ペンダント（２６）および油圧昇降装置（２５）を介し
て連結されたバランスウェイト（２４）を備えたカウン
ターバランスクレーンにおいて、前記マスト俯仰ロープ
（１７）の張力を検出する手段（３０）を設け、該検出
手段で検出される俯仰ロープ（１７）の張力が所定上限
値以上となったとき、前記油圧昇降装置（２５）を縮小
方向に作動させてバランスウェイト（２４）を載置した
台車（２２）を吊り上げるようにすると共に、該台車（
２２）にその接地および地切りを検出する手段（３５）
を設け、該検出手段により作動するスイッチ（３７）に
よって運転室内の表示装置をＯＮ、ＯＦＦさせるように
したことを特徴とするカウンターバランスクレーンのバ
ランスウェイト作動装置を発明要旨とするものである。

［実施例］ 図面に示した実施例により本発明の構成について説明す
る。

第１図に本発明を適用するカウンターバランスクレーン
の概要を示す。

図中１は上部旋回体で下部走行体２上に旋回可能に装架
されている。

上部旋回体１の前部にはブーム３とマスト４が俯仰自在
に枢着されており、はぼ中央部には、巻上ウィンチ５．
マスト俯仰ウィンチ６、ブーム俯仰ウィンチ７が配設さ
れ、後端寄りには本体マスト８が装着されている。また
、その後方には本体ウェイト９が収り付けられている。

巻上ウィンチ５から繰り出された巻上ロー１１０は、ブ
ーム３の先端部に取り付けられなシーブ１１．１１″を
介してフックブロック１２のジープに掛は回され、ブー
ム３の先端部に連結されている。

マスト俯仰ウィンチ６から繰り出されたマスト俯仰ロー
プ１７は、本体マスト８に枢着されたマスＩ・用ペイル
１８および一端がマスト４の先端に取り付けられたマス
ト支持ペンダン１−２０の他端に取り付けられたマスト
用プライドル１９に掛は回された後、本体マスト８に取
り付けられている俯仰ロープ張力検出装置３０に連結さ
れている。

この俯仰ロープ張力検出装置３０は、第３図ないし第６
図に示すように、外筒３０ａ、スプリング３０ｂ、ロッ
ド３０Ｃ，ラグ３０ｄ、スプリング押さえ３０ｅ、３０
ｆ、およびリミットスイッチ３１ａ、３１ｂ等から構成
されている。

外筒３０ａの一端は本体マスト８にビン３４により枢着
され、該外筒３０ａの内側には、一端がソック１−３２
およびビン３３を介してマスト俯仰ロープ１７に連結さ
れているロッド３０ｃが挿入され、該ロッド３０ｃと前
記外筒３０ａの内壁との間にはスプリング３０ｂが内装
されている。

ロッド３０ｃおよび外筒３０ａの他の一端には夫々スプ
リング押さえ３０ｅおよび３０ｆが取り付けられ、夫々
ナツト３０ｇおよびボルト３０ｈによって固定されてい
る。

ロッド３０ｃ先端のスプリング押さえ３０ｅにはラグ３
０ｄが固着されており、マスト俯仰ロープ１７の張力に
よりスプリング押さえ３０ｅがスプリング３０ｂを圧縮
し、ラグ３０ｄがスプリング３０ｂの撓みに応じてロー
プ張力検出装置３゜の荷重方向に移動できるように、外
筒３０ａにはその長手方向に切欠き（スリット）が設け
られている。

３１ａ、３１ｂは前記ラグ３０ｄによって作動されるリ
ミットスイッチで、前記俯仰ロープ１７の張力を検出す
る手段であるロープ張力検出装置３０の検出値が所定下
限値以下のとき３１ｂが、所定上限値以上となったとき
３１ａが作動するようになっている。

そして、図示のように下限リミットスイッチ３１ｂが作
動したときは、後述するバランスウェイト吊上用油圧昇
降装置２５を伸長方向に、上限リミットスイッチ３１ａ
が作動したときは縮小方向に、夫々伸縮するようになっ
ている。

ブーム俯仰ウィンチ７から繰り出されたブーム俯仰ロー
プ１３は、マスト４の先端に枢着されたブーム用ペイル
１４および一端がブーム先端に取り付けられたブーム俯
仰ペンダント１６の他端に取り付けられたブーム用プラ
イドル１５に掛は回された後ブーム用ペイル１４に連結
されている。

下部走行体２の後方地上には、第２図に示すようなタイ
ヤ式車輪２３を備えたバランスウェイト台車２２が旋回
方向に移動可能に設けられており、該台車２２上にはバ
ランスウェイ１〜２４が載置され、台車２２と上部旋回
体１の後端部とは連結ステー２１を介して該台車２２の
上下動が可能なようにビンにより連結されている。

マスト４の先端部にはバランスウェイト支持ペンダント
２６の上端が連結され、該バランスウェイト支持ペンダ
ント２６の下端には、リンク２７および２８を介してバ
ランスウェイト昇降装置２５を構成する昇降シリンダの
ピストンロッド側先端部が連結され、該昇降シリンダ２
５のボトム側はバランスウニ４１〜台車２２に取り付け
られたリンク２９に連結されている。

バランスウェイト台車２２は、第７図に示すように、フ
レーム２２ａ、ブラケット２２ｂ、ビン２２ｃ、タイヤ
式車輪２３．緩衝装置を兼ねた接地及び地切り検出手段
３５．ロッカーアーム３６等から構成されており、バラ
ンスウェイト２４を載置するフレーム２２ａの下面に取
り付けられたブラケット２２ｂの下端にロッカーアーム
３６の一端がビン２２ｃにより枢着され、該ロッカーア
−ム３６の他端にはタイヤ式車輪２３が支承されている
。

ロッカーアーム３６のほぼ中央部とブラケット２２ｂの
上端との間には緩衝装置を兼ねた接地及び地切り検出手
段３５がビン３５ａ、３５ｂにより取り付けられ、該手
段３５は油圧管路３８を介１、て圧力スイッチ３７に連
通され、該圧力スイッチ３７からの信号により運転室内
の表示ランプあるいはブザー等の表示装置がＯＮ、ＯＦ
Ｆするようになっている。

接地及び地切り検出手段３５としては上記のような油圧
により検出する装置に代えてバネ式の検出装置とし、圧
力スイッチに代えてリミットスイ・・・チで運転室内の
表示装置をＯＮ、ＯＦＦさせるように７−でもよい。

１作用］ Ｅ記実施例を参照しつつ本発明の作用について説明する
。

荷重を吊るとマスト支持ペンダント２０および該マスト
支持ペンダント２０にマスト用プライドル１９を介して
連結されたマス１〜俯仰ロー１１７に引張力が働き、こ
の張力の大小に比例してロープ張力検出装置３０のスプ
リング３０ｂが撓み、スプリング押さえ３０ｅに固着さ
れたラグ３０ｄが荷重方向に移動し、リミットスイッチ
３１ａ。

３１ｂを作動させると共に、その出力信号により電磁弁
（図示せず）を作動し、バランスウェイ■・油圧昇降装
置２５の昇降シリンダを伸縮させる。

すなわち、荷重を吊っていない状態では、マスト俯仰ロ
ープ１７に張力が発生しないのでロープ張力検出装置３
０のスプリング３０ｂは撓まず、ラグ３０ｄは下限用リ
ミットスイッチ３１ｂを作動したままの状態を保持し、
油圧ポンプ（図示せず）からの圧油は油圧昇降装置２５
の昇降シリンダを伸長させる方向に作用し、バランスウ
ェイト台車２２のタイヤ式車輪２３は接地したままであ
り、バランスウェイト支持ペンダント２６には何ら張力
が発生せず、むしろ緩み勝手となりマスト４にバランス
ウェイト２４の重力を全く作用させない。

この場合、バランスウェイト台車２２にはバランスウェ
イト２４の全重量が負荷され、接地面からの反力により
接地及び地切り検出手段３５には圧縮力が作用し油圧回
路３８に圧が立ち、圧カスッチ３７はＯＮとなり運転室
内に設けられた表示装置２例えば、接地表示ランプを点
灯する。

次に、荷重を吊るとマスト俯仰ロープ１７に張力が発生
するが、その張力が所定の下限値以下の場合、すなわち
吊上荷重が小さい間は、スプリング３０ｂは殆ど撓まず
、下限用リミットスイッチ３１ｂが作動したままの状態
を保持し、接地表示ランプも点灯したままである。

したがって、無荷重又は小荷重の渇きに不用意にマスト
４にバランスウェイト２４の重力が作用して機体のバラ
ンスが崩れるような不都合が生じることがなく、運転者
は、運転室内の表示ランプによりバランスウェイト台車
２２が接地していることを認識して荷役作業をすること
ができる。

吊荷が成る一定荷重以上になると、スプリング３０ｂが
撓みはじめ下限用リミットスイッチ３１ｂの作動が解除
され、油圧昇降装置２５に対する圧油の供給が遮断され
、該昇降装置２５は停止しその状態で固定される。しか
し、バランスウェイト台車２２の車輪２３は接地したま
まの状態を保持するので、接地表示ランプは点灯したま
まの状態が続く。

この状態ではマスト４にバランスウェイト２４の重力は
まだ作用していないが、吊荷の荷重が大きくなり本体ウ
ェイト９の重量だけでは不十分という事態が発生すれば
、即バランスウェイＩ・２４の重力が作用することにな
り、荷重の変動に速やかに対処することができる。

さらに、吊上荷重を増大させると、マスト俯仰ロープ１
７の張力も増大するから、スプリング３０１）の撓み量
も増大し、ロー１１７の張力が所定の上限値以上になる
と、上限用リミットスイッチ３１ａが作動する。すると
、圧油は油圧昇降装置２５のロッドを縮める方向に作用
し、す〉・り２９を介しバランスウェイト台車２２を持
ち上げ、車輪２３は地切りされる。

地切りされた結果、マスト４の先端にバランスウニ、イ
ト２４の重量が作用すると、その重量は吊荷の重量とバ
ランスする方向に儂き、それ相当分だけマスト俯仰ロー
プ１７の張力は減少し上限値から中間値に戻る。したが
って、スプリング３０ｂの撓み量も若干低下し、ラグ３
０ｄは上限リミットスイッチ３１ａから離れ、上下リミ
ットスイッチ３１ａ、３１ｂの中間位置をとる。すると
、油圧昇降装置２５に対する圧油の供給が遮断され、該
昇降装置２５はその位置で停止固定されるので、バラン
スウェイト２４を必要以上に吊り上げるようなことはな
く安定した運転が可能である。

このように、吊上荷重が増大しマスト俯仰ローフ１７の
張力が所定の上限値以上になれば自動的にバランスウェ
イト２４の重量を作用させることができ、安定モーメン
トを増大させることができる。

上記のようにバランスウェイト台車２２の車輪２３が地
表面を離れ地切りされたときは、接地及び地切り検出手
段３５に接地面からの反力は作用しないから、油圧管路
３８に圧は立たず圧力スイッチ３７はＯＦＦになり、運
転室内の接地表示ランプが消えて台車浮上（地切り）ラ
ンプが点灯する。

したがって、運転者はバランスウェイト２４の重量が有
効に作用していることを認識でき、安心して大荷重の荷
役作業を行うことができる。

［効果］ 本発明によれば、マスト俯仰ローフの張力を検出する手
段を設け、該検出手段で検出される俯仰ローフどの張力
が所定上限値以上となったとき前記油圧昇降装置を縮小
方向に作動させてバランスウェイトを載置した台車を吊
り上げるようにすると共に、該台車にその接地および地
切りを検出する手段を設け、該検出手段により作動する
スイッチによって運転室内の表示装置をＯＮ、ＯＦＦさ
せるようにしたことようにしたことにより、カウンター
バランスクレーンの運転に際しバランスウェイト作動の
要否およびその操作を、人為的な判断と操作に顆ること
なく、荷重吊上時に生じる俯仰ロープの張力を検出して
その検出信号により自動的にバランスウェイト作動の要
否を判断し、必要に応じてタイミングよく自動的にバラ
ンスウェイトの吊上操作を行なうことができ、この自動
繰作の結果バランスウェイトが接地しているか、地切り
されているかについても、自動的に検出して運転者に認
識させることができるので、運転者の疲労を軽減し作業
の安全性および操作性を大幅に向上させることができる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカウンターバランスクレーンの全体側
面図、第２図はバランスウェイト部分の後面図、第３図
は俯仰ロープの張力検出手段を示す側面図、第４図はそ
の平面図、第５図は俯仰ロープの張力検出手段の拡大側
断面図、第６図はその平面図、第７図はバランスウェイ
ト台車の側面図である。 ｌ：上部旋回体 ４ニマスト ６：マス）・俯仰ウィンチ ８：本体マスト １７：マス１−俯仰ロープ ２２：バランスウエイト台車 ２３：バランスウェイト台車の車輪 ２４：バランスウェイト ２５：バランスウェイト油圧昇降装置 ２６：バランスウェイト支持ペンダント３０：俯仰ロー
プ張力検出装置 ３０ａ：外筒 ３０ｂニスプリング ３０Ｃ：ロッド ３１：リミットスイッチ ３１ａ：上限用リミットスイッチ ３１ｂ二下限用リミツトスイツチ ３５：接地及び地切り検出手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 下部走行体（２）の上に装架された上部旋回体（１）に
   ブーム（３）およびマスト（４）を俯仰可能に枢着し、
   該マスト（４）の先端部とマスト支持ペンダント（２０
   ）およびマスト俯仰ロープ（１７）で連結された本体マ
   スト（８）ならびにバランスウェイト支持ペンダント（
   ２６）および油圧昇降装置（２５）を介して連結された
   バランスウェイト（２４）を備えたカウンターバランス
   クレーンにおいて、前記マスト俯仰ロープ（１７）の張
   力を検出する手段（３０）を設け、該検出手段で検出さ
   れる俯仰ロープ（１７）の張力が所定上限値以上となっ
   たとき、前記油圧昇降装置（２５）を縮小方向に作動さ
   せてバランスウェイト（２４）を載置した台車（２２）
   を吊り上げるようにすると共に、該台車（２２）にその
   接地および地切りを検出する手段（３５）を設け、該検
   出手段（３５）により作動するスイッチ（３７）によっ
   て運転室内の表示装置をＯＮ、ＯＦＦさせるようにした
   ことを特徴とするカウンターバランスクレーンのバラン
   スウェイト作動装置