JPS63275333A - 外科用止血クリツプ - Google Patents

外科用止血クリツプ

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JPS63275333A
JPS63275333A JP63084236A JP8423688A JPS63275333A JP S63275333 A JPS63275333 A JP S63275333A JP 63084236 A JP63084236 A JP 63084236A JP 8423688 A JP8423688 A JP 8423688A JP S63275333 A JPS63275333 A JP S63275333A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はチューブ状部材を閉塞または閉止するために使
用する器具に関し、またより詳細には身体内の血管を閉
じるために使用する金属製止血クリップに関する。
多くの外科的処置の間、過剰の出血を阻止し、かつ患者
の失血に関する危険を減少させるために、外科医は血管
を切断する前に多数の血管を閉塞または結紮せねばなら
ないであろう。血管を閉じるための一つの技術は結紮す
ることである。すなわち、外科用縫合糸を血管の周りで
結んで血Ｗｋ閉じるというものである。更にまた、各種
タイプの金属器具またはクリップが存在し、それらはそ
の基Ｖｉｔ５端において連結された一対の脚部を備えて
おり、この脚部を血管の周囲に配置し、そして脚部を互
いに押圧し、または圧挿して血管を閉止することができ
る。止血クリップは従来技術において周知であり、そし
て数多くの米国特許、たとえば第３，４３９，５２３号
、第３，２７０，７４５号、第３，３６３，６２８号、
第３，４６３，１５６号、第３，４３９，５２２号、第
３．４３９，５２３号、第４，１４６，１３０号、およ
び第４．４４９，５３０号中に開示されている。
従来技術による止血クリップを血管の周りで閉じ、そし
て血液の流れを遮断することはできるが、それは重大な
問題を伴っている。すなわち、閉じられたクリップの脚
部間にギャップが残ることが非常に多いということであ
る。一般的な外科処置においては、クリップの開放末端
部を閉塞すべき血管の周囲に配置し、そして適切な器具
を使用して、末端部を血管の表面と接触させ、脚部をこ
の表面に対し略平行に配置し、更にそれらを血管表面と
均一に接触させるという意図で前記脚部を互いに押圧す
る。しかし、実際には均一な接触は非常に稀に達成され
るだけで６す、多くの場合、クリップの脚部間のスペー
スまたは脚部の領域が存在し、それらはクリップの他の
領域よりも広く血管と接触しでいる。血管に対する狭い
接触または低い圧力はギャップと称される。このギャッ
プは非常に屡々、周シをクリップが閉じている血管の長
さに沿ってクリップを移動乃至スライドさせる。
血管が切断されたのちにこの現象が起こると、多くの場
合、クリップは血管の切断端部から滑り落ち、その結果
、閉じられていない状態となった血管から血液を流出さ
せることになる。このギャップは一つにはクリップの構
造によってもたらされるものであシ、それはこのクリッ
プが、脚部材の末端部を最初に閉じてクリップ内に血管
を捕捉し、そして脚部材の閉塞の結果、血管のクリップ
からの脱落を阻止するように設計されているという点に
由来する。次いで、この脚部材は相互に向かい押圧され
て血管を閉じる。更にこのギャップは一つにはクリップ
を生成するために用いられる金属の降伏強さの機能にも
由来する。金属の降伏強さが高くなればなる程、それは
よシｏＪ鍛性に乏しくなり、従ってギャップを形成する
可能性がより高くなり％またクリップの閉塞によって形
成されたギャップの寸法がより大きくなる。
ギャップは一般に、上述したよう釦、血管が切断される
際に血液を漏洩させる程の寸法を有している訳ではない
が、このギャップは屡々クリップを血管に后ってスライ
ドさせることがある。このスライドは、外科手術領域内
の外科医または看護婦が血液を拭ったり、手術領域をス
ポンジで清浄にしようと試みる際にスポンジの角がクリ
ップを引っ掛けて、屡々発生する可能性がある。ギャッ
プが十分大きければ、クリップは血管に対してその血管
の切断端から外れる位置までスライドすることになる。
このギャップ生成の問題を減少させるための従来の一つ
の方法は、クリップ脚部の基部端の連結位置に、薄くし
たヒンジ域を備えた止血クリップを製造することでらる
。この種のクリップは米国特許第４，４４９，５３０号
中に記載さｎている。この特許のクリップは血管の周り
を容易に閉じ、その閉止位置において脚部間には実質的
にギャップを残すことはない。前記発明の一実施態様に
おいて、クリップはそのヒンジを設けた領域において単
一の屈曲部を有するものとして例示されている。
他の実施態様において、クリップは２個の別の屈曲部、
すなわち各脚部のヒンジを設けた基部端と末端部との中
間にある各脚部上の一点における屈曲部を備えるものと
して示されている。末端部としての中間脚屈曲部の近傍
において血管を捕捉するための三屈曲形状の目的は、相
互に近づけられていることである。クリップが更にその
完全に閉塞された状態に圧縮されると、中間脚屈曲部は
なくなって、脚部を略平行に並んだ状態とする。しかし
、このような場合が頻繁にあるという訳では無く、若干
のギャップ−またはより低い接触圧がクリップ脚部の中
間屈曲領域内に残留する可能性がある。
本発明の゛原理によれば、金属製止血クリップが提供さ
れ、これは実質的に従来技術によるクリップのギャップ
形成、すなわち不均一な閉塞圧問題を減少させるもので
ある。クリップの外側、施用器接触１１１１１上であっ
て、クリップの脚部内の中間屈曲部の近傍において、ノ
ツチ乃至くぼみが前記クリップの表面に設けられている
。止血クリップの２本の脚部が相互に圧縮されると、脚
部の外面内のノツチ乃至くぼみは各脚部を屈曲しないで
完全に真直ぐな状態とし、それにより閉塞された脚部は
平行となり、そして過剰なギャップの形成および不均一
な血管接触が実質的に排除される傾向を促進することに
なる。この傾向はクリップの開放強さを減衰させること
のない予期せぬ促進である。
閉塞されたクリップが、このクリップで閉塞されている
血管の長さに沿ってスライドする傾向を妨げるために、
各種の技法が従来用いられて来た。
上述の米国特許第４．４４９，５３０号において、クリ
ップ脚部の対向する内面はダイアモンド型のパターンを
もってエンボスするか、刻み目を付されている。米国特
許第４，１８８，９５３号において、各脚部の内面には
その縦方向の長さに対して成る角度をもって定位する平
行な溝で刻み目が付けられている。この溝パターンの方
向は、２個の脚部を互いに折り畳んだとき、それらの溝
がクロスハツチ・パターンにおいて重ね合わされるよう
になっている。
本発明の他の態様によれば、止血クリップは各脚部の内
面上に複数個の溝を含んでおり、これらは各脚部の軸線
に対して角度をもって設けられている。各脚部の軸線に
対して平行に延び、かつ角度をもって設けられた溝と交
差して、縦の溝が設けられている。クリップが閉じられ
たときのこれらの溝パターンの重なシ合いはアステリス
ク型パターンを形成する。このパターンは、閉塞したク
リップの保持を血管に対して軸方向および長軸方向双方
において高めるものであることが見出された。
更に各縦溝は、脚部の末端部に達する手前で終結するこ
とが望ましいことも判明している。この終結は各脚端部
の内面上の末梢フラット領域を残す。従来技術によるク
リップ、たとえば米国特許第３，２７０，７４５号中に
示されるようなものにおいて、２個の脚部内の中央チャ
ンネルは脚部の端部に延びている。クリップが閉じられ
たとき、この種クリップの脚部は１−鋏」または曲ノミ
に転じて定位をオフセットさせる。２個の脚部の鋏作用
は、血管を閉じるのではなくて、圧力線に沿って集中す
る力によって血管を締め付けるか、切断することになり
、血管閉塞の代わりに広範囲にわたる出血をもたらす。
この問題は脚端部の内方血管接触面上の末梢フラット面
を組込むことにより克服される。
第１図を参照すると１本発明の原理に従って構成された
止血クリップ１０が示されている。クリップ１０は、慣
用の多くの外科手術用金属でろって、滅菌することがで
き、かつ非毒性であり、従って不特定期間に亘り体内で
許容され得る凡ゆるものから調製することができる。こ
れらの特性を有する適切な物質にはステンレス鋼、チタ
ンおよびタンタルがある。クリップにこれら物質のワイ
ヤーから図面に示した形状に形成するのが便利である。
図面に示した角度を有する形状に調整した場合には、ク
リップは、使用に先立って、以丁に説明するカートリッ
ジ内に保存するのが便利でろろう。
クリップ１０は２個の脚部１２および１４を含んで成り
、これらは基端の接合点１３において接合されている。
ヒンジ凹所２０は脚部の基端の接合点１３において、ク
リップの組織側に設けられている。このヒンジ凹所２０
は、クリップを血管の周囲で閉塞して、それを屈曲させ
ようとする場合、クリップのヒンジ・ポイントにおける
逃げをもたらすものである。この凹所の、角度をもって
傾斜した形状は、クリップを的確な接合点１３において
屈曲することを強制し、これは閉塞に際してクリップの
末端部の重なり合いを阻止するものである。
クリップの施用器に接触する縦方向端縁上で、ヒンジ凹
所２０に対向して設けられているのは、２個の凹状フィ
レット８０および８１でらり、第１ａ図中によシ明瞭に
示されている。これらフィレットの目的には二つの要素
がある。第一に、フィレットの生成による金属の除去が
、ヒンジ凹所に対向するクリップの２個の外方コーナー
に空所をもたらす。閉塞の間に、ヒンジ凹所においてク
リップが引き続いて屈曲されると、これらのフィレット
は引張り応力を逃がすように作用し、もしこのようにし
なければ引張シ応力はこれらのコーナーに集中すること
になる。このようにして、クリップ脚部間に実質的にギ
ャップを伴うこと無く、完全な閉塞がより容易に達成さ
れる。
第二に、フィレット８０および８１の存在は、クリップ
のほぼ長方形のヒンジ部の横断面特性を再配向させる。
ヒンジにおけるクリップの横断面では、屈曲の関金属の
内方１／ａは圧縮下にある。
ヒンジにおける金属の外方２／３は張力下にある。
この二つの力の領域は中立軸として知られる想像線によ
って分離されている。張力下にある筈の金属を解放する
２個のフィレットは、二つの力の領域をよシ平衡に近い
ものとする。このことがクリップを閉じるのに要する力
を減少させ、そしてそのクリップが十分に閉じられたと
き、そのギャップを伴わない状態からクリップを再開放
する傾向を増加させることがない。
各脚部１２．１４は、その末端と基端との中間にある組
織接触面上の点２２．２４に設けられた湾曲部を有して
いる。各湾曲点２２．２４における各脚部の施用器側に
設けられているのはノツチ２６．２８でろる。各ノツチ
は湾曲点における脚部の、外方の施用器接触面を横切っ
て横方向に延びる浅いくぼみを含んで成る。これらのノ
ツチは、閉塞に際し各脚部を湾曲点において十分に真直
ぐＫするという傾向を促進するものであシ、それによっ
て閉じたクリップ脚部間の残存ギャップ形成を最小にす
るものである。金属クリップが施用器により閉じられる
と、末端脚部が互いに接触するーまでクリップは最初ヒ
ンジ凹所２０においてのみ屈曲する。その後、エルボが
真直ぐになシ始める。
それらがそのようになると、二つの力が金属の湾曲部内
で作用するようＫなる。すなわち張力と圧縮力である。
脚部が真直ぐになると、湾曲部における脚部の横断面の
内方部上の金属は張力を受ける。脚部金属の外方部は圧
縮力を経験する。湾曲部の金属内のこれら二つの力の領
域は「中立軸」Ｖζより分離され、この中立軸は湾曲部
の組織接触面に対し一般的に平行で、組織接触面から名
目上の施用器接触面への距離の１／３に配置されている
。
従って、金属は張力よりも圧縮力の影響を受けることが
理解される。ノツチは圧縮を受ける材料が膨張できる逃
げとして作用する。脚部が閉じると、ノツチのいずれか
の側の金属はノツチに向かって圧縮され、そしてその本
来の容積部分を占める。
このクリップはギャップを形成すること無く、金属の張
力下で閉じられたままとなる。好ましいのはノツチのく
ぼみが１脚部の名目上の施用器部からエルボを通ってそ
の中間よりも延びてはいないことであり、そして最も好
ましいのは名目上の脚部厚さの’／３以下であることで
ろる。脚部の十分な直線化を促進することにより、血管
上の閉じられたクリップの安全性は高められ、そして改
良された止血効果が得られる。
更に、各脚部の施用器側に設けられ、かつ末端１６．１
８に向かうのは多数の鋸歯状切り込み６０である。これ
らの鋸歯状切り込みは、施用器尖端における補完月切シ
込みまたは溝と係合し、かつ二つの機能を果たす。クリ
ップが施用器により把掴され、ついでクリップ・カート
リッジ内に小屋の様な形状で部分的に閉塞された後、鋸
歯状切り込みのより小さな上向面６２は、クリップをカ
ートリッジから引き出したとき、施用器がそれに抗して
押圧し得る面を提供する。このようにして、上向面６２
は施用器における前方クリップ運動を阻止する。施用器
がクリップを保持し、次いで組織を探り、あるいは血管
を覆ったとき、鋸歯状切り込みの角度を付した段状面６
４は仲介面を提供し、この仲介面に対して施用器はクリ
ップを押圧して、施用器の前方端の適所にこれを保持す
ることになる。このようにして、角度を付した而はクリ
ップ配置の間、後方クリップ保持を強化する。
クリップ脚部の組織接触面に設けられているのは、複数
個の角度を付した横断（Ｉｔ　３０−３９である。クリ
ップ脚部の＃！ｉ織側に沿って長手方向に延び、かつ横
断溝と交差しているのは、２本の中央溝４０および４２
である。これらの溝は第２図のクリップの組織側と示す
平面図中区明瞭に例示されている。これらの溝は互いに
協働して、血管の組織を把握し、かつ個順性ある止血な
らびに閉塞されたクリップの押しのけに対する抵抗性を
与えるようなパターンを形成する。第３図に示すように
、クリップが閉じられると、中央溝４０．４２は横断溝
３０−３９と協働して、重な９合った溝の「アステリス
ク」パターンを形成する。クリップの閉合による歯列の
アステリスク・パターンは、止血を維持することになる
血管上の軸方向および長手方向双方におけるクリップの
改良された安全性を提供する。
本発明によるクリップは、外科処ｆｔを簡単にする、血
管上でのこのように高度な安全性をもたらすものである
ことが判明している。スポンジにより外科手術領域が拭
われる際の、切断血管の端部からの従来技術によるクリ
ップの滑シ落ちの傾向に関する懸念の故に、外科医にと
って、結紮された血管をクリップから近い距離で切断す
るのは一般的なプラクチスであった。これが、クリップ
で平らにされている血管部分のいずれかの側で非圧縮血
管組織を残すことＫなる。特に切断端における非圧縮血
管またはカフの短い部分が、拭うためのスポンジがクリ
ップを血管の切断端に向かって強制する場合、クリップ
に対する抵抗性を提供するものである。従ってそのカフ
は、スポンジによりそのように強制されたとき、血管か
らのクリップの滑り落ち阻止を補助する。
しかし、所望のカフを残存させるために、外科医は非常
な注意をもって血管を切断することを要し、クリップに
隣接する血管の精確に定められた長さのみを残すように
、止血部分から切断用器具へのスペースを正確な距離を
もって維持する必要がちる。止血は、クリップにより圧
縮された血管の部分ならびにカフへの全ての栄養を遮断
するので、血管のこれらの部分は結局壊死することにな
り、おそらくは敗血症および体内での癒着の状態を生じ
ることになる。外科処＋１後、できるだけ、酸痕の少な
いことが望まれるので１．酸痕組織となるであろう過剰
な組織を残すこと無く、血管の安全性を維持するために
十分な血管組織のみを残すように１外科医は血管を精確
に切断せねばならない。
アステリスク・パターンの溝を設けた本発明によるクリ
ップに関する試験において、被止血血管は、クリップそ
れ自体の側面と面一に切断されていた。この処置は、血
管の安全性を提供する血管カフを全く残存させないけれ
ども、本発明のクリップについては、それらがスポンジ
による拭き取りによっては容易に押しのけられたりする
ことなく、適所に非常に安全に保持されることが判明し
ている。この切断処置は外科医にとって簡単であり、外
科医はクリップと切断地点との間の距離を精確に測定す
る必要は無い。そｎどころか、外科医はそのクリップの
９Ｉｌ１面を切断器具用のガイドとして都合よく利用す
ることができる。勿論、血′ａをクリップと而−に切断
することは術恢の結紮部位における撮痕組織の最小量を
残存させることになる。
クリップ脚部の末端部を示す第４図の立面図において、
中央溝４０．４２はそのクリップの最も末端部に達する
前に終結するのが好ましいことが理解できる。これが末
梢）之ット面５０．５２をクリップの末端部の組織側上
に、維持する。これらの末梢フラット面が、互いに対向
するクリップ脚部の閉塞に関して都合のよい共通の平面
を提供する。末梢フラット面の採用は、クリップが完全
閉塞状態に圧縮されたとき、クリップ脚部を「鋏」Ｋす
る傾向を妨げ、かつ中央縦溝を経由する凡ゆる流れを封
鎖するために付加的に作用する。末梢面がフラットでな
ければ、クリップ端部は正しくない対向位置へ横方向に
容易に滑る可能性がある。
クリップを継続的に閉塞すると、集中された力線によっ
て、正しくない位置で対向する脚部は鋏の刃として作用
し、その結果血管を圧縮して閉塞する代わシに、クリッ
プ脚部は血管を切断する可能性がある。末梢フラット面
の利用はこのような発生の可能性を阻止するものでるる
。
本発明の実施態様において、溝４０．４２の終端は、ク
リップの末端部のフラットな部分の幅寸法の約半分の寸
法がクリップの端部から残されるような位置に達してい
た。
第５図は閉塞状態における本発明の止血クリップを示す
側面図である。中心線５６は、完全にギャップを伴わず
に閉塞することに関するクリップ脚部１２．１４の理想
的な接触線を表している。
ノツチ２６，２８間の鎖線領域５４は、もしノツチが無
ければ存在するかも知れないギャップの形成を表してい
る。また鎖線領域５８はクリップ脚部の末端部の重なシ
合いを示しており、これはテーパーを付したヒンジ凹所
の採用によシ阻止されるものである。このヒンジ凹所は
、クリップがその末梢脚部端で長さ方向に一致した状態
で閉じるように強制する。
第６図はクリップ・カートリッジ７０内にらる本発明の
止血クリップ１０を示しており、このカートリッジは多
数のこの種のクリップを保持することができる。このカ
ートリッジ７０は米国特許第３．７１３，５３３号中で
よシ詳細に説明されている。カートリッジにおいて、ク
リップは第１図に示した形状で支持されており、その末
梢脚部端はカートリッジの対向するショルダーと接触し
、クリップの中央部は中央突起すなわちレール１２と接
触している。カートリッジ７０およびクリップ１０に、
施用器具６６の尖端６２および６４が接近するように図
示されている。施用器具の尖端の内表面に設けられてい
るのは、複数個の鋸歯状切り込み６１であって、これは
クリップ１０上の鋸歯状切り込み６０と噛合うように設
計されている。
施用器具の両尖端がカートリッジ内のクリップの脚部と
接触すると、それらはクリップをヒンジ２０において屈
曲させ始める。このクリップはレール７２の周シで屋根
形状に屈曲され、そしてクリップの鋸歯状切り込み６０
は施用器具用尖端において、鋸歯状勢シ込み６１と係合
する。次いで、屈曲されたクリップは、のこ歯状切り込
みの係合によシ補助されて、カートリッジから引き出さ
れる。
引き出されたクリップは第７図に示すように、施用器具
用尖端内に保持される。施用器具用尖端内のクリップ１
０の横方向の運動は、尖端の内面に設けられたチャンネ
ルの、クリップの横幅よりもわずかに広いサイドウオー
ル６７および６９によって阻止される。クリップの前方
および後方運動は鋸歯状勢シ込み６０および６１の係合
により阻止される。
本発明の具体的実施態様の要約はつぎのとおりである。
（１）前記ノツチまたは溝が不存在であれば存在するで
あろう、前記中間屈曲部のそれぞれにおける金属の圧縮
力と張力とのバランスを、前記ノツチまたは溝のそれぞ
れが再分配して偽る請求項１記載の金属製外科用止血ク
リップ。
（２）前記脚部のそれぞれが施用密接触面と対向する組
織接触面とを提示しており、前記両面は対向するサイド
ウオール面によって接合されており、前記ノツチまたは
溝は前記施用器接触面内に設けられておシ、前記クリッ
プのとンジ領域において前記サイドウオールと前記施用
密接触面との接合個所にそれぞれ設けられている一対の
フィレットと、前記とンジ領域において組織接触面内に
設けられているヒンジ凹所とを含んで構成される前記（
１）記載の金属製外科用止血クリップ。
（３）前記フィレットが前記脚部の前記縦方向寸法に対
してほぼ平行に延びている前記（２）記載の金属製外科
用止血クリップ。
（４）前記角度を付した溝が前記縦軸に対して鋭角をも
って配置されている請求項２記載の外科用止血クリップ
。
（５）前記溝が重なり合わされたとき、前記平行で縦方
向の溝が実質的に互いに整列され、一方の脚部上の角度
を付した溝は前記縦方向溝に対して第一の鋭角をもって
配置され、そして他方の脚部上の角度を付した溝が前記
縦方向溝に対し余角をもって配置されている前記（４）
記載の外科用止血クリップ。
（６）前記平行で縦方向の溝が、２個のｎｆＡの中心軸
に対してほぼ整列されている前記（５）記載の外科用止
血クリップ。
（７）前記平行で縦方向の溝は、それらの延長部が前記
脚部の末端部に至る前に終結している前記（６）記載の
外科用止血クリップ。
（８）前記くぼみが複数個の縦方向に延びる溝と、前記
縦方向に延びる溝に対し角度をもって設けられた交差す
る溝とを含んで構成される請求項３記載の外科用止血ク
リップ。
（９）前記くぼみが前記脚部の縦方向に対し略平行に延
びる溝を含んでおり、前記溝は、前記脚部の長さ方向と
ほぼ平行に延び、前記末梢フラット面の横幅のほぼ半分
の距離だけ前記脚部の末端から離れた点に達している請
求項３記載の外科用止血クリップ。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の原理に従って構成された止血クリップ
を示す９１１１面図、第１ａ図は第１図のクリップのヒ
ンジ近傍を考慮に入れた横断面図、第２図はフラットな
開放状態における本発明の止血クリップ内方血管接触面
を示す平面図、第３図は閉塞状態における第２図の止血
クリップを示す平面図、第４図は本発明の止血クリップ
の末端部を示す立面図、第５図は閉塞状態における本発
明のクリップを示す側面図、第６図はクリップ拳カート
リッジ内の本発明による止血クリップを示す部分横断面
図、そして第７図はクリップ施用器具によって保持され
ている本発明の止血クリップを示す部分横断面図である
。 １０・・・止血クリップ、１２．１４・・・脚部、１６
゜１８・・・末端部、２０・・・ヒンジ凹所、２６．２
８・・・ノツチ、３０−３９・・・横断溝、４０．４２
・・中央溝、５０．５２・・・末梢フラット面、６７．
６９・・・チャンネル・サイドウオール、８０．８１・
・・フィレット。 特許出願人　　　ニジコン・インコーポレイテッド代理
人　弁理士　　１）澤　博　昭 （外２名）

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）外科用止血クリップであって、長さ方向の主要部
    分を構成する第１および第２の脚部を備え、前記脚部は
    各々の基端で前記クリップのヒンジ領域を形成するよう
    に互いに結合されているとともに、各々の先端を互いに
    接近させて組織と接触させるための、先端と基端との中
    間に位置する中間屈曲部を有し、さらに前記中間屈曲部
    の相対向する施用器接触面で各脚部に設けられたノッチ
    または溝を備え、各ノッチまたは溝は各脚部の長さ方向
    とほぼ直角な方向に延びており、前記ノッチまたは溝が
    前記止血クリップの閉塞時に前記脚部をほぼ真直ぐにし
    て隙間なしに接触させるようにした外科用止血クリップ
    。
  2. （２）外科用止血クリップであって、施用器接触側面と
    、前記クリップが閉じられたときに互いに対向する組織
    接触面とをそれぞれ有する第１および第２の脚部を備え
    、前記第１および第２の脚部は末端を有するとともに、
    ヒンジ位置で互いに結合された基端を有し、前記組織接
    触面の各々は、前記脚部の長さ方向の軸に関して角度を
    つけて配置された複数の溝を有し、この溝の各々は、前
    記長さ方向の軸とほぼ平行に延びる別の溝と交差し、前
    記クリップが閉じられたときに前記溝の重なり合いがア
    ステリスク型パターンを形成するようになされている外
    科用止血クリップ。
  3. （３）外科用止血クリップであって、基端および末端を
    それぞれ有する実質的に等しい長さの２つの脚部を備え
    、前記脚部は、末端を有するとともに、ヒンジ位置で互
    いに結合された基端を有し、さらに前記脚部は、閉塞を
    行うために前記ヒンジ位置で曲げられたときに、互いに
    ほぼ平行に対向して配置される平らな組織接触面を有し
    、この平らな組織接触面は、前記クリップの組織把握特
    性を強化させるためのくぼみを有しており、このくぼみ
    は、前記脚部の前記組織接触面の末端で末梢フラット面
    を形成するように前記脚部の末端に至る手前で終端して
    いることからなる外科用止血クリップ。
JP63084236A 1987-04-08 1988-04-07 外科用止血クリツプ Expired - Lifetime JP2612025B2 (ja)

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