JPS63274084A - タンタル管製ヒータの製造方法 - Google Patents
タンタル管製ヒータの製造方法Info
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- JPS63274084A JPS63274084A JP10800087A JP10800087A JPS63274084A JP S63274084 A JPS63274084 A JP S63274084A JP 10800087 A JP10800087 A JP 10800087A JP 10800087 A JP10800087 A JP 10800087A JP S63274084 A JPS63274084 A JP S63274084A
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Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
し産業上の利用分野]
この発明は、塩酸、硫酸又はその混酸などを加熱濃縮す
るような苛酷な使用に耐え得るヒータを提供しようとす
るものである。
るような苛酷な使用に耐え得るヒータを提供しようとす
るものである。
[従来の技術]
一般に、耐蝕性の良好な材料としてステンレスが知られ
ており、腐蝕性液体あるいは気体の加熱用としてステン
レス製の外装管を使用したヒータの利用は、既に行われ
ている0例えば、ステンレス製の外装管の中心部に、端
部にターミナルを接続した発熱コイルを配し、空間部に
耐熱性絶縁粉末を密実に充填し、全体を絞縮減径した耐
蝕性ヒータが提供されている。
ており、腐蝕性液体あるいは気体の加熱用としてステン
レス製の外装管を使用したヒータの利用は、既に行われ
ている0例えば、ステンレス製の外装管の中心部に、端
部にターミナルを接続した発熱コイルを配し、空間部に
耐熱性絶縁粉末を密実に充填し、全体を絞縮減径した耐
蝕性ヒータが提供されている。
[発明が解決しようとする問題点]
しかしながら、塩酸、硫酸又はこれらの混酸などのよう
な苛酷な液中、雰囲気中での使用には、上記のような金
属材料では到底耐えられず、長期間に渡って安全に使用
し得る外装管を有するヒータの提供が嘱望されていたの
である。
な苛酷な液中、雰囲気中での使用には、上記のような金
属材料では到底耐えられず、長期間に渡って安全に使用
し得る外装管を有するヒータの提供が嘱望されていたの
である。
そこで、この発明の目的とするところは、上記のような
苛酷な条件下においても、安定して長期間に渡って大川
上使用可能なし−タとその製造方法を提供するところに
ある。
苛酷な条件下においても、安定して長期間に渡って大川
上使用可能なし−タとその製造方法を提供するところに
ある。
[問題点を解決するだめの手段]
本発明者は、上記目的達成のため、鋭意検討・究明した
結果、これまで、ヒータ外装管としては実用化されてい
なかった高耐蝕性を有する金属材料であるタンタルに着
眼し、これまでにない信頼性に富んだヒータを提供した
ものである。
結果、これまで、ヒータ外装管としては実用化されてい
なかった高耐蝕性を有する金属材料であるタンタルに着
眼し、これまでにない信頼性に富んだヒータを提供した
ものである。
すなわち、この発明のヒータは、端部にターミナルを接
続した発熱コイルを、タンタル製外装管の中心部に配す
ることを特徴とし、空間部に耐熱性絶縁粉末を密実に充
填して全体を加圧減径することによって、従来にない高
耐蝕性を有する金属外装管ヒータを提供したものである
。
続した発熱コイルを、タンタル製外装管の中心部に配す
ることを特徴とし、空間部に耐熱性絶縁粉末を密実に充
填して全体を加圧減径することによって、従来にない高
耐蝕性を有する金属外装管ヒータを提供したものである
。
タンタル製外装管は、加圧減径に際して、ひび、割れを
防止するため、熱処理を施しておくのが望ましい、この
場合、単純な熱処理では不十分であり、発明者が究明し
た好ましい条件は、少なくとも、圧力1.OX 10−
3mm11g以下、温度940〜1300℃、保持時間
30分以上である。
防止するため、熱処理を施しておくのが望ましい、この
場合、単純な熱処理では不十分であり、発明者が究明し
た好ましい条件は、少なくとも、圧力1.OX 10−
3mm11g以下、温度940〜1300℃、保持時間
30分以上である。
また、このヒータは、直管状のまま使用可能であるが、
曲げ加工を施すこともできる。また、端部を管板等の他
部材に溶接、機械的固着、ろう接、接着等の手段によっ
て取付けても良く、両端部を他部材に装着する場合は、
目的により各端部を装着する手段は互いに異なっても良
い。溶接またはろう接による場合、タンタル製外装管に
熱影響が及ぶのを防止する工夫が望まれる。例えば、溶
接に際し、外装管の被溶接端部にリング状の冷し金を設
置した上で溶接する方法である。そのためには、外装管
の空間郡全体に耐熱性絶縁粉末を充填するのではなくて
、端部近傍を残して充填したヒ−タとする。
曲げ加工を施すこともできる。また、端部を管板等の他
部材に溶接、機械的固着、ろう接、接着等の手段によっ
て取付けても良く、両端部を他部材に装着する場合は、
目的により各端部を装着する手段は互いに異なっても良
い。溶接またはろう接による場合、タンタル製外装管に
熱影響が及ぶのを防止する工夫が望まれる。例えば、溶
接に際し、外装管の被溶接端部にリング状の冷し金を設
置した上で溶接する方法である。そのためには、外装管
の空間郡全体に耐熱性絶縁粉末を充填するのではなくて
、端部近傍を残して充填したヒ−タとする。
」二記タンタル管製ヒータの製造方法は、次の通りであ
る。
る。
すなわち、外装管に用いるタンタル管を、圧力1、OX
10−”mm11(l以下、温度940〜1300℃
、保持時間30分以上で熱処理する工程、このタンタル
管製外装管の中心部に、端部にターミナルを接続した発
熱コイルを配設し、空間部に耐熱性絶縁粉末を密実に充
填する工程及び全体を加圧減径する工程を備えた製造方
法とする。
10−”mm11(l以下、温度940〜1300℃
、保持時間30分以上で熱処理する工程、このタンタル
管製外装管の中心部に、端部にターミナルを接続した発
熱コイルを配設し、空間部に耐熱性絶縁粉末を密実に充
填する工程及び全体を加圧減径する工程を備えた製造方
法とする。
また、曲げ加工されたタンタル管製ヒータの製造方法と
しては、次の各工程から構成される。
しては、次の各工程から構成される。
■外装管に用いるタンタル管を、圧力1.0×110−
3−I1以下、温度940〜1300℃、保持時間30
分以上で熱処理する工程、 [2]このタンタル製外装管の中心部に、端部にターミ
ナルを接続した発熱コイルを配設し、空間部に耐熱性絶
縁粉末を密実に充填する工程、■全体を加圧減径する工
程、 ■圧力1.Ox 10’刷11(]以下、温度940〜
1300°C,(″A持待時間30分以上再度熱処理し
て曲げ加工する工程。
3−I1以下、温度940〜1300℃、保持時間30
分以上で熱処理する工程、 [2]このタンタル製外装管の中心部に、端部にターミ
ナルを接続した発熱コイルを配設し、空間部に耐熱性絶
縁粉末を密実に充填する工程、■全体を加圧減径する工
程、 ■圧力1.Ox 10’刷11(]以下、温度940〜
1300°C,(″A持待時間30分以上再度熱処理し
て曲げ加工する工程。
管一端の少なくとも一方が、溶接やろう接等の高温加熱
を要する方法で他部材に取付けられるヒータの′tA遣
方法としては、当該管端に耐熱絶縁性粉末が充填されて
いない空間を作り、その管端に冷し金を接して溶接ない
しろう接する方法が好ましい。
を要する方法で他部材に取付けられるヒータの′tA遣
方法としては、当該管端に耐熱絶縁性粉末が充填されて
いない空間を作り、その管端に冷し金を接して溶接ない
しろう接する方法が好ましい。
管板等の他部材としては、タンタルが好ましく、それ以
外としては、ニオブまたはチタンも利用可能である。
外としては、ニオブまたはチタンも利用可能である。
なお、ヒータの仕上工程として、大気中で約300°C
の温度で20時間以上、加熱乾燥させる工程を含めるの
が推奨される。
の温度で20時間以上、加熱乾燥させる工程を含めるの
が推奨される。
[作用1
上記のように構成したこの発明のヒータは、塩酸、硫酸
又はこれらの混酸等のような液体あるいは気体を対象と
するような苛酷な使用条件下における加熱用ヒータとし
て最適であり、また、その製造方法は、タンタルという
特殊金属を外装管として使用したヒータの製造方法とし
て最適であり、ひび、割れ等の加工損傷がなく、長期に
渡って安定した使用状態が得られるヒータを提供するこ
とができる。
又はこれらの混酸等のような液体あるいは気体を対象と
するような苛酷な使用条件下における加熱用ヒータとし
て最適であり、また、その製造方法は、タンタルという
特殊金属を外装管として使用したヒータの製造方法とし
て最適であり、ひび、割れ等の加工損傷がなく、長期に
渡って安定した使用状態が得られるヒータを提供するこ
とができる。
[実施例]
以下添イ・1図面に示した実施例に従って、さらに詳細
に説明する。
に説明する。
第1図は、この発明に係るタンタル管製ヒータの一実施
例を示す断面図で、両端部にターミナル1を接続した発
熱コイル2が、タンタル製外装管3の中心部に配され、
空間部4に耐熱性絶縁粉末5を密実に充填して、全体を
IOX程度加圧減径した構造である。
例を示す断面図で、両端部にターミナル1を接続した発
熱コイル2が、タンタル製外装管3の中心部に配され、
空間部4に耐熱性絶縁粉末5を密実に充填して、全体を
IOX程度加圧減径した構造である。
加圧減径の手段としては、スウェージングによる絞縮加
工のほか、ロール加工、プレス加工及びドローイング加
工等が採用できる。この加圧液経時、タンタル製外装管
3にひびや割れが生じる恐れがあるため、好ましくは、
タンタル管に熱処理を加えることが推奨される。
工のほか、ロール加工、プレス加工及びドローイング加
工等が採用できる。この加圧液経時、タンタル製外装管
3にひびや割れが生じる恐れがあるため、好ましくは、
タンタル管に熱処理を加えることが推奨される。
熱処理条件としては、圧力1.OX 10−3mm1l
(7以下、好ましくは、1.OX 10−’mm1lQ
以下、さらに好ましくは、1.OX 10−5wall
(l以下で、温度940〜1300℃、保持時間30分
以上120分までの範囲が適当である。圧力が上記範囲
より高くなると、タンタル表面が劣化し、ヒータ外装管
としては不適となる。また、温度と保持時間については
上記範囲外においては、効果が不十分である。
(7以下、好ましくは、1.OX 10−’mm1lQ
以下、さらに好ましくは、1.OX 10−5wall
(l以下で、温度940〜1300℃、保持時間30分
以上120分までの範囲が適当である。圧力が上記範囲
より高くなると、タンタル表面が劣化し、ヒータ外装管
としては不適となる。また、温度と保持時間については
上記範囲外においては、効果が不十分である。
このヒータは、直管状態のまま使用可能であるが、第2
図に示すように略U字状に曲げ加工を施して、管板6に
取付けて使用することもできる。
図に示すように略U字状に曲げ加工を施して、管板6に
取付けて使用することもできる。
管板6に取付ける方法としては、溶接のほか、螺合、カ
シメ等の機械的固着手段、ろう接あるいは接着剤による
接着等の手段が利用できる。第2図においては、溶接に
よる取付状態を示しており、管板6には、外装管と溶接
性の良好なタンタルを用いている。なお、溶接熱による
絶縁粉末の溶融及び劣化、絶縁粉末からの放出ガスによ
る外装管の劣化を防止するため、冷し金を管端に設置し
て溶接することが考えられるが、そのためには、冷し金
を設置する外装管3の両端部近傍には耐熱性絶縁粉末5
が充填されていない状態としたヒータ構造とする。すな
わち、外装管3の空間部4に耐熱性絶縁粉末5を充填す
る際、両端部近傍を残した状態で充填するか、あるいは
、外装管全体に充填して、加圧減径し、曲げ加工を施し
た後、管端から1〜30nm程度の深さまで、絶縁材を
掘削除去して、冷し全設置空間を形成したヒータとする
のが望まれる。
シメ等の機械的固着手段、ろう接あるいは接着剤による
接着等の手段が利用できる。第2図においては、溶接に
よる取付状態を示しており、管板6には、外装管と溶接
性の良好なタンタルを用いている。なお、溶接熱による
絶縁粉末の溶融及び劣化、絶縁粉末からの放出ガスによ
る外装管の劣化を防止するため、冷し金を管端に設置し
て溶接することが考えられるが、そのためには、冷し金
を設置する外装管3の両端部近傍には耐熱性絶縁粉末5
が充填されていない状態としたヒータ構造とする。すな
わち、外装管3の空間部4に耐熱性絶縁粉末5を充填す
る際、両端部近傍を残した状態で充填するか、あるいは
、外装管全体に充填して、加圧減径し、曲げ加工を施し
た後、管端から1〜30nm程度の深さまで、絶縁材を
掘削除去して、冷し全設置空間を形成したヒータとする
のが望まれる。
次に、この発明に係るタンタル管製ヒータの製造方法を
、略U字状に曲げ加工を施す場合について例示した第3
図以下の図面も参照して説明する。
、略U字状に曲げ加工を施す場合について例示した第3
図以下の図面も参照して説明する。
まず、直径13.5陶、厚さ1,3醜、長さ1500−
のタンタル管を用意し、次の条件で熱処理を施した。
のタンタル管を用意し、次の条件で熱処理を施した。
圧 カニ 1.OX 10−3mail(l以下温
度=940〜1300℃ 保持時間:30〜120分 なお、既述の通り、圧力は、1.OX 10−’mm1
1gが好ましく、より好ましくは、l X 10−’5
m11g以下である。また、好ましい温度及び保持時間
は、980〜1240℃、40〜100分であり、さら
に好ましい温度及び保持時間は、1000〜1200℃
、50〜90分であることを確認している。
度=940〜1300℃ 保持時間:30〜120分 なお、既述の通り、圧力は、1.OX 10−’mm1
1gが好ましく、より好ましくは、l X 10−’5
m11g以下である。また、好ましい温度及び保持時間
は、980〜1240℃、40〜100分であり、さら
に好ましい温度及び保持時間は、1000〜1200℃
、50〜90分であることを確認している。
次に、第3図に示すように、このタンタル管を外装管3
として、その中心部に、両端部にターミナル1を接続し
た発熱コイル2を配設し、発熱コイル2と管内の空間部
4に耐熱性絶縁粉末5を密実に充填する。この例では、
コイル外径は約4+nm、発熱部の長さは約1000m
で、絶縁粉末としては酸化マグネシウムを用いた。
として、その中心部に、両端部にターミナル1を接続し
た発熱コイル2を配設し、発熱コイル2と管内の空間部
4に耐熱性絶縁粉末5を密実に充填する。この例では、
コイル外径は約4+nm、発熱部の長さは約1000m
で、絶縁粉末としては酸化マグネシウムを用いた。
次いで、全体的にスウエージング加工を施し、10%程
度加圧減径して、約12mmの外径とした。
度加圧減径して、約12mmの外径とした。
これによって、第1図に示す、直管状のタンタル管製ヒ
ータが得られる。
ータが得られる。
また、第2図に示す、略U字状に曲げ加工を施したタン
タル管製ヒータは、直管状ヒータを得て、これを曲げ加
工したもので、直管状ヒータを得るまでの製造工程は、
上記と同様である。
タル管製ヒータは、直管状ヒータを得て、これを曲げ加
工したもので、直管状ヒータを得るまでの製造工程は、
上記と同様である。
すなわち、■タンタル管を、特定の圧力、温度及び保持
時間で熱処理する工程、[2]このタンタル製外装管3
の中心部に、両端部にターミナルlを接続した発熱コイ
ル2を配設し、空間部4に耐熱性絶縁粉末5を充填する
工程及び全体を加圧減径する工程である。
時間で熱処理する工程、[2]このタンタル製外装管3
の中心部に、両端部にターミナルlを接続した発熱コイ
ル2を配設し、空間部4に耐熱性絶縁粉末5を充填する
工程及び全体を加圧減径する工程である。
これらの工程の後、第4図に示す如く、略U字状に曲げ
加工を施すわけであるが、単純に曲げ加工を施すと、曲
管部の外面あるいは内面において、ひびや割れが発生し
、使用に耐えなくなる恐れがある。そこで、この発明で
は、加圧減径時の残留応力を除去するとともに、タンタ
ル管を加工し易いように軟化させるため、再度熱処理す
る方法を請じている。
加工を施すわけであるが、単純に曲げ加工を施すと、曲
管部の外面あるいは内面において、ひびや割れが発生し
、使用に耐えなくなる恐れがある。そこで、この発明で
は、加圧減径時の残留応力を除去するとともに、タンタ
ル管を加工し易いように軟化させるため、再度熱処理す
る方法を請じている。
この場合の熱処理条件も、前記熱処理条件と同様とする
。すなわち、圧力1.Ox 10””耐119以下、温
度940〜1300℃、保持時間30分以上が適当であ
り、圧力は、好ましくは、1.OX 10−’myml
l(l以下、さらに好ましくは、I X 1O−5−1
1(7以下が推奨される。また、温度と保持時間につい
ても、前記と同様、980〜1240℃、40〜ioo
分が好ましく、1000〜1200℃、50〜90分が
より好ましい条件である。
。すなわち、圧力1.Ox 10””耐119以下、温
度940〜1300℃、保持時間30分以上が適当であ
り、圧力は、好ましくは、1.OX 10−’myml
l(l以下、さらに好ましくは、I X 1O−5−1
1(7以下が推奨される。また、温度と保持時間につい
ても、前記と同様、980〜1240℃、40〜ioo
分が好ましく、1000〜1200℃、50〜90分が
より好ましい条件である。
上記条件で熱処理した場合、第4図に示す曲げ中心半径
r(ヒータ中心線の曲げ半径)が、ヒータ外径の1.6
〜5.0倍程度の比較的小さな1111 Gヂ半径にお
いても損傷を起こさなかった。
r(ヒータ中心線の曲げ半径)が、ヒータ外径の1.6
〜5.0倍程度の比較的小さな1111 Gヂ半径にお
いても損傷を起こさなかった。
このようにして曲げ加工を施したヒータは、次いで第2
図に示すように管板6に取付けて使用するが、取付は方
法としては、溶接が最も確実であるため、この例におけ
る製造方法では溶接法を採用している。
図に示すように管板6に取付けて使用するが、取付は方
法としては、溶接が最も確実であるため、この例におけ
る製造方法では溶接法を採用している。
既に述べたように、溶接またはろう接によって管板6に
取付ける場合、溶接またはろう接熱によってタンタル製
外装管3の表面が劣化するのを防止するため、第5図に
示すように、冷し金7を設置する方法を採用している。
取付ける場合、溶接またはろう接熱によってタンタル製
外装管3の表面が劣化するのを防止するため、第5図に
示すように、冷し金7を設置する方法を採用している。
すなわち、工程的には、上記曲げ加工を施した後、管端
から1〜30mm程度の深さまで絶縁粉末を除去して冷
し金7を設置した上、管板6に溶接またはろう接するも
のである。絶縁粉末を除去する深さとしては、10〜2
5m程度、あるいは10〜20mm程度が適当である。
から1〜30mm程度の深さまで絶縁粉末を除去して冷
し金7を設置した上、管板6に溶接またはろう接するも
のである。絶縁粉末を除去する深さとしては、10〜2
5m程度、あるいは10〜20mm程度が適当である。
余り深くすると、除去後に施す封口剤の量が過多となり
、好ましくなく、また、浅ずぎると、これに応じて設置
される冷し金7が十分機能せず、効果がJIJJ侍でき
ない。 冷し金の材料としては、タンタルまたはニオブ
が適当である。
、好ましくなく、また、浅ずぎると、これに応じて設置
される冷し金7が十分機能せず、効果がJIJJ侍でき
ない。 冷し金の材料としては、タンタルまたはニオブ
が適当である。
管板6に対する溶接またはろう接は、予め管板に形成さ
れたヒータ孔にヒータ管の端部を挿入し、大気圧よりも
僅かに正圧下の不活性ガス雰囲気、例えばアルゴンガス
雰囲気中において行うのが好ましい。
れたヒータ孔にヒータ管の端部を挿入し、大気圧よりも
僅かに正圧下の不活性ガス雰囲気、例えばアルゴンガス
雰囲気中において行うのが好ましい。
第2図の例では、9本のヒータを溶接し、下部を固定バ
ンド8で止定した取付状態を示している。
ンド8で止定した取付状態を示している。
上記のようにして収付けた後、定法に従って加熱乾燥し
、絶縁粉末中の水分を除去して絶縁抵抗を回復させれば
、所望とする製品が得られる。加熱乾燥は、大気中で約
300℃の温度で、20時間以上行うのが望ましい。
、絶縁粉末中の水分を除去して絶縁抵抗を回復させれば
、所望とする製品が得られる。加熱乾燥は、大気中で約
300℃の温度で、20時間以上行うのが望ましい。
上記のような製造方法で得られるタンタル管製ヒータは
、直管状ヒータの外表面及び略U字状に曲げ加工を施し
たヒータの曲管部の外表面のいずれも、ルーペ観察及び
浸透探傷試験によって検査したところ、ひび、割れ、傷
等の発生は見られなかった。
、直管状ヒータの外表面及び略U字状に曲げ加工を施し
たヒータの曲管部の外表面のいずれも、ルーペ観察及び
浸透探傷試験によって検査したところ、ひび、割れ、傷
等の発生は見られなかった。
また、溶接時に、溶接熱により、固化した絶縁粉末から
発生する酸素及び大気中の酸素によってタンタル材が汚
染されないことは、タンタル管から採取したサンプルを
X線マイクロアナライザーのライン分析にかけること、
及び不活性ガス融解電量法による酸素定量分析によって
確認し得た。
発生する酸素及び大気中の酸素によってタンタル材が汚
染されないことは、タンタル管から採取したサンプルを
X線マイクロアナライザーのライン分析にかけること、
及び不活性ガス融解電量法による酸素定量分析によって
確認し得た。
さらに、乾燥後において絶縁抵抗試験を行ったところ、
乾燥も十分であり、問題はながった。
乾燥も十分であり、問題はながった。
[発明の効果]
以上詳述の通り、この発明は、従来の汎用金属材料を外
装管に使用したヒータに比し、一段と高耐蝕性にすぐれ
たタンタル管を外装管として使用したタンタル管製ヒー
タ及びその製造方法を提供し得たのであり、塩酸、硫酸
あるいはこれらの混酸等を加熱対象とする場合のように
苛酷な条件下で使用されるヒータとして最適のヒータを
提供し得たのである。
装管に使用したヒータに比し、一段と高耐蝕性にすぐれ
たタンタル管を外装管として使用したタンタル管製ヒー
タ及びその製造方法を提供し得たのであり、塩酸、硫酸
あるいはこれらの混酸等を加熱対象とする場合のように
苛酷な条件下で使用されるヒータとして最適のヒータを
提供し得たのである。
第1図は、この発明に係るタンタル管製ヒータの一実施
例を示す中間省略縦断面図、 第2図は、略U字状に曲げ加工され、管仮に取付けられ
た、この発明に係るタンタル管製ヒータの他実施例を示
す中間省略縦断面図、 第3図は、この発明に基づく製造方法の一工程を示す中
間省略縦断面図、 第4図は、曲げ加工を施した状態を示す中間省略外観図
、 第5図は、管板に溶接する際の中間工程を示す要部断面
図である。
例を示す中間省略縦断面図、 第2図は、略U字状に曲げ加工され、管仮に取付けられ
た、この発明に係るタンタル管製ヒータの他実施例を示
す中間省略縦断面図、 第3図は、この発明に基づく製造方法の一工程を示す中
間省略縦断面図、 第4図は、曲げ加工を施した状態を示す中間省略外観図
、 第5図は、管板に溶接する際の中間工程を示す要部断面
図である。
Claims (12)
- (1)端部にターミナルを接続した発熱コイルをタンタ
ル製外装管の中心部に配し、空間部に耐熱性絶縁粉末を
密実に充填して、全体を加圧減径してなるタンタル管製
ヒータ。 - (2)タンタル製外装管として、圧力1.0×10^−
^3mmHg以下、温度940〜1300℃、保持時間
30分以上で前処理されたタンタル管を用いた特許請求
の範囲第1項記載のタンタル管製ヒータ。 - (3)曲げ加工された特許請求の範囲第1項、又は第2
項記載のタンタル管製ヒータ。 - (4)耐熱性絶縁粉末が、外装管の少なくとも一方の端
部近傍を残して密実に充填されており、該端部において
管板等の他部材に装着されている特許請求の範囲第1項
、第2項又は第3項記載のタンタル管製ヒータ。 - (5)外装管に用いるタンタル管を、圧力1.0×10
^−^3mmHg以下、温度940〜1300℃、保持
時間30分以上で熱処理する工程、このタンタル製外装
管の中心部に、端部にターミナルを接続した発熱コイル
を配設し、空間部に耐熱性絶縁粉末を密実に充填する工
程及び全体を加圧減径する工程を備えたタンタル管製ヒ
ータの製造方法。 - (6)少なくとも一方の管端に耐熱性絶縁粉末が充填さ
れていない空間を作り、その管端で管板等の他部材に装
着する工程を含む特許請求の範囲第5項記載のタンタル
管製ヒータの製造方法。 - (7)管端に冷し金を設置し、他部材に管端を溶接また
はろう接する特許請求の範囲第6項記載のタンタル管製
ヒータの製造方法。 - (8)大気中にて約300℃の温度で20時間以上、加
熱乾燥させる工程を備えた特許請求の範囲第5項、第6
項又は第7項記載のタンタル管製ヒータの製造方法。 - (9)以下の工程からなる曲げ加工されたタンタル管製
ヒータの製造方法。 [1]外装管に用いるタンタル管を、圧力1.0×10
^−^3mmHg以下、温度940〜1300℃、保持
時間30分以上で熱処理する工程、 [2]このタンタル製外装管の中心部に、端部にターミ
ナルを接続した発熱コイルを配設し、空間部に耐熱性絶
縁粉末を密実に充填する工程、 [3]全体を加圧減径する工程、 [4]圧力1.0×10^−^3mmHg以下、温度9
40〜1300℃、保持時間30分以上で再度熱処理し
て曲げ加工する工程。 - (10)少なくとも一方の管端に耐熱性絶縁粉末が充填
されていない空間を作り、その管端で管板等の他部材に
装着する工程を含む特許請求の範囲第9項記載のタンタ
ル管製ヒータの製造方法。 - (11)管端に冷し金を設置し、他部材に管端を溶接ま
たはろう接する特許請求の範囲第10項記載のタンタル
管製ヒータの製造方法。 - (12)大気中にて約300℃の温度で20時間以上、
加熱乾燥させる工程を備えた特許請求の範囲第9項、第
10項又は第11項記載のタンタル管製ヒータの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10800087A JPS63274084A (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | タンタル管製ヒータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10800087A JPS63274084A (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | タンタル管製ヒータの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63274084A true JPS63274084A (ja) | 1988-11-11 |
Family
ID=14473442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10800087A Pending JPS63274084A (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | タンタル管製ヒータの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63274084A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS532493A (en) * | 1976-06-28 | 1978-01-11 | Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd | Novel cephalosporin derivatives and method of preparing same |
JPS6036078A (ja) * | 1983-08-09 | 1985-02-25 | 上田繊維興業株式会社 | 保護パツト |
JPS6276278A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-08 | 三菱電機株式会社 | シーズヒータの製造方法 |
-
1987
- 1987-04-30 JP JP10800087A patent/JPS63274084A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS532493A (en) * | 1976-06-28 | 1978-01-11 | Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd | Novel cephalosporin derivatives and method of preparing same |
JPS6036078A (ja) * | 1983-08-09 | 1985-02-25 | 上田繊維興業株式会社 | 保護パツト |
JPS6276278A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-08 | 三菱電機株式会社 | シーズヒータの製造方法 |
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