JPS6327358B2 - - Google Patents

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JPS6327358B2
JPS6327358B2 JP7906077A JP7906077A JPS6327358B2 JP S6327358 B2 JPS6327358 B2 JP S6327358B2 JP 7906077 A JP7906077 A JP 7906077A JP 7906077 A JP7906077 A JP 7906077A JP S6327358 B2 JPS6327358 B2 JP S6327358B2
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JP
Japan
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isopropylidene
deoxy
allofuranose
trifluoroacetamide
amino
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JP7906077A
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JPS5414913A (en
Inventor
Setsuko Tanaka
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Toyo Jozo KK
Original Assignee
Toyo Jozo KK
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Publication date
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Publication of JPS6327358B2 publication Critical patent/JPS6327358B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ダウノサミン(3−アミノ−2,
3,6−トリデオキシ−L−リキソ−ヘキソー
ス)の新規な製造法に関する。 ダウノサミンは、抗癌性作用を有する抗生物質
ダウノマイシンの構成成分〔J.Am.Chem.Soc.、
86、5334(1964)〕およびアドリアマイシンの構成
成分〔Tetrahedron Letters、1007(1969)〕とし
て知られている。従つて、このダウノサミンは、
ダウノマイシンおよびアドリアマイシンあるいは
これらの誘導体を化学的に合成する場合の出発物
質として有用である。 従来、ダウノサミンの製造法としては、グツド
マンらの方法〔Chem.Comn.、973(1967)〕、ホー
トンらの方法〔Carbohyd.Res.、44、227(1975)〕
などが挙げられる。しかしながら、前者の方法
は、出発物質であるL−ラムノースが高価である
こと、収率が極めて低いこと、クロマトグラフイ
ー的に光学分割する必要があることなど種々の欠
点を有しており、後者の方法は、出発物質である
メチル−α−マンノピラノシドがやはり高価であ
ること、合成の途中の段階でメチル2,3:4,
6−ジ−O−ベンジリデン−α−D−マンノピラ
ノシドをブチルリチウムで還元してメチル4,6
−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−エ
リスロ−ヘキソピラノシズロース−3を合成する
際に−40℃の温度条件下で行なうので工業的な方
法としては好ましくないこと。異性体の副生が避
けられないことなどの種々の欠点を有している。 本発明者は、上記の方法とは異なる出発物質を
使用し、且つ異性体の副生がなく、クロマトグラ
フイー的に分離精製の必要のない方法を見出すべ
く種々研究した結果、出発物質として安価なD−
グルコースを使用する方法を見出し、本発明を完
成したものである。 本発明は、D−グルコース〔1〕を1,2:
5,6−ジ−O−イソプロピリデン化して1,
2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−グ
ルコフラノース〔2〕を得、P2O5で3−水酸基
を酸化して1,2:5,6−ジ−O−イソプロピ
リデン−α−D−リボ−ヘキソフラノスロース−
3〔3〕を得、ヒドロキシアミンで3−オキソ基
をオキシム化して1,2:5,6−ジ−O−イソ
プロピリデン−α−D−リボ−ヘキソフラノスロ
ース−3オキシウム〔4〕を得、LiAlH4でオキ
シムを還元し、3−アミノ基をトリフルオロアセ
チル化して1,2:5,6−ジ−O−イソプロピ
リデン−3−トリフルオロアセタミド−3−デオ
キシ−α−D−アロフラノース〔5〕を得、脱
5,6−O−ソプロピリデン化して1,2−O−
イソプロピリデン−3−トリフルオロアセタミド
−3−デオキシ−α−D−アロフラノース〔6〕
を得、6位の水酸基をベンゾイル化し、5位の水
酸基をトリルスルホニル化して1,2−O−イソ
プロピリデン−3−トリフルオロアセタミド−5
−O−トリルスルホニル−6−O−ベンゾイル−
3−デオキシ−α−D−アロフラノース〔7〕を
得、CH3ONaでエポキシ化および脱トリフルオ
ロアセチル化して1,2−O−イソプロピリデン
−3−アミノ−5,6−アンヒドロ−3−デオキ
シ−β−L−タロフラノース〔8〕を得、
LiAlH4またはLiBH4でエポキシ基を還元して1,
2−O−イソプロピリデン−3−アミノ−3,6
−ジデオキシ−β−L−タロフラノース
〔9〕を
得、脱イソプロピリデン化およびピラノース化
し、1,2,4−水酸基および3−アミノ基をア
セチル化し、1−アセトキシ基を臭素化して3−
アセタミド−2,4−ジ−O−アセチル−3,6
−ジデオキシ−β−L−タロピラノシルブロマイ
ド〔11〕を得、亜鉛で1−脱臭素化および2−脱
アセトキシ化して3−アセタミド−4−O−アセ
チル−1,2,3,6−テトラデオキシ−L−リ
キソ−ヘキセン−1−ピラノース〔12〕を得、
〔12〕をメタノール中酢酸第二水銀で1,2−メ
トキシ水銀化し、NaBH4で2−脱アセトキシ水
銀化し、前記のメトキシ水銀化または脱アセトキ
シ水銀化のいずれかの工程の前後においてメチル
アルコラートで脱O−アセチル化してメチル3−
アセタミド−2,3,6−トリデオキシ−β−L
−リキソ−ヘキソピラノシド〔13〕を得、〔13〕
を加水分解してダウノサミンを得ることを特徴と
するダウノサミン〔15〕またはその酸附加塩の製
造法である。 D−グルコース〔1〕から1,2:5,6−ジ
−O−イソプロピリデン−α−D−リボ−ヘキソ
フラノスロース−3オキシム〔4〕の製造は公知
の方法により行なわれる。例えば、D−グルコー
ス〔1〕の1,2:5,6−ジ−O−イソプロピ
リデン化は、好ましくはZnCl2の存在下アセトン
を作用させることにより行なわれる。得られた
1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α
−グルコフラノース〔2〕の3−水酸基のオキソ
基への酸化は、好ましくは、有機溶媒中、例えば
ジメチルスルホキシド中でP2O5を作用させるこ
とにより行なわれる。得られた1,2:5,6−
ジ−O−イソプロピリデン−α−D−リボ−ヘキ
ソフラノスロース−3〔3〕の3−オキソ基のオ
キシム化は、ヒドロキシアミンを作用させること
により行なわれる。 得られた1,2:5,6−ジ−O−イソプロピ
リデン−α−D−リボ−ヘキソフラノスロース−
3オキシム〔4〕のオキシム基のアミン基への還
元は、好ましくはLiAlH4で還元することに行な
われ、得られた生成物の3−アミノ基のトリフル
オロアセチル化は、好ましくはピリジン中無水ト
リフルオロ酢酸を作用させることにより行なわれ
る。 このようにして得られた1,2:5,6−ジ−
O−イソプロピリデン−3−トリフルオロアセタ
ミド−3−デオキシ−α−D−アロフラノース
〔5〕は新規化合物であり、上記の一連の工程に
よつて5,6−水酸基だけでなく、1,2−水酸
基を保護することにより異性体の副生の恐れがな
いばかりでなく、3−アミノ基のトリフルオロア
セチル保護基は、後に脱離する場合、CH3ONa
によりアセチル保護基の場合より極めて容易に脱
離される点で有利である。 上記化合物〔5〕の脱5,6−O−イソプロピ
リデン化は、好ましくは、酸、例えば50%酢酸水
で加水分解することにより行なわれる。 得られた1,2−O−イソプロピリデン−3−
トリフルオロアセタミド−3−デオキシ−α−D
−アロフラノース〔6〕の6位の水酸基のベンゾ
イル化は、好ましくはピリジン中ベンゾイルクロ
ライドを作用させることにより行なわれ、得られ
た生成物の5位の水酸基のトリルスルオニル化
は、好ましくはピリジン中トリルスルホニルクロ
ライドを作用させることにより行なわれる。 得られた1,2−O−イソプロピリデン−3−
トリフルオロアセタミド−5−C−トリルスルホ
ニル−6−O−ベンゾイル−3−デオキシ−α−
D−アロフラノース〔7〕のエポキシ化および脱
トリフルオロアセチル化は、好ましくは有機溶媒
中CH3ONaを作用させることにより同時に行な
われる。 このようにして得られた1,2−O−イソプロ
ピリデン−3−アミノ−5,6−アンヒドロ−3
−デオキシ−β−L−タロフラノース〔8〕のエ
ポキシ基の還元は、好ましくは有機溶媒中
LiAlH4またはLiBH4を作用させることにより行
なわれる。 得られた1,2−O−イソプロピリデン−3−
アミノ−3,6−ジデオキシ−β−L−タロフラ
ノース
〔9〕の脱イソプロピリデン化およびピラ
ノース化は、好ましくは、酸、例えば希硫酸によ
る加水分解により同時に行なわれ、得られた生成
物の1,2,4位の水酸基および3位のアミノ基
のアセチル化は、好ましくはピリジン中無水酢酸
を作用させることにより行なわれ、得られた3−
アセタミド−1,2,4−トリ−O−アセチル−
3,6−デオキシ−β−L−タロピラノース
〔10〕の1−アセトキシ基の臭素化は、好ましく
は酢酸中臭化水素を作用させることにより行なわ
れる。 得られた3−アセタミド−2,4−ジ−O−ア
セチル−3,6−ジデオキシ−β−L−タロピラ
ノシルブロマイド〔11〕の1−脱臭素化および2
−脱アセトキシ化は、好ましくは、酢酸中亜鉛末
を作用させることにより行なわれる。 得られた3−アセタミド−4−O−アセチル−
1,2,3,6−テトラデオキシ−L−リキソ−
ヘキセン−1−ピラノース〔12〕は、メタノール
中酢酸第二水銀を作用させて1,2−メトキシ水
銀化(methoxy mercuration)し、得られた2
−水銀グリコシドはNaBH4を作用させて脱アセ
トキシ水銀化される。 上記化合物〔12〕の脱5−O−アセチル化は、
好ましくは、CH3ONaを作用させることにより
行なわれるが、必らずしも非水系で行なう必要は
なく、例えばメタノール中水酸化ナトリウム水溶
液を作用させてもよい。 上記の脱5−O−アセチル化は、1,2−メト
キシ水銀化の前で行なつてもよく、またその後で
行なつてもよく、さらに脱アセトキシ水銀化の後
で行なつても差しつかえない。 このようにして得られたメチル3−アセタミド
−2,3,6−トリデオキシ−β−L−リキソ−
ヘキソピラノシド〔13〕は、直接か、またはヒド
ラジン水和物を作用させるか、または水中で水酸
化バリウムと加熱還流させた後、好ましくは酸、
例えば塩酸で加水分解し、反応液を減圧濃縮し、
残渣を酢酸エチル、アセトンなどで結晶化するこ
とにより酸附加塩、例えば塩酸塩の形でダウノサ
ミン〔15〕が採取できる。 次に、上記の一連の反応工程を反応式で示せば
次の通りである。 次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 参考例 1 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−
α−D−グルコフラノース 乾燥アセトン2に懸濁した無水D−グルコー
ス180gの懸濁に無水塩化亜鉛144gと85%リン酸
9gを加え、室温で30分間撹拌する。反応液を50
%NaOH溶液で中和し、不溶物を過し、アセ
トンで洗浄する。液を減圧下濃縮し、残渣の油
状物にてクロロホルム1を加える。クロロホル
ム溶液を水で3回抽出し、減圧下濃縮する。残渣
をクロロホルム−ヘキサンから結晶化して1,
2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−D
−グルコフラノース140g(収率53.8%)を得る。
融点105〜109℃、〔α〕20 D−18.5(水) 参考例 2 1,2:5,6−ジ−イソプロピリデン−α−
D−リボ−ヘキソフラノスロース−3 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−
α−D−グルコフラノース130gとP2O5130gを
ジメチルスルホキシド1.3中で室温20時間撹拌
する。反応後にクロロホルム1.3を加え、水1.3
を加える。クロロホルム層を水が中性を示すま
で水洗を繰り返す。クロロホルム層を減圧下濃縮
し、得られた粗生成物を石油エーテルから再結晶
化して白色結晶85g(収率65.6%)を得る。融点
108〜112℃、〔α〕28 D+40.0(クロロホルム) 参考例 3 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−
α−D−リボ−ヘキソフラノースロース−3オ
キシム エタノール500mlに77.8gの1,2:5,6−
ジ−O−イソプロピリデン−α−D−リボ−ヘキ
ソフラノスロース−3とヒドロキシアミン塩酸塩
77.8gを加え、これにピリンジ500mlを加えて2
時間加熱還流する。次いで減圧下濃縮し、残渣を
石油エーテルから結晶化して1,2:5,6−ジ
−O−イソプロピリデン−α−D−リボ−ヘキソ
フラノースロース−3オキシム57g(収率69.3
%)を得る。融点103〜104℃、〔α〕20 D+187゜(ク
ロロホルム) 実施例 1 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−
3−トリフルオロアセタミド−3−デオキシ−
α−D−アロフラノース 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−
α−D−リボ−ヘキソフラノースロース−3オキ
シム54.9gを乾燥テトラヒドロフラン5に溶解
し、これに氷冷下撹拌しつつLiAlH445gを加え、
湿気を断つて3時間加熱還流する。反応液に酢酸
エチル2.5を加え、減圧下濃縮し、濃縮液を氷
水に注ぎ入れる。得られる懸濁液をクロロホルム
で3回抽出し、減圧濃縮する。得られた結晶生成
物を乾燥ピリジン500mlに溶解し、これに氷冷下
無水トリフルオロ酢酸110mlを加える。反応混合
物を減圧下濃縮し、残渣をクロロホルム−エーテ
ル−ヘキサンから結晶化して1,2:5,6−ジ
−O−イソプロピリデン−3−トリフルオロアセ
タミド−3−デオキシ−α−D−アロフラノース
45g(収率63.5%)を得る。 元素分析〔C14H20NO6F3として〕 C% H% N% 計算値 47.33 5.67 3.94 測定値 47.08 5.08 4.00 実施例 2 1,2−O−イソプロピリデン−3−トリフル
オロアセタミド−3−デオキシ−α−D−アロ
フラノース 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−
3−トリフルオロアセタミド−3−デオキシ−α
−D−アロフラノース39gを50%酢酸水600mlに
溶解し、25℃で10時間撹拌する。反応液を減圧濃
縮し、残渣をアセトン−エーテルから結晶化して
1,2−O−イソプロピリデン−3−トリフルオ
ロアセタミド−3−デオキシ−α−D−アロフラ
ノース31g(収率91%)を得る。 元素分析〔C11H16NO6F3として〕 C% H% N% 計算値 41.91 5.11 4.44 測定値 42.12 5.03 4.50 実施例 3 1,2−O−イソプロピリデン−3−トリフル
オロアセタミド−5−O−トリルスルホニル−
6−O−ベンゾイル−3−デオキシ−α−D−
アロフラノース 1,2−O−イソプロピリデン−3−トリフル
オロアセタミド−3−デオキシ−α−D−アロフ
ラノース31.5gをピリジン300mlに溶解し、これ
に−15℃に冷却下ベンゾイルクロライド12.6mlの
クロロホルム(15ml)溶液を撹拌下滴下する。滴
下後、0℃で6時間撹拌し、反応液を氷水600ml
に注ぎ入れる。得られた水溶液をクロロホルムで
5回抽出し、クロロホルム層を氷水冷希塩酸冷希
水酸化ナトリウム溶液、氷水の順で洗浄する。無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。残
渣をp−トリルスルホニルクロライド48gのピリ
ジン(160ml)の溶液に溶解し、40℃で20時間撹
拌する。反応液を氷水600mlに注ぎ入れ、得られ
た水溶液をクロロホルム30mlで5回抽出する。ク
ロロホルム層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮する。残渣をエーテル−石油エ
ーテルから結晶化して1,2−O−イソプロピリ
デン−3−トリフルオロアセタミド−5−O−ト
リルスルホニル−6−O−ベンゾイル−3−デオ
キシ−α−D−アロフラノース51g(収率88.9
%)を得る。 元素分析〔C25H26NO9SF3として〕 C% H% N% 計算値 52.35 4.57 2.44 測定値 52.63 4.44 2.39 実施例 4 1,2−O−イソプロピリデン−3−アミノ−
5,6−アンヒドロ−3−デオキシ−β−L−
タロフラノース 1,2−O−イソプロピリデン−3−トリフル
オロアセタミド−5−O−トリルスルホニル−6
−O−ベンゾイル−3−デオキシ−α−D−アロ
フラノース45.9gをクロロホルム300mlに溶解し、
−15℃に冷却下撹拌しつつCH3ONa(金属ナトリ
ウム5.05gと当量)の乾燥メタノール(90ml)溶
液を滴下する。滴下後、0℃で一夜撹拌する。反
応液を氷水800mlに注ぎ入れ、水溶液をクロロホ
ルム120mlで5回抽出する。クロロホルム層を水
が中性になるまで水洗し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮して油状の1,2−O−イソ
プロピリデン−3−アミノ−5,6−アンヒドロ
−3−デオキシ−β−L−タロフラノース15.6g
(収率96.9%)を得る。この油状物はクロマトグ
ラフイー的に純粋である。 実施例 5 1,2−O−イソプロピリデン−3−アミノ−
3,6−ジデオキシ−β−L−タロフラノース 1,2−O−イソプロピリデン−3−アミノ−
5,6−アンヒドロ−3−デオキシ−β−L−タ
ロフラノース20.1gを乾燥エーテル200mlに加え、
これにLiAlH450gを加えた後、3時間還流する。
次いで過剰のLiAlH4を酢酸エチル200mlを加えて
分解し、これに10%水酸化ナトリウム溶液460ml
を加える。酢酸エチル層を分離し、水層を酢酸エ
チル300mlで3回抽出する。先の酢酸エチル層と
合せて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
して油状の1,2−O−イソプロピリデン−3−
アミノ−3,6−ジデオキシ−β−L−タロフラ
ノース12.3g(収率60.5%)を得る。 実施例 6 3−アセタミド−2,4−ジ−O−アセチル−
3,6−ジデオキシ−β−L−タロピラノシル
ブロマイド 1,2−O−イソプロピリデン−3−アミノ−
3,6−ジデオキシ−β−L−タロフラノース
12.2gを0.05N硫酸240mlに溶解し、100℃で1時
間加熱する。反応混合物を炭酸バリウムで中和
し、得られた沈澱物を別する。液を濃縮乾固
し、残渣を乾燥ピリジン360mlに溶解する。これ
に無水酢酸36mlを加え、室温で一夜撹拌する。反
応液を減圧濃縮し、残渣を30%臭化水素−酢酸溶
液24.5mlに溶解した後、室温で2時間反応させ
る。反応混合物をクロロホルム240mlで抽出し、
クロロホルム層を氷水、冷飽和重曹水、氷水の順
で洗浄する。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮する。残渣の油状物をエーテルを加えて結晶
化する。クロロホルム−エーテルから再結晶化し
て3−アセタミド−2,4−ジ−O−アセチル−
3,6−ジデオキシ−β−L−タロフラノシルブ
ロマイド19.5g(収率92.3%)を得る。 元素分析〔C12H18NO6Brとして〕 C% H% N% Br% 計算値 40.29 5.15 3.98 22.69 測定値 41.10 5.08 4.00 22.27 実施例 7 3−アセタミド−4−0−アセチル−1,2,
3.6−テトラデオキシ−L−リキソ−ヘキセン
−1−ピラノース 酢酸ナトリウム44gを含む50%酢酸水110mlに
亜鉛末32gと硫酸銅3.2gを加え、これに−10℃
に冷却下撹拌しつつ1,2−O−イソプロピリデ
ン−3−アミノ−3,6−ジデオキシ−β−L−
タロフラノシルブロマイド17.6gの酢酸(20ml)
溶液を滴下し、−10℃で4時間反応させる。反応
後、亜鉛末および硫酸銅を別し、液に氷100
gを加える。これをクロロホルムで3回抽出す
る。クロロホルム層を氷水、冷飽和重曹水、氷水
の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮する。残渣の油状物をエーテル−石油エ
ーテルから結晶化して3−アセタミド−4−O−
アセチル−1,2,3,6−テトラデオキシ−L
−リキソ−ヘキセン−1−ピラノース8.3g(収
率77.9%を得る。 元素分析〔C10H15NO4として〕 C% H% N% 計算値 56.33 7.09 6.57 測定値 56.59 6.98 6.66 実施例 8 メチル3−アセタミド−2,3,6−トリデオ
キシ−β−L−リキソ−ヘキソピラノシド メタノール120mlに酢酸第二水銀9.3を溶解し、
これに3−アセタミド−4−O−アセチル−1,
2,3,6−テトラデオキシ−L−リキソ−ヘキ
セン−1−ピラノース7.5gのメタノール(30ml)
溶液を加え、室温で3時間撹拌する。次いで、反
応液を冷却下1N水酸化ナトリウム溶液150mlを加
えた後、NaBH4410mgを含む水酸化ナトリウム溶
液(7.5ml)を滴下し、室温で5時間反応させる。
反応液を酢酸で中和し、メタメールを減圧下留去
する。得られた水溶液をクロロホルム75mlで5回
抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮する。残渣をアセトン−石油エーテルから結晶
化してメチル3−アセタミド−2,3,6−トリ
デオキシ−β−L−リキソピラノシド5.3g(収
率74.5%)を得る。 元素分析〔C9H17NO4として〕 C% H% N% 計算値 53.19 8.43 6.89 測定値 52.96 8.57 6.68 実施例 9 ダウノサミン・塩酸塩 メチル3−アセタミド−2,3,6−トリデオ
キシ−β−L−リキソピラノシド5.1gを1N塩酸
100mlに溶解し、100℃で4時間加熱する。反応液
を減圧濃縮し、残査にアセトンで処理して結晶化
させる。結晶を取し、アセトンで洗浄、乾燥し
てダウノサミン・塩酸塩4.2g(収率91.3%)を
得る。融点168℃(分解)、〔α〕25 D−55.4(水) 元素分析〔C6H13NO3・HClとして〕 C% H% N% 計算値 39.24 7.68 7.63 測定値 39.03 7.74 7.70

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3−アセタミド−4−O−アセチル−1,
    2,3,6−テトラデオキシ−L−リキソヘキセ
    ン−1−ピラノースをメタノール中酢酸第二水銀
    で1,2−メトキシ水銀化し、NaBH4で2−脱
    アセトキシ水銀化し、前記のメトキシ水銀化また
    は脱アセトキシ水銀化のいずれかの工程の前後に
    おいてメチルアルコラードで脱O−アセチル化し
    てメチル−3−アセタミド−2,3,6−トリデ
    オキシ−β−L−リキソヘキソピラノシドを得、
    該生成物を加水分解してダウノサミンを得ること
    を特徴とするダウノサミンまたはその酸付加塩の
    製造法。 2 3−アセタミド−4−O−アセチル−1,
    2,3,6−テトラデオキシ−L−リキソヘキセ
    ン−1−ピラノースが3−アセタミド−2,4−
    ジ−O−アセチル−3,6−ジデオキシ−β−タ
    ロピラノシルブロマイドを亜鉛で1−脱臭素化お
    よび2−脱アセトキシ化して得られる特許請求の
    範囲第1項記載の製造法。 3 3−アセタミド−2,4−ジ−O−アセチル
    −3,6−ジデオキシ−β−L−タロピラノシル
    ブロマイドが1,2−O−イソプロピリデン−3
    −アミノ−3,6−ジデオキシ−β−L−タロフ
    ラノースを脱イソプロピリデン化およびピラノー
    ス化し、1,2,4−水酸基および3−アミノ基
    をアセチル化し、1−アセトキシ基を臭素化して
    得られる特許請求の範囲第2項記載の製造法。 4 1,2−O−イソプロピリデン−3−アミノ
    −3,6−ジデオキシ−β−L−タロフラノース
    が1,2−O−イソプロピリデン−3−アミノ−
    5,6−アンヒドロ−3−デオキシ−β−L−タ
    ロフラノースをLiAlH4またはLiBH4で還元して
    得られる特許請求の範囲第3項記載の製造法。 5 1,2−O−イソプロピリデン−3−アミノ
    −5,6−アンヒドロ−3−デオキシ−β−L−
    タロフラノースが、1,2−O−イソプロピリデ
    ン−3−トリフルオロアセタミド−5−O−トリ
    ルスルホニル−6−O−ベンゾイル−3−デオキ
    シ−α−D−アロフラノースをCH3ONaでエポ
    キシ化および脱トリフルオロアセチル化して得ら
    れる特許請求の範囲の範囲第4項記載の製造法。 6 1,2−O−イソプロピリデン−3−トリフ
    ルオロアセタミド−5−O−トリルスルホニル−
    6−O−ベンゾイル−3デオキシ−α−D−アロ
    フラノースが1,2−O−イソプロピリデン−3
    −トリフルオロアセタミド−3−デオキシ−α−
    D−アロフラノースを6位の水酸基をベンゾイル
    化し5位の水酸基をトリルスルホニル化して得ら
    れる特許請求の範囲第5項記載の製造法。 7 1,2−O−イソプロピリデン−3−トリフ
    ルオロアセタミド−3−デオキシ−α−D−アロ
    フラノースが1,2:5,6−ジ−O−イソプロ
    ピリデン−3−トリフルオロアセタミド−3−デ
    オキシ−α−アロフラノースを脱5,6−O−イ
    ソプロピリデン化して得られる特許請求の範囲第
    6項記載の製造法。 8 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン
    −3−トリフルオロアセタミド−3−デオキシ−
    α−D−アロフラノースが1,2:5,6−ジ−
    O−イソプロピリデン−α−リボヘキソノスル−
    ス−3−オキシムをLiAlH4でオキシムを還元し、
    3位のアミノ基をトリフルオロアセチル化して得
    られる特許請求の範囲第7項記載の製造法。
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