JPS632700Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS632700Y2 JPS632700Y2 JP1982154038U JP15403882U JPS632700Y2 JP S632700 Y2 JPS632700 Y2 JP S632700Y2 JP 1982154038 U JP1982154038 U JP 1982154038U JP 15403882 U JP15403882 U JP 15403882U JP S632700 Y2 JPS632700 Y2 JP S632700Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding
- sliding ring
- coating layer
- mechanical seal
- circumferential direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 claims description 13
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 11
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 239000010953 base metal Substances 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はメカニカルシールの改良に関するもの
で、摺動部の焼き付きを阻止するようになるメカ
ニカルシールの構造を提供することを目的とする
ものである。
で、摺動部の焼き付きを阻止するようになるメカ
ニカルシールの構造を提供することを目的とする
ものである。
従来より第1図に示すようにハウジング1と回
動軸2間の軸封に際してハウジング1側に気密的
に担持された固定摺動環3と回動軸2側に気密的
に担持された回転摺動環4を弾性力により密接し
ながら摺回動する構造のメカニカルシールが有る
が、この種のメカニカルシールは摺動面が平坦に
構成されているもので、摺動に伴なう発熱によつ
て第2図に示すごとく摺動面Fが内高F1や外高
F2の歪みを発生し、シール性能が乏しくなるば
かりでなく、予期しない周方向の過渡的な褶曲歪
みによつて焼き付きまたは異常洩れが生じ、メカ
ニカルシールの信頼性が乏しくなる欠点を有して
いた。
動軸2間の軸封に際してハウジング1側に気密的
に担持された固定摺動環3と回動軸2側に気密的
に担持された回転摺動環4を弾性力により密接し
ながら摺回動する構造のメカニカルシールが有る
が、この種のメカニカルシールは摺動面が平坦に
構成されているもので、摺動に伴なう発熱によつ
て第2図に示すごとく摺動面Fが内高F1や外高
F2の歪みを発生し、シール性能が乏しくなるば
かりでなく、予期しない周方向の過渡的な褶曲歪
みによつて焼き付きまたは異常洩れが生じ、メカ
ニカルシールの信頼性が乏しくなる欠点を有して
いた。
本考案は上記欠点に鑑み、メカニカルシールの
摺動面を高熱発生時にあらかじめ定めた間隔で円
周方向へ波打たせ、その微細な隙間に油膜を形成
してシール効果を維持するとともに、摺動面の摩
擦係数を引き下げ、焼き付き防止ならびに摺動ト
ルクの低減を計るようになる摺動材を提供し、メ
カニカルシールのシール性を向上せんとするもの
である。
摺動面を高熱発生時にあらかじめ定めた間隔で円
周方向へ波打たせ、その微細な隙間に油膜を形成
してシール効果を維持するとともに、摺動面の摩
擦係数を引き下げ、焼き付き防止ならびに摺動ト
ルクの低減を計るようになる摺動材を提供し、メ
カニカルシールのシール性を向上せんとするもの
である。
すなわち本考案のメカニカルシールは固定摺動
環または回転摺動環のいずれかの摺動端面におい
て、その端面の材質を金属台金の端面にコーテイ
ング、メツキ、肉盛溶接等の技術によつて表面硬
化をするに際し、上記台金金属端面側に数個所な
いし10数個所の円周方向に均等配設した凹溝を設
け、該凹溝を含む摺動面を平坦に硬化仕上げする
ことにより、該表面硬化仕上面に前述のような褶
曲歪みを形成するものである。
環または回転摺動環のいずれかの摺動端面におい
て、その端面の材質を金属台金の端面にコーテイ
ング、メツキ、肉盛溶接等の技術によつて表面硬
化をするに際し、上記台金金属端面側に数個所な
いし10数個所の円周方向に均等配設した凹溝を設
け、該凹溝を含む摺動面を平坦に硬化仕上げする
ことにより、該表面硬化仕上面に前述のような褶
曲歪みを形成するものである。
以上、本考案の実施例を図面にしたがつて説明
すると、第3図、第4図および第5図は固定摺動
環3または回転摺動環4からなる摺動環5の平面
図であり、第6図はそのA−A線断面図である。
摺動材5は金属台金6の一端側にメツキ、肉盛溶
接等の硬化コーテイング層7を設け平坦な摺動面
Fを形成するもので、該硬化コーテイング層7を
施こす側の金属台金6面にはあらかじめ円周方向
に均等して数個ないし10数個の凹溝8,8…を設
けてなる。当該各凹溝8は第3図に示すように平
行溝を放射状に配設したもの、第4図に示すよう
に内径方向が挾少したテーパ型溝を放射状に配設
したものまたは第5図に示すように逆テーパ型溝
を放射状に配設したもの等が考えられ、各凹溝8
の断面形状は角型(第7図参照)、丸型(第8図
参照)および蟻型(第9図参照)等種種形状に構
成することができる。上記凹溝8,8…を有する
金属台金6面に硬化コーテイング層7を施こす
と、第6図に示すように、凹溝8部の硬化コーテ
イング層7の厚さt2は他の部分の厚さt1より厚く
なり、円周方向に規則的の2種類の繰り返し厚さ
を有する硬化コーテイング層7を構成する。
すると、第3図、第4図および第5図は固定摺動
環3または回転摺動環4からなる摺動環5の平面
図であり、第6図はそのA−A線断面図である。
摺動材5は金属台金6の一端側にメツキ、肉盛溶
接等の硬化コーテイング層7を設け平坦な摺動面
Fを形成するもので、該硬化コーテイング層7を
施こす側の金属台金6面にはあらかじめ円周方向
に均等して数個ないし10数個の凹溝8,8…を設
けてなる。当該各凹溝8は第3図に示すように平
行溝を放射状に配設したもの、第4図に示すよう
に内径方向が挾少したテーパ型溝を放射状に配設
したものまたは第5図に示すように逆テーパ型溝
を放射状に配設したもの等が考えられ、各凹溝8
の断面形状は角型(第7図参照)、丸型(第8図
参照)および蟻型(第9図参照)等種種形状に構
成することができる。上記凹溝8,8…を有する
金属台金6面に硬化コーテイング層7を施こす
と、第6図に示すように、凹溝8部の硬化コーテ
イング層7の厚さt2は他の部分の厚さt1より厚く
なり、円周方向に規則的の2種類の繰り返し厚さ
を有する硬化コーテイング層7を構成する。
なお、図中10はハウジング1端部に固設した
メカニカルシールカバー、11,12はOリング
であり、回転摺動環4は回動軸2に外挿固着した
スプリングカラー13との間に弾装したスプリン
グ14によつて常時固定摺動環3に圧接せしめら
れている。
メカニカルシールカバー、11,12はOリング
であり、回転摺動環4は回動軸2に外挿固着した
スプリングカラー13との間に弾装したスプリン
グ14によつて常時固定摺動環3に圧接せしめら
れている。
上記構成になる摺動材5を第1図に示すメカニ
カルシールの固定摺動環3または回転摺動環4の
摺動面に構成するもので、摺動摩擦による発熱に
よつて、該摺動材5が熱膨張すると、硬化コーテ
イング層7の厚さの違いおよび金属台金6との熱
膨張係数等の機械的特性の相違により、硬化コー
テイング層7の摺動面Fに第10図に示すような
規則的な波形の放射状凹凸からなる褶曲歪みWが
生じる。この褶曲歪みWによつて他の摺動面との
間にわずかな間隙を形成するようになり、間隙に
はメカニカルシールに充填されるシール液が侵入
して油膜層を形成するため、シール効果は維持し
たまま、摺動面の摩擦係数が引き下げられ、該部
の発熱、焼損が抑制せしめられる。
カルシールの固定摺動環3または回転摺動環4の
摺動面に構成するもので、摺動摩擦による発熱に
よつて、該摺動材5が熱膨張すると、硬化コーテ
イング層7の厚さの違いおよび金属台金6との熱
膨張係数等の機械的特性の相違により、硬化コー
テイング層7の摺動面Fに第10図に示すような
規則的な波形の放射状凹凸からなる褶曲歪みWが
生じる。この褶曲歪みWによつて他の摺動面との
間にわずかな間隙を形成するようになり、間隙に
はメカニカルシールに充填されるシール液が侵入
して油膜層を形成するため、シール効果は維持し
たまま、摺動面の摩擦係数が引き下げられ、該部
の発熱、焼損が抑制せしめられる。
以上説明したように、本考案によれば固定摺動
環または回転摺動環の金属台金とコーテイング層
の厚さの比率は周方向に規則的に変化することと
なる。そして、金属台金とコーテイング層とでは
熱膨張率が異なるので、摺動発熱によつて摺動面
には周方向に規則的に変化する褶曲歪みが発生
し、径方向に延びる隙間が生じることとなる。し
たがつて、本願考案によれば摺動面に好ましくな
い歪みが生じて漏れが生じるといつたことがない
だけでなく、摺動面間に油膜層が形成されること
となるので、潤滑性に優れたメカニカルシールを
提供できる。
環または回転摺動環の金属台金とコーテイング層
の厚さの比率は周方向に規則的に変化することと
なる。そして、金属台金とコーテイング層とでは
熱膨張率が異なるので、摺動発熱によつて摺動面
には周方向に規則的に変化する褶曲歪みが発生
し、径方向に延びる隙間が生じることとなる。し
たがつて、本願考案によれば摺動面に好ましくな
い歪みが生じて漏れが生じるといつたことがない
だけでなく、摺動面間に油膜層が形成されること
となるので、潤滑性に優れたメカニカルシールを
提供できる。
図面は本考案メカニカルシールの実施例を示す
もので、第1図はメカニカルシールの要部半裁正
断面図、第2図は従来の摺動材を示す正断面図、
第3図ないし第5図は凹溝形状の異なる本考案摺
動材の平面図、第6図はA−A線断面図、第7図
ないし第9図は凹溝の端面図、第10図は発熱時
の摺動材の表面状態を示す円周方向の展開断面図
である。 1……ハウジング、2……回動軸、3……固定
摺動環、4……回転摺動環、5……摺動材、6…
…金属台金、7……硬化コーテイング層、8……
凹溝。
もので、第1図はメカニカルシールの要部半裁正
断面図、第2図は従来の摺動材を示す正断面図、
第3図ないし第5図は凹溝形状の異なる本考案摺
動材の平面図、第6図はA−A線断面図、第7図
ないし第9図は凹溝の端面図、第10図は発熱時
の摺動材の表面状態を示す円周方向の展開断面図
である。 1……ハウジング、2……回動軸、3……固定
摺動環、4……回転摺動環、5……摺動材、6…
…金属台金、7……硬化コーテイング層、8……
凹溝。
Claims (1)
- 固定摺動環と回転摺動環の摺回動により密封作
用を行うメカニカルシールにおいて、上記固定摺
動環または上記回転摺動環は、摺動面側の端面に
数個ないし10数個の径方向の溝が円周方向に均等
配設された金属台金と、上記端面に形成されたコ
ーテイング層とからなり、該コーテイング層の摺
動面には摺動発熱によつて周方向に規則的に変化
する褶曲歪みが発生することを特徴とするメカニ
カルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15403882U JPS5958254U (ja) | 1982-10-13 | 1982-10-13 | メカニカルシ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15403882U JPS5958254U (ja) | 1982-10-13 | 1982-10-13 | メカニカルシ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5958254U JPS5958254U (ja) | 1984-04-16 |
JPS632700Y2 true JPS632700Y2 (ja) | 1988-01-22 |
Family
ID=30340620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15403882U Granted JPS5958254U (ja) | 1982-10-13 | 1982-10-13 | メカニカルシ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5958254U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0633263Y2 (ja) * | 1988-11-29 | 1994-08-31 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
JPH0626769Y2 (ja) * | 1988-11-29 | 1994-07-20 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
-
1982
- 1982-10-13 JP JP15403882U patent/JPS5958254U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5958254U (ja) | 1984-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3650954B2 (ja) | 高速用非接触型メカニカルシール | |
EP0922891B1 (en) | Rotary, reciprocating seals with internal metal band | |
US3948533A (en) | Composite ring made of press fitted parts and method of assembling | |
JPH05195816A (ja) | リングシール | |
EP1380778A1 (en) | Seal | |
US4436317A (en) | Cassette seal having a counterring free from unrelieved internal stress | |
US5544896A (en) | Composite face seal | |
WO2019004268A1 (ja) | シールリング | |
JPS632700Y2 (ja) | ||
US20020050684A1 (en) | Brush seal device | |
JPH0138334Y2 (ja) | ||
US3645543A (en) | Shaft packing assembly | |
JPH04347066A (ja) | ブラシシール装置 | |
JP2002054743A (ja) | ヘッドガスケット | |
JPS6237589A (ja) | 回転可能な管継手のためのシ−ル | |
US3601182A (en) | Rim construction for gas turbine rotating heat exchangers | |
JPH0510529B2 (ja) | ||
JPS6322377Y2 (ja) | ||
JPH0231636Y2 (ja) | ||
US3938812A (en) | Devices for making fluid-tight joints between two relatively rotating parts | |
JPH0129332Y2 (ja) | ||
JPH0633263Y2 (ja) | メカニカルシール | |
JPH0746839Y2 (ja) | フレキシブルシール | |
JP2019173724A (ja) | 軸シール装置及びこの軸シール装置を備える回転機械 | |
JPH0626769Y2 (ja) | メカニカルシール |