JPS63269948A - 生茶葉の嫌気処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は血圧の降下作用を増強させた茶を製造する場合
に使用づる生茶葉の嫌気処理装置に関するものである。

（ロ）従来の技術及び本発明が解決しようとする問題点 従来、茶の持つ保健効果をより増大させると共に茶の消
費量を助長せんが為、摘採した生茶葉に嫌気処理を施し
て茶菓中に含有する酵素により茶菓中のグルタミン酸を
γ−アミノ酪酸（ＧＡＢＡ）に変化させた後、通常の製
茶工程を施して製品とすることにより、茶菓中に含有す
る血圧の降下作用を有するγ−アミノ酪酸の量を大幅に
増加させて血圧の降下作用を増強させる様にした茶の！
Ｊ造方法が発明されたが、この製造方法を実施するには
生茶葉の嫌気処理装置即ち、摘採した生茶葉を収容する
所要の大きさの容器とこの容器の内部の酸素濃度を極め
て小さい濃度になし１！７るｎ器とからなる嫌気処理装
置が必要であるが、この様な装置はコスト高になり勝ち
である為、上記血圧の降下作用を増強させた茶を量産す
る場合にはその生産性に問題を有するものであった。

（ハ）問題点を解決する為の手段 本発明は上記の様な問題点に鑑み、袋状に密封する非通
気性シートの内部にパイプを挿入し、このパイプの一端
に連結管を介してシートの外部に吸引機或いは窒素等の
ガス注入器を連結して摘採した生茶葉に嫌気処理を施す
ことにより、血圧の降下作用を有する茶菓中のγ−アミ
ノ酪酸の量を大幅に増加させて血圧の降下作用を増強さ
せた茶を安価に量産出来る様にしたちのである。

（ニ）実施例及び作用 本発明の実施例を図面に付き説明すれば下記の通りであ
る。

図中（１）（１′）は−上下に重ねた同一の大きさの２
枚のビニールシートの様な非通気性シートで、夫々重な
った各辺を僅かに折り曲げると共に接着テープ（２）で
閉じることにより袋状に密封するものである。

（３）は袋状に密封する非通気性シート（１）（１′）
の内部に挿入したパイプ。

（４）は連結管で、パイプ（３）の一端にこの連結管を
介してシート（１）（１′）の外部に大型ｔ）除は等の
様な吸引機（５）か或いは図面に示してない窒素ボンベ
等の様なガス注入器を連結するものである。

本発明に係る生茶葉の嫌気処理装置は上記の様に構成さ
れているから、今、之を使用して生茶葉に嫌気処理を施
す場合には先ず、シート（１）上に摘採した生茶葉を拡
げながら載せると共にパイプ（３）をシート（１）の上
に設置した後、之等の上にシート（１）と同一の大きさ
のシート（１′）を重ね、夫々重なった各辺を僅かに折
り曲げると共に接着テープ（２）で閉じることにより袋
状に密封し、次にパイプ（３）の一端に連結管（４）を
介してシート（１）（１Ｍの外部に吸引機（５）を連結
し、この吸引機（５）を作動させれば、袋状のシート（
１）（１ｉ内の空気は次第に除去され、之に伴って生茶
葉のない部分では上下に重なり合ったシート（１）（１
′）が互いに吸着し合い、全体的に収縮して生茶葉を圧
縮するからこの時、吸引機（５）を停止さＶると共に之
をパイプ（３）から取外し、該パイプ（３）の一端に連
結管（４）を介して図面に示してない窒素ボンベを連結
し、この窒素ボンベにより窒素をパイプ（３）に供給す
れば、該窒素はパイプ（３）から袋状のシート（１）（
１”）内に供給されて袋状のシート（１）（１′）が次
第に膨らんで行き、ある程度膨らんだ時に窒素の注入を
停止し、この状態、即ち嫌気状態でしばらく放置して置
けば、茶菓中に含有する酵素の動きで茶菓中のグルタミ
ン酸がγ−アミノ酪酸（ＧＡＢＡ）に変化し、茶菓中の
γ−アミノ酪酸は大幅に増加するものである。

即ち、農林省野菜茶業試験場（静岡県榛原郡金谷町金谷
２７６９番地）の分析結果によれば、嫌気処理前の被分
析生茶葉中のγ−アミノ醋酸の含有量は生茶葉１００ｇ
当り１８ｍｍｇであったのに対し、昭和６２年３月１６
日、静岡県小笠郡菊用町の沢水加金協茶農協内に於て上
記の様な本発明に係る装置により嫌気処理を１５時間施
した生茶葉中のγ−アミノ酪酸の含有量は生茶葉１００
ａ当り２０３．５ｍｍｇであり、約１１倍に増加したこ
とが液体プロマトグラヒーにより証明された。

従って、上記の様に摘採した生茶葉に嫌気処理を施した
後、上記袋状のシート（１）（１”）内から生茶葉を取
出し、この生茶葉に通常の製茶工程を施せば、多量のγ
−アミノ醋酸を含有する血圧の降下作用を増強させた緑
茶、紅茶或いはウーロン茶等を生産することが出来るも
のである。

尚、上記実施例に於て、袋状に密封したシート（１）（
１′）内の空気を窒素に入れ換える場合に、袋状のシー
トの内部に酸素が少しでも残っているとγ−アミノ酪酸
の生成量は著しく減少するので、袋状のシート内の空気
を除去してから袋状のシート内に窒素を供給した後、再
び、袋状のシート内のガスを除去してから袋状のシート
内に窒素を供給すれば、空気と窒素との入れ換えが充分
に行われ、茶葉中のγ−アミノ酪酸の含有量が大幅に増
加するものである。

又、上記実施例に於ては、同一の大きさの２枚のシート
（１）（１′）を上下に重ねて使用したが、１枚のシー
ト（１）の２倍の大きさのシートを中央で折り重ねて使
用しても良く、又、上記実施例に於ては上下に重ねた２
枚のシート（１）（１′）の各辺を僅かに折り曲げると
共に接着テープ（２）で閉じることにより袋状に密封し
たが、シート（１）（１Ｍを袋状に密封する手段は之に
限定されるものではなく、作業性をより向上させ得る他
の一例としては°、シート（１）＜１′）の外周縁にス
ライドファスナーを設け、このスライドファスナーを使
用してシート（１）（１′）を袋状に密封する場合等が
ある。

又、袋状に密封したシートの内部に挿入するパイプ（３
）の数量とか太さ、長さ、或いは種類は限定されるもの
ではないが、図面第２図に示す様にシー１−の対角線よ
り梢々短い長さで外周面に多数の小孔（６）を穿設し、
先端を閉塞したパイプを袋状に密封したシートの内部に
対角線状に挿入して使用した場合にはシートの内部の空
気は窒素等のガスにむらなく確実に入れ換えられるから
、生茶葉中のγ−アミノ酪酸を均一に且つ確実に増加さ
せることが出来るものである。

又、上記実施例に於ては、袋状のシート（１）く１′）
内の空気を除去してから窒素を注入する場合に、吸引機
（５）をパイプ（３）から取外し、該パイプ（３）の一
端に連結管〈４）を介して窒素ボンベを連結したが、パ
イプ（３）の一端に二股状の連結管を連結し、この二股
状の連結管に於ける２本の分岐管の中間部に夫々バルブ
を設けると共に２本の分岐管の先端に吸引機と窒素ボン
ベとを夫々連結すれば、上記バルブの開閉操作により吸
引機だけを又は窒素ボンベだけをパイプに連通させるこ
とが出来るので、袋状のシート（１）（１′）の空気を
除去してから窒素を注入する際に上記実施例で示した様
な吸引機の取外し、及び窒素ボンベの接続作業を省略出
来るので作業性をより向上させることが出来るものであ
る。

又、上記実施例に於ては、袋状のシート内の空気を窒素
に入れ換えることにより生茶葉に嫌気処理を施す様にし
たが、入れ換えるガスは二酸化炭素等でも良く、窒素に
限定されるものではない。

（ホ）発明の効果 本発明は上記の様に袋状に密封づる非通気性シートを使
用するものであるから、その内部に生茶葉を収容すると
共に空気を除去するときは、袋状のシートは全体的に収
縮して生茶葉は圧縮されるから、袋状のシートの内部の
空気を略々完全に除去出来るものであり、然も空気を除
去した後、窒素等のガスを注入する様にしたから生茶葉
を収容する袋状のシートの内部の酸素ａ度を極めて小さ
くすることが出来るので、生茶葉中に含有するγ−アミ
ノ酪酸の伍を大幅に増加させることが出来るものである
。

然も、この装置の構造は極めて簡単で操作もし易いから
、茶菓中に含有する血圧の降下作用を有するγ−アミノ
酪酸の量を大幅に増加させて茶の持つ保健効果をより増
大させた茶を安価に量産出来る効果を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第一図は本発明に係る装置の平面図。 第二図は本発明の実施の一例を示す平面図である。 図　　中 ＜１＞（１Ｍは非通気性シート。 （２）は接着テープ。 （３）はパイプ。 （４）は連結管。 （５）は吸引機。 （６）は多数の小孔。 εｃＸ１区 と−Ｘ ヘ 丘−区 てミ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 袋状に生茶葉を密封する非通気性シートの内部にパイプ
   を挿入し、このパイプの一端に連結管を介してシートの
   外部に吸引機或いは窒素等のガス注入器を連結してなる
   生茶葉の嫌気処理装置。