JPS63269803A - 誘電体共振器の共振周波数調整方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は共振器あるいはフィルタとして利用される誘電
体共振器の共振周波数調整方法に係るもので、特に４分
の１波長の同軸共振器の周波数の調整方法に関するもの
である。

〔従来技術〕

セラミック誘電体を用いた誘電体同軸共振器は高周波帯
における共振器あるいはフィルタとして多方面で利用さ
れている。これは筒状のセラミック誘電体で構成され、
その内周面と外周面にそれぞれ電極が形成されている。

使用される周波数に応して寸法が決められるが、実際に
は共振周波数の調整が必要となる。

共振周波数の調整方法としては幾つか提案されており、
例えば特開昭５８−２０４６０２号公報や特開昭６０−
５２１０２号公報などに示されている。これらにおいて
はいずれも筒状の共振器の開放端あるいは短絡電極の電
極またはセラミック誘電体を削除している。

上記のような調整方法においては削除する面積等を厳密
に制御■する必要があり、加工には十分な精度が要求さ
れる。また、機械化、自動化が容易な調整方法が必要で
ある。

〔目的］ 本発明は、上記のような問題点を解決して、加工が容易
でかつ制御の節単な誘電体共振器の共振周波数調整方法
を提供することを目的とする。

また、機械化、自動化が容易な加工方法によって、所望
の特性を有する誘電体共振器を短時間で得ることを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、開放端面の誘電体を内導体側を深くするよう
に傾斜をつけて削ることによって、上記の目的を達成す
るものである。

すなわち、筒状のセラミック誘電体の内周面と外周面に
それぞれ電極を形成し、少なくとも一方の端面を開放端
とした誘電体共振器の共振周波数調整方法において、該
開放端面のセラミック誘電体を内導体側が深くなるよう
に傾斜をつけて削除することによって該誘電体共振器の
共振周波数を調整することに特徴を有するものである。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。

第１図は本発明の実施例を示す正面断面図である。誘電
体共振器１０は円筒状の誘電体セラミックの内周面と外
周面にそれぞれ電極が形成されている。左側の平坦面は
セラミックが露出した開放端１１となっている。円筒状
の誘電体セラミックの内周面には内導体１２が形成され
る。図示しないが、この内導体１２は端子に接続されて
、信号の入出力が行われる。

上記のような１／４波長誘電体共振器の周波数は共振器
の寸法によって決まる。しかし、実際には誘電率のバラ
ツキや寸法の誤差などによって予定した周波数からずれ
ることがある。また、このような共振器を複数個もちい
て多段のフィルタを構成する場合などにも、個々の共振
器の共振周波数を調整する必要が生じる。

そこで、本発明においては、誘電体共振器の共振周波数
を、開放端面に露出した誘電体セラミックを内導体に向
かって傾斜するように削る。すなわち、第１図に示した
ように、誘電体共振器１０の開放端１１例の内導体１２
の周囲の誘電体セラミックを、外導体側から内導体側に
徐々に深くなるように傾斜をつけて削除する。したがっ
て、内導体１２の開放端１１側の導体も一部削られる。

このように、本発明においては、開放端１１側の内導体
１２の周囲にテーパーを付けた形となる。この深さを変
えることによって、共振周波数は変化する。削る深さを
大きくすると、共振周波数を上げることができる。

削る傾斜を余り大きくすると、それによって内導体の削
られる量も多くなり、Ｑが低下する問題が生ずる。した
がって、３０°あるいはそれ以下の角度で削るようにし
た方が良い。

上記のようにして、傾斜の角度を約３０°とし、深さを
０．５ｍｍとして削ったとき、共振周波数は約１０ＭＩ
Ｉｚ変化させることができた。

第２図は、本発明の他の実施例を示す正面断面図である
。開放端面を前記と同様に削るものであるが、角度を変
えて二段階の削除を行うようにしたものである。この場
合には、粗調整と微調整の二つの調整をそれぞれの削除
の工程によって行うことができる。

誘電体セラミックの削除は円錐形の切削具を内導体に挿
入して行うことができる。切削具を回転させながら所定
の深さまで削るので、機械化、自動化することも容易に
できる。角度の異なる切削具を使い分ければ、調整はよ
り広範囲にできるようになる。

以上の説明は、円筒状の誘電体共振器について説明した
が、角柱状の誘電体共振器あるいは２素子以上が一体化
されたブロック形誘電体共振器や誘電体フィルタにも適
用できる。

〔効果〕

本発明によれば、加工が容易となるばかりでなく、調整
の制御が容易な共振周波数の調整方法が得られる。

本発明の方法では、従来の方法よりも定量的調整が可能
であり、設定共振周波数に対し徐々に研削することなし
に、前もって周波数のズレから長さを算出し、その値で
削除することができる。したがって、短時間で効率良く
調整できる。

更に、角度を変えて粗調整、微調整が同じ装置で行うこ
とができ、機械化、自動化が容易であるという利点もあ
る。

本発明によって共振周波数を調整した共振器は、内導体
の端子挿入部分にテーパーが形成されており、端子挿入
時に誘電体が欠けることを防止できる効果もある。

また、外導体を１員傷することがないので、Ｑの低下を
防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ本発明の実施例を示正面断面
図である。 １０．２０：電体共振器 ＩＬ２１：開放端面 １２．２２：内導体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　筒状のセラミック誘電体の内周面と外周面にそれぞれ
   電極を形成し、少なくとも一方の端面を開放端とした誘
   電体共振器の共振周波数調整方法において、該開放端面
   のセラミック誘電体を内導体側が深くなるように傾斜を
   つけて削除することによって該誘電体共振器の共振周波
   数を調整することを特徴とする誘電体共振器の共振周波
   数調整方法。