JPS63269184A - 熱定着ロ−ラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、電子複写機等の熱定着部に使用される熱定着
ローラに関する。

（従来の技術） 従来より、電子複写機等の熱定着部に使用される熱定着
ローラとして、アルミ等からなる金属芯軸上にプライマ
を介して直接ＰＴＦＥ　（テトラフルオロエチレン樹脂
）やＰＦＡ（パーフロロアルコキシ樹脂）等のフッ素樹
脂を被覆したもの、あるいは同芯軸上にプライマを介し
てフッ素ゴムやシリコーンゴム等のゴム材料を被覆し、
さらにこのゴム層上にフッ素樹脂を被覆したものが一般
に使用されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかして近年、電子複写機等の高速化、高機能化、低コ
スト化、高画質化等が要求されているが、このような従
来のローラでは次のような誼点がある。

すなわち、芯軸上にプライマを介して直接フッ素樹脂を
被覆したものでは、耐久性は良好であるものの、画質が
不良で、紙シワも発生しやすい。

またフッ素ゴムを被覆したものでは、耐久性、画質とも
に良好であるが、フッ素ゴムの性能上熱応答性に乏しい
ためにローラ表面温度が下がり定着不良を生じやすい、
このことは特に高速機に使用した場合に問題が大きい、
またフッ素ゴムのコストが高いという問題もある。

これに対し、シリコーンゴムを被覆したものでは、材料
コストも安く、初期においては定着性、画質、通紙性等
優れたローラ特性を有している。

しかしながらシリコーンゴムは熱劣化しやすく、このた
めに耐久性に乏しいという難点がある。

そこで本発明はこのような従来の事情に対処しようとす
るもので、近年の高速化、高機能化要求に応えうる優れ
た定着性、高画質、通紙性等のローラ特性を有し、かつ
耐久性も向上した熱定着ローラを提供することを目的と
する。

［発明の構成］ （問題を解決するための手段） 本発明の熱定着ローラは、シリコーンゴム１００重量部
あたり、シリカ系充填剤５〜３００重１部とポリオレフ
ィン系ワックス０，１〜５重量部と有機過酸化物０．１
〜１０重量部とを配合してなる熱加硫型シリコーンゴム
組成物を、ローラ芯軸上に加硫接着させてシリコーンゴ
ム層を形成し、このシリコーンゴム層上にフッ素樹脂層
を設けて構成したことを特徴としている。

本発明に使用するシリコーンゴムとしては、メチルビニ
ルシリコーンゴムをはじめ一般の熱加硫型シリコーンゴ
ムが使用される。

本発明に使用するシリカ系充填剤としては、乾式シリカ
、湿式シリカ、石英粉末、ケイソウ土等があげられ、こ
れらは単独もしくは混合して使用することができる。

本発明に使用するポリオレフィン系ワックスとしては、
低分子量ポリエチレンからなるポリエチレンワックスや
低分子量ポリプロピレンからなるポリプロピレンワック
スがあげられる。ポリエチレンワックスの市販品を例示
すると、サンワックス１５１−ｐ　、１７１−ｐ　　（
三洋化成工業社製）等がある。

このようなワックスは耐熱性が良好で、フッ素樹脂層と
の密着性を高める効果を有する。

本発明に使用する有機過酸化物としては、ＤＣＰ（ジク
ミルパーオキサイド）、ＢＰＯ（ベンゾイルパーオキサ
イド＞、ＤＣＢＰ（ジクロロベンゾイルパーオキサイド
）　、ＤＢＰＭＨ（２，５−ジメチル−２，５−ジ（ｔ
−ブチルパーオキシ）ヘキサン、ｔ−ブチルクミルパー
オキサイド等、従来シリコーンゴムの加硫剤として使用
されている各種公知のものを使用することができる。

なお、これらの成分以外に分散を促進させるために、公
知の分散剤たとえば低分子のシリコーン系分散剤を通常
の配合量で使用することができる。

本発明においては、上述の各成分の所定量をミキシング
ロールあるいはバンバリーミキサ−等の通常の混練機で
混練し、これを、ブラスト処理および洗浄脱脂した後、
プライマを塗布したローラ芯軸上に常法により加硫接着
させる。加硫後必要に応じてその表面を研削、研磨した
後、表層にフッ素樹脂を被覆し焼成してフッ素樹脂層を
形成して本発明の熱定着ローラが製造される。

フッ素樹脂の被覆は、ＰＴＦＥ、ＰＦＡ、ＦＥＰ（テト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体）等のフッ素樹脂ディスパージョンを塗布する方法、
フッ素樹脂粉体を静電塗装する方法、フッ素樹脂フィル
ムやチューブを装着する方法等により行われる。

なおフッ素樹脂層とシリコーンゴム層との密着性をより
高めるために、シリコーンゴム層上にプライマを塗布し
、この上にフッ素樹脂層を設けるようにしてもよい。

（作用） 本発明の熱定着ローラでは、上記したような特定の熱加
硫型シリコーンゴム組成物によりシリコーンゴム層を構
成し、その上にフッ素樹脂層を設けた構成としたことに
より、シリコーンゴム層の熱劣化が小さくなるとともに
シリコーンゴム層とフッ素樹脂層との密着性も良好とな
る。この結果耐久性が向上し、優れたローラ特性が長期
に亘って維持される。

（実施例） 以下、本発明の実施例について記載する。

ジメチルシロキサン単位９９．７モル％とビニルメチル
シロキサン単位０．３モル％からなり分子鎖両末端がビ
ニルジメチルシロキシ単位で封鎖された粘度が５．００
０．０００ｃＳのシリコーンゴム１００重量部と、Ａｅ
ｒｏｓｉｌ　　Ｃ比表面＄１２００ｉ’／！Ｊ　　煙震
質シリカの商品名）１５重量部と、石英微粉末（平均粒
子径２ｕ１１）　２２５重ｉ部と、サン’７　ックス１
５１−Ｄ　　１，８重量部と、ＤＣＰ３．０重量部と、
分子鎖両末端がシラノール基で封鎖された平均重合度１
０のジメチルポリシロキサン５重量部とを、バンバリー
ミキサ−を用いて混練し熱加硫型シリコーンゴム組成物
を得た。

次いで、この組成物を、表面にブライマーＮｏ。

１８Ｂ（商品名　信越化学工業社製）を塗布したアルミ
等の金属芯軸（外径５０！Ｉｌｌ、胴長３２０ｍｍ）上
に加硫接着させ表面を研削して厚さ０．５！ａｌｌのシ
リコーンゴム層を形成した。この後このシリコーンゴム
層の表面に、ＰＴＦＥディスパージョン（Ａト１旭硝子
社製）を塗布焼成して厚さ１８μｍのＰＴＦＥＷを形成
した。

このようにして得られなＰＴＦＥ被覆シリコーンゴムロ
ーラの、シリコーンゴム屑とフッ素樹脂層との常温およ
び実機使用温度における密着力を測定するとともに、実
機耐久試験を行い耐久性を調べな、結果を比較例ととも
に次表に示す。

なお表中、比較例１は実施例の熱加硫型シリコーンゴム
組成物の配合成分のサンワックス１５１−１１にかえて
カルナウバ蝋０．５重量部配合した点を除いて実施例と
同様にして製造したローラの例であり、比較例２は実施
例の熱加硫型シリコーンゴム組成物の配合成分中サンワ
ックス１５１−ｐを無添加とした点を除いて実施例と同
機にして製造したローラの例であり、比較例３は実施例
の熱加硫型シリコーンゴム組成物の配合成分のサンワッ
クス１５１−ｐにかえてカルナウバ蝋２重量部配合した
点を除いて実施例と同様にして製造したローラの例であ
る。

（以下余白） 表からも明らかなように本発明のローラはシリコーンゴ
ム層とフッ素樹脂層との密着力が強く耐久性に優れてい
る。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の熱定着ローラによれば、特
定の配合の熱加硫型シリコーンゴム組成物を用いてシリ
コーンゴム層を構成しその上にフッ素樹脂層を形成した
構造としたので、シリコーンゴム層の熱劣化が小さくな
るとともにシリコーンゴム層とフッ素樹脂層との密着力
も増大し耐久性が大幅に向上する。したがって優れたロ
ーラ特性が長期に亘って維持される。

出願人　　　　　昭和電線電現株式会社代理人　弁理士
　須　山　佐　− （ばか１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリコーンゴム１００重量部あたり、シリカ系充填剤５
   〜３００重量部とポリオレフィン系ワックス０．１〜５
   重量部と有機過酸化物０．１〜１０重量部とを配合して
   なる熱加硫型シリコーンゴム組成物を、ローラ芯軸上に
   加硫接着させてシリコーンゴム層を形成し、このシリコ
   ーンゴム層上にフッ素樹脂層を設けてなることを特徴と
   する熱定着ローラ。