JPS63261308A - 光コネクタのフエル−ル構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、光ファイバコードを接続する光コネクタ、特
にファイバ心線が挿入固定されるフェルール構造に関す
る。

［従来の技術］ 光コネクタは、光信号伝送用の光ファイバコードを接続
するのに用いられ、一方の光ファイバコードの先端に取
付けられたプラグを、他方の光ファイバコード先端のア
ダプタに差込むことにより光学的に接続される。また、
各光ファイバコードの端末処理された心線は、フェルー
ルの挿入孔に挿入されて固着される。

第２図は、従来のプラグ側を示した断面図で、セラミッ
ク製のフェルール本体１は、その後端が金属製のフラン
ジ２に圧入または接着剤で固定されている。光ファイバ
コード３の先端は、端末処理されてその心線４がフェル
ール本体１の挿入孔５に挿入固定される。フェルール本
体１の挿入孔５は、高精度で微細加工され、アダプタ側
のフェルール本体（図示せず）と突合わせた際に両光フ
ァイバ心線４の光軸が一致する。また、フェルール本体
１の先端は、通常、Ｒ６０ｉ＋ｍで曲面状に研磨加工さ
れて、相手側のフェルール本体と突合わせた際に両心線
が確実に接触するようになっている。

従って、光コネクタの接続時にフェルール突合わせ部分
に隙間は発生せず、フレネル損失や多重反射が防止され
て高性能を発揮する。

しかし、高温条件下で上述の光コネクタを使用する場合
には、フェルール本体１とファイバ心線４との熱膨張率
が相違するので、心線４の先端が１ｉ人孔５内に引込ん
でしまい、フェルール本体同志が突合わされても心線同
志の接続が不完全になる。

このため、最近では、フランジ２の後端にコイルばね６
を設け、この押圧力で各フェルール本体の先端を変形さ
せて強制的に心線同志を接触させている。

［発明が解決しようとする問題点コ しかし、上記従来品にあっては、押圧力の大きなコイル
ばねを設置しなければならないので、フェルール本体の
端面が破損したり、光コネクタの取扱いも不便になる欠
点がある。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、押圧力の小さいばねを用いても温度変化に左
右されることなく心線同志が良好に接続される光コネク
タのフェルール構造を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本発明における光コネクタの
フェルール構造では、フェルール本体の先端側に該本体
よりも弾性率の小さい弾性部材を連結し、フェルール本
体及び弾性部材に貫通して心線挿入孔を設け、弾性部材
の先端を曲面形成している。

［作用］ これらの構成により、高温下では、心線の先端がフェル
ール本体の挿入孔内に引込むが、フェルール本体の前方
が弾性部材で形成されているので、この弾性部材がコイ
ルばね等の押圧力で容易に変形して心線同志の接触状態
を維持する。

［実施例］ 第１図には、本発明のフェルール構造が適用された光コ
ネクタプラグ１ｏの断面図が示されてにる。

フェルール本体１１は、セラミック製でその後端がフラ
ンジ１２の孔内に圧入され、前方には樹脂製の弾性部材
１７が接着剤等で一体に連結されている。フェルール本
体１１及び弾性部材１７には、同軸的に心線挿入孔１５
が微細加工によって形成され、挿入孔１５に端末処理さ
れた光ファイバコード１３の心線１４が挿入固定されて
いる。

また、心線１４の先端は、弾性部材１７の先端と共に約
Ｒ６０で曲面形状に研磨加工されている。

フランジ１２は、ハウジング１８で被覆され、ハウジン
グ１８の後端には保持部材１９が螺合している。フラン
ジ１２の後端と保持部材１９の前端との間には、コイル
ばね１６が介装されてフェルール本体１１を前方に押圧
し、フランジ１２の前面がハウジング１８の内側突起２
０に当接している。また、ハウジング１８には、アダプ
タ側のガイドビン（図示せず）を受容する案内孔２１が
複数形成されている。

以上のように構成された光コネクタプラグ１０をアダプ
タ側（図示せず）に差込むと、心線１４の先端が相手側
の心線に同軸状態で接触する。このとき、コイルばね１
６は、フェルール本体１１を前方に押圧して心線同志の
接触状態を維持する。

次に、光コネクタプラグ１ｏが高温下で使用される場合
には、心線１４とフェルール本体１１の熱膨張率が相違
するので、心線１４の先端が挿入孔１５内に引込む形に
なる。しがし、プラグ１゜をアダプタに差込むと、コイ
ルばね１６の押圧力により弾性部材１７が容易に圧縮変
形し、心線１４の先端はアダプタ側の心線と接触するの
で隙間は全く生じない。

ここで、コイルばね１６の押圧力をＦ１１弾性材１７の
弾性率をに１弾性部材１７の圧縮変位をＸとすれば、次
式が成立する。

ａｗｋ−Ｘ 上式から弾性部材１７の弾性率ｋが小さい程変位Ｘは大
きくなり、また押圧力も小さくて済む。

従って、フェルール本体１１のセラミックよりも弾性率
にの小さい樹脂等を弾性部材１７に使用すれば、コイル
ばね１６をそれ程強くする必要がなく、これに伴なって
突合わせ端部の破損も防止される。弾性部材１７の体積
量は、フェルール本体１１より小さくて充分である。

［発明の効果コ 以上詳述したように、本発明における光コネクタのフェ
ルール構造では、フェルール本体の先端側に該本体より
も弾性率の小さい弾性部材を連結し、フェルール本体及
び弾性部材に貫通して心線挿入孔を設け、弾性部材の先
端を曲面形成したから、温度変化に影響されずに押圧力
の小さいばねで心線同志が常時良好に接続される効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のフェルール構造が適用された光コネ
クタプラグの断面図、第２図は従来のフェルール構造の
断面図である。 １０・・・光コネクタプラグ　１１・・・フェルール本
体１３・・・光ファイバコード　１４・・・心線　１５
・・・心線挿入孔　１７・・・弾性部材 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）光ファイバコードの心線が挿入固定される光コネ
   クタのフェルール構造において、 フェルール本体の先端側に該本体よりも弾性率の小さい
   弾性部材を連結し、 フェルール本体及び弾性部材に貫通して心線挿入孔を設
   け、 弾性部材の先端を曲面形成したこと、 を特徴とする光コネクタのフェルール構造。
2. （２）前記フェルール本体がセラミック製で、弾性部材
   が樹脂製である特許請求の範囲第１項に記載の光コネク
   タのフェルール構造。