JPS63259171A - ラジアルピストン型液圧回転機 - Google Patents

ラジアルピストン型液圧回転機

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JPS63259171A
JPS63259171A JP62091742A JP9174287A JPS63259171A JP S63259171 A JPS63259171 A JP S63259171A JP 62091742 A JP62091742 A JP 62091742A JP 9174287 A JP9174287 A JP 9174287A JP S63259171 A JPS63259171 A JP S63259171A
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JP
Japan
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rotor
cam ring
supply
piston
casing
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Application number
JP62091742A
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English (en)
Inventor
Haruo Kokubu
国分 晴雄
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1例えばラジアルピストン型の油圧ポンプ、油
圧モータ等として使用されるラジアルピストン型液圧回
転機に関し、特に、ロータを分配軸に対して低速で回転
させて、吐出流量や回転出力等を増大化できるようにし
たラジアルピストン型液圧回転機に関する。
〔従来技術〕
第8図に従来技術のラジアルピストン型液圧回転機を示
す。
図ニおいて、1は有底円筒状のケース2,3からなるケ
ーシングを示し、該ケーシング1にはケ−ス2,3間に
位置して略円板状の隔壁4が設けられ、該隔壁4の両面
にケース2,3が衝合状態で固着されている。5はケー
シング1の中心軸0−0上に位置して、ケース2の底部
側に突設された分配軸を示し、該分配軸5には周方向に
所定の角度間隔をもって円孤状に形成された1対の給排
ポート6.7が設けられ、該給排ポート6.7は後述の
各シリンダ10内と連通回部となっている。
8はケース2の外周側寄りに位置して、該ケース2と隔
11!4との間に固設されたカムリングを示し、該カム
リング8の内周側には中心軸O−0に対して所定寸法だ
け偏心した摺動面8Aが形成され、該摺動面8Aはこの
偏心量をもって後述の各ピストン11に所定の往復動ス
トロークを与えるようになっている。9は分配軸5の外
周側に回転可能に配設されたロータを示し、該ロータ9
は中心軸O−0と同軸に有底円筒状に形成され、その底
部側中央には隔壁4を軸方向に貫通した軸部9Aが設け
られている。そして、該ロータ9の筒部には周方向に所
定の角度間隔をもって複数のシリンダ10が放射状に穿
設され、該各シリンダ10はロータ9の回転時に給排ポ
ート6.7と順次連通されるようになっている。
11は該各シリンダ10内を往復動するピストン、12
は該各ピストン11に挫動可能に設けられたシューを示
し、該各シュー12はロータ9の回転によりカムリング
8の摺動面8Aに沿って摺動し、各ピストン11を各シ
リンダ10内で往復動させるようになっている。また、
13はカムリング8の摺動面8Aに設けられたリング状
のガイドを示し、該ガイド13は各シュー12を摺動面
8Aに沿って周方向に案内するようになっている。
14はケース3内から外部に突出して設けられた入出力
軸、15はケース3内に位置して入出力軸14に回転可
能に設けられた遊星歯車を示し、該′M遊星歯車5は一
方でケース3の内周側に形成された内IM3Aと噛合し
、他方で太陽歯車16と噛合している。ここで、該太陽
歯車16はロータ9の軸部9Aにスプライン結合され、
ロータ9と一体回転するようになっている。そして、該
ロータ9は太陽歯車16、遊星歯車15等を介して入出
力軸14と同方向に、かつ太陽歯車16と内歯3Aとの
歯数比に基づき入出力軸14に対して高速で回転するよ
うになっている。
従来技術によるラジアルピストン型液圧回転機は上述の
如き構成を有するもので、次に油圧ポンプとして用いた
場合を例に挙げて、その作動について述べる。
まず、入出力軸14を外部から原動a(図示せず)等を
用いて回転駆動すると、ロータ9は遊星歯車15、太陽
歯車16等を介して同方向に高速で回転し、該ロータ9
の各シリンダ10内を各ピストン11がカムリング8の
摺動面8Aによって案内されつつ、高速で往復動を経返
すようになる。そして、分配軸5の給排ポート6側から
各シリンダ10内に吸込まれた油液は該各シリンダ10
内で各ピストン11によって加圧され、圧油となって給
排ポート7側から外部に向けて吐出される。この場合、
ロータ9の回転方向に応じて、給排ポート6.7のうち
一方が吸込ポート、他方が吐出ポートとなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した従来技術では、入出力軸14を高速
で回転させれば、ロータ9の回転数は増倍され、各ピス
トン11は各シリンダ10内を高速で往復動するから、
例えば給排ポート7側から吐出される圧油の量を増倍さ
せることができ、大吐出流量のポンプとしうる。然るに
この場合、ロータ9は分配軸5に高速で摺動するから1
両者の摺動面等に焼付き等を起し易いという欠点がある
。また、例えば給排ポート6側から各シリンダ10内に
吸込まれる油液はロータ9の高速回転により周方向に大
きく加速されるから、各シリンダ10内へと円滑に流入
し難くなり、ギヤビテーションを起し易くなるという欠
点がある。これは油圧モータとして用いた場合でもほぼ
同様の問題が生じる。
本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもので
、本発明はロータを分配軸に対して低速で回転させて、
吐出流量や回転出力等を増大化でき、焼付きやキャビテ
ーション等が生じるのを確実に防止できるようにしたラ
ジアルピストン型液圧回転機を提供するものである。
C問題点を解決するための手段〕 上述した問題点を解決するために本発明は、ケーシング
と、該ケーシングの中央部に一体的に設けられた分配軸
と、前記ケーシング内に回転可能に配設されたカムリン
グと、該カムリングと分配軸との間に回転可能に配設さ
れ、Zp個のシリンダが放射状に形成されたロータと、
該ロータの各シリンダ内を往復動すべく、該ロータとカ
ムリングとの間に設けられたZp個のピストンと、前記
ロータに対するカムリングの回転数比をZp×k(kは
整数)倍として回転伝達する回転伝達機構と、前記ロー
タの各シリンダと連通可能に前記分配軸に(ZpXk±
1)個ずつそれぞれ交互に配設された給排ポートとから
なる構成を採用している。
ここで、前記各給排ポートはロータとカムリングとが互
いに逆方向に回転する場合、分配軸にそれぞれ(Zp 
×k+1)個ずつ設けられ、同方向に回転する場合、そ
れぞれ(ZpXk−1)個ずつ設けられる。
C作用〕 カムリングをロータに対してZpXk倍の回転数比をも
って回転させるから、ロータを低速回転させても、カム
リングが高速回転し、吐出流量や回転出力等を確実に増
大させることができる。そして、分配軸にはそれぞれ(
ZpXk±1)個の給排ポートを交互に配設したから、
該各給排ポートのうち一方が吸込(流入)ポート、他方
が吐出(流出)ポートとなって、ロータの各シリンダ内
に油液を円滑に給排することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第7図に基づいて
説明する。
第1図ないし第3図は本発明の第1の実施例を示してい
る。
図において、21は有底円筒状のケース22゜23から
なるケーシングを示し、該ケーシング21のケース22
.23は相互に衝合されて一体的に固着されている。2
4はケーシング21の中心軸0−0上に位置して、ケー
ス22の底部側に一体的に突設された分配軸を示し、該
分配軸24にはケース22の底部側を貫通し、径方向で
相互に#間した流路25.26が設けられ、該流路25
の先端側には分配軸24の径方向に所定の角度間隔をも
って放射状に形成された給排ポート25A、25A、・
・・が設けられている。また、流路26の先端側には中
心軸O−oを中心としてリング状に形成された連通路2
6Aと、該連通路26Aと連通し、各給排ポート25A
とほぼ同様に形成された給排ポート26E、28B、・
・・とが設けられ、該各給排ポート25A、26Bは分
配軸24の外周面にそれぞれ交互に開口するようになっ
ている。なお、該各給排ポート25A。
26Bの個数については後述する。
27はケーシング21内に回転可能に配設されたカムリ
ングを示し、該カムリング27は有底筒状に形成され、
その底部側中央には中心軸O−oと同軸に伸長してケー
ス23外へと突出した入出力軸28が一体的に設けられ
ている。そして、該カムリング27の筒部内周側には中
心軸0−0に対して所定寸法だけ偏心した摺動面27A
が形成されている。
29は該カムリング27と分配@24との間に位置して
、該分配軸24に回転可能に嵌合されたロータを示し、
該ロータ29にはケース22の底部側に沿って径方向に
伸長した円板部29Aと、該円板部29Aの外周側から
カムリング27とケーシング21との間を軸方向に伸長
した筒状部29Bとが一体的に設けられ、該筒状部29
Bの先端側内周には歯数Zlの内歯29Cが形成されて
いる。また、該ロータ29には周方向に所定の角度間隔
をもってシリンダ30,30.・・・が放射状に形成さ
れ、該各シリンダ3oは各シリンダポート30Aを介し
て各給排ポート25A、26Bとそれぞれ連通可能とな
っている。そして、該各シリンダ30はロータ29に後
述する理由によってZP個、例えば5個設けられている
(第2図、第3図参照)。
31は各シリンダ30内を往復動するピストン、32は
シュー、33はガイドを示し、該各ピストン31、各シ
ュー32およびガイド33は従来技術で述べた各ピスト
ン11、各シュー12およびガイド13と同様に形成さ
れるものの、該各ピストン31および各シュー32の個
数は各シリンダ30と同様にZP個、例えば5個となっ
ている。なお、第2図、第3図中では各ピストン31を
説明の都合上、それぞれピストン31A。
31B、3IC,31D、31Eと特定して示すものと
する。
さらに、34は前記入出力軸28の外周側に形成された
歯数22の太陽歯車、35はケース23にビン36を介
して回転可能に支持された遊星歯車を示し、該遊星歯車
35は一方で太陽歯車34に噛合し、他方で内歯29C
に噛合し、該内歯29Cおよび太陽歯車34と共に回転
伝達機構を構成している。ここで、ロータ29の回転数
をN1 とし、カムリング27の回転数をN2とすると
、ロータ29は内歯29C(歯数Z+)と、カムリング
27は太陽歯車34(歯数22 )とそれぞれ一体回転
するから、 N2 = (Zl /Z2 ) ・Nl ・・・・・・
・・・(1)となり、このときの尚数比(Zl/Z2)
を各シリンダ30の個数Zpの整数倍、Zt /Z2 
=Zρ×k(kは整数)として@数Zl、Z2 を決定
しておけば、前記(1)式から N2=Zp XkXN+・・・・・・・・・・・・・・
・(2)となり、カムリング27はロータ29に対して
ZPxk倍の回転数をもって回転する。そして、遊星歯
車35はピン36を介してケース23に支持されている
から、該遊星歯車35は自転のみを繰返し、カムリング
27とロータ29とは互いに逆方向に回転する。
本実施例によるラジアルピストン型液圧回転機は上述の
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものとほぼ同様である。然るに、本実施例
ではカムリング27が前記(2)式に示す如き回転数N
2をもって、ロータ29とは逆方向に回転するから後述
するような作用効果を得ることができる。
そこで、当該液圧回転機を油圧ポンプとして用いた場合
を例に挙げ、第2図、第3図を参照しつつ説明する。
まず、第2図において、直線AO上に位置するピストン
31Aは上死点にあり、ロータ29の角速度をω(ω=
2πN+ )とすると、カムリング27は前記(2)式
から、k=l (Zp =5ニジリンダ30の個数)と
して、角速度Zp  ・ω(ZP +1ω=2πZp 
 lIN+ =2πN2 )をもって回転する。そして
、該ピストン31Aのストローク長Sとして、上死点に
ある場合をx = S / 2とし、下死点にある場合
をx = −S / 2とすれば、第2図の位置から時
間を経過したとき、ロータ29は角度ωtだけ矢示R1
方向に回転し、カムリング27は角度ZP 争ωtだけ
矢示R2力向に回転するから、該ピストン31Aのスト
ローク変位Xは、 x = (S/2) cos [(Zp + 1 )ω
t]・・・・・・(3)として近似的に示すことができ
る。
ここで、該ピストン31Aが第2図に示す位置から時間
tだけ経過したとき(第3図参照)、直IBO上に位置
するものとすれば、このときの角度0は0=ωLとなる
から、前記(3)式は、x=(S/2) cas [(
ZP + 1) 01 −”(4)として示すことがで
きる。この場合、カムリング27は直線AOの位置から
直線COの位置まで角度ZPIIωtだけ回転している
から、直線COの位置が上死点位置となる。
次に、ピストン31Aから角度2π/ Z p(Zp 
=5)だけ遅れた位置にあるピストン31Eを例に挙げ
ると、該ピストン31Eはピストン31Aから角度2π
/Zpだけ位相が遅れているから、該ピストン31Eの
ストローク変位Xは、前記、(3)式とほぼ同様に、 x = (S/ 2)cos((Zp+1)ωt −2
π/ Zpl−(5)として示すことができる。
そして、ロータ29がさらに回転して、第3図中に示す
ピストン3LAの位置、即ち直tijBoの位置まで回
転したときには、該ロータ29は第2図中に示す位置か
ら角度、 ωt−17+2π/Zp・・・・・・・・・・・・・・
・・・・(6)だけ回転するから、この(6)式を(5
)式に代入して、ピストン31Hのストローク変位は、
x = (S/2)cos[(Zp +1)(θ 十 
:2rr /Zp)−2w/Zpl= (S/2)co
s[(Zp+1) 0 + 2 πm= (S/2)c
os[(Zp+1) 0 ]    −・”・” (7
)となり、前記(4)式と同一となる。
従って、ピストン31A、31Eは直線AOを基準とし
た角度Oの位置で同一のストローク位置におかれ、これ
は他のピストン31B、31C。
31Dについても同様となる。そして、これらのピスト
ン31A〜31Eはロータ29が分配軸24に対して、
例えば0=2πとして一回転する間、前記(4)式およ
び(7)式にも示す如く、(Zp+1)回のサイクル、
即ち、吸込工程および吐出工程をそれぞれ(Zp+1)
回繰返すことになる。
そこで、分配軸24には各給排ボー)25A。
26Bをそれぞれ所定角2π/(Zp+1)だけ離間さ
せて(Zp+1)個、Zp=5の場合は6個ずつ交互に
配設すれば、例えば各給排ポート25Aが吐出ポート、
各給排ボー)26Bが吸込ポートとなって、ロータ29
が分配軸24に対して一回転する間、各ピストン31(
31A〜31E)はそれぞれ対応する各給排ポート26
Bから油液を各シリンダ30内に吸込んで順次加圧しつ
つ、矢示R1方向で前側の各給排ポート25Aへとこの
圧油を吐出し、吸込工程と吐出工程とをそれぞれ(Zp
+1)回ずつ繰返すようになる。
即ち、第2図中に示すピストン31Aを例に挙げると、
該ピストン31Aはロータ29が分配軸24に対して上
死点である直線AOの位tから角度π/CZp+1)“
だけ回転するときに、吸込工程となって給排ポート26
Bから油液をシリンダ30内に吸込み、さらに角度π/
(Zp+1)だけ回転するときに、吐出工程となって、
この給排ボー)26Bよりも矢示R1方向前側の給排ポ
ート25Aへと該シリンダ30内の圧油を吐出させる。
そして、該ピストン31Aはロータ29が角度2π/(
Zp+1)だけ回転するときに、上死点から下死点を経
て再び上死点に戻り、吸込工程と吐出工程の1サイクル
を繰返し、ロータ29が一回転する間に吸込工程と吐出
工程とを各給排ポート26B、25Aを介してそれぞれ
(Zp+1)回ずつ繰返す。
次に、前述の説明では(2)式のうちに=1の場合を例
に挙げたが、kは正の整数であればいずれでもよく、こ
の場合はロータ29が角速度ωで回転するとき、カムリ
ング27は前記(2)式に基づいて、角速度に−ZP 
11ωで回転するから、前記(3)式は一般式として、 x = (S/2)cos[(k−Zp+1)ωt  
]  ・・・・・−−−・(8)で示され、ω1=0の
ときにはこの(8)式は、x = (S/2)cos[
(k−Zp+1) 0 ]  ・−”・”(9)として
示される。
そして、前記(8)式で示されるピストン31から角度
2πm/Zp  (m= 1.2.3・−)だけ位相が
遅れたピストン31を、仮にピストン31Jとすると、
このピストン31Jのストローク変位Xは前記(5)式
と同様に、 x = (S/2)cos[(k−Zp+1)ωt−2
πm/Zpl −(10)として示される。そして、こ
のピストン31Jが第2図中に例示した直線BOの位置
にくるときには、ロータ29が角度ωt=o+2πm/
Zpだけ回転しているから、このときのピストン31J
は前記(10)式によって、 x = (S/2)cos[(k−Zp+1)(0+ 
2  πtn/Zp)−2πs/Zpl = (S/2)cos[(k−Zp+1)o+ 2πm
−k ]m=(S/ 2)cas[(k−Zp+1)θ
]    −−−−−−−−−(II)として示されて
、前記(9)式と同一となり、このピストン31Jは(
m= 1 、2 、3−・・) t7)場合に任意の各
ピストン31として示しうるから、該各ピストン31は
第2図中に例示した基準線A0から角度0の位置で同一
のストローク位置におかれる。
従って、該各ピストン31はロータ29が分配軸24に
対して°一回転(0=2π)する間に、前記(9)、(
11)式に示す通り、(k−Zp+1)回のサイクルを
もって吸込工程と吐出工程とをそれぞれ繰返すから、分
配軸24には各給排ポート25A、26Bをそれぞれ所
定角2π/(k−2p+1)だけ離間させて、(k−Z
P+1)個ずつ交互に配設すれば、該各給排ボー)25
A、26Bによって順次吐出工程と吸込工程とを繰返し
つつ、例えば各給排ポート25Aから流路25を介して
外部に大流量の圧油を吐出させることができる。
一方、当該液圧回転機を油圧モータとして用いた場合で
も、各給排ボー)25A、26Bから各シリンダ30内
に圧油を流出入させることにより、ロータ29が1回転
するときに、カムリング27は前記(2)式に基づいて
ZPek回、逆方向に回転するようになり、該カムリン
グ27と一体の入出力軸28から大きな回転出力を取出
すことができ、該入出力軸28を高速で回転駆動できる
なお、当該液圧回転機の組立時には、各ピストン31の
うちいずれかが上死点または下死点にあるときに、対応
するシリンダ30のシリンダボー)3OAを給排ポート
25A、26Bの中間に位置させるように、分配軸24
に対してロータ29およびカムリング27をそれぞれ位
21mff1しておく必要があるが、これは、第2図に
例示したように、ピストン31Aが直線AO上で上死点
となるように組立時に調整する等、適宜な手段を用いて
比較的簡単に実行できるものである。
而して、本実施例によれば、ロータ29の筒状部29B
に設けた内歯29Cと入出力軸28に設けた太陽Wi市
34との間に遊星歯車35を噛合させて、該ロータ29
とカムリング27とを前記(2)式に基づき、該カムリ
ング27をロータ29よりもZpXk倍の回転数でもっ
て互いに逆向きに回転させるようにしたから、吐出流量
や回転出力等を大幅に増大できる一ヒに、ロータ29を
分配軸24に対して比較的低速で回転させることができ
、該ロータ29と分配軸24との間で焼付きやキャビテ
ーション等が生じるのを確実に防止できる。
次に、第4図ないし第6図は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴はカムリングがロータに対してZp
Xk倍の回転数比をもって同一方向に回転するようにし
たことにある。
図中、41は有底円筒状のケース42.43からなるケ
ーシングを示し、該ケーシング41のケース42底部側
には中心軸O−O上に位zして、分配軸44が突設され
、該分配軸44にはケース42の底部側を貫通して流路
45,46が設けられている。そして、該波路45.4
6の先端側には前記第1の実施例とほぼ同様に各給排ポ
ート45A、連通路46Aおよび各給排ポート46Bが
それぞれ形成されているものの、該各給排ポート45A
、46Bの個数は後述する理由によって(ZP Xk−
1)個、例えば4個となっている。
47はケーシング41内に回転可能に配設されたカムリ
ングを示し、該カムリング47は有底筒状に形成され、
その内周側には前記第1の実施例と同様に摺動面47A
が形成されている。そして、該カムリング47の底部中
央には中心軸O−0と同軸に小径筒部47Bが突設され
、該小径筒部47Bの外周側には歯数Z3の太陽調車4
8が形成されている。49はカムリング47と分配軸4
4との間に配設されたロータを示し、該ロータ49は右
底円筒状に形成され、その筒部側には前記第1の実施例
と同様にZP個、例えば5個のシリンダ50 、50 
、・・・が放射状に形成されている。そして、該ロータ
49の底部中央には中心軸O−oと同軸に軸部49Aが
設けられ、該軸部49.Aはカムリング47の小径筒部
47B内に挿通されて、その先端は後述の入出力軸54
にスプライン結合されている。
51.51.・・・はピストン、52 、52 、・・
・はシューを示し、該各シュー52はカムリング47の
摺動面47Aに沿ってガイド53により案内され、各ピ
ストン51を各シリンダ50内で往復動させるようにな
っている。なお、該各ピストン51、各シュー52およ
びガイド53は前記第1の実施例で述べたものと同様で
あるから、その説明は省略する。54はケース43内か
ら外部に突出して設けられた入出力軸、さらに、55は
ケース43内に位置して、該入出力軸54にピン56を
介して回転可能に支持された遊星歯車を示し、該遊星歯
車55は一方で前記太陽歯車48と噛合し、他方でケー
ス43の内ム1側に形成された歯数24の内歯43Aと
噛合し、これらと共に回転伝達機構を構成している。
ここで、カムリング47の回転数をN3とし、ロータ4
9の回転数をN4とすると、該ロータ49は入出力軸5
4と一体回転するのに対し、カムリング47は遊星歯車
55に噛合した太陽歯車48と一体回転するから、該太
陽歯車48(歯数23)と内@43A(歯数24)との
減速比に基づき、 N3  =(Z4 /Z3  +1)XN4・・・・・
・(12)となり、このときの減速比(Z4/Z3+1
)を各シリンダ50の個数Zpの整数倍、CZa /Z
3+ 1 )=Zp Xk (kは整a)として、歯数
23.Z4を決定しておけば、前記(12)式から、N
3 =Zp XkXN、+  ・・・・・・・・・・・
・・・・(13)となり、カムリング47はロータ49
に対してZpXk倍の回転数をもって回転する。そして
、遊星歯車55は入出力軸54と共に公転しつつ、ピン
56の周囲で自転するから、該カムリング47とロータ
49とは互いに同方向に回転する。
かくして、このように構成される本実施例では、第5図
中に示す直線AO上に位置するピストン51が上死点に
あるとき、ロータ49が角速度ωで回転すると、カムリ
ング47は該ロータ49と同方向に、例えば矢示R1方
向に、前記(13)式に基づいて角速度に−zp  ・
ωをもって回転するから、該ピストン51のストローク
変位は前述した第1の実施例とほぼ同様に、 x = (S/ 2)cos[(k−Zp−1)ωt 
] ・旧”・・(14)として一般式で示すことができ
、このピストン51が第6図中に示す直線BOの位置ま
で変位したときには、ωt=θとなって、 x = (S/ 2)cos[(k−Zp−1)θ] 
・−・・−・−・−(15)として示すことができる。
そして、この(15)式は第1の実施例で述べた(9)
〜(11)式と同一の理由によって、全ての各ピストン
51が基準線AOから角度θの位置にあるときのストロ
ーク位置を示している。
従って、本実施例によれば、前記(15)式により各ピ
ストン51はロータ49が分配軸44に対して一回転(
0:2π)する間に、(k−Zp−1)回のサイクルを
もって吸込工程と吐出工程とをそれぞれ繰返すから、分
配軸44には各給排ポート45A 、46Bをそれぞれ
所定角2π/(k−Zp−1)だけ離間させて、(k@
Zp−1)個、例えば4個(k= 1 、Zp =5)
ずつ交互に配設すれば、前記第1の実施例とほぼ同様の
作用効果を得ることができる。そして、本実施例では、
当該液圧回転機を油圧モータとして用いた場合、入出力
軸54から大きな回転トルクを取出すことができる。
次に、第7図は本発明の第3の実施例を示し、本実施例
の特徴は、ロータに対するカムリングの回転数比をkX
Zp倍として回転伝達を行う回転伝達機構をケーシング
の外部に設け、ロータとカムリングとを互いに同方向に
回転させるようにしことにある。
図中、61は有底筒状のケース62.63からなるケー
シングを示し、該ケーシング61のケース62底部側に
は中心軸0−0と同軸に外部に向けてボス部62Aが突
設されている。64はケース62の底部中央からケーシ
ング61の内部側に中心軸0−0と同軸に突設された分
配軸を示し、該分配軸64には一端がケース62のボス
部62A外周側へと開口する流路65,66が設けられ
、該流路65.66の他端側は分配軸64の外周側へと
放射状に開口する給排ボー)65A。
65A、・・・、66A、66A、・・・となっている
そして、該各給排ポート65A、66Aは後述するカム
リング67とロータ69とが同方向に回転するから、そ
れぞれ(k@Zp−1)個ずつ交互に設けられている。
また、流路65,66の途中にはリング状の連通路65
B、66Bが設けられ、各給排ポート65A、66A等
が互いに重なり合うのを防止している。
67はケーシング66内に回転可能に設けられたカムリ
ングを示し、該カムリング67の内周側には前記各実施
例と同様に摺動面67Aが形成され、該カムリング67
は入出力軸68と一体回転するようになっている。69
はカムリング67と分配軸64との間に位若して、該分
配軸64に回転可能に嵌合されたロータを示し、該ロー
タ69には前記各実施例と同様にZp個のシリンダ70
が設けられ、該各シリンダ70内を各ピストン71が往
復動するようになっている。72はシュー、73はガイ
ドを示し、該シュー72およびガイド73は前記各実施
例で述べたものと同様に形成されており、これは各ピス
トン71についても同様である。
74はケース62のボス部62A、分配軸64等を貫通
して設けられた他の入出力軸を示し、該入出力軸74は
先端側でロータ69とスプライン結合され、該ロータ6
9と一体回転するようになっている。75はケーシング
61外で入出力軸74に固着された歯数25の大径@車
、76は入出力軸68にケーシング61外で固着された
歯数Z6の小径歯車を示し、該小径歯車76と大径歯車
75とはケーシング61外で小径の中間両車77、回転
軸78および大径の中間尚・1(79を介して連結され
、これらは回転伝達機構を構成している。
ここで、前記ロータ69の回転数をN5とし、カムリン
グ67の回転数をN6とすると1.該カムリング67は
入出力軸68と一体回転するのに対し、ロータ69は入
出力軸74と一体回転するから、大径歯車75(歯数Z
s)と小径歯車76(歯数26)との歯数比に基づき、 N6 = (Zs /7.b )XN5・・・・・・・
・・(1B)となり、このときの歯数比(Z5/Z6)
を各シリンダ70の個数ZP(7)整数倍、Zs/Z6
=Zp×k(kはg数)として、歯数25.Z6を決定
しておけば、前記(16)式により、 N6=kXZpXN5−−−−(17)となり、カムリ
ング67をロータ69に対してkXZp倍回転数回転数
向に回転させることができる。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記第
2の実施例で述べた(15)式と同様に各ピストン71
のストローク変位を求めることができ、分配軸64に各
給排ポート65A。
66Aをそれぞれ(k・Zp −1)個ずつ交互に設け
ることにより、第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、当該液圧回転機を油圧ポンプ
として用いる場合には、入出力軸74を原動機80で回
転駆動すればよく、場合によっては入出力軸68側にも
他の原動機(図示せず)を設け、所望の回転トルクを原
動機80と共に入出力軸68.74に確実に与えうるよ
うにしてもよい。
なお、前記各実施例では、回転伝達機構を内歯29C(
43A)、太陽歯車34 (48)、遊星歯車35(5
5)または大径歯車75、小径歯車76等によって構成
するものとしたが、本発明はこれに限定されず、他の回
転伝達機構を用いて、カムリング27 (47,67)
をロータ29(49,69)に対してkXZp倍の回転
数で回転させるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明によれば、ロータに対してカ
ムリングをkXZp倍の回転数をもって回転させ、分配
軸には各給排ポートをそれぞれ(kXZp :tl)個
ずつ交互に設けるようにしたから、ロータを低速回転さ
せても、カムリングが高速回転し、吐出流量や回転出力
を大幅に増大できる上に、ロータと分配軸との摺動面に
おける周速を小さくすることができ、この摺動面での焼
付き等を防止できる。また、ロータの各シリンダと各給
排ポートとの油液の流出入を円滑に行うことができ、キ
ャビテーションの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図は第2図中のI−I線に沿った液圧回転機の縦断面
図、第2図は第1図中の■−■矢示方向断面図、第3図
は第2図の位置からロータとカムリングとが所定角度回
転した状態を示す第2図と同様の断面図、第4図ないし
第6図は第2の実施例を示し、第4図は第5図中のIV
−IV線に沿った液圧回転機の縦断面図、第5図は第4
図中のV−V矢示方向断面図、第6図は第5図の位置か
らロータとカムリングとが所定角度回転した状態を示す
ff15図と同様の断面図、第7図は第3の実施例を示
す液圧回転機の縦断面図、第8図は従来技術の液圧回転
機を示す縦断面図である。 21.41.61・・・ケーシング、24 、44 。 64・・・分配軸、25A、26B、45A。 46B、65A、66A・・・給排ポート、27゜47
.67・・・カムリング、28,54,68゜74・・
・入出力軸、29,49.69・・・ロータ、30.5
0.70・・・シリンダ、31,51.71・・・ピス
トン、34.48・・・太陽山車、35 、55・・・
M星尚車、75・・・大径歯車、76・・・小径歯車。 特許出願人    日ケ建機株式会社 代理人 弁理士    広 瀬 和 産量      
    中  村  直  樹第1図 ■− 第2図 第3図 第4図 ■− 第5図 一ζN−1 第6図 Δ 第7図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ケーシングと、該ケーシングの中央部に一体的に
    設けられた分配軸と、前記ケーシング内に回転可能に配
    設されたカムリングと、該カムリングと分配軸との間に
    回転可能に配設され、Z_p個のシリンダが放射状に形
    成されたロータと、該ロータの各シリンダ内を往復動す
    べく、該ロータとカムリングとの間に設けられたZ_p
    個のピストンと、前記ロータに対するカムリングの回転
    数比をZ_p×k(kは整数)倍として回転伝達する回
    転伝達機構と、前記ロータの各シリンダと連通可能に前
    記分配軸に(Z_p×k±1)個ずつそれぞれ交互に配
    設された給排ポートとから構成してなるラジアルピスト
    ン型液圧回転機。
  2. (2)前記ロータとカムリングとは互いに 逆方向に回転し、前記分配軸にはそれぞれ (Z_p×k+1)個の給排ポートを交互に配設してな
    る特許請求の範囲(1)項記載のラジアルピストン型液
    圧回転機。
  3. (3)前記ロータとカムリングとは互いに 同方向に回転し、前記分配軸にはそれぞれ (Z_p×k−1)個の給排ポートを交互に配設してな
    る特許請求の範囲(1)項記載のラジアルピストン型液
    圧回転機。
JP62091742A 1987-04-14 1987-04-14 ラジアルピストン型液圧回転機 Pending JPS63259171A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743876U (ja) * 1991-12-06 1995-09-26 衛 土屋 ロータリシリンダのピストンにおける吸入吐き出し装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743876U (ja) * 1991-12-06 1995-09-26 衛 土屋 ロータリシリンダのピストンにおける吸入吐き出し装置

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