JPS6325570Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6325570Y2
JPS6325570Y2 JP9670782U JP9670782U JPS6325570Y2 JP S6325570 Y2 JPS6325570 Y2 JP S6325570Y2 JP 9670782 U JP9670782 U JP 9670782U JP 9670782 U JP9670782 U JP 9670782U JP S6325570 Y2 JPS6325570 Y2 JP S6325570Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
lever
reel
adapter
cassette
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9670782U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS595069U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9670782U priority Critical patent/JPS595069U/ja
Publication of JPS595069U publication Critical patent/JPS595069U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6325570Y2 publication Critical patent/JPS6325570Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば標準タイプより小型のテープ
カセツトを標準タイプの記録再生機に装着する際
に用いるテープカセツト用アダプタに係り、アダ
プタに小型のテープカセツトが装着された状態で
なければ以後の記録再生準備動作をできなくする
ものとしておくことにより、記録再生準備操作に
ミスが起きることを防げるものとなり、アダプタ
の取り扱いがスムーズなものとなつて、記録再生
を充分に楽しめるものとなるテープカセツト用ア
ダプタを提供することを目的とする。
ビデオテープレコーダ等の記録再生機に用いら
れる小型のテープカセツトを、この小型のテープ
カセツトより大きな、例えば標準タイプのテープ
カセツトを装着する記録再生機において用いよう
とするには、小型のテープカセツトを標準タイプ
のテープカセツトに変換するアダプタが必要とな
る。このアダプタは、小型のテープカセツトのテ
ープパスが標準タイプのテープカセツトのテープ
パスと同一に構成されている場合には、単にハウ
ジングの役割を果たすものであればよいが、この
ようなテープカセツトは、小型であるといつても
標準タイプのテープカセツトのテープパスと同一
な為、それ程小型のものではない。そこで、小型
のテープカセツトを実質的に小型のものとするに
は、小型のテープカセツトのテープパスが標準タ
イプのテープカセツトのテープパスと異なるよう
に、例えば小型のテープカセツト内の供給側リー
ルと巻取側リールとの距離を標準タイプのものよ
りも小さくし、そしてこのように構成れた小型の
テープカセツトを標準タイプの記録再生機で記録
再生するには、アダプタによつて小型のテープカ
セツトのテープパスが標準タイプの記録再生機に
適応できるように変更できるものでなければなら
ない。
本願は上記目的に沿つてなされたものであり、
以下その実施例について説明する。
第1図は、例えば標準タイプの記録再生機に装
着して用いる標準タイプのテープカセツトより小
型のテープカセツトで、その前蓋を開いた状態の
斜視図、第2図はこの小型カセツトの上ハーフを
取り除いた平面図、第3図は断面図である。
同図中、Aは小型カセツトであり、この小型カ
セツトAの枠体は、上ハーフ1、下ハーフ2及び
テープ保護用の前蓋3とからなり、この前蓋3は
上ハーフ1の前方側面上部に支軸4により回動可
能に取り付けられている。そして、上ハーフ1の
側面に穿設された溝5内に挿入された略U字状ス
プリング6により押圧されて溝を摺動可能に保持
されている摺動片7の一端部が前蓋3に当接する
よう構成されており、前蓋3はその閉状態におい
てはその状態が維持され、又前蓋3を開くとその
開状態が維持されるようになつている。
小型カセツトA内には供給側リール8と巻取側
リール9とが配設されており、この供給側リール
8と巻取側リール9との距離は、この小型カセツ
トAのみでは装着できない標準タイプの記録再生
機の供給側リールデイスクと巻取側リールデイス
クとの間の距離より短かいようになつている。
又、供給側リール8と巻取側リール9との間の所
定の走行径路は磁気テープ10が走行するように
磁気テープは配されている。すなわち、磁気テー
プ10は、供給側リール8よりガイドポール11
a,12a,12b,11bを経て巻取側リール
9に巻き取られるようになる。供給側リール8の
下フランジ13の下面には凹凸溝14が形成され
ており、又、この下フランジ13の凹凸溝14に
対応する下ハーフ2の所定位置にも凹凸溝14と
噛合する凹凸溝15が形成されており、上ハーフ
1に取り付けられた板バネ16の作用により供給
側リール8が下ハーフ2側に付勢されていて、凹
凸溝14と15とが噛合し、供給側リール8は固
定され、供給側リール8に巻かれている磁気テー
プの弛みを防いでいる。尚、小型カセツトAを記
録再生機に装着すると、供給側リール8は、記録
再生機の供給側リールデイスク26によつて規定
量上ハーフ1側に板バネ16の反発力に抗して持
ち上げられ、凹凸溝14と15との噛合が解除さ
れて回動し得るようになる。すなわち、供給側リ
ール8に対応する位置の下ハーフ2には、記録再
生機の供給側リールデイスク26挿入用の孔17
が形成されており、供給側リールデイスク26が
供給側リール8に挿入されるようになる。又、巻
取側リール9は、下ハーフ2に固着された軸18
に挿入配設されており、この軸18を中心として
回転できるようになつている。
巻取側リール9には、小型カセツトAが記録再
生機に装着されない状態においては、巻取側リー
ル9が回転しないようにブレーキ機構が配設され
ている。このブレーキ機構は、巻取側リール9の
下フランジ19の周縁部上面を押圧するブレーキ
20からなり、このブレーキ20は下ハーフ2に
一体に形成された軸21に挿入配設され、そして
スプリングの作用によつて押圧付勢された状態に
おいてはブレーキ20のシユー部20aが下フラ
ンジ19面と押圧接触し、巻取側リール9は回転
せず磁気テープは弛まないようになつている。
尚、小型カセツトAを記録再生機又は後述のアダ
プタに装着すると、スプリングの反発力に抗する
力が加えられ、ブレーキ20のシユー部20aは
下フランジ19面より離れ、巻取側リール9は回
動できるようになる。巻取側リール9の回動は、
供給側リール8の方式とは異なり、巻取側リール
9の下フランジ19の周縁側面に形成された歯2
2と噛合する駆動力伝達媒体によつて行なわれ
る。従つて、小型カセツトAを記録再生機又は後
述のアダプタに装着すると、歯22に駆動力伝達
媒体が噛合できるように、下ハーフ2には切欠部
23が形成されている。
第4図及び第5図は、テープカセツト用アダプ
タの概略説明図である。
同図中、Bは標準タイプのテープカセツトと略
同一な外形のアダプタであり、このアダプタBは
前蓋30、上ハーフ31、下ハーフ32の枠体か
らなり、小型カセツトAを収納する収納部A′が
構成されている。
33は、アダプタBの背面部に支軸34により
開閉可能に設けられた操作用蓋であり、この操作
用蓋33を開成すると、公知の手段により摺動可
能に設けられた摺動レバー35が移動し、支軸3
6を中心に設けられたL字状レバー37の一端部
を押圧し、時計方向に回動させ、他端に接続され
ているコネクター38を移動させ、そしてコネク
ター38の先端には前蓋30の支軸39に設けら
れた突起が接続された構成であるので、上記操作
により前蓋30が開成されるようになつている。
尚、40はスプリングであり、このスプリング4
0の力によつてL字状レバー37は反時計方向に
付勢されており、操作用蓋33を開成しなければ
前蓋30は閉状態が維持されるようになつてい
る。
又、このアダプタBにはテープ引出機構が設け
られている。すなわち小型カセツトAより磁気テ
ープを引き出すことなく小型カセツトAの前蓋3
を開いた状態で収納部A′にセツトすると小型カ
セツトAの切欠部24に位置するようになるロー
デイングレバー41,42、このローデイングレ
バー41,42の先端部に設けられたガイドロー
ラ43,44、操作用蓋33を開くと操作し得る
位置に設けられた操作レバー45、操作レバー4
5が第5図中実線位置より二点鎖線位置に駆動さ
れた際ローデイングレバー41,42を実線位置
より二点鎖線位置に回動させて小型カセツトAの
磁気テープをガイドローラ43,44によつて引
き出して所定のテープパスを形成させるようにす
る為の駆動力伝達媒体部として操作レバー45に
連結されたコネクター46,47、コネクター4
6に連結されたL字状レバー48、L字状レバー
48に連結されたレバー49、レバー49に連結
されたレバー50、レバー50と一体に設けられ
た回転体51、ローデイングレバー41と一体に
設けられた回転体52、回転体51と回転体52
とを連結するベルト53、コネクター47とロー
デイングレバー42とに連結された回動レバー5
4によりテープ引出機構が構成されている。そし
て、操作レバー45を第5図中実線位置より二点
鎖線位置に回動移動させると、コネクター47が
移動し、回動レバー54は支軸を中心に時計方向
に回動し、この回動レバー54の回動によつてロ
ーデイングレバー42は実線位置から二点鎖線位
置に移動し、ガイドローラ44によつて磁気テー
プは小型カセツトより引き出され、又コネクター
46を介してL字状レバー48は支軸を中心とし
て時計方向に回動し、レバー49を移動させ、こ
れにつれてレバー50を介して回転体51は時計
方向に回動し、この結果ベルト53を介してロー
デイングレバー41を時計方向に実線位置から二
点鎖線位置に回動移動させ、ガイドローラ43に
よつても磁気テープは小型カセツトより引き出さ
れ、ガイドローラ43,44によつて標準タイプ
のテープカセツトのテープパスと略同一のテープ
パスが形成されるようになる。尚、前述したよう
に、操作レバー45の操作時においては、操作用
蓋33は開かれた状態であるからアダプタBの前
蓋30は開かれており、テープパス形成時にロー
デイングレバー41は前蓋30に衝突するといつ
たことはない。
55は、摺動レバー35に対するロツク部材で
あり、小型カセツトAを収納部A′に収納してい
ない状態においては摺動レバー35にロツクがか
かり、従つて操作用蓋33を開くことができなく
するものである。このロツク部材55は略L形状
に構成されていて、その一端部56側がテーパー
状に形成されており、そしてこの一端部56側は
収納部A′に突出せしめられていて、小型カセツ
トAが収納部A′に収納されてくると、小型カセ
ツトAがロツク部材55のテーパー状に当接し、
このテーパー状部側を押圧するので、ロツク部材
55は支軸を中心に第4図中反時計方向に付勢し
ているスプリング57の力に抗して時計方向に回
動され、ロツク部材55の他端部58と摺動レバ
ー35の凹部との係合状態が解除され、操作用蓋
33を開いて操作レバー45を駆動できるように
なる。尚、小型カセツトが装置された状態におい
ては、操作用蓋33が閉蓋状態でもロツク部材5
5と摺動レバー35とは非係合状態であり、そし
て小型カセツトAを収納部A′より取り出した後
に操作用蓋33を閉蓋状態にすると、ロツク部材
55と摺動レバー35とは係合するものとなり、
ロツクがかかつて小型カセツトAを収納部A′に
装着しなければ操作用蓋33を開けることはでき
ない。
従つて、小型カセツトAを収納部A′に装着し
ないかぎり操作用蓋33を開くことはできないの
で、上記のようなロツク手段を、例えばコネクタ
ー47に対して設ける場合よりも操作ミスは確実
になくなり、空カセツトのままでアダプタに記録
再生機に装着してしまうといつたことはなくな
る。
59は、アダプタBを記録再生機に装着する場
合の誤挿入防止の突起であり、この突起59は、
操作用蓋33を開き、操作レバー45を第5図中
実線位置から二点鎖線位置に駆動してローデイン
グレバー41,42を実線位置から二点鎖線位置
に回動させ、所定のテープパスが形成された場合
にアダプタBの外壁面より引つ込むようになり、
所定のテープパスが形成されていない状態ではア
ダプタBの外壁面より突出しているものとなり、
例えばローデイングレバー42の回動アーム60
に取り付けられている。
尚、このような誤挿入防止機構は、例えば操作
レバー45が実線位置の状態にある場合には、こ
のままでアダプタを記録再生機のカセツトハウジ
ングに挿入すると、カセツトハウジングに設けら
れている誤挿入防止用突起がローデイングレバー
又はローデイングレバー先端部に設けた突出部に
衝突し、アダプタを完全には挿入できなくし、そ
してローデイングレバーが二点鎖線位置の状態に
ある場合にはカセツトハウジングの誤挿入防止用
突起に衝突する部分はなく、アダプタを完全に挿
入できるようにするといつた構成のものでもよ
い。
61は、ローデイングレバー41のガイドロー
ラ43に対するロツク部材であり、このロツク部
材61は、操作用蓋33を開いた場合には、ガイ
ドローラ43に対するロツク位置より逃げ、そし
てこの状態で操作レバー45を操作して小型カセ
ツトAより磁気テープを引き出して所定のテープ
パスを形成した後に、操作用蓋33を閉じると、
ロツク部材61が元の位置に復帰し、ガイドロー
ラ43をロツクし、ガイドローラ43のふらつき
を防止するものである。すなわち、操作用蓋33
の突出部62に対応してL字状レバー63が設け
られており、操作用蓋33の開成によつてL字状
レバー63の一端側が押圧されてL字状レバー6
3は時計方向に回動し、L字状レバー63の他端
側に連結されたコネクター64が移動し、コネク
ター64の他端側に連結さたL字状レバー65が
時計方向に回動し、これにつれてL字状レバー6
5の他端側の連結されているコネクター66が移
動し、コネクター66に連結されているロツク部
材61は支軸を中心に反時計方向に回動させら
れ、ガイドローラ43のロツク位置から遠ざけら
れ、ローデイングレバーの回動に際して邪魔とな
らないようにされる。そして、操作レバー45の
操作によつてローデイングレバー41が回動させ
られ、小型カセツトAよりガイドローラ43がテ
ープを引き出して所定のテープパスを形成した後
に、操作用蓋33を閉じると、操作用蓋33の突
出部62によるL字状レバー63に対する規制が
解除されるものとなるので、ロツク部材61を時
計方向に回動付勢しているスプリング67の力に
よつてロツク部材61は時計方向に回動し、ガイ
ドローラ43に停止し、ガイドローラ43を所定
位置にロツクするものとなる。尚、68はピンで
あり、ガイドローラ43を所定位置にロツク部材
61が位置決めするようにする為のものである。
尚、ロツク部材61は、アダプタBの上ハーフ
31側の天井部近くの上部位置に取り付けられて
いる。これは、ロツク部材61を下ハーフ32側
の底位置に取り付けていると、アダプタBを記録
再生機に装着する場合に、キヤプスタン、ピンチ
ローラ等が進入してくる孔69の位置に対応して
ロツク部材61が位置することになるので、この
ロツク部材61と衝突することになり、キヤプス
タン、ピンチローラ等が進入できなくなるのを回
避する為である。
又、ロツク部材61の先端部は、例えばテーパ
ー状に構成されているので、操作用蓋33の作動
によつてもロツク部材61の移動位置が不充分
で、その為にローデイングレバー41の回動移動
に際してガイドローラ43がロツク部材61に当
接しても、ローデイングレバー41の駆動力によ
つてガイドローラ43がロツク部材61をスプリ
ング67の力に抗して反時計方向に回動させるよ
うになり、ロツク部材61のロツク機構を確実な
ものとしている。例えば、ロツク部材61が操作
用蓋33の作動によつて変位しなくても、操作レ
バー45の作動によつてガイドローラ43がロツ
ク部材61に当接すると、ガイドローラ43の押
圧力によつてロツク部材61を反時計方向に回動
せしめ、ガイドローラ43が所定位置に回動され
た後においては、スプリング67の力によつて復
帰し、ガイドローラ43をロツクするものとな
る。
例えば、ロツク部材61が第5図中実線位置で
示す状態にあつても、ガイドローラ43が移動し
てくると、ガイドローラ43に押圧されてロツク
部材61は変位し、ガイドローラ43が二点鎖線
位置までくると、スプリング67の力によりロツ
ク部材61は復帰し、ガイドローラ43にロツク
部材61がかかる。
尚、ガイドローラ43に対するロツク部材61
のロツク動作は、操作用蓋33を閉じるとスプリ
ング67の力によつて行なわれる場合を説明した
が、スプリング67を設けず、操作用蓋33とL
字状レバー63とを直結して、ロツク部材61の
作動と操作用蓋33の作動とが連動するようにし
ておいてもよい。
70は、コネクター47の移動に応じて回動す
る略L字状の小型カセツト係止部材であり、この
係止部材70は小型カセツトAを収納部A′に収
納した後に、操作レバー45を第5図中実線位置
より二点鎖線位置に駆動すると、コネクター47
の移動によつて係止部材70の一端部が小型カセ
ツトAの背面部の凹部に嵌まり込み、小型カセツ
トAよりテープを引き出して所定のテープパスを
形成している場合には小型カセツトAをアダプタ
Bより取り出せないようにするものである。
操作レバー45の操作によつて、ローデイング
レバー41は動作するのであるが、この動作は、
回転体51,52及びベルト53を介して行なわ
れる。このベルト53の回転体に対する取り付け
方は、第7図に示す如く、ベルト53が、例えば
紐71、カギ部72、バネ72′、球体部73よ
り構成され、又、回転体52(51は図示しない
が52と同様)に球体部73が嵌合する凹部74
を設けたものとすることにより、ベルト53の回
転体51,52に対する取り付けが極めて簡単な
ものとなり、回転体51の回動力が回転体52に
良好に伝達されるものとなる。尚、ベルト53の
一部を構成する球体部73は、球体に限られず角
張つていても良い。
尚、ベルト53と回転体51,52との掛止
は、ベルト53の球体部73と回転体の凹部74
との嵌合によつて行なわれており、この嵌合状態
が容易に外れないようにしておくことが必要であ
り、この嵌合部の形状によつては、例えば第8図
に示す如く、凹部74の位置に対応して挾持片7
5を設けておき、挾持片75によつて球体部73
が外れないようにしておいてもよい。
小型カセツトAをアダプタBの収納部A′に装
着すると、アダプタBの収納部A′に設けられて
いるピンによつて、小型カセツトAの巻取側リー
ル9に対するブレーキ機構であるブレーキシユー
20aにスプリングの反発力に抗する力が加えら
れ、巻取側リール9は回動可能なものとなるので
あるが、小型カセツトAをアダプタBに収納した
状態でアダプタBをふつたりすると、巻取側リー
ル9が回動したりして、巻取側リール9に巻かれ
ている磁気テープが弛んだりすることがある。そ
こで、アダプタBには、小型カセツトAを収納し
た場合に、巻取側リール9に対する直接のブレー
キ機能が解除されても、他の手段によつて巻取側
リール9に対するブレーキ機能が作用するように
しておくと好ましいものとなる。尚、供給側リー
ル8は、記録再生機に装着されない限り、ブレー
キ機能は解除されないので、このような手段は要
らない。
上記巻取側リール9に対する間接的なブレーキ
機構は、例えば小型カセツトAをアダプタBの収
納部A′に収納した場合に、小型カセツトAの切
欠部23から露出している歯22に噛合するギヤ
76、このギヤ76と同軸に設けられて回動する
ギヤ77、ギヤ77と噛合し、かつ記録再生機の
巻取側リールデイスクの駆動力によつて回動する
ギヤ78、このギヤ78に噛合するギヤ79、ギ
ヤ79と同軸に設けられて回動するギヤ80、ギ
ヤ80に噛合するギヤ81、ギヤ81に噛合する
ギヤ82、ギヤ82と同軸に設けられて回動する
ギヤ83、ギヤ83に噛合するギヤ84、ギヤ8
4と同軸に設けられて回動するギヤ85に対し
て、少なくともこれらの一部にブレーキ手段が配
設されたものである。すなわち、第9図に詳細に
示す如く、支軸を中心にスプリング86の力によ
つて時計方向に付勢されたブレーキレバー87が
配設されており、このブレーキレバー87の先端
シユー部87aが反時計方向に回動するギヤ8
4,85の軸に対して圧接するようになつている
ので、ギヤ84,85に回動ゆらぎはなくなり、
従つてシユー部材87aに規制されて巻取側リー
ル9に対する直接ブレーキ機能が解除されていて
も巻取側リール9がゆらぎ、巻取側リール9に巻
かれているテープが弛むといつたことはなくな
る。特に、このブレーキシユー部87aは、ギヤ
84,85が取り付けられている軸が反時計方向
に回動する場合にのみ、ブレーキがかかるように
構成されており、ギヤ84,85が取り付けられ
ている軸が時計方向に回動する場合にはブレーキ
が作用しないものとなるよう構成されたものであ
る。すなわち、このブレーキ手段は、巻取側リー
ル9に巻かれているテープが弛む方向にゆらぐこ
とのみを防止するように構成されたものである。
従つて、アダプタBより小型カセツトA′を取り
出す為に、アダプタBの部分にまたがつて形成さ
れているテープを小型カセツトA内に巻き戻すに
は、ギヤ85に噛合してギヤ85を時計方向に駆
動するよう操作レバー45を回動させれば良く、
このような操作に対してブレーキシユー部87a
は邪魔なものとならない。又、スプリング86の
力は大きなものでなく適度なものであるので、ス
プリング86の力によるブレーキシユー部87a
の圧接力は大きくなく、適度なものであり、従つ
て巻取側リール9に巻かれているテープが弛むこ
とを防止することができ、かつ操作レバー45を
第5図中実線位置から二点鎖線位置に駆動して所
定のテープパスを形成することはできる。このこ
とは、操作レバー45を第5図中実線位置から二
点鎖線位置に駆動して、小型カセツトAのテープ
を引き出して所定のテープパスを形成する際にお
いて、テープにバツクテンシヨンが加わり、テー
プパス形成動作が急激なものとならず、従つて必
要以上にテープが引き出されてしまい、テープを
損傷したりするといつたこともないものとなる。
このブレーキレバー87による巻取側リール9
に対する間接的ブレーキ機能の解除は、小型カセ
ツトAを装着したアダプタBを記録再生機に装着
すると、記録再生機に設けられているピン88が
アダプタB内に進入し、ブレーキレバー87のテ
ーパー状部を押圧し、ブレーキレバー87をスプ
リング86の反発力に抗して反時計方向に回動さ
せ、ブレーキシユー部87aによるブレーキを解
除するものとなり、磁気テープは供給側リール8
より巻取側リール9に巻き取られて走行するよう
になる。
尚、ブレーキシユー部87aが圧接する軸は、
上記の説明ではギヤ84,85が取り付けられて
いる軸で説明したが、例えばギヤ82,83の取
り付けられている軸であつてもよい。このような
場合には、第10図に示す如く、ブレーキレバー
を87′,87″の部分に分割構成し、ブレーキレ
バー87′はブレーキレバー87のシユー部を除
いた部分の構成と同様にし、ブレーキレー87′
の回動によつてギヤ84,85の取り付けられて
いる軸を中心にブレーキレバー87″が回動する
ようにし、ブレーキレバー87″が先端に設けら
れたシユー部87bによつてギヤ82,83の取
り付けられている軸にブレーキがかかるようにし
ておいても良く、同様な効果を奏する。但し、こ
のような場合においても、巻取側リール9に巻か
れているテープが弛む方向に巻取側リール9がゆ
らぐ場合にブレーキが作用するようブレーキシユ
ー部87bを構成しておくことが肝要である。
尚、第9図と第10図の場合のブレーキ機構を
比較すると、小型カセツトからテープを引き出し
て所定のテープパスを形成する場合に、テープ張
力が強いとブレーキ力を与えているフリクシヨン
クラツチ(ギヤ82と83との間で構成されてい
る)が作用して空回りし、ブレーキ力が巻取側リ
ールに加わらない場合がある恐れもあり、クラツ
チ機構の前にブレーキ力を与えるものとなる第1
0図の構成の場合がより好ましい。
操作レバー45の操作による巻取側リール9の
駆動は、巻取側リール9の下フランジ19の周縁
側面に形成されている歯22に噛合するギヤ7
6、このギヤに連動して回動する一連のギヤ7
7,78,79,80,81,82,83,8
4,85が駆動されることによつて行なわれるの
であるが、ギヤ85に操作レバー45のギヤ部8
9が噛合することにより、一連のギヤが回動され
て行なわれる。特に、操作レバー45を第5図中
実線位置から二点鎖線位置に回動させた場合、そ
の動作中においては操作レバー45のギヤ部89
とギヤ85とが噛合しているので巻取側リール9
に回動力が伝達されるが、二点鎖線位置に達する
(この状態ではローデイングレバー41,42の
回動移動により所定のテープパスが形成される)
と、ギヤ部89とギヤ85との噛合状態が外れる
よう、操作レバー45に構成されているギヤ部8
9は、例えば扇形状に形成されている。従つて、
所定のテープパスが形成された後においては、ギ
ヤ部89とギヤ85との噛合状態が外れているの
で、小型カセツトAを収納して所定のテープパス
の形成されているアダプタBを記録再生機に装着
し、記録再生機を作動状態にしても記録再生機の
巻取側リールデイスクによる駆動力は操作レバー
45に伝わらないものとなる。
この操作レバー45のギヤ部89が形成されて
いない部分には、所定位置に凹部90,91が形
成されており、これら凹部に対応して先端部にロ
ーラー92の設けられた係合部材93が設けられ
ている。すなわち、操作レバー45を第5図中実
線で示す状態に置いている場合には、スプリング
94の力によつて支軸を中心に時計方向に付勢さ
れている係合部材93のローラー92が凹部90
に嵌合し、その位置に操作レバー45を位置規制
し、操作レバー45のギヤ部89とギヤ85との
噛合が外れるのを防止し、又、操作レバー45が
第5図中二点鎖線位置にある場合には、スプリン
グ94の力によつて時計方向に付勢されている係
合部材93のローラー92が凹部91に嵌合し、
その位置に操作レバー45を位置規制し、操作レ
バー45のギヤ部89とギヤ85との噛合外れを
維持するのである。従つて、アダプタに何らかの
衝撃力が作用しても、係合部材93のローラーと
凹部とによつて操作レバー45は不必要に動くと
いつたことはなくなり、操作レバー45の回動操
作に節度をもたせられるものとなる。尚、操作レ
バー45が第5図中二点鎖線位置で示される状態
の場合においては、操作用蓋33が閉じられてい
ると、係合部材93のローラー92と凹部91と
の嵌合状態が外れても、操作レバー45は操作用
蓋33によつて操作レバー45のギヤ部89とギ
ヤ85とが噛合するようになるといつた恐れは皆
無となる。
尚、操作レバー45に対する節度機構は上記構
成に限られず、係合部材93、ローラー92、凹
部90,91といつた構成でなく、例えば操作レ
バー45の所定位置に凹部95を形成しておき、
この凹部95に対して、例えばアダプタの上ハー
フの天井部に弾撥性のある節度部材を操作レバー
45の第5図中実線位置及び二点鎖線位置に応じ
て設けておき、操作レバー45が第5図中実線位
置にある場合にはこの位置に対応した節度部材が
凹部95に嵌合して操作レバー45を位置規制
し、又、操作レバー45が第5図中二点鎖線位置
にある場合にはこの位置に対応した節度部材が凹
部95に嵌合して操作レバー45を位全規制する
ような構成であつてもよい。
操作レバー45のギヤ部89とギヤ85とは、
その噛合状態が外れたりすることもあるものであ
るから、すなわち操作レバー45を操作して小型
カセツトAよりテープを引き出し所定のテープパ
スを形成した後においては、ギヤ部89とギヤ8
5との噛合状態は外れており、例えば記録再生動
作後において操作レバーを第5図中二点鎖線位置
より実線位置に駆動する場合にはギヤ部89とギ
ヤ85とが噛合するようになる。このギヤ噛合開
始時において、ギヤ部89及びギヤ85の歯が通
常の例えば単なる台形状のものとなつている場合
には、ギヤ部89とギヤ85との噛合がスムーズ
にゆかない恐れがあるが、例えば第11図に示す
如くギヤ85の歯の形状を台形状よりも変形し、
歯の先端部をテーパー状に形成しておくことによ
り、ギヤ部89の歯がギヤ85にスムーズに噛合
するようになり、操作レバー45の反時計方向の
回動に際してギヤ部89とギヤ85とは確実に噛
合し、巻取側リール9をテープ巻取方向にスムー
ズに回動させるものとなる。
尚、ギヤ84,85にはワンウエイクラツチが
介在されており、テープ巻き取り方向には駆動力
が伝達され、巻取側リール9に巻取方向の力が伝
達されるものとなつており、逆方向の回動によつ
ては巻取側リールを直接駆動しないものとなつて
いる。
又、所定のテープパスが形成されている状態よ
り、テープを小型カセツトA内に巻き戻すには、
操作レバー45を反時計方向に回動させて、巻取
側リール9に巻取方向の駆動力を与えればよいの
であるが、この場合巻取側リールの巻取径の大小
(すなわち、巻取側リール9にどの程度テープが
巻かれているかによつて巻取径は異なる)によつ
て、操作レバー45をどの程度回動すれば小型カ
セツトA外に形成されているテープパスのテープ
が完全に巻き取られるようになるかが異なるもの
となる。すなわち一定長のテープを巻き取るの
に、既に長いテープが巻取側リール9に巻かれて
いる場合には、巻取径は長いので巻取側リール9
の回転角度は小さくてよく、巻取側リール9にテ
ープが全く巻かれていないような状態では、巻取
径が短かいので巻取側リール9の回転角度は大き
くなければならない。
そこで、本アダプタにおいては、上記のことを
考慮して操作レバー45の回動角度と巻取側リー
ル9の巻取径の相関関係において、操作レバー4
5を最大限に回動しなければならない場合(第5
図中二点鎖線位置から実線位置に回動する場合)
を基準に考慮(第11図中X位置まで回動させた
場合)し、例えば操作レバー45をZ位置まで回
動させると巻取側リール9にテープが完全に巻き
取られてしまつたような場合において、さらに
X,Y位置まで操作レバー45を回動させても、
テープを無理やり伸ばしてしまうといつたことを
なくす為に、ギヤ82,83をフリクシヨンクラ
ツチ構造とし、テープが無理やり伸ばされる前に
操作レバー45が空回りするよう構成されてい
る。尚、XからY位置までの回動は、不測のテー
プ弛みに対して余分に巻き取れるように設計され
ている。
上述の如く、本考案に係るテープカセツト用ア
ダプタは、標準タイプのテープカセツトより小型
のテープカセツトを標準タイプの記録又は再生機
に装着して使用する際に用いるアダプタであつ
て、小型のテープカセツトよりテープを引き出し
て所定のテープパスを形成する為のテープ引出手
段と、閉状態においてはこのテープ引出手段の操
作部を操作不能とし、開状態においてはこの操作
部を操作可能とする開閉蓋手段と、さらにアダプ
タの収納部に小型のテープカセツトが装着されて
いないときには前記開閉蓋手段を閉状態にロツク
し、小型のテープカセツトが装着されたときには
前記開閉蓋手段に対するロツクを解除するロツク
手段とを備えたので、小型のテープカセツトがア
ダプタに装着されないかぎり所定のテープパスを
形成する為の操作はできず、空カセツト状態のま
まアダプタを記録再生機に装着するといつた操作
ミスを未然に防げるものとなり、アダプタの取り
扱いが容易なものとなり、記録再生を充分に楽し
めるものとなる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は小型カセツトの説明図、第4
図〜第12図は本考案に係るテープカセツト用ア
ダプタの説明図である。 A……小型カセツト、B……アダプタ、A′…
…収納部、55……ロツク部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 標準タイプのテープカセツトより小型のテープ
    カセツトを標準タイプの記録又は再生機に装着し
    て使用する際に用いるアダプタであつて、小型の
    テープカセツトよりテープを引き出して所定のテ
    ープパスを形成する為のテープ引出手段と、閉状
    態においてはこのテープ引出手段の操作部を操作
    不能とし、開状態においてはこの操作部を操作可
    能とする開閉蓋手段と、さらにアダプタの収納部
    に小型のテープカセツトが装着されていないとき
    には前記開閉蓋手段を閉状態にロツクし、小型の
    テープカセツトが装着されたときには前記開閉蓋
    手段に対するロツクを解除するロツク手段とを備
    えたことを特徴とするテープカセツト用アダプ
    タ。
JP9670782U 1982-06-29 1982-06-29 テ−プカセツト用アダプタ Granted JPS595069U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9670782U JPS595069U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 テ−プカセツト用アダプタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9670782U JPS595069U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 テ−プカセツト用アダプタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS595069U JPS595069U (ja) 1984-01-13
JPS6325570Y2 true JPS6325570Y2 (ja) 1988-07-12

Family

ID=30230356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9670782U Granted JPS595069U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 テ−プカセツト用アダプタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS595069U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0342103Y2 (ja) * 1985-11-13 1991-09-04
JPH0342102Y2 (ja) * 1985-11-13 1991-09-04
JPH0322345Y2 (ja) * 1985-12-05 1991-05-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPS595069U (ja) 1984-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6325570Y2 (ja)
JPS6128300Y2 (ja)
JPS6325564Y2 (ja)
JPS6325565Y2 (ja)
JPS6325562Y2 (ja)
JPS6325563Y2 (ja)
JPS6346513B2 (ja)
JPS638548B2 (ja)
US5034832A (en) Adaptor for a small-sized tape cassette
JPS6334144Y2 (ja)
JPS638547B2 (ja)
JPS6048822B2 (ja) テ−プカセツト用アダプタ
JPS6128297Y2 (ja)
JPS6137690B2 (ja)
JPS642301Y2 (ja)
JPH026155B2 (ja)
JPS6334149Y2 (ja)
JPS6349893Y2 (ja)
JP2541106Y2 (ja) 小型テープカセット
JPS6128296Y2 (ja)
JPS6349892Y2 (ja)
JPS6346936Y2 (ja)
JPS638546B2 (ja)
JPS6325553Y2 (ja)
JPS6325571Y2 (ja)