JPS6325548Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はターンテーブルが塔載されたターンテ
ーブル載置台がすくなくともレコード演奏位置と
レコード着脱位置との間を移動し得るレコードプ
レーヤに関するものであり、更に詳説するとター
ンテーブルに載置されるレコードのサイズを自動
的に検出し得るレコードサイズ検出装置に関する
ものである。

(ロ) 従来技術 従来、ターンテーブルに載置されるレコードの
サイズを検出する装置としては種々提案されてい
る。

例えば、ターンテーブルにターンテーブルの平
面に対して垂直方向に移動自在な検出ピンを設け
ると共にこの検出ピンの下方にスイツチを配置
し、このスイツチのON−OFFによりレコードサ
イズを検出する等の機械的方法や、ピツクアツプ
カートリツジに発光素子及び受光素子を配備し、
斯る受光素子の検出出力によりレコードサイズを
検出するものやターンテーブルに透孔を穿設する
と共にその下方に受光素子を配置し、ターンテー
ブル外よりターンテーブル上に光を照射して受光
素子の受光状態によりレコードサイズを検出する
等の光学的方法がある。

然し乍ら、斯る方法ではターンテーブルに検出
ピンや透孔等の細工を格別に必要とし、またスイ
ツチや受光素子を必要とするものである。

ところで、最近ターンテーブルが塔載されたタ
ーンテーブル載置台を移動し得るようにしたレコ
ードプレーヤが提案されている。斯るレコードプ
レーヤにおけるレコードサイズの切換えは、操作
者が予じめ使用するレコードに応じてスイツチを
切換えることにより達成していた。

然し乍ら、斯る方法によれば、操作が煩雑とな
るだけでなく、スイツチの切換えを忘れた場合、
規格の速度にてレコードが回転されず正規のレコ
ード再生が出来ないという惧れがある。

(ハ) 考案の目的 ターンテーブルに格別な細工を施こすことな
く、ターンテーブルが塔載されたターンテーブル
載置台をすくなくともレコード演奏位置とレコー
ド着脱位置との間を移動し得るレコードプレーヤ
におけるレコードサイズの検出を自動的に行える
ようにしたレコードサイズ検出装置を提供するも
のである。

(ニ) 考案の構成 上記目的を達成する為に、ターンテーブル載置
台に対して回転自在に枢着された第１レバーと、
第１レバーを所定方向へ付勢する付勢部材と、第
１レバーに対して回転自在に枢着された第２レバ
ーと、第１レバーと第２レバー間に張架された弾
性部材と、第２レバーの一端に設けられた当接部
材と、第２レバーにて制御されることによりレコ
ードサイズを検出するスイツチとより構成する。

(ホ) 実施例 第１図〜第６図は本考案の一実施例を示す図
で、１はレコードプレーヤ本体、２はレコードプ
レーヤ本体１に対して移動可能なターンテーブル
載置台で、直径が30cmレコードより小径のターン
テーブル３が塔載されている。４はレコードプレ
ーヤ本体１内に備えられたトーンアーム、５はタ
ーンテーブル載置台２の底板６に植設された軸、
７は軸５に回転自在に枢着された第１レバー、８
は第１レバー７の一端に設けられた突起で、ター
ンテーブル載置台２の底板６に設けられた突起９
と共にスプリングコイル１０が張架される。１１
は第１レバー７の他端に設けられた突起で、レコ
ードプレーヤ本体１の底板１２に設けられたカム
部材１３のカム面１３ａと当接する。１４は第１
レバー７に植設された軸、１５は軸１４に回転自
在に枢着された第２レバー、１６は第２レバー１
５の一端に設けられた当接部材で、ターンテーブ
ル３に載置されたレコードと選択的に当接する。
１７は第１レバー７と第２レバー１５間に張架さ
れたステツパーバネで、第１レバー７と第２レバ
ー１５間に変位が生じた時、第２レバー１５を第
１レバー７に対して回転するように弾性力を付与
する。１８はターンテーブル載置台２の底板６に
配置されたスイツチ、１９は底板６に穿設された
透孔で、第１レバー７の突起１１が挿通する。

次に、斯る構成の装置における動作について説
明する。

(i) ターンテーブル載置台収納状態 第１図に示すようにターンテーブル載置台２が
レコードプレーヤ本体１内に収納されている状態
においては、第３図に示すように第１レバー７は
スプリングコイル１０の引張力にて反時計方向へ
回動され、突起１１が透孔１９の一端と当接した
状態にて停止している。又、このとき第２レバー
１５は第１レバー７と一体的に回動している。

(ii) ターンテーブル載置台移動動作（収納位置→
レコード着脱位置） 第１図に示すターンテーブル載置台収納状態よ
り載置台駆動スイツチ（図示せず）を操作すると
載置台駆動機構（図示せず）によりターンテーブ
ル載置台２が矢印Ａ方向へ移動される。斯様にタ
ーンテーブル載置台２が矢印Ａ方向へ移動する
と、底板６の透孔１９より突出した突起１１がカ
ム部材１３のカム面１３ａに当接し、カム面１３
ａにて第１レバー７をスプリングコイル１０の付
勢力に抗して時計方向へ回動させる。斯る矢印Ａ
方向の移動が進み、第２図に示す状態となると、
第１レバー７は第５図に示す如くカム部材１３に
てレコード盤当接方向への回動を規制された状態
となる。斯る第２図に示す状態において、レコー
ドの装着或は離脱がなされる。

(iii) ターンテーブル載置台移動動作（レコード着
脱位置→レコード演奏位置） 第２図に示す状態においてレコードＤをターン
テーブル３に装着した後、スタート／ストツプス
イツチ（図示せず）を操作すると、載置台駆動機
構によりターンテーブル載置台２が矢印Ｂ方向へ
移動する。斯様にターンテーブル載置台２が矢印
Ｂ方向へ移動すると、第１レバー７の突起１１が
カム部材１３のカム面１３ａを摺動することによ
り第１レバー７は軸５を中心に反時計方向へ回動
する。

このとき、ターンテーブル３に載置されたレコ
ードＤが30cmレコードであれば、第１レバー７の
回動により当接部材１６とレコードＤが当接する
（第６図一点鎖線参照）。斯様に当接部材１６とレ
コードＤが当接すると、第２レバー１５の回動は
阻止されるが、第１レバー７は依然として反時計
方向への回動を継続する為、第１レバー７と第２
レバー１５間に変位を生じる。ところで、ステツ
パーバネ１７は第１レバー７と第２レバー１５間
の変位を助長するように作用するものであるか
ら、第２レバー１５は第１レバー７に対して急激
に時計方向へ回動する。斯る第２レバー１５の時
計方向回動は、第６図に示すように当接部材１６
が底板６に設けられたリブ２０と当接するまで継
続される。又斯る第２レバー１５の回転の際、ス
イツチ１８の共通端子１８ｂは第２レバー１５の
端部にて端子１８ｃ側へ押圧される為、共通端子
１８ｂと端子１８ｃとが当接し、スイツチ１８は
ON状態となる。斯様にスイツチ１８がON状態
となると、ターンテーブル駆動部（図示せず）は
33rpm状態に設定されると共にトーンアーム駆動
部のリードイン位置設定部は30cmレコード演奏状
態に設定される。

ところで、ターンテーブル３に載置されたレコ
ードが17cmレコードであれば、ターンテーブル載
置台２の矢印Ｂ方向への移動に伴い第１レバー７
が回動しても第２レバー１５の当接部材１６はレ
コードとは当接せず、第１レバー７と第２レバー
１５間に何等変位を生じない為、スイツチ１８の
共通端子１８ｂは端子１８ａと当接した状態にあ
りOFF状態にある。従つて、ターンテーブル駆
動部は45rpm状態に設定されると共にトーンアー
ム駆動部のリードイン位置設定部は17cmレコード
演奏状態に設定される。

ターンテーブル載置台２の前記矢印Ｂ方向の移
動が進み、レコード演奏位置に達すると、レコー
ド演奏位置検出スイツチ（図示せず）がONとな
ることによりターンテーブル３が駆動状態となる
と共にトーンアーム４が動作状態となりレコード
演奏が開始される。尚、このとき当接部材１６は
レコードより離間している為、ターンテーブル３
回転時の負荷となることはない。

(iv) ターンテーブル載置台移動動作（演奏位置→
着脱位置） レコード演奏が終了し、トーンアーム１４がア
ームレスト位置に復帰した後、レコード演奏終了
検出信号又は別個設けられたスイツチの操作に基
づいてターンテーブル載置台２を移動させる為の
駆動機構を駆動し、以つてターンテーブル載置台
２を矢印Ａ方向へ移動させる。斯るターンテーブ
ル載置台２の矢印Ａ方向への移動に伴い第１レバ
ー７の突起１１がカム部材１３のカム面１３ａと
当接し、第１レバー７が時計方向へ回動される。
ところで、30cmレコードを演奏した場合、第１レ
バー７と第２レバー１５との位置関係は第６図に
示す如くなつているが、斯る第１レバー７の回動
により第１レバー７と第２レバー１５間の変位は
小さくなり、レコード着脱位置において、第１レ
バー７と第２レバー１５との位置関係は初期状態
に復帰する。

(v) ターンテーブル載置台移動動作（着脱位置→
収納位置） (v)項で説明した動作の後、レコードをターンテ
ーブル３より離脱し、載置台駆動スイツチを操作
すると、載置台駆動機構が駆動状態となりターン
テーブル載置台２を第２図の状態から第１図の状
態（即ち、矢印Ｂ方向）へ移動させる。斯る矢印
Ｂ方向の移動が進み、ターンテーブル載置台２が
収納位置に到達すると駆動機構を停止させ、ター
ンテーブル載置台２の移動を停止させる。尚、本
実施例ではレコード演奏位置と収納位置とが同一
位置である場合について説明したが、前記二位置
は異なる位置でも良いことは言うまでもない。

(ヘ) 考案の効果 本考案に依れば、レコードのサイズを簡単な構
成にてターンテーブル載置台の移動に伴い確実且
つ自動的に検出することができるので、操作性の
向上を計ることが出来る。又、ターンテーブルに
何等細工を施こす必要がない為、コストの低減及
び作業性の向上を計ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図はいずれも本考案の一実施例を示す図で、第
１図はターンテーブル載置台が収納位置及び演奏
位置にある状態を示す図、第２図はターンテーブ
ル載置台がレコード着脱位置にある状態を示す
図、第３図は収納位置における要部機構の関係を
示す図、第４図は第３図の概略側面図、第５図は
レコード着脱位置における要部機構の関係を示す
図、第６図はレコードサイズ検出時の要部機構の
関係を示す図である。 ２……ターンテーブル載置台、７……第１レバ
ー、１０……スプリングコイル（付勢部材）、１
５……第２レバー、１６……当接部材、１７……
ステツパーバネ（弾性部材）、１８……スイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) レコードプレーヤ本体に対してレコードを装
   着する載置台がレコード演奏位置とレコード着
   脱位置との間を移動するように引出自在に設け
   られたレコードプレーヤにおいて、 (b) 前記載置台に回動自在に設けられ、レコード
   サイズ検出方向にスプリングで付勢された第１
   レバーと、 (c) 前記第１レバーに回動自在に設けられ、大径
   のレコード外周縁との当接部を有する第２レバ
   ーと、 (d) 前記第２レバーを第１レバーに対して整列し
   た第１位置から屈折した第２位置に設定する手
   段と、 (e) レコードプレーヤ本体から載置台を引出した
   時、前記第１レバーをスプリングに抗して回動
   させ、第２レバーの当接部を大径レコード装着
   範囲外に移行させるカム部材とを具備し、 (f) 大径レコードを装着した載置台をレコードプ
   レーヤ本体に収納した時、前記第１レバーがス
   プリングによつてレコードサイズ検出方向に回
   動すると共に第２レバー当接部をレコード外周
   縁に当接させて該第２レバーを第１位置から第
   ２位置に変位させ、この変位に応答して大径レ
   コードサイズを検出するように構成したことを
   特徴とするレコードサイズ検出装置。