JPS5830245Y2 - レコ−ドプレ−ヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ターンテーブルにレコード盤を載置するの
みで、アダプタの位置を変化させ、モーターの回転数を
切換えるレコードプレーヤに関し、構造を簡単にするこ
とを目的とする。

通常、レコード盤には４５回転のドーナツ型レコード盤
と３３回転の非ドーナツ型レコード盤があり、ドーナツ
型レコード盤は中心部の孔寸法がレコードプレーヤのタ
ーンテーブルシャフトよりかなり大きく、ドーナツ型レ
コード盤用のアダプタが必要である。

したがって、回転数の異なるレコード盤を再生する場合
は、回転数の切換えとアダプタの取付けまたは取外しの
操作が必要であり、さらに、フルオートレコードプレー
ヤの場合は、再生開始時のトーンアームのレコード針降
下位置の切換えが必要である。

すなわち、アダプタは、３３回転レコード盤の再生時に
はプレーヤボード上の所定位置に別置しておき、ドーナ
ツ型レコード盤の再生時にターンチーフルシャフトに挿
通して使用する。

また、回転数の切換えおよびオートレコードプレーヤに
おける針降下位置の切換え等は、プレーヤボード上に設
けられたスイッチを手動操作してむこなう。

したがって、回転数の異なるレコード盤をターンチーフ
ルに載置する毎に、煩雑な切換操作を必要とする。

また、回転数の異なるレコード盤をターンテーブルに載
置するのみで、自動的にモータの回転数を切換えるもの
も考えられているが、構造がきわめて複雑である。

この考案は、以上のような点に留意してなされたもので
あり、つぎにこの考案を、その１実施例を示した図面と
ともに詳細に説明する。

１ず、第１図および第２図に示すようにターンテーブル
１の中心部にアダプタ２の収納凹部３を形成し、アダプ
タ２をターンテーブルシャフト４に挿通するとともに、
アダプタ２の下面と収納凹部３の底部間にスプリング５
を設け、アダプタ２を、ターンテーブルシャフト４に摺
動自在にかつスプリング５を介して収納凹部３に出入自
在になるようにターンテーブル１に取付ける。

したがって、第１図に示すように、４５回転のドーナツ
型レコード盤６をターンテーブル１の上面のゴムシート
７に載置した場合、アダプタ２がドーナツ型レコード盤
６の中心部の孔に挿通されるとともに、スプリング５の
ばね圧により決定される高さ、すなわちドーナツ刑レコ
ード盤６より上方に出た状態で保持される。

つぎに、第２図に示すように、３３回転の非ドーナツ型
レコード盤８をターンテーブル１に載置した場合、非ド
ーナツ型レコード盤８の中心部の孔にターンテーブルシ
ャフト４が挿通し、非ドーナツ型レコード盤８がアダプ
タ２に当接し、アダプタ２が非ドーナツ型レコード盤８
の重量によりスプリング５の付勢力に抗して収納凹部３
内に埋設される。

すなわち、ドーナツ型レコード盤６あるいは非ドーナツ
型レコード盤８をターンテーブル１に載置した場合に、
アダプタ２が収納凹部３に非理設あるいは埋設される。

そして、第３図および第４図に示すように、アダプタ２
の周面に反射面２′を設け、ターンテーブル１の近傍に
おけるプレーヤボード２０に、反射面２′を照射する発
光ダイオード等の発光体２１および反射面２′で反射さ
れた光を受光するホトトランジスタ等の受光体２２から
なる光検出器２３を設けて検出装置Ａ′を構成する。

したがって、ドーナツ型レコード盤６をターンテーブル
１に載置時、アダプタ２が収納凹部３に対し非埋設状態
であり、発光体２１から照射された光が反射面２′で反
射し、この光が受光体２２に受光され、受光体２２を介
してプランジャ１８に通電される。

つぎに、非ドーナツ型レコード盤８をターンテーブル１
に載置時、アダプタ２が収納凹部３に埋設され、発光体
２１から照射された光が受光体２２で受光されることな
く、プランジャ１８に通電されない。

そしてプランジャ１８に通電時７：ｉ、モーターの回転
数切換え用ないしはトーンアームの針降下位置切換え用
のレバー１９が作動され、レコード盤６または８の回転
数に応じてモ・−ター１４の回転数ないしはトーンアー
ムの針降下位置力咄動的に切換えられる。

以上のように、この考案のレコードプレーヤによると、
ターンテーブルの中心部に収納凹部を形威し、ドーナツ
型レコード盤の載置時に非理設、非ドーナツ型レコード
盤の載置時に埋設されるアダプタを、前記収納凹部にス
プリングを介して出入自在に設け、前記非埋設時の前記
アダプタの周面を照射する発光体と、前記周面で反射さ
れた光を受光する受光体と、前記受光体の出力によりタ
ーンテーブル駆動用モーターの回転数ないしはトーンア
ームの針降下位置等を切換える切換装置とを備えること
により、回転数の異なるレコード盤をターンテーブルに
載置するのみで、アダプタの取り付けまたは取り外し、
回転数の切換えが自動的におこなわれ、さらに、フルオ
ートプレーヤにおいては再生時の針降下位置が切換えら
れる。

しかも、リーフスイッチ等を用いていないため、かかる
スイッチによるチャタリングの発生がなく、かつ回路構
成等の構造がきわめて簡単である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のレコードプレーヤの１実施例を示し、
第１図および第２図はそれぞれドーナツ型レコード盤お
よび非ドーナツ型レコード盤をターンチーフルに載置時
の切断正面図、第３図は検出装置の斜視図、第４図は第
３図の検出装置と切換装置の説明図である。 １・・・ターンテーブル、２・・・アダプタ、２′・・
・反射面、３・・・収納凹部、５・・・スプリング、６
・・・ドーナツ型レコード盤、８・・・非ドーナツ型レ
コード盤、２１・・・発光体、２２・・・受光体、Ａ′
・・・検出装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ターンテーブルの中心部に収納凹部を形成し、ドーナツ
   型レコード盤の載置時に非埋設、非ドーナツ型レコード
   盤の載置時に埋設されるアダプタを、前記収納凹部にス
   プリングを介して出入自在に設け、前記非埋設時の前記
   アダプタの周面を照射する発光体と、前記周面で反射さ
   れた光を受光する受光体と、前記受光体の出力によりタ
   ーンテーブル駆動用モーターの回転数ないしはトーンア
   ームの針降下位置等を切換える切換装置とを備えたレコ
   ードプレーヤ。