JPS63254810A - 弾性表面波コンボルバ - Google Patents

弾性表面波コンボルバ

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JPS63254810A
JPS63254810A JP62088549A JP8854987A JPS63254810A JP S63254810 A JPS63254810 A JP S63254810A JP 62088549 A JP62088549 A JP 62088549A JP 8854987 A JP8854987 A JP 8854987A JP S63254810 A JPS63254810 A JP S63254810A
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JP
Japan
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electrode
surface acoustic
acoustic wave
input
electrodes
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JP62088549A
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English (en)
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Takeshi Okamoto
猛 岡本
Shuichi Mitsuzuka
三塚 秀一
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Priority to FR888804711A priority patent/FR2613864B1/fr
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 圧電体基板上に左右に1対の入力電極を備え、該入力電
極の間に出力電極を備える弾性表面波(以下本明細書に
おいてはSAWと略記する。)コンボルバに関する。
B1発明の概要 冒頭に述べた種類のSAWコンボルバにおいて、セルフ
コンボルージョンを抑圧するために、二つの入力トラン
スジューサと出力電極の間に台形状の電極を設ける。こ
こで台形とは4個の角の。
うち鋭角 θ を持つ台形であり、二つの台形は出力電
極の中央に関して互いに点対称である。
上記 Oはつぎの条件を満足する。
二Nで。
λ : 弾性表面波の波長。
bl 二 入力トランスジューサの交叉幅、k2: 圧
電体基板の電気−機械結合係数。
さらに、上記台形状の電極および出力電極は下記の条件
を満足する。
l+11 <  (b2/2)jan[θ +5in−1((1−
に2/2)coSθ)コ<  l+11+1□ ニジで。
l: 出力電極の長さ、 b2 : 出力電極の幅、 ■、: 台形電極の上底と下底の長さの和の半分。
12: 台形電極の上底の長さ。
上記鋭角は上記台形状電極の内側にあっても外側にあっ
てもよい。
C6従来の技術 最近、新しい通信方式としてスペクトラム拡散通信(5
pread Spectrum Con+munica
tion、以下本明細書においてはSSCと略記する。
)が注目されている。この SSCの受信部においては
相関機能が要求される。
弾性表面波コンボルバはこの相関機能を有し。
プログラマブルマツチドフィルタとして動作するために
SSCにおいては最も重要な装置である。
弾性表面波コンボルバには以下に示す三つの構造が提案
されている。
分離媒質構造は1例えば半導体であるシリコンと圧電体
であるニオブ酸リチウムが僅かな空隙を設けて結合され
ている素子である。
エラスティックMt造は、例えばニオブ酸リチウム基板
上に入力櫛形電極と出力ゲート電極が形成され、圧電体
であるニオブ酸リチウムの弾性的非線形を利用する素子
である。
層状構造は、例えば半導体であるシリコン基板上に圧電
膜として酸化亜鉛がスパッタリング法等により形成され
ている素子である。
以上三つの構造はいずれも入力用電極と出力用電極から
成り、第11図に例としてエラスティック構造の平面図
、第12図にその側面図を示す。
第11図および第12図において 1 はニオブ酸リチ
ウム等の圧電体基板、2,3はアルミニウム等の金属膜
から成る入力電極、4 は入力電極2.3 の間に設け
られたアルミニウム等の金属から成る矩形状の出力電極
、8,9 は不要な弾性表面波を減衰させるための吸収
材である。
第11図および第12図において、入力電極2.3 の
端子5,6 に電気信号を印加すれば。
それらは電極 2,3 から SAW となって圧電体
基板 1上を伝播していく。例えば入力電極2 から発
生したSAWは左右に伝播するが、左方へ伝播する S
AWは吸収材8 により吸収され、このようにしてこの
端部により反射し、再び右方向へ伝播する SAW を
なくすことができる。入力電極3 から発生し、左右に
伝播するSAWのうち、同様に右方向へ伝播する SA
Wは吸収材9 により吸収される。
すなわちSAWコンボルバは第13図に示すように入力
電極2 からの SAW S、と入力電極3 からの5
AWS2とが非線形相互作用を介して結合し、その結果
出力端子7 からコンポルージョン出力電気信号を取り
出すことができる。
しかし、第14図に示すように、入力電極2からの5A
WSIが右方向へ伝播して他方の入力電極3 に達し、
この入力電極3で5AWS1が反射して再び左方へ伝播
する SAW成分Sit が存在する。また、同様に、
入力電極 3からの5AWS2が左方へ伝播して他方の
入力電極 2 に達し、この入力電極 2 で 5AW
S2が反射して再び右方へ伝播するSAW成分S22が
存在する。
以上から明らかなように1本来必要とする5AWS1と
 S2のコンポルージョン信号以外に1.、 S A 
W S 1とS sle S A W S 2とS22
のコンポルージョン信号も出力される。この反射の主要
因は発生したSAW S、と S2が伝播し、それぞれ
他の入力電極に入射し、そこで一旦電気信号に変換され
た後、再びSAWを発生するいわゆる再放射現象と、入
力電極部の金属の有無により生じる音響インピーダンス
の不連続性によるものである。
SAWコンボルバにおいては電極対数は一般に少ないの
で、再放射が反射の主要因となる。この5AWSsとS
ttおよび5AWS2とS22によるコンポルージョン
は自分自身の信号によるコンポルージョンのためにセル
フコンポルージョン(5elf convolutio
n )と呼ばれている。
これらのセルフコンボルージョンはスプリアス信号であ
るので、  SAWコンボルバ特性を劣化させる。
以上の現象は、入力電極2,3 が一方向性トランスジ
ューサである場合には1反射酸分S1.。
S22を抑圧できるために、問題にならない、しかし、
  SSCにおいては、一般に広帯域信号を取り扱うた
めに、広帯域一方向性トランスジューサが必要になる。
狭帯域な一方向性トランスジューサは種々提案されては
いるが、広帯域一方向性トランスジューサは非常に構成
が複雑であり、またSSCの帯域を十分カバーすること
は困難である。したがって、第14図に示すようにセル
フコンボルージョンは一般に存在する。
このセルフコンボルージョンを抑圧する手段として第1
5図に示すダブルトラック構造が 工。
Yaoにより提案されているm (1,Yao r H
ighperformance elastic co
nvolver with parabo−1ic h
orns J 1980 Ultrasonics S
ya+posium Pro−caedings 、 
IEEE 、第37頁から第42頁まで)第15図にお
いて、10.11 は一方の入力電極の組であり、12
.13 は他方の入力電極の組である。14.15 は
出力電極であり、それぞれの出力をバランス−アンバラ
ンス変換器18 を介してトータルコンポルージョン出
力を19 から取り出す。入力端子16 に信号が印加
され入力電極 10.11  に対応する二つのトラッ
クで平行にSAWは右方向に伝播し、他方の入力電極 
12..13  に入射する。しかし、この入射する 
SAWは入力電極 12,13 で逆相で、その和出力
が端子17に発生する。したがって、端子 17では、
 SAWによる電気信号を検出しないので、再放射現象
はない、また。
音響インピーダンスの不連続性による反射成分はバラン
ス−アンバランス変換器18 により打ち消される。し
たがって、総合したセルフコンボルージョンは大きく抑
圧される。
しかし、第15図から明らかなように、二つの出力電%
 14.15 が並設されているので、第11図から第
14図までに示された構造の2倍の面積を必要とするた
めに、材料コストが高くなり、さらに、寸法が大きくな
る欠点がある。また、バランス−アンバランス変換器 
18 を用いるために、原価および全体の寸法がさらに
大きくなる欠点がある。
以上はエラスティック構造について説明したが、他の分
離媒質構造および層状構造についてもまったく同様であ
る。
D0発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、構成が容易で、寸法が小さく、安価な
セルフコンボルージョン抑圧手段を有する弾性表面波コ
ンボルバを提供することである。
E0問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明による圧電体基板上
に左右に1対の入力電極を備え、該入力電極の間に出力
電極を備える SAWコンボルバは、上記各入力電極と
上記出力電極の間に設けられたSAW を屈曲させる手
段を具備することを要旨とする。上記二つの弾性表面波
を屈曲させる手段は出力電極の中央に関して互いに点対
称の台形状の電極である。
本発明の有利な実施の態様においては、上記台形状の電
極の4個の角のうち、弾性表面波の伝播方向に一方の側
にある2個は直角、他の2個のうち一つは。
λ を弾性表面波の波長、 blを入力トランスジューサの交叉幅 に2を圧電体基板の電気−機械結合係数として、 を満足する鋭角 θ である。
さらに、上記台形状の電極は、■ を出力型、極の長さ
、b2を出力電極の幅、11を台形電極の上底と下底の
長さの和の半分、12を台形電極の上底の長さとして、 1+1゜ <  (b2/2)tan[θ +5in−’((1−
に2/2)cosθ)コ< l+1.+12 を満足する形状を有する。
上記鋭角は上記台形状電極の内側にあっても外側にあっ
てもよい。
F9作用 二つの入力電極と出力電極の間にそれぞれ設けられたS
AW を屈曲させる手段が、一方の入力電極を出て、他
方の入力電極に到達する SAWに対して他方の入力電
極を不感にし、セルフコンボルージョンを抑圧する。
G、実施例 以下に、図面を参照しながら、実施例を用いて本発明を
一層詳細に説明するが、それらは例示に過ぎず1本発明
の枠を越えることなしにいろいろな変形や改良があり得
ることは勿論である。
第1図は本発明による弾性表面波コンボルバの平面図で
1図中、20 は圧電体基板、21゜22 は入力トラ
ンスジューサ、23は出力電極、24.25 は弾性表
面波吸収材、26.27 は入力端子、28は出力端子
、40.41  は台形状電極を示し、blは入力トラ
ンスジューサの交叉幅、b2は出力電極幅、1 は出力
電極の長さ、θ は台形状電極の鋭角の角度、11は台
形状電極の長さ、12は台形の上底の長さを表わす。こ
こで1台形とはSAWの伝播方向に一方の側の二つの角
は直角であり、他方の側の一つは鋭角である台形であり
、台形の長さとは上底と下底の長さの和の半分である。
上底が短く、下底は長いと仮定しても一般性を失わない
。台形電極40゜41 は同一であるが、出力電極 2
8 の中点を中心として 180@回転した形状を持っ
ている。
出力電極は長さ l2幅b2の矩形である。
第1図において、ニオブ酸リチウム等の圧電体基板20
 の上にアルミニウム等の金属膜から成る入力トランス
ジューサ 21.22  を設ける。
この入力トランスジューサ21と22 の間にアルミニ
ウム等の金属膜から成る台形状の電極40.41  を
設ける。さらに1台形状電極40゜41 との間にアル
ミニウム等の金属から成る出力電極23 を設ける。
入力トランスジューサ21.22  に接続されている
入力端子26.27  に電気信号を印加すれば、この
信号は入力トランスジューサ21.22 により SA
Wに変換され、それぞれ左右に伝播する。入力トランス
ジューサ 21から左方、すなわち圧電体基板端に向か
うSAWは吸収材24 により消失する。同様に入力ト
ランスジューサ 22 から右方へ向かう SAWも吸
収材25 により消失する。
以後では入力トランスジューサ21 により右方向に伝
播する 5AWSs と、入力トランスジューサ22 
により左方向に伝播する 5AWS2を考える。すなわ
ち、入力トランスジューサ21.22  による SA
Wは式(1)で表現できる。
ここで、XはSAWの伝播方向、Vは SAWの速度を示す。
第1図において台形状の電極40.41  がない場合
には、SAW S、、s2が出力電極23直下ですれち
がい、非線形相互作用の結果、出力電極23 の端子2
8 には式(2)で表わされる出力が発生する。
二二で、TO=− ■ l :出力電極の長さ C:定数 したがって、出力端子28で入力信号F(t )と G
 (t)のコンポルージョン信号が得られる。
さて、目的であるセルフコンボルージョン抑圧の原理を
第2図に示す。 SAW S、が右方向に伝播し、ブラ
ックボックス42 に入射するまでの SAW Slの
波面を Lo、伝播方向を Xとする。そして SAW
 S、がブラックボックス42 を通過して入力トラン
スジューサ22 に入射する領域での 5AWSsの波
面を Ll。
伝播方向を x4とする。第2図に示すように。
波面L1、伝播方向x4を X方向に対して傾かせる機
能をブラックボックスが持っているとする。第2図の入
力トランスジューサ22 の近傍を拡大して第3図に示
す。
トランスジューサ22は第3図に示すように、櫛部29
,30.31  から成る電極34 と、櫛部32.3
3  から成る電極35 を互いにからませた櫛形電極
(以下本明細書においてはIDT と略記する。)であ
る。
5AWSsはX方向に対して傾斜 θ3を持っており、
また同様に波面L1は櫛部、29〜33の長手方向、す
なわちy方向に対して傾斜θ3を持っている。
このように傾いた波面が IDT に入力すると、トラ
ンスジューサ22 によって検出され、端子27 に発
生する電気信号の大きさは θ3=0の場合に比較して
減少する。そしてトランスジューサの交叉幅す、に対し
てλ/2以上の傾きθ3、すなわち、式(3)を満足す
る場合においでは、端子27 に発生する電気信号は非
常に小さくなる。故に 5AWSxはトランスジューサ
22 に対して不感となり、5AWSsはトランスジュ
ーサ22 を通過し、第1図の吸収材25 により吸収
されてしまう。
λ tan θ3≧□      ・・・・・・・・・(3
)2b。
λ : 弾性表面波の波長 したがって、入力電極での反射の主原因である再放射に
よる反射波 Sttは非常に小さい。
以上は再放射について示したが、音響インピーダンスの
不連続性による反射成分については波面L1が傾いてい
ることによりこれに伴う反射波成分も傾く。したがって
、この反射波によるセルフコンボルージョンは波面が平
行ではない信号成分間のコンポルージョンになるので、
大きく抑圧できる。また、反射波は出力電極23 の領
域外に放射する作用もあるので、セルフコンボルージョ
ンはさらに抑圧できる。さらに、入力電極 21゜22
 をダブル電極構造(double electrod
e )にすれば、いっそう音響インピーダンスの不連続
性による反射波を抑圧できる。故に信号S1とトランス
ジューサ22 からの反射波Sllによるセルフコンボ
ルージョンを非常に小さくすることができる。
以上は入力トランスジューサ21 によるSAW s、
について説明したが、入力トランスジューサ22 によ
る 5AWS2についても同様に考えることができる。
したがって、セルフコンボルージョンを抑圧するために
は、第2図および第3図に示すように、ブラックボック
ス42を通過し、他方のトランスジューサに入射するS
AWの波面が式(3)を満足する手段をブラックボック
スによって行なうことになる。
以下にこのブラックボックスの実現方法を示す。
第1図において、入力トランスジューサ 21.−22
 から発生したS A W S s * 52は台形状
の電極40.41  に入射するが1台形状の電極40
.41 は傾斜 θ を持っているために、SAWの波
面が曲がる。これを説明するために入力トランスジュー
サ 21 から発生する5AWS、が台形電極40 に
入射する様子を第4図に拡大して示す。
SAW S、が台形電極40 に入射する以前の圧電体
基板20 の自由表面上(領域R1)における SAW
の伝播方向を X方向とすれば、SAWの波面LOは 
X方向に垂直である。しかし 5AWSsが台形電極4
0 に入射すると。
第4図に示すように、波面は傾いて、L2のようになる
。また、SAWの伝播方向も x2の方向へ曲がる。こ
の SAWの屈折は自由表面でのSAWの位相速度V5
と金属部での位相速度V、が異なることによる。第5図
に示すように。
台形電極40 の X方向に対する傾斜を θ とし、
台形電極40の端面H1への入射角をθS、屈折角を 
01とすれば、屈折の法則により式(4)が成立する。
VS             V。
ここで、 vs : 自由表面での SAW位相速度■、: 金属
部(台形型pi)でのSAW位相速度 また、第5図により式(5)および(6)が成立する。
θs=−−〇       ・・・・・・・・・ (5
)θ、 = −−(θイ+ θ )・・・・・・・・・
 (6)Or :x2方向の X方向に対する角度した
がって、傾斜 θ を持った台形電極40の端面H4に
 SAWが入射することにより、Orだけ SAWの伝
播方向が曲がる。圧電体基板の電気−機械結合係数を 
k2とすれば式(7)が成立する。
VS したがって、SAWの屈折は θ と k2により決定
する。
第4図および第5図において台形電極40 の端面H7
により屈折したSAWは再び台形電極40 の端面H2
と出力電極 23の端面H3において屈折を繰り返す。
ただし、 H2゜H3はX方向に対して垂直である。ま
た台形電極4o と出力電極23 との間の領域R3は
圧電体基板の自由表面であり、その間の長さはδ であ
る、このようにして SAW S、は出力電極23 に
入射する。これを第6図に示す。出力電極23 に入射
した5AWSIはx2方向に伝播し、波面は第5図に示
すH2と平行である。 SAW S、は再び出力電極2
3 の端面H4と台形電極41 の端面H5で屈折を繰
り返し、台形電極41の X方向と平行な端面H6の点
Aに達する。端面H4,端面H5はX方向に垂直であり
、その間の距離は δ である。
第6図では、点Aは台形電極41 の端面H6上に示し
であるが、これが大きなポイントの一つであり、後で説
明する。
Hlから点Aまでの X方向の距離Z を求める。ただ
し、台形電極40.41  と出力電極23の間の長さ
 δ は台形電極40.41の長さ 11.出力電極の
長さ l と比較して十分にちいさいので無視する。す
なわち δ (l Zは第6図から明らかに次式で与えられる。
点Aは台形型WA41  の端面H6上にあり、その端
面H6は長さ 12を持った台形の上底である。したが
って点Aが端面H6上に存在するための条件は式(10
)になる。
1 + lx < Z < l + ls+ 12・・
・・・・・・・(10)式(4)から(7)まで、およ
び式(9)を式(10)に代入して式(11)の条件が
得られる。
1+11 < (b2/2)tan[θ+5in−’ ((1−k
2/2)cosθ)]< l+11+12 SAWは平面波と考えても十分近似できるので、ここで
はSAW を平面波と仮定して説明を行なう。
第6図においてSAW s、が点Aで全反射する場合を
考える。第7図を参考にして、全反射条件は式(12)
および(13)となる。
v、ll<vs       ・・・・・・・・・(1
2)かつ 2            V5 ただし、式(12)は、 SAWにおいては、一般に成
立する関係である。
第7図で示したように、点Aで全反射したSAWはx3
方向へ伝播し1台形電極の端部H8において屈折し、 
x4.方向の波面L1を持って伝播する。θ1および 
θ2はそれぞれ端面H8への入射角および屈折角であり
、つぎの条件が成立する。
θ1”□十 〇、−〇  ・・・・・・・・・ (15
)θ3 =02 十 〇 −□   ・・・・・・・・
・ (16)式(14)から(16)まで、および式(
7)より式(17)となる。
・・・・・・・・・(17) したがってセルフコンボルージョンを抑圧するための条
件が導出できる。すなわち、式(3)と式(17)から
式(18)が得られる。
・・・・・・・・・(18) 式(18)における θ、は、式(4)から(7)まで
、および式(13)から ・・・・・・・・・(19) 以上は入力トランスジューサ21 による5AWSIが
右方向へ伝播する場合を示したが、他方の入力トランス
ジューサ 22 による5AWS2が左方向へ伝播する
場合についてもまったく同様な動作を行なう。したがっ
て、いずれにしてもセルフコンボルージョン抑圧は条件
、式(18)および(19)を満足することである。
第6図において全反射点Aが台形電極41の端面H6上
に存在しなければならない根拠を説明する。
第8図に入力トランスジューサ 21.22による S
AW Sl t  Slの両者の波面を示す。
点線(’)LO* L2t H3が5AWS、にょる波
面であり、一点鎖線の L O’y L2’+ L3’
 が5AWS2による波面である。 LO+LO′は台
形電極40.41  に入射する以前の波面を示してお
り−L2+ L2’は第8図の台形電極40゜41 の
端面H,,H8により SAWが屈折した後の波面を示
す。L3tL3′ は5AWSt。
Slが全反射した後の波面を示す。
第8図に示すように、全反射点が台形電極40.41 
 内に存在する場合には、出力電極23内においてS1
+82の波面L2y L2’は平行である。したがって
、本来コンボルーシ目ン出力を取り出す出力電極内にお
いては同相となり、積分は強め合う。
一方台形電極40.41  内における 5AWS1+
S2の波面は大きく乱れており、もしこの領域でコンポ
ルージョン信号を検出すれば、同相ではないために 8
1と 82の正しいコンポルージョン信号ではない。し
たがって台形電極40.41  は出力電極23 とは
絶縁されている。
この台形電極を接地しておけば、入力トランスジューサ
21.22  と出力電極23 との間の電磁気的な結
合、すなわちフィードスルーを低減できる効果もある。
もし、全反射点A、B  が出力電極23 内に存在す
れば、第8図の台形電極40.41  内で生じたSA
W Sl、  s2の波面の乱れがそのま\出力電極内
で生じる。したがって、この場合には、その乱れた波面
に対応する領域において正しいコンポルージョン信号が
得られない。さらに、出力電極内において波面が平行と
なる領域も存在し、その領域に限れば同相のコンポルー
ジョン信号が得られてはいるが上述の乱れた信号が同相
信号に加え合わされるために、いっそう乱れたコンポル
ージョン信号になってしまう。
全反射点A、 B  が台形電極内、出力電極内にも存
在しない場合には、セルフコンボルージョン抑圧の条件
、式(18)および(19)が成立しなくなるために、
コンボルバの特性向上は望めない。
故に全反射点A、B は台形電極内に存在する必要があ
る。この条件が式(11)である。
以上の条件を具体的な例で示す。
圧電体基板としてはニオブ酸リチウムを用い、入力中心
周波数を 300MHz と仮定する。入力トランスジ
ューサの交叉幅b1、出力電極幅b2をそれぞれ等しく
、0.5mmとする。すなわち。
k2=0.045 f  =  300  M七 λ =11.5  μm bs=  b2 =  0.5  mmこのデータを用
いて式(11)、 (18)および(19)の計算結果
を第9図に示す。第9図におけるCは、式(18)の左
辺を示し、Coは右辺を示す。Dは式(11)の不等号
で囲まれた項を示している。
第9図の斜線は式(18)が満足する領域を示す。すな
わち、 θ ≦ 77@   、  D  ≦ 44mm条件式
(11)については、 0644mmとなるように台形
電極の形状と出力電極の長さを決めればよい、なお1条
件、式(19)は第9図の計算範囲内ではすべて満足さ
れる。この具体例から明らかなように、式(11)、 
(18)および(19)の条件は実用上問題となる条件
ではない。
以上の説明は圧電体基板上に入力トランスジューサ、出
力電極、台形電極を形成した、エラスティック構造につ
いてであった。しかし得られた条件1式(11)、 (
18)および(19)は入力トランスジューサの交叉幅
b1、出力電極幅 bl、長さ l 、台形電極の角度
 θ 、長さ lie 12を弾性表面波の波長λ、圧
電体基板の電気−機械結合計数に2から決定する。
これらの量はエラスティックコンボルバ以外の構造、す
なわち分離媒質構造、層状構造においても共通に用いる
量である。したがっていずれの構造に対しても条件、式
(11)、 (18)および(19)を用いることは可
能である。
さらに、式(11)、 (18)および(19)を実現
する方法は、新たに必要となる技術および部品は無いか
ら、構成が非常に簡便であるという長所を持つ。
台形電極の配置に関しては、第1O図(a)に示すよう
に、台形電極構造の鋭角 θ を第1図と同一にして、
折り返した形状にしても、第10図(b)に示すように
、台形電極構造の鋭角 θ を第1図と同一にして、台
形の傾いた端面を出力電極側にした形状にしても、まっ
たく同一効果が得られることは明らかである。
H,発明の詳細 な説明した通り、本発明によれば、 SAWコンボルバ
においてセルフコンボルージョンを抑圧することができ
、その際、構成が容易で、寸法が従来のダブルトラック
構造の半分であり、したがって原価を低減することがで
きるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による弾性表面波コンボルバの平面図、
第2図から第8図までは本発明の詳細な説明するための
平面図、第9図は本発明によって設けられる台形電極の
傾斜の範囲を示すグラフ。 第10図は本発明の二つの実施の態様を示すSAWコン
ボルバの平面図、第11図および第12図は従来の S
AWコンボルバのそれぞれ平面図および側面図、第13
図および第14図は第11図および第12図に示すコン
ボルバの動作を説明する平面図、第15図は従来の他の
一つのSAWコンボルバの平面図である。 20・・・・・・・・・圧電体基板、21,22・・・
・・・・・・入力トランスジューサ、23・・・・・・
・・・出力電極、24゜25・・・・・・・・・弾性表
面波吸収材、26,27・・・・・・・・・入力端子、
28・・・・・・・・・出力端子、40.41・・・・
・・・・・台形状電極、bl・・・・・・・・・入力ト
ランスジューサの交叉幅、bl・・・・・・・・・出力
電極幅、1・・・・・・・・・出力電極の長さ、θ・・
・・・・・・・台形状電極の鋭角の角度、11・・・・
・・・・・台形状電極の長さ、12・・・・・・・・・
台形の上底の長さ。 第1図 彬1こFSSAWコンボ′ル八1面房へ 。 第2図 第4シ男の原理、1f晩ず5乎励ω 第3図 本発明の戸11−説萌ずづ乎面回 第4図 槁獲の設理乞説朗ずづ壬面扁 第5図 本発明の詳細な説明する手面朋 第7図 本発明0原理を4肘を芒面m 第8図 第9図 台形の毅角の範回デ示1グラフ e O) 第14図 第15図 手続補正書 特許庁長官 殿          t゛1、事件の表
示 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 名 称 (148)クラリオン株式会社4、代理人〒1
05 住 所  東京都港区芝3丁目2番14号芝三丁目ビル
電話(03)455−8746番 (a) (b) 杢に盟め=フ/)界フにズ滞 を部4兼乏不すt&−V−面団 第1O図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)圧電体基板上に左右に1対の入力電極を備え、該
    入力電極の間に出力電極を備える弾性表面波コンボルバ
    において、 (a)上記各入力電極と上記出力電極の間に設けられた
    弾性表面波を屈曲させる手段 を具備することを特徴とする弾性表面波コンボルバ。
  2. (2)上記二つの弾性表面波を屈曲させる手段が出力電
    極の中央に関して互いに点対称の台形状の電極であるこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の弾性表面
    波コンボルバ。
  3. (3)上記台形状の電極の4個の角のうち、弾性表面波
    の伝播方向に一方の側にある2個は直角、他の2個のう
    ち一つは、 λを弾性表面波の波長、 b_1を入力トランスジューサの交叉幅、 k^2を圧電体基板の電気−機械結合係数として、 −1/[tan{θ+sin^−^1〔cos(θr−
    θ)〕/〔(1−k^2/2)〕]≧λ/2b_1 θ_r=π/2−θ−sin^−^1{(1−k^2/
    2)cosθ}<π/2−sin^−^−1(1−k^
    2/2) を満足する鋭角θであることを特徴とする、特許請求の
    範囲第2項記載の弾性表面波コンボルバ。
  4. (4)上記台形状の電極が、1を出力電極の長さ、b_
    2を出力電極の幅、1_1を台形電極の上底と下底の長
    さの和の半分、12を台形電極の上底の長さとして、 1+1_1<(b_2/2)tan[θ+sin^−^
    1{(1−k^2/2)cosθ)]<1+1_1+1
    _2 を満足する形状を有することを特徴とする、特許請求の
    範囲第3項記載の弾性表面波コンボルバ。
  5. (5)上記鋭角が上記台形状電極の外側にあることを特
    徴とする、特許請求の範囲第3項記載の弾性表面波コン
    ボルバ。
  6. (6)上記鋭角が上記台1状電極の内側にあることを特
    徴とする、特許請求の範囲第3項記載の弾性表面波コン
    ボルバ。
JP62088549A 1987-04-10 1987-04-10 弾性表面波コンボルバ Pending JPS63254810A (ja)

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JP62088549A JPS63254810A (ja) 1987-04-10 1987-04-10 弾性表面波コンボルバ
US07/177,507 US4894576A (en) 1987-04-10 1988-04-01 Surface-acoustic-wave convolver
GB8808235A GB2204460B (en) 1987-04-10 1988-04-08 Surface-acoustic-wave convolver
FR888804711A FR2613864B1 (fr) 1987-04-10 1988-04-08 Convolutionneur a ondes acoustiques de surface
DE3811989A DE3811989A1 (de) 1987-04-10 1988-04-11 Oberflaechenwellenconvolver
GB9103035A GB2240891B (en) 1987-04-10 1991-02-13 Surface acoustic wave convolver

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3794939A (en) * 1973-04-02 1974-02-26 Hughes Aircraft Co Nonlinear surface wave convolution filter

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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