JPS63254638A - 陰極線管の高電圧処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、排気後の陰極線管に、その耐電圧特性を向上
させるために、順次段階的に電圧値を上昇させながら繰
り返し高電圧を印加する高電圧処理に際し、陰極線管バ
ルブのネック管とファンネルとの接続部分近傍でバルブ
ガラスのクラックが生じるのを防止した陰極線管の高電
圧処理方法に関する。

〔従来の技術〕

排気工程を終了したままの陰極線管には、例えば、電子
銃電極や其の近くなどに、塵埃、繊維、毛髪などが付着
していたり、また作業中に絶縁部材の表面に導電性のあ
る汚染物質が付着していたり、排気作業中の高温で他部
分から導電性のある物質が蒸発移動して来て付着するな
どして、その管が正常に完成した状態では耐えられる筈
の値の′高電圧を印加した時にスパークしてしまい、そ
のままでは実用し難いものが含まれている。

このような管の大部分は、順次段階的に電圧値を上昇さ
せながら高電圧印加を繰り返し行うと、高電圧を印加し
てスパークした時に、スパーク電流によりスパークの原
因となったものが燃焼気化してゲッタに吸収されたり、
吹き飛ばされたりして、耐圧劣化原因となるものが除去
され１本来の耐電圧特性を取り戻す。したがって、従来
から此の種の高電圧処理いわゆるノッキングが行すれて
いた。

第２図は陰極線管の従来の高電圧処理方法を示す図であ
る。この図で、電源制御回路１によって決められた一次
電圧を高電圧発生回路２に供給し、発生された高電圧を
両出力端３ａ、３ｂを介して処理すべき陰極線管４の陰
極端子５及び陽極端子６に印加し、陰極線管４内の図示
してない陽極と陰極を構成する各電極の間に高電圧を印
加している。陰極線管の実際の生産工程では、通常、第
２図に示すような装置を多数それぞれノッキング専用の
コンベアに被処理管と共に搭載して流れ作業で処理する
。

一般に、高電圧を印加すると、スパークが発生し、上記
の如く、耐電圧特性を劣化させるものが排除されて、陰
極線管の耐電圧特性が向上する。

しかし、一部の被処理管には、クラック特にバルブのネ
ック管とファンネルとの接続部近傍でのクラックが発生
し、その管は部材の一部分が再生材料として利用できる
以外、全く役に立たないものになってしまう。近年、表
示画像の画質を向上させるために、陽極電圧定格値を上
昇させる方向にあったが、それと共に高電圧処理の際に
クラックする管が増える傾向が見られた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、陰極線管の高電圧処理工程で従来生じていた
上記の如き問題点を解決し、陰極線管の耐電圧特性を向
上させるために、充分高い電圧を用いて高電圧処理を行
っても、クラックが生じ難いようにした陰極線管の高電
圧処理方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために本発明においては、陰極線
管のバルブの、ネック管のステムに近い部分から、ネッ
ク管とファンネルとの接続部分近傍に至る箇所の外側を
、其の内部形状を前記箇所の外形と同様に形成した放電
防止体によって被覆した状態で高電圧を印加するように
した。この放電防止体は絶縁性物質で作成しても金属で
作成しても良い。但し、金属性の場合は、接地せず、浮
がした状態で用いることが必要である。

〔作用〕

本発明者のＷＡ察によれば、高電圧処理に際してガラス
バルブがクラックする場合は、陰極線管の陰極端子５（
この端子は第２図に示しであるように接地されている）
に接続したアースソケット付近と、陰極線管バルブのネ
ック管とファンネルとの接続部近くで終わる（陽極端子
６に接続された）内装黒鉛導電膜の端部付近との間でス
パークが生じているように見られた。また、陰極線管の
内部は、各部材を含めて、極力清浄に保たれているが、
ネック管の外面は、陰極線管の取扱時に持ち易いことも
あって比較的汚染され易く、この汚染されたネック管外
面を伝ってスパークすることが多いようにもａｍされた
。本発明に係る放電防止体は電界集中を防止する作用が
あり、前記のようなスパークの発生を防止するものと考
えられる。放電防止体は絶縁性物質で作成しても金属で
作成しても有効であったが、金属製の場合は、接地せず
フローティング状態で使用することが絶対条件であった
。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る放電防止体７を陰極線管４に装着
した状態を示す実施例図である。なお、５は陰極端子、
６は陽極端子である。放電防止体７で、陰極線管バルブ
のネック管のステムに近い部分から、ネック管とファン
ネルとの接続部分に近い箇所までを覆うと、ガラスクラ
ックを生ずるようなスパークの発生が抑制され、充分高
い電圧で高電圧処理を行ってもクラクは発生しなくなっ
た。放電防止体で所定の箇所を被覆する以外は、従来と
同様な装置をそのまま用いてノッキングを行えば良い。

放電防止体はソケット等に比して大きいから自動装着も
比較的容易である。従って高電圧処理工程の自動化を阻
害しない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、陰極線管の高電圧
処理工程でガラスバルブのネック管のクラックが発生し
なくなり、歩留が向上し１作業時の安全性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る放電防止体を陰極線管に装着した
状態を示す図、第２図は陰極線管の従来の高電圧処理方
法を示す図である。 １・・・電源制御回路、２・・・高電圧発生回路、４・
・・陰極線管、５・・・陰極端子、６・・・陽極端子、
７・・・本発明に係る放電防止体。 第１図 第２０ ５咋樺鳴士

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、排気後の陰極線管に、順次段階的に電圧を上昇させ
   ながら繰り返し高電圧を印加し、耐電圧特性劣化原因と
   なるものを排除して耐電圧特性を向上させる陰極線管の
   高電圧処理方法において、陰極線管のバルブの、ネック
   管のステムに近い部分から、ネック管とファンネルとの
   接続部分近傍に至る箇所の外側を、其の内部形状を前記
   箇所の外形と同様に形成した放電防止体によって被覆し
   た状態で高電圧を印加するようにしたことを特徴とする
   陰極線管の高電圧処理方法。 ２、前記放電防止体を絶縁物で作成した特許請求の範囲
   第１項記載の陰極線管の高電圧処理方法３、前記放電防
   止体を金属で作成し、接地せずに用いるようにした特許
   請求の範囲第１項記載の陰極線管の高電圧処理方法。