JPS63252592A - 廃水処理装置 - Google Patents

廃水処理装置

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JPS63252592A
JPS63252592A JP62088401A JP8840187A JPS63252592A JP S63252592 A JPS63252592 A JP S63252592A JP 62088401 A JP62088401 A JP 62088401A JP 8840187 A JP8840187 A JP 8840187A JP S63252592 A JPS63252592 A JP S63252592A
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aeration
wastewater
waste water
wastewater treatment
flow
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Kenji Asano
賢二 浅野
Chiaki Niwa
千明 丹羽
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KENSETSUSHO KENCHIKU KENKYU SHOCHO
Shimizu Construction Co Ltd
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KENSETSUSHO KENCHIKU KENKYU SHOCHO
Shimizu Construction Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、流動床式の廃水処理装置に係り、特に大量
の廃水をも浄化処理できる廃水処理装置に関する。
「従来技術とその問題点」 従来より、廃水処理装置としては、微生物担体が懸濁せ
しめられた廃水を曝気することにより循環流動化する、
いわゆる流動床式のものが多用されている。
第4図は、このような廃水処理装置の一例を示すもので
、図中符号1は略有底円筒状の処理槽である。この処理
槽Iは、その内部中央にドラフトチューブ2が立設され
、上部に越流堰3が設けられ、この越流堰3と上記ドラ
フトチューブ2との間に固液分離円塔4が設けられてな
るものである。
また、この処理槽1の底部は、逆錐状となっており、そ
の底部中央にはドラフトチューブ2の下方に電動ブロア
5につながる散気装置6が配設されている。
そして、処理槽l内では、廃水に散気装置6から例えば
空気が吹き込まれ、この空気の上昇作用により第5図中
矢印方向に廃水が循環流動し、この廃水の流動に伴って
微生物担体も流動し、その流動中に微生物担体に担持さ
れた微生物および上記空気中から液中に溶解した酸素に
より廃水が浄化される。
このような廃水処理装置は、処理槽l内の保持微生物量
が多く、かつ担体の比表面積が極めて大きいことから、
曝気することで廃水と微生物担体との接触機会が増え、
微生物による廃水中の有機物分解が進行し、処理槽lの
内容積がたとえ小さくても処理槽りの容積当たりの廃水
処理能力が高く、高負荷がとれるなどの利点を有するも
のである。
ところで、近年、産業の発達に伴い、産業廃水の量が増
加する傾向にあり、大量の廃水を効率良く処理する必要
がある。このような立場から、例えば上記の処理槽Iを
用いて大量の廃水を処理しようとすると、次のような問
題がある。
[1’lすなわち、上記の処理槽lをそのまま相似的に
大型化しようとすると、処理槽の底部を少なくと650
”以上に切り上げる必要があり、そのため処理槽lの底
部が細長くなり、処理槽l全体の高さが大きくなるが、
その割には処理槽の内容量が小さく、必要な容1を得る
ためには莫大な建設費用がかかる欠点がある。
〔2〕微微生物体の流動化を容易にするため、散気装置
6からの曝気ガスの吹込強度(以下、曝気強度)を高め
て微生物担体の流動化を促すと、微生物担体からこの微
生物担体に担持されている微生物が脱離し、廃水処理に
有効に寄与する微生物担体量が減少し、廃水処理の効率
が低下したり、微生物担体そのものが摩損、流出したり
するなどの問題も生じる。
したがって、上記の処理槽1では、大量の廃水を処理効
率良く処理できるように大型化することが困難であった
「問題点を解決するための手段」 そこで、この発明の第1の発明の廃水処理装置は、処理
槽の底部全域に逆錐状の凹部を複敢個互いに隣接するよ
うに形成し、これら凹部内にそれぞれ散気装置を配設し
たものとしたことにより、処理槽の底部での微生物担体
の堆積を防ぎ、微生物担体を常時流動化するようにして
上記問題点の解決を図った。
また、この発明の第2の発明の廃水処理装置は、第1の
発明の処理槽の複数の散気装置の上方にそれぞれドラフ
トチューブを立設し、上記処理槽に、各回部内の傾斜面
の近傍に検出端を有しかつ廃水中における微生物担体の
流動状態を把握する流動センサとこの流動センサにより
検出されたデータに基づいて上記散気装置からの曝気ガ
ス屡を制御する制御装置からなる流動制御機構を設けた
しのとしたことにより、廃水中における微生物担体の流
動化を自動制御するようにして上記の問題点の解決を図
った。
特に、上記第2の発明の廃水処理装置は、その流動制御
機構を、一つの流動センサと、複数の散気装置からの曝
気ガス量を制御する一つの制御装置から構成したことに
より、廃水中における微生物担体の流動化を集中的に自
動制御するようにした。また、流動制御機構を、複数の
流動センサと、複数の散気装置からの曝気ガス量を制御
する一つの制御装置から構成したことにより、廃水中の
微生物担体の流動状態をより細かく測定するようにし、
微生物担体の゛流動化を精密に自動制御するようにした
。さらに、制御装置に、複数の散気装置からの曝気ガス
量の総量を一定とするとともに、この曝気総量の範囲内
で各散気装置からの曝気ガス量を流動センサによる検出
データに応じて分配調整する機能を具備させるようにし
たことにより、曝気ガスを廃水中に吹き込むのに要する
エネルギーの節約を図るようにした。またさらに、制御
装置に、複数の流動センサによる検出データの複数の検
出信号の合計に基づいて複数の散気装置からの曝気ガス
量の総量を可変する機能を具備させるようにしたことに
より、処理槽内に過不足のない曝気ガスを常時供給する
ようにし、廃水中における微生物担体の偏りのない循環
流動化を達成するようにした。
「作用」 第1の発明によれば、処理槽の底部全域に配設された複
数の散気装置から曝気することにより、逆錐状の凹部内
に沈降する微生物担体を速やかにそれぞれの四部の上方
または凹部の傾斜面に沿う方向に吹き上げ、再び流動化
させる。したがって、廃水中の微生物担体を常時流動化
し、はとんどの微生物担体を廃水処理に有効に寄与させ
ることができるので、通常の曝気強度で大量の廃水を処
理できる。
また、第2の発明によれば、流動制御機構の流動センサ
により廃水中における微生物担体の流動状態を把握しか
っこの把握したデータに基づいて制御装置により散気装
置からの曝気ガス量を制御することにより、微生物担体
の流動化を自動制御する。さらにまた、処理槽内の散気
装置上方に立設されたドラフトチューブにより、散気装
置により流動化される廃水および微生物担体がドラフト
チューブ内を効率的に巻き上げられ、廃水および微生物
担体の循環流動化が一層促進される。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の詳細な説明する。
第1図および第2図は、この発明の第1の発明の廃水処
理装置の一例を示すもので、図中符号10は廃水処理装
置である。この廃水処理装置IOは、比較的大型の処理
槽11と複数の散気装置12・・・概略構成されている
処理槽11は、その横断面が第2図に示すように略矩形
状のもので、このものの底部には、その底部全域に複数
(この例では長辺方向に並んだ4個が短辺方向に3列配
列されて、計12個)のホッパ部(逆錐状の凹部)13
・・・が形成されている。このホッパ部13は、その横
断面が矩形の逆角錐状のへこみで、これらホッパ部13
・・・は各ホッパ部13・・・間に水平部分が形成され
ないように、互いにその上部開口の周縁部分において隣
接している。
そして、このホッパ部13内側の傾斜面の傾斜角(俯角
)は、廃水中の微生物担体が傾斜面上に堆積せず、速や
かに滑り落ち易いこと、後述の散気装置12から曝気す
ることで微生物担体を容易に吹き上げられることなどを
考慮して決められ、具体的には55〜65@程度の範囲
内で定められる。
傾斜角が55゛未満では、ホッパ部13の傾斜面に堆積
する微生物担体の堆積速度が速く、散気装置12の曝気
ガスによる微生物担体の除去が間に合わず、ホッパ部1
3の内部に微生物担体の堆積層が形成されてしまい、廃
水に有効に関与しない微生物担体量が増加し、廃水処理
の効率が低下する不都合が生じる。また、65゛を越え
ると、ホッパ部13が深くなり、一つの散気装置12が
分担する処理槽11内の面積が小さくなり、処理槽ll
全体をカバーするためには多数個の散気装置12・・・
が必要になり、不経済となる。
そして、これらホッパ部13・・・内の底部には、それ
ぞれ散気装置12・・・が配設され、これら散気袋、1
12・・・は、それぞれ電磁弁14・・・を介して一つ
の電動ブロア15に接続されている。上記の散気装置1
2のガス噴出口のホッパ部13底部からの高さ位置は、
散気装置12の曝気強度、微生物担体の種類およびその
大きさなどの諸条件などを勘案した上、特に微生物担体
の堆積速度と散気装置12の曝気強度との関係を考慮し
て決められる。
また、処理槽11内の上部には、廃水から微生物担体な
どの固形分を分離除去する角筒状の固液分離部I6が設
けられ、処理槽11の上部開口の内壁には、処理された
廃水(処理水)を処理槽11の外部に排出するための樋
状の越流層17が設けられている。
次に、このような構成からなる廃水処理装置lOを用い
た廃水処理方法の一例を説明する。まず、廃水(原水)
は、図示しないポンプ等により処理槽IIの上部開口か
ら微生物担体が所定量充填された処理槽11内に供給さ
れる。ここで、微生物担体としては、砂、アンスラサイ
ト、活性炭、微生物包括体などの浸液見掛は比重(湿潤
時の見掛は比重)が1より大きい担体が挙げられ、この
微生物担体の表面には、微生物が付着あるいは包蔵され
ている。
次に、上記の廃水は、複数の散気装置12・・・から曝
気ガスが吹き込まれ、このガスの上昇作用により第1図
中矢印方向に循環流動せしめられる。
ここで、曝気ガスとしては、好気的な廃水処理の場合、
空気あるいは酸素富化ガスなどが用いられ、また脱窒、
各種の酸発酵、メタン発酵等のいわゆる嫌気的な廃水処
理の場合、処理槽11の上部に覆蓋をし、処理槽11上
部の嫌気性ガスが用いられる。上記の廃水の循環流動に
伴って、廃水中の微生物担体も同様に循環流動せしめら
れて廃水との接触機会が増やされ、これによって廃水の
浄化が行なわれる。
このような曝気処理中において、処理槽11内の廃水中
を沈降する微生物担体は全て複数のホッパ部13・・・
内の傾斜面上に堆積しようとするが、この堆積層が厚く
ならないうちに微生物担体は、散気装置12・・・から
の曝気ガスにより速やかにホッパ部13・・・の上方お
よびホッパ部13・・・の各傾斜面に沿う方向に吹き上
げられ、再び流動化させられる。したがって、廃水中の
微生物担体を常時流動化させることができ、はとんどの
微生物担体を廃水処理に有効に寄与させることができる
次いで、このようにして処理された廃水は、処理槽11
内の固液分離部16で微生物担体が分離除去されたのち
、越流層17を越えて処理水として処理槽11の外部に
排出される。
このような廃水処理装置10にあっては、処理槽11の
底部全域にホッパ部13・・・が形成され、これらホッ
パ部13・・・の内部にそれぞれ散気装置12・・・が
配設されたものであるので、複数の散気装置12・・・
によりホッパ部13内に沈降する微生物担体を速やかに
ホッパ部13・・・の上方およびホッパ部13・・・内
の傾斜面に沿う方向に吹き上げ、再流動化させることが
できるものとなる。したがって、この装置!0によれば
、廃水中の微生物担体を常時流動化し、はとんどの微生
物担体を廃水処理に有効に寄与させることができるので
、効率良く廃水処理ができ、よって大量の廃水をも高い
処理効率で浄化処理できる。
上記の実施例では、ホッパ部13・・・の横断面を矩形
状としたが、これ以外にも例えば三角形、五角形以上の
多角形、あるいはこれら2種以上組み合わせたものなど
複数のホッパ部13・・・が互いに隣接し連続して形成
できる形状であれば、どのようなものでもよい。
第3図は、この発明の第2の発明の廃水処理装置を示す
ものである。この廃水処理装置lOは、処理11111
と複数の散気装置12・・・と流動制御機構18から概
略構成されている。
流動制御機構18は、この例において複数の流動センサ
19・・・と一つの制御装置20からなるものである。
流動センサ19・・・は、それぞれの検出端が処理槽1
1の底部に形成された複数のホッパ部13・・・内の傾
斜面近傍に近接するように垂下された状態で設けられて
いる。この流動センサ19としては、処理槽11の底部
に堆積した微生物担体の堆積層の厚さ、すなわち堆積層
の界面の位置を光学的に検知するフォトカプラが感度の
点で最も好適に用いられるが、この他にも例えば廃水中
のMLSS分を検出するMLSS計、廃水中の処理槽!
lの底部近傍における微生物担体密度を検出する密度計
、微生物担体の流動速度を例えばドツプラ効果等により
測定する流速計なども用いられる。
また、これら複数の流動センサ19・・・は、一つの制
御装置20に電気的に接続されており、この制御装置2
0は、複数の電磁弁14・・・を介してそれぞれ複数の
散気装置12・・・に電気的に接続されている。
上記の制御装置20は、複数の流動センサ19・・の検
出端においてそれぞれ検出されたデータを解析し、これ
らの解析データに基づいて処理槽ll内の廃水中におけ
る微生物担体の流動状態を把握し、その流動状況に応じ
た曝気ガス量を複数の散気装置12・・・を通じて処理
槽11内に供給できるように電磁弁14・・・の弁開度
を制御するものである。そして、この制御装置20は、
例えば全散気装置12・・・からの曝気ガス総量を一定
とした場合、この曝気ガス総量の範囲内で各散気装置1
2・・・からの曝気ガス量を各流動センサ19・・・か
らの検出データに応じて調整できるので、曝気ガス量を
多くすべきところには多くし、曝気ガス量が少なくてす
むところには少なくして曝気ガスを効率良く分配して、
無駄を省き、省エネルギー化を図ることができるもので
ある。また、この制御装置20は、全散気装置+2・・
・からの曝気ガス総量が不足した場合、各流動センサ1
9・・・からの各検出データの出力信号の合計に基づい
て曝気ガス総量を可変できるので、処理槽It内の廃水
中において微生物担体が偏ることなく流動でき、微生物
担体の循環流動を均一化できるものである。
このような制御装置20と複数の流動センサ19・・・
からなる流動制御機構18により、廃水中における微生
物担体の流動状態が常時監視され、必要に応じて制御さ
れるようになっている。また、この流動制御機構18を
例えばグループ化した複数の散気装置12・・・に一つ
の流動センサ19を割り当て、この流動センサ19から
得られたデータを一つの制御装置20で解析し、この解
析データに基づいて複数の散気装置12・・・からの各
曝気ガス量を調整するようにした構成であってもよい。
この場合には、流動センサ19の設置数が少なくてすむ
ことから設備費用等の節約が可能となる。
また、上記の処理槽11内には、複数の散気装置12・
・・の上方にそれぞれ対応するドラフトチューブ21・
・・が立設されている。
次に、このような構成からなる廃水処理装置10を用い
た廃水処理方法の一例を説明する。
廃水処理の概要については、第1の発明とほぼ同様であ
るので、ここでは、流動制御機構18の作用を中心にし
て述べることとする。
すなわち、この処理槽11内における廃水処理では、常
に流動制御機構18の複数の流動センサ19・・・によ
り処理槽11底部の各ホッパ部13・・・の傾斜面上に
堆積する微生物担体の堆積層の厚さがそれぞれ測定され
、逐次これらの測定データの出力信号が制御装置20に
送られる。この制御装置20では、上記の出力信号から
処理ltt内の各所の堆積層の崩壊に要する曝気ガス量
がそれぞれ算出され、これら算出された曝気ガス量に基
づいて複数の電磁弁14・・・の弁開度が調整される。
ここで、制御装置20による曝気ガスの調整方法として
は、前述したように例えば全散気装置12・・・からの
曝気ガス総量を一定とし、この堆積層の厚い箇所では曝
気ガス量を多くし、堆積層の薄い箇所では曝気ガス量を
少なくする。また、上記の曝気ガス総量に過不足が生じ
た場合には、複数の流動センサ19・・・からの検出信
号の合計に基づいて複数の散気装置12・・・からの曝
気ガス総量を可変するように、制御装置20により速や
かに複数の電磁弁14・・・の弁開度を制御し、各曝気
ガス量を調整する。このようにして調整された曝気ガス
を、複数の散気装置12・・・から処理槽11内に吹き
込むことによって、速やかに上記の堆積層を崩壊するか
あるいはその堆積層の厚さを減少させる。そして、堆積
層をなしていた微生物担体は、上記の曝気ガスによりホ
ッパ部13・・・の直上のドラフトチューブ19内に効
率的に巻き上げられる。
この結果、処理槽11内の微生物担体は、常に廃水と共
に循環流動することになり、よって廃水処理に有効に寄
与する微生物担体量を維持でき、廃水の処理能力を高い
水準で維持できる。
次に、このようにして処理された廃水は、処理槽11内
の固液分離部16で微生物担体が分離除去されたのち、
越流堰17を越えて処理水として処理槽11の外部に排
出される。
この廃水処理装置10にあっては、流動制御機構18の
各流動センサ19・・・により各ホッパ部I3・・・内
の傾斜面上に沈降する微生物担体の堆積状況が検出され
、この検出データに基づいて制御装置20により各ホッ
パ部13・・・内に必要な曝気ガス量が各電磁弁14・
・・をそれぞれ制御することで適宜供給されるので、各
ホッパ部13・・・、すなわち処理槽!1の底部に沈降
する微生物担体の堆積層の厚さが調整され、はとんどの
微生物担体が廃水中を常に流動するように制御される。
したがって、常に微生物担体と廃水とが共に循環流動す
ることになるので、はとんどの微生物担体が廃水処理に
有効に寄与し、処理廃水が大儀であっても小容積の装置
と同様に廃水の処理効率を高い水準で維持でき、よって
通常の曝気強度で大量の廃水を処理すべ(、処理槽を効
率の高い状態で大型化できる。また、この装置10では
、処理槽II内の各散気装置12・・・の上方にそれぞ
れドラフトチューブ21・・・が立設されたものである
ので、各散気装置12・・・からの曝気ガスにより吹き
上げられた微生物担体をドラフトチューブ19内に効率
的に巻き上げることができ、微生物担体の流動化を促進
させることができる。
〔実験例〕
第1図および第2図に示した廃水処理装置を用いて廃水
処理を行なった。そして、廃水中に懸濁させる微生物担
体としては、比重2,2〜2.3で径0.4〜0.61
1(平均0.5im)の珪藻土を使用し、これを処理槽
内の廃水に対して15V/V%の添加率で添加した。そ
して、廃水処理中に処理槽内の微生物担体の大半を廃水
の循環流動に伴って十分に流動化させることができた。
そして、食堂廃水をBOD容積負荷3.1ky・l30
D/jf’/日で連続処理したところ、処理前の廃水の
BOD濃度は、約230u/Qであったが、この浄化処
理により得られた処理水のBOD濃度は約13m9/Q
まで低下しており、そのBOD除去率は約94%であっ
た。
また、第3図に示した廃水処理装置を用いて廃水処理を
行なった。流動センサとしては、複数のフォトカプラを
用い、これらの検出端を検出箇所のホッパ部の傾斜面か
ら2ci離して設置した。
この廃水処理中において、処理槽底部の微生物担体の堆
積層の厚さを各フォトカプラで測定し、これらの測定デ
ータを制御装置で解析し、これらの解析データに基づい
て制御装置により各散気装置の電磁弁を制御して処理槽
内への曝気ガス量を調整した。この曝気ガス量の調整に
際し、上記の堆積層の厚さの基準を約2.5cmとし、
この基準値より上昇傾向にある検出箇所では、上記のフ
ォトカプラと各散気装置の電磁弁を制御する制御装置か
らなる流動制御機構により曝気ガス量を増やして堆積層
の厚さを減少させ、また上記の基準値を下回っていれば
、曝気ガス量を減らした。このようにすることで、第4
図のグラフに示したように、堆積層の厚さを自動制御で
き、微生物担体の循環流動化を図ることができるととも
に、曝気ガス量を節約でき、よって省エネルギー化をも
図ることができた。また、面倒と同様の廃水処理にあた
りBOD容積負荷が4.Okg・BOD/麓3/日まで
増しても同様の効果を上げることができる。
このような実験例から明らかなように、この廃水処理装
置を用いれば、廃水中の微生物担体を少ないエネルギー
で常に循環流動化させることができるので、廃水処理に
有効に寄与する微生物担体量を懸濁流動状態に維持でき
、よって廃水を効率良く浄化処理できることがわかる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明の第1の発明の廃水処理
装置にあっては、処理槽の底部全域に逆錐状の凹部が複
数個互いに隣接するように形成され、これら凹部内にそ
れぞれ散気装置が配設されたものであるので、逆錐状の
凹部内に沈降する微生物担体を速やかにそれぞれの凹部
の上方および四部の傾斜面に沿う方向に吹き上げ、再び
流動化させることができる。したがって、廃水中の微生
物担体を常時流動化し、処理槽内のほとんどの微生物担
体を廃水処理に有効に寄与させることができるので、通
常の曝気強度であっても大量の廃水をも処理できる。
また、この発明の第2の発明の廃水処理装置は、第1の
発明の廃水処理装置の処理槽に流動制御機構が設けられ
たものであるので、流動制御機構の流動センサにより処
理槽底部での微生物担体の流動状態を把握し、このデー
タに基づいて制御装置により複数の散気装置からの曝気
ガス信を自動的に制御することで、微生物担体の凹部内
への堆積を防ぎ、この堆積した微生物担体を速やかに再
流動化できる。また、この廃水処理装置では、各散気装
置の上方にそれぞれドラフトチューブが立設されたもの
であるので、各散気装置により上方に吹き上げられた廃
水および微生物担体を各ドラフトデユープ内に効率的に
巻き上げることができ、廃水および微生物担体の循環流
動化を一層促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、この発明の第1の発明の廃水処
理装置の一例の概略構成を示すもので、第1図は縦断面
図、第2図は平面図である。 第3図は、この発明の第2の発明の廃水処理装置の一例
を示す概略断面図、第4図は、この発明の第2の発明の
廃水処理装置の一例に用いられる流動センサにより処理
槽の底部に堆積した微生物担体、の堆積層の厚さを測定
した例を示すグラフである。 第5図は、従来の廃水処理装置の一例を示す概略構成図
である。 10・・・廃水処理装置、11・・・処理槽、12・・
・散気装置、13・・・ホッパ部(逆錐状の凹部)、1
8・・・流動制御機構、I9・・・流動センサ、20・
・制御装置、21・・・ドラフトチューブ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)微生物担体が懸濁せしめられた廃水を保有する処
    理槽と、この処理槽の底部に配設された散気装置からな
    る流動床式の廃水処理装置において、上記処理槽の底部
    全域に逆錐状の凹部が複数個互いに隣接するように形成
    され、これら凹部内にそれぞれ散気装置が配設されたこ
    とを特徴とする廃水処理装置。
  2. (2)微生物担体が懸濁せしめられた廃水を保有する処
    理槽と、この処理槽の底部に配設された散気装置からな
    る流動床式の廃水処理装置において、上記処理槽の底部
    全域に逆錐状の凹部が複数個互いに隣接するように形成
    され、これら凹部内にそれぞれ散気装置が配設され、こ
    れら散気装置の上方にそれぞれドラフトチューブが立設
    され、上記処理槽には、上記各凹部内の傾斜面の近傍に
    検出端を有しかつ廃水中における微生物担体の流動状態
    を把握する流動センサとこの流動センサにより検出され
    たデータに基づいて上記散気装置からの曝気ガス量を制
    御する制御装置からなる流動制御機構が設けられたこと
    を特徴とする廃水処理装置。
  3. (3)流動制御機構が一つの流動センサと、複数の散気
    装置からの曝気ガス量を制御する一つの制御装置から構
    成された特許請求の範囲第2項記載の廃水処理装置。
  4. (4)流動制御機構が複数の流動センサと、複数の散気
    装置からの曝気ガス量を制御する一つの制御装置から構
    成された特許請求の範囲第2項記載の廃水処理装置。
  5. (5)制御装置が、複数の散気装置からの曝気ガス量の
    総量を一定とするとともに、この曝気総量の範囲内で各
    散気装置からの曝気ガス量を流動センサによる検出デー
    タに応じて分配調整する特許請求の範囲第3項または第
    4項記載の廃水処理装置。
  6. (6)制御装置が、複数の流動センサによる検出データ
    の複数の検出信号の合計に基づいて複数の散気装置から
    の曝気ガス量の総量を可変する特許請求の範囲第4項記
    載の廃水処理装置。
  7. (7)流動センサがフォトカプラである特許請求の範囲
    第5項または第6項記載の廃水処理装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318252A (en) * 1976-07-31 1978-02-20 Ebara Infilco Co Ltd Process for treating organic sewage water
JPS53123865U (ja) * 1977-03-10 1978-10-02
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