JPS6325176B2 - - Google Patents
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- JPS6325176B2 JPS6325176B2 JP57116940A JP11694082A JPS6325176B2 JP S6325176 B2 JPS6325176 B2 JP S6325176B2 JP 57116940 A JP57116940 A JP 57116940A JP 11694082 A JP11694082 A JP 11694082A JP S6325176 B2 JPS6325176 B2 JP S6325176B2
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- fuel ratio
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/24—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
- F02D41/2406—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
- F02D41/2425—Particular ways of programming the data
- F02D41/2429—Methods of calibrating or learning
- F02D41/2451—Methods of calibrating or learning characterised by what is learned or calibrated
- F02D41/2454—Learning of the air-fuel ratio control
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
この発明は、内燃機関のアイドル時の回転速度
と空燃比を同時に制御する方法に関し、より詳細
には、従来一般的なPID(比例積分微分)制御と
は異なり、機関の内部状態を考慮して機関をダイ
ナミツク(動的)なシステムとして捕え、内部状
態を規定する状態変数によつて機関の動的な振舞
いを推定しながら、機関の入力変数を決定する状
態変数制御の手法を用いて、アイドル回転速度と
空燃比を同時に制御する方法に関する。
と空燃比を同時に制御する方法に関し、より詳細
には、従来一般的なPID(比例積分微分)制御と
は異なり、機関の内部状態を考慮して機関をダイ
ナミツク(動的)なシステムとして捕え、内部状
態を規定する状態変数によつて機関の動的な振舞
いを推定しながら、機関の入力変数を決定する状
態変数制御の手法を用いて、アイドル回転速度と
空燃比を同時に制御する方法に関する。
(従来技術)
従来の内燃機関におけるアイドル回転速度制御
方法としては、例えば第1図に示すようなものが
ある。アイドル回転速度制御用のAACバルブ1
は、VCMバルブ2の制御ソレノイド3の駆動パ
ルス幅PAをデユーテイ制御することによつてリ
フト量が変わり、スロツトルバルブ4のバイパス
5を通過するバイパス空気量が変化して、アイド
ル回転速度が制御される。
方法としては、例えば第1図に示すようなものが
ある。アイドル回転速度制御用のAACバルブ1
は、VCMバルブ2の制御ソレノイド3の駆動パ
ルス幅PAをデユーテイ制御することによつてリ
フト量が変わり、スロツトルバルブ4のバイパス
5を通過するバイパス空気量が変化して、アイド
ル回転速度が制御される。
コントロールユニツト6は、スロツトルバルブ
スイツチ7によるアイドル(IDLE)信号、ニユ
ートラルスイツチ8によるニユートラル
(NEUT)信号、車速センサ9による車速
(VSP)信号などによつて機関がアイドル状態に
あることを検知すると、水温センサ10による冷
却水温度(Tw)に応じた1次元テーブルルツク
アツプによつて、アイドル回転速度の基本目標値
を算出する。そして、エアコンスイツチ11によ
るエアコン(A/C)信号、ニユートラル
(NEUT)信号、バツテリ電圧(VB)信号などに
応じた補正を行なつて最終的に算出されたアイド
ル回転速度の目標値Nrに対し、機関の実際のア
イドル回転速度Nとその目標値Nrとの偏差SAが
小さくなるように制御ソレノイド3の駆動パルス
幅PAを比例、積分(PI)のデユーテイ制御をし
て、目標回転速度Nrにフイードバツク制御する。
スイツチ7によるアイドル(IDLE)信号、ニユ
ートラルスイツチ8によるニユートラル
(NEUT)信号、車速センサ9による車速
(VSP)信号などによつて機関がアイドル状態に
あることを検知すると、水温センサ10による冷
却水温度(Tw)に応じた1次元テーブルルツク
アツプによつて、アイドル回転速度の基本目標値
を算出する。そして、エアコンスイツチ11によ
るエアコン(A/C)信号、ニユートラル
(NEUT)信号、バツテリ電圧(VB)信号などに
応じた補正を行なつて最終的に算出されたアイド
ル回転速度の目標値Nrに対し、機関の実際のア
イドル回転速度Nとその目標値Nrとの偏差SAが
小さくなるように制御ソレノイド3の駆動パルス
幅PAを比例、積分(PI)のデユーテイ制御をし
て、目標回転速度Nrにフイードバツク制御する。
以上の制御方法を流れ図で示したのが、第2図
である。
である。
一方、空燃比(燃料と空気の混合比)の制御
は、先ず機関の回転速度Nと吸入空気流量Qから
基本燃料供給量TPをTP=KQ/N(但し、Kは定
数)によつて求める。そして、排気混合気の酸素
濃度に応じて空燃比に応じた信号を出力するO2
センサ12(第1図)の出力値に基づいて、基本
燃料供給量TPに対する補正率αをPI制御するこ
とにより、実際の空燃比A/Fを目標空燃比
(A/F)rにフイードバツク制御する。
は、先ず機関の回転速度Nと吸入空気流量Qから
基本燃料供給量TPをTP=KQ/N(但し、Kは定
数)によつて求める。そして、排気混合気の酸素
濃度に応じて空燃比に応じた信号を出力するO2
センサ12(第1図)の出力値に基づいて、基本
燃料供給量TPに対する補正率αをPI制御するこ
とにより、実際の空燃比A/Fを目標空燃比
(A/F)rにフイードバツク制御する。
しかしながら、このような従来のアイドル回転
速度と空燃比の制御方法にあつては、バイパス空
気量を操作することによるアイドル回転速度制御
と燃料供給量を操作することによる空燃比制御と
が互いに独立して行われる構成となつていた上、
エアコンスイツチやパワステスイツチやクラツチ
スイツチ等で予測できるエアコンがパワステやク
ラツチ接続等による持続負荷外乱が加わつている
時も同じ制御ゲインで行う構成となつていたた
め、一方で空燃比制御を行うために燃料供給量を
増減すると、アイドル回転速度が変化してしま
い、このためアイドル回転制御を行なうためにバ
イパス空気量を増減すると、今度は空燃比が変化
してしまい、独立した制御でありながら相互に影
響を及ぼし合つてしまうと共に、エアコンやパワ
ステ等の外乱に対する制御性も悪く、アイドル回
転速度と空燃比の安定した制御を行うことが難し
いという問題点があつた。
速度と空燃比の制御方法にあつては、バイパス空
気量を操作することによるアイドル回転速度制御
と燃料供給量を操作することによる空燃比制御と
が互いに独立して行われる構成となつていた上、
エアコンスイツチやパワステスイツチやクラツチ
スイツチ等で予測できるエアコンがパワステやク
ラツチ接続等による持続負荷外乱が加わつている
時も同じ制御ゲインで行う構成となつていたた
め、一方で空燃比制御を行うために燃料供給量を
増減すると、アイドル回転速度が変化してしま
い、このためアイドル回転制御を行なうためにバ
イパス空気量を増減すると、今度は空燃比が変化
してしまい、独立した制御でありながら相互に影
響を及ぼし合つてしまうと共に、エアコンやパワ
ステ等の外乱に対する制御性も悪く、アイドル回
転速度と空燃比の安定した制御を行うことが難し
いという問題点があつた。
(発明の目的)
この発明は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、予測できる外乱が加わつた時
にもより安定にアイドル回転速度と空燃比とを同
時に最適に制御することを目的とする。
てなされたもので、予測できる外乱が加わつた時
にもより安定にアイドル回転速度と空燃比とを同
時に最適に制御することを目的とする。
(発明の構成および作用)
そこでこの発明は、空気量(もしくは相当量)
と燃料供給量(もしくは相当量)をはじめとし、
更には点火時期あるいは排気還流量(もしくは相
当量)とを制御入力とし、アイドル回転速度と空
燃比とを制御出力とする機関のダイナミツクモデ
ルに基づいて、上記各制御入力と各制御出力とで
多変数制御すると共に、エアコンやパワステ、ク
ラツチ接続等のオン情報が検知できる持続負荷外
乱が加わつた時には、持続負荷外乱に対して制御
性の良い最適制御ゲインに切り換えることを特徴
とするものである。
と燃料供給量(もしくは相当量)をはじめとし、
更には点火時期あるいは排気還流量(もしくは相
当量)とを制御入力とし、アイドル回転速度と空
燃比とを制御出力とする機関のダイナミツクモデ
ルに基づいて、上記各制御入力と各制御出力とで
多変数制御すると共に、エアコンやパワステ、ク
ラツチ接続等のオン情報が検知できる持続負荷外
乱が加わつた時には、持続負荷外乱に対して制御
性の良い最適制御ゲインに切り換えることを特徴
とするものである。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
第3図はこの発明の一実施例の構成を示すが、
図において、13は制御対象である機関で、制御
入力はアイドル時のバイパス空気量を調整する
VCMバルブ2の制御ソレノイド3の駆動パルス
幅PAと燃料噴射弁14(第1図参照)を駆動す
る燃料噴射パルス幅PFをとり、制御出力は機関
回転速度NとO2センサ12の出力値から推定さ
れる空燃比A/Fをとる。
図において、13は制御対象である機関で、制御
入力はアイドル時のバイパス空気量を調整する
VCMバルブ2の制御ソレノイド3の駆動パルス
幅PAと燃料噴射弁14(第1図参照)を駆動す
る燃料噴射パルス幅PFをとり、制御出力は機関
回転速度NとO2センサ12の出力値から推定さ
れる空燃比A/Fをとる。
15は、制御対象である機関13のダイナミツ
クモデルを記憶していて、上記4つの制御入出力
情報PA,PF,N,A/Fから機関のダイナミツ
クな内部状態を推定する状態観測器(オブザー
バ)であり、内部状態を代表する状態変数量x
(例えば6つの量x1,x2,x3,x4,x5,x6のベク
トル表示)の推定値xを計算する。
クモデルを記憶していて、上記4つの制御入出力
情報PA,PF,N,A/Fから機関のダイナミツ
クな内部状態を推定する状態観測器(オブザー
バ)であり、内部状態を代表する状態変数量x
(例えば6つの量x1,x2,x3,x4,x5,x6のベク
トル表示)の推定値xを計算する。
状態観測器15は制御対象である機関をシミユ
レーシヨンするもので、ダイナミツクな内部状態
を状態変数x(n次のベクトルx1〜xo)で代表す
る。制御対象である機関13の内部状態を表わす
状態変数は、具体的には例えばインテークマニホ
ールドの絶対圧や吸入負圧、実際にシリンダに吸
入された空気量、燃焼の動的挙動、機関トルク等
が挙げられる。これらの値をセンサにより検出で
きれば、その検出値を用いることによつて機関の
動的な振舞いを把握し、制御に用いることによつ
て制御をより精密に行なうことができる。しかし
ながら現時点では、それらの値を検出できる実用
的センサはあまり存在しない。そこで機関の内部
状態を状態変数xで代表させるが、但し状態変数
xは実際の内部状態を表わす種々の物理量に対応
させる必要はなく、全体として機関をシミユレー
シヨンさせるものである。状態変数xの次数n
は、nが大きい程シミユレーシヨンが精確になる
が、反面計算が複雑になる。そこでモデルとして
は低次元化近似されたものを使用し、近似誤差ま
たは機関個体差による誤差を積分動作で吸収す
る。この発明における2入力2出力の場合には、
n=6程度が適当である。
レーシヨンするもので、ダイナミツクな内部状態
を状態変数x(n次のベクトルx1〜xo)で代表す
る。制御対象である機関13の内部状態を表わす
状態変数は、具体的には例えばインテークマニホ
ールドの絶対圧や吸入負圧、実際にシリンダに吸
入された空気量、燃焼の動的挙動、機関トルク等
が挙げられる。これらの値をセンサにより検出で
きれば、その検出値を用いることによつて機関の
動的な振舞いを把握し、制御に用いることによつ
て制御をより精密に行なうことができる。しかし
ながら現時点では、それらの値を検出できる実用
的センサはあまり存在しない。そこで機関の内部
状態を状態変数xで代表させるが、但し状態変数
xは実際の内部状態を表わす種々の物理量に対応
させる必要はなく、全体として機関をシミユレー
シヨンさせるものである。状態変数xの次数n
は、nが大きい程シミユレーシヨンが精確になる
が、反面計算が複雑になる。そこでモデルとして
は低次元化近似されたものを使用し、近似誤差ま
たは機関個体差による誤差を積分動作で吸収す
る。この発明における2入力2出力の場合には、
n=6程度が適当である。
第3図において、16は積分動作とゲインブロ
ツクで、機関回転速度の指定された目標値Nrと
実際値Nとの偏差SAを積分した量、空燃比の指
定された目標値(A/F)rと実際値A/Fとの偏
差SBを積分した量、および状態観測器15で計
算された状態変数量xから、2つの制御入力PA
とPFの値を計算する(第5図参照)。そして、上
記状態観測器15と積分動作とゲインブロツク1
6とでコントローラを構成する。
ツクで、機関回転速度の指定された目標値Nrと
実際値Nとの偏差SAを積分した量、空燃比の指
定された目標値(A/F)rと実際値A/Fとの偏
差SBを積分した量、および状態観測器15で計
算された状態変数量xから、2つの制御入力PA
とPFの値を計算する(第5図参照)。そして、上
記状態観測器15と積分動作とゲインブロツク1
6とでコントローラを構成する。
次に作用を説明する。
制御対象である機関13は2入力2出力システ
ムで、この入出力間の回転同期サンプル値系のあ
る基準設定値近辺で求められた線形近似された伝
達関数行列T(z)から、制御対象13のダイナ
ミツクな内部状態を推定することが可能である。
その1つの手法として状態観測器15がある。ア
イドル回転速度近辺の運転条件で、制御対象13
の伝達関数行列T(z)が実際的に求まり、 T(z)= T1(z) T2(z) T3(z) T4(z) (1) となる。但し、zは入出力信号のサンプル値のz
―変換を示し、T1(z)とT2(z)は例えばzの
2次伝達関数、T3(z)とT4(z)はzの1次伝
達関数である。
ムで、この入出力間の回転同期サンプル値系のあ
る基準設定値近辺で求められた線形近似された伝
達関数行列T(z)から、制御対象13のダイナ
ミツクな内部状態を推定することが可能である。
その1つの手法として状態観測器15がある。ア
イドル回転速度近辺の運転条件で、制御対象13
の伝達関数行列T(z)が実際的に求まり、 T(z)= T1(z) T2(z) T3(z) T4(z) (1) となる。但し、zは入出力信号のサンプル値のz
―変換を示し、T1(z)とT2(z)は例えばzの
2次伝達関数、T3(z)とT4(z)はzの1次伝
達関数である。
入力、出力および伝達関数T1(z)〜T4(z)
の関係を示す制御対象(機関)13のモデル構造
を第4図に示す。但し、入出力はそれぞれ基準設
定値からのズレδPA,δPF,δN,δ(A/F)を
用いている。
の関係を示す制御対象(機関)13のモデル構造
を第4図に示す。但し、入出力はそれぞれ基準設
定値からのズレδPA,δPF,δN,δ(A/F)を
用いている。
この伝達関数行列T(z)から、次のように状
態観測器15を構成することができる。
態観測器15を構成することができる。
先ず、T(z)から機関の動的な振舞いを記述
する状態変数モデル x(n)=Ax(n−1)+Bu(n−1) (2) y(n−1)=Cx(n−1) (3) を導く。ここで、各量のカツコ内の(n)は現時
点を、また(n−1)は1つ前のサンプル時点を
表わす。u(n−1)は制御入力ベクトルで、あ
る基準設定値からの線形近似が成り立つ範囲内で
の摂動分を表わす、制御ソレノイド3のパルス幅
δPA(n−1)と燃料噴射パルス幅δPF(n−1)
を要素とする。すなわち、 u(n−1)= δPA(n−1) δPF(n−1) (4) また、y(n−1)は制御出力ベクトルで、制
御入力ベクトルと同様に、ある基準回転速度Na
(例えば650rpm)からの摂動分を表わすδN(n−
1)と、基準空燃比(A/F)aからの摂動分を表
わすδ(A/F)(n−1)を要素とする。すなわ
ち、 y(n−1)= δN(n−1) δ(A/F)(n−1) (5) x(・)は状態変数ベクトルであり、行列A,
B,Cは伝達関数行列T(z)の係数から決まる
定数行列である。
する状態変数モデル x(n)=Ax(n−1)+Bu(n−1) (2) y(n−1)=Cx(n−1) (3) を導く。ここで、各量のカツコ内の(n)は現時
点を、また(n−1)は1つ前のサンプル時点を
表わす。u(n−1)は制御入力ベクトルで、あ
る基準設定値からの線形近似が成り立つ範囲内で
の摂動分を表わす、制御ソレノイド3のパルス幅
δPA(n−1)と燃料噴射パルス幅δPF(n−1)
を要素とする。すなわち、 u(n−1)= δPA(n−1) δPF(n−1) (4) また、y(n−1)は制御出力ベクトルで、制
御入力ベクトルと同様に、ある基準回転速度Na
(例えば650rpm)からの摂動分を表わすδN(n−
1)と、基準空燃比(A/F)aからの摂動分を表
わすδ(A/F)(n−1)を要素とする。すなわ
ち、 y(n−1)= δN(n−1) δ(A/F)(n−1) (5) x(・)は状態変数ベクトルであり、行列A,
B,Cは伝達関数行列T(z)の係数から決まる
定数行列である。
ここで、次のようなアルゴリズムを持つ状態観
測器を構成する。
測器を構成する。
x^(n)=(A−GC)x^(n−1)
+Bu(n−1)+Gy(n−1) (6)
ここに、Gは任意に与えられる行列で、x^(・)
は機関13の内部状態変数x(・)の推定値であ
る。(2)(3)(6)式より変形すると、 〔x(n)−x^(n)〕=(A−GC) 〔x^(n−1)−x(n−1)〕 (7) となり、行列(A−GC)の固有値が単位円内に
あるようにGを選べば、 n→大で x^(n)→x(n) (8) となり、内部状態変数量x(n)を入力u(・)と
出力y(・)から推定することができる。また、
行列Gを適当に選び、行列(A−GC)の固有値
を全て零にすることも可能で、この時状態観測器
15は有限整定状態観測器となる。
は機関13の内部状態変数x(・)の推定値であ
る。(2)(3)(6)式より変形すると、 〔x(n)−x^(n)〕=(A−GC) 〔x^(n−1)−x(n−1)〕 (7) となり、行列(A−GC)の固有値が単位円内に
あるようにGを選べば、 n→大で x^(n)→x(n) (8) となり、内部状態変数量x(n)を入力u(・)と
出力y(・)から推定することができる。また、
行列Gを適当に選び、行列(A−GC)の固有値
を全て零にすることも可能で、この時状態観測器
15は有限整定状態観測器となる。
このようにして推定された状態変数x^(・)と、
目標回転速度Nrと現在の実際の回転速度N(・)
との偏差SA=(Nr−N(・))の情報と、目標空
燃比(A/F)rとO2センサ12の出力信号から推
定される現在の実際の空燃比(A/F)(・)と
の偏差SB=((A/F)r−(A/F)(・))の情報
を用いて、制御入力である制御ソレノイド3のパ
ルス幅の基準設定値(PA)aからの線形近似が成り
立つ範囲内での増量分δPA(・)と、燃料噴射パ
ルス幅の基準設定値(PF)aからの線形近似が成り
立つ範囲内での増量分δPF(・)を決定し、機関
のアイドル回転速度Nと空燃比A/Fの最適レギ
ユレータ制御を行う。レギユレータ制御とは、ア
イドル回転速度Nを一定値である目標回転速度
Nrに、空燃比A/Fを一定値である目標空燃比
(A/F)rにそれぞれ合致するように制御する定
値制御を意味する。なお本発明では、前述したよ
うに実験的に求めたモデルが低次元化された近似
モデルであるため、その近次誤差を吸収するため
のI(積分)動作を付加しているが、ここではI
動作を含めての最適レギユレータ制御を行う。
目標回転速度Nrと現在の実際の回転速度N(・)
との偏差SA=(Nr−N(・))の情報と、目標空
燃比(A/F)rとO2センサ12の出力信号から推
定される現在の実際の空燃比(A/F)(・)と
の偏差SB=((A/F)r−(A/F)(・))の情報
を用いて、制御入力である制御ソレノイド3のパ
ルス幅の基準設定値(PA)aからの線形近似が成り
立つ範囲内での増量分δPA(・)と、燃料噴射パ
ルス幅の基準設定値(PF)aからの線形近似が成り
立つ範囲内での増量分δPF(・)を決定し、機関
のアイドル回転速度Nと空燃比A/Fの最適レギ
ユレータ制御を行う。レギユレータ制御とは、ア
イドル回転速度Nを一定値である目標回転速度
Nrに、空燃比A/Fを一定値である目標空燃比
(A/F)rにそれぞれ合致するように制御する定
値制御を意味する。なお本発明では、前述したよ
うに実験的に求めたモデルが低次元化された近似
モデルであるため、その近次誤差を吸収するため
のI(積分)動作を付加しているが、ここではI
動作を含めての最適レギユレータ制御を行う。
この発明の制御対象である機関は、前述したよ
うに2入力2出力システムであり、これを最適に
レギユレータ制御するものであるが、一般的な多
変数システムの最適レギユレータ制御アルゴリズ
ムは、例えば古田勝久著「線形システム制御理
論」(昭和51年)昭晃堂その他に説明されている
ので、ここでは詳細な説明は省略する。結果のみ
を記述すると、いま、 δu(n)=u(n)−u(n−1) (9) δy(n)=y(n)−y(n−1) (10) とし、評価関数Jを、 J=∞ 〓K=0 〔δyt(k)Qδy(k)+δut(k)Rδu(k)〕 (11) とする。ここでQ,Rは重みパラメータ行列、t
は転置を示す。kは制御開始時点を0とするサン
プル回数で、(11)式の右辺第1項は(10)式の2乗、第
2項は(9)式の2乗(Q,Rを対角行列とすると)
をそれぞれ表わす。また(11)式の第2項を、(9)式の
ような制御入力の差分の2次形式としているが、
これは第5図の様にI(積分)動作を付加したた
めである。(11)式の評価関数Jを最小とする最適制
御入力u*(k)は、 となる。(12)式で K=−(R+tP)-1 tP (13) とおくと、Kは最適ゲイン行列である。また(12)式
において であり、Pは、 のリカツテイ(Riccati)方程式の解である。
うに2入力2出力システムであり、これを最適に
レギユレータ制御するものであるが、一般的な多
変数システムの最適レギユレータ制御アルゴリズ
ムは、例えば古田勝久著「線形システム制御理
論」(昭和51年)昭晃堂その他に説明されている
ので、ここでは詳細な説明は省略する。結果のみ
を記述すると、いま、 δu(n)=u(n)−u(n−1) (9) δy(n)=y(n)−y(n−1) (10) とし、評価関数Jを、 J=∞ 〓K=0 〔δyt(k)Qδy(k)+δut(k)Rδu(k)〕 (11) とする。ここでQ,Rは重みパラメータ行列、t
は転置を示す。kは制御開始時点を0とするサン
プル回数で、(11)式の右辺第1項は(10)式の2乗、第
2項は(9)式の2乗(Q,Rを対角行列とすると)
をそれぞれ表わす。また(11)式の第2項を、(9)式の
ような制御入力の差分の2次形式としているが、
これは第5図の様にI(積分)動作を付加したた
めである。(11)式の評価関数Jを最小とする最適制
御入力u*(k)は、 となる。(12)式で K=−(R+tP)-1 tP (13) とおくと、Kは最適ゲイン行列である。また(12)式
において であり、Pは、 のリカツテイ(Riccati)方程式の解である。
(11)式の評価関数Jの意味は、制御入力u(・)
の動きを制約しつつ、制御出力y(・)であるア
イドル回転速度Nの目標値Nrからの偏差SA(回
転変動)と空燃比A/Fの目標値(A/F)rから
の偏差SBを最小にしようと意図したもので、そ
の制約の重みづけは重みパラメータ行列Q,Rで
変えることができる。従つて、適当なQとRを選
択し、アイドル時の機関のダイナミツクモデル
(状態変数モデル)を用い、(16)式を解いたPを
用いて計算した(13)式の最適ゲイン行列Kをマ
イクロコンピユータに記憶し、アイドル回転速度
の目標値Nrと実際値Nの偏差の積分値、空燃比
の目標値(A/F)rと実際値(A/F)の偏差の
積分値および推定された状態変数x(k)から、(12)式
によつて最適制御入力値u*(k)を簡単に決定する
ことができる。また前述したように、機関のダイ
ナミツクな状態変数の推定値x(k)を求めるには、
行列A,B,C,Gの値をマイクロコンピユータ
に記憶しておき、(6)式により計算すればよい。
の動きを制約しつつ、制御出力y(・)であるア
イドル回転速度Nの目標値Nrからの偏差SA(回
転変動)と空燃比A/Fの目標値(A/F)rから
の偏差SBを最小にしようと意図したもので、そ
の制約の重みづけは重みパラメータ行列Q,Rで
変えることができる。従つて、適当なQとRを選
択し、アイドル時の機関のダイナミツクモデル
(状態変数モデル)を用い、(16)式を解いたPを
用いて計算した(13)式の最適ゲイン行列Kをマ
イクロコンピユータに記憶し、アイドル回転速度
の目標値Nrと実際値Nの偏差の積分値、空燃比
の目標値(A/F)rと実際値(A/F)の偏差の
積分値および推定された状態変数x(k)から、(12)式
によつて最適制御入力値u*(k)を簡単に決定する
ことができる。また前述したように、機関のダイ
ナミツクな状態変数の推定値x(k)を求めるには、
行列A,B,C,Gの値をマイクロコンピユータ
に記憶しておき、(6)式により計算すればよい。
なお、Q2センサ12の出力信号から空燃比の
偏差SBを推定する方法は、以下のようにして行
う。O2センサ12は理論空燃比を境にして燃料
のリツチ(濃)側でオン信号を、リーン(淡)側
でオフ信号をそれぞれ出力する。第6図に示す
O2センサ12の出力信号を各制御周期毎に観測
する。例えば、最初の周期(0〜1)でオンの時
間とオフの時間を計測し、オン(リツチ)信号を
(+)、オフ(リーン)信号を(−)として加算
し、 SB=−t1+t2−t3+t4 (17) により得られたSBの値をもつて、その制御周期
内で空燃比が目標値(A/F)rよりどれだけズレ
ているかを表わす量とすればよい。
偏差SBを推定する方法は、以下のようにして行
う。O2センサ12は理論空燃比を境にして燃料
のリツチ(濃)側でオン信号を、リーン(淡)側
でオフ信号をそれぞれ出力する。第6図に示す
O2センサ12の出力信号を各制御周期毎に観測
する。例えば、最初の周期(0〜1)でオンの時
間とオフの時間を計測し、オン(リツチ)信号を
(+)、オフ(リーン)信号を(−)として加算
し、 SB=−t1+t2−t3+t4 (17) により得られたSBの値をもつて、その制御周期
内で空燃比が目標値(A/F)rよりどれだけズレ
ているかを表わす量とすればよい。
この発明の特徴は、上述した制御において、持
続負荷外乱が加わつた時に、制御入力値を決定す
る最適ゲインを切り換えて制御することにある。
続負荷外乱が加わつた時に、制御入力値を決定す
る最適ゲインを切り換えて制御することにある。
ここで、エアコンやパワステ等の持続負荷外乱
というのは、外乱が加わり始めたことをフイード
フオワード情報として検知できるものである。ま
た、このような持続負荷外乱が加わつた時の最適
サーボ制御ゲインKは、このような持続負荷外乱
がない場合の一般の外乱(例えば機関の失火等)
に対して制御性の良い(13)式の最適ゲインKと
は異なる傾向がある。例えば第7図aはあるゲイ
ンK1において、エアコンが入り切れた時のサー
ボ制御A1と一般の定常時の外乱が加わつた時の
制御B1を行つた場合、第7図bは別のゲインK2
において、同じくエアコンが入り切れた時のサー
ボ制御A2と一般の定常時の外乱が加わつた時の
制御B2を行つた場合を示す。第7図aのA0はエ
アコンが入つた時のアイドル回転制御の目標値を
示す。第7図aとbを比較検討すると、エアコン
が入つた時のサーボ制御は第7図bの方が良い制
御性を示し、他方、一般の定常時の外乱が加わつ
た時の制御は第7図aの方が良い。これはそれぞ
れの外乱で制御性の良いゲインKが異なることを
示す。従つて、定常時エアコンが入つていない時
はゲインK1で、またエアコンが入つた時はゲイ
ンK2に切り換えてそれぞれ制御を行うことで、
より制御性を高めることができる。
というのは、外乱が加わり始めたことをフイード
フオワード情報として検知できるものである。ま
た、このような持続負荷外乱が加わつた時の最適
サーボ制御ゲインKは、このような持続負荷外乱
がない場合の一般の外乱(例えば機関の失火等)
に対して制御性の良い(13)式の最適ゲインKと
は異なる傾向がある。例えば第7図aはあるゲイ
ンK1において、エアコンが入り切れた時のサー
ボ制御A1と一般の定常時の外乱が加わつた時の
制御B1を行つた場合、第7図bは別のゲインK2
において、同じくエアコンが入り切れた時のサー
ボ制御A2と一般の定常時の外乱が加わつた時の
制御B2を行つた場合を示す。第7図aのA0はエ
アコンが入つた時のアイドル回転制御の目標値を
示す。第7図aとbを比較検討すると、エアコン
が入つた時のサーボ制御は第7図bの方が良い制
御性を示し、他方、一般の定常時の外乱が加わつ
た時の制御は第7図aの方が良い。これはそれぞ
れの外乱で制御性の良いゲインKが異なることを
示す。従つて、定常時エアコンが入つていない時
はゲインK1で、またエアコンが入つた時はゲイ
ンK2に切り換えてそれぞれ制御を行うことで、
より制御性を高めることができる。
以上のアイドル回転速度と空燃比の同時制御の
手順を示したのが、第8図である。手順を説明す
ると、ステツプ30ではエアコンのオン―オフ状
態、水温Twの値等によりアイドル回転速度の目
標値Nrを決め、ステツプ31では同様に空燃比
の目標値(A/F)rを決める。ステツプ32では
エアコンやパワステ等の持続負荷外乱がオンであ
るフイードフオワード剤報があるか否かを判定
し、この判定に応じて、ステツプ33で最適ゲイ
ンkijをテーブルルツクアツプする。ステツプ3
4ではアイドル回転数の目標値Nrと実際値Nと
の偏差SAを計算し、ステツプ35では空燃比の
目標値(A/F)rと実際値A/Fとの偏差SBを
計算する。ステツプ36では、制御を始めてから
前の周期までの回転速度の偏差SAを加算してい
て、結果をDUN1というレジスタに移す。ステ
ツプ37では、制御を始めてから前の周期までの
空燃比の偏差SBを加算していて、結果をDUN2
というレジスタに移す。ステツプ38では、回転
速度の実際値Nの基準設定値Na(例えば650rpm)
からのズレδNを、ステツプ39では空燃比の実
際値A/Fの基準設定値(A/F)aからのズレδ
(A/F)を、それぞれ計算する。ステツプ40
では、前の制御周期で推定された機関のダイナミ
ツクな内部状態を表わす状態変数量x1 *〜x5 *と、
計算された制御入力値δPAおよびδPFと、さらに
制御出力値であるδN,δ(A/F)とを重みづけ
加算して各状態変数量x1〜x6を計算する。但し(6)
式の行列(A―GC)は、 の形で、有限整定オブザーバを形成した例であ
る。なお、(A,B,C)は可観測正準形を用い
ている。
手順を示したのが、第8図である。手順を説明す
ると、ステツプ30ではエアコンのオン―オフ状
態、水温Twの値等によりアイドル回転速度の目
標値Nrを決め、ステツプ31では同様に空燃比
の目標値(A/F)rを決める。ステツプ32では
エアコンやパワステ等の持続負荷外乱がオンであ
るフイードフオワード剤報があるか否かを判定
し、この判定に応じて、ステツプ33で最適ゲイ
ンkijをテーブルルツクアツプする。ステツプ3
4ではアイドル回転数の目標値Nrと実際値Nと
の偏差SAを計算し、ステツプ35では空燃比の
目標値(A/F)rと実際値A/Fとの偏差SBを
計算する。ステツプ36では、制御を始めてから
前の周期までの回転速度の偏差SAを加算してい
て、結果をDUN1というレジスタに移す。ステ
ツプ37では、制御を始めてから前の周期までの
空燃比の偏差SBを加算していて、結果をDUN2
というレジスタに移す。ステツプ38では、回転
速度の実際値Nの基準設定値Na(例えば650rpm)
からのズレδNを、ステツプ39では空燃比の実
際値A/Fの基準設定値(A/F)aからのズレδ
(A/F)を、それぞれ計算する。ステツプ40
では、前の制御周期で推定された機関のダイナミ
ツクな内部状態を表わす状態変数量x1 *〜x5 *と、
計算された制御入力値δPAおよびδPFと、さらに
制御出力値であるδN,δ(A/F)とを重みづけ
加算して各状態変数量x1〜x6を計算する。但し(6)
式の行列(A―GC)は、 の形で、有限整定オブザーバを形成した例であ
る。なお、(A,B,C)は可観測正準形を用い
ている。
ステツプ41では、推定された機関のダイナミ
ツクな内部状態変数量x1〜x6とDUN1および
DUN2に最適ゲインKの要素kijを乗じて加算
し、基準設定値(PA)aおよび(PF)aに対し制御入
力値をどれだけ増量するかを計算する。
ツクな内部状態変数量x1〜x6とDUN1および
DUN2に最適ゲインKの要素kijを乗じて加算
し、基準設定値(PA)aおよび(PF)aに対し制御入
力値をどれだけ増量するかを計算する。
第8図の係数bij,gij,kij等は予め求めておい
て、マイクロコンピユータ等に記憶しておく。
て、マイクロコンピユータ等に記憶しておく。
(発明の効果)
以上説明してきたように、この発明によれば、
制御入力である空気量を規定する制御ソレノイド
の駆動パルス幅PAと燃料噴射パルス幅PF、およ
び制御出力であるアイドル回転速度NとO2セン
サで検出された空燃比A/Fの間のダイナミツク
モデルに基づいて、多変数制御を行なうと共に、
エアコンやパワステ等の持続負荷外乱が加わつた
時に最適ゲインに切り換える構成としたため、機
関のアイドル時の回転速度制御と空燃比制御を同
時に最適に行うことができ、また、エアコンやパ
ワステ等の持続負荷外乱が印加された時も、より
安定なアイドル運転が実現できるという効果が得
られる。
制御入力である空気量を規定する制御ソレノイド
の駆動パルス幅PAと燃料噴射パルス幅PF、およ
び制御出力であるアイドル回転速度NとO2セン
サで検出された空燃比A/Fの間のダイナミツク
モデルに基づいて、多変数制御を行なうと共に、
エアコンやパワステ等の持続負荷外乱が加わつた
時に最適ゲインに切り換える構成としたため、機
関のアイドル時の回転速度制御と空燃比制御を同
時に最適に行うことができ、また、エアコンやパ
ワステ等の持続負荷外乱が印加された時も、より
安定なアイドル運転が実現できるという効果が得
られる。
なお、上述の実施例では、制御入力として、空
気量を規定する制御ソレノイドのパルス幅PAと
燃料噴射パルス幅PFとを用いる場合を示したが、
その他点火時期およびEGR(排気還流)量なども
制御入力として用いることができる。
気量を規定する制御ソレノイドのパルス幅PAと
燃料噴射パルス幅PFとを用いる場合を示したが、
その他点火時期およびEGR(排気還流)量なども
制御入力として用いることができる。
第1図は従来の内燃機関におけるアイドル回転
速度制御装置と空燃比制御装置の構成図、第2図
は従来のアイドル回転速度制御方法を示すフロー
チヤート、第3図はこの発明による内燃機関にお
けるアイドル回転速度と空燃比の同時制御方法を
実現する制御装置の構成図、第4図は第3図の制
御入出力と機関の関係を示すブロツク図、第5図
は第3図の積分+ゲインブロツクの詳細図、第6
図はO2センサの出力波形図、第7図a,bは異
なつた最適ゲインに対して持続負荷外乱と一般外
乱が加わつた時のアイドル回転速度の状態を示す
図、第8図はこの発明による制御方法を説明する
フローチヤートである。 1……AACバルブ、2……VCMバルブ、3…
…制御ソレノイド、4……スロツトルバルブ、5
……バイパス、7……スロツトルバルブスイツ
チ、8……ニユートラルスイツチ、10……水温
センサ、11……エアコンスイツチ、12……
O2センサ、13……内燃機関(制御対象)、14
……燃料噴射弁、15……状態観測器、16……
積分+ゲインブロツク、Nr……アイドル回転速
度の目標値、N……アイドル回転速度の実際値、
Na……アイドル回転速度の基準設定値、SA……
アイドル回転速度の目標値と実際値の偏差、
(A/F)r……空燃比の目標値、A/F……空燃
比の実際値、(A/F)a……空燃比の基準設定値、
SB……空燃比の目標値と実際値の偏差、PA……
バイパス空気量を規定する制御ソレノイドのパル
ス幅、PF……燃料供給量を規定する燃料噴射パ
ルス幅、xi……状態変数量、xi……状態変数の推
定量。
速度制御装置と空燃比制御装置の構成図、第2図
は従来のアイドル回転速度制御方法を示すフロー
チヤート、第3図はこの発明による内燃機関にお
けるアイドル回転速度と空燃比の同時制御方法を
実現する制御装置の構成図、第4図は第3図の制
御入出力と機関の関係を示すブロツク図、第5図
は第3図の積分+ゲインブロツクの詳細図、第6
図はO2センサの出力波形図、第7図a,bは異
なつた最適ゲインに対して持続負荷外乱と一般外
乱が加わつた時のアイドル回転速度の状態を示す
図、第8図はこの発明による制御方法を説明する
フローチヤートである。 1……AACバルブ、2……VCMバルブ、3…
…制御ソレノイド、4……スロツトルバルブ、5
……バイパス、7……スロツトルバルブスイツ
チ、8……ニユートラルスイツチ、10……水温
センサ、11……エアコンスイツチ、12……
O2センサ、13……内燃機関(制御対象)、14
……燃料噴射弁、15……状態観測器、16……
積分+ゲインブロツク、Nr……アイドル回転速
度の目標値、N……アイドル回転速度の実際値、
Na……アイドル回転速度の基準設定値、SA……
アイドル回転速度の目標値と実際値の偏差、
(A/F)r……空燃比の目標値、A/F……空燃
比の実際値、(A/F)a……空燃比の基準設定値、
SB……空燃比の目標値と実際値の偏差、PA……
バイパス空気量を規定する制御ソレノイドのパル
ス幅、PF……燃料供給量を規定する燃料噴射パ
ルス幅、xi……状態変数量、xi……状態変数の推
定量。
Claims (1)
- 1 内燃機関のアイドル運転時に、アイドル回転
速度の目標値Nrと実際値Nの偏差SAおよび空燃
比の目標値(A/F)rと実際値A/Fの偏差SB
に基づいて、前記内燃機関に供給される空気量
PAもしくは相当する量および前記内燃機関に供
給される燃料量PFもしくは相当する量の2つの
制御入力か、あるいは前記2つの制御入力に更に
点火時期あるいは排気還流量もしくは相当する量
を加えた制御入力の値を決定し、アイドル回転速
度Nと空燃比A/Fとを同時に制御する方法にお
いて、コントローラに記憶された前記内燃機関の
ダイナミツクモデルに基づき、前記制御入力値お
よび制御出力値である前記回転速度Nと前記空燃
比A/Fとから、前記内燃機関のダイナミツクな
内部状態を代表する適当な次数の状態変数量xi
(i=1,2,……n)を推定し、該推定された
状態変数量x^i(i=1,2,……n)と前記回転
速度の偏差SAの積分値と前記空燃比の偏差SBの
積分値とから、前記制御入力値を決定すると共
に、予測できる持続負荷外乱が加わつた時に、前
記制御入力値を決定する最適ゲインを切り換えて
制御することを特徴とする内燃機関におけるアイ
ドル回転速度と空燃比の同時制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57116940A JPS597754A (ja) | 1982-07-07 | 1982-07-07 | 内燃機関におけるアイドル回転速度と空燃比の同時制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57116940A JPS597754A (ja) | 1982-07-07 | 1982-07-07 | 内燃機関におけるアイドル回転速度と空燃比の同時制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS597754A JPS597754A (ja) | 1984-01-14 |
JPS6325176B2 true JPS6325176B2 (ja) | 1988-05-24 |
Family
ID=14699473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57116940A Granted JPS597754A (ja) | 1982-07-07 | 1982-07-07 | 内燃機関におけるアイドル回転速度と空燃比の同時制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS597754A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5445136A (en) * | 1993-06-25 | 1995-08-29 | Nippondenso Co., Ltd. | Air-fuel ratio control apparatus for internal combustion engines |
-
1982
- 1982-07-07 JP JP57116940A patent/JPS597754A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS597754A (ja) | 1984-01-14 |
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