JPS63251462A - ポリサルフアイド組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■　技術分野 本発明は、土木、建築、内装用建材のシーリング材、密
封材、接着材として広く使用されるポリサルファイド組
成物に関し、特に硬化物の経時での表面変色が防止でき
る組成物に関する。

■　従来技術 二成分（２液）型ポリサルファイドシーリング材は、平
均分子量が５００〜］００００の液状ポリサルファイド
ポリマーと可塑剤、充填剤、着色剤、接着付与剤からな
る主剤と、二酸化鉛、可塑剤からなる硬化剤を室温で混
合、加硫して得られる。　二成分ポリサルファイドシー
リング材は取り扱いの容易さ、良好な接着性、ゴム弾性
、耐候性などの利点を持フているため建築用シーリング
材を主として広範囲に使用されている。

しかし、シーリング材表面が強い太陽光線、紫外線に照
射されることにより褐色に変色するため、淡色系色調の
シーリング材がその変色により外観が損なわれる欠点を
有していた。　各種老化防止剤では、変色防止にほとん
ど効果がなかった。

■　発明の目的 本発明の目的は、従来技術の問題点を解決し、作業性、
接着性、ゴム弾性、耐候性の良好さを損うことなく、硬
化物の経時の表面変色が防止できるポリサルファイド組
成物を提供することにある。

■　発明の構成 本発明は、物性の優れる二酸化鉛を硬化剤に使用した加
硫系ポリサルファイド系シーリング材で、技術的に最も
解決困難とされていた経時の変色性に対して、過酸化カ
ルシウムおよび／または過酸化バリウムおよび／または
酸化カルシウム、および／または水酸化カルシウムを添
加混合することで変色防止に効果があることを見出した
。

本発明は、液状ポリサルファイドポリマー１００重量部
に対し、二酸化鉛２〜３０重量部と、過酸化カルシウム
、過酸化バリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム
よりなる群より選ばれる一種または二種以上の化合物ｏ
、ｏｉ〜２０重量部とを含有することを特徴とするポリ
サルファイド組成物を提供する。

以下に、本発明の詳細な説明する。

本発明で用いる液状ポリサルファイドポリマーは、室温
で粘稠な液体で、末端に反応性メルカプタン基を有する
重合体である。　下記式を有するものが好ましい。

Ｈｓ＋Ｒ−Ｓ　ｘ＋ｙ、　Ｒ−Ｓ　Ｈ 上式において、Ｘの平均値は１．５〜２．５であり、ｎ
は２〜４５である。　また、Ｒは２僅の脂肪族基で、炭
素原子間に酸素原子を介在できるものである。　具体的
には、Ｒは、Ｃ２Ｈ４・に３１１ｓ、Ｃ４Ｈ６、 Ｃ２Ｈ４０Ｃ２Ｈ４、Ｃ３Ｈ６ｏｃ３Ｈ６、Ｃ４Ｈ８ｏ
ｃ、、　Ｈｓ　、Ｇ　２　Ｈ４０ＣＨ２０Ｃ２）＋　４
、Ｃ３Ｈ６０［；Ｈ２０Ｃ３Ｈ’ｓ、 Ｃ４）１８０ＣＲ２ｏｃ４　Ｈ８などである。　また、
ポリサルファイド重合体の分子量は、約２００〜２００
００であるのが好ましい。

二酸化鉛、ｐｂｏ２は、黒褐色の粉末であり、硬化剤と
して、使用することにより、得られる硬化物は耐水性そ
の他の物理的性質が総合的に良好である。

過酸化カルシウムおよび／または過酸化バリウムおよび
／または酸化カルシウムおよび／または水酸化カルシウ
ムは、硬化剤として、物性の優れる二酸化鉛を使用した
加硫系で、技術的に最も解決困難とされていた硬化物の
変色性に対して、添加混合すると、変色防止効果がある
。

過酸化カルシウムや過酸化バリウムによる変色防止の反
応機構については、詳細は不明であるが、下記の表面変
色の反応機構の第３段階の阻害剤として働くと考えられ
る。

（１）ポリサルファイドの室内硬化第１段階では、着色
剤としてＴｉＯ２／カーボンを含む、色調、グレーの組
成物では以下の反応が起り、黄緑色がかったクレーの硬
化物が得られる。

ただしＲ＝＋Ｃ２Ｈ４０ＣＨ２０Ｇ２　Ｈ４５Ｓ−）。

（２）大気中暴露、１日で色調はグレーとなり、これが
標準色となる。

（３）大気中暴露が長時間になり、高温や強紫外線にさ
らされると、色調が変色して褐色化する。

本発明の組成物は、液状ポリサルファイドポリマー１０
０重量部に対して、二酸化鉛２〜３０重量部とする。　
２重量部未満であると、硬化が十分に進まず、硬化物性
が不十分であり、３０重量部超であると、物理的性能が
低下するからである。

また、過酸化カルシウムおよび／または過酸化バリウム
および／または酸化カルシウムおよび／または水酸化カ
ルシウムは、０．０１〜２０重量部とする。　０．０１
重量部未満であると、表面変色防止効果が得られず、２
０重量部超であると、物性低下をもたらすからである。

本発明のポリサルファイド組成物は、主剤と硬化剤を、
室温で混合、加硫して硬化させる二液型ポリサルファイ
ド組成物であるが、上記の必須成分以外に、通常のポリ
サルファイド組成物と同様に、上記以外の硬化剤、硬化
助剤、充填剤、可塑剤、着色剤、接着性付与剤等の添加
剤を含有する。これらの添加剤は公知のものでよく、特
に限定されるものではない。

これらの添加剤の量は、液状ポリサルファイドポリマー
に対し、５〜３００重量部とするのが好ましい。

■　実施例 以下に、実施例により本発明を更に具体的に説明する。

（１）実施例１〜８ 第１表に示すように、ポリサルファイドポリマーＬＰ−
３２に可塑剤、顔料、充填剤等を加え、混練してチクソ
トロピック性を有するベースコンパウンド２１０．６重
量部を得た。

第２表に示すように、二酸化鉛に可塑剤、遅延剤を加え
、アクセルコンパウンド１４重量部を得た。

このベースコンパウンド、アクセルコンパウンドに第３
表および第４表に示す過酸化カルシウム、過酸化バリウ
ム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムを２重量部ない
し４重量部を添加混合した。

実験１は、上記シーラント組成物を３ｍｍ厚みのシート
に作成し、室温で７日硬化させた後にウェザオメーター
（スガ試験機製）にて６０時間照射させて、表面色調を
標準色調（室温７日子暴露１日）と比較して目視て変色
を観察した。

実験２は、室温で硬化させたシートを紫外線の強い時期
に太陽光線の最も当たる屋上暴露台にて３ケ月照射させ
て、表面色調を観察した。

実験３は、上記シーラント組成物を用いてＪＩＳ　八５
７５８の引張接着性の項に準じた試験方法で試験体（陽
極酸化アルミ、ブライマーはハフタイトブライマーＮｏ
４０使用）を作成し、標準養生後引張試験を行ない、ゴ
ム物性値、接着性を調べた。

（２）比較例１ 実施例１〜４において、過酸化カルシウム、過酸化バリ
ウムを添加しない他は全て同様の方法で試験を行なった
。　この結果を第３表に示す。

第　　　　　１　　　　　表 第　　２　　表 第　　　　４　　　　表 （３）比較例２〜１３ 比較例１に、第５表に示す老化防止剤を２．０重量部加
え、実施例と同様の実験を行い、結果を第５表に示した
。

注１　バイオソーブ　　９０（共同薬品製）注２　バイ
オソーブ　１１ｏ（共同薬品製）注３　バイオソーブ　
５８０（共同薬品製）注４　バイオソーブ　　８０（共
同薬品製）注５　バイオソーブ　９１０（共同薬品製）
注６　イルガノックス２００２ （チバガイギー製） 注７　チヌビン　　１４４（チバガイギー製）注８　チ
ヌビン　　３１５（チバガイギー製）注９　イルガノッ
クス１０３５ （チバガイギー製） 注９　イルガノックス１０３５ （チバガイギー製） 注１０　　イルガノックスＭＤ１０２４（チバガイギー
製） 注目　　マーク　　１５００ （アデカアーガス製） 注１２　７−ク　ＡＯ−２３ （アデカアーガス製） 注１３ＣＦ１００凝集破断　　　１００％■　発明の効
果 本発明の組成物は、液状ポリサルファイドポリマーに対
し、所定量の二酸化鉛と、過酸化カルシウムおよび／ま
たは過酸化バリウムおよび／または酸化カルシウムおよ
び／または水酸化カルシウムを含有するので、以下の効
果を有する。

（１）ポリサルファイド組成物の経時の表面変色が防止
できる。　このため、必要最小量の着色剤で、ホワイト
、グレー、アンバー系の淡色の色調のシーラント組成物
ができる。

（２）二酸化鉛て硬化させたシーリング材の持つ、作業
性、接着性、ゴム弾性、耐候性の良好さを損わない。

（３）主剤成分に、酸化チタン等の顔料成分を少なくで
きるため、淡色系、濃色系のカラーバリエーションが広
がり、ベース成分、カラー成分、硬化剤の３成分化（カ
ラーマスター化）が容易となる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）液状ポリサルファイドポリマー１００重量部に対
   し、二酸化鉛２〜３０重量部と、過酸化カルシウム、過
   酸化バリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムより
   なる群より選ばれる一種または二種以上の化合物０．０
   １〜２０重量部とを含有することを特徴とするポリサル
   ファイド組成物。