JPS6324790Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はロールブラインド、ベネシヤンブライ
ンド等の現場取付作業を容易とするための治具に
係るものである。

（従来の技術） 頂部をブラケツトに保持させ左右部をワイヤ、
レール等のガイド部に挿通させた型式のロールブ
ラインド、ベネシヤンブラインド等を現場に設置
するときは、上部の水平、左右ワイヤの平行等に
留意を要し、特に天井窓、傾斜窓等に対しては全
体の角度関係も考慮しなければならず、これらの
関係位置が正確に割出されないと取付後ロールブ
ラインドにおいては均一の巻取ができなくなり、
またベネシヤンブラインドの場合はスラツト、ボ
トムバー等がワイヤに対して滑りが悪くなつたり
途中で引懸つたりするという不都合を生ずる。

特にオーバーハングの壁面、窓面、天井面その
他取付けの困難な場所に対しては熟練した作業員
を必要とし、また一人で取付することができな
い。

ところが現在迄のところブラインド取付時に前
記のような関係位置を指示する適当な手段が無い
ため現場取付に種々の困難があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は前記のような不都合、困難を解決する
ために、現場に合わせて設計されたブラインドの
各関係位置を写し取り、これを取付現場において
再現させる治具を得る目的で考案されたものであ
る。

（問題を解決するための手段） 上記の目的を達成するための本考案の構成を、
実施例に対する第１図、第２図及び第４図を用い
て説明すると、本考案のブラインド取付治具は、
ロールブラインド（第１図）又はベネシヤンブラ
インド（第２図）等のブラインド本体の頂部左右
に設けたブラケツト２，２又はキヤツプ３，３等
の上部固定部材及び下部左右に設けたワイヤ固定
具４，４にそれぞれ受孔６をあけ、開展状態にお
ける該ブラインドの左右上部固定部材間、左右ワ
イヤ固定具間、一方の上部固定部材と対角位置の
ワイヤ固定具間、他方の上部固定部材と対角位置
のワイヤ固定具間にそれぞれ非伸縮性連結部材
７，８，９，９′を張渡し、各連結部材の前記各
受孔６に対向する位置に差込孔１０をあけ、各差
込孔１０を貫通し受孔６に対して仮止体５を挿着
して成るものである。

（作用） 本考案取付治具はブラインドの現場に適合する
寸法のものを採択したとき、出荷前にこれを開展
した状態として各部のブラケツト２、キヤツプ３
及びワイヤ固定具４の受孔６と連結部材７，８，
９，９′の差込孔１０との間にそれぞれ仮止体５
を挿着して仮組立し、出荷時に解体してブライン
ドとともに現場に送つて再組立すれば、ブライン
ドは出荷前の態様に復元して現場に的確に適合す
る。

なお取付後は各連結部材７，８，９，９′及び
仮止体５を取外せばよく、各連結部材及び仮止体
は何れも小型、軽量であるから輸送、持運び時に
特別の負担を与えるようなこともない。

（実施例） 第１図はロールブラインドに取付けた本考案治
具の正面図、第２図はベネシヤンブラインドに取
付けた本考案治具の正面図、第３図は本考案の第
２実施例に係る左右ブラケツト間に取付けた連結
部材の斜視図、第４図は各ブラケツトと連結部材
との連結部の一例を示す図である。

第１図において、１はロールブラインド本体、
２は左右のブラケツト、３，３は左右のガイドワ
イヤ、４，４は左右のワイヤ下端固定具で、各ブ
ラケツト及び固定具の前面又は後面に仮止体５の
受孔６（第４図）を設けておく。

７，８及び９，９′はそれぞれブラインドを取
付けたときその左右ブラケツト間隔Ａ、左右ガイ
ドワイヤ下端固定具間隔Ｂ及び一方のブラケツト
とこれと対角位置にある固定具間隔Ｃ及びC′に相
当する長さを有する非伸縮性連結部材で、各連結
部材の両端部に前記ブラケツト及び固定具に設け
た受孔６に挿着する仮止体５の差込孔１０（第４
図）を設けて成るものである。なおガイドワイヤ
の代りにガイドレールを使用することもある。

第２図において、１１はベネシヤンブラインド
の本体、２０はヘツドボツクス、１２は左右のキ
ヤツプ３，３は左右のガイドワイヤ、４，４は左
右のワイヤ下端固定具で、各キヤツプ及び固定具
の前面に仮止体５の受孔を設けておく。

第３図は、一本のヘツドボツクスに対して多数
のブラケツトを並設した場合の連結部材の例を示
し、２１はヘツドボツクス取付用の一連のブラケ
ツト、２２は連結部材で、各ブラケツト２１に仮
止体２５の受孔を設け連結部材２２の各ブラケツ
トの受孔に対向する位置にそれぞれ差込孔を設け
て成るものである。

なお連結部材としては非伸縮性のものであれ
ば、金属材、合成樹脂材、木材、布材、紙材等の
何れでもよく、また仮止体としては特に制限はな
いがビス、頭つき割ピン等差込孔及び受孔に挿脱
容易のものが好ましい。

（考案の効果） 本考案に係るブラインド取付治具は、軽量で持
運びも容易であるのみならず、これを使用すれば
現場においてブラインドを出荷前の態様に再現で
きるので、未熟練作業員でも小人数で的確な取付
を行い得る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はロールブラインドに取付けた本考案治
具の正面図、第２図はベネシヤンブラインドに取
付けた本考案治具の正面図、第３図は本考案の第
２実施例に係る左右ブラケツト間に取付けた連結
部材の斜視図、第４図は各ブラケツトと連結部材
との連結部の一例を示す図である。 １：ロールブラインド本体、２：ブラケツト、
３：ガイドワイヤ、４：ワイヤ下端固定具、５：
仮止体、６：受孔、７，８，９，９′：連結部材、
１０：差込孔、１１：ベネシヤンブラインド本
体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブラインドの、頂部左右に設けた上部固定部
   材及び下部左右に設けたワイヤ固定具にそれぞ
   れ受孔をあけ、開展状態における該ブラインド
   の左右上部固定部材間、左右ワイヤ固定具間、
   一方の上部固定部材と対角位置のワイヤ固定具
   間、他方の上部固定部材と対角位置のワイヤ固
   定具間にそれぞれ非伸縮性連結部材を張り渡
   し、各連結部材の前記各受孔に対向する位置に
   差込孔をあけ、各差込孔を貫通し、前記受孔に
   対して仮止体を挿着して成るブラインド取付治
   具。 (2) 上部固定部材として左右のブラケツトを使用
   した実用新案登録請求の範囲第１項に記載のブ
   ラインド取付治具。 (3) 上部固定部材として左右のキヤツプを使用し
   た実用新案登録請求の範囲第１項に記載のブラ
   インド取付治具。