JPS6324060B2 - - Google Patents
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- JPS6324060B2 JPS6324060B2 JP59187528A JP18752884A JPS6324060B2 JP S6324060 B2 JPS6324060 B2 JP S6324060B2 JP 59187528 A JP59187528 A JP 59187528A JP 18752884 A JP18752884 A JP 18752884A JP S6324060 B2 JPS6324060 B2 JP S6324060B2
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Landscapes
- Dental Preparations (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、Ga系液体金属と金属粉末とを混合
練和して用いる歯科用金属練成充填材に関する。 〔従来の技術〕 歯科用金属練成充填材としては永年にわたつて
水銀に銀合金粉末を混合練和するアマルガムが使
用されてきている。すなわち、液体金属である水
銀と所定の成分組成の銀系合金粉末の各々を所定
量混合練和して得たアマルガムを患者の歯の窩洞
部に充填するもので、充填後に合金化反応の進行
によつて硬化して咬合に耐えることができるよう
になるもので、鋳造用の他の歯科用合金に比べて
準備や取扱の点で作業性に優れるために現在まで
使用されてきた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記の従来技術は水銀を用いているた
めに、その有害性から患者や取扱者に対する毒性
および環境汚染の問題が社会的に高まつてきた。 そこで、水銀系のアマルガムを用いない歯科修
復用の金属練成充填材として、水銀に代わる液体
金属としてGa単体またはGaを主体としたGa―
Sn共晶合金、Ga―In共晶合金、Ga―Zn共晶合金
等の二元合金あるいはそれ等の組み合わせによる
Ga系合金を用い、金属粉末には、Au、Ag、Cu、
SnおよびZn等の単一金属の粉末あるいはAu合金
やAg合金等の合金の粉末を用いてこれらの液体
金属と金属粉末の組み合わせによる混合練和物を
対象とした基礎的研究がなされている。しかしな
がら、水銀系のアマルガムに比べて取扱や歯科修
復材としての種々の特性が未だ不十分であり実用
化には到つていない。 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明は、液体金属として、Sn1〜30wt%、In
およびもしくはZnを1〜45wt%および残をGaと
し、 金属粉末として、Au35wt%以下、In10wt%以
下、Zn5wt%以下、Cu25wt%以下およびAg70wt
%以下からなる群から選ばれた1種または2種以
上および残をPdとし、 上記金属粉末1に対して質量比で上記液体金属
を1.5以下の割合で組み合わせることを特徴とす
る。 〔実施例〕 第1実施例 液体金属として、Ga63wt%、In24wt%、
Sn13wt%とし、 金属粉末として、Pd30wt%、Ag60wt%、
Cu18%wt%、Zn2wt%とした。 上記成分組成の金属粉末はアトマイズ法により
製造し、所定の篩にて篩別した後、200℃で1時
間熱処理して調整した。 この合金粉末1gに対して液体金属を0.9gを
加えてアマルガムミキサーで約10秒間機械練和し
た。 以上の練和物についてJIST6109のテスト法に
準拠してダイヤメトラル引張強度、寸法変化量お
よびクリープ等の理工学的諸特性を測定した。 また、耐変色性試験はJIST6108の規定に準拠
して行つた。 以上の結果は表に示した通りである。 ダイヤメトラル引張強度、寸法変化量およびク
リープの上記測定結果はJIS規格値と照合したと
ころすべてこれ等をほぼ満足した。 また、耐変色性試験の結果もJIST6108による
規格を満足した。 第2実施例 液体金属として、Ga63wt%、In22wt%、
Zn2wt%、Sn13wt%とし、 金属粉末として、Pd24wt%、Au5wt%、
Ag57wt%、Cu12wt%、Zn2wt%とした。 上記成分組成の金属粉末はアトマイズ法により
製造し、所定の篩にて篩別した後、200℃で1時
間熱処理して調整した。 この合金粉末1gに対して液体金属を0.8gを
加えてアマルガムミキサーで約10秒間機械練和し
た。 以上の練和物についてJIST6109のテスト法に
準拠してダイヤメトラル引張強度、寸法変化量お
よびクリープ等の理工学的諸特性を測定した。 また、耐変色性試験はJIST6108の規定に準拠
して行つた。 以上の結果は表に示した通りである。 ダイヤメトラル引張強度、寸法変化量およびク
リープの上記測定結果はJIS規格値と照合したと
ころすべてこれ等をほぼ満足した。 また、耐変色性試験の結果もJIST6108による
規格を満足した。 第3実施例 液体金属として、Ga80wt%、Zn6wt%、
Sn14wt%とし、 金属粉末として、Pd15wt%、Au25wt%、
Ag48wt%、Cu10wt%、Zn1wt%、In1wt%とし
た。 上記成分組成の金属粉末はアトマイズ法により
製造し、所定の篩にて篩別した後、200℃で1時
間熱処理して調整した。 この合金粉末1gに対して液体金属を0.85gを
加えてアマルガムミキサーで約10秒間機械練和し
た。 以上の練和物についてJIST6109のテスト法に
準拠してダイヤメトラル引張強度、寸法変化量お
よびクリープ等の理工学的諸特性を測定した。 また、耐変色性試験はJIST6108の規定に準拠
して行つた。 以上の結果は表に示した通りである。 ダイヤメトラル引張強度、寸法変化量およびク
リープの上記測定結果はJIS規格値と照合したと
ころすべてこれ等をほぼ満足した。 また、耐変色性試験の結果もJIST6108による
規格を満足した。
練和して用いる歯科用金属練成充填材に関する。 〔従来の技術〕 歯科用金属練成充填材としては永年にわたつて
水銀に銀合金粉末を混合練和するアマルガムが使
用されてきている。すなわち、液体金属である水
銀と所定の成分組成の銀系合金粉末の各々を所定
量混合練和して得たアマルガムを患者の歯の窩洞
部に充填するもので、充填後に合金化反応の進行
によつて硬化して咬合に耐えることができるよう
になるもので、鋳造用の他の歯科用合金に比べて
準備や取扱の点で作業性に優れるために現在まで
使用されてきた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記の従来技術は水銀を用いているた
めに、その有害性から患者や取扱者に対する毒性
および環境汚染の問題が社会的に高まつてきた。 そこで、水銀系のアマルガムを用いない歯科修
復用の金属練成充填材として、水銀に代わる液体
金属としてGa単体またはGaを主体としたGa―
Sn共晶合金、Ga―In共晶合金、Ga―Zn共晶合金
等の二元合金あるいはそれ等の組み合わせによる
Ga系合金を用い、金属粉末には、Au、Ag、Cu、
SnおよびZn等の単一金属の粉末あるいはAu合金
やAg合金等の合金の粉末を用いてこれらの液体
金属と金属粉末の組み合わせによる混合練和物を
対象とした基礎的研究がなされている。しかしな
がら、水銀系のアマルガムに比べて取扱や歯科修
復材としての種々の特性が未だ不十分であり実用
化には到つていない。 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明は、液体金属として、Sn1〜30wt%、In
およびもしくはZnを1〜45wt%および残をGaと
し、 金属粉末として、Au35wt%以下、In10wt%以
下、Zn5wt%以下、Cu25wt%以下およびAg70wt
%以下からなる群から選ばれた1種または2種以
上および残をPdとし、 上記金属粉末1に対して質量比で上記液体金属
を1.5以下の割合で組み合わせることを特徴とす
る。 〔実施例〕 第1実施例 液体金属として、Ga63wt%、In24wt%、
Sn13wt%とし、 金属粉末として、Pd30wt%、Ag60wt%、
Cu18%wt%、Zn2wt%とした。 上記成分組成の金属粉末はアトマイズ法により
製造し、所定の篩にて篩別した後、200℃で1時
間熱処理して調整した。 この合金粉末1gに対して液体金属を0.9gを
加えてアマルガムミキサーで約10秒間機械練和し
た。 以上の練和物についてJIST6109のテスト法に
準拠してダイヤメトラル引張強度、寸法変化量お
よびクリープ等の理工学的諸特性を測定した。 また、耐変色性試験はJIST6108の規定に準拠
して行つた。 以上の結果は表に示した通りである。 ダイヤメトラル引張強度、寸法変化量およびク
リープの上記測定結果はJIS規格値と照合したと
ころすべてこれ等をほぼ満足した。 また、耐変色性試験の結果もJIST6108による
規格を満足した。 第2実施例 液体金属として、Ga63wt%、In22wt%、
Zn2wt%、Sn13wt%とし、 金属粉末として、Pd24wt%、Au5wt%、
Ag57wt%、Cu12wt%、Zn2wt%とした。 上記成分組成の金属粉末はアトマイズ法により
製造し、所定の篩にて篩別した後、200℃で1時
間熱処理して調整した。 この合金粉末1gに対して液体金属を0.8gを
加えてアマルガムミキサーで約10秒間機械練和し
た。 以上の練和物についてJIST6109のテスト法に
準拠してダイヤメトラル引張強度、寸法変化量お
よびクリープ等の理工学的諸特性を測定した。 また、耐変色性試験はJIST6108の規定に準拠
して行つた。 以上の結果は表に示した通りである。 ダイヤメトラル引張強度、寸法変化量およびク
リープの上記測定結果はJIS規格値と照合したと
ころすべてこれ等をほぼ満足した。 また、耐変色性試験の結果もJIST6108による
規格を満足した。 第3実施例 液体金属として、Ga80wt%、Zn6wt%、
Sn14wt%とし、 金属粉末として、Pd15wt%、Au25wt%、
Ag48wt%、Cu10wt%、Zn1wt%、In1wt%とし
た。 上記成分組成の金属粉末はアトマイズ法により
製造し、所定の篩にて篩別した後、200℃で1時
間熱処理して調整した。 この合金粉末1gに対して液体金属を0.85gを
加えてアマルガムミキサーで約10秒間機械練和し
た。 以上の練和物についてJIST6109のテスト法に
準拠してダイヤメトラル引張強度、寸法変化量お
よびクリープ等の理工学的諸特性を測定した。 また、耐変色性試験はJIST6108の規定に準拠
して行つた。 以上の結果は表に示した通りである。 ダイヤメトラル引張強度、寸法変化量およびク
リープの上記測定結果はJIS規格値と照合したと
ころすべてこれ等をほぼ満足した。 また、耐変色性試験の結果もJIST6108による
規格を満足した。
以上詳細に説明した本発明によると、その理工
学的特性はJIS規格値をほぼ満しており、耐変色
性も良好である。 さらに、水銀系のアマルガムのような毒性は一
切なく、環境汚染の心配もない。
学的特性はJIS規格値をほぼ満しており、耐変色
性も良好である。 さらに、水銀系のアマルガムのような毒性は一
切なく、環境汚染の心配もない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 液体金属として、Sn1〜30wt%、Inおよびも
しくはZnを1〜45wt%および残をGaとし、 金属粉末として、Au35wt%以下、In10wt%以
下、Zn5wt%以下、Cu25wt%以下およびAg70wt
%以下からなる群から選ばれた1種または2種以
上および残をPdとし、 上記金属粉末1に対して質量比で上記液体金属
を1.5以下の割合で組み合わせることを特徴とす
る歯科用金属練成充填材。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59187528A JPS6167745A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 歯科用金属練成充填材 |
EP85107631A EP0173806B1 (en) | 1984-09-07 | 1985-06-20 | Gallium alloy for dental restorations |
DE8585107631T DE3580075D1 (de) | 1984-09-07 | 1985-06-20 | Galliumlegierung fuer zahnersatzmaterial. |
US06/746,883 US4659384A (en) | 1984-09-07 | 1985-06-20 | Gallium alloy for dental restorations |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59187528A JPS6167745A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 歯科用金属練成充填材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6167745A JPS6167745A (ja) | 1986-04-07 |
JPS6324060B2 true JPS6324060B2 (ja) | 1988-05-19 |
Family
ID=16207661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59187528A Granted JPS6167745A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 歯科用金属練成充填材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6167745A (ja) |
-
1984
- 1984-09-07 JP JP59187528A patent/JPS6167745A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6167745A (ja) | 1986-04-07 |
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