JPS632399B2

JPS632399B2 -

Info

Publication number: JPS632399B2
Application number: JP16111381A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Okajima
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1981-10-09
Filing date: 1981-10-09
Publication date: 1988-01-19
Also published as: JPS5862983A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はビデオテープレコーダ（VTR）のア
ンテナ切換回路に関するもので、切換時に派生す
る雑音レベルの増大を抑制することを目的とする
ものである。

テレビジヨン（TV）音声多重信号を受信する
TV受像機は該TV音声多重信号の番組（ステレ
オ、バイリンガルあるいはモノラル）に応じて該
番組に適合するモードに自動的に設定されるよう
にされている。これは、周知の如く、該TV音声
多重信号内の制御信号の有無あるいは周波数の相
違に基づき達成される訳であるが、各モード間の
切換に当たり所定時間（例えば0.7秒程度）の応
答遅れがあることが知られている。このような
TV受像機の応答遅れは例えばVTRのアンテナ
切換回路のモード設定スイツチを操作して該回路
の出力端子にステレオ番組に係る変調器からの変
調信号に代えてアンテナ端子からのオンエア信号
を付与するようにする場合に問題になる。TV受
像機のチユーナはVTRの変調器出力を受信すべ
く空きチヤンネルに設定されているから、上記操
作以降は何の搬送波を受けず該TV受像機のスク
リーンにノイズを発生させると共にそのスピーカ
に雑音を発生させる。ところで、この雑音は該
TV受像機がステレオ（あるいはバイリンガル）
モードに設定されている場合の方が音声副チヤン
ネル系統のノイズを拾う分だけモノラルモードに
設定されている場合に比べてレベルが大きい。従
つて、上記応答遅れによつてその遅れ時間に相当
する短時間だけレベルの異常に大きい雑音が発生
され、視聴者に不快感を与えることになる。

第１図の従来回路において、モード設定スイツ
チ１を図示実線位置に設定しているときには切換
スイツチ２を図示実線の如く設定してTV受像機
３への出力端子４にRF変調器５の変調信号を付
与しており、エンコーダ６出力がステレオ番組を
内容とするTV音声多重信号である場合には該
TV受像機をステレオモードに設定して第２図の
期間Ａに示す如く実質的に雑音レベルのないステ
レオ番組を享受できる。その後、モード設定スイ
ツチ１を図示破線位置に切換設定するとそれに応
動してスイツチ２も破線位置に切換えられるか
ら、出力端子４に外部アンテナ７からのオンエア
信号を付与するようになる。しかし、TV受像機
３のチユーナな空きチヤンネルに設定されている
から何等キヤリアを受信せず、またその受信モー
ドは上記応答遅れによつてＢ期間中ステレオモー
ドに設定されたままにあるので、このＢ期間中に
は該TV受像機中の主、副音声チヤンネル系に生
ずる雑音N_M、N_Sを出力することになる。その
後、TV受像機３はモノラルモードに転換され、
雑音N_Mだけを出力する（第２図期間Ｃ参照）。次
いで、TV受像機３のチユーナをオンエアのチヤ
ンネルに設定すると、上記オンエア信号を受信す
るようになるので上記雑音N_M及びN_Sを何れも実
質的に出力しない（期間Ｄ参照）。尚、TV受像
機３の動作モードの転換すなわちモノラルモード
からオンエアモードへの転換タイミングは上記応
答遅れ分だけ遅れるが、この遅れは実事上障害と
はならない。このように、従来回路では、期間Ｂ
から期間Ｃへの転換時、雑音レベルが大きく変動
するから、パルス状の聞き苦しいノイズが発生す
ることになる。

本発明はこの期間Ｂにおける雑音レベルを抑制
して耳障りなノイズの発生を防止しようとするも
のである。すなわち、VTRのステレオ番組を
TV受像機で視聴している状態からVTRのモー
ド設定スイツチを操作して外部アンテナからのオ
ンエア信号をTV受像機に付与するに当たり、従
来例のように該操作と同時に該付与を実現するの
ではなく、一定時間遅れすなわち上記応答遅れに
相当する時間以上の遅れを経て該付与を実現さ
せ、もつて上述の欠点を改善しようとするもので
ある。

以下本発明を図示実施例に従い説明する。第３
図は本発明に係るVTRのアンテナ切換回路の構
成図を該VTRに接続される外部アンテナ及び
TV受像機と共に示すものであり、第４図は該回
路の動作説明図である。図中１０はVTR、１１
は外部アンテナ、１２はTV受像機であり、外部
アンテナ１１はVTR１０のアンテナ端子１３に
接続され、またTV受像機１２はVTR１０の出
力端子１４に接続される。１５はTV信号源で、
これはビデオテープのビデオトラツク上に収録さ
れたビデオ信号を抽出し周知の手法で標準のTV
信号に再構成する手段を備えている。１６は音声
信号源で、これはビデオテープ上のオーデイオト
ラツク上に収録された１又は２チヤンネルの音声
信号を再生する手段を備えている。１７は制御信
号発生源であり、これはステレオ番組では982.5
Hz、バインガル番組では922.5Hzの正弦波（制御
信号）を発生するようにしている。１８はTV音
声多重信号を合成するためのエンコーダで、これ
は音声信号源１６からの音声信号と制御信号源１
７からの制御信号を受け、該制御信号の種類に応
じてステレオあるいはバイリンガル番組を表わす
TV音声多重信号を出力し、また該制御信号が入
力されないときモノラル番組を表わすTV音声多
重信号（通常のTV音声信号と同一）を出力する
ようにしている。１９はRF変換器で、これは
TV信号源１５からの標準のTV信号とエンコー
ダ１８からのTV音声多重信号を入力してTV受
像機１２の空きチヤンネルで受信される変調信号
を出力するものである。

２０はVTR１０の出力モードを設定する第１
スイツチで、該第１スイツチはRF変調器１９か
らの変調信号の出力を指令する第１位置２０ａ
と、外部アンテナ１１からのオンエア信号の出力
を指令する第２位置２０ｂを択一的に選択しうる
ように構成されている。２１は第１スイツチ２０
の指令に応答して制御される第２スイツチで、こ
の第２スイツチ２１は第１位置２１ａでRF変換
器１９からの変調信号を、また第２位置２１ｂで
外部アンテナ１１からのオンエア信号をそれぞれ
出力端子１４を通じてTV受像機１２に伝送する
ようにしている。

２２は第１スイツチ２０の指令に応答して制御
される第３スイツチで、これは第１位置２２ａで
エンコーダ１８に制御信号を付与し、また第２位
置２２ｂでこの付与を遮断するようにしている。

２３は第１スイツチ２０の設定位置に応じて第
２、第３スイツチ２１，２２の設定位置を自動的
に制御するスイツチ制御回路で、図示の如く第
１、第２、第３トランジスタ２４，２５，２６
と、遅延回路２７と、第２、第３スイツチ２１，
２２を作動せしめるコイル２８，２９と、各トラ
ンジスタのためのバイアス手段とを備えている。
３０は手動のステレオ（あるいはバイリンガル）
又はモノラル動作切換スイツチで、図示の第１位
置３０ａに代え第２位置３０ｂに設定することに
よつてモノラルモードに強制される。

次に本回路の動作を説明する。スイツチ制御回
路２３は第１スイツチ２０を第１位置２０ａに設
定しているときには第１、第２、第３各トランジ
スタ２４，２５，２６を導通状態になし、各コイ
ル２８，２９に励磁電流を付与して第２、第３ス
イツチ２１，２２をいずれも第１位置２１ａ，２
２ａに保持するようにしている。

従つて、エンコーダ１８には制御信号発生源１
７からの制御信号が付与され、ステレオ（あるい
はバイリンガル）番組のTV音声多重信号がRF
変換器１９で変調され出力端子１４に第２スイツ
チ２１を介して伝送される。そして、これを受信
すべく空きチヤンネルに設定されたTV受像機１
２は第４図の期間Ａで示す如く実質的に雑音のな
いステレオ（あるいはバイリンガル）番組を出力
する。

この状態から第１スイツチ２０を第２位置２０
ｂに転換すると、第１、第３トランジスタ２４，
２６が直ちに非導通状態に反転するから、第３ス
イツチ２２は第２位置２２ｂに転換されエンコー
ダ１８への制御信号の付与が遮断される。一方、
第２トランジスタ２５は遅延回路２７のために一
定時間Ｔ（第４図参照）だけ遅れて非導通状態に
反転されるように構成されているので、この時間
Ｔの経過前には制御信号のないTV音声多重信号
（主、副チヤンネルのキヤリアを含んでいる）が
RF変調器１９で変調されTV受像機１２に付与
され続けている。このTV受像機１２は制御信号
の欠除によりステレオ（あるいはバイリンガル）
からモノラルモードへの転換指令を受けるが上述
の応答遅れによつて第４図の期間Ｂにわたつてス
テレオ（あるいはバイリンガル）モードになつて
いる。しかし、この期間ＢにはRF変調器１９か
らの変調信号を受信するようにしているから雑音
N_M、N_Sをいずれも出力しない。この両雑音の出
力されない期間は第２スイツチ２１が第２位置２
１ｂに設定される上記時間Ｔの経過時点まで継続
される。すなわち時間Ｔは応答遅れ時間以上に設
定されていてその差の期間C₁にはTV受像機１２
には実質的に雑音が出力されない。遅延時間Ｔの
経過後には、第２スイツチ２１が第２位置２１ｂ
に転換され、TV受像機１２には外部アンテナ１
１からのオンエア信号が付与されるようになる
が、そのチユーナが空きチヤンネルに設定されて
いる関係上搬送波が受信されず、主音声チヤンネ
ル系で発生する雑音N_Mが期間C₂にわたつて出力
される。その後、TV受像機１２のチユーナをオ
ンエアチヤンネルに設定すると、主音声チヤンネ
ル系にキヤリアが伝送されるから雑音N_Mの発生
が実事上抑制される（第４図Ｄ期間参照）。なお、
TV受像機１２の動作モードは上記応答遅れに基
づき若干遅れてオンエアモードに転換される。

以上説明したように、本発明になる回路は
VTRのステレオ番組をTV受像機で視聴してい
る状態からVTRのモード設定スイツチを操作し
て外部アンテナからのオンエア信号をTV受像機
に付与するに当たり、該操作時から一定時間の遅
れを経てから該付与を実現させるようにしている
ので、TV受像機内のモード切換の応答遅れに基
づくレベルの大きい耳障りな雑音の出力を抑制す
ることができ、視聴者に対して不快感を与えるこ
とがなく有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来回路の構成図、第２図はその動作
説明図である。第３図は本発明回路の構成図、第
４図はその動作説明図である。主な図番の説明、２０……第１スイツチ、１１
……外部アンテナ、１９……RF変調器、１２…
…TV受像機、２１……第２スイツチ、１６……
音声信号源、１７……制御信号発生源、１８……
エンコーダ、２２……第３スイツチ、２３……ス
イツチ制御回路。

Claims

【特許請求の範囲】

１ビデオテープレコーダの出力モードを設定す
る第１スイツチと、外部アンテナの接続されるア
ンテナ端子からのオンエア信号とRF変調器から
の変調信号をテレビジヨン受像機の接続される出
力端子に択一的に伝送するための第２スイツチ
と、音声信号源からの音声信号と制御信号発生源
からの制御信号を受けて前記RF変調器に付与す
るテレビジヨン音声多重信号を合成するエンコー
ダと、前記制御信号発生源からの制御信号の該エ
ンコーダへの付与を制御する第３スイツチと、前
記第１スイツチの設定位置に応じて前記第２、第
３スイツチの設定位置を自動的に制御するスイツ
チ制御回路とを備え、該スイツチ制御回路は前記
第１スイツチと第１位置に接続しているとき前記
第２、第３スイツチを各々第１位置に設定して前
記変調信号を前記出力端子に付与すると共に前記
制御信号を前記エンコーダに付与し、一方、前記
第１スイツチを該第１位置から第２位置へ接続し
たとき前記第３スイツチを第２位置に設定して前
記制御信号の付与を遮断すると共に前記第２スイ
ツチを一定時間遅れて第２位置に設定して前記オ
ンエア信号を前記出力端子に付与するように構成
してなるビデオテープレコーダのアンテナ切換回
路。