JPS6323725B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は分電盤のカバー装置に関するものであ
る。

一般に分電盤は垂直の壁面に取付け、カバーの
軸支位置を上方にするのであるが、カバーが自重
によつて常時閉じるようになり、内部の機器の操
作性が良くないものである。

本発明は、分電盤の操作性の向上を図ると共に
組立て易く、また、小型化が達成できるカバー装
置を提供することを目的とする。

以下、図面によつて本発明の一実施例を説明す
る。第１図は分電盤の外観を示し、１は主幹ブレ
ーカ、分岐ブレーカ等の内部機器を収納する函
体、２は函体１を覆う本体カバー、３は本体カバ
ー２を覆う化粧カバーで、主幹ブレーカ、分岐ブ
レーカ等のハンドルを包囲する。この化粧カバー
３は第２図に示すように、一端が支軸４によつて
本体カバー２に軸支され回動自在になつている。
第３図は壁５に取付けられた状態を示し、化粧カ
バー３は支軸４を上方にして上下開きになつてい
る。第４図は化粧カバー３を開閉するばねの装着
状態を示すもので、本体カバー２の縦壁２ａと化
粧カバー３の縦壁３ａとの空間に化粧カバー３の
軸支方向に軸方向を平行させてコイルばね６を収
納し、コイルばね６の一端６ａを外側に折曲して
化粧カバー３の縦壁３ａに嵌入装着し、コイルば
ね６の他端６ｂを内側に折曲して本体カバー２の
縦壁２ａに嵌入装着し、化粧カバー３の回転範囲
内にばね６の他端６ｂと化粧カバー３の支軸４と
を結ぶ線ｌ上にばねの一端６ａを点ｍで位置させ
ている。すなわち、このコイルばね６は縮設され
ており、第４図に示すように化粧カバー３が閉じ
ているときは、これを閉じる方向に偏倚力を作用
せしめ、化粧カバー３を開く方向に向かう途中で
臨界点ｍを有し、第５図の状態で化粧カバー３を
開く方向に偏倚力を作用せしめている。従つて、
化粧カバー３は略々90度開いた状態で安定よく保
持され、自重により閉じられることはない。

上述のように本発明によれば、分電盤の化粧カ
バーを略々90度開いた状態で確実に保持でき、内
部の機器の操作が片手で行なえるため、操作性は
向上する。また、ばねをコイル状の圧縮ばねとし
ているので、ばね装着が容易で組立作業を簡素化
できると共に、ばねを化粧カバーの軸支方向に平
行するコイルばねとしたので、軸方向の省スペー
ス化が行え、分電盤の小型化に貢献できるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面第１図乃至第５図は本発明の分電盤のカバ
ー装置の一実施例を示し、図面第１図は分電盤の
斜視図、第２図は分電盤の化粧カバーを開いた状
態を示す斜視図、第３図は分電盤を壁に取付けた
状態を示す側面図、第４図はコイルばねの装着状
態を示す拡大側面図、第５図は化粧カバーを開い
た状態を示す拡大側面図である。 ２……本体カバー、３……化粧カバー、４……
支軸、６……コイルばね、６ａ……一端、６ｂ…
…他端。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 分電盤の本体カバーと、この本体カバーに対
   し回動自在に軸支されて取付けられた化粧カバー
   と、化粧カバーに装着した一端と本体カバーに装
   着した他端とを離す方向に力を加える化粧カバー
   の回転軸方向に軸方向を平行させたコイルばねと
   で構成し、化粧カバーの回転範囲内にばねの他端
   と化粧カバーの回転軸とを結ぶ線上にばねの一端
   を位置させたことを特徴とする分電盤のカバー装
   置。