JPH0112152Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ホテル等の厨房において用いられる
冷蔵庫において、ハンドル本体を上方に向けて縦
長取付される冷蔵庫扉用ハンドル装置に関するも
のである。

（従来の技術） 従来の冷蔵庫扉用ハンドル装置では、扉を開放
するためハンドル本体を手前に引くとハンドル本
体は軸を中心に回転運動し、ハンドル本体の背面
側と、台座の正面側との間に隙間が生じ、その隙
間から台座内の作動用ばね等の内蔵部品を、のぞ
くことができる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、このような冷蔵庫扉用ハンドル
装置では、調理人のソース等の付着した手がハン
ドル本体を握ることにより、ソース等は、ハンド
ル本体に付着し、垂れ下がり、扉の開放作動時、
ハンドル本体と台座の上記隙間から、内部に入り
込み、作動用ばね等の内蔵部品を腐蝕、錆付か
せ、作動不良の原因をつくる。従つて、本考案の
目的は、ソース等の台座内部への侵入を防ぐ冷蔵
庫扉用ハンドル装置を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明する
と、本考案の冷蔵庫扉用ハンドル装置の要旨は扉
１に固着される台座２と、台座２の上方に突き出
す形で、台座２に回動自在に取り付けられたハン
ドル本体３とから成り、ハンドル本体３の背面側
に台座２の内蔵部品を覆うカバー壁部４を設け、
扉１開放方向にハンドル本体３を回動させた時に
ハンドル本体３の背面側と台座２の正面側との間
に隙間を生じさせないことである。

（作用） 扉１を開放操作するためハンドル本体３を手前
に引くと、ハンドル本体３は軸５を中心に回転運
動し、一定角度に達すると、止まる。この時ハン
ドル本体の背面側中間部に設けられたカバー壁部
４もまた、それに伴つて動くが、カバー壁部４の
端辺４ａはカバー壁部４の内側面に対向している
台座２の側壁部６の外側にあり、該側壁部６を包
囲しているので、ハンドル本体３の背面側と台座
２の正面側との間に、作動用ばね７等の内蔵部品
をのぞけるような隙間を生じさせない。

（実施例） 図示の実施例において、ハンドル本体３の背面
側のカバー壁部４は、台座２の側壁部６の上端部
から中間部、即ち、内蔵部品をのぞける台座２の
正面開口部８のほぼ全体を被覆するように縦断面
逆Ｕ字状に形成されている。扉２の開放操作時に
はハンドル本体３の背面下部の縁辺９が台座側壁
部６の段面１０に当接するため、ハンドル本体３
の回転角度は、上記カバー壁部４の端辺４ａが台
座側壁部６の端辺６ａを越えないように規制され
る。

（考案の効果） 以上のように本考案では、ハンドル本体３の背
面側に台座２の正面側との間の隙間をなくすカバ
ー壁部４を設けたので、ハンドル本体３に付着し
たソース等が垂れ下がつて台座２内部に侵入する
ことを避け、作動用ばね７等の内蔵部品の腐蝕、
錆付きを防ぐことができ、本考案のハンドル装置
は作動不良に陥いることなく長期にわたつて安定
に作動し得るのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例に係る冷蔵庫扉用ハン
ドル装置を示し、第１図は該扉用ハンドル装置の
正面図、第２図は該扉用ハンドル装置の左側面
図、第３図は第１図のＡ−Ａ線断面図であり、い
ずれにおいても扉は閉鎖状態にある。第４図は扉
開放状態における前記扉用ハンドル装置の第３図
に対応した断面図である。 １……扉、２……台座、３……ハンドル本体、
４……カバー壁部、５……ハンドル本体の軸、６
……台座の側壁部、７……作動用ばね、８……台
座の正面開口部、９……ハンドル本体の背面側の
縁辺、１０……台座側壁部の段面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉に固着される台座と、台座の上方に突き出す
   形で台座に回転自在に取付けられたハンドル本体
   からなり、ハンドル本体の背面側に台座の内蔵部
   品を覆うカバー壁部を設けた冷蔵庫扉用ハンドル
   装置。