JPS6323256Y2 - - Google Patents

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JPS6323256Y2
JPS6323256Y2 JP1981085772U JP8577281U JPS6323256Y2 JP S6323256 Y2 JPS6323256 Y2 JP S6323256Y2 JP 1981085772 U JP1981085772 U JP 1981085772U JP 8577281 U JP8577281 U JP 8577281U JP S6323256 Y2 JPS6323256 Y2 JP S6323256Y2
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brake
valve
air
pressure
chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓄電池式電気機関車における空気ブレ
ーキシステムに関し、特にブレーキチヤンバに関
する。
一般に蓄電池式電気機関車は坑内作業やトンネ
ル工事などに使用されているが、そのブレーキシ
ステムとしては例えば第1図に示すような空気ブ
レーキシステムが採用されている。
第1図においてエアコンプレツサー1はモータ
駆動であつてエアクリーナ2を介して空気を吸込
み、管路3及び逆止弁4を通つて圧縮空気を第1
エアタンク5に供給する。このエアタンク5から
更に管路6及び逆止弁9を通つて第2エアタンク
10に圧縮空気が供給される。管路6には低圧ス
イツチ7及び調圧スイツチ8が接続され、低圧ス
イツチ7は管路6内の圧力が6.0Kg/cm2となると
オンとなり、6.5Kg/cm2となるとオフとなり、ま
た調圧スイツチ8は7Kg/cm2となるとオンとなり
8Kg/cm2となるとオフとなるスイツチであり、こ
れにより所定圧の圧縮空気が第2エアタンク10
内に貯蔵される。このエアタンク10からの圧縮
空気はエアクリーナ11を介し管路13を経てブ
レーキ弁12に導かれる。今、図示しない車輪に
ブレーキをかけるべくブレーキ弁12のレバー1
2aを作動させると、この作動位置に応じた圧力
の圧縮空気が管路14、複式逆止弁15、管路1
6及び急動排気弁17を経てブレーキチヤンバ1
8A,18Bに供給される。なお双針圧力計19
が管路20を介してエアクリーナ11の出口に接
続されると共に、管路21を介して上述の管路1
6に接続され、エアタンク10内の圧力及びブレ
ーキチヤンバ18A,18B内の圧力が常時計測
される。
ブレーキチヤンバ18A,18Bはいわゆる加
圧式ブレーキシリンダーであつて、空気供給口2
3a,23bを通つて圧縮空気が供給され、ピス
トン24a,24bがこれにより押圧されて、こ
れと一体的に結合されたロツド25a,25bを
往動させる。すなわち図においてロツド25a,
25bは戻しスプリング26a,26bに抗して
右方へと移動し、これらの先端部に枢着された図
示しないブレーキレバーを介して右側両車輪及び
左側両車輪にブレーキシユーを押圧させる。これ
により車輪にブレーキがかけられるのであるが、
このブレーキを弛めるときにはブレーキ弁12の
ブレーキレバー12aを弛め位置へと操作する。
これにより管路16内の空気圧力は低下し、急動
排気弁17が作動してブレーキチヤンバ18A,
18B内の圧縮空気を排気させる。これと共にブ
レーキチヤンバ18A,18B内のピストン24
a,24bが戻しスプリング26a,26bの附
勢力により左方へと復動し図示した位置をとる。
すなわち、ピストン24a,24bと一体化され
たロツド25a,25bも図示した復動位置をと
り、車輪へのブレーキ力は解除される。なお、エ
アクリーナ11と複式逆止弁15との間には駐車
用三方弁22が接続され、駐車ブレーキをかけた
いときに使用される。
従来の空気ブレーキシステムは以上のように構
成されブレーキ作用を行うのであるが、もしシス
テム内で故障が生じると、ブレーキをかけようと
してもかゝらない場合がある。例えば、管路3,
6,13,14,16,20,21のいづれかゞ
破損するか、エアタンク5,10のいづれかゞ破
損したような場合、ブレーキ弁12を作動させて
もブレーキチヤンバ18A,18B内のピストン
24a,24bを移動させるだけの圧力の圧縮空
気が供給されなくなる場合がある。これは極めて
危険である。
本考案は上述の点に鑑みてなされ、システム内
に所要の圧縮空気を供給することができない故障
が生じたときに直ちにブレーキ作用を行うことの
できる蓄電池式電気機関車における空気ブレーキ
システムを提供することを目的とする。この目的
は本考案によれば、ブレーキチヤンバのロツドの
往動により車輪にブレーキをかけるようにした蓄
電池式電気機関車における空気ブレーキシステム
において、前記ブレーキチヤンバを非常ブレーキ
用スプリングを内蔵し、2つの空気室を画成させ
ているスプリングブレーキチヤンバとし、前記空
気室の一方には主圧力タンクをブレーキ力制御部
を介して接続し、他方には前記主圧力タンクと補
助圧力タンクとを第1バルブ及び第2バルブを介
して接続し、前記第1バルブは前記主圧力タンク
と前記補助圧力タンクとの圧力のいづれかを選択
的に出力すべく第1又は第2の位置をとり、前記
第2バルブは前記第1バルブ側と連通する第1の
位置及び大気と連通する第2の位置をとり、常用
ブレーキ時には前記ブレーキ力制御部の制御によ
り前記主圧力タンクからの圧縮空気が前記一方の
空気室に供給され、前記他方の空気室には前記第
1、第2バルブがそれぞれ前記第1の位置をとる
ことにより前記主圧力タンクからの圧縮空気が常
時供給されるようにし、前記主圧力タンク、ブレ
ーキ力制御部及びこれらを結ぶ管路系を含む常用
ブレーキ系統に故障が生じた非常時には前記第2
バルブは第2の位置をとり前記非常ブレーキ用ス
プリングの附勢力により前記ロツドを往動させて
車輪にブレーキをかけるようにし、更にこの非常
時にブレーキを弛めたいときには、前記第1バル
ブは第2の位置、前記第2バルブは第1の位置を
とり、前記補助圧力タンクからの圧縮空気を前記
他方の空気室に供給するようにし、前記ブレーキ
力制御部は前記主圧力タンクの圧力を第1の所定
圧に減圧させる第1減圧弁と、下流側を大気と連
通させる第1位置及び下流側を前記第1減圧弁と
連通させる第2位置を選択的にとる第1電磁弁と
から成る第1ブレーキ力供給部と、前記主圧力タ
ンクの圧力を前記第1の所定圧よりは低い第2の
所定圧に減圧させる第2減圧弁と、下流側を大気
と連通させる第1位置及び下流側を前記第1減圧
弁と連通させる第2位置を選択的にとる第2電磁
弁とから成る第2ブレーキ力供給部と、を備え、
前記第1と第2のブレーキ力供給部の出力のいず
れかを複式逆止弁を介して前記スプリングブレー
キチヤンバの一方の空気室に供給するようにした
ことを特徴とする蓄電池式電気機関車における空
気ブレーキシステム、によつて達成される。
以下、本考案の詳細につき図示した実施例に基
いて説明する。第2図は本考案の実施例による蓄
電池式電気機関車における空気ブレーキシステム
の配管系統図を示すが、図において第1図に対応
する部分については同一の符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
第2図において、第1減圧弁30、第2減圧弁
31、第1電磁弁32及び第2電磁弁33はブレ
ーキ力制御部を構成し、第1図のブレーキ弁12
に対応するが、本実施例では電磁弁32,33の
ソレノイド32a,33aが電気的に制御される
ことによりブレーキ弛め、強ブレーキ作用及び弱
ブレーキ作用が行われる。第1減圧弁30及び第
2減圧弁31の入力口はそれぞれ管路35及びエ
アクリーナ11を介してエアタンク10に接続さ
れ、出力口は第1電磁弁32及び第2電磁弁33
に接続される。第1減圧弁30は出力が6Kg/cm2
になるように構成され、第2減圧弁31は出力が
3Kg/cm2になるように構成されている。第1電磁
弁32及び第2電磁弁33は公知のように構成さ
れ、それぞれのソレノイド32a,33aが励磁
されるとそれぞれの入口と出口とが連通され、非
励磁のときはそれらは遮断される。第1電磁弁3
2及び第2電磁弁33の出口はそれぞれ複式逆止
弁34、管路36及び急動排気弁37を介して後
に詳述するスプリングブレーキチヤンバ38の第
1空気供給口Aに接続される。第2図においては
スプリングブレーキチヤンバ38は極めて概略的
に図示されているが、そのロツド39の先端部は
第1図のブレーキチヤンバ18A,18Bと同様
に図示しない車輪を制動するためのブレーキシユ
ーにブレーキレバーなどを介して接続されてい
る。本実施例では前後車輪がこのスプリングブレ
ーキチヤンバ38により制動されるように構成さ
れている。
エアタンク10は更にエアフイルタ11、管路
41、本考案に係わる第1バルブとしてのエマジ
エンシー・リリースバルブ40、管路42、本考
案に係わる第2バルブとしてのキヤブコントロー
ルバルブ43、プレツシヤー・コントロールバル
ブ45、及び管路46を経てスプリングブレーキ
チヤンバ38の第2空気供給口Bに接続されてい
る。エアタンク10は更にまたエアクリーナ1
1、逆止弁47スペアタンク48及び管路49を
経て上述のエマジエンシー・リリースバルブ40
の第2の入口に接続される。この第1の入口は上
述したように管路41に接続されている。
エマジエンシー・リリースバルブ40、キヤブ
コントロールバルブ43及びプレツヤーコントロ
ールバルブ45は公知の構造を有し、エマジエン
シー・リリースバルブ40のノブ40aを押込む
と第2入口、すなわち管路49と42とが連通す
るが、通常は内蔵するスプリングの附勢力により
押出されていて第1入口、すなわち管路41と4
2とを連通させている。キヤブコントロールバル
ブ43はそのノブ43aを押込むとその排気口が
開き矢印Exで示すように管路44側の空気が排
気されるように構成されているが、管路42側の
空気圧力が所定圧力以下になるとノブ43aは自
動的に押込まれるようになつている。またプレツ
シヤーコントロールバルブ45は管路44側の空
気圧力が所定圧力以下になるとその排気口が開き
矢印Exで示すように管路46側の空気が排気さ
れるように構成されている。
次にスプリングブレーキチヤンバ38の詳細な
構造につき第3図を参照して説明する。
第3図は後述するようにブレーキ弛めの状態を
示すが、図においてシリンダ本体50は蓋部50
aとシリンダ部50bとをクランプバンド50c
により固着させることによつて形成され、クラン
プバンド50cにより更にダイヤフラム51が気
密に蓋部50aとシリンダ部50bとに対し固定
される。ダイヤフラム51には円板状のダイヤフ
ラム受け52が当接しており、このダイヤフラム
受け52に上述のロツド39が固定されている。
ダイヤフラム受け52には更にばね受け53が固
定され、戻り用スプリング54の一端を受けてい
る。このスプリング54の他端は段付ピストン5
7の端面に固定されたばね受け55により受けら
れている。
段付ピストン57はシールリング58,59と
によりシールされて、シリンダ本体50に対し擢
動可能に支持されている。ばね力の非常に大きい
ブレーキ用スプリング60が段付ピストン57と
ばね受け61との間に圧縮状態で懸架されてい
る。すなわち、ばね受け61はボルト62により
シリンダ本体50に固定されており、第2空気供
給口Bより常時圧縮空気が供給されることにより
段付ピストン57は図において右方へ附勢され、
これによりブレーキ用スプリング60は圧縮状態
におかれている。段付ピストン57の小径部はシ
ールリング63及びナイロンブツシユ64により
擢動可能であるが気密にシリンダ本体50の底部
で支持されている。シリンダ本体50の底部はボ
ルト65により図示しないが機関車の車体の一部
に固定され、これによりスプリングブレーキチヤ
ンバ38全体が車体の一部に固持されている。
ロツド39は上述したように一端はダイヤフラ
ム受け52に固定され、中央部は段付ピストン5
7の端面に固定された支持リング56により摺動
可能に支持される。
段付ピストン57の小径部には貫通孔57aが
形成され、これにロツド39が挿通されて、その
先端部39aはシリンダ本体50から突出してい
る。この先端部39aにはフランジ付ナツト66
が螺着され、ロツクナツト67で固持されてい
る。第3図に示すブレーキ弛め状態ではロツド3
9は戻り用スプリング54により右方へ附勢され
て図示の位置をとり、フランジ付ナツト66は段
付ピストン57の小径部の端面に当接している。
ダイヤフラム51と蓋部50aとによつて第1
空気室70が形成され、これは第1空気供給口A
と連通している。段付ピストン57とダイヤフラ
ム51との間には大気室80が形成され、また段
付ピストン57とシリンダ部50bとによつて第
2空気室90が形成され、これは上述した第2空
気供給口Bと連通している。
本実施例による空気ブレーキシステムは以上の
ように構成されるが、次にその作用について説明
する。
まず第2図及び第3図を参照してブレーキ弛め
状態について説明する。この状態では図示せずと
も運転席のブレーキ操作部における操作レバーも
しくはノブは「ブレーキ弛め」の位置におかれ、
第1、第2電磁弁32,33のソレノイド32
a,33aはいづれも励磁されず、従つて管路3
6すなわちスプリングブレーキチヤンバ38の第
1空気供給口Aには圧縮空気は供給されないが、
他方、第2空気供給口Bには常時圧縮空気が実線
矢印で示すようにエアタンク10、エアクリーナ
11、管路41、エマジエンシー・リリースバル
ブ40、管路42、キヤブコントロールバルブ4
3、管路44及びプレツシヤーコントロールバル
ブ45を経て供給される。従つてスプリングブレ
ーキチヤンバ38における段付ピストン57は右
方へ附勢され、第3図に示す状態となつている。
すなわちロツド39は復動位置にあり、この先端
部39aに接続されるブレーキレバーやその他ブ
レーキ作動機構はブレーキ弛め状態にあつて車輪
は走行可能な状態におかれている。
次に第2図及び第4図を参照して常用ブレーキ
状態について説明する。本実施例では常用ブレー
キ状態には強ブレーキ状態と弱ブレーキ状態とが
あるが、今ブレーキ操作部における操作レバーも
しくはノブを「強ブレーキ」の位置におくものと
する。すると、一方の電磁弁32のソレノイド3
2aが励磁され、その入口と出口とが連通してタ
ンク10からの圧縮空気はエアクリーナ11、管
路35、減圧弁30、電磁弁32、複式逆止弁3
4、管路36及び急動排気弁37を通つてスプリ
ングブレーキチヤンバ38の第1空気供給口Aに
供給される。これによりダイヤフラム51、ダイ
ヤフラム受け52を介してロツド39は戻り用ス
プリング54の附勢力に抗して往動し、第4図に
示す状態となる。第2空気供給口Bには上述した
ように常に圧縮空気が供給されているので、段付
ピストン57は第3図と同じ位置を保持し、ブレ
ーキ用スプリング60は圧縮されたまゝである。
以上のようなロツド39の往動によつて、その先
端部39aに接続されているブレーキレバーが回
動し、公知のようにブレーキシユーが車輪に圧着
されて車輪にブレーキがかけられる。
次に第2図及び第5図を参照して非常ブレーキ
状態を説明する。エアタンク5,10の圧力が異
常に低下したり、エアコンプレツサー1が故障し
たり、管路に折損が生じたりすると操作部のブレ
ーキレバーもしくはノブを操作しても管路36に
常用ブレーキに必要な圧力が得られなくなる。こ
のような場合、キヤブコントロールバルブ43が
自動的に作動し、そのノブ43aが自動的に押し
込まれ、排気口が開き管路44側の圧縮空気が排
出され、これによりプレツシヤーコントロールバ
ルブ45が作動して、その排気口が開き、スプリ
ングブレーキチヤンバ38内の第2空気室90内
の圧縮空気は急速にプレツシヤーコントロールバ
ルブ45を通つて外部に排出される。従つて、段
付ピストン57はブレーキ用スプリング60の附
勢力を受けて図において左方へと移動し、その端
面でフランジ付ナツト66を押圧し第5図の状態
に至る。すなわち、フランジ付ナツト66を介し
てロツド39は往動させられ、車輪に非常ブレー
キがかけられる。この場合のブレーキ力はスプリ
ング60のばね力だけであるが、充分に大きいば
ね力を有するので、車輪に対し充分なブレーキ力
が得られる。
なお、第2図に示す空気ブレーキシステムは駐
車ブレーキ状態をとることもでき、この場合には
キヤブコントロールバルブ43のノブ43aを手
動で押し込めば、非常ブレーキ状態と同じ作用が
行われ、車輪にブレーキがかけられる。すなわち
スプリング60によるブレーキがかけられる。
非常ブレーキ状態になつた後、何らかの目的で
機関車を移動させたいような場合がある。このよ
うな場合、エマジエンシーリリースバルブ40の
ノブ40aを押込めば管路49と42とが連通
し、スペアタンク48の圧縮空気がキヤブコント
ロールバルブ43へと送られる。これによりキヤ
ブコントロールバルブ43のノブ43aは押し出
されて、スペアタンク48からの圧縮空気は管路
44及び、プレツシヤーコントロールバルブ45
を通つてスプリングブレーキチヤンバ38の第2
空気室90に圧縮空気が送られ、スプリングブレ
ーキチヤンバ38は第3図に示す状態となり、非
常ブレーキ弛めが行われる。この状態で必要なだ
け機関車を移動させた後、エマジエンシーリリー
スバルブ40のノブ40aを引き出せば、再びキ
ヤブコントロールバルブ43のノブ43aは押込
まれて、非常ブレーキの状態となる。なお、スペ
アタンク48の入口側には逆止弁47が設けられ
ているので、第2エアタンク10側の圧力が故障
で低下しても関係なく作動するが、通常は全く使
用されない。
以上述べたように本実施例の空気ブレーキシス
テムが作動するのであるが、本実施例では常用ブ
レーキ状態を得るのに電磁弁32,33が用いら
れているのでリモートコントロールされる蓄電池
式電気機関車に適しており、電磁弁32,33へ
の配線に故障が生じたような場合にも、自動的に
非常ブレーキ状態を得るようにすることが可能と
なる。
以上本考案の実施例について説明したが、勿
論、本考案はこれに限定されることなく本考案の
技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
例えばスプリングブレーキチヤンバ38は図示
した構造に限定されることなく、要するに非常時
にブレーキ力を附与するようにブレーキ用スプリ
ングを内蔵しておればよい。
また以上の実施例では1個のスプリングブレー
キチヤンバ38で機関車の4輪を制動するように
したが、2個又は4個用いて2輪宛又は車輪毎に
制動するようにしてもよい。
以上述べたように本考案による蓄電池式電気機
関車における空気ブレーキシステムはブレーキチ
ヤンバとして非常ブレーキ用スプリングを内蔵す
るスプリングブレーキチヤンバを使用し非常時に
は上記スプリングの附勢力によりロツドを往動さ
せて車輪にブレーキをかけるようにしているの
で、またこの非常ブレーキ時でもブレーキを弛め
ることができるようにしているので坑内やトンネ
ル内で空気ブレーキシステムに故障が生じても直
ちに非常ブレーキをかけることができ坑内やトン
ネル内での作業の安全を常に保証するものであ
る。また、常用ブレーキ力の大きさを強弱の2種
に規格化して安定化させ、かつそのリモートコン
トロールを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の蓄電池式電気機関車における空
気ブレーキシステムの配管系統図、第2図は本考
案の実施例による蓄電池式電気機関車における空
気ブレーキシステムの配管系統図、第3図は同空
気ブレーキシステムにおけるスプリングブレーキ
チヤンバの詳細を示すブレーキ弛め状態における
断面図、第4図は同スプリングブレーキチヤンバ
の常用ブレーキ状態における断面図、及び第5図
は同スプリングブレーキチヤンバの非常ブレーキ
状態における断面図である。 なお図において、38……スプリングブレーキ
チヤンバ、39……ロツド、60……ブレーキ用
スプリング、30,31……減圧弁、32,33
……電磁弁、34……複式逆止弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレーキチヤンバのロツドの往動により車輪に
    ブレーキをかけるようにした蓄電池式電気機関車
    における空気ブレーキシステムにおいて、前記ブ
    レーキチヤンバを非常ブレーキ用スプリングを内
    蔵し、2つの空気室を画成させているスプリング
    ブレーキチヤンバとし、前記空気室の一方には主
    圧力タンクをブレーキ力制御部を介して接続し、
    他方には前記主圧力タンクと補助圧力タンクとを
    第1バルブ及び第2バルブを介して接続し、前記
    第1バルブは前記主圧力タンクと前記補助圧力タ
    ンクとの圧力のいづれかを選択的に出力すべく第
    1又は第2の位置をとり、前記第2バルブは前記
    第1バルブ側と連通する第1の位置及び大気と連
    通する第2の位置をとり、常用ブレーキ時には前
    記ブレーキ力制御部の制御により前記主圧力タン
    クからの圧縮空気が前記一方の空気室に供給さ
    れ、前記他方の空気室には前記第1、第2バルブ
    がそれぞれ前記第1の位置をとることにより前記
    主圧力タンクからの圧縮空気が常時供給されるよ
    うにし、前記主圧力タンク、ブレーキ力制御部及
    びこれらを結ぶ管路系を含む常用ブレーキ系統に
    故障が生じた非常時には前記第2バルブは第2の
    位置をとり前記非常ブレーキ用スプリングの附勢
    力により前記ロツドを往動させて車輪にブレーキ
    をかけるようにし、更にこの非常時にブレーキを
    弛めたいときには、前記第1バルブは第2の位
    置、前記第2バルブは第1の位置をとり、前記補
    助圧力タンクからの圧縮空気を前記他方の空気室
    に供給するようにし、前記ブレーキ力制御部は前
    記主圧力タンクの圧力を第1の所定圧に減圧させ
    る第1減圧弁と、下流側を大気と連通させる第1
    位置及び下流側を前記第1減圧弁と連通させる第
    2位置を選択的にとる第1電磁弁とから成る第1
    ブレーキ力供給部と、前記主圧力タンクの圧力を
    前記第1の所定圧よりは低い第2の所定圧に減圧
    させる第2減圧弁と、下流側を大気と連通させる
    第1位置及び下流側を前記第1減圧弁と連通させ
    る第2位置を選択的にとる第2電磁弁とから成る
    第2ブレーキ力供給部と、を備え、前記第1と第
    2のブレーキ力供給部の出力のいずれかを複式逆
    止弁を介して前記スプリングブレーキチヤンバの
    一方の空気室に供給するようにしたことを特徴と
    する蓄電池式電気機関車における空気ブレーキシ
    ステム。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55160646A (en) * 1979-05-29 1980-12-13 Nippon Air Brake Co Ltd Brake cylinder
JPS5730653A (en) * 1980-08-01 1982-02-18 Hino Motors Ltd Air service brake system for car

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57197355U (ja) 1982-12-15

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