JPS63227501A - 白蟻の防除方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、家屋の木質部分を食害する白蟻を予防し或は
防除する為の適切な白蟻の予防及び防除方法に関するも
のである。

（従来の技術） 従来、家屋の床材、柱材等の木質部分の白蟻による被害
を予防し、防除する方法としては、一般に油剤及び乳剤
の形の白蟻防除剤を刷毛塗り、噴霧、泡沫施用等の方法
が行われており、白蟻の棲息場所及び通路である土壌に
は乳剤或は粒剤等にした白蟻防除剤を噴霧、泡沫施用、
撒布などの方法で使用して来た。然しこの方法で所望め
防除効果を上げるには多量の白蟻防除剤を必要とし、通
常土壌面１　ｍ”当り、有効成分として５０ｇ〜　１０
０ｇ程度の薬量を施用していた。この様に薬剤を多量に
使用すると環境汚染の惧れがあり、最近はその対策とし
てシート状の担体に白蟻防除剤を含有させたものを、床
下の土壌表面や基礎などに敷く方法が行われている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記シートを敷設する方法では、床下な
どの狭い場所での仕事なので作業しにくく、又、不定形
の床下や基礎の形に合せてシートを切断しなければなら
ないので作業が煩雑になる上、シートと基礎との間に隙
間がおいて完全な防蟻効果を得にくい難点があった。

他の方法としては、薬剤を含む合成樹脂エマルジョンを
撒布する方法もあるが、これでは土壌表面に合成樹脂の
乾燥皮膜が形成される前にエマルジョンが土に吸いこま
れて薬液の損失が大きい上に、土壌面の凹凸により均質
な皮膜を得にくい欠点もあり、その改善が望まれていた
。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは、上記の様な従来の白蟻防除方法の欠点を
解消する為に種々研究を重ねた結果、先に白蟻防除剤を
含有せしめたウレタンプレポリマーを水で湿潤せしめた
土壌に撒布することにより発泡させ、土壌に浸透硬化さ
せて土の表層に一定以上の厚みを有する白蟻防除層を形
成する方法を見出した（特開昭６１−５７５０２号公報
）。しかしこの方法では、水と薬剤を別々に処理するの
で手間がかかる、又均−に発泡させることが難しいとい
う問題点を含んでいた。

そこで種々検討した結果、先に水と薬剤を別々に噴出さ
せ、途中で水と薬剤を交差衝突させて微粒化混合する撒
布方法及び撒布装置を見いだした（特願昭ＥＩＯ−２９
５１３３１号）。

本発明はこの撒布装置を用いた白蟻防除用薬剤の新しい
撒布方法に関するものである。

更に詳しくは、本発明は非アルコール系有機溶媒及びウ
レタン樹脂からなる薬液ＣＩ）と白蟻防除活性物質、有
機溶媒、界面活性剤及び水からなる薬液（ＩＴ　）を処
理時に混合し土壌に処理して白蟻防除活性物質を均一に
含有する硬化樹脂層を形成せしめることを特徴とする白
蟻の防除方法に関する。

本発明において薬液ＣＩ）と薬液（ＩＩ　）とを処理時
に混合し、土壌に処理する方法としては、薬液（Ｉ）と
薬液（ＴＩ　）を別々に噴出させ、途中で交差衝突させ
て微粒化混合し、土壌に噴霧処理する方法が好ましい。

しかしながら、二液型樹脂のスプレー塗装の場合と同様
に、噴出ノズルの直前にスタティックミキサーを設けて
、混合後噴出させるようにしてもよく、また使用量が決
っている場合には、両者を混合し直ちに撒布するように
してもよい。また更に、別々に噴出させた薬液が適用面
で混合されるようにしてもよい。

本発明の撒布方法によれば、必要により非アルコール系
有機溶媒及びウレタン樹脂からなる薬液（Ｉ）を噴出す
る側の開閉弁を閉じることによって、白蟻防除薬剤のみ
を撒布することができるし、又白蟻防除剤を含む薬液を
水に替えることによってウレタン樹脂のみを施用できる
という利点を有している。

本発明でいう親水性ウレタン樹脂は、水の存在下で硬化
する品位のものが、例えばウレタンプレポリマーとか親
水性ウレタン樹脂の表示のもとに容易に入手できるので
、これを使用すればよい。しかし、白蟻防除活性物質と
共に組成する場合には、親水性ウレタン樹脂に白蟻防除
活性物質が均一に含有するようにすることと、また硬化
樹脂層を土壌表層に形成させるに必要な溶媒を使用する
ことが重要で、本発明者等の知見によればアルコール、
グリコール或はセロソルブ系のいわゆるアルコール系溶
媒の使用は、樹脂の硬化を不充分にするおそれがあるた
め避けねばならない。又白蟻活性物質と共に用いる有機
溶媒及び界面活性剤は、通常白蟻防除に用いられる乳剤
で使用するものであればよく特に限定されるものではな
い。又、乳剤を希釈する水は親水性ウレタン樹脂を硬化
するに必要な量が必要で、親水性ウレタン樹脂を固形分
として５０％（重量）含有するものを撒布する場合、１
〜１０倍量の水が必要となる。

ここで親水性ウレタン樹脂としては、）ＩＩｃＥＬＯ）
１−　ＩＡ　（東邦化学工業製；硬化後の固形公約８５
％）　、　ＨＩＣＥＬ　ＯＨ−ＩＡＭ　　（同社製）、
アデカレジン　ＵＰＳ　３５０　、同ＵＰＳ　３５Ｂ　
　（いずれも旭電化工業製）及びこれらと同種のものを
例示しうる。

また白蟻防除活性物質としては、クロルピリホス（０，
０−ジエチル−〇−３，５，６−）ジクロル−２−ピリ
ジルホスホロチオエート）、ピリダフェンチオン（０，
０−ジエチル−０−（３−オキソ−２−フェニル−２Ｈ
−ピリダジン−６−イル）ホスホロチオエート〕、ホキ
シム（０，Ｏ−ジエチル−〇−（α−シアノベンジリデ
ンアミノチオホスフェート〕、テトラクロルビンホス〔
２−クロル−１−（２゜４．５−）リクロルフェニル）
ビニルジメチルホスフェート〕、プロポクスル〔２−イ
ソプロポキシフェニル−Ｎ−メチルカーバメート〕、Ｔ
ＰＩＣ（１、３、５−）ジ−ｎ−プロピル−１゜３．５
−トリアジン−２、４、６−（ＩＨ，３Ｈ。

５Ｈ）トリオン〕、アレスリン（（ＩＲＳ）−３−アリ
ール−２−メチル−４−オキソシクロベント−２−エニ
ル（ＩＨ３）−シス−トランス−２，２−ジメチル−３
−メチルプロプ−２−エニル）シクロプパン力ルポキシ
レート〕等を代表例として示すことができる。

また、非アルコール系有機溶媒の代表例としては、ベン
ゼン、トルエン、シンナー、メチルナフタレン、メチル
エチルケトン、メチルブチルケトン、γ−ブチロラクタ
ム等を挙げることができる。

本発明における重要な点の一つに、親水性ウレタン樹脂
及び白蟻防除活性物質の使用濃度がある。本発明者等の
知見に従い、処理に際し白蟻防除活性物質は０．０５〜
５（好ましくは０．５〜３）重量％、親水性ウレタン樹
脂は硬化後の固形分として２〜２０重量％になる様に組
成される。親水性ウレタン樹脂の使用量が少なすぎると
硬化が起こらず、起きても不充分な硬化樹脂層しか形成
されない。一方、多すぎると均一な層ができず多くする
意味がない。又希釈液の実用的処理量は２〜５Ｋｇ／ｍ
’の範囲から適宜定めればよい。尚、本発明薬剤に木材
腐朽菌（ナミダタケ、カワラタケ等）防除活性物質（例
えばフルトラニル等）を適宜配合することもよい。

（作用） 本発明においては次の様な利点が示される。

すなわち、 イ）土壌表面に強固なウレタン樹脂層が形成されるので
、長期にわたって白蟻の防除効果を持続しうる。

口）白蟻防除剤を含有させたシートでは土壌面に砂礫等
があると間隙を生じ、また基礎との間に隙間が出来るが
本発明の方法によると均一な液状で浸透するので土壌及
び砂礫の間隙までよく充填し、均一に活性物質を含む土
壌硬化層を形成する。その為、地中の白蟻の殺虫率は高
く、この土壌硬化層を貫通して地表に出てくる白蟻もな
い。

ハ）土壌硬化層は湿気を遮断するので家屋の防湿効果が
ある。

（発明の効果） 以下に本発明の有効性を証するために試験例、処方例を
示すが本発明はこれらによって限定されるものではない
・ 試験例１　白蟻貫通試験（室内試験） ポリ塩化ビニール製バット（２０Ｘ　１３Ｘ　９　ｃｍ
）の底に山±　１００ｇを均一な厚さに敷き４パツトの
中央の土の上に塩化ビニール製の円筒（直径７ｃｍ、高
さ１２ｃｍ）を立てて置く。この円筒の中に深さ６ｃｍ
になるように２２０ｇの植壌土を入れて表面を平らにす
る。尚、この円筒中には供試木片２ケを埋めておく。

この円筒の上部より下記処方の薬液（Ｉ）と薬液（ＩＩ
）を便宜的にポリビーカー中ですばやく調製し、別途底
に穴をあけたポリビーカーを用いてすばやく土壌の表面
に７．７ｇ　（２，５Ｋｇ／ｍ′相当）撒布し、土壌硬
化層を形成せしめ、１週間放置した。

土壌硬化層上には供試木片１ケを置きバットに放った家
白蟻が円筒の下を滑り抜け、ウレタ樹脂層を貫通した後
の生存頭数及び供試木片の食害程度を調べる。比較の為
、円筒の中を植壌土だけにした無処理区を設け、同様に
して調べた。

試験条件 供試白蟻防除薬剤 薬液（Ｉ） Ａ、　　Ａ２ 親木性ウレタン樹脂　６５６５ （ＨＩＣＥＬ　０Ｈ−ＩＡとして） メチルエチルケトン　３５ 薬液（ＩＩ　） Ｉ　Ｂ２ 白蟻防除活性物質　　４０４０ 乳　　化　　剤　　　　　　　　　　５　　１０（東邦
化学 ツルポール３００９Ｘ） キ　　シ　　し　　ン　　　　　　　　　５５　　　５
０計　　　　　　　　３８．！１００　７９，９００（
重量比）供試土壌　　植壌土 供試木片　　松（ＩＯＸ　ＩＯＸ　２Ｃ１ｍｍ）供試白
蟻　　イエシロアリ　１区　２連制職蟻　　　１５０頭 表１　供試薬剤濃度（単位二重置部） 注＝１）生；生虫数、死：死虫数 ２）木片食害程度ニー；食害を認めず、±；食害有り。

痕跡程度、＋；食害有 り。木片表面に食痕が残る、＋＋；食痕深５ｌｎｍ程度
、＋＋＋；食朕深さ１１以上。木片表面を蔽う程度。

上述した様に、本発明の方法によれば、白蟻はどの薬剤
でもウレタン樹脂層の上に出て来ることなく全数土中で
死滅しており、優れた白蟻防除効力を有していることが
判る。

特許出願人　　日木鳥薬株式会社 （ほか２名）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）非アルコール系有機溶媒及び親水性ウレタン樹脂
   とからなる薬液（ I ）と白蟻防除活性物質、有機溶媒
   、界面活性剤及び水からなる薬液（II）を処理時に混合
   し、土壌に処理して白蟻防除活性物質を含有する硬化樹
   脂層を形成せしめることを特徴とする白蟻の防除方法。
2. （２）薬液（ I ）と薬液（II）を別々に噴出させ、空
   中で交差衝突させて微粒化混合し、土壌に噴霧処理する
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の防除方法
   。