JPS63226869A

JPS63226869A - 管球フイラメント用タングステン線

Info

Publication number: JPS63226869A
Application number: JP6007287A
Authority: JP
Inventors: 佐藤　滋洋; 渡辺　好美; 健次坂井
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1987-03-17
Filing date: 1987-03-17
Publication date: 1988-09-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は特にスプリングマシンによるコイル成形に適し
た管球フィラメント用タングステン線に関する。

（従来の技術）従来、管球フィラメントたとえば電球フィラメレントを製造するにはタングステン線をマントル（芯線）
に巻付けてコイル成形し、これを適宜に切断するのが一
般的であった。

近年、通常のばねとして用いられるコイルスプリングの
製造方法としてピアノ線を長手方向に連続的に送り出し
て成形面に押し当てて連続的にわん曲させ、連続的にコ
イル成形する技術が開発された。そこで、本発明者らは
このコイルスプリングの製造技術をタングステン線に適
用して連続的にコイル成形して管球フィラメントを製造
することに想到し、実験を行なった。

（発明が解決しようとする問題点）このようなスプリングマシンによるタングステンコイル
フィラメントの製造方法は歩留りが悪く、特に細線サイ
ズのフィラメントにおいてはコイル成形が著しく回連で
、タングステン線が割れたり、切れたり、またコイル寸
法が出にくいなどの欠点があった。また、作業中タング
ステン線に異物が付着して汚染されときには脆化して、
得られたフィラメントが断線しやすくなることがあった
。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）本発明はスプリングマシンによるコイル成形において成
形不良の発生と汚染を防止するためになされたもので、
タングステン線の表面をタングステンより展性の大きな
金属で被覆したことによって、上述の目的に適した管球
フィラメント用タングステン線を提供するものである６（作　用）スプリングマシンにおいてタングステン線を成形面に押
し当てたとき１表面の金属層が摩擦を軽減し、あるいは
一定値に安定化するためにタングステン線に強い歪みが
生じることが避けられ、この結果、タングステン線が割
れたり、切れたりあるいはコイル寸法が出にくいなどの
欠点がなくなり、かつコイル成形中にタングステン線に
汚物が付着しても金属層を除去するとき汚物も同時に除
去される。

（実施例）本発明の詳細を図示の実施例によって説明する。

第１図および第２図は本発明になる銅被覆フィラメント
用タングステン線の一例を示し、第１図は長手方向の断
面図、第２図は横方向の断面図である６図中、（１）は
２００ＭＧ　（線径０．２５７５ｏ＋ｍ）のタングステ
ン線、■はこのタングステン線■の表面に形成された厚
さ５μの銅被覆層である。

この銅被覆層■は電気めっき、アマルガムめっき、真空
蒸着、被着銅化合物（たとえば酸化銅）層の還元など、
既知の形成方法で形成できる。

第３図にこの銅被覆タングステン線■をスプリングマシ
ンに用いたフィラメントの成形方法を示す。銅被覆タン
グステン線■を送りローラ■、■によって高速で送り出
し、これを斜に対向させた成形治具（イ）の成形面■に
連続的に押し当てる。すると、タングステン線■の成形
面■に押し当てる角度によってタングステン線■が斜方
向に塑性変形し、線体■の総ての部位が一様な角度で連
続的に変形したことにより、コイル■に成形される。

そこで、このコイル０をとり、酸処理して銅被覆層■を
除去すれば所望のタングステンコイルフィラメントが得
られる。

ちなみに、上述の方法でコイル外径２．０ｍｍ、ピッチ
０．３＋ａ鳳のコイルフィラメントに成形したところ、
上述の銅被覆タングステン線■を用いた場合、１０００
ｍの長さのタングステン線■を３本使用して１個所も切
れなかった。また、コイル成形後の寸法誤差も±５％以
内に入り良好であった。

これに対し、銅被覆を施さない従来のフィラメント用タ
ングステン線を用いた場合は平均１００ｍ毎に１回の割
合で切れが発生し、かつ成形されたコイルも寸法誤差が
±１０％程度で大きくばらついた。このことから本発明
の効果が明らかである。

また、銅被覆層■によりタングステン線■の汚染も防止
できた。

このように本発明の銅被覆タングステン線が優れている
理由はタングステン線■が成形面０に押し当てられたと
き、銅被覆ｙｇｊ（２１がタングステン線のと成形面０
との摩擦を軽減し、線■内の歪みを緩和して割れ、切れ
２寸法不良をなくすることによる。しかして、このよう
な作用をする被覆層は前述の銅に限らず、モリブデン、
鉄などタングステンより展性の低い金属を用いればすべ
て同様な効果が得られる。しかして、実験によればこれ
らの被覆金属のうち、銅とモリブデンとが特に優れてい
る。その理由は、銅被覆層とモリブデン被覆層とはいず
れも形成が容易で、取扱いが楽で、効果が大きく、除去
が容易で、無害であるからである。しかし、ニッケルな
ど、タングステンと接触してコンタミネーション（汚染
脆化）を起す金属は好ましくない。

そうして、本発明のタングステン線は電球フィラメント
用、蛍光ランプフィラメント用など総ての管球フィラメ
ント製造に用いて著効がある。

〔発明の効果〕

このように、本発明の管球フィラメント用タングステン
線はその表面をタングステンよりも展性の大きな金属で
被覆したので、スプリングマシンでタングステン線を成
形面に押し当ててコイル成形するとき摩擦が減少して成
形に伴なう線の歪みが緩和され、線の割れ、切れ２寸法
不良などの不良発生が大幅に減少し、またフィラメント
の汚染不良も減少した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の管球フィラメント用タングステン線の
一実施例の縦断面図、第２図は同じく横断面図、第３図
はこの実施例タングステン線を用いてコイルフィラメン
トを形成する工程の説明図である。（１）・・・タングステン線　　（２）・・・金属被覆
層（４）・・・成形治具　　　　　（５）・・・成形面
代理人　弁理士　　井　上　−勇名　１　又第　　２　　図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）タングステン線の表面をタングステンよりも展性
の大きな金属で被覆したことを特徴とする管球フィラメ
ント用タングステン線。
（２）被覆金属は銅またはモリブデンであることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の管球フィラメント用
タングステン線。