JPS63225368A - γ−ラクトンカルボン酸誘導体およびその製造法 - Google Patents

γ−ラクトンカルボン酸誘導体およびその製造法

Info

Publication number
JPS63225368A
JPS63225368A JP62270604A JP27060487A JPS63225368A JP S63225368 A JPS63225368 A JP S63225368A JP 62270604 A JP62270604 A JP 62270604A JP 27060487 A JP27060487 A JP 27060487A JP S63225368 A JPS63225368 A JP S63225368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ester
compound
acid
formula
oxo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62270604A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yoshioka
吉岡 晃一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Publication of JPS63225368A publication Critical patent/JPS63225368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 LILL杜ILL 本発明は、抗菌剤またはその合成中間体として有用な新
規なγ−ラクトンカルボンII誘導体(2−置換−5−
オキソ−2−テトラヒドロフランカルボン酸誘導体)お
よびその製造法に関する。
」L二11 最近、土壌より分離されたエンベトバクター属およびリ
ゾバクター属に属する新菌種より、グラム陽性aij5
よびグラム陰性菌に対して抗菌活性を示す新着抗生物質
TAN−588(以下、rTAN−588Jと略称する
こともある)が見出された(特開昭61−5792号公
報参照ン。その後TAN−588は2−〔(4S)−4
−アセトアミド−3−オキソ−2−インキサゾリジニル
〕−5−オキソ−2−テトラヒドロフランカルボン酸で
示される特異な化学構造を有することが明らかとなって
いる。
明が 決しようとする間 、。
本発明は、優れた抗gg性を有する新規なTAN−58
8誘導体を探索し、さらにその製造法を提供することで
ある。
るための 本発明者らは、TAN−588誘導体の合成を検討した
結果、新規2−置換−5−オキソ−2−テトラヒドロフ
ランカルボン酸誘導体に抗菌作用を有するものがあるこ
とを見出し、またこれら化合物はTAN−588誘導体
製造のための有用な合成中間体にもなり得ることを見出
し、さらに研究した結果、本発明を完成した。
かくして本発明によれば、 式(I): C式中、RとR1はそれぞれ有Wi残基を示し、RとR
”とで隣接する炭素原子とともに環を形成していてもよ
い。R2はエステル化もしくはアミド化されていてもよ
いカルボキシル基を示す〕で表わされる化合物またはそ
の塩、並びに式(): C式中、R2t はエステル化されたカルボキシル基を
、2″は脱離基を示す〕 で表される化合物と式(III) : 〔式中、RとRi′はそれぞれ有機残基を示し、R′と
i”−とで隣接する炭素原子とともに環を形成していて
もよい。z′Iは脱離基を示す〕で表わされる化合物と
を縮合反応に付し、所望により、R′とR″′の変換反
応、または(および)カルボキシル基の変換反応に付し
て、式(■):(式中、RとR1はそれぞれ有機残基を
示し、RとR1とで隣接する炭素原子とともに環を形成
していてもよい。R2はエステル化もしくはアミド化さ
れていてもよいカルボキシル基を示す〕で表わされる化
合物またはその塩を得ることを特徴とするγ−ラクトン
カルボンR誘導体の製造法が提供される。
R,R”’、R”およびR″′における有機残基として
、例えば置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいアリール基、置換されていてもよい複素環基
およびエステル化もしくはアミド化されていてもよいカ
ルボキシル基などが挙げられる。
上記アルキル基としては、たとえば炭素数1〜6のもの
が好ましく、その例としてはメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、ロープチル、イソブチル、5ec
−ブチル、t−ブチル、1.1−ジメチルプロピル、n
−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシ
ルなどが挙げられる。
咳アルキル基が有していてもよい置換基としては、ハロ
ゲン、シアン、アルコキシ、アルコキシカルボニル、ア
シル、アシルアミノ、アリール、複素環などが挙げられ
る。
上記アリール基としては、たとえばフェニル、ナフチル
などが挙げられる。該アリール基が有していてもよい置
換基としては、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキル、
アルコキシ、保護されていてもよいアミノなどが挙げら
れる。上記複素環基としては、たとえば1個の硫黄原子
、窒素原子または酸素原子を含む5〜7員複素環基、2
〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、1〜2個の
窒素原子および1個の硫黄原子または酸素原子を含む5
〜6員複素環基が挙げられ、これらの複素環基は2個以
上の窒素原子を含む6員環基またはベンゼン環と縮合し
ていてもよい。
上記の複素環基の具体例としては、ピリジル、ピリミジ
ニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラニル、イミダゾ
リル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピリミジル、ナフ
チリジル、テトラゾリル、トリアゾリル、フリル、ベン
ゾチアゾリルなどが挙げられる。
該複素環基が有していてもよい置換基としては、たとえ
ばアミノ(アシル、ハロゲン置換アルキルアシル、フェ
ニル、アルキルを置換基として有していてもよい。)、
ハロゲン、ニトロ、スルホ、シアノ、ヒドロキシ、カル
ボキシ、オキソ、チオキソ、C1−nアルキル〔アリー
ル、ハロゲン、アミン、ヒドロキシ、カルボキシ、アル
コキシ、アルキルスルホニル、ジアルキルアミノ、リン
酸(アルキルを置換基として有していてもよい。)を置
換基として有していてもよい。〕、シクロアルキル、ア
ルコキシ(ハロゲン、ヒドロキシを置換基として有して
いてもよい。)、炭素数1〜4のアシル、アリール(ハ
ロゲン、ニトロ、アルキル、アルコキシ、アミノ、スル
ホ、ヒドロキシ、シアノを置換基として有していてもよ
い。)、オキソ、チオキソ、アミノ酸残基−チオ(アミ
ノ酸残基の例としては、後述のそれらと同様のものが挙
げられる。)、C1−nアルキル−チオ〔アリール、ハ
ロゲン、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシ
、アルキルスルホニル、ジアルキルアミノ、リンwI(
アルキルを置換基として有していてもよい。)を置換基
として有していてもよい。〕、複素環(アルキル、アル
コキシ、ハロゲン、ニド01シアノ、カルボキシ、ホル
ミル、アルキルスルホニルを置換基として有していても
よい、、)、式R″−〇H−N−(式中、R3は、複素
環(アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアン
、ヒドロキシ、カルボキシ、ホルミル、アルキルスルホ
ニルを置換基として有していてもよい。)を示す。〕で
表わされる基などが挙げられる。
上記置換された複素環基としては、たとえば下式: 〔式中、R4はアミノまたは保護されたアミノ基を、Y
は炭素原子または窒素原子を示す〕で表わされる基など
が好適である。
RとR1またはR′とR″′とで隣接する炭素原子とと
もに環を形成する場合の環状基としては、窒素原子もし
くは酸素原子を含んでいてもよい5〜6員の飽和もしく
は不飽和の脂環式基が挙げられ、たとえば、シクロペン
タン、シクロヘキサン、ピペリジン、ピロリジン、テト
ラヒドロフランなどが挙げられる。これら環状基は置!
I!基を有していてもよく、たとえば上記複素環基の置
換基として例示したものが挙げられる。
上記式中のR2あるいはR2/ におけるエステル化さ
れたカルボキシル基としては、そのエステル残基として
置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキル、
アルケニル、アリール、シクロアルキル、複素環、シリ
ルが挙げられ−る。該エステルの具体例としては、メチ
ルエステル、エチルエステル、n−ブチルエステル、イ
ンプロピルエステル、t−ブチルエステル、t−アミル
エステル、ベンジルエステル、4−ブロモベンジルエス
テル、4−ニトロベンジルエステル、2−ニトロベンジ
ルエステル、3.5−ジニトロベンジルエステル、4−
メトキシベンジルエステル、ベンズヒドリルエステル、
フェナシルエステル、4−ブロモ−フェナシルエステル
、フェニルエステル、4−ニドOフェニルエステル、メ
トキシメチルエステル、メトキシエトキシメチルエステ
ル、エトキシメチルエステル、ベンジルオキシメチルエ
ステル、アセトキシメチルエステル、ピバロイルオキシ
メチルエステル、2−メチルスルホニルエチルエステル
、2−トリメチルシリルエチルエステル、メチルチオメ
チルエステル、トリチルエステル、2,2.2−トリク
ロロエチルエステル、2−ヨードエチルエステル、シク
ロヘキシルエステル、シクロペンチルエステル、アリル
エステル、シンナミルエステル、4−ピコリルエステル
、2−テトラヒドロピラニルエステル、2−テトラヒド
ロフラニルエステル、トリメチルシリルエステル、t−
ブチルジメチルシリルエステル、t−ブチルジフェニル
シリルエステル、アセチルメチルエステル、4−ニトロ
ベンゾイルメチルエステル、4−メシルベンゾイルメチ
ルエステル、フタルイミドメチルエステル、プロピオニ
ルオキシメチルエステル、1,1−ジメチルプロピルエ
ステル、3−メチル−3−ブテニルエステル、スクシン
イミドメチルエステル、3,5−ジー℃−ブチルー4−
ヒドロキシベンジルエステル、メシルメチルエステル、
ベンゼンスルホニルメチルエステル、フェニルチオメチ
ルエステル、イミノメチルアミノエチルエステル、1−
イミノエチルアミノエチルエステル、ジメチルアミノエ
チルエステル、ピリジン−1−オキシド−2−メチルエ
ステル、メチルスルフィニルメチルエステル、ビス−(
4−メトキシフェニル)メチルエステル、2−シアノ−
1,1−ジメチルエチルエステル、t−ブチルオキシカ
ルボニルメチルエステル、ベンゾイルアミノメチルエス
テル、1−アセトキシエチルエステル、1−イソブチリ
ルオキシエチルエステル、1−エトキシカルボニルオキ
シエチルエステル、1−シクロへキシルオキシカルボニ
ルオキシエチルエステル、フタライドエステル(I,3
−ジヒドロ−3−オキソ−1−イソベンゾフラニルエス
テル)、4−t−ブチルベンジルエステル、5−インダ
ニルエステル、5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオ
キソレン−4−イルメチルエステル、5−【−ブチル−
2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルエ
ステルなどが挙げられる。
なおこれらエステルはカルボキシル基の保護基として用
いられる場合があり、この場合【−ブチルエステル、ベ
ンズヒドリルエステル、置換基を有していてもよいベン
ジルエステルが好適である。
R,R”、R” 、R’ ′およびR2におけるアミド
化されたカルボキシル基としては、たとえば下式: で示される、2−(4−カルボニルアミノ−3−オキソ
−2−インキサゾリジニル)−5−オキソ−2−テトラ
ヒドロフランカルボン酸や下式:r式中、Xは−CHs
 、−CH20COCHs 。
N−N −〇)I・−8’LN/具 直 CHsなど]で示される、1− カルボニルアミノセフェム−4−カルボン酸、その塩ま
たはそのエステルが挙げられる。エステルとしては、前
記したエステル類と同様のものが挙げられる。
上記置換基の説明におけるハロゲンとしては、たとえば
塩素、臭素、フッ素が挙げられる。
上記置換基におけるアルキルとしては、炭素数1〜4の
ものが好ましく、その例としてはメチル、エチル、n−
プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチルなど
が挙げられる。上記置換基におけるアルコキシおよびア
ルコキシカルボニルのアル、コキシとしては、炭素数1
〜4゛のものが好ましく、その例としてはメトキシ、エ
トキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシなどが挙げられる
。上記置換基としてのアシルおよびアシルアミノのアシ
ルとしては、炭素数1〜4のものが好ましく、たとえば
ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリルなどが挙
げられる。
上記置換基としてのアリールおよび複素環としては、前
記したものと同様のものが挙げられる。
上記保護されたアミノ基の保護基としては、たとえばβ
−ラクタムおよびペプチド合成の分野でこの目的に用い
られるものが便宜に採用される。
たとえばフタロイル、4−ニトロベンゾイル、4− t
ert−ブチルベンゾイル、4−tert−ブチルベン
ゼンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホ
ニルなどの芳香族アシル基、たとえばホルミル、ア°セ
チル、プロピオニル、モノクロロアセチル、ジクロロア
セチル、トリクopアセチル、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニル、トリフルオロアセチル、マロニル、スク
シニルなどの脂肪族アシル基、たとえばメトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、【−ブトキシカルボニル、
イソプロポキシカルボニル、2−シアノエトキシカルボ
ニル、2,2.2− トリク00エトキシカルボニル、
ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシ
カルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、
ジフェニルメチルオキシカルボニル、メトキシメチルオ
キシカルボニル、アセチルメチルオキシカルボニル、イ
ソボルニルオキシカルボニル、フェニルオキシカルボニ
ルなどのエステル化されたカルボキシル基、(ヘキサヒ
ドロ−1日−アゼピン−1−イル)メチレンなどのメチ
レン基、2−アミノ−2−カルボキシエチルスルホニル
などのスルホニル基、さらに、たとえばトリチル、2−
ニトロフェニルチオ、ベンジリデン、4−ニトロベンジ
リデン、ジもしくはトリアルキルシリル、ベンジル、4
−ニトロベンジルなどのアシル!I以外のアミノ基の保
護基が挙げられる。該保護基の選択は本発明においては
特に限定されるものではないが、特にモノクロロアセチ
ル、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジル
オキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、トリチルが好ましい。
上記エステル化されたカルボキシル基のエステルとして
は、前記したエステル類が挙げられ、とくに【−ブチル
エステル、ベンズヒドリルエステル、4−ニトロベンジ
ルエステル、ベンジルエステルなどが好適である。
化合物(I)はカルボキシル基が塩を形成していてもよ
<、lI学的に許容される塩、たとえばアルカリ金属(
ナトリウム、カリウム)やアルカリ土類金属(カルシウ
ム)との塩が挙げられる。
式(If)のzlのa12gai、及ヒ式(I[[) 
(7)Z2の脱離基としては、たとえば水酸基が挙げら
れる。
本発明の化合物の製造法を図示すれば、たとえば下記の
通りである。
(式中、R,R=、R” 、Rλ1.R2,R21およ
びz2は前記と同意義を示す。〕 本発明の化合物(I)の製造法?!S以下詳細に説明す
る。
化合物(π−少と化合物(Ill)とを反応させて化合
物(、■)を製造する反応は、通常溶媒中縮合剤の存在
下反応させることにより実施することができる。縮合剤
としては、たとえばN、N’ −ジシクロヘキシルカル
ボジイミド C−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(H2S丁)、
1−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1、2−ジヒ
ドロキシキノリン(EεDQ>、カルボニルジイミダゾ
ール、ジフェニルホスボリルアジドなどが挙げられる。
本反応においては、化合物(n’)1モルに対して化合
物(I[[)および縮合剤はそれぞれ通常約1モル使用
されるが、反応に支障のないかぎり過剰に用いることも
できる。
本反応は通常溶媒中で行なわれる。該溶媒としては、た
とえばジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロ
ミニタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エチ
ル、ベンゼン、ヘキサン、N。
N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリルなど通常の
有機溶媒が単独または混合して用いられる。
反応温度は、反応が進行するかぎり特に限定されないが
、通富約−50℃ないし150℃、好ましくは約−30
℃ないし80℃で行なわれる。反応時間は、通常数分間
から数+1間であるが、ときに数日間を要することもあ
る。
上記の反応によって得られる化合物(IV)のR′とR
1−に、たとえば保護されたアミノ基または保護された
カルボキシル基がある場合は、必要に応じ脱保護反応に
付し、対応する化合物(I)(RとR1中にアミノ基ま
たはカルボキシル基が含まれる)に導かれる。すなわち
 R l とR’ −のRとR1への交換反応が行われ
る。該保護基を除去する方法としては、酸による方法、
還元による方法など他に影響を及ぼさない条件で常用の
方法を適宜選択して行なうことができる。ここで酸によ
る方法の場合には、条件によって異なるが、酸としてた
とえば塩酸、硫酸、リン酸などの無機厳、ギ酸、酢酸、
トリフルオロ酢酸、プロごオン酸などの有機酸の他、酸
性イオン交換樹脂などが使用される。とくにアニソール
の存在下トリフルオロ酢酸の使用が好適であり、ジクロ
ロメタンなどの有機溶媒が共存してもよい。
還元による方法による場合には、たとえばスズ、亜鉛な
どの金属あるいは2塩化クロム、酢酸クロムなどの金属
化合物と、酢酸、プロピオン酸、塩酸等の有機および無
機酸などの酸を使用する方法、接触還元用金属触媒の存
在下に還元する方法などが用いられ、ここで接触還元に
よる方法で使用される触媒としては、たとえば白金線、
白金海綿、白金黒、酸化白金、コロイド白金などの白金
触媒、パラジウム海綿、パラジウム黒、酸化パラジウム
、パラジウム硫酸バリウム、パラジウム炭酸バリウム、
パラジウム炭素、パラジウムシリカゲル、コロイドパラ
ジウム等のパラジウム触媒、還元ニッケル、酸化ニッケ
ル、ラネーニッケル、漆原ニッケルなどが挙げられる。
また金属と酸による還元方法の場合においては、鉄、ク
ロムなどの金属と塩酸などの無機酸またはギ酸、酢酸プ
ロピオン酸などの有機酸が使用される。還元による方法
は、通常溶媒中で行なわれ、たとえば接触還元による方
法においてはメタノール、エタノール、プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、酢
酸エチル、テトラヒドロフラン−リン酸緩衝液などが汎
用される。また金属と酸による方法においては、水、ア
セトンなどが汎用されるが、酸が液体のときは酸自身を
溶媒として使用することもできる。
酸による方法、還元による方法における反応温度は、通
常冷却下ないし空温で行なわれる。
化合物(I)においてR2がカルボキシル基の場合は、
所望によりアミド化反応に対してR2がアミド化された
カルボキシル基の化合物に導くことができる。すなわち
、カルボキシル基の変換反応に付される。アミド化反応
には、アンモニア、脂肪族アミン、芳香族アミン、複素
環アミンなどを用いることができる。その中で、ことに
式(): 〔式中、R%は前記したカルボキシル基の保護基を示す
〕 で表わされる化合物と反応させTAN−588It導体
を製造することができる。化合物(I)と化合物(V)
を反応させるアミド化反応は、通常II中で実施するこ
とができる。化合物(I)は、遊離酸あるいはカルボキ
シル基における反応性誘導体として反応させることがで
きる。遊離酸の場合は、縮合剤の存在下に化合物(V)
と反応させることにより行なうことができる。縮合剤と
しては、たとえばN、N’−ジシクOへキシルカルボジ
イミドのようなカルボジイミド類、カルボニルジイミダ
ゾール、1−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,
2−ジヒドロキシキノリン、ジフェニルホスホリルアジ
ドなどが挙げられる。またカルボキシル基の反応性誘導
体としては、たとえば酸ハライド、酸無水物、アミド化
合物、活性エステル、活性チオエステルなどが用いられ
、このような反応性誘導体を具体的に述べると次のとお
りである。
1)酸ハライド: ここで酸ハライドとしては、たとえば酸クロリド、酸ブ
0ミドなどが用いられる。
2)酸無水物: ここで酸無水物としては、たとえばモノアルキル炭酸混
合酸無水物、脂肪族カルボンI!!(たとえば、酢酸、
ピバル酸、吉草酸、イソ吉草酸、トリクロル酢酸など)
からなる混合酸無水物、芳香族カルボン酸(たとえば、
安息香酸なと)からなる混合酸無水物、対称型酸無水物
などが用いられる。
3)アミド化合物: ここでアミド化合物としては、“1]゛たとえばピラゾ
ール、イミダゾール、4−lt換ビイミダゾールジメチ
ルピラゾール、ベンゾトリアゾールなどの環内の窒素に
アシル基が結合した化合物が用いられる。
4)活性エステル: ここで活性エステルとしては、たとえばメチルエステル
、エチルエステル、メトキシメチルエステル、プロパル
ギルエステル、4−ニトロフェニルエステル、2.4−
ジニトロフェニルエステル、トリクロロフェニルエステ
ル、ペンタクロロフェニルエステル、メシルフェニルエ
ステルなどのエステルの他、1−ヒドロキシ−1H−2
−ピリドン、N−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシ−5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボン酸イミド、N−ヒドロキ
シフタルイミドなどとのエステルなどが用いられる。
5)活性チオエステル: ここで活性チオエステルとしては、たとえば2−ピリジ
ルチオール、2−ベンズチアゾリルチオールなどの複素
環チオールとのチオエステルなどが用いられる。
以上のような各種反応性誘導体は、カルボン酸の種類に
よって適宜選択される。
本発明において塩基の存在下実施される場合があり、用
いられる塩基としては、たとえば脂肪族第三アミン(た
とえばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリー〇−ブチルアミンなど)、N−メチル
ピペリジン、N−メチルピロリジン、シクロへキシルジ
メチルアミン、N−メチルモルホリンなどの第三アミン
、たとえばジ−n−ブチルアミン、ジイソブチルアミン
、ジシクロヘキシルアミンなどのジアルキルアミン、た
とえばピリジン、ルチジン、γ−コリジンなどの芳香族
アミン、たとえばリチウム、ナトリウム、カリウムなど
のアルカリ金属、たとえばカルシウム、マグネシウムな
どのアルカリ土類金属などの水酸化物または炭酸塩など
が用いられる。
本方法においては、化合物(v)1モルに対してカルボ
ン酸の2反応性誘導体が通常約1モル用いられるが、反
応に支障のないかぎり過剰に用いることもできる。塩基
を用いる場合塩基の使用量は、用いられる原料化合物(
V)、カルボン酸の反応性誘導体の種類、他の反応条件
によって異なるが、化合物(V)1モルに対して通常約
1ないし30モル、好ましくは約1ないし10モルであ
る。本反応は、通常溶媒中で行なわれる。該溶媒として
は、たとばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシドなどのエーテル類、たとえば酢酸
エチル、ギ酸エチルなどのエステル類、たとえばクロロ
ホルム、ジクロロメタン、1.2−ジクロロエタン、?
、1.1−トリクaルエタンなどのハロゲン化炭化水素
類、たとえばベンゼン、トルエン、n−ヘキサンなどの
炭化水素類、たとえばN、N−ジメチルホルムアミド、
N、N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、たどえ
ばアセトニトリルなどのニトリル類など通常の有機溶媒
が単独または混合して用いられる。また、前述の塩基の
うち液体のものは溶媒を兼ねて使用することもできる。
反応温度は、反応が進行するかぎり特に限定されないが
、通常約−50℃ないし150℃、好ましくは約−30
℃ないし80℃で行なわれる。用いられる原料、塩基、
反応温度、溶媒の種類により異なるが、通常数十分間か
ら数十時間で反応は終了するが、ときに数十日間を要す
ることもある。
このようして得られたTAN−588誘導体は、ざらに
必要に応じて脱保護反応に付しVAN−588誘導体の
カルボキシル体あるいはその塩を製造することができる
。該保護基を除去する方法は前記したと同様にして実施
することができる。このようにして得られた化合物も化
合物(I>の範囲に含まれる。
本発明方法の原料化合物(niは、2−オキソグルタル
酸を出発原料として2つあるカルボキシル基のうち1位
のカルボキシル基のみを選択的にエステル化することに
より製造することができる。本反応は2−オキソグルタ
ル酸を溶媒中で、当量の塩基の存在下、約当量のエステ
ル化剤と反応させることにより行なわれる。ここで用い
られるエステル化剤としては、たとえばヨウ化メチル、
ベンジルプロミド、p−ニトロベンジルプロミド、m−
フェノキシベンジルプロミド、p−【−ブチルベンジル
プロミド、ジフェニルメチルプロミド、ビバOイルオキ
シメチルクロリドなどのハライド類、たとえばIiIt
Mジメチル、硫酸ジエチルなどの硫酸ジアルキル類など
が挙げられる。塩基としては、たとえばジイソプロピル
アミン、ジシクロヘキシルアミン、シクロヘキシルイソ
プロピルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリー〇−ブチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、DABCO,DBU、N−メIL、−T−/L、
ホリン、N−メチルビベリジン、N−メチルごロリジン
、3.4−ジヒドロ−28−ピリド(I,2−a)ピリ
ミジン−2−オン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリ
ジン、ルチジン、γ−コリジンなどの有機アミン類、た
とえばリチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなど
のアルカリ金属との水素化物、水酸化物、炭酸塩などが
用いられる。溶媒としては、N、N−ジメチルホルムア
ミド、N。
N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジクロロメタン、アセトニ
トリル、テトラヒドロフランなどが用いられる。反応温
度は、通常約−20℃ないし100℃程度であり、反応
時間は、約5分間ないし30時間程度である。
化合物(V)で表わされる原料化合物は、公知化合物で
あり、その製造法は特開昭61−5792号公報に記載
されている。
かくして得られる目的化合物(I)は、自体公知の手段
たとえば濃縮、転溶、溶媒抽出、凍結乾燥、結晶化、再
結晶、分留、クロマトグラフィーなどにより単離精製す
ることができる。
目的化合物(I)に不斉炭素がある場合は、立体異性体
が存在するが、それらの各異性体およびそれらの混合物
も本発明に含まれる。
本発明の化合物(I)は、前記のとおり塩基と作用して
塩を形成することがあり得る。
本発明の化合物(I)が遊離形で得られた場合にこれを
常套手段を用いて塩を形成させてもよく、また、塩とし
て得られたものを常套手段を用いて遊離形としてもよい
また化合物CI)は分子内塩を形成する場あり、その場
合も本発明に含まれる。
化合物(I)は抗菌剤として有用なものがそのうち代表
的な化合物の各種微生物に対す菌スペクトルを次表に示
す。
く以下余白、次頁に続 表 合も              〔最小成育阻止濃度
77培地: Trypticase s6y agar
接111:10’ CFU/m 7″化合・物番号は、実施例21′示した化合物番号を
示す。
このように、本発明の化合物(工)、その塩およびその
エステルは、ある種のダラム陽性菌、ダラム陰性園に対
し抗菌力を示すものがあり、その上毒性も低いので、細
菌による感染をひきおこされた哺乳動物(例、マウス、
ラット、犬、牛、豚、人)の細菌感染症(例、呼吸器感
染症、尿路感染症、化膿性疾患、胆道感染症、腸内感染
症、産婦人科感染症、外科感染症)の治療に細菌感染症
治療剤あるいは抗菌剤として用いることができる。
化合物(I)またはその塩の1日投与量は、化合物(I
)として約2〜1001G /K17 、さらに好まし
くは約5〜40ma/ K Qとなる量である。
化合物(I)を投与するには、化合物(I)またはその
薬理学的に許容され得る塩を常套手段によって、適宜の
薬理学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤と混合し、
たとえば錠剤、顆粒剤、カプセル剤、ドロップ剤などの
剤型にして経口的に投与することができ、または常套手
段によってたとえば注射剤に成型し、常套手段によって
製造された滅菌性担体中に配合し非経口的に投与するこ
とができる。
上記経口製剤、たとえば錠剤を製造する際には、結合剤
(例、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、マクロゴールなど)、崩壊剤(
例、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム
など)、賦形剤(例、乳糖、デンプンなど)、希釈剤(
例、ステアリン酸マグネシウム、タルクなど)などを適
宜配合することができる。
また、非経口製剤、たとえば注射剤を製造する際には、
等張化剤(例、ブドウ糖、D−ソルビトール、D−マン
ニトール、塩化ナトリウムなど)、防腐剤(例、ベンジ
ルアルコール、クロロブタノール、バラオキシ安息香酸
メチル、バラオキシ安息香酸プロピルなど)、緩衝剤(
例、リン酸塩緩衝液、酢厳ナトリウムIII液など)な
どを適宜配合することができる。
衷、tL 次に参考例および実施例をもってさらに詳細に本発明の
詳細な説明するが、これによって本発明が限定されるも
のではない。
NMRにおいて用いられる略号は次の通りである。Sは
シングルレットを、dはダブレットを、ddはダブル・
オプ・ダブレッツを、tはトリブレットを、ABQはA
Bクワルテットを、Iはマルチイブレットを、bsはブ
ロードシングレットを示す。
参考例1 2−オキソグルタルjlll−(4−ニトロベンジル)
エステルの製造: 2−オキソグルタル酸2.93CIのジメチルホルムア
ミド20 xi浴溶液ジシクロヘキシルアミン3.63
gを加え50℃に加熱した。ついで4−ニトロベンジル
プロミド4.ysgを加え、70℃で15分l!I撹拌
した。冷後酢酸エチル1001Jを加え析出した結晶を
ろ去し、酢酸エチルで洗浄した6ろ液および洗液を合わ
せ、水および飽和食塩水で洗浄後、乾燥(Mg504 
) した。溶媒を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲル
を用いるカラムクロマドグラフイーに付し、ヘキサン−
酢酸エチル−酢酸(50:50:  1)で溶出すると
、連記化合物5.2gが結晶として得られた。
融点:  100−102℃ I  Rv IIax   (K  8 r  )  
CI+−”  :   1735,1707,1530
゜1345.1275,1085゜ NMR(90MHz 、CDCl s −d a  D
MSO)δ:  2.5−2.8(2H,s )、2.
9−3.3(2H,ra )、  5.40  (2H
,s )、  7.62(2H,d、J−9F(z)、
   8.28   (2H,d。
J−9Hz>。
参考例2 2−オキソグルタルI!1−ジフェニルメチルエステル
の製造: 2−オキソグルタル512.93Q、ジフェニルメチル
プロミドa、75g6よびジシクロヘキシルアミン3、
83gを用いて、参考例1と同様の方法により、連記化
合物3.2gを結晶として得た。
融点:  107−109℃ I Rvtaay、  (K B r ) at’ +
  1730.17JO。
NMR(60MHz 、CDCl s )δ:  2.
58−3.17  (4H,m  )、  6.99 
 (IH,s ) 。
7.31 − 7.54  (I0H,m  )  。
参考例3 2−オキソグルタル酸 1−ベンジルエステルの製造: 参考例1と同様にして連記化合物を得た。
融点: 51−52℃ I Rvraay、  (Nujol) cr’ : 
1740.1705.1270゜1090、1040゜ NMR(90MHz 、CDCl 3)δ:  2,6
7(2H,t 、 J−GHz ) 、  2.97 
 (2H。
m >、  5.26  (2H,s )、  7.3
5  (5H。
s )、  8.9(I)−t、 b )。
参考例4 2−オキソグルタル酸1−メチルエステルの製造:参考
例1と同様にして連記化合物を得た。
融点: 54.5−55.0℃ 1Rviax  (I(Br )am−’ :3430
.1750.1735゜1710、1275.1255
.1225.1080゜NMR(90MHz 、CDC
l 3)δ:  2.60−3.27   (4H,y
a   >、    3.88    (3)1.  
 s   )。
8.20  (IH,1)S)。
参考例5 2−オキソグルタル酸1−ピバロイルオキシメチルエス
テルの製造: 参考例1と同様にして連記化合物を得た。
I Rνmax  (Neat ) ci−” : 2
970.1750. t710゜NMR(90MHz 
、 CDCl s ) 6 :  1,24(、9H,
S >、  2.67−3.19  (4H,l )。
5.89  (2H,s ) 。
参考例6 2−オキソグルタル酸1−<2〜トリメチルシリル)エ
チルエステルの製造: 参考例1と同様にして連記化合物を得た。
I Rvvtax  (Neat ) cr” : 1
730.1420.1250゜1080、1030. 
840゜ NMR(I00MH2、CDCl 3 )δ:  O,
aO−1,20(2H,ta ) 、  2.50−2
.85  (2H。
m >、  2.98−3.20  (2H,m )、
  4.16−4.44  (2H,i ) 。
実施例1 (Z)−2−(2−(4−ニトロベンジル)オキシカル
ボニル−5−オキソ−2−テトラヒドロフラニルオキシ
イミノ)−2−(2−トリチルアミノ−4−チアゾリル
)酢Rtert−ブチルエステル〔化合物(I)〕の製
造: (Z)−2−ヒドロキシイミノ−2−(2−トリチルア
ミノ−4−チアゾリル)酢1  tert−ブチルエス
テル1.94g、2−オキソグルタル酸 1−〈4−ニ
トロベンジル)エステル1.24gおよびDCC916
+++gのジクロロメタン100猷混液を空温で1.5
時間撹拌した。析出した結晶をろ去し、ろ液を減圧上濃
縮した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグ
ラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)で溶
出すると連記化合物(I)2.4gが得られた。
I RL/laX  (KBr ) am’ : 33
40.1800.17B0゜1740、1520.13
50゜ NMR(90MHz 、CDCl s )δ:  1,
48(9H,s ) 、  2.51−2.90(4H
,m ) 。
5.36  (2H,ABQ  、  J−t5.24
  Hz  ) 。
6.54  (IH,s  )  、  7.20−7
.39<158.  m  )  。
7.53  (2H,d 、  J−8H2) 、  
8.14(28,d、J−8)−12)。
実施例2 (Z)−2−(2−メトキシカルボニル−5−オキソ−
2−テトラヒドロフラニルオキシイミノ)−2−(2−
トリチルアミノ−4−チアゾリル)酢酸 tert−ブ
チルエステル〔化合物(2)〕の製造: (Z)−2−ヒドロキシイミノ−2−(2−トリチルア
ミノ−4−チアゾリル)酢酸 tert−ブチルエステ
ル2.76Q、  2−オキソグルタル[!1−メチル
エステル1.0gおよびDCCl、3gを用いて実施例
1と同様に反応すると連記化合物〈2)2、Ogが得ら
れた。
I Rl/laX  (KBr ) 3−” : 33
60. 1730−1760゜1540、1520.1
440.1370゜NMR(90MH2、CDCl s
 )δ:  1.51(9H,S ) 、  2.49
−2.89(4H,■)。
3.81  (3H,s  )  、  6.63  
(IH,S)  。
7.18−7.40 (I5H、ta ) 。
実施例3 2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)−2−(
2−(4−ニトロベンジル)オキシカルボニル−5−オ
キソ−2−テトラヒドロフラニルオキシイミノ)酢酸(
化合物(3)〕の製造:化合物(I)2.4gにトリフ
ルオロ酢酸111を加えて空温で2時間撹拌した。反応
液を減圧上濃縮し、残留物にエーテルを加えると連記化
合物(3)  1.311)が得られた。
I RlaX  (KBr ) am−” : 340
0.3100.1800゜1760、1750.163
0.1520.1350゜実施例4 2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(2ンー2− 
(2−メトキシカルボニル−5−オキソ−2−テトラヒ
ドロフラニルオキシイミノ)酢酸〔化合物(4)〕の製
造: 化合物(2)4.0gを用いて実施例3と同様に反応す
ると連記化合物(4)  2.29が得られた。
I RνlaX  (KBr  )cs−’  :  
3400−3000.1800゜1760.1750,
1590,1350,1200゜実施例5 2−((4S)−4−(2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(2−カルボキシ−5−オキソ−
2−テトラヒドロフラニルオキシイミノ)アセトアミド
)−3−オキソ−2−インキサゾリジニル)−5−オキ
ソ−2−テトラヒドロフランカルボン酸 ジナトリウム
塩〔化合物(5b ) )の製造: (a) 2−((4S)−4−(2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(2−(4−ニトロベンジル)オ
キシカルボニル−5−オキソ−2−テトラヒドロフラニ
ルオキシイミノ)アセトアミド)−3−オキソ−2−イ
ンキサゾリジニル)−5−オキソ−2−テトラヒドロフ
ランカルボン酸 ナトリウム塩〔化合物(5a ) )
の製造:化合物(3)  1.3a 、N−メチルモル
ホリン0.46 mおよび2,2′−ジベンゾチアジル
ジスルフィト1.1gのアセトニトリル25ν!混液中
に氷冷下トリエチルホスファイト 0,83xlのアセ
トニトリル51!溶液を滴下し、4時間撹拌した。不溶
分をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残留物をシリカゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン
−酢酸エチル(I:2)で溶出すると化合物(3)の2
−ベンゾチアゾールチオエステル580mgが得られた
I R1,71aX  (Nea() am−” : 
3300.3150.2980゜1800、1760.
1730.1520.1350.1250.1010゜
水晶580mgおよび2−((48)−4−アミノ−3
−オキソ−2−インキサゾリジニル〕−5−オキソ−2
−テトラヒドロフランカルボン酸 ベンズヒドリルエス
テル192mgのテトラヒドロフラン51!溶液を空温
で23時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、炭
酸水素ナトリウム水溶液ついで水で洗浄後有機層を乾燥
(Na 2 SO4) した。溶媒を減圧留去し、残留
物をジクロロメタン1かに溶解した。水冷下ギ酸1dを
加え、室温に昇温し1.5時間撹拌した。ついで反応液
を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈後脚酸水素ナ
トリウム580■を含むpH7のリンR緩衝液101!
を加え水層を分取した。水層を減圧下l1Mし、濃縮液
をアンバーライトXAD−2を用いるカラムクロマトグ
ラフィーに付し、30%エタノールで溶出される画分を
濃縮後凍結乾燥すると連記化合物(5a)5111gが
得られた。
I RνlaX  (KBr ) am−’ : 34
20.1790.1750゜1650、1530.13
50.11g0.1050゜NMR(I00MHz 、
 H20)δ:  2,45−3.28(8H1■) 
、  4.17−4.42(IH,l) 。
4.52−4.78  (IH、膳 )、    5.
01−5.22(I1−1゜■) 、  5.20−5
.71 (2H,ra ) 、  6.93−7.06
(I)(、It ) 、  7.49−7.67(2H
,Ill ) 。
7.95−8.12 (2H、l ) 。
(b) 連記化合物(5b)の製造: 化合物(5a)50mgおよび炭酸水素ナトリウム6.
7@Qを水2.5がおよび酢酸エチル2−5 vlの混
合溶液に溶解し、10%パラジウム−炭素501gを加
えて氷冷水素気流中1.5時間撹拌した。触媒をろ去し
、水層を酢酸エチルで洗浄後アンバーライトXAD−2
を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水で溶出さ
れる画分を凍結乾燥すると連記化合物(5b)28mg
が得られた。
I RL/laX  (KBr > 3−’ : 34
00.1780.1720゜1G30.1400.11
90.1050゜NMR(I00MHz 、 D20)
δ:  2.46−3.22(8)1. l ) 、 
 4.21−4.48(IH,■)。
4.57−4.92(IH,m ) 、  5.09−
5.41 (IH。
i >、  7.01  (IH,s )、  7.1
5  (IH。
S)。
実施例6 2−((4S)−4−(2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(2−メトキシカルボニル−5−
オキソ−2−テトラヒドロフラニルオキシイミノ)アセ
トアミド)−3−オキソ−2−インキサゾリジニル)−
5−オキソ−2−テトラヒドロフランカルボン酸 ナト
リウム塩〔化合物(6)〕の製造: 化合物(4)  2.20を用いて実施例5(a)と同
様に反応すると連記化合物(6) 23mgが得られた
l RνlaX  (KBr ) am−’ : 34
20.1790.1760゜1650、1530.12
00.1050゜NMR(I00MHz 、 D20)
δ:  2.45−3.28(8H,m >、  3.
93 < 38. s )、  4.12−4.43(
IH,m ) 、  4.53−4.92 (IH,m
 ) 。
5、N−5,37(IH,11> 、  7.19  
(IH,s ) 。
実施例7 7− [2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)
−2−(2−メトキシカルボニル−5−オキソ−2−テ
トラヒドロフラニルオキシイミノ)アセトアミド]−3
−[(I−メチル−IH−テトラゾール−5−イル)f
オメチルコ−3−セフェム−4−カルボン酸 ナトリウ
ム塩[化合物(7)]の製造: 実施例4で得られた化合物(4) 329io、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール・水和物162■をジメチ
ルホルムアミド51!中に溶解した。これにジシクロへ
キシルカルボジイミド2481gを水冷上添加、水浴を
外し室温で2時間撹拌した。これに1−アミノ−3−(
(I−メチル−1日−テトラゾール−5−イル)チオメ
チル〕−3−セフェムー4−カルボンH296mgつい
でトリエチルアミン202mgを添加、ジメチルホルム
アミド51!を追加したのち室温で5時間撹拌した。
不溶物をろ去した後、ろ液にエーテル100 xlを加
え一30℃に冷却静置後、下層を取り水5dに溶解した
。水冷下4N塩酸でpH3とし析出した沈澱をろ取した
。沈澱を炭酸水素ナトリウム300g+gを含む水10
1!に溶解しダイアイオンCHP−20P(三菱化成製
)のカラムクロマトグラフィーに付し含水エタノールで
溶出される画分を濃縮後凍結乾燥する連記化合物< 7
 ) 94Bが得られた。
I RL/laX  (KBr ) am−’ : 1
780(−sh) 、 1760゜1660、1600
.1520.136ONMR(90MHz 、D20)
δ:2.6〜3.4(4日 、  園  )、3.61
   と  4.00    (2H,ABQ   。
J■IaH2) 、  4.11  (3H,s ) 
、  4.22(3)(、s ) 、  4.23と4
.32 (2H,ABQ 。
J−14Hz  )、  5.38  (IH,d  
、J−5Hz  >、  5.97  (IH,d  
、J−5Hz  >。
7.37  (IH,S  ) 実施例8 2−(2−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−2
−テトラヒドロフラニルオキシイミノンプロパン[化合
物(8)〕の製造: アセトンオキシム365mgおよび2−オキソグルタル
H1−ベンジルエステル1.181;lのジクロロメタ
ン201!混液にDCCL13gを加え室温で1時間撹
拌した。析出した結晶をろ去し、ろ液を減圧上濃縮した
。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィ
ーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)で溶出する
と連記化合物(8)  0.9+I+が無色結晶として
得られた。
融点ニア1−73℃ I Rl/laX  (KBr ) 3−’ : 17
90.1760.1190゜05O NMR(90MHz 、CDCl s )δ:1.87
゜1.90 (各3)1. sx2 ) 、  2.3
9−2.88(4H,l  ) 、  5.28  (
2H,s  ) 、  7.39(5H,s  ) 実施例8と同様にしてオキシム類と2−オキソグルタル
酸ハーフェステルとをDCCの存在下に反応させ下記実
施例(9−15)化合物を得た。
実施例9 2−メトキシカルボニル−5−オキソ−2−テトラヒド
ロフラニルオキシイミノジフェニルメタン[化合物(9
)〕の製造: 融点:  113−114℃ I RνlaX  (KBr ) cs−” : 18
00.1770.1440゜1190、1010 6ON (90MHz 、CDCl s )δ:2.4
0−2.74  (4H,ra )、  3.84  
(3H,s )。
7.29−7.61  (I0H,ra )実施例10 2−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−2−テト
ラヒドロフラニルオキシイミノジフェニルメタン[化合
物(I0)]の製造: 融点:  102−103℃ I RL/IaX  (KBr  ) cs−’  :
 1790. 1770. 1470゜1190.10
10 5ON  <90MHz  、CDCl  s  ) 
 δ:  2.40 −2.71   (4H,−)、
   5.28   (2H,s  )。
7.15 − 7.52  (I0H,■ )実施例1
1 2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−5−オキソ−2
−テトラヒドロフラニルオキシイミノジフェニルメタン
[化合物(I1)]の製造:融点:  118−120
℃ I RL/1laX  (KBr ) cx−’ : 
1800.1760.1450゜1190、1010 5ON (90MH2、CDCl s )δ:  2.
40−2.71  (4H,m )、  6.95  
(IH,s )。
7.13−7.62  (20H,ta )実施例12 2−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−2−テト
ラヒドロフラニルオキシイミノシクロヘキサン[化合物
(I2)Jの製造: 融点: 48−49℃ 1 Rν1llaX  (K B r  )01−’ 
 : 1780.1760,1190゜05O NMR(90MHz  、CDCl  3  )  δ
 :1.29−2.83  (I4H,m  )、  
5.27  (2H,s  )。
7.37  (5H,s  ) 実施例13 (Z)−2−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−
2−テトラヒドロフラニルオキシイミノ−(2−フリル
)メタン[化合物(I3)]の製造: 融点51−52℃ I RνlaX (KBr ) am−’ : 179
0.1770.1620゜1470、1190.101
0 5ON (90Ml−1z 、 CDCl s )δ:
 2,42−2.80 (4H,I )、  5.28
 (2H,S )。
6.33−6.49 (IH,l) 、  7.15−
7.52(I3H,l ) 実施例14 (Z)−2−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−
2−テトラヒドロフラニルオキシイミノ−(2−チェニ
ル)メタン[化合物(I4)]の製造: 融点86−813”C I RL/IIaX  (KBr ) am−’ : 
1790.1760.1620゜1440、1170.
1010 5ON (90MHz 、CDCl 3 )δ:  2
.50−2.89  (4,H,ra )、5.29 
 (2H,S )、7.03− 7.61  (I3H
,m )、7.80  (I)−1゜S) 実施例15 (E)−2−ベンジルオキシカルボニル−5−オキソ−
2−テトラヒドロフラニルオキシイミノ−(2−チェニ
ルンメタン[化合物(I5)]の製造: 融点: 73−75℃ IR)、/laX  (KBr ) am−’ : 1
790.1760.1600゜1430、1180.1
010 5ON (90MHz 、CDCl s )δ:  2
,43−2.81  (4H,w )、  5.29 
 (2H,S )。
6.99  −   7.60    (I3H,鳳 
 )   、     8.32    (IH。
S )。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R、R^1はそれぞれ有機残基を示し、RとR
    ^1とで隣接する炭素原子とともに環を形成していても
    よい。R^2はエステル化もしくはアミド化されていて
    もよいカルボキシル基を示す〕で表わされる化合物また
    はその塩。 2、式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 〔式中、R^2′はエステル化されたカルボキシル基を
    、Z^1は脱離基を示す〕 で表わされる化合物と式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R′とR^1′はそれぞれ有機残基を示し、R
    ′とR^1′とで隣接する炭素原子とともに環を形成し
    ていてもよい。Z^2は脱離基を示す〕で表わされる化
    合物とを縮合反応に付し、所望により、R′とR^1′
    の変換反応、または(および)カルボキシル基の変換反
    応に付して、式( I ):▲数式、化学式、表等があり
    ます▼( I ) 〔式中、R、R^1はそれぞれ有機残基を示し、RとR
    ^1とで隣接する炭素原子とともに環を形成していても
    よい。R^2はエステル化もしくはアミド化されていて
    もよいカルボキシル基を示す〕で表わされる化合物また
    はその塩を得ることを特徴とするγ−ラクトンカルボン
    酸誘導体の製造法。
JP62270604A 1986-10-29 1987-10-27 γ−ラクトンカルボン酸誘導体およびその製造法 Pending JPS63225368A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61-257630 1986-10-29
JP25763086 1986-10-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63225368A true JPS63225368A (ja) 1988-09-20

Family

ID=17308913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62270604A Pending JPS63225368A (ja) 1986-10-29 1987-10-27 γ−ラクトンカルボン酸誘導体およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63225368A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012246291A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Bcworld Pharm Co Ltd イマチニブ塩基を調製する新規な方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012246291A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Bcworld Pharm Co Ltd イマチニブ塩基を調製する新規な方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009114202A (ja) ホスフォノセフェム誘導体、その製造法および用途
JP2004509122A (ja) 抗菌剤としての、3−(ヘテロアリールアセトアミド)−2−オキソ−アゼチジン−1−スルホン酸誘導体
JPH0820597A (ja) トロンビン阻害作用を有する複素環カルボニル化合物
KR20080015411A (ko) 펩티드 데포르밀라제 억제제로서의 n―포르밀히드록실아민 화합물
US4476123A (en) Antibiotic derivatives, derived from cephalosporins with thiazolyl substituents, pharmaceutical preparations and salts thereof
JPS63225368A (ja) γ−ラクトンカルボン酸誘導体およびその製造法
CA1148949A (en) 1-oxadethiacephalosporin derivatives and the production thereof
WO2017189866A1 (en) Polymyxin analogs useful as antibiotic potentiators
JPS6383082A (ja) テトラヒドロフランカルボン酸誘導体の製造法
WO1987007273A2 (en) N-1 substituted sulfonylaminocarbonyl, c-4 substituted monobactams
EP0191989B1 (en) Antibiotic isoxazole derivatives, their production and use
EP0219923B1 (en) Antibiotic derivatives, their production and use
JPS59152385A (ja) ヒドロキサム酸系セフアロスポリン誘導体
WO1996029307A1 (fr) Composes de diphenylmethyle-azetidinone et inhibiteur d'elastase
JPS63277652A (ja) δ−ハイドロキシ−β−リジン誘導体およびその製造法
JPS59216891A (ja) ジカルボン酸とアモキシシリンと特定のヒドロキシメチルペニシラネ−ト1,1−ジオキシドとのビス−エステル及びその組成物
JPS6078987A (ja) アクリルアミドセフアロスポリン類
JPS62215585A (ja) シクロカナリン誘導体およびその製造法
KR930001405B1 (ko) 2-(4-치환아미노-3-옥소-이속사졸리디닐)-5-옥소-2-테트라히드로푸란카르복실산 유도체의 제조방법
JPH0791283B2 (ja) γ−ラクトンカルボン酸誘導体およびその製造法
JPS62215583A (ja) ピラゾリジノン誘導体およびその製造法
JPS63107978A (ja) イソキサゾリジノン誘導体およびその製造法
SU1130167A3 (ru) Способ получени 3-тиовинилцефалоспоринов или их солей с щелочными металлами или их аддитивных солей с азотсодержащими органическими основани ми
JPS6041675A (ja) 4−メトキシエチル−2−アゼチジノン−1−スルホン酸化合物
WO1987000527A1 (en) Antibacterial compounds, their use, and process for their preparation