JPS6322379Y2 - - Google Patents

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JPS6322379Y2
JPS6322379Y2 JP7950884U JP7950884U JPS6322379Y2 JP S6322379 Y2 JPS6322379 Y2 JP S6322379Y2 JP 7950884 U JP7950884 U JP 7950884U JP 7950884 U JP7950884 U JP 7950884U JP S6322379 Y2 JPS6322379 Y2 JP S6322379Y2
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JP
Japan
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sealing element
side sealing
stopper
fixed side
mechanical seal
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JP7950884U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軸封技術に係るメカニカルシールの
改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、メカニカルシールの一種として、第
7図に示すように、各種回転機器のハウジング1
の軸孔2内周にOリング4,5等のシール部材を
介して固定側密封要素3を気密的に嵌着する一
方、前記軸孔2内に回転自在に挿通された回転軸
6に対し回転側密封要素7を軸方向移動自在、か
つVパツキン8等のシール部材を介して気密的に
外挿し、非回転の前記固定側密封要素3と、回転
軸6に従動回転する前記回転側密封要素7との両
者対向端面の摺接により被シール流体Aの洩れを
阻止するように構成されたものが知られている。
9は、回り止め部材10により回転軸6外周に、
直接、嵌着されたケース部材、11は回転側密封
要素7とケース部材9の間に介挿されたコンプレ
ツシヨンリングであり、該両者9,11間に縮設
されたバネ12の弾発力によつて前記両密封要素
3,7に対し適切な接触面圧が付与される。ケー
ス部材9とコンプレツシヨンリング11の間およ
び該リング11と回転側密封要素7の間には、該
密封要素7を回転軸6に従動回転させるため、ノ
ツクピン13,14等によるトルク伝達部が設け
られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記構成の従来シールは、突発的な原因で固定
側密封要素3と回転側密封要素7の密封摺動面相
互の当たりが強くなり、過剰摺動トルクを生ずる
場合に、固定側密封要素3がハウジング1の軸孔
2内周に嵌着固定されており、まつたく回転する
ことがないために、密封摺動面間に、発熱、焼付
き、ヒートクラツクもしくは異常摩耗などを生
じ、両密封要素3,7に潜傷を生じて安定したシ
ール性能を得ることができないという問題点を有
している。
〔問題点を解決するための手段ならびにその作用〕
本考案は上記問題点を鑑み、ハウジングの軸孔
内周に気密的に取り付けられる固定側密封要素
と、前記軸孔に挿通された回転軸外周に気密的に
取り付けられる回転側密封要素の両者対向端面の
摺接により被シール流体の洩れを阻止するメカニ
カルシールにおいて、前記固定側密封要素の外周
面に適宜凹凸を周設し、同密封要素の外周に径方
向に進退するストツパを配し、かつ該ストツパを
内径方向に向けて押圧付勢して前記凹部の一に係
合せしめ、固定側密封要素に過剰摺動トルクが掛
かつたときに前記ストツパが前記凹部から外れて
固定側密封要素を回転せしめるように構成してな
り、過剰摺動トルクに対し、該固定側密封要素を
回転させることによる一種の“逃げ”を設け、密
封要素の破損を未然に防止するメカニカルシール
を提供せんとするものである。
〔実施例〕
以下、本考案メカニカルシールの実施例を図面
にしたがつて説明する。
第1図において、ハウジング1の軸孔2内周に
取り付けられた固定側密封要素3の外周部には、
環状を呈する突段部3aが設けられ、該突段部3
aの外周面に、第2図に示すごとく、複数の凹部
3bと凸部3cを交互に等配したカム部が周設さ
れている。ハウジング1の軸孔2内周壁におけ
る、固定側密封要素3外周には、室15が凹設さ
れており、該室15内に、略ピン状を呈し、周面
に鍔16aを備えたストツパ16が、径方向(第
1図において上下方向)に進退するように配設さ
れている。17は、該ストツパ16の動きを規制
すべく室15内に嵌着された有底筒状の案内部材
であつて、底部に設けた孔17aからストツパ1
6の先端(第1図において下端)を突出させてお
り、ストツパ16が内径方向に移動して鍔16a
を底部に当接させた状態で、それ以上、ストツパ
16が周方向へ移動しないようにストツパ16の
移動ストロークを規制する。18は、ストツパ1
6を内径方向に向けて弾性付勢するコイルバネで
あり、これによりストツパ16の先端は、定常
時、前記固定側密封要素3に形成した凹部3bの
一に係合している。またハウジング1の軸孔2内
周壁と固定側密封要素3の前端外周肩部間には、
両者1,3間の気密を維持すべくVパツキン19
等のシール部材が介装されている。その他の構成
は、上記従来例(第7図)と同様であるため、同
一の符号を付して説明を省略する。
上記構成のメカニカルシールは、前記したよう
に、コイルバネ18に押圧されたストツパ16の
先端が、固定側密封要素3の凹部3bの一に係合
しているため該部に一種の廻り止め機構が構成さ
れることになり、定常回転時、固定側密封要素3
は、従来どうり、非回転の状態に維持されるが、
例えばハウジング1に対して回転軸6が軸方向に
移動する等して突発的に過剰摺動トルクが生じる
と、固定側密封要素3が、コイルバネ18の弾性
に抗してストツパ16を外径方向へ押し上げて一
の凸部3c分だけ回転するようになる。すなわ
ち、第2図に示したように、凹部3bは、隣接す
る凸部3cに対してなだらかな曲面をもつて連な
り、漸次、その高さを等しくするように形成され
ている。したがつて固定側密封要素3が過剰摺動
トルクにより回転し出すと、ストツパ16は、そ
の先端が前記曲面にもつて押し上げられ、遂には
一の凸部3cを乗り越えてつぎの凹部3bに係合
する。前記コイルバネ18のバネ荷重は、設計限
界の摺動トルクが生じたときに、ストツパ16が
凸部3c頂点に位置するように、これを設定す
る。
上記メカニカルシールは、以上の一連のサイク
ルを、必要に応じた回数繰り返させることによ
り、固定側と回転側の両密封要素3,7間の摩擦
力を緩和せしめ、摺動面に、発熱、焼付き、ヒー
トクラツク、異常摩耗等の不具合を生じさせない
ようになる。なお、上記実施例に対しては、つぎ
のように、その構成を変更してもよい。
固定側密封要素3の外周面に凹部3bと凸部
3cよりなるカム部(第2図)を周設したのに
代えて、その形状を第3図および第4図に示す
ように変更し、ストツパ案内溝(第3図)また
はストツパ案内穴(第4図)とする。
前記Vパツキン19等のシール部材に代え
て、第5図および第6図に示すように、固定側
密封要素3の先端面に環状を呈する摺接突起3
dを一体形成し、該突起3d端面とハウジング
1のフランジ1a端面とによつて接触シール部
を構成する。この構造によると、該部シール能
力を一段と高め、かつ焼付きを防止できる外、
前記シール部材を介装するスペースが不要とな
つて固定側密封要素3とハウジング1間の隙間
を少なくすることができるため、過乗摺動トル
クの発生に伴なう該密封要素3の振動や変形を
防止し得る。
前記ストツパ16を略ピン状に形成し、案内
部材17とコイルバネ18を併設したのに対
し、第6図に示すように、ハウジング1に貫通
孔20を穿ち、該孔20内に、径方向に伸縮す
るベローズブーツ21を内挿し、先端にストツ
パ22を固着するとともに、内部に高圧側吐出
流体を供給する、この供給配管23には、圧力
ゲージ24と流量調整バルブ25とを設け、ベ
ローズブーツ21内に供給する流体量を調節し
て、設計値限界摺動トルクを制御できるように
する。
また前記凹凸部3b,3cは、固定側密封要
素3を超硬合金やシリコンカーバイトなどの硬
質摺動材により製するときは、前述したよう
に、該密封要素3の外周面に、直接、一体形成
する。これに対し、該密封要素3をカーボン等
の摩耗側摺動材によつて製する場合は、あらか
じめ凹凸部を形成した硬質材を、該密封要素3
外周に、後付けする。
〔考案の効果〕
本考案のメカニカルシールは以上説明したよう
な構成になり、第1に、過剰摺動トルクを安定さ
せることができ、密封摺動面の破損を防止してそ
の耐久性、ひいてはシール性能を向上させること
ができる。第2に、特殊な機器を別途設ける必要
がないため、構造が簡単である。さらに、ストツ
パの荷重を適宜調節することにより、適量の被シ
ール流体を漏洩させつつシールする等、微妙なシ
ール制御が可能となり、本考案の実用的効果はき
わめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るメカニカルシー
ルの取付状態を示す半裁断面図、第2図ないし第
4図は第1図にX−X線で示す固定側密封要素の
断面図、第5図および第6図は同変形例に係るメ
カニカルシールの取付状態を示す半裁断面図、第
7図は従来のメカニカルシールの一例を示す取付
状態の断面図である。なお、第1図、第5図およ
び第6図において、ストツパは固定側密封要素の
外周面に形成した凸部を乗り越える瞬間を示して
いる。 1……ハウジング、2……軸孔、3……固定側
密封要素、3b……凹部、3c……凸部、6……
回転軸、7……回転側密封要素、15……室、1
6,22……ストツパ、16a……鍔、17……
案内部材、17a……孔、18……コイルバネ、
19……Vパツキン、21……ベローズブーツ、
23……供給排管、25……流量調整バルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジングの軸孔内周に気密的に取り付けられ
    る固定側密封要素と、前記軸孔に挿通された回転
    軸外周に気密的に取り付けられる回転側密封要素
    の両者対向端面の摺接により被シール流体の洩れ
    を阻止するメカニカルシールにおいて、前記固定
    側密封要素の外周面に適宜凹凸を周設するととも
    に前記固定側密封要素の外周に径方向に進退する
    ストツパを配し、かつ該ストツパを内径方向に向
    けて押圧付勢して前記固定側密封要素の外周面に
    周設した凹部の一に係合せしめ、前記固定側密封
    要素に過剰摺動トルクが掛かつたときに前記スト
    ツパが前記凹部から外れて前記固定側密封要素を
    回転せしめることを特徴とするメカニカルシー
    ル。
JP7950884U 1984-05-31 1984-05-31 メカニカルシ−ル Granted JPS60191767U (ja)

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JP7950884U JPS60191767U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 メカニカルシ−ル

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JP7950884U JPS60191767U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 メカニカルシ−ル

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Publication Number Publication Date
JPS60191767U JPS60191767U (ja) 1985-12-19
JPS6322379Y2 true JPS6322379Y2 (ja) 1988-06-20

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ID=30624487

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JP7950884U Granted JPS60191767U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 メカニカルシ−ル

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JPH0614158Y2 (ja) * 1988-07-29 1994-04-13 イーグル工業株式会社 メカニカルシール

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JPS60191767U (ja) 1985-12-19

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