JPS63222958A - 車両のシ−トベルトリトラクタ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両においてシートベルトを繰り出し可能に
巻き取るシートベルトリトラクタの取付＠造に関するも
のである。

（従来の技術） 従来より、車両にシートベルトを巻き取るシートベルト
リトラクタを取付ける場合に、例えば、実開昭６１−８
５５５３号に見られるように、このシートベルトリトラ
クタを車室内の後部側方のピラ一部等のボディ部におけ
るパネル内方に設置するようにしたものがある。

また、上記シートベルトリトラクタとしては、振り子等
の移動部材の移動によって急減速時もしくは衝突時等に
シートベルトの繰り出しをロックするベルトロック機構
を備えたものが一部に使用されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかして、上記のようなシートベルトリトラクタを車両
に設置する場合に、その設置位置の近傍にピラ一部等の
ボディ部がなくドアが設置されている場合には、該リト
ラクタの適切な設置場所の確保が困難である。

この点に対し、上記ドア内部にシートベルトリトラクタ
を設置することが考えられるが、この場合にシートベル
トの繰り出しがロックされている状態で該ドアの開閉を
行おうとすると、シートベルト着用者はシートベルトが
引張られて、身体が締付けられる問題がある。

すなわち、前記シートベルトリトラクタのベルトロック
機構は、振り子等の移動部材の移動によって急減速時も
しくは衝突時等にシートベルトの繰り出しをロックする
ａｍであるが、このようなベルトロック必要時の他に、
例えば坂道に車両が停止したようなベルトロックが不要
な停止時にも上記移動部材が移動して、シートベルトの
繰り出しをロックしてしまうものである。

そこで、本発明は上記事情に鑑み、急減速時もしくは衝
突時等のベルトロックが必要なときには所定のベルトロ
ック機能を有する一方、坂道停車時等のベルトロックが
不要な停止時におけるベルトロックを防止するようにし
た車両のシートベルトリトラクタ取付４１１造を提供す
ることを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明のシートベルトリトラクタ取付構造は、シートベ
ルトリトラクタをドア内部におけるドアパネルに前後方
向に揺動自在に枢支するとともに、該シートベルトリト
ラクタにその急激な揺動を阻止する規制部材を設けたこ
とを特徴とするものである。

（作用） 上記のようなシートベルトリトラクタ取付Ｉｆ４造では
、坂道停車時等の傾斜状態での停止時においてはシート
ベルトリトラクタがその自重によって鉛直方向に一致す
るように揺動し、これによりそのベルトロックは構の移
動部材は移動せずベルトロックが行なわれず、ドアの開
閉にともなってシートベルトが操り出されてシートベル
ト着用者を締付けることを防止する。また、急減速時も
しくは衝突時等においてはシートベルトリトラクタの急
激な揺動は規制部材によって阻止され、移動部材の移動
にともなってベルトロックを行いベルト着用者の保護を
図る所定の機能を得るようにしている。

（実施例） 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。

第１図は車両（乗用車）の室内の斜視図である。

車両１の室内には前部にフロントシート２，２（運転席
と助手席）が設置され、後部にはりャシート３が設置さ
れている。そして、車両１の側方にはフロントドア４と
リヤドア５とがセンターピラーのない状態で連設されて
いる。

上記フロントシート２，２に対するシートベルト装置７
が設置され、このシートベルト装＠７は３点式であり、
シートベルト８の一端はフロントシート２．２の側方の
フロア部１ａに固着されたアンカー（図示せず）に接続
され、他端はリヤドア５の上端部に形成された取出し口
９からドア５内に導入されて、該リヤドア５内に配設さ
れたシートベルトリトラクタ１０に繰り出し可能に巻き
とられている。上記シートベルト８の途中に設Ｃプられ
たフックプレート（図示せず）をフロントシート２．２
の中央側に設置されたバックル１２に係合することによ
ってベルト着用状態となる。上記シートベルト８はシー
ト２の上部に設けられたベルトガイド１３に通されてい
る。

前記シートベルトリトラクタ１０は、上記ドア５の内部
におけるドアパネル１４（第３図参照）にドア５の前後
方向に揺動可能に枢支されている。

該ドア５の前端にはヒンジ部１５が設けられ、ガラス１
６が昇降移動可能に内装され、前記シートベルトリトラ
クタ１０は該ドア５のベルト取出し口９の下部内方に配
設される。

前記シートベルトリトラクタ１０の詳１［１４１Ｍ造を
第３図ないし第５図に示す。リトラクタ本体１８の内部
には上記シートベルト８の他端部を巻き取る巻取シャフ
ト１９が配設され、シートベルト８はリトラクタ本体１
８上部に連接された繰出口１８ａを通って繰り出される
。このリトラクタ本体１８の一側方にはベルト巻取用の
スプリング（図示せず）を収容したサイドカバー２０が
設置され、このスプリングが前記巻取シャフト１９に連
係されてリトラクタ本体１８から繰り出されたシートベ
ルト８を巻き取る方向に駆動するものである。

さらに、上記リトラクタ本体１８の他側方にはベルトロ
ック（［２１を収容したサイドカバー２２が配設され、
このサイドカバー２２内のベルトロック機構２１は、第
５図に示すように、前記巻取シャフト１９の端部に困者
されたギヤ２３と振り子２４（移動部材）とラチェット
２５等からなり、加減速状態に応じて振り子２４による
移動部材が移動してラチェット２５を作動し、ギヤ２３
をベルト繰出し方向に回転不能としてベルトロックを行
うものである。

上記のようなりトラクタ本体１８の背部にはりトラクタ
ブラケット２６が困者される。このリトラクタブラケッ
ト２６の上端部にはボルト２７が植設されるとともに、
下端部にはねじ孔２６ａが形成され、さらに、側方には
連結片２６ｂが形成されている。一方、リヤドア５のド
アパネル１４に固定される取付はブラケット２８の上部
には、前記リトラクタブラケット２６のボルト２７が嵌
挿する取付は孔２８ａが形成され、下部には上記取付は
孔２８ａを中心とする円弧状の長孔２８ｂが形成されて
いる。

そして、前記リトラクタ本体１８は、背部のりトラクタ
ブラケット２６のボルト２７がカラー２８を介して挿通
され、このボルト２７に背部からナツト３０を締付けて
取付けられ、前記シートベルトリトラクタ１０がボルト
２７を中心として前後方向に揺動自在に枢支されている
。また、リトラクタブラケット２６の下部のねじ孔２６
ａに対して、取付はブラケット２８の背部からその長孔
２８ｂを介してガイドボルト３１が螺合され、シートベ
ルトリトラクタ１０の揺０範囲が規制される。なお、上
記取付はブラケット２８の長孔２８ｂにはラバーブツシ
ュ３３が介装され、このラバーブツシュ３３とガイドボ
ルト３１とが常に接触しているように設けられている。

さらに、前記シートベルトリトラクタ１０に対し、その
リトラクタブラケット２６の連結片２６ｂの先端に規制
部材３４（ダンパー）のロッド３４ａ先端が連結されて
いる。この規制部材３４の後端部の取付は部３４ｂはド
アパネル１４に取付けられる。上記規制部材３４は、急
激なシートベルトリトラクタ１０の揺動を阻止する一方
、シートベルトリトラクタ１０の自重による揺動は許容
する程度の特性のものが使用される。

また、上記のようなシートベルトリトラクタ１０が設置
されるドア５の内部には、第６図に示すように、シート
ベルト取出し口９の強度を向上する補強部材３５が設け
られている。すなわち、上記補強部材３５は、アッパー
レインフォースメント５ａに接合される後端部３５ａに
前記ベルト取出し口９に合致する開口３５ｂが形成され
、このベルト取出し口９の補強部分から前方に伸びて前
端部３５Ｃが外側に屈曲し、この前端部３５Ｃがドア５
前端のヒンジ部１５の背部に設置されるヒンジレインフ
ォースメント３６に連結され、ドア５自体の補強も行う
ようにしている。

上記実施例の作用を説明すれば、急減速時もしくは衝突
時等においてはシートベルトリトラクタ１０は揺動しよ
うとするが、その急激な揺動は規制部材３４によって阻
止され、移動部材２４（振り子）の移動によってベルト
ロック機構２１が作動し、シートベルトリトラクタ１０
からのシートベルト８の繰り出しをロックして着用者の
保護を図るものである。一方、坂道停車時等の傾斜状態
においてはシートベルトリトラクタ１０がその自重によ
って鉛直方向に揺動し、ベルトロック繍構２１は作動せ
ずシートベルトリトラクタ１０からのシートベルト８の
繰り出しは自由に行え、リヤドア５の開閉時にはシート
ベルト８が繰り出されてシートベルト着用者を締付ける
ことがない。

（発明の効果） 上記のような本発明によれば、シートベルトリトラクタ
をドア内のドアパネルに前後方向に揺動自在に枢支する
とともに、該シートベルトリトラクタの急激な揺動を阻
止する規制部材を設けたことにより、坂道停車時等のベ
ルトロック不要時にはシートベルトリトラクタが自重に
よって鉛直方向に揺動してベルトロックＲ構によるベル
トロックを防止し、ドアの開閉にともなうシートベルト
看用省の締付けが回避できる。また、急減速時もしくは
衝突時等のベルトロック必要時には規制部材によりシー
トベルトリトラクタの急激な揺動を阻止し、ベルトロッ
ク機構の作動によってベルトをロックする所定の機能を
得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるシートベルトリトラ
クタを設置した車両の室内の斜視図、第２図はシートベ
ルトリトラクタを設置したドアの斜視図、 第３図はシートベルトリトラクタの設置状態の斜視図、 第４図は同分解斜視図、 第５図はりトラクタ本体の他側方から見た要部斜視図、 第６図はドアの補強４１１１造例を示す要部斜視図であ
る。 １・・・・・・車両、２・・・・・・シート、５・・・
・・・ドア、８・・・・・・シートベルト、９・・・・
・・取出し口、１０・・・・・・シートベルトリトラク
タ、１４・・・・・・ドアパネル、１８・・・・・・リ
トラクタ本体、２１・・・・・・ベルトロックＩ構、２
４・・・・・・振り子（移動部材）、２６・・・・・・
リトラクタブラケット、２８・・・・・・取付（プブラ
ケット、３４・・・・・・規制部材。 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）振り子等の移動部材の移動によつてシートベルト
   の繰り出しをロックするベルトロック機構を備えたシー
   トベルトリトラクタを車両に取付ける構造であつて、前
   記シートベルトリトラクタを車両のドア内部におけるド
   アパネルに前後方向に揺動自在に枢支するとともに、該
   シートベルトリトラクタにその急激な揺動を阻止する規
   制部材を設けたことを特徴とする車両のシートベルトリ
   トラクタ取付構造。