JPS632203Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は竪型鋳型造型機で連続的に造型される
無枠式縦割鋳型に関する。

従来、枠無しの縦割鋳型により鋳造された鋳造
品は鋳型と共にシユートを介して振動コンベヤ上
に落下され鋳造品が破砕された鋳型から露出した
時点で手作業により取り除かれていた。

この場合鋳造品は振動コンベヤ上に落下される
衝撃により傷がついたり曲つたりする問題があつ
た。

本考案はこれらの問題点を解決することを目的
とするものである。

以下に、本考案の構成を実施例に基づき説明す
る。１は図示されない竪型鋳型造型機で連続的に
造型されて搬送コンベヤ２上に側面を接して並べ
られた縦型鋳型で、この縦型鋳型１同志の合せ面
に形成されたキヤビテイ部には、鋳造品３が鋳込
まれている。鋳造品３は、湯口部３ａと、これに
湯道部３ｂを介して接続した鋳造品本体３ｃと、
から成つている。又、湯口部３ａの下方位置に
は、２個の横孔４が湯道部３ｂを挟んだ両側に縦
型鋳型１の進行方向に対して湯口部３ａの最大横
巾寸法より狭い間隔で、縦型鋳型１の進行方向と
同じ方向に指向して穿設されている。また、搬送
コンベヤ２の終端部外方には、吊り出し棒５が先
端を横孔４に向けて水平状に固定支持されてい
て、搬送コンベヤ２上を送られてきた縦型鋳型１
は横孔４に、搬送コンベヤ２の終端部外方に落下
する寸前に該吊り出し棒５を貫装されて、鋳型内
部の鋳造品３は吊り出し棒５に湯口部３ａを介し
て懸吊支持されて外方に吊り出されるようにされ
ている。

尚、前記実施例においては、湯口部３の下方位
置に、横孔４を設けて該横孔４に吊り出し棒５を
貫装して鋳造品３を吊り出すようにしているが、
第３図の如く湯口部３a′と鋳造品本体３c′の間に
堰部６を設け該堰部６の下方位置に横孔４′を穿
設して該横孔４′に吊り出し棒５を貫装し該吊り
出し棒５に堰部６を当接支持させて鋳造品３′を
吊り出すようにしてもよい。また、図中矢印は縦
型鋳型１の進行方向を示す。このように構成され
たものは、図示されない竪型鋳型造型機で造型さ
れて搬送コンベヤ２上に送り出された縦型鋳型１
は途中注湯され、注湯後、さらに搬送コンベヤ２
上を送られて搬送コンベヤ２の終端部まで送ら
れ、搬送コンベヤ２の終端部外方に落下する寸前
に、他側に待機している吊り出し棒５に横孔４を
貫装され、鋳型内部の鋳造品３は湯口部３ａを介
して吊り出し棒５に懸吊支持されて外方に吊り出
される。

要するに、本考案は湯口部又は堰部の下方位置
に、縦型鋳型の進行方向に対して湯口部又は堰部
の最大横巾寸法より狭い間隔で、縦型鋳型の進行
方向と同じ方向に指向する２つの横孔を穿設した
構成としたので、鋳造品は振動コンベヤ上に落下
する衝撃により、傷がついたり、曲つたりするこ
ともなく鋳型内部から自動的にかつ能率的に取り
出されるなど優れた効果を有し、この種の業果に
寄与する効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す断面図、第２図
イは第１図の部分拡大図、第２図ロは第２図イの
側断面図、第３図は本考案の他の実施例を示す断
面図である。 １：縦型鋳型、３ａ：湯口部、４：横孔、６：
堰部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 湯口部３ａ又は堰部６の下方位置に、縦型鋳型
   の進行方向に対して湯口部３ａ又は堰部６の最大
   横巾寸法より狭い間隔で、縦型鋳型１の進行方向
   と同じ方向に指向する２つの横孔４を穿設したこ
   とを特徴とする無枠式縦割鋳型。