JPS6321218A - アルミニウム化合物の精製方法 - Google Patents

アルミニウム化合物の精製方法

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JPS6321218A
JPS6321218A JP61163790A JP16379086A JPS6321218A JP S6321218 A JPS6321218 A JP S6321218A JP 61163790 A JP61163790 A JP 61163790A JP 16379086 A JP16379086 A JP 16379086A JP S6321218 A JPS6321218 A JP S6321218A
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JP
Japan
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aluminum
inorganic ion
solution
ion exchange
group
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JP61163790A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Yamamoto
則幸 山本
Hideki Kato
秀樹 加藤
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルミニウム化合物の精製に関するものであり
、特に高純度のアルミニウム化合物の要求が大きい電子
材料やファインセラミックの分野に寄与するi製方法を
提供せんとするものである。
〔従来の技術〕
従来、純粋なアルミニウム化合物は、もっばらボーキサ
イトをバイヤー法で精製して得られた酸化アルミニウム
又は水酸化アルミニウムより作られている。
しかしバイヤー法はその製造途中で苛性ソーダを用いる
ために、得られたアルミニウム化合物中には、ナトリウ
ム分が多く、洗浄、精製を充分に行ってもこれを完全に
除くことはできなかった。
またボーキサイト中には不純物として酸化鉄が多く含ま
れており、同様に鉄を完全に除くこともできなかった。
現状では、充分に精製されたアルミニウム化合物でも、
化合物(固体)Ig当り、ナトリウム分および鉄分をい
ずれも数100 ppm含有しているのが普通である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
近年、電子材料、ファインセラミックの分野において高
純度のアルミニウム化合物が要求されるようになってき
たが、これに応えられるように、ナトリウムや鉄の含有
量を極めて低いものとし、高純度にアルミニウム化合物
を精製することは、通常の精製手段では不可能である。
(2)発明の構成 〔問題点を解決するためのための手段〕本発明は、アル
ミニウム化合物の溶液を、−011基を有する無機イオ
ン交換性物質に接触させることにより、ナトリウムや鉄
を始めとする不純物を容易に除去することができ、高純
度のアルミニウム化合物が得られるとの予想外の知見を
得て完成されたものである。
〔作用〕
イオン交換性物質としては、イオン交換性樹脂が広く知
られているが、イオン選択性が小さいという欠点があり
、アルミニウム化合物の高純度精製には充分ではない。
しかし−OH基を有する無機イオン交換性物質は、化合
物、結晶相、含水量、合成方法により各々独自の大きな
イオン選択性を付与することができる。
例えばアンチモン酸は、Li、Mg両ビイオン対する分
配係数はイオン交換樹脂に比べて小さいが、Na、Ca
両ビイオン対する分配係数は極めて大きい。
アルミニウム化合物はその溶液中で、イオンに解離して
いる。
この溶液中のイオンは、アルミニウムイオンが主成分で
大部分を占め、微量の不純物イオンを選択的に吸着除去
するためには、アルミニウムイオン以外のイオンを選択
的に吸着する性能すなわち大きなイオン選択性が必要で
ある。
−OH基を有する無機イオン交換性物質は大きなイオン
選択性を具備しており、これをアルミニウム化合物の溶
液に接触させると、溶液中の不純物イオンを選択的にか
つ効果的に除去することができ、その結果高純度のアル
ミニウム化合物を得ることができるのである。
即ち水溶液中では、通常のアルミニウム塩は、[A6 
(H20) G ) ’+を構成単位とし、液性により
、H2Oの代わりにOH,048等陰イオンが配位した
錯体となっている。
無機イオン交換性物質の交換サイト(イオン交換基を有
するイオンが入るべき位置)は、有機イオン交換樹脂の
それに比べて伸縮性が乏しいので、立体的な効果により
、ある種のイオンに対して選択性を有しているのである
が、アルミニウム多核錯体は、大きなイオンであるため
、無機イオン交換性物質には殆ど吸着されない。
一方不純物として存在するイオン特にナトリウムイオン
や鉄イオンが選択的に吸着除去されるのである。
(アルミニウム化合物溶液〕 本発明で用いられるアルミニウム化合物の溶液としては
、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニ
ウム、フッ化アルミニウム、臭化アルミニウム、水酸化
アルミニウム、ミョウバン、硝酸アルミニウム、リン酸
アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、ポリ塩化アル
ミニウム、アルキルアルミニウム、アルキルアルコキシ
アルミニウム、アルキルクロロアルミニウム等の化合物
を溶質とする溶液である。
アルミニウム化合物溶液のうち、塩基性塩化アルミニウ
ム溶液は、ヒドロキシアコアルミニウムイオンが重縮合
した多核錯体であり、イオンの大きさが、通常の塩に比
べて更に大きく、不純物イオンの選択的除去はより効果
的である。
またこの塩基性塩化アルミニウムは、酸根が少ないため
、高純度のアルミニウム化合物が要求される分野での使
用に適しており、本発明で精製されるアルミニウム化合
物溶液のうちでも特に有用である。
本発明で用いられるアルミニうム化合物の溶液としては
、水溶液が適しているが、不純物が溶液中でイオンとし
て存在すれば除去できるので、メタノール等のごとき有
機溶媒でもよい。
本発明方法によって除去できる不純物イオンとしては、
前述のNaとFeイオンにとどまらず、Na、Fe、C
d、PbXHg、Ag等がある。
〔接触方法〕
−OH基を有する無機イオン交換性物質とアルミニウム
化合物溶液との接触方法は、アルミニウム化合物の溶液
中に固体状の無機イオン交換性物質を単に添加し、必要
に応じて攪拌することにより接触させた後濾別する、所
謂バ、7千式または無機イオン交換性物質を充填した充
填塔やカラム等にアルミニウム化合物の溶液を通す、所
謂カラム式のいずれでも良いが、バッチ式は処理槽や濾
別装置を必要とするため、成型物を用いるカラム式に比
べて経済的に不利であり、また工程も繁雑である。
さらに粉末状の無機イオン交換性物質を用いる方法では
、作業者の粉塵吸入、皮膚付着等安全面においても好ま
しい方法とは言えず、無機イオン交換性物質としては成
型物を使用する方法が好ましい。
成型物にする方法としては、リン酸アルミニウム、ケイ
酸塩、コロイダルシリカ等の無機系結合剤および/また
はフッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂、ナイロン樹脂等の有機系結合剤を用いて
粒状、顆粒状、膜状、繊維状、ハニカム状に成型する方
法、空孔を有する構造体例えばハニカム構造体に、結合
剤を用いであるいは用いないで無機イオン交換性物質を
担持させる方法、抄紙工程中に無機イオン交換性物質を
添加し、紙状に成型する方法等がある。
ここで用いる結合剤や成型物の形状は、使用するアルミ
ニウム化合物溶液の種類および精製時のp H1温度、
量等の条件によって自由に選択することができる。
これらの接触方法のうち、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル
の有機系結合剤を用い、形状が粒状の成型物を用いたカ
ラム式が好ましい。
またアルミニウム化合物溶液の濾過を併せて行いたい場
合には、膜状や紙状の成型物を用いるのが好ましく、処
理する液体の圧力が大きい場合には空孔を有する構造体
とすることが好ましい。
〔精製条件〕
処理温度は、被処理溶液が溶質として安定に存在すれば
特に問わないが、溶液中のイオン拡散速度が大きくなれ
ば不純物イオンの除去が速いので、一般には高い方が望
ましい。しかし−方温度が高すぎると、無機イオン交換
性物質や結合剤の劣化が大きくなり、かつ大量の熱量を
必要とし作業性も悪くなる。従って好ましい温度は、3
0〜80℃である。
アルミニウムは両性でかつ加水分解性が強(、アルミニ
ウム化合物の溶液のp I−Tが2未満であると、アル
ミニウムはAN3+の形が主成分となるが、A13+は
pH2以上の中性ないしアルカリ性溶液中に存在するA
l! (011) ”、Al (OH)2”、Aρ02
−等に比べ、無機イオン交換性物質に対する親和性が強
いので、Na+、Fe2”、Fe3+に対するイオン吸
着(交換)の選択性の差が小さくなる。また溶液のpn
があまり高かったり、低い場合には、無機イオン交換性
物質の溶出や結合剤の劣化が起こる。
従って、p Hが2未満での精製は好ましくなく、精製
のp Hは2〜12、さらに望ましくは3〜11とする
のが適当である。
〔無機イオン交換性物質〕
本発明に用いられる無機イオン交換性物質は、構成成分
中に−OH基を有し且つ陽イオン交換能を有するもので
あって、2種以上の金属元素を含む複合物や混合物でも
よい。
本発明において使用される無機イオン交換性物質として
は、アンチモン酸、ニオブ酸、マンガン酸、スズ酸、チ
タン酸及びジルコニウム酸等の多価金属酸並びにその塩
、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、リン酸スズ、リ
ン酸セリウム、ヒ酸スズ及びヒ酸チタン等の多価金属多
塩基酸塩、モリブデン酸、タングステン酸等のへテロポ
リ酸並びにその塩、ハイドロタルサイト類、ヒドロキシ
アパタイト等が挙げられる。
これらの内アンチモン酸およびその塩、リン酸ジルコニ
ウム、リン酸チタンが特にNaイオンに対する選択性が
高く好ましく、アンチモン酸が更に好ましい。
〔実施例及び比較例〕
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明する。尚、実施例中「%」とあるは1重量%」、1
部」とあるは1重量部」である。
実施例1および比較例1 五塩化アンチモンを熱水中に添加して、加水分解させ、
析出した沈澱物を濾過、水洗、乾燥、粉砕してアンチモ
ン酸を得た。
塩基性塩化アルミニウム水溶液(AI120:+とじて
20%、pH4)IN中にアンチモン酸粉末10gを添
加し、50℃で24時間攪拌し、濾過後の水溶液中のN
a濃度、Fe濃度を原子吸光法にて測定した(実施例1
)。
元の塩基性塩化アルミニウム水溶液中のNa濃度、Fe
濃度を別に測定した(比較例1)。
この結果は表1のようになり、無機イオン交換性物質に
より塩基性塩化アルミニウムが精製されたことがわかる
表1 実施例2 リン酸中に炭酸ジルコニウムを添加シ、72時間加熱還
流し、次いで濾過、水洗、乾燥、粉砕してリン酸ジルコ
ニウムを得た。
これを用いて実施例1と同様の試験をしたところNa4
度25mg/p、F ea度95 mg/ 11となっ
た。
実施例3および比較例2 実施例1で得たアンチモン酸粉末に結合剤として塩化ビ
ニルを用いて押し出し成型により、平均粒径11の粒状
成型品を得た。
これを用いて実施例1と同様の試験を行った(実施例3
)。
またこの粒状成型品の代わりに、アンバーライトIR−
120(ローム&ハース社製:陽イオン交換樹脂(粒状
))を用いて同様の試験を行った(比較例2)。
この結果を表2に示す。
表2 実施例3で得た粒状成型品を内径10mmのガラスカラ
ムに充填し、実施例1で用いた塩基性塩化アルミニウム
水溶液をSV(空間速度)−5hr−’、温度60℃で
通液した。
カラム流出液中のNa濃度を分析したところ、表3のよ
うになり、不純物のNa濃度を2桁低下することができ
た。
表3 実施例5および比較例3 実施例1で得たアルミニウム粉末10gを硫酸アンモニ
ウム10%水溶液(pH3)lzに添加し、50℃で2
4時間攪拌した。
濾過後、水溶液中のNa濃度を分析した(実施例5)。
元の硫酸アルミニウム水溶液中のNa濃度を別に測定し
た(比較例3)。
この結果は表4のようになり、無機イオン交換性物質に
より硫酸アルミニウムが精製されたことがわかる。
表4 (単位: mg/ It ) 実施例6 実施例2で得たリン酸ジルコニウム粉末を用いて、実施
例5と同様に試験を行ったところNa濃度155mg/
lとなった。
(3)発明の効果 本発明の精製方法によれば、アルミニウム化合物中に不
純物として存在するナトリウムや鉄を大幅にかつ容易に
除去することができ、近年電子材料、ファインセラミッ
クの分野において強く要求されている高純度のアルミニ
ウム化合物を提供することができるようになった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルミニウム化合物の溶液を、−OH基を有する無
    機イオン交換性物質に接触させることを特徴とするアル
    ミニウム化合物の精製方法。 2、−OH基を有する無機イオン交換性物質が、無機系
    および/または有機系結合剤を用いて、粒状、顆粒状、
    膜状、繊維状、ハニカム状に成型した成型体である特許
    請求の範囲第1項記載の精製方法。 3、−OH基を有する無機イオン交換性物質が、空孔を
    有する構造体に担持されたものである特許請求の範囲第
    1項記載の精製方法。 4、−OH基を有する無機イオン交換性物質が、繊維間
    に担持された紙状成型体である特許請求の範囲第1項記
    載の精製方法。 5、−OH基を有する無機イオン交換性物質がアンチモ
    ン酸である特許請求の範囲第1項乃至第4項記載の精製
    方法。 6、アルミニウム化合物の溶液が塩基性塩化アルミニウ
    ム水溶液である特許請求の範囲第1項乃至第5項記載の
    精製方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013530909A (ja) * 2010-04-27 2013-08-01 チャイナ シェンフア エナジー カンパニー リミテッド 流動床フライアッシュを使用して工業用アルミナを調製するための方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013530909A (ja) * 2010-04-27 2013-08-01 チャイナ シェンフア エナジー カンパニー リミテッド 流動床フライアッシュを使用して工業用アルミナを調製するための方法

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