JPS6321092Y2 - - Google Patents

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JPS6321092Y2
JPS6321092Y2 JP17025580U JP17025580U JPS6321092Y2 JP S6321092 Y2 JPS6321092 Y2 JP S6321092Y2 JP 17025580 U JP17025580 U JP 17025580U JP 17025580 U JP17025580 U JP 17025580U JP S6321092 Y2 JPS6321092 Y2 JP S6321092Y2
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JP
Japan
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sealing body
zinc
terminal plate
air
anode terminal
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JP17025580U
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JPS5792978U (ja
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    • Y02E60/12

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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は乾電池に係り、特にその封口構造に関
するものである。 従来、亜鉛缶の内側に炭素棒、陽極合剤、セパ
レータなどの発電要素を装填し、炭素棒の頭部に
外嵌した合成樹脂製の封口体で亜鉛缶の開口を閉
塞して、封口体の上に陽極端子板を載置せしめ、
亜鉛缶の外側に嵌合した外装筒で締め付けてなる
構造の乾電池において、前記亜鉛缶の開口端と封
口体との間の密封は、亜鉛缶の開口端と封口体に
食い込ますことにより、また炭素棒と封口体との
間の密封は封口体自体の弾性と外装筒で陽極端子
板や封口体を押圧することにより、それぞれ行な
われていた。ところがこれらの密封手段では十分
でなく、乾電池の保存中に性能劣化が徐々に生じ
ている。 本考案者はこの保存による性能劣化について
種々検討した結果、前述のように亜鉛缶の開口部
を機械的に強固に締付けたにもかかわらず、乾電
池の保存中に空気(酸素)が特に炭素棒と封口体
の間から侵入し、その侵入空気中の酸素によつて
亜鉛缶が腐食し陽極合剤のPHが変化して電池性能
が低下することを確認した。 本考案はこのような事実に基いて成されたもの
で、亜鉛缶の開口部を閉塞する封口体と陽極端子
板との間に、例えばマシン油、スピンドル油など
の不揮発性である程度粘稠性を有し、かつ60℃以
下で液状体である空気侵入阻止剤を介在して、乾
電池内部への空気の侵入を阻止したことを特徴と
する。 次に本考案の実施例を第1図とともに説明す
る。亜鉛缶1の内側には、炭素棒2、二酸化マン
ガンを主成分とする陽極合剤3、電解液を含浸し
たセパレータ4などの発電要素が装填されてい
る。亜鉛缶1の開口部は合成樹脂製である程度の
弾性を有する封口体5で閉塞され、封口体5の中
央透孔6には炭素棒2の頭部が貫通しており、そ
の透孔6の外周に設けた筒体7で炭素棒2をその
外周から弾性的に抱持している。 亜鉛缶1の外周には熱収縮性樹脂チユーブ8が
被着され、熱収縮により樹脂チユーブ8の上端は
前記封口体5の上面外周に沿つて、一方、下端は
亜鉛缶1の底面に当接された陰極端子板9の下面
外周にシールリング10を介してそれぞれ折曲さ
れている。さらに封口体5の上には金属製の陽極
端子板11が載置され、前記樹脂チユーブ8の外
側に嵌合された金属製外装筒12の上端で絶縁リ
ング13を介して締付けることにより、前記陽極
端子板11および封口体5は亜鉛缶1側へ圧着さ
れる。この圧着により、亜鉛缶1の開口縁先端は
封口体5に食い込むとともに、封口体5の筒体7
は炭素棒2に圧着される。 さらに、乾電池内部への空気の侵入経路である
炭素棒2と筒体7との間、封口体5と陽極端子板
11との間、封口体5と樹脂チユーブ8の上端折
曲部との間、亜鉛缶1の開口縁と封口体5との間
には空気侵入阻止剤14が介在されている。この
空気侵入阻止剤14の材質選定には、不揮発性
であること、ある程度の粘稠性を有すること、
通常の取扱い条件、すなわち60℃以下では液状
体であること、金属に対して腐食性を有しない
こと、合成樹脂を溶解および老化させないこと
などの条件が必要で、これらの条件がすべて満足
されるものとしてマシン油、スピンドル油などが
ある。 第2図は、各種乾電池を相対湿度60%、室温20
℃の条件下で保存した場合の開路電圧の推移を示
す特性図で、開路電圧値は各種乾電池とも試料個
数50個の平均値である。図中においてAは空気侵
入阻止剤を使用しない従来の乾電池、Bは前記実
施例で示したように炭素棒2と筒体7との間、封
口体5と陽極端子板11との間、封口体5と樹脂
チユーブの上端折曲部との間、亜鉛缶1の開口縁
と封口体5との間に空気侵入阻止剤(マシン油)
を介在した乾電池、Cは封口体5と陽極端子板1
1との間に空気侵入阻止剤を介在したものであ
る。 この第2図から明らかなように、空気侵入阻止
剤を使用した乾電池B,Cは、従来の乾電池Aに
比べて乾電池内部への空気の侵入が阻止でき、優
れた保存性を有している。 次の表は前記乾電池Aと乾電池Bの製造直後お
よび12ケ月間保存後の放電性能を示すもので、こ
の表からも空気侵入阻止剤による優秀性が立証で
きる。
【表】 本考案は前述のように、少なくとも封口体と陽
極端子板との間に空気侵入阻止剤を介在したもの
である。この位置では空気侵入阻止剤を比較的広
い面積にわたつて介在することができるから、空
気の侵入阻止効果が確実で保存性の優れた乾電池
が提供できる。 また本考案で用いられる空気侵入阻止剤は、乾
電池の通常の取扱い条件である60℃以下では液状
体であるから、封口体と陽極端子板との間で空気
が侵入できる程度の徴細な〓間にまで入り込み空
気の侵入を有効に阻止することができるととも
に、乾電池の内圧が上昇すれば流動してガスの排
出をスムーズに行ない、内圧が下がれば再び〓間
を埋める働きを有する。さらに、空気侵入阻止剤
は徴細な〓間を埋める量があれば本来の効果を発
揮するから多量に用いる必要はなく、そのためガ
ス発生に基ずく内圧上昇、温度上昇等により乾電
池の外部に押し出されることはない。 この点従来から一般に乾電池のシール剤として
用いられている例えばシリコンゴム、ワツクス、
パラフイン、アスフアルトあるいは合成樹脂など
はシール部分に塗布した後に経時的に硬化、収縮
して固体状になる。そのため〓間が生じて空気侵
入阻止効果がなくなり、空気が侵入して空気中の
酸素による亜鉛缶の腐食があり、陽極合剤のPH
が変化して電池性能が低下する。また、ガス発生
に基ずいて内圧が上昇すると固化したシール剤が
シール部分から剥離してしまい、空気の侵入阻止
効果がさらに低下する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る乾電池の半截断
面図、第2図は各種乾電池の保存による開路電圧
の推移を示す特性図である。 1……亜鉛缶、2……炭素棒、3……陽極合
剤、4……セパレータ、5……封口体、11……
陽極端子板、12……外装筒、14……空気侵入
阻止剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 発電要素を内填した亜鉛缶の開口部を合成樹脂
    製の封口体で閉塞し、その封口体の上側に金属製
    の陽極端子板を載置して、亜鉛缶の外側に嵌合し
    た外装筒の締付力で前記陽極端子板および封口体
    を亜鉛缶側に圧着してなる乾電池において、前記
    封口体と陽極端子板の接面に不揮発性で粘稠性を
    有しかつ60℃以下で液状体である空気侵入阻止剤
    を介在して、封口体と陽極端子板の間からの空気
    の侵入を阻止したことを特徴とする乾電池。
JP17025580U 1980-11-29 1980-11-29 Expired JPS6321092Y2 (ja)

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JP17025580U JPS6321092Y2 (ja) 1980-11-29 1980-11-29

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JPS5792978U JPS5792978U (ja) 1982-06-08
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