JPS63210084A - 凹凸表面を有するセメント製品の製造方法 - Google Patents

凹凸表面を有するセメント製品の製造方法

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JPS63210084A
JPS63210084A JP4204787A JP4204787A JPS63210084A JP S63210084 A JPS63210084 A JP S63210084A JP 4204787 A JP4204787 A JP 4204787A JP 4204787 A JP4204787 A JP 4204787A JP S63210084 A JPS63210084 A JP S63210084A
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resin
film
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篠原 稔雄
謙一 大塚
仲本 良嗣
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Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、凹凸表面を有する未硬化セメント製品の表面
に、タレ、ワレのない優れた塗膜性能を有する塗料を塗
装することが可能で、かつ施工期間を短縮した、長期耐
久性に優れたセメント製品の製造方法に関するものであ
る。
〈従来技術及び問題点〉 モルタル、コンクリート、スレート等のセメント製品を
使用した建材が、外装材、ブロック塀等に多く利用され
ている。
このようなセメント製品は、通常美観をもたせるため塗
料が塗装されており、建築物の寿命が延びるに従い、耐
久性の高い仕上げが要求されてきており、さらに建材の
量産化に伴ない塗装仕上げのスピード化が要求されてき
ている。しかしながら、従来このような要求を満す被覆
組成物はいまだ開発されてなかった。すなわち、従来未
養生セメント製品への塗装は1〜2週間放置後、セメン
ト製品表面のp)!及び含水率を調整し、その後塗料を
塗装しないと剥離、変色等の塗膜欠陥が生じたりする欠
点があった。さらにエフロレフセンスを防止し、耐久性
を付与するために溶剤型塗料、水系塗料等の上塗塗料を
塗装する場合があるが、上塗塗装を施す迄の時間を適正
に選ばないとエフロレッセンス防止が困難であり、さら
に下塗塗膜に耐溶剤性がないため、光沢が低下したり、
塗膜にシワが生じたりする欠点があった。
また、最近ではセメント製品にファツション性をもたせ
るため、該製品表面に波形状あるいはランダムな凹凸模
様を形成させたものが広く採用されるようになってきた
このような凹凸表面を存するセメント製品に塗料を厚膜
塗装すると、塗料がタレを生じ、凹部に塗料がたまり、
必要以上の厚膜となり、逆に凸部が薄膜となり、均一塗
膜の形成が困難であり、それ故セメント製品の表面の凹
凸の形状が損なわれ、形状保持性が悪く、さらに塗膜に
ワレが生じる等の欠点があった。本発明は上記の如き従
来技術に鑑み、上記欠点のない優れた塗膜性能を有する
塗料を塗装することが可能で、かつ施工期間を短縮する
とともに、長期耐久性に優れたセメント製品の製造方法
を提供することを目的とするものである。
く問題点を解決するための手段〉 このような目的は、 凹凸表面を有する未硬化セメント製品の表面に、下記の
成分: (a)(i)7:クリル酸又はメタクリル酸アルキルエ
ステルの共重合エマルジョン樹脂(アルキル基は炭素数
1〜8を有する)固形分 …2〜15重量% (ii )ビスフェノール型エポキシエマルジョン樹脂
固形分    …1〜5重量%(iii )平均粒径3
0〜300μの中空状無機物粉末       …10
〜40重量%(iv)セメント   …20〜6011
%(v)前記エポキシエマルジョン樹脂の0.8〜1.
2当量のポリアミド樹脂又は脂肪族多価アミン硬化剤、
及びさらに必要に応じ充填剤、 添加剤からなり、かつ((i) + (ii) ) /
(iv )の重量比が0.15〜0.28の範囲である
混合物100重量部 ならびに (b)  水15〜70重量部、 からなる粘度50〜500ボイズの水性被覆組成物を塗
布し、該セメント製品及び塗膜を同時に養生硬化せし゛
め、 次いで水酸基を有する含フッ素共重合体とポリイソシア
ネート化合物を主成分とする塗料を上塗塗装することを
特徴とする、凹凸表面を有するセメント製品の製造方法
により達成される。
本発明の方法により凹凸表面を有する未硬化セメント製
品にも直ちに塗装出来るため工場ライン塗装も可能であ
り、施工時間が短縮出来、また常温もしくは強制乾燥で
、タレ、ワレ等を生ずることなく厚膜塗装が可能であり
、かつ凹凸表面の形状保持性がよく、さらに長期耐久性
、密着性、耐アルカリ性の優れた塗膜を得ることが可能
である。
以下、本発明について詳述する まず、本発明において用いられる水性被覆組成物につい
て説明する。
アクリル酸又はメタクリル酸アルキルエステルの共重合
エマルジョン樹脂(i)を構・或する成分であるアクリ
ル酸の炭素数1〜8のアルキルエステルモノマー、メタ
クリル酸の炭素数1〜8のアルキルエステルモノマーの
アルキル基としてはメチル、エチル、n−ブチル、イソ
ブチル、ターシャリ−ブチル、2−エチルヘキシル、ベ
ンジル、プロピル、イソプロピル、sec −ブチル等
が代表的なものとして用いられる。炭素数9以上のアル
キル基は乳化重合時にゲル物が発生したり、エマルジョ
ン粒子の疎水性が高くなり、セメント混和用エマルジョ
ン樹脂の合成には不適である。又、これらのアクリル酸
(又はメタクリル酸)アルキルエステルにはスチレンを
30重量%まで含めた共重合体エマルジョン樹脂を用い
てもよい。ただし、スチレンを30重量%以上用いると
、出来たエマルジョン塗膜の耐候性が著しく低下するた
め耐久性の必要な屋外用エマルジョン樹脂としては好ま
しくない。
特に好ましいアクリル酸又はメタクリル酸アルキルエス
テルとしてはメタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルであ
り、また必要ならばアクリル酸、メタクリル酸、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル等の官能基モノマーを数重
量%共重合することも可能である。本発明に用いられる
アクリル酸く又はメタクリル酸〉アルキルエステルの共
重合エマルジョン樹脂はセメントと混和されるため、耐
アルカリ性を有し、セメント混和安定性に優れているも
のがよく、そのためには乳化重合時の乳化剤として/ニ
オン界面活性剤が好適である。
これらアクリルエマルジョン樹脂の分子量は5万〜30
万、好ましくはlO万〜20万であるのが有利である。
また最低造膜温度は5℃以下が好ましく、それ以上にな
ると成膜時にワレが生じやすくなる。またアクリルエマ
ルジョン樹脂は固形分40重量%の時の粘度が100c
ps以下が好ましい。それ以上になると水の量を多くし
粘度を下げる必要があり、そのため固形分が低下し塗膜
乾燥時のヤセによりワレが生じやすくなる。
これらの樹脂は上記混合物(a)中において固形分2〜
15重量%の割合で配合される。樹脂が2重量%未満で
あると塗膜の初期硬度、耐候性が低下し、エフロレフセ
ンスが生じ易くなる。一方樹脂が15重量%を越えると
厚膜塗装(約0.5〜10+n+++)が出来ず、ワレ
が生じ易くなる。
ビスフェノール型エポキシエマルジョン樹脂(ii )
としては、ビスフェノール八とエピクロルヒドリンから
得られる芳香族ジグリシジルエーテル類で平均分子量3
50〜1000の樹脂を乳化剤を用いて、水分散型にし
たものであり、樹脂固形分として、上記混合物(a)中
に1〜5重量%が用いられる。樹脂が1重量%未満であ
ると、素地との密着性が低下し、5重量%を越えると、
形成された塗膜の耐候性が著しく低下する。
中空状無機物粉末(iii )は、内部が完全に中空で
その中空部が殻で完全に閉ざされている粉末、あるいは
軽石の如く内部に@壁のある独立もしくは連続気泡状の
粉末であり、その平均粒径は30〜300μ程度のもの
が適当である。平均粒径が30μ以下であるとワレが生
じやすく、また塗膜強度が低下し、300μを越えると
タレやすく、また塗膜の平滑性を欠き、美観が低下する
中空状無機物粉末としては、ガラスバルーン、シラスバ
ルーン、アルミノシリケートバルーン、シリカバルーン
、アルミナバルーン、ジルコニアバルーン、カーボンバ
ルーン等が代表的なものとして例示出来る。特に塗膜強
度の点から、50%破壊静水圧が10kg/cd以上の
ものが望ましく、具体例としてガラスバルーン、アルミ
ノシリケートバルーン、アルミナバルーン、ジルコニア
バルーンが挙げられる。この中空状無機物粉末は、厚膜
塗膜においてもタレ、ワレのない塗膜を得、またもろさ
の改良、増量のため配合されるものであり、さらに被覆
組成物の比重を小さくし、塗装作業性をよくする効果を
も有する。なお、通常の顔料、骨材等の充填剤のみでは
凹凸表面を有するセ、メント製品に厚膜塗装した場合、
タレ、ワレが防止出来ない。中空状無機物粉末は、上記
混合物(a)中において10〜40重量%の割合で配合
され、この範囲において前記効果が得られる。
セメント(iv)としてはポルトランドセメント、高炉
セメント、シリカセメント、アルミナセメント等が例示
できるが、その種類は特に制限はない。
セメントは本発明においては上記の混合物(a)中にお
いて20〜60重量%の割合で配合される。セメントが
20重量%未満だと圧膜時ワレが生じやすくなり、また
密着性が低下する。一方、60重量%を越えると塗膜が
もろくなり、またエフロレフセンスが生じやすくなる。
エポキシ樹脂用硬化剤(l としては、ジアミン又はジ
アミン誘導体等と二塩基酸又は二塩基酸誘導体等の重縮
合によって得られるポリアミド樹脂あるいはエチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン等の脂肪族多価アミンあるいはフェノール樹脂、エポ
キシ樹脂等で変性した脂肪族多価アミンが適当である。
硬化剤の使用量はエポキシ樹脂のエポキシ基の0.8〜
1.2当量になる様に使用する必要がある。0.8当量
未満及び162当量を越えると本来のエポキシ樹脂の特
性例えば密着性、可撓性が著しく低下しその他耐久性等
の性能も低下するのが好ましくない。
本発明において用いられる水性被覆組成物の添加剤とし
ては、たとえば顔料分散性、塗装作業性及び保存性等を
良好なものとするための分散剤、消泡剤、増粘剤、防腐
剤、防カビ剤または塗膜の成膜性をよくするための成膜
助剤等が例示できる。
また着色のため各種着色顔料、塗膜のもろさの改良、増
量のため炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレ
ー等の体質顔料、珪砂等の粒径300μ以下の骨材など
の充填剤を上記の混合物(a)中に40重量%以下の範
囲にて配合することも可能である。
上記混合物(a)中の(1)アクリル酸(又はメタクリ
ル酸)アルキルエステルの共重合エマルジョン樹脂固形
分及び、(ii)エポキシエマルジョン樹脂の固形分の
和と、(iv )セメントとの重量比は((i) + 
(ii) 〕/ (iv) =0.15〜0.28であ
る。この比率が0.15より小さい場合には、塗膜の初
期硬度が出すエフロレッセンスが発生し、塗膜性能の良
い状態での圧膜を形成することが出来ず、一方この比率
が0.28より大きい場合には厚膜時、ワレが生じやす
くなる。
前記〔(ii) + (v) ) / 〔(i) + 
(ii) +(v)〕の重量比は密着性、耐候性の点か
ら特に0.2〜0.45が好ましい。
本発明の水性被覆組成物は、上記混合物(a)100重
量部に対して水15〜70重量部を配合し水性被覆組成
物粘度50〜500ポイズにしたものである。この範囲
内であればセメントの硬化性及び塗装作業性が良好であ
るからである。
本発明の被覆組成物には水(ハ)を15〜70重量部添
加する。水の量が15重量部未満だとセメント混和時に
エマルジョンが凝集しやすくなり、一方70重量部を越
えると固形分が低下し乾燥時にヤセを生じワレが生じや
すくなる。
なお、本発明者等は前記(i)、(ii )成分である
エマルジョン樹脂として酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−
アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂1等の酢酸ビ
ニル系エマルジョン樹脂あるいはスチレン−ブタジェン
系エマルジョン附脂等、塗料業界において代表的に使用
されているエマルジョン樹脂についても検討したが、例
えば前者においては耐候性、耐アルカリ性が劣り、さら
に長期耐久性に欠け、また後者においては耐候性等が劣
り、本発明においては適当でないことカ(判明した。
次に本発明において用いられる上塗塗料について説明す
る。
上塗塗料は水酸基を有する含フッ素共重合体とポリイソ
シアネート化合物を主成分とする二液型塗料である。
水酸基を有する含フッ素共重合体(以下便宜上「含フッ
素共重合体」という)としてはフルオロオレフィンとシ
クロヘキシルビニルエーテルを構成成分とする水酸基を
含有した含フッ素共重合体が望ましい。特に、特開昭5
7−34107号公報に記載の共重合体が、長期耐候性
は勿論のこと、水分の透過性が極めて少なく、さらに常
温硬化または低温焼付硬化のいずれも可能であるので、
好適に使用出来る。すなわち本発明において好適に使用
出来る前記共重合体は、フルオロオレフィン、シクロヘ
キシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテルおよび
ヒドロキシアルキルビニルエーテルを必須構成成分とし
てそれぞれ40〜60モル%、5〜45モル%、5〜4
5モル%および3〜15モル%の割合、好ましくはそれ
ぞれ45〜55モル%、10〜30モル%、10〜35
モル%および5〜13モル%の割合で含有するものであ
り、重量平均分子量約1〜10万が適当である。
なお、フルオロオレフィン含量の低すぎるものは耐候性
が低下し、逆に高すぎるものは製造面で難がある。また
シクロヘキシルビニルエーテル含量の低すぎるものは塗
膜としたときの硬度が低下し、またアルキルビニルエー
テル含量の低すぎるものは可撓性が低下する。
また、ヒドロキシアルキルビニルエーテル含量の低すぎ
るものは、塗膜の機械的強度や密着性が低下し、逆に高
すぎるものは共重合体の溶解性が変化し、アルコール類
などの特定の溶剤にしか溶解しなくなるため溶剤型塗料
ベースとしての適応性が制約されるので好ましくない。
含フッ素共重合体において、フルオロオレフィントシて
は、バーハロオレフィン、特にクロロトリフルオロエチ
レンあるいはテトラフルオロエチレンが好ましい。
またアルキルビニルエーテルとしては、炭素数2〜8の
直鎖状または分岐状のアルキル基を含有するもの、特に
アルキル基の炭素数が2〜4であるものが好適である。
また前記含フッ素共重合体は30モル%を越えない範囲
の前記4種の必須構成成分以外の他の共単量体を含有す
ることが出来る。かかる共単量体としては、エチレン、
プロピレン、インブチレン等のオレフィン頚;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等0)ハロオレフィン類;メタクリ
ル酸メチル等ノ不飽和カルボン酸エステル類:酢酸ビニ
ル、n−酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル類;フマル酸
、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カ
ルボン酸類等が挙げられる。
前記含フッ素共重合体は、所定割合の単量体混合物に重
合媒体の共存下あるいは非共存下に重合開始剤あるいは
電離性放射線などの重合開始源を作用せしめて共重合反
応を行わしめることにより製造される。
このような含フッ素共重合体として、ルミフロンLF1
00、ルミフロンLF200、ルミフロンLF210、
ルミフロンLF300、ルミフロンL:F 400、ル
ミフロンLF5…lO、ルミフロンLF700 (いず
れも旭硝子社製商品名)等が市販されている。
またポリイソシアネートは、1分子中に2個以上のイン
シアネート基を有する化合物であり、硬化剤として使用
される。
該ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、テトラメチレンジイソシアネート、インホ
ロンジイソシアネート、4.4’−メチレンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)、水添ジフェニレンジイソ
シアネート、水添キシリレンジイソシアネート等の、脂
肪族または脂環族ジイソシアネートあるいはこれらのビ
ニ−レット体、二量体、三量体あるいはこれらインシア
ネート化合物の過剰と、エチレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
の低分子ポリオールとの、反応生成物などが代表的なも
のとして挙げられる。
本発明において使用する常温硬化型上塗塗料は、以上説
明したような含フッ素共重合体とポリイソシアネートを
、ポリイソシアネート中のインシアネート基対含フッ素
共重合体中の水酸基の当量比(NGO/○H)が((0
,8〜1.6)/l)の割合となるように混合したもの
を主要成分とし、これにキシレン、トルエン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、n−へブタン、n−へキサン、酢酸エチレン
グリコールモノエチルエーテル等の通常塗料用として使
用されている各種有機溶剤を配合し、さら:二必要に応
じ各種着色顔料、体質顔料、添加剤等を配合したものか
らなるものである。
なお、本発明において水性被覆組成物の硬化塗膜上に該
上塗塗料を直接塗装出来るが、上塗塗料の密着性をさら
に向上させるため必要に応じブライマーを介在させても
よい。該ブライマーとしてはビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンの縮合反応で合成されるエポキシ樹脂とそ
の硬化剤を主成分とする二液型エポキシ樹脂系塗料が良
適に使用出来る。エポキシ樹脂としては市販品としてエ
ピコート#815、#828、%1001、くいずれも
シェル化学社製商品名)、エピトートDTY−11X7
0  (東部化成社製商品名)、アデカレジンEP−5
100−75XSEP−4200(いずれも旭電化工業
社製商品名)、スミエポキシESA−011、ELA−
115(いずれも住友化学工業社製商品名)、アラルダ
イト6071SGY252 (いずれもチバガイギー社
製商品名)等が挙げられる。
また硬化剤としては通常のポリアミド樹脂、脂肪族多価
アミンあるいは、これらをフェノール樹脂、エポキシ樹
脂等で変性したものが使用出来る。
なお、硬化剤の使用量はエポキシ樹脂のエポキシ基の0
.8〜1.2当量になる様使用するのが適当である。二
液型エポキシ樹脂系塗料は、これらに各種有機溶剤を配
合し、さらに必要に応じ各種着色顔料、体質顔料、添加
剤等を配合したものからなる。
次に本発明のセメント製品の製造方法につき説明する。
プレス成形直後の凹凸表面を有するセメント製品及び脱
型のため一次養生された未硬化の凹凸表面を有するセメ
ント製品に上記水性被覆組成物を通常の塗装方法、たと
えばスプレー塗装、ローラー塗装、流し塗り等により膜
厚的0.5〜lQmm程度に塗装する。
本発明の方法において、塗布された被塗物は次に養生さ
れ硬化される。養生法としてはたとえば次の様な方法が
あり、これらのうちいづれを用いても又併用してもよい
。(1)自然養生(大気雲囲気で自然養生硬化させる’
) 、(2)水中養生(温度5〜30℃の水に、2時間
以上浸漬し更に必要に応じて自然養生硬化させる) 、
(3)蒸気養生(温度40〜60℃、湿度95〜100
%の雰囲気中で2時間以上蒸気養生し、更に必要に応じ
て自然養生、オートクレーブ養生硬化させる)。
本発明の方法におけるこれらの養生方法の前処理として
は次の様なものがある。
(1)  未硬化セメント製品に水性被覆組成物を塗布
し、指触乾燥後60〜100℃雰囲気中で5〜60分加
熱乾燥し、上記自然養生、水中養生、蒸気養生する方法
(2)未硬化セメント製品に水性被覆組成物を塗布し、
30〜50℃雰囲気中で1〜3時間放置後上記自然養生
、水中養生、蒸気養生をする方法。
(3)  未硬化セメント製品に水性被覆組成物を塗布
し、大気雰囲気中で3時間以上放置後、水中養生、蒸気
養生する方法。
このようにしてセメント製品及び水性被覆組成物の塗膜
を養生硬化させ、次いで必要に応じブライマーを乾燥膜
要約10〜20μになるよう塗装乾燥させた後、上塗塗
料を乾燥膜厚が約15〜70μになるようスプレー塗装
、ローラー塗装、へヶ塗装等により塗装し常温乾燥又は
100℃以下の温度にて強制乾燥させる。
〈発明の効果〉 本発明の方法により凹凸表面を有する未硬化セメント製
品にただちに水性被覆組成物を塗装し、かつ同時に養生
硬化させるため、工場ライン塗装可能であり、施工時間
が短縮出来る。
また本発明の方法により、タレ、ワレ等を生ずることな
(それ故凹凸表面の形状が損なわれることなく厚膜塗装
が可能であり、かつ長期耐久性、密着性、耐アルカリ性
の優れた塗膜が得られる。
〈実施例〉 以下本発明を実施例により、さらに詳述する。
なお、「部」、「%」は重量基準を示すものである。
く含フッ素共重合体溶液の調製〉 (i)含フッ素共重合体溶液(a)の調製テトラフルオ
ロエチレン50モル%、シクロヘキシルビニルエーテル
25モル%、エチルビニルエーテル12モル%、ヒドロ
キシブチルビニルエーテル13モル%からなる単量体を
、特開昭57−34107号公報に記載の方法に従って
重合し、含フッ素共重合体(Tg45℃、水酸基価68
)の50%キシレン溶液を調製した。
〔以下含フッ素共重合体溶液(a)という〕(ii )
含フッ素共重合体溶液ら)の調製クロロトリフルオロエ
チレン52モル%、シクロヘキシルビニルエーテル17
モル%、エチルビニルエーテル22モル%、ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル9モル%からなる単量体を特開昭
57−34107号公報に記載の方法に従って重合し、
含フッ素共重合体(7g35℃、水酸基価40ンの50
%キシレン溶液を調製した。
〔以下含フッ素共重合体溶液ら〕という〕く上塗塗料の
調製〉 (i)上塗塗料(A)の調製 含フッ素共重合体溶液(a) 100部、キシレン10
1からなる主剤成分とへキサメチレンジイソシアネート
の三量体〔「コロネー)EHJ(日本ポリウレタン社製
商品名)〕121ffl、酢酸ブチル12部からなる硬
化剤成分を塗装置前に混合し上塗塗料を調製した。
〔以下上塗塗料(A)という〕
(ii )上塗塗料(B)の調製 含フッ素共重合体溶液(a) 100部、キシレン10
部からなる主剤成分と「コロネー)EHJ7部、酢酸ブ
チル7部からなる硬化剤成分を塗装置前に混合し、上塗
塗料を調製した。
〔以下上塗塗料(B)という〕
くプライマーの調製〉 ビスフェノールA型エポキシ樹脂の70%溶液〔「エピ
コート#1001J  (シェル化学社製商品名)〕1
00部、二酸化チタン5fiB、タルク40部、有機ベ
ントナイト0.5部、キシレン10部からなる主剤成分
とポリアミド樹脂〔「トーマイド#410J  (富士
化成工業社製商品名)〕 188部キシレン12部から
なる硬化剤成分を、塗装置前に混合し、プライマーを調
製した。
実施例1〜4及び比較例1〜6 第1表の水性被覆組成物を、平均高低差的7mmの波形
の凹凸表面を有するようセメント組成物をプレス成形し
た未硬化セメント板の表面に、乾燥膜要約2.Qmmに
なるよう吹付塗布し、第1表に示す養生法によりセメン
ト板及び塗膜を養生硬化せしめた。
なお、表中の自然養生は大気中にlO日間放置、水中養
生は20℃の水中に1日浸漬後1週間大気中に放置、蒸
気養生は温度40℃、湿度98%中に12時間放置の条
件下で行なった。
次いで実施例1.4及び比較例1〜5についてはプライ
マーを乾燥膜要約15μになるように吹付塗布し、自然
乾燥せしめた。
次いで実施例1〜4及び比較例1〜5について第1表の
上塗塗料を乾燥膜要約30μになるよう吹付塗布し、3
0℃、2時間乾燥せしめた。
なお、比較例6は、プライマー、上塗塗料を塗装しなか
ったものである。
得られた着色セメント板の密着性、エフロレッセンス促
進、凍結融解サイクル、促進耐候性、塗膜外観の各試験
結果を第1表下段に示した。なお試験方法及び評価は下
記の通り行なった。
(1)密着性 試験方法:塗膜の2mmゴバン目セロファンテープハク
リ試験 評   価:◎…5 015 0、○…49150〜4
0150、×…39150以下 50以下 (2)エフロレッセンス促進xa 試験方法:飽和消石灰雰囲気にて 〔5℃×16時間→ 20℃×8時間〕30サイクル 評  価:◎…全く異常なし、O…極く一部異常あり、
×…全面異常あり(3)凍結融 解サイクル試験 試験方法:(−20℃×16時間凍結→室温×8時間〕
40サイクル 評  価:◎…全く異常なし、○…極く一部異常あり、
X…全面異常あり(ワレ有) (ワレ有) (4)促進耐候性試験 試験方法:サンシャインカーボン 5000時間照射 評  価:◎…全く異常なし、Q…極く一゛  部異常
あり、X…全面異常あり(チョーキング有) (5)塗膜外観 試験方法二目視判定(但し、養生硬化後の水性被覆組成
物塗膜を判定) 評  価二〇…均一塗膜形成、O…極く一部タレ、ワレ
発生、X…多くタレ1.ワレ発 生 第1表より明らかな如く本発明の方法により得られた塗
膜は優れた塗膜性能を有していた。−力水性被覆組成物
としてセメントを過剰に添加した比較例1、中空状無機
物粉末を含まない比較例2、エポキシ用型を含まない比
較例3、アクリル樹脂を含まない比較例4はいずれも耐
エフロレフセンス性、耐凍結融解性等が悪く、またアク
リル樹脂の代りに酢酸ビニル樹脂を使用した比較例5及
び上塗塗料を塗布しない比較例6は耐候性が悪い結果が
得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 凹凸表面を有する未硬化セメント製品の表面に、下記の
    成分: (a)(i)アクリル酸又はメタクリル酸アルキルエス
    テルの共重合エマルジョン樹脂(アルキル基は炭素数1
    〜8を有する)固形分…2〜15重量%(ii)ビスフ
    ェノール型エポキシエマルジョン樹脂固形分…1〜5重
    量% (iii)平均粒径30〜300μの中空状無機物粉末
    …10〜40重量% (iv)セメント…20〜60重量% (v)前記ビスフェノール型エポキシエマルジョン樹脂
    (ii)の0.8〜1.2当量のポリアミド樹脂又は脂
    肪族多価アミン硬化剤、及びさらに必要に応じ充填剤、
    添加剤からなり、 かつ〔(i)+(ii)〕/(iv)の重量比が0.1
    5〜0.28の範囲である混合物100重量部 ならびに (b)水15〜70重量部、 からなる粘度50〜500ポイズの水性被覆組成物を塗
    布し、前記セメント製品及び塗膜を同時に養生硬化せし
    め、次いで 水酸基を有する含フッ素共重合体とポリイソシアネート
    化合物を主成分とする上塗塗料を上塗塗装することを特
    徴とする、凹凸表面を有するセメント製品の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2751997A1 (fr) * 1996-08-05 1998-02-06 Lafarge Nouveaux Materiaux Procede de realisation d'un sol et sol ainsi obtenu
JP2006015193A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Dainippon Ink & Chem Inc 塗膜形成方法

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