JPS63208527A - 抗微生物剤 - Google Patents

抗微生物剤

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JPS63208527A
JPS63208527A JP62043949A JP4394987A JPS63208527A JP S63208527 A JPS63208527 A JP S63208527A JP 62043949 A JP62043949 A JP 62043949A JP 4394987 A JP4394987 A JP 4394987A JP S63208527 A JPS63208527 A JP S63208527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
antibacterial agent
strain
lactic acid
solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP62043949A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Toyoda
豊田 建吾
Hiroshi Kihara
浩 木原
Toshitaka Nakae
中江 利孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は抗微生物剤、特に病原菌、腐敗菌などの食品有
害菌に対して抑制力を有する抗微生物剤に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
近年健康に対する関心が高まっており、乳酸菌および乳
酸菌を利用した発酵製品も健康食品の一つとして注目を
浴びている。乳酸菌には栄養保健効果があることが明ら
かにされており、その一つとして病原菌や腐敗菌に対す
る抗微生物作用があることか知られている。
このような抗微生物作用を有するものとして既にペプチ
ド様物質の一群が知られている。たとえばストレプトコ
ッカス・ラクティスの産出するナイシンは日本食品工業
会誌14巻31頁(1967年)に総説が報告され、既
にヨーロッパ等約20カ国で食品添加物として許可され
ている。この他にもストレプトコッカス・クレモリスに
近縁の乳酸球菌が産出するディプロコツキンがAppl
y、 Environ。
Microbiol、 41巻84頁(1981)に報
告されている。
さらには、ラクトバチルス・アシドフィラス、ラクトバ
チルス・ブルガリカス、ストレプトコッカス・デアセチ
ラクティス等でも産出されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の既に知られている抗微生物剤はそ
の抗微生物作用が有効な菌種が限られており、必ずしも
食品製造時に問題となる有害菌全てに効果があるとは言
えず、その効果も決して強くはない。
本発明は以上のような問題点を解決するためのもので、
広範囲の微生物に対して強い抗微生物作用を有し、かつ
人体に対する安全性の高い抗微生物剤を提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、乳酸菌ラクトバチルス・ユーグルティ481
1株の培養生産物を有効成分とする抗微生物剤である。
本発明は、乳製品より分離した乳酸菌および乳製品のス
ターターとして用いられる数多くの乳酸菌のなかから1
代表的な食品有害菌である大腸菌、ブドウ球菌、サルモ
ネラ菌、低温細菌、酵母に対して最も抗微生物効果を有
する培養生産物を1産する乳酸菌を選択し、その培養生
産物を抗微生物活性剤として利用するものである。
本発明に用いる乳酸菌ラクトバチルス・ユーグルティ(
Lactobacillus jugurti) 48
11株(以下LY−4811株と略す)は乳製品から分
離したものであり、その主要な菌学的性質は以下に示す
とおりである。
(1)形態的性質 (a)形          桿菌 (b)運動性        なし くC)ダラム染色      十 (2)培養的性質 (、)発育条件       通性嫌気性(b)発育温
度       15℃−145℃+(c)リドマスミ
ルクの還元 十 (d)ゼラチンの液化    − (e)糖類の発酵      リボース−、グルコース
+、フラクトース−、ガラクト ース+、ショ糖−、マルト ース− (3)生理的性質 (a)グルコースからガスの発生 − (b)馬尿酸の加水分解     − (C)乳酸の旅先性       OL以上の菌学的性
質をもとにして、バージ−のマニュアル・オブ・ディタ
ミネイティブ・バクテリオロジー(Bergey’s 
Manual of DeterminativeBa
cteriology)第8版により検索した結果、ラ
クトバチルス・ユーグルティに属することが明らかにな
った。なお、この菌株はラクトバチルス・ユーグルティ
4811株(微工研菌寄第9145号)として工業技術
院微生物工業技術研究所に保管されている。
本発明においてLY−4811株の培養は、乳酸菌の培
養に一般に用いられている条件によって行うことができ
る。すなわち培地としては、炭素源、窒素源、無機物、
ビタミン、アミノ酸等を含む通常用いられる培地が使用
され得るが、脱脂乳、ホエー等を含有する培地が望まし
い。培養条件としては、好気条件下および嫌気条件下の
いずれでもよいが、好気条件下での静置培養が好ましい
。培地の初発pHは6〜8、特に7付近が望ましく、培
養温度は20〜45℃、特に35℃付近で行うのが好ま
しい。培養時間は液体培養の場合通常2〜5日であるが
、培養液中の抗微生物物質の蓄積量は約3日で最大に達
するので、この時点で培養を終了するのが好ましい。
上記の培養によって得られる培養生産物は菌体を分離し
、あるいは分離することなく、そのまま本発明の抗微生
物剤として利用できるが、精製により抗微生物物質を分
離し、これを抗微生物剤として利用することもできる。
上記の培養液より抗微生物剤を取得するには、蛋白質を
分離するために通常用いられる方法を適宜利用できる。
その具体的な操作は例えば次のように行われる。すなわ
ち、まず培養液から遠心分離法により菌体を除いて培養
上澄液を得、この上澄液に10倍量の冷エタノールを添
加し、低温下に放置する。そして生成した沈澱を遠心分
離により除去した後の上澄液から、エバポレーターを用
いてエタノールを除去する。これを少景のリン酸緩衝液
に溶解させ、アニオン交換樹脂のカラムに通じて塩酸に
て抗菌性物質を溶出させる。この溶出液からエバポレー
ターを用いて塩酸を除去する。
これを夕景のリン酸緩衝液に溶解させ、上記緩衝液で平
衡化したセファデックスのカラムに通じて分子量340
0の含糖ポリペプチド様物質を得る。
上記により得られた抗微生物物質の物理化学的性質は次
の通りである。
(1)分子量3400(ゲル濾過法により算出)(2)
呈色反応 ニンヒドリン反応、モーリッシュ反応陽性 (3)紫外部吸収スペクトル 第1図に示す通りであり、190 nmに吸収極大を有する。
(4)溶剤に対する溶解性 メタノール、エタノール、水に 可溶、エーテル、アセトンに不 溶 (5)物質の色、形状 橙色、油状 本発明の抗微生物剤は、一般的な食品有害菌(大腸菌、
ブドウ球菌、サルモネラ菌、低温細菌、酵母等)に対し
て広くかつ強い抑制力を有し、これを食品に使用するこ
とにより保存性に優れた食品を得ることができる。具体
的な使用方法としては、LY−4811株を用いて発酵
を行うと、本発明の抗微生物剤を含む発酵乳製品が得ら
れ、この発酵乳製品は上記微生物で代表される有害菌の
汚染を受けにくく、保存性に優れている。また本発明の
抗微生物物質は熱に対しても安定であるため、他の食品
に添加して保存性を高めることも可能である。
〔発明の効果〕
以上の通り1本発明によれば、LY−4811株の培養
生産物を有効成分とするため、広範囲の微生物に対して
強い抑制力を有し、かつ人体に対して安全な抗微生物剤
が得られる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例および比較例によって具体的に説明
する。各例中の%はすべで重量基準である。また各側で
示した抗微生物活性はペーパーディスク法により、各被
験菌の生育阻止円を測定して評価した。
実施例I LY−4811株のマザースターター(10%脱脂粉乳
培地にLY−4811株を1%接種後34℃で24時間
前培養したもの)を、滅菌した10%脱脂粉乳水溶液(
雪印乳業(株)製) 50mAに2%接種して、34℃
で72時間静置培養した。この培養液を酸またはアルカ
リでPH4,5に調整後、4℃で遠心分離して菌体を除
去した。この上澄液を0.22μIのフィルター(マイ
レックス)で除菌濾過して、抗微生物活性を有する培養
濾液を得た。こ−の培養濾液を用いて被験菌4種に対す
る抗微生物活性を測定した結果を第1表に示す。
比較例1〜7 LY−4811の代わりに乳製品由来の乳酸菌を用いて
培養濾液を調製し、実施例1と同様に抗微生物活性を測
定した結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1で得られた培養濾液に10倍量の冷エタノール
を加え、4℃の低温室に1時間放置した後。
遠心分離を行って上澄液を得た。エバポレーターを用い
て30℃で濃縮し、エタノールを除去した。
上記濃縮物をリン酸緩衝液に溶解してアニオン交換樹脂
(東京有機化学(株)製)に吸着させ、2規定塩酸を用
いて抗微生物物質を溶出させた。溶出液をエバポレータ
ーにて30℃で濃縮し、塩酸を除去した。
上記濃縮物は油状で橙色の物質であったが、これをリン
酸緩衝液に溶解してゲル濾過(セファデックス)に供試
した。そしてリン酸緩衝液(pH4,5)にて溶出を行
い、抗微生物活性を有する分子址3400の含糖ポリペ
プチドを得た。
各精製段階における比活性を第2表に示す。
比活性は、被験菌Pseudomonus fragi
 IFo 3458株に対する抗微生物活性を活性成分
の蛋白質mg当りで示した。
第2表 実施例3 乳製品中の有害酵母に対する本発明の抗微生物剤の抗菌
性を明らかにするために、滅菌後の10%脱脂粉乳水溶
液にLY−4811株および各種有害酵母をそれぞれ接
種し、培養8時間の各酵母の生育阻害率を第3表に示し
た。
第3表 実施例4 本発明の抗微生物剤の耐熱性を明らかにするために、培
養濾液を通常の条件による殺菌および滅菌を行って抗微
生物活性を比較した。
以上の結果63℃×30分(殺菌)、121℃X15分
(滅菌)でも抗微生物活性は低下しなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の抗微生物物質の紫外部吸収スペクトル
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)乳酸菌ラクトバチルス・ユーグルティ4811株
    の培養生産物を有効成分とする抗微生物剤。
  2. (2)培養生産物から得られた培養濾液から分離した分
    子量3400の含糖ポリペプチドを有効成分とする特許
    請求の範囲第1項記載の抗微生物剤。
JP62043949A 1987-02-26 1987-02-26 抗微生物剤 Pending JPS63208527A (ja)

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