JPS63207015A

JPS63207015A - 遮断器装置

Info

Publication number: JPS63207015A
Application number: JP3809987A
Authority: JP
Inventors: 長谷川　三吉
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1987-02-23
Filing date: 1987-02-23
Publication date: 1988-08-26
Also published as: JPH0520845B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は電気鉄道車両などに搭載される遮断器箱に係り
、特に１次アークシュートの出口側に配置される２次ア
ークシュートの構造に関する。

〔従来の技術〕

従来より、例えば特開昭５７−７８７２７号公報に記載
のように、遮断器箱内に収納された遮断器に１次アーク
シュートが被着され、この１次アークシュートの出口側
に２次アークシュートが設けられた遮断器箱が知られて
いる。

第４図は上板を除去して内部の構造を示す従来の遮断器
箱の平面図であり、第５図は側板を除去して内部の構造
を示す第４図の遮断器箱の側面図であって、１は遮断器
箱本体、２は遮断器、３は前記遮断器２に被着された１
次アークシュート、４は２次アークシュートを示してい
る。

遮断器箱本体１は一方が開口された箱形に形成されてお
り、その内部に１次アークシュート３が被着された複数
個の遮断器２が内蔵されている。

前記１次アークシュート３は、出口を前記遮断器箱本体
１の開口部に向けて並設される。

２次アークシュート４は、前記遮断器箱本体１の開口部
に被着される被覆体５と、前記１次アークシュート３の
出口と対向に配置されるアーク冷却用グリッド６とから
成る。前記被覆体５は一方が開口された箱状に形成され
ており、底面に異物の侵入を防止し、かつ過大電流の遮
断時に発生するガスを排出するための遮蔽板７が設けら
れている。また、前記アーク冷却用グリッド６は、前記
１次アークシュート３の側板３ａと平行に配置された２
枚の側板８，８ａの間に、多数の棒状体あるいは線状体
９を平行に取り付けて成る。

前記した従来の遮断器箱は、１次アークシュート３の出
口にアーク冷却用グリッド６を配置したので、１次アー
クシュート３を通過して２次アークシュート４内にまで
伸長したアークが、アーク冷却用グリッド６にて短絡さ
れて小アークに分割され、アーク電圧が高められるので
アーク冷却用グリッドを備えない遮断器箱に比べて消弧
能力が増大する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

然るに、前記した従来の遮断器箱は、開口部全体を被覆
する被覆体５を設け、その１次アークシュート３寄りに
アーク冷却用グリッド６を設けたので、遮断器箱本体内
に複数個の遮断器を収納し、各１次アークシュート３の
出口にアーク冷却用グリッド６を配置した場合、各アー
ク冷却用グリッド６の出口側に互いに連通ずる空間１ｏ
が形成される。このため、過大電流を遮断することによ
って１次アークシュート３内に発生したイオン化ガスが
アーク冷却用グリッド６を通って吹き出された場合、前
記被覆体５に衝突して左右方向に広がり、前記空間１０
において混融して、アーク流１゜ａが再発弧し易いとい
う問題がある。

また、遮断器箱本体１内に多数個の遮断器２を収納した
場合、被覆体５が大型化、重量化し、メインテナンスの
際の取り扱いが著しく難しくなるという問題もある。

本発明の目的は、前記した従来技術の問題点を解消し、
消弧能力が高く、がっメインテナンスの容易な遮断器箱
を提供するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、かかる目的を達成するため、２次アークシュ
ートを幅狭の冷却部と幅広の消弧部とを有する枠形とし
、前記冷却部を１次アークシュートの出口側に向けて、
各１次アークシュート毎にこの２次アークシュートを配
置したことを特徴とするものである。

〔作用〕

冷却部に続く消弧部を冷却部に比べて幅広に形成すると
、消弧部の容積が大きくなって１次アーク、シュートか
ら吹き出されたイオン化ガスの濃度の上昇が抑制される
。また、各１次アークシュート毎に２次アークシュート
を個別に配置すると、イオン化ガスが補助アークシュー
トの出口で衝突することがない。従って、アークが再発
弧することがなく、消弧能力が増大する。

また、各１次アークシュート毎に２次アークシュートを
設けるようにすると１個々の補助アークシュートが小型
化、軽量化され、メインテナンスが容易になる。

〔実施例〕

以下、本発明の遮断器の第１実施例を第１図及び第２図
に基づいて説明する。

第１図は上板を除去して内部の構造を示す本発明に係る
遮断器箱の平面図であり、第２図は側板を除去して内部
の構造を示す第１図の遮断器箱の側面図であって、１１
は絶縁枠、１２は２次アークシュートを示し、その他第
４図及び第５図に示したと同様の部材については、同一
の符号が表示されている。

前記絶縁枠１１は、第１図に示すように、遮断器箱本体
１の開口部を被覆可能な大きさに形成されており、前記
遮断器箱本体１内に収納された各１次アークシュート３
と対向する部分に、後に詳述する２次アークシュート１
２を装着するための透孔１３が開設されている。

２次アークシュート１２は、第１図及び第２図に示すよ
うに、前記１次アークシュート３と対向する面及びそれ
と反対側の面が開口された枠状に形成されている。この
２次アークシュートは、幅狭の冷却部１４と幅広の消弧
部１５とから構成される。即ち、第１図から明かなよう
に、前記１次アークシュート３の出口と対向する入口側
の側板の間隔旦を１次アークシュート３の出口よりもや
や広い程度の幅狭にして冷却部１４を構成し、また、出
口側の側板の間隔りを前記冷却部１４よりも幅広にして
消弧部１５を構成している。

前記冷却部１４の内部には、細径の棒状体あるいは線状
体が多数並列されたアーク冷却用グリッド１６が内装さ
れている。前記細径の棒状体あるいは線状体としては、
耐熱性に優れたものであれば任意のものを用いることが
できるが、冷却能に優れることから、例えばステンレス
などの金属パイプが特に好適である。また、前記消弧室
の出口には、外部からの異物の侵入を防止し、かつ前記
１次アークシュート３内にて発生したイオン化ガスを放
出するための遮蔽板１７が設けられる。この遮蔽板１７
としては、任意の網状体を用いることができるが、耐熱
性に優れること及び比較的安価であることから１例えば
シリコンフェス処理したガラスクロス等が特に好適であ
る。

この２次アークシュート１２は、前記幅狭の冷却部１４
を前記絶縁枠１１に開設された透孔１３より挿入して冷
却部１４の入口を前記１次アークシュート３の出口に対
向し、前記消弧部１５を前記絶縁枠１１の外部に配置す
る。この２次アークシュートは、着脱自在の取付手段（
図示せず）によって、前記絶縁枠１１に取り付けられる
。

前記実施例の遮断器箱は、１次アークシュート３の出口
と対向する冷却部１４内にアーク冷却用グリッド１６を
配置したので、１次アークシュート３を通過して２次ア
ークシュート１２内にまで伸長したアークがアーク冷却
用グリッド１６にて短絡されて小アークに分割され、そ
の結果、アーク電圧が高められてアークが消弧される。

また、冷却部１４に続く消弧部１５を冷却部１４に比べ
て幅広に形成したので、消弧部１５の容積が大きくなっ
て１次アークシュート３から吹き出されたイオン化ガス
濃度の上昇が抑制され、アークが再発弧することがない
。

さらに、各１次アークシュート３毎に２次アークシュー
ト１２を設け、また、２次アークシュート１２の消弧部
１５を絶縁枠１１の外部に配置したので、消弧部１５か
ら出たイオン化ガスが混融するということがなく、この
点からもアークが再発弧することがない０以上各構成の
相乗作用によって、遮断器箱の外部にアークが突出する
ことがない。

かように、前記実施例の遮断器箱は、消弧能力が高く、
過大電流の遮断時においても２次アークシュート内でア
ークを完全に消弧することができる。また、各１次アー
クシュート毎に補助アークシュートを設けるようにした
ので、個々の補助アークシュートが小型化、軽量化され
、メインテナ。

ンスが容易になる。さらに、２次アークシュートの出口
に遮蔽板を設けたので、雪や雨水、それに小石などの異
物が２次アークシュート内に侵入することがなく、消弧
能力の低下、あるいは遮断器箱の破壊といった異物の侵
入に起因する異常を生じることがない。。

次いで１本発明の第２実施例を第３図に基づいて説明す
る。

第２実施例の遮断器箱は、第３図に示すように、幅広に
形成された消弧部１５の内部に、下向きに傾斜する複数
枚の金属板または絶縁板から成るバリア１８を配設した
ことを特徴とするものである。

その他の部分の構造については、前記第１実施例の遮断
器箱と同じであるので、説明を省略する。

前記のように、消弧部１５の内部に下向きに傾斜する複
数枚のバリア１８が配設された第２実施例の遮断器箱は
、冷却部１４から伸長したアーク流１９を前記バリア１
８に沿って伸長し、アーク電圧を上昇するので、消弧能
力をさらに向上することができる。

尚、本発明の要旨は、前記２次アークシュートを、幅狭
の冷却部と幅広の消弧部とを有する枠形に形成し、前記
幅狭の冷却部を前記１次アークシュートの出口側に向け
て、１次アークシュート毎に２次アークシュートを配置
した点にあるのであって、２次アークシュートの形状が
図示のものに限定されるものではない。

また、前記実施例において説明したアーク冷却用グリッ
ド及び遮蔽板の材質及び形状は１本発明の実施の一例を
示すものであって、本発明の要旨・　がこれに限定され
るものではなく、これらについては必要に応じて任意に
設計することができることは勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の遮断器箱は、２次アーク
シュートを幅狭の冷却部と幅広の消弧部とを有する枠形
に形成し、前記幅狭の冷却部を前記１次アークシュート
の出口側に向けて、各１次アークシュート毎に２次アー
クシュートを配置したので、消弧能力が高く、かつメイ
ンテナンスが容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は上板を除去して内部の構造を示す第１実施例に
係る遮断器箱の平面図、第２図は側板を除去して内部の
構造を示す第１図の遮断器箱の側面図、第３図は側板を
除去して内部の構造を示す第２実施例に係る遮断器箱の
側面図、第４図は上板を除去して従来知られている遮断
器箱の内部の構造を示す平面図、第５図は側板を除去し
て第４図の遮断器箱の内部の構造を示す側面図である。 ■・・・・・・遮断器箱本体、２・・・・・・遮断器、
３・・・・・・１次アークシュート、４・・・・・・従
来の２次アークシュート、１０・・・・・・空間、１１
・・・・・・被覆枠、１２・・・・・・本発明の２次ア
ークシュート、１３・旧・・透孔、１４・・・・・・冷
却部、１５・・・・・・消弧部、１６・・・・・・アー
ク冷却用グリッド、１７・・・・・・遮蔽板、１８・・
・・・・バリア。シ／第４図第５図９　　　　　ｊ

Claims

【特許請求の範囲】１、それぞれに１次アークシュートが被着された複数個
の遮断器を収納し、前記１次アークシュートの出口側に
２次アークシュートを配置して成る遮断器箱において、
前記２次アークシュートを幅狭の冷却部と幅広の消弧部
とを有する枠形に形成し、前記幅狭の冷却部を前記１次
アークシュートの出口側に向けて、前記各１次アークシ
ュート毎にこの２次アークシュートを配置したことを特
徴とする遮断器箱。２、特許請求の範囲第１項記載の遮断器箱において、前
記２次アークシュートの冷却部に、アーク冷却用グリッ
ドを備えたことを特徴とする遮断器箱。３、特許請求の範囲第２項記載の遮断器箱において、前
記アーク冷却用グリッドとして、多数の細径の金属管を
アークの伸長方向と直角に向けて並設したことを特徴と
する遮断器箱。４、特許請求の範囲第１項記載の遮断器箱において、前
記２次アークシュートの出口に、異物の侵入を防止し、
かつ過大電流の遮断時に発生するガスを排出するための
遮蔽板を設けたことを特徴とする遮断器箱。５、特許請求の範囲第４項記載の遮断器箱において、前
記遮蔽板としてシリコンワニス処理をしたガラスクロス
を用いたことを特徴とする遮断器箱。６、特許請求の範囲第１項記載の遮断器箱において、前
記２次アークシュートの出口に、下向きに傾斜する複数
個のバリアを設けたことを特徴とする遮断器箱。